説明

自動分析装置

【課題】試薬の残量の計測時間の削減及び計測に関するオペレータの作業量の軽減を可能とする自動分析装置の提供。
【解決手段】測定/非測定対象設定部16は、測定対象試薬と非測定対象試薬とをオペレータからの指示に従って設定する。分注終了判定部24は、全ての測定対象試薬が反応管41へ吐出されたか否かを判定する。分析機構制御部26は、分注されていないと判定された場合、試薬プローブ63,73が測定対象試薬を吸入して反応管41へ吐出するように、又、吐出されたと判定された場合、試薬プローブ63,73が試薬容器61,71内に収容された非測定対象試薬の液面を検知するように、試薬庫60,70と試薬プローブ63,73と試薬アーム62,72とを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反応管内でサンプルを試薬と反応させ、反応結果を測定することによりサンプルの測定項目を分析する自動分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動分析装置は、反応管内でサンプルを試薬と反応させ、反応結果を測定することによりサンプルの測定項目を分析する。この試薬は、試薬容器等の容器内に保存されている。容器内の試薬の残量を計測する方法として、特許文献1に開示されているように、試薬吸入時にプローブの下降開始点から液面を検知するまでの移動距離に従って容量を計測する方法がある。この液面検知方法は、試薬分注の途中に行なう場合と、オペレータからの液面検知の指示を受けて行なう場合とがある。試薬分注の途中に行なう場合、液面を検知すると、検知した試薬に対応する測定項目を測定しなければならない。そのため、多くの試薬の残量を計測するには、大変時間がかかってしまう。また、測定対象でない測定項目に対応する試薬については、容量を計測することができない。一方、オペレータからの液面検知の指示を受けて行なう場合、オペレータは、試薬毎に液面検知の指示を行なければならない。従って、試薬の残量計測に伴うオペレータの作業量は、多い。
【特許文献1】特開2000―321283号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、試薬の残量の計測時間の削減及び計測に関するオペレータの作業量の軽減を可能とする自動分析装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のある局面に係る自動分析装置は、反応管内でサンプルを試薬と反応させ、反応結果を測定することにより前記サンプルの測定項目を分析する自動分析装置であって、前記試薬が収容された容器を回動可能に保持する試薬庫と、前記容器に収容された試薬の液面を検知し、前記試薬を吸入し吐出するプローブと、前記プローブを上下動及び回動可能に保持するアームと、前記試薬庫内の全試薬の中から前記測定に用いられる測定対象試薬と前記測定に用いられない非測定対象試薬とをオペレータからの指示に従って設定する第1設定部と、前記設定された全ての測定対象試薬が前記反応管へ吐出されたか否かを判定する判定部と、前記判定部により分注されていないと判定された場合、前記プローブが前記測定対象試薬を吸入して前記反応管へ吐出するように、又、前記判定部により吐出されたと判定された場合、前記プローブが前記容器内に収容された前記非測定対象試薬の液面を検知するように、前記試薬庫と前記プローブと前記アームとを制御する制御部と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、試薬の残量の計測時間の削減及び計測に関するオペレータの作業量の軽減が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係わる自動分析装置を説明する。
【0007】
図1は、本発明の実施形態に係わる自動分析装置の構成を示す図である。図1に示すように、自動分析装置は、システム制御部10を中枢として、入力部12、表示部14、測定/非測定対象設定部16、記憶部18、分析機構20、試薬残量算出部22、分注終了判定部24、及び分析機構制御部26を備える。
【0008】
入力部12は、オペレータからの各種指令や情報入力を受け付ける。入力部12としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、スイッチボタン等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスが適宜利用可能である。
【0009】
表示部14は、例えばCRTディスプレイや、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部14は、後述する測定処理の設定画面や分析結果を表示する。
【0010】
