説明

自動化した価格改善プロトコルプロセッサ

【課題】特定の品目(例としては、定額所得インストルメントのような品目)のオークシ
ョンベース取引の取引管理を実行するデータ処理システムを提供すること。
【解決手段】データ処理システムが一連の取引パラダイムを通して実行される高度に構築
された取引プロトコルを提供する。ユーザワークステーション(10)が、ソフトウェア
の制御を含む中央サーバ(20)にリンクされる。取引活動へのアクセスは、通信サーバ
(30)および遠隔サーバ(40)で行われる。そのプロトコルにしたがって、入札と落
札がシステムに入力、または消去され得、もしくは取引状態に左右され、参加者は入札と
落札を修正する機会を与えられ得る。そのプロトコルは取引効率を向上させ、市場メーカ
ーに報酬を与え、システムユーザに取引機会を分散する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、金融トランザクションにおける支援を行うデータ処理システムに関する。よ
り詳細には、本発明は、オークションイベントのシーケンスを制御するオークション形式
の特定のプロトコルに従って、選択された種類の資産(例えば、証券、金融証書、商品、
およびそれらのデリバティブ等)を、管理的に売買する、データ処理装置および方法に関
する。本発明によるシステムについて、選択された確定利付金融証券オークションを、公
平かつ迅速な入札−落札売買トランザクションで行い、同時に売買インセンティブの配分
を提供するコンテキストにおいて示される。
【0002】
(関連出願の説明)
本出願は、1996年12月13日に出願された、米国特許第08/766,733号
の部分継続出願である。本明細書中、同特許の開示内容全体を参考のため援用する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
経済活動の中心を為すものは、市場経済において製造および消費される物品およびサー
ビスに関するバイヤーとセラーとの間のトランザクションであり、これは、資源を生産者
に分配し、その成果を消費者に分配するための基本的メカニズムである。バイヤー−セラ
ーメカニズムの活動は、経済効率の主要な決定要因であり得またそうであることが多く、
その活動が適切に行われると、実質的に市場の活性化につながる。
【0004】
長年にわたって、バイヤーとセラーとを結び付けるように適合された多くの異なるアプ
ローチが作成されてきた。これらのアプローチの各々は、バイヤーおよびセラー双方の希
望を満たす物品「市場」価格(またはそのような価格にできるだけ近い価格)でのトラン
ザクションを可能にする目的を有する。市場価格とは定義上では、十分に成熟した市場に
おいて、十分なアクセスが与えられると、選択された物品のトランザクションが行われる
(所与の通貨額の)価格である。市場価格は、実質的に全ての潜在的バイヤーおよびセラ
ーがトランザクションに十分にアクセスすることを可能にし、各関係者の希望を示すこと
を可能にすることによってのみ達成可能となる価格である。しかし、バイヤーとセラーと
の間のトランザクションは、非常に低コストで行えるものにしないと、人為的に高額なト
ランザクションコストのために、物品の市場価格が歪められてしまう。従って、明らかな
ように、効果的なバイヤー/セラートランザクションへの2つの主要な鍵(すなわち、表
現および知識の十分なアクセスと低額のトランザクションコストとの組合わせ)は、競合
し得またそうであることが多く、そのため、売買効率と市場知識との間のトレードオフが
必ずつきものとなる。
【0005】
1つの周知の特に成功しているバイヤーセラートランザクションシステムとして、「公
開呼び売りオークション」が知られている。この「公開呼び売りオークション」では、バ
イヤーおよびセラーが一ヶ所に集合して、仲介人が、単純な肉声による申し出を通じて、
選択された物品の価格を参加者に提示するプロセスが行われる。このアプローチは、ほと
んど全ての種類の物品に対して用いられてきたが、選択されたアイテムの売買を行う場所
または市場が確立されていない場合に特に有用である。この「公開呼び売りオークション
」は、美術品などのような珍しい品物の売買の場所として独占的なものである。このよう
な売買形態は、関心を示す関係者をトランザクションに参加させることには成功している
が、そのプロセス全体に非常に高いコストがかかり得、市場を歪めるトランザクションコ
ストが有意に増える原因となっている。
【0006】
公開呼び売りオークション技術は、長年にわたって修正が加えられ、また多くの売買活
動(例えば、農作物および家畜の売買、様々なアイテムに関する商品契約、先物契約、お
よび(本発明の好適な実施形態に特に密接な関係を有する)確定利付証券等)にその用途
を見出してきた。こういった売買活動の多くは、実質的に代替可能な品物(すなわち、市
場にある類似の品物と差別化しても意味の無い品物)の売買に集中している。例えば、2
月に配送される1ブッシェルの小麦は、その生産元から独立した価格で、販売および配送
対象としてみなされる。同様に、利率が6.75%で発行日が1996年8月の30年も
のの米国国債から、所有者および投資家を区別することは不可能である。従って、バイヤ
ーが自発的に支払い、セラーが自発的に受け入れる価格は、同じ年数が経過している30
年ものの米国国債全ての市場価格を規定し、これにより、その価格の根拠(source
s)について透明性を有する公開呼び売りオークション売買が可能となる。
【0007】
米国政府によって発行される確定利付証券は、米国財務省証券として知られる。これら
の証券の満期期間は典型的には、発行日から13〜52週(財務省短期債券)後、1〜1
0年(手形)後および〜30年(債券)後に来る。財務省短期債券は、利札の無い、純粋
な割引証券である。他の多くの財務省証券は、期間がより長い利札付き手形または利札付
き債券であり、半年毎の一定の利子支払いサイクルで、所有者に利子を支払う。別のより
最近の種類の財務省証券は、インフレ時、物価スライド方式で支払いを行う。
【0008】
財務省証券は、本発明の目的のために特に有用な特性を有し、従って基本的な原理を有
する、以下の説明において財務省証券のみを用いるが、本明細書の原理は、本発明の概念
から逸脱することなく、他の種類の資産(例えば、証券、金融証券、商品、およびデリバ
ティブ等)にも適用可能である。本明細書の原理は、本発明の概念から逸脱することなく
、他の種類の資産(例えば、証券、金融証券、商品、およびデリバティブ等)にも適用可
能である。
【0009】
新規な財務省証券は、事前に確定しているオークション日に、米国政府によってオーク
ションにかけられる。財務省証券のオークション価格は、額面価格を設定利率と共に有し
、財務省証券の保証額を規定する。オークション後、これらの財務省証券は、流通市場へ
と入り、「カウンター越しに(すなわち、一定の相場を用いずに)」売買されることが多
い。インフレ予測および需要/供給状態が変化すると、ごく最近にオークションにかけら
れた財務省証券の価格が流通市場において変動する。これらの新規な価格は、流通市場内
の機関、銀行、仲介人、およびディーラーの間でやり取りされる、入札価格と希望価格と
の間の競合結果を反映する。
【0010】
これらの新しくオークションにかけられた証券は、それよりも前のオークションで発行
された証券と共に売買され、またこれらと関連して売買される。この状況において、いく
つかの証券は、他の証券よりも頻繁に売買され、このような証券は、「アクティブもの」
と呼ばれる。アクティブものは通常、市場において、古い証券に対して比較的最近に発行
された証券に相当する。実際、古い証券の中には滅多に売買されないものもあり、その結
果、市場は、流動性に乏しいものとなり、満期までの期間が同じで比較的新しい証券の市
場で決定された利率を反映したり、しなかったりし得る。
【0011】
従って、上記説明によって理解できるように、財務省証券市場のサイズおよび多様性に
こそ、これらの証券に関連する入札トランザクション、落札トランザクション、購買トラ
ンザクションおよび販売トランザクションにおける市場参加者により、前例のないレベル
の精巧化を関係付ける。トランザクションに関連する複雑性と、銀行、仲介人、ディーラ
ーおよび機関参加者により引き受けられる売買のスケールとにこそ、厳正に構築された売
買アプローチが必要である。
【0012】
過去において、公開呼び売りオークションの債券仲介は、顧客を十分に満足させ、ほぼ
正確な市場価格形成で、オークションを効率的に行っていた。債券売買に適用される公開
呼び売りオークションは、仲介人によって実行され、仲介人は、顧客の集団に働きかけて
、市場の生成および管理を行っていた。典型的には、顧客の代表(すなわちバイヤーおよ
びセラーの両方)は、共通の場所(例えば、1つの部屋)に集合し、互いに会話を交わし
て価格形成を発展させ、トランザクションを確認する。このプロセスでは、代理人らは、
確定利付証券について、様々な入札価格および落札価格を、選択数量(すなわち、所与の
満期における百万ドル単位の債券の量)で表す。この表現は、トランザクションとマッチ
ングするものが現れ、取引が終了するまで、顧客が提示した入札価格および落札価格の口
頭による大きな「叫喚」と、共に参加している代理人の間での好ましい位置(compl
imentary position)の導出に関する調整と、の形態をとる。この「売
買取得」プロセスは、この口頭による叫喚売買を通じて発生した内容の事後報告に依存し
ている。
【0013】
近年、この売買取得プロセスは、データを電子入力デバイスに入力するよう指名を受け
た係の者によって行われる。入力係は、多くの個々の仲介人による公開呼び売りを同時に
解釈しようとし、これにより、仲介人の顧客の売買命令が口頭で伝えられる。このデータ
取得の品質は、入力係の解釈スキルと、顧客注文の量および変動との関数である。この種
類のオークションデータ取得プロセスの重要な欠陥は、正確なデータシーケンスを取得で
きるように、変化の速い市場で矢継ぎ早に口頭で出される別個の売買命令を識別するのが
困難であることである。
【0014】
このプロセスを多岐にわたり変更することについて、以下に詳細に説明する。ここでは
、公開呼び売りオークションプロセスの発展時では存在するトランザクションの量が少な
い点と、このプロセスに代わる適切な代替物が無い点とにおいて、公開呼び売りオークシ
ョンプロセスは、何十年もの間支配的な売買メカニズムで有り続けてきたと述べれば十分
であろう。しかし、いかに成功を収めてきたとはいえ、このアプローチは完全ではない。
実際、近年になって、確定利付分野において取り扱われている売買量が急激に増加したた
めに、公開呼び売りオークションの現場においていくつかの問題が深刻になっている。統
合的な試みがなくとも、このような問題は通常、取引者の人員を公開呼び売りオークショ
ンプロセスに注入することによって発生している。例えば、量的にも重要度的にもレベル
の低い顧客グループを代理する者が、よく響く大きな声を持っているというだけで、事実
上売買およびトランザクションのフローを独占し得ることがある。このような攻撃的オー
クションを公開呼び売りオークションにおいて行うことは、短期的に見れば特定の顧客に
利益をもたらすかもしれないが、総体的に見れば、このような支配的売買は、価格形成を
実際の市場から離れた歪んだものにし得、何人かのバイヤーおよびセラーに不満足な結果
をもたらし得る。
【0015】
公開呼び売りオークションには、効率的な売買を行う際の妨げとなる他の問題もある。
売買が流れる速度と、オークションプロセスが口頭で行われるという特性とによって、売
買委託された何百万ドルもを顧客の目的に無関係な取引に費やし得るような人為的ミスが
頻繁に発生し得る。いくつかの場合、仲介人は、各売買日が終了するころになって、特定
の市場条件下において、その日の売買から得られる利益全てを帳消しにし得る調整プロセ
スと共に残される。また、顧客は、市場についての入手可能な新情報に基づいて、売買に
関する方針を変更し得る。従来の公開呼び売りプロセスの場合、先行して委託されたトラ
ンザクションについて位置付けを変更することまたは取り消しをすることを通知があって
からすぐに行うことは、極めて難しい場合が多い。
【0016】
オークションプロトコルを制御するシステムを通じてオークションプロセスを自動化す
る試みなど、選択された資産証書および金融証券の売買を支援するためにコンピュータを
用いる試みは、数多く為されてきた。実際、今日ではほとんど全ての売買において、単純
な情報配信から選択された領域におけるトランザクションを自動化する高度な売買システ
ムまで、なんらかの形でコンピュータが関与している。しかし、バイヤーおよびセラーが
確定利付分野における公開呼び売りオークションおよび従来からの売買に関与してトラン
ザクションを完了する際に複雑な希望を満足することに関連する問題に対し、これらのシ
ステムは有意な効果を出していない。バイヤーおよびセラーが関与する特定の売買プロセ
スに関する問題に対するこの認識が原動力となって、本発明が形成された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
(発明の目的および要旨)
従って、本発明の目的は、大量の売買活動が可能な売買システムをインプリメントする
データ処理システムを提供することである。
【0018】
本発明の別の目的は、証券を売買するプロセスをイネーブルするトランザクションを、
より迅速なレベルで、最小のエラーおよびコストでサポートするデータ処理方法を提供す
ることである。
【0019】
本発明のさらに別の目的は、入札/落札市場上での売買の制御を管理する、形式化され
た売買プロトコルをサポートするデータ処理システムを提供することである。
【0020】
本発明のさらに別の目的は、現在の証券市場の活動に関する情報をリアルタイムで収集
、表示および配信し、この情報を処理して、参加者の注文および売買活動の大きさをリア
ルタイムで数量化するシステムを提供することである。
【0021】
本発明の別の目的は、複数の種類のデータの選択処理する装置であって、装置を利用す
る前にデータを定性化して、定性化したデータを確定利付証券の注文および売買用に変換
(translating)する装置を提供すること、である。
【0022】
本発明のさらに別の目的は、従来からの入札基準、落札基準および売買基準ではなく、
事前に確定された双方向基準に従って、売買コマンドへの制御されたアクセスを提供する
データ処理システムを提供することである。
【0023】
本発明のさらに別の目的は、高速通信ループによってリンクされた複数のワークステー
ションを含むコンピュータシステムを提供して、参加者が、市場データの高速配信を受け
取り、市場データをやり取りすることを可能にすることである。
【0024】
本発明のさらに別の目的は、優先順位による報酬(priorities rewar
ds)を認めることにより、参加者に流動性を生成させ、同時に、参加者の注文を系統立
てた公平な様式で満足することを確実にするシステムを提供することである。
【0025】
本発明の別の目的は、価格の適用(execution)を改善する売買活動を開始す
ることにより認められる機会を通じて、バイヤーおよびセラーが自身の総売買量を示すこ
とを奨励することである。
【0026】
本発明の別の目的は、バイヤーおよびセラーならびに入札者および落札者の売買インセ
ンティブの価格改善を数量化することである。
【0027】
本発明のさらに別の目的は、価格改善による売買インセンティブをバイヤーおよびセラ
ーに配分することである。
【0028】
本発明のさらに別の目的は、バイヤーおよびセラーに、売買を均一な売買インクリメン
トで割り当てることである。
【0029】
本発明のさらに別の目的は、選択された市場データの収集、フィルタリングおよび配信
をリアルタイムで行う価格改善プロトコルプロセッサにリンクされたデータベースシステ
ムを提供することである。
【0030】
本発明の別の目的は、ワークステーション用の専用入力システムを備えるコンピュータ
システムであって、この専用入力システムは、ワークステーションによって行われる売買
に合わせてカスタマイズされ、また、そのワークステーションにいる所与の参加者の売買
パターンに合わせてカスタマイズされ得る、システム、を提供することである。
【0031】
本発明のさらに別の目的は、所与の参加者用のカスタマイズされた売買ツール(例えば
、価格改善の注文、停止注文および限定注文、条件付き注文、フラグ(警告等)を個別に
提供して、これにより、特定の参加者が、売買の制限、(マージン制限)、売買開始制限
等に到達することである。
【課題を解決するための手段】
【0032】
本発明の上記および他の目的は、選択された売買を管理するための、プログラムにより
制御されるロジックを有する、コンピュータを用いたデータ処理システムによって提供さ
れる。このデータ処理システムは、サーバーとリンクされた複数の売買ワークステーショ
ンを用い、これにより、データフローと処理との間の調整を行う。通信を行うのは、ネッ
トワーク(例えば、イーサネット(登録商標)、トークンリング、トークンバスまたは他
の階層型LANおよび/またはWANコンフィギュレーション)である。このシステムは
好適には、各ワークステーションでの入力用の専用キーパッドを含み,この専用キーパッ
ドはそれぞれ、プログラムされたキーストロークコマンドを提供する。あるいは、他のキ
ーボード、キーパッドまたは音声制御による電子デバイスも、本システムと共に使用可能
である。中央処理論理は、各ワークステーションに対し、利用可能な注文オプション、売
買オプションおよび割り当てオプションならびに画面表示を指令する。注文およびトラン
ザクションが入力されると、様々なプロトコルが、入札−落札制御、優先順位の生成、独
占的売買時間、および双方向売買管理の割り当てに影響を与える。売買が終了すると、本
システムは、リンク付けされたデータベースを、新規入力されたトランザクションデータ
で更新する。
【0033】
本発明によれば、この制御論理は、以下の5種類の状況のような、各参加者の売買状況
のシーケンスを提供する。
【0034】
1.入札−落札状況
2.時期状況
3.ワークアップ状況
4.再確認(Second Look)状況
5.ワークダウン状況
様々なトランザクションが入力されると、トレーディング状況および相互関係はこれら
5つの状態の1つである。このワークステーションの「状況」により、当該参加者が利用
することが可能なオプションが判定され、これにより、注文および売買のフローをコスト
効率が良くかつエラーの無い様式で制御できる。参加者は別々に構成されたワークステー
ションにおいて入札、落札および売買を行うのに対し、これらのプロトコルは全ての参加
者に共通するため、トランザクションが強引な方式で制御される事態を、資本を関与させ
ることなく回避できる。
【0035】
本発明の上記の機能は、以下に示す本発明の特定の例示的実施例を一連の例示的図面と
共に読めば、より深く理解できる。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1) 選択アイテムの価格発見およびトランザクションのために構成される取
引環境であって、該取引環境は、データ処理システムとの組み合わせにおいて実行され、
1つの所定の組の特性を有し、該データ処理システムは、該取引の動作に関する様々な参
加者の能力を定義する特定の通信プラットフォームを介して参加者によって利用され、
参加者とリンクする複数の通信であって、これにより、該選択アイテムの価格およびト
ランザクション属性に関する取引情報を伝送し、該情報に応答して参加者の双方向入力を
伝送し、該入力は、入札、落札、および取引実行コマンドを含む、複数の通信と、
該参加者とリンクし、該参加者と通信する中央サーバであって、該中央サーバは、所定
の取引制御ロジックによってプログラムされ、該所定の取引制御ロジックは、参加者によ
って指示された双方向の入札、落札、および取引コマンドを実行するように指示された1
組の取引シーケンスのプロトコルを備え、ここで、取引は、1つ以上の取引状態の1つま
たは複数の価格水準で手続し、該状態は、アイテム取引動作に関する該参加者の能力を定
義する、中央サーバと
を含む、取引環境。
(項目2) 前記プロトコルは、参加者が設定された1つの価格または価格の組で、
Hitおよび/またはTakeコマンドによって前記選択されたアイテムを購入または販
売する条件を定義するロジック構成を含む格納されたプログラムによって定義される、項
目1に記載の取引システム。
(項目3) 参加者はネットワークステーションおよび選択的に配列した画面ディス
プレイを介して前記情報へのアクセスが提供されている、項目1に記載の取引システム。
(項目4) 前記プロトコルは、参加者が取引者となる条件ならびに該取引者および
別の参加者が取引に参加し得る条件を定義し、そして、該取引者および該他の参加者が落
札した購入および/または販売する注文から価格の改善を入手する、ロジック構成を含む
格納されたプログラムにより制御される、項目1に記載の取引システム。
(項目5) 前記価格の改善は、現在の参加者および/またはさらなる参加者が、選
択アイテム取引位置変更またはコマンドを入力する場合に生じる、項目4に記載の取引シ
ステム。
(項目6) 前記ロジック構成が、入札および/または落札を格付けする、項目2に
記載の取引システム。
(項目7) 前記システムの状態が、入札−落札状態および取引ワークアップ状態を
含む、項目6に記載の取引システム。
(項目8) 前記取引状態は、ワークダウン状態をさらに含む、項目7に記載の取引
システム。
(項目9) 前記取引状態は、第2のロック状態をさらに含む、項目8に記載の取引
システム。
(項目10) 前記取引状態は、時期状態をさらに含む、項目9に記載の取引システ
ム。
(項目11) 前記取引状態は、前記参加者によって入力されたコマンドの機能であ
る、項目1に記載の取引システム。
(項目12) 前記取引状態は、許可を得られていない入札/落札のための選択時間
間隔制御を含む、項目1に記載の取引システム。
(項目13) 前記ディスプレイは、市場の入札側および/または落札側の提示をさ
らに含む、項目3に記載の取引システム。
(項目14) 前記ディスプレイは、クリアされていない入札および/または落札、
あるいはクリアされた入札および/または落札の規模に関する情報をさらに提供する、項
目13に記載の取引システム。
(項目15) 前記ディスプレイは、前記市場の入札および/または落札の規模にお
いて、参加者それぞれの参加に対応するグループに組織化された参加者のキューをさらに
提供する、項目13に記載の取引システム。
(項目16) 前記参加者のキューは、時間入力順に並べられた、項目15に記載の
取引システム。
(項目17) 前記参加者のキューは、時間入力の間、規模および/または価格に由
来した測定基準の順に並べられる、項目15に記載の取引システム。
(項目18) 前記参加者のキューの順番は、価格に換算した入力の質にさらにもと
づいている、項目16に記載の取引システム。
(項目19) 前記ディスプレイは、参加者によるHitおよび/またはTakeコ
マンドのエントリーに関する情報を提供する、項目18に記載の取引システム。
(項目20) 前記参加者のエントリーは、エントリー制限の規模によって制御され
る、項目15に記載の取引システム。
(項目21) 参加者の階層は、他の参加者の行動を制御し、制限し得る、項目3に
記載の取引システム。
(項目22) 複数の参加者によって使用するためのコンピュータ取引システムであ
って、ここで、1人以上の参加者は、データ入力のために選択的に構成された入力デバイ
スを操作し、ディスプレイから市場の状況についての情報を受け取り、該システムは、
該入力デバイスと通信し、取引プロトコルを提供する関連した制御ロジックを有するデ
ータプロセッサであって、ここで、取引は、参加者間の取引階層を確立し、かつ、参加者
による取引エントリーが選択アイテムで行われることを可能にする、1つ以上の取引状態
の1つまたは複数の価格水準で実行する、データプロセッサを含み、
該入力デバイスは、取引に有効な特定のアイテムに個々に割り当てられた1つ以上の取
引実行キーを備え、該デバイスは、特定の参加者に入札、落札、HitおよびLiftのエン
トリーのための取引コマンドを割り当てる複数の参加者エントリーキーを含み、
該ディスプレイ手段は、取引情報プロフィールを表示し、ここで、該取引情報プロフィ
ールは、選択価格点および規模で取引中の落札および入札を含む、システム。
(項目23) 前記入力デバイスは、入札−落札コマンドのための単一のキー操作エ
ントリーを提供する、項目22に記載の取引システム。
(項目24) 前記取引状態は、1つまたは複数の価格ポイントで価格改善取引を含
む、項目23に記載の取引システム。
(項目25) 前記データプロセッサは、双方向の入札−落札状態を提供し、ここで
、参加者の価格および規模(単数または複数)は、前記ディスプレイ手段に表示される、
項目23に記載の取引システム。
(項目26) 前記入札−落札状態は、HitまたはTakeコマンドの参加者の入
力により終了される、項目25に記載の取引システム。
(項目27) 前記入札−落札状態は、HitまたはTakeコマンドの新たな参加
者の入力により「日時」状態に移行される、項目25に記載の取引システム。
(項目28) 前記ディスプレイ手段は、取引トランザクションに関する情報を示し
、かつ、該情報への参加者のアクセスは、システム取引状態および/またはインターバル
タイマーに依存する、項目22に記載の取引システム。
(項目29) 請求項1に記載のシステムにおいて実行される選択アイテム取引の方
法であって、該システムは、所定の取引プロトコルに、
価格改善入札−落札状態を提供し、ここで、参加者は、入札、落札およびボリューム情
報量の入力により参加する工程、
価格水準および/または時間により該参加者の入札および落札をキューする工程と、
該入札−落札に応答して、該参加者からのHitおよび/またはLiftコマンドを受け取
る工程であって、これにより、参加者は価格改善取引状態に入る、工程、および
該価格改善取引状態の間に確立される、単一の価格または複数の価格において取引トラ
ンザクションを完結する工程、を提供する、方法。
(項目30) 前記取引状態は、ワークダウンおよびワークアップ状態にさらに表さ
れる、項目29に記載の方法。
(項目31) 前記ワークアップ状態は、システムおよび/または制御され指定され
た範囲内の全ての取引中の規模を発見または取得する単一の参加者によって作成される、
項目30に記載の方法。
(項目32) 前記ワークダウン状態は、システムおよび/または参加者によって制
御され指定された範囲内の全ての取引規模以下を発見または取得する単一の参加者によっ
て作成される、項目30に記載の方法。
(項目33) 前記入札−落札状態は、キューの価格をつける複数のシステム作成に
より特徴づけられる、項目29に記載の方法。
(項目34) 前記取引プロトコルは、前記コンピュータシステムを制御するプログ
ラミングロジックにエンコードされる、項目29に記載の方法。
(項目35) 前記方法は、取引キーを動的に変化させるキーパッドを備える入力デ
バイスをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目36) 前記参加者の確認は、リアルタイムで監視され、確認される、項目1
に記載の取引システム。
(項目37) 前記参加者は、リアルタイムで現在の確認の通知を受ける、項目1に
記載の取引システム。
(項目38) 前記参加者は、セットタイムおよび/または間隔が制御されたシステ
ムでアクセスの取引から防止され得る、項目1に記載の取引システム。
(項目39) 前記参加者は、該参加者のリアルタイムの入札および落札の状態で通
知を受ける、項目1に記載の取引システム。
(項目40) 前記参加者は、該参加者のHit、Take、ならびに/あるいは価
格改善HitまたはTakeリアルタイムの状態で通知を受ける、項目14に記載の取引
システム。
(項目41) 前記参加者は、複数の価格で入札または落札のシーケンスをポストし
得る、項目1に記載の取引システム。
(項目42) 前記複数の取引価格は、ロジックが制御されたシステムで決定される
ときの取引者の残りを共有することによって決定される、項目29に記載の方法。
(項目43) 入札−落札間隔時間および実行優先時間は、システムまたは手動で制
御される、項目3に記載の取引システム。
(項目44) 価格において、入札または落札および定まったサイズの量の追加また
は減少を可能にする、項目3に記載の取引システム。
(項目45) 全体のまたはインクリメンタルベーシスの入札および/または落札な
らびにHitおよびTakeのサイズの量の増加の入力を可能にする、項目3に記載の取
引システム。
(項目46) キューされた参加者が、該参加者のオープン入札または落札の追加量
に対するキューの下部を結合することにより、該入札または落札の規模を増加することが
できる、項目3に記載の取引システム。
(項目47) 入力が、第1のキューにおいて、最も低い入札または落札をキャンセ
ルすることで、入札または落札の量を減少することができる、項目3に記載の取引システ
ム。
(項目48) インターバルタイマーが、前記入札または落札をクリアする前に、入
力が、クリアされていない入札または落札をクリアすることができる、項目3に記載の取
引システム。
(項目49) 前記参加者が入札者と落札者の両方である場合、入力が、前記入札ま
たは落札の1サイドをキャンセルすることができる、項目3に記載の取引システム。
(項目50) クリアインターバルタイマーがゼロに達する場合、クリアされていな
い入札または落札がクリアされた入札−落札となること、および特定の製品のためのHi
tまたはTakeの任意の入力によってただちに実行するためにオープンすること、を可
能にする、項目3に記載の取引システム。
(項目51) クリアインターバルタイマーがゼロに設定される場合、クリアが入力
される全ての入札および/または落札を可能にする、項目3に記載の取引システム。
(項目52) 入力時にカウンