説明

自動分析装置に対するユーザの相互作用

【課題】自動分析装置に対するディスプレイを介しての優れたユーザ相互作用を提供する。
【解決手段】分析プロセスを実施する自動分析装置とユーザとの間における相互作用の方法であって、上記分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目を、該自動分析装置上に取り付けられたディスプレイ上に表示する段階を含むという方法が開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動分析装置に対するユーザの相互作用に関する。
【背景技術】
【0002】
当業界において、自動分析装置は公知である。斯かる装置は多くの場合、該装置に対するユーザの相互作用のためのディスプレイを備えて成る。故に、自動分析装置に対するユーザ相互作用のためのディスプレイには、分析器上への固定された単一の取り付け部位を有する可動アームが取り付けられる。斯かる分析器は多くの場合、上記装置上に、分析プロセスを実施するために必要な操作行為の各部分を制御する付加的なライト、センサ及び/又は音響信号を備えて成る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、自動分析装置に対するディスプレイを介しての優れたユーザ相互作用を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、少なくとも1つの分析モジュールにおいて分析プロセスを実施する自動分析装置とユーザとの間における相互作用の方法であって、該方法は上記分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目(feature)をディスプレイ上に表示する段階を備えて成り、上記ディスプレイは上記自動分析装置の正面に取り付けられる、という方法に関している。上記ディスプレイの取り付け要素は、上記各モジュールの内の少なくとも1つのモジュールに沿い横方向に上記ディスプレイを移動させるべく構成かつ配置される。上記ディスプレイをモジュールと重なり合う位置へと移動させると、該モジュールに対するアクセスが阻止される。上記ディスプレイをモジュールと重なり合わない位置へと移動させると、該モジュールに対するアクセスが可能とされる。
【0005】
本発明はまた、分析プロセスを実施する少なくとも1つのモジュールと、制御ユニットと、ディスプレイとを備えて成る完全に自動的な分析装置であって、上記ディスプレイは該分析装置の正面に取り付けられ、且つ、ディスプレイの取り付け要素は、装置の少なくとも1つのモジュールに沿い横方向に該ディスプレイを移動させるべく構成かつ配置されるという分析装置にも関連する。上記ディスプレイの位置がモジュールと重なり合うときに、該モジュールに対するアクセスが禁止されると共に、ディスプレイがモジュールと重なり合わない位置に配置されたときには、モジュールに対するアクセスが可能とされる。ディスプレイ上には、上記分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目が表示される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】1つの分析前置モジュールと幾つかの分析モジュールとを備える分析装置を備えて成るシステムを示す図であり、3つのモジュールの頂部上に取り付けられたレールに対してはディスプレイが取り付けられている。
【図2】最適なユーザの相互作用に対して上記ディスプレイの位置を調節するために該デバイスが第1及び第2アーム、及び、枢動部材に対して取り付けられたという上記装置の側面図である。
【図3】上記分析装置の引出しを示す図である。
【図4】代表的な消耗品を示す図である。
【図5】タッチスクリーンを備えると共に、上記分析システムに対するユーザの相互作用のために種々の特定項目が表示されたディスプレイを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、少なくとも1つの分析モジュールにおいて分析プロセスを実施する自動分析装置とユーザとの間における相互作用の方法であって、該方法は上記分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目をディスプレイ上に表示する段階を備えて成り、上記ディスプレイは上記自動分析装置の正面に取り付けられる、という方法に関している。上記ディスプレイの取り付け要素は、上記各モジュールの内の少なくとも1つのモジュールに沿い横方向に上記ディスプレイを移動させるべく構成かつ配置される。上記ディスプレイをモジュールと重なり合う位置へと移動させると、該モジュールに対するアクセスが阻止される。上記ディスプレイをモジュールと重なり合わない位置へと移動させると、該モジュールに対するアクセスが可能とされる。
【0008】
このことは、上記分析プロセスの実施に関する全てのユーザ相互作用が上記ディスプレイにより全体的に案内され得る、という利点を有している。更なる利点は、上記分析装置の正面に取り付けられ且つ該装置の少なくとも一部分に沿い横方向に移動され得る上記ディスプレイが、アクセスを阻害せずに、ユーザによりアクセスされる必要のあるモジュールの近傍の位置へともたらされ得る、ということである。アクセスとは、例えば、積層器を開いて消耗品を装填すること、又は、試薬容器を上記装置内へと装填することであり得る。上記ディスプレイは、それが上記装置の正面に位置決めされるように取り付けられることから、当該モジュールの正面に上記ディスプレイが配置されるモジュールのアクセスは、正面からは行われ得ない。重なり合わない位置への上記ディスプレイの位置決めは、本明細書中に記述されたように行われ得る。移動の間において、且つ、上記装置の正面における任意の位置において、上記ディスプレイは常に、上記分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目を表示する。上記ディスプレイはまた、1つの終端位置において側方に移動されることで、モジュールに対するアクセスを可能とし得る。
【0009】
一実施形態において、上記分析装置は、サンプル小瓶を該分析装置上に装填するモジュールを備えて成る。このモジュールは分析前置モジュールと見做されると共に、サンプル小瓶を上記分析器内に装填する上記プロセスは、分析プロセスとは対照的に分析前置プロセスと見做され、これは、液体の移送、サンプルの処理、反応が内部で行われる受容器の移送などのようなプロセスに関している。任意の分析前置モジュールと上記分析装置との間の相互作用は上記ディスプレイを介して実施され得るか、又は、斯かる相互作用は独立的とされ得る。故に、「分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目」とは、分析前置プロセスではなく、本明細書中に記述された分析プロセスに関連している。但し、分析プロセスを実施するために必要な特定項目は、該分析プロセスを実施するために必要な試薬及び消耗品の装填のようなプロセスも備えて成る。
【0010】
本明細書中で用いられる「モジュール」という語句は、上記分析器内において空間的に画成される任意の箇所に関連する。2つのモジュール(例えば8、9)は、壁部により分離され得るか、又は、開放関係とされ得る。任意の1つのモジュール7、8、9、10、11が独立的に制御され得るか、又は、モジュール7、8、9、10、11の制御は他のモジュール7、8、9、10、11と共有され得る。一実施形態において、全てのモジュール7、8、9、10、11は集中的に制御される。モジュール7、8、9、10、11間の移動は、手動的又は自動的とされ得る。
【0011】
「上記自動分析装置の正面に」という語句は、上記分析装置の側部であって、該分析装置の動作の間においてユーザ相互作用が行われるという側部を指すことが意味される。上記分析装置が動作していないとき、保守又は修理のための該分析装置に対する相互作用は、該自動分析装置の上記前側以外の側部にても行われ得る。
【0012】
当業界においては、複数種類のディスプレイが知られている。一実施形態において、ディスプレイ5はタッチスクリーン5aを備えて成る。
【0013】
1つの分析プロセスは、分析対象物を化合物と反応させる段階を備えて成る。本明細書中で用いられる「反応する段階」という語句は、試薬に対する上記分析対象物の任意の種類の化学反応であって、検出可能信号を獲得するために必要であるという化学反応に関連する。一実施形態において、上記反応段階は、増幅から成る。増幅は、信号に対する任意の種類の強化として理解され得る。故に、増幅は酵素による分子の変換であり得ると共に、その場合に上記酵素は上記分析対象物に対して連結又は結合されて検出可能信号に繋がり、分析対象物分子が存在するよりも多くの信号分子が形成される。1つの斯かる非限定的な例は、例えばECLを用いた化学発光色素の形成である。増幅という語句は更に、上記分析対象物が核酸ならば、核酸増幅に関連する。これは、線形の等温的な増幅、及び、指数的な増幅の両方を包含する。核酸増幅方法の非限定的な例は、TMA、SDA、NASBA、及び、リアルタイムPCRを含むPCRである。当業者であれば、斯かる方法は公知である。
【0014】
別の分析プロセスは、他の材料から分析対象物を単離して分離する段階を備えて成る。
【0015】
本明細書中に記述された上記方法の一実施形態において、上記ディスプレイの取り付け要素は、各モジュールの内の少なくとも1つのモジュールに沿い該ディスプレイを横方向に移動させるべく構成かつ配置される。一実施形態において、ディスプレイ5は、少なくとも1つのモジュール7、8、9の頂部側の前側に沿い延在するレール3上に取り付けられ、図1及び図2を参照されたい。ディスプレイ5はレール3に沿い移動されることで、上記少なくとも1つのモジュール7、8、9、10、11に沿う該ディスプレイ5の水平移動に帰着し得る。一実施形態において、レール3は少なくとも2つのモジュール7、8に沿い延在する。
【0016】
本明細書中に記述された上記方法の一実施形態において、該方法は(例えば7などの)モジュールにアクセスする段階を備え、その場合に上記ディスプレイは、上記モジュール7と重なり合わない位置へと移動される。一実施形態において、レール3が少なくとも2つのモジュール(例えば、7及び8)に沿い延在するとき、第1のモジュール7にアクセスするために、上記ディスプレイは第2のモジュール8へと移動される。
【0017】
詳細には、上記ディスプレイにより表示された特定項目15は、装置400の装填状況15、及び/又は、装填された消耗品の量、及び/又は、消耗品及び/又は試薬16の装填又は装填解除のために各モジュールがアクセス可能である時点に関する情報を備えて成る。図5には、複数の特定項目15を備えた代表的なディスプレイ5が示される。
【0018】
分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目を表示することの利点は、ユーザが該分析プロセスを上記ディスプレイから全体的に制御し得るということである。上記装置は、操作行為を必要としている該装置の部分の更に容易で更に迅速な特定のために選択的なライト又はインディケータを付加的に備えて成り得るが、上記ディスプレイによれば、上記分析装置において分析プロセスを実施するために必要な全てのモジュールを該ディスプレイから制御することが許容される。故にユーザは、1つの操作行為を実施する前に上記装置の種々の箇所において夫々の制御器をチェックする必要はない。これにより、ユーザが上記分析装置を安全に操作することが更に容易とされる。
【0019】
上記ディスプレイにより制御される特定の操作行為は、該ディスプレイ5を介して引出しの繋止解除を要求することにより引出しを繋止解除する段階を含む。引出しは、一実施形態において、消耗品を装填及び装填解除するための積層器ユニット66を備えて成る。ディスプレイ5上には、積層器ユニット66の装填段階の案内内容を表示するユーザ・インタフェース16も含まれ得る(図3を参照)。1つの積層器ユニットは、少なくとも1つの積層器600を備えて成り得る。更なる特定の操作行為は、ハウジング2を開くことであり、その場合には、ハウジング2を開くための要求及び開くための操作行為がディスプレイ5を介して入力かつ制御される。一実施形態においては、ディスプレイ5の側部にボタン17が存在し(図5を参照)、その場合に該ボタン17は、ディスプレイ5の上記タッチスクリーン上のボタン18と同時に操作されるべきである。このことは、ユーザ19が両手を使用することを必要とすることから、扉を偶発的に開く虞れが低減されると共に、ユーザが自動扉に近づくことが阻止される。
【0020】
「消耗品」という語句は、試薬及びサンプルを保持するピペット先端部又は単一管体のような他の消耗品を格納するプラスチック消耗品、又は、分析対象物の処理若しくは分析が内部で実施される反応混合物を保持する消耗品101、301、302に関連している。斯かる消耗品の実施形態はラック60、70又はマルチウェル・プレート101、301、302であり、図4を参照されたい。一実施形態において、システム440においては、同一的な設置面積を備える異なる形式のマルチウェル・プレート101、301、302が使用され得る。斯かる形式のマルチウェル・プレート101、301、302は、サンプル又は試薬を格納するマルチウェル・プレート、分析対象物を単離かつ分析するマルチウェル・プレート、及び/又は、分析対象物を反応させて検出可能信号を獲得するマルチウェル・プレートである。一実施形態において分析対象物が核酸であるなら、反応させる上記段階は、当業者に公知である任意の種類の核酸の増幅とされ得る。一実施形態において、消耗品60、70、101、301、302は、少なくとも1つの先端部用ラック60、70、及び、1つのマルチウェル・プレート101、301を備えて成る。一実施形態において、上記設置面積はANSI SBS設置面積フォーマットに対応する基部の長さ及び幅を備えて成る。一実施形態において、上記長さは127.76mm±0.25mmであり、且つ、上記幅は85.48mm±0.25mmである。
【0021】
本発明の方法に依れば、上記装置の少なくとも分析部分の制御及び操作は、上記ディスプレイを介して完全に管理される。一実施形態においては、付加的な制御デバイスは存在しない。別実施形態において、選択された部分上には補足的で選択的な制御ライト及び/又は光バリヤが存在する。
【0022】
上記ディスプレイにより表示される更なる詳細な特定項目は、上記装置の再装填までの立ち去り時間、及び/又は、異なるユーザ操作行為に対して異なる様に着色された時間枠を上記ディスプレイ上に示すことにより、次に必要とされるユーザ操作行為を表示することである。一実施形態において、上記分析プロセスは、上記装置に対する再装填の間において停止されない。故に、再装填のタイミングは、上記分析プロセスの状況によってではなく、新たな消耗品又は試薬に対する要件によってのみ定義される。
【0023】
上記ディスプレイ上には、上記自動分析装置の機能を制御するために必要とされるか、又は、立ち去り時間の最適化を許容する情報をユーザに対して提供する更なる特定項目が含まれ得る。
【0024】
本発明はまた、分析プロセスを実施する少なくとも1つのモジュール7、8、9と、制御ユニット14と、ディスプレイ5とを備えて成る完全に自動的な分析装置400であって、上記ディスプレイ5は該分析装置400の正面に取り付けられ、且つ、ディスプレイ5の取り付け要素は、装置400の少なくとも1つのモジュール7、8、9に沿い横方向に該ディスプレイ5を移動させるべく構成かつ配置されるという分析装置400にも関連する。上記ディスプレイ5の位置がモジュール7、8、9と重なり合うときに、該モジュール7、8、9に対するアクセスが禁止されると共に、ディスプレイ5がモジュール7、8、9と重なり合わない位置に配置されたときには、モジュール7、8、9に対するアクセスが可能とされる。ディスプレイ5上には、上記分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目15が表示される。一実施形態において、ディスプレイ5の取り付け要素は、装置400の少なくとも1つのモジュール上の少なくとも一本の案内レール3又は複数のレール3に対して結合される。一実施形態において、ディスプレイ5の取り付け要素4は、二重レール3に対して結合される。
【0025】
一実施形態において、上記ディスプレイの上記取り付け要素は、特にケーブル管路である案内のための上側軌道、及び、下側軌道に対して結合され得る。
【0026】
一実施形態において、上記上側軌道又はレール3は、上記少なくとも1つのモジュールの少なくとも一端における停止部13を備えて成る。この停止部13によれば、上記ディスプレイは上記終端位置において停止することが許容される。一実施形態において、上記ディスプレイ取り付け要素は、各モジュールの側部へと回動可能である。これにより、アクセスされる必要がある扉を阻害しない側へと上記ディスプレイを回動することが許容される。
【0027】
上記ディスプレイの取り付け要素の一実施形態において該取り付け要素は、レール3に接続された第1アーム4と、該第1アーム4に対して接続された第2アーム6であって、ディスプレイ5が接続される枢動部材12を備えて成るという第2アーム6とを備えて成る。枢動部材12は、ディスプレイ5の横方向の調節を許容する。枢動部材12とディスプレイ5との間の接続は、該ディスプレイ5の垂直/傾斜調節を許容すべく構成かつ配置される。このことは、ユーザ19による最適な到達のために、且つ、装填及び装填解除のために底部レベルに対する自由アクセスを提供するために、ディスプレイ5が垂直方向に調節され得る、という利点を有している。
【0028】
一実施形態において、上記分析装置は、付加的な分析前置モジュール1を備えて成り得る。分析前置モジュールとは、上記分析プロセスに関与しないモジュールである。斯かる分析前置モジュールは、サンプル管を分類し、分析されるべきサンプルを備えて成るサンプル管を各分析モジュールに対して提供するモジュールであり得る。レール3は、この実施形態において、全てのモジュール1、7、8、9、10、11に沿い延在し得るか、又は、該レールは、モジュール7、8、9、10、11の頂部に沿ってのみ、又は、分離ステーションを備えて成る1つ以上のモジュール7、8、9に沿ってのみ延在する。「分離ステーション」とは、固体支持体から分析対象物が分離されるステーションであると理解される。一実施形態において、上記処理領域は、分析対象物を単離するステーションを備えて成る。
【0029】
ディスプレイ5は、キーボードを備えても、備えなくても良い。一実施形態においてディスプレイ5は、分離不能である。
【0030】
一実施形態において、上記装置ユニットは、いずれの引出しが開かれているかを認識し、且つ、該装置の制御ユニット14は、操作行為が必要とされる位置へのディスプレイ5の自動的な移動を制御する。このことは、ユーザが最初にディスプレイ5まで行き且つそれを適切な位置へと移動させて作業を実施する必要はなく、直ちにディスプレイ5に到達して必要な操作行為に注意を払い得る、という利点を有している。ディスプレイ5はまた、システム440に沿う自身の位置、及び、該ディスプレイ5の前後関係及び/又は位置に関連する情報も認識し得る。ディスプレイ5はまた、操作行為が必要とされる箇所も自動的に認識し、夫々の位置へと自動的に移動もし得る。
【符号の説明】
【0031】
3 レール
4 取り付け要素/第1アーム
5 ディスプレイ
6 第2アーム
7、8、9、10、11 モジュール
14 制御ユニット
15 特定項目
16 ユーザ・インタフェース
19 ユーザ
60 消耗品/先端部用ラック
66 積層器ユニット
70 消耗品/先端部用ラック
101 消耗品/マルチウェル・プレート
301、302 消耗品/マルチウェル・プレート
400 自動分析装置
600 積層器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの分析モジュールにおいて分析プロセスを実施する自動分析装置とユーザとの間における相互作用の方法であって、該方法は、
前記分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目をディスプレイ上に表示する段階を含み、
前記ディスプレイは前記自動分析装置の正面に取り付けられ、
前記ディスプレイの取り付け要素が、前記分析モジュールの内の少なくとも1つの前記モジュールに沿って横方向に前記ディスプレイを移動させるべく構成かつ配置され、且つ、
前記ディスプレイをモジュールと重なり合う位置へと移動させると、該モジュールに対するアクセスが阻止され、且つ、前記ディスプレイをモジュールと重なり合わない位置へと移動させると、該モジュールに対するアクセスが可能とされる、
方法。
【請求項2】
モジュールに対してアクセスする段階を含み、
前記ディスプレイが、前記モジュールと重なり合わない位置へと移動される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ディスプレイが、前記自動分析装置の装填状況の表示を有する請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ディスプレイが、装填された消耗品の量の表示を有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ディスプレイが、消耗品及び/又は試薬の装填又は装填解除のために前記各モジュールがアクセス可能である時点に関する情報を有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ディスプレイを介して引出しの繋止解除を要求することにより引出しを繋止解除する段階を含む請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記自動分析装置の制御及び操作が、前記ディスプレイを介して完全に管理される請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
付加的な制御デバイスを有さない請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記自動分析装置の再装填までの立ち去り時間を表示する段階を含む請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
異なるユーザ操作行為に対して異なる様に着色された時間枠を前記ディスプレイ上に示すことによって、次に必要とされるユーザ操作行為を表示する段階を含む請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
分析プロセスを実施する少なくとも1つのモジュールと、制御ユニットと、ディスプレイとを具備する自動分析装置であって、
前記ディスプレイが当該自動分析装置の正面に取り付けられ、
前記ディスプレイの取り付け要素が、当該自動装置の少なくとも1つのモジュールに沿って横方向に前記ディスプレイを移動させるべく構成かつ配置され、
前記ディスプレイの位置がモジュールと重なり合うときに、該モジュールに対するアクセスが禁止されると共に、前記ディスプレイが前記モジュールと重なり合わない位置に配置されたときには、前記モジュールに対するアクセスが可能とされ、且つ、
前記ディスプレイ上には、前記分析プロセスを実施するために必要な全ての特定項目が表示される自動分析装置。
【請求項12】
前記ディスプレイの前記取り付け要素が、前記自動分析装置の少なくとも1つのモジュール上の案内レールに対して結合される請求項11に記載の自動分析装置。
【請求項13】
前記案内レールが前記少なくとも1つのモジュールの頂部上に取り付けられる請求項11又は12に記載の自動分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−225902(P2012−225902A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−32925(P2012−32925)
【出願日】平成24年2月17日(2012.2.17)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】