測定/非測定対象設定部16は、オペレータからの入力部12を介した指示に従って、自動分析装置が測定可能な測定項目のうち、測定対象とする測定項目を設定する。測定対象とする測定項目を、測定対象項目と呼ぶことにする。測定/非測定対象設定部16は、測定対象項目を設定すると、設定した測定対象項目に対応する試薬を測定対象とする試薬に設定する。測定対象とする試薬を測定対象試薬と呼ぶことにする。測定/非測定対象設定部16は、測定可能な測定項目のうち測定対象項目以外の測定項目を、自動的に非測定対象の測定項目に設定する。非測定対象の測定項目を、非測定対象項目を呼ぶことにする。測定/非測定対象設定部16は、非測定対象項目を設定すると、設定した非測定対象項目に対応する試薬を、非測定対象とする試薬に設定する。非測定対象の試薬を非測定対象試薬と呼ぶことにする。なお、測定対象試薬、非測定対象項目、及び非測定対象試薬は、オペレータからの入力部12を介した指示に従って設定されてもよい。
【0011】
記憶部18は、設定された測定対象項目、測定対象試薬、非測定対象項目、非測定対象試薬の識別情報を記憶する。また、記憶部18は、測定項目パラメータや、測定結果、分析結果、試薬残量、後述する分析機構制御部26により読み出される分析機構の動作プログラム等を記憶している。
【0012】
分析機構20は、図1に示すように、反応ディスク40、サンプルディスク50、第1試薬庫60、及び第2試薬庫70を備える。反応ディスク40は、円周上に配列された複数の反応管41を保持する。反応ディスク40は、ある一定のサイクルで回動と停止とを繰り返す。サンプルディスク50は、反応ディスク40の近傍に配置されている。サンプルディスク50は、サンプルが収容されたサンプル容器51を保持する。サンプルディスク50は、特定の反応管41が所定のサンプル吸入位置に位置決めされるように回動する。第1試薬庫60は、反応ディスク40の内側に配置される。第1試薬庫60は、サンプルの各測定項目に選択的に反応する第1試薬が収容された複数の第1試薬容器61を保持する。第1試薬庫60は、特定の第1試薬容器61が所定の第1試薬吸入位置に位置決めされるように回動する。第2試薬庫70は、反応ディスク40の近傍に配置される。第2試薬庫70は、第1試薬に対応する第2試薬が収容された複数の第2試薬容器71を保持する。第2試薬庫70は、特定の第2試薬容器71が所定の第2試薬吸入位置に位置決めされるように回動する。
【0013】
反応ディスク40とサンプルディスク50との間にはサンプルアーム52が配置される。サンプルアーム52の先端には、サンプルプローブ53が取り付けられている。サンプルアーム52は、サンプルプローブ53を、サンプルディスク50上のサンプル吸入位置に移動する。そして、サンプルプローブ53は、サンプル吸入位置に配置されたサンプル容器41内へ下降し、液面を検知すると、さらに所定量だけ下降してサンプル容器51内のサンプルを所定量だけ吸入する。サンプルプローブ53は、サンプルを吸入し終わると上昇する。サンプルプローブ53が上昇し終わると、サンプルアーム52は回動して、サンプルプローブ53を、反応ディスク40のサンプル吐出位置へ移動させる。その後、サンプルプローブ53は、サンプル吐出位置に配置された反応管41に、吸入したサンプルを所定量だけ吐出する。サンプルは、測定対象項目毎に反応管41へ分注される。
【0014】
反応ディスク40の外周近傍には第1試薬アーム62が配置される。第1試薬アーム62の先端には第1試薬プローブ63が取り付けられている。第1試薬アーム62は、第1試薬プローブを上下動及び回動可能に保持する。第1試薬プローブ63は、第1試薬アーム62により、第1試薬庫60上の試薬吸入位置に移動される。第1試薬プローブ63は、測定対象項目に対応する測定対象試薬が試薬吸入位置に配置されている場合、その第1試薬容器61内へ下降して、その液面を検知すると、さらに所定量だけ降下して試薬を所定量だけ吸引し、この吸引が終了すると上昇する。すなわち、測定対象試薬が試薬吸入位置に配置されている場合、第1試薬プローブ63は、液面検知と分注とを行なう。一方、非測定対象項目に対応する第1非測定対象試薬が試薬吸入位置に配置されている場合、第1試薬プローブ63は、その第1試薬容器61内へ下降して、その液面を検知すると、上昇する。
【0015】
反応ディスク40と第2試薬庫70との間には第2試薬アーム72が配置される。第2試薬アーム72の先端には第2試薬プローブ73が取り付けられている。第2試薬アーム62は、第2試薬プローブを上下動及び回動可能に保持する。第2試薬プローブ73は、第2試薬アーム72により、第2試薬庫70上の第2試薬吸入位置上に移動される。第2試薬プローブ73は、第2測定対象試薬が第2試薬吸入位置に配置されている場合、その第2測定対象試薬を吸入し反応管へ吐出する。吸入の際、第2測定対象試薬の残量計測のために、第2試薬プローブ73は、第2測定対象試薬の液面を検知する。一方、第2非測定対象試薬が第2試薬吸入位置に配置されている場合、第2試薬プローブ73は、第2非測定対象試薬の残量計測のために、第2非測定対象試薬の液面を検知する。
【0016】
反応ディスク40の外周近傍には、撹拌アーム80が配置される。撹拌アーム80の先端には撹拌子83が取り付けられている。撹拌子83は、反応ディスク40上の撹拌位置に配置された反応管41内のサンプルと試薬とを撹拌する。サンプルと試薬とが撹拌されることにより、サンプルと試薬との化学反応が促進する。
【0017】
反応ディスク40には、測光部92が設けられている。測光部92は、発光体により反応ディスク40の測光位置にある反応管41に光を照射する。反応管41は、測光位置に照射されている光を横切るように反応ディスク40により回動される。測光部92は、反応管41内の混合液の透過光の光量を測定する。測定された光量は、図示しない分析部に送信され、サンプルの測定対象項目について分析される。
【0018】
反応ディスク40の外周近傍には、洗浄部94が配置され、洗浄部94には、複数本の洗浄ノズルと、乾燥ノズルが取り付けられている。洗浄部94は、反応ディスク40の洗浄位置にある反応管41を洗浄ノズルにより洗浄し、乾燥ノズルにより乾燥する。
【0019】
試薬残量算出部22は、試薬プローブ63,73の下降開始位置から、試薬プローブ63,73により検知された液面までの移動量を計測し、計測された移動量に基づいて試薬容器63,73に収容された第1,第2測定対象試薬の残量を算出する。
【0020】
例えば、試薬アーム62,72には、試薬プローブ63,73一定量上下動する毎にパルス信号を発生するロータリーエンコーダがそれぞれ設けられている。ロータリーエンコーダは、発生したパルス信号を試薬残量算出部22に供給する。また、下降開始時には後述する分析機構制御部26から下降開始信号が、液面検知時には分析機構制御部26から液面検知信号が、試薬残量算出部22に供給される。試薬残量算出部22は、下降開始信号の供給を受けた時点から液面検知信号の供給を受けた時点までに供給されたロータリーエンコーダからのパルス信号の数に基づいて、試薬プローブ63,73の下降開始位置から液面までの下降量を計測する。そして試薬残量算出部22は、計測した下降量に基づいて、試薬容器61,71内の試薬の残量を算出する。
【0021】
分注終了判定部24は、測定/非測定対象設定部16により設定された全ての第1測定対象試薬が分注されたか否かを判定する。同様に、分注終了判定部24は、測定/非測定対象設定部16により設定された全ての第2測定対象試薬が分注されたか否かも判定する。判定結果は、後述の分析機構制御部26に送信される。
【0022】
分析機構制御部26は、上述の分析機構20の各機構を動作させるための動作プログラム及び記憶部18に記憶される測定項目パラメータに従って、分析機構20の各機構を制御して、分析機構20の各機構を動作させる。本実施形態の特徴として、分析機構制御部26は、分注終了判定部24の判定結果に応じて、第1試薬プローブ63及び第2試薬プローブ73の動作モードをそれぞれ切り替える。具体的には、分注終了判定部24により全ての第1測定対象試薬が分注されていないと判定された場合、分析機構制御部26は、第1試薬プローブ63が第1測定対象試薬の液面を検知して分注するように第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63を制御する。一方、分注終了判定部24により全ての第1測定対象試薬が分注されたと判定された場合、分析機構制御部26は、第1試薬プローブ63が第1非測定対象試薬の液面を検知するように、第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63を制御する。同様に、分析機構制御部26は、分注終了判定部24の判定結果に従って第2試薬庫70、第2試薬アーム72、及び第2試薬プローブ73を制御する。
【0023】
次に、測定対象項目の測定処理の開始から終了までにおける分析機構20の主要部の動作の流れを説明する。図2は、測定処理の開始から終了までにおける分析機構20の主要部の動作の概略的なタイミングチャートである。なお、測定処理とは、サンプル及び測定対象試薬の分注を開始してから、全ての測定対象項目について測光が終了するまでの一連の処理を指す。
【0024】
図2に示すように、測定処理が開始されると、サンプルプローブ53は、全ての測定対象のサンプルを液面検知して分注するまで、この液面検知と分注とを繰り返す(S1)。全ての測定対象のサンプルを液面検知し分注し終えるとサンプルプローブ53は、停止する(S2)。
【0025】
図2に示すように、測定処理が開始されると第1試薬プローブ63は、全ての第1測定対象試薬を液面検知して分注するまで、この液面検知と分注とを繰り返す(S3)。全ての第1測定対象試薬を液面検知し分注し終えると第1試薬プローブ63は、第1非測定対象試薬の液面検知を開始する(S4)。第1試薬プローブ63は、全ての第1非測定対象試薬について液面検知するまで、この液面検知を繰り返す(S4)。第1非測定対象試薬の液面検知は、測光部92により全ての測定対象項目についての測光が終了するまで行なわれる。なお、測光が終了する前に全ての第1非測定対象試薬が液面検知された場合、測光が終了していなくとも第1試薬プローブ63は、停止する。
【0026】
図2に示すように、測定処理が開始されると第2試薬プローブ73は、第1試薬プローブ63と同様に、全ての第2測定対象試薬を液面検知して分注するまで、この液面検知と分注とを繰り返す(S5)。全ての第2測定対象試薬を液面検知し分注し終えると第2試薬プローブ73は、第2非測定対象試薬の液面検知を開始する(S6)。第2試薬プローブ73は、全ての第2非測定対象試薬について液面検知するまで、又は、測光部92により全ての測定対象項目についての測光が終了するまで、液面検知を繰り返す(S6)。
【0027】
図2に示すように、測定処理が開始されると撹拌子83は、反応管41内に分注された混合液(サンプル、第1測定対象試薬、及び第2測定対象試薬の少なくとも一つ)を撹拌する(S7)。撹拌子83は、全ての測定対象項目に対応する反応管41内の混合液を撹拌するまで、この撹拌を繰り返す。全ての反応管41内の混合液を撹拌し終えると撹拌子83は、停止する(S8)。
【0028】
図2に示すように、測定処理が開始されると測光部92は、測定対象項目に対応する反応管41内の混合液を測光する(S9)。測光部92は、全ての測定対象項目に対応する反応管41内の混合液を測光するまで、この測光を繰り返す。全ての測定対象項目について測光し終えると測光部92は、停止する。測光の終了とともに測定処理は、終了する。
【0029】
なお、図2は、簡便のため、サンプルプローブ53による分注、第1試薬プローブ63による分注、第2試薬プローブ73による分注、及び撹拌子83による撹拌が同じタイミングで終了するように図示している。しかし、これら動作は、同じタイミングで終了しなくてもよい。
【0030】
図3は、図2の測定開始から分注終了までにおける分析機構20の主要部の動作の詳細なタイミングチャートである。図3に示すように、測定処理の間、分析機構制御部26は、反応ディスク40に所定のタイミングで停止と回動とを繰り返させる。この際、分析機構制御部26は、反応ディスク40と同じタイミングで、サンプルディスク50、第1試薬庫60、及び第2試薬庫70に停止と回動とを繰り返させる。
【0031】
測定開始から分注終了までにおける反応ディスク40の回動期間中、分析機構制御部26は、反応ディスク40上のサンプル吐出位置に配置される反応管41に割当てられた測定対象項目に対応するサンプルがサンプルディスク50上のサンプル吸入位置に配置されるようにサンプルディスク50を回動する。反応ディスク40の停止期間中、分析機構制御部26は、サンプルプローブ53に、サンプル吸入位置に配置されたサンプルを吸入し、サンプル吐出位置に配置された反応管41にサンプルを分注させる(S11,S12)。サンプルの吸入の際、サンプルプローブ53により、サンプル容器に収容されたサンプルの液面検知が行なわれる(S11,S12)。
【0032】
測定開始から分注終了までにおける反応ディスク40の回動期間中、分析機構制御部26は、反応ディスク40上の第1試薬吐出位置に配置される反応管41に割当てられた測定対象項目に対応する第1測定対象試薬が第1試薬庫60上の第1試薬吸入位置に配置されるように第1試薬庫60を回動する。反応ディスク40の停止期間中、分析機構制御部26は、第1試薬プローブ53に、第1試薬吸入位置に配置された第1測定対象試薬を吸入させ、第1試薬吐出位置に配置された反応管41に第1測定対象試薬を吐出させる(S31,S32)。
【0033】
より詳細には、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62に、第1試薬プローブ63を第1試薬吸入位置に配置された第1試薬容器61内へ下降させる。第1試薬吸入位置上であって、下降前の第1試薬プローブ63の先端位置を下降開始位置と呼ぶことにする。分析機構制御部26は、第1試薬プローブ63が液面を検知するまで、第1試薬アーム62に第1試薬プローブ63を下降開始位置から下降させる。液面の検知方法は、既知のどの技術を用いてもよい。第1試薬プローブ63が液面を検知すると、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62に第1試薬プローブ63を液面からさらに所定量だけ下降させる。そして分析機構制御部26は、第1試薬プローブ63に第1測定対象試薬を所定量だけ吸入させる。第1試薬プローブ63が第1測定対象試薬を吸入し終わると、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62に第1試薬プローブ63を下降開始点まで上昇させる。
【0034】
第1試薬プローブ63が上昇し終わると、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62を回動させ、第1試薬プローブ63を反応ディスク40の第1試薬吐出位置へ移動させる。そして分析機構制御部26は、第1試薬プローブ63に、第1試薬吐出位置にある反応管41へ第1測定対象試薬を所定量だけ吐出させる。吐出後、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62を回動させ、第1試薬プローブ63を所定の第1洗浄位置(図示せず)まで移動する。この第1洗浄位置は、第1試薬プローブ63の回動軌跡上にあって、第1試薬吸入位置と第1試薬吐出位置との間にある。第1洗浄位置に移動された第1試薬プローブ63は、水等で洗浄される。洗浄後、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62を回動させ、再び、第1試薬プローブ63を第1試薬吸入位置に移動させる。
【0035】
測定開始から分注終了までにおける反応ディスク40の回動期間中、分析機構制御部26は、反応ディスク40上の第2試薬吐出位置に配置される反応管41に割当てられた測定対象項目に対応する第2測定対象試薬が第2試薬庫70上の第2試薬吸入位置に配置されるように第2試薬庫70を回動する。反応ディスク40の停止期間中、分析機構制御部26は、第2試薬プローブ73に、第2試薬吸入位置に配置された第2測定対象試薬を吸入させ、第2試薬吐出位置に配置された反応管41に第2測定対象試薬を吐出させる(S51,S52)。この第2測定対象試薬の液面検知&分注処理における第2試薬庫70、第2試薬アーム72、及び第2試薬プローブ73の液面検知&分注動作は、上述の第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63の液面検知&分注動作と同様なので詳細説明は省略する。
【0036】
測定開始から分注終了までにおける反応ディスク40の停止期間中、分析機構制御部26は、撹拌子83に、反応ディスク40上の撹拌位置に配置された反応管41内の混合液を撹拌させる(S71,S72)。
【0037】
図3に示すように、測定開始から分注終了までにおける反応ディスク40の回動期間中
分析機構制御部26は、測光部92に、反応ディスク40の測光位置に光を照射し続け、光を横切る反応管41を透過した光の光量を測定させる。
【0038】
測光は、一つの反応管41について一回行なわれれば済むものではなく、複数回行なわれる必要がある。従って、全ての測定対象のサンプル、第1測定対象試薬、第2測定対象試薬が分注された場合でも測光部92は、必要数の測定値が得られるまでは動作し続ける。分注終了から測定終了までの間、第1試薬プローブ63及び第2試薬プローブ73は、非測定対象試薬の残量を計測するために、非測定対象試薬の液面を検知する。
【0039】
図4は、図2の分注終了から測定終了までにおける分析機構20の主要部の動作の詳細なタイミングチャートである。図4に示すように、分注終了後においても、反応ディスク40は、所定のタイミングで停止と回動とを繰り返している。分注終了後においてサンプルプローブ53及び撹拌子83は、反応ディスク40の停止期間中停止している(S21,S22,S81,S82)。
【0040】
分注終了後における反応ディスク40の回動期間中、分析機構制御部26は、第1試薬庫60上の第1試薬吸入位置に第1非測定対象試薬が収容された第1試薬容器61が配置されるように第1試薬庫60を回動する。反応ディスク40の停止期間中、分析機構制御部26は、第1試薬プローブ63に、第1試薬吸入位置に配置された第1試薬容器61内の第1非測定対象試薬の液面を検知させる(S41,S42)。
【0041】
より詳細には、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62に、第1試薬プローブ63を第1試薬吸入位置に配置された第1試薬容器61内へ下降させる。分析機構制御部26は、第1試薬プローブ63が液面を検知するまで第1試薬アーム62に第1試薬プローブ63を下降開始位置から下降させる。第1試薬プローブ63が液面を検知すると、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62に第1試薬プローブ63を下降開始点まで上昇させる。第1試薬プローブ63が上昇し終わると、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62を回動させ、第1試薬プローブ63を第1洗浄位置まで移動する。第1洗浄位置に移動された第1試薬プローブ63は、水等で洗浄される。洗浄後、分析機構制御部26は、第1試薬アーム62を回動させ、再び、第1試薬プローブ63を第1試薬吸入位置に移動させる。
【0042】
分注終了後における反応ディスク40の回動期間中、分析機構制御部26は、第2試薬庫70上の第2試薬吸入位置に第2非測定対象試薬が収容された第2試薬容器71配置されるように第2試薬庫を回動する。第2試薬プローブは、第2試薬吸入位置に配置された試薬容器内の第2非測定対象試薬の液面を検知する(S61,S62)。この第2測定対象試薬の液面検知処理における第2試薬庫70、第2試薬アーム72、及び第2試薬プローブ73の液面検知動作は、上述の第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63の液面検知動作と同様なので詳細説明は省略する。
【0043】
分注終了後における反応ディスク40の回動期間中、測光部92は、反応ディスク40の回動期間中、測光位置に光を照射し続け、光を横切る反応管41を透過した光の光量を測定する。全ての測定対象項目について必要数の測定値が得られると測光部92は、停止し、測定処理が終了する。
【0044】
図5は、図2の測定処理開始時、分注終了時、測定終了時のそれぞれにおける液面検知済みの試薬と液面未検知の試薬とを模式的に示す図である。図5に示すように、自動分析装置において登録されている試薬は10個であるとする。そして図5(a)に示すように、測定処理開始時において、測定対象試薬が5個、非測定対象試薬が5個設定されたとする。図5(b)に示すように、分注終了時は、全ての測定対象試薬が液面検知済みであり、全ての非測定対象試薬が液面未検知である。図5(c)に示すように、測定終了時、全ての試薬について液面が検知される。
【0045】
次に、図6を参照しながら、本実施形態に係わる自動分析装置による測定対象項目の測定処理の流れについて説明する。なお、第1試薬系(第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63)における処理と第2試薬系(第2試薬庫70、第2試薬アーム72、及び第2試薬プローブ73)における処理とは同じであるので、第1試薬系のみを例に挙げて説明する。
【0046】
まず、システム制御部10は、測定処理の開始前において、測定対象項目の設定画面を表示部14に表示する。オペレータは、表示された設定画面を参照しながら入力部12を介して、自動分析装置に登録されている全ての測定項目の中から測定対象項目を選択する。システム制御部10は、入力部12からの選択信号を測定/測定対象設定部16に供給する。測定/測定対象設定部16は、供給された選択信号に従って、測定対象項目、測定対象試薬、非測定対象項目、及び非測定対象試薬を設定する(ステップSA1)。設定された測定対象項目及び非測定対象項目の識別情報は、システム制御部10により、分析機構制御部26に供給される。
【0047】
オペレータにより入力部12を介して測定処理の開始指示がなされると、システム制御部10は、分析機構制御部26に測定処理を行わせる。測定処理において分析機構制御部26は、まず、第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63の動作モードを、上述の液面検知&分注モードに設定する(ステップSA2)。液面検知&分注モードに中に液面検知された第1測定対象試薬は、試薬残量算出部22により、その残量が算出される。
【0048】
試薬液面検知&分注モード中、分析機構制御部26は、分注終了判定部24からの分注終了信号を待機している(ステップSA3)。以下、ステップSA3の処理を具体的に説明する。試薬液面検知&分注モード中、分析機構制御部26は、第1試薬プローブ63に第1測定対象試薬を反応管41へ吐出させる毎に、吐出したことを示す吐出終了信号を分注終了判定部24に供給する。吐出終了信号の供給を受けた分注終了判定部24は、その吐出終了信号をカウントする。
【0049】
カウント数が、第1測定対象項目数より少ない場合、分注終了判定部24は、全ての第1測定対象試薬が分注されていないと判定する。全ての第1測定対象試薬が分注されていないと判定した場合、分注終了判定部24は、分析機構制御部26に、分注が終了していなことを示す未終了信号を供給する。この未完了信号を受けている間は(ステップSA3:NO)、分析機構制御部26は、第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63に液面検知&分注動作を繰り返させる。
【0050】
カウント数が、第1測定対象項目数と同数になった場合、分注終了判定部24は、全ての第1測定対象試薬が分注されたと判定する。全ての試薬が分注されたと判定した場合、分注終了判定部24は、分析機構制御部26に第1測定対象試薬の分注が終了したことを示す終了信号を供給する。終了信号が供給されると(ステップSA3:YES)、分析機構制御部26は、第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63の動作モードを液面検知&分注動作から液面検知モードに変更する(ステップSA4)。液面検知モード中に液面検知された第1非測定対象試薬は、試薬残量算出部22により、その残量が算出される。
【0051】
液面検知モード中、分析機構制御部26は、全ての非測定対象試薬について液面検知がされるまで待機している(ステップSA5)。以下、ステップSA5の処理を具体的に説明する。液面検知モード中、分析機構制御部26は、第1試薬プローブに液面検知させる毎に液面検知回数をカウントする。このカウント数が非測定対象試薬の数と等しくない間は(ステップSA5:NO)、分析機構制御部26は、第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63に液面検知動作を繰り返させる。カウント数が非測定対象試薬の数と等しくなった場合(ステップSA5:YES)、分析機構制御部26は、第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63の液面検知動作を終了させ、第1試薬庫60、第1試薬アーム62、及び第1試薬プローブ63停止させる(ステップSA6)。
【0052】
そして、分析機構制御部26は、全ての測定対象項目の測定が終了していない場合(ステップSA7:NO)、分析機構制御部26は、測光部92に測光させ続ける。全ての測定対象項目の測定が終了している場合(ステップS76:YES)、分析機構制御部26は、測定対象項目の測定処理を終了する(ステップSA8)。
【0053】
このように本実施形態に係わる自動分析装置は、測定対象項目の測定処理の開始から終了までの間であって、全ての測定対象試薬の分注の終了後、試薬容器に収容された非測定対象試薬の液面検知を行なうことによって、その非測定対象試薬の残量を測定処理中に算出する。これにより、従来の様に測定対象項目の測定処理の時間外に非測定対象試薬の残量を計測しなくともよい。また、測定対象項目を設定すれば自動的に非測定対象試薬が設定され残量が算出されるので、オペレータの負担は少ない。かくして本実施形態に係わる自動分析装置は、試薬の残量の計測時間の削減及び計測に関するオペレータの作業量の軽減が可能となる。
【0054】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0055】
(変形例1)
上記実施形態では、全ての非測定対象試薬について液面検知するとした。しかしながらこれに限定する必要はなく、全ての非測定対象試薬の中から液面検知をする試薬を設定するとしてもよい。図7は、表示部14に表示される液面検知する非測定対象試薬の設定画面例を示す図である。システム制御部10は、測定処理開始前等に、図7に示す設定画面を表示部14に表示する。オペレータは、表示された設定画面を参照しながら、入力部12を介して、液面検知する非測定対象試薬を選択する。選択信号は、システム制御部10により測定/非測定対象設定部16に供給される。測定/非測定対象設定部16は、選択信号に従って、液面検知する非測定対象試薬を設定する。設定結果は、分析機構制御部26に供給される。分析機構制御部26は、第1試薬庫60及び第2試薬庫70に保持されている非測定対象試薬のうち、液面検知を行なうと設定された非測定対象試薬についてのみ液面検知を行なうように、第1試薬庫60、第1試薬アーム62、第1試薬プローブ63、第2試薬庫70、第2試薬アーム72、及び第2試薬プローブ73を制御する。かくして変形例1によれば、試薬庫60,70に保持されている非測定対象試薬のうち、液面検知を行なうと設定された非測定対象試薬についてのみ液面検知を行ない、その残量を計測することが可能となる。
【0056】
(変形例2)
未測定対象試薬の液面検知をする際、液面検知の順番によっては、試薬間の干渉が発生してしまう場合がある。そこで、変形例2に係わる自動分析装置は、順番決定部(図示せず)を備える。この順番決定部は、予め設定されている試薬間の干渉パラメータに基づいて、干渉が発生しないような未測定対象試薬の液面検知の順番を決定する。分析機構制御部26は、決定された順番に従って、未測定対象試薬の液面が検知されるように、第1試薬庫60、第1試薬アーム62、第1試薬プローブ63、第2試薬庫70、第2試薬アーム72、及び第2試薬プローブ73を制御する。かくして変形例2に係わる自動分析装置は、試薬間の干渉が発生しないように、未測定対象試薬の液面検知を行ない、その残量を計測することが可能となる。
【0057】
(変形例3)
試薬庫60,70には、それぞれ蓋(図示せず)が設けられている。測定処理中に蓋が開放される場合がある。蓋が開放されるのは、試薬容器61,71の入れ替えや、試薬を補充する場合等が考えられる。すなわち、試薬庫60,70の蓋が開けられる前と後とでは、試薬容器61,71内の試薬の残量が変化している可能性が高い。そこで、変形例3に係わる自動分析装置は、試薬庫60,70内の蓋の開閉を検知する開閉検知部(図示せず)を備える。開閉検知部は、蓋の開閉を光学的、電気的、又は磁気的に検知する。蓋が開放されたことを示す検知信号は、分析機構制御部26に供給される。分析機構制御部26は、蓋が開放されたことを示す検知信号が供給されると、記憶部18に測定項目ごとに割り付けられている液面検知済みであるか否かを示すパラメータを初期化する。そして、分析機構制御部26は、未測定対象試薬の液面検知を再び行なうように第1試薬庫60、第1試薬アーム62、第1試薬プローブ63、第2試薬庫70、第2試薬アーム72、及び第2試薬プローブ73を制御する。かくして変形例3に係わる自動分析装置は、測定処理中に試薬庫60,70に設けられた蓋が開閉された場合、再び全ての非測定対象試薬の液面検知を行ない、その残量を計測することが可能となる。
【0058】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施形態に係わる自動分析装置の構成を示す図。
【図2】本発明の実施形態に係わる測定処理の開始から終了までにおける分析機構の主要部の動作の概略的なタイミングチャート。
【図3】図2の測定開始から分注終了までにおける分析機構20の主要部の動作の詳細なタイミングチャート。
【図4】図2の分注終了から測定終了までにおける分析機構20の主要部の動作の詳細なタイミングチャート。
【図5】図2の測定処理開始時、分注終了時、測定終了時のそれぞれにおける液面検知済みの試薬と液面未検知の試薬とを模式的に示す図。
【図6】図1の自動分析装置による測定対象項目の測定処理の流れを示す図。
【図7】本発明の実施形態に係わる表示部に表示される液面検知する非測定対象試薬の設定画面例を示す図。
【符号の説明】
【0060】
10…システム制御部、12…入力部、14…表示部、16…測定/非測定対象設定部、18…記憶部、20…分析機構制、22…試薬残量算出部、24…分注終了判定部、26…分析機構制御部、40…反応ディスク、41…反応管、50…サンプルディスク、51…サンプル容器、52…サンプルアーム、53…サンプルプローブ、60…第1試薬庫、61…第1試薬容器、62…第1試薬アーム、63…第1試薬プローブ、70…第2試薬庫、71…第2試薬容器、72…第2試薬アーム、73…第2試薬プローブ、80…撹拌アーム、83…撹拌子、92…測光部、94…洗浄部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
反応管内でサンプルを試薬と反応させ、反応結果を測定することにより前記サンプルの測定項目を分析する自動分析装置であって、
前記試薬が収容された容器を回動可能に保持する試薬庫と、
前記容器に収容された試薬の液面を検知し、前記試薬を吸入し吐出するプローブと、
前記プローブを上下動及び回動可能に保持するアームと、
前記試薬庫内の全試薬の中から前記測定に用いられる測定対象試薬と前記測定に用いられない非測定対象試薬とをオペレータからの指示に従って設定する第1設定部と、
前記設定された全ての測定対象試薬が前記反応管へ吐出されたか否かを判定する判定部と、
前記判定部により分注されていないと判定された場合、前記プローブが前記測定対象試薬を吸入して前記反応管へ吐出するように、又、前記判定部により吐出されたと判定された場合、前記プローブが前記容器内に収容された前記非測定対象試薬の液面を検知するように、前記試薬庫と前記プローブと前記アームとを制御する制御部と、
を具備することを特徴とする自動分析装置。
【請求項2】
前記プローブの下降開始位置から前記非測定対象試薬の液面までの下降量に基づいて前記容器内の前記非測定対象試薬の容量を算出する算出部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
【請求項3】
前記試薬庫内の全ての前記非測定対象試薬の中から、所望の試薬を設定する第2設定部をさらに備え、
前記制御部は、前記判定部により吐出されたと判定された場合、前記プローブが前記所望の試薬の液面を検知するように前記試薬庫と前記プローブと前記アームとを制御する、ことを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
【請求項4】
前記非測定対象試薬を液面検知する順番を試薬干渉パラメータに基づいて決定する順番決定部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
【請求項5】
前記試薬庫の蓋の開閉を検知する検知部をさらに備え、
前記制御部は、前記検知部により前記蓋の開放が検知された場合、前記プローブが前記未測定対象試薬の液面を検知するように前記試薬庫と前記プローブと前記アームとを制御する、ことを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−54476(P2010−54476A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222644(P2008−222644)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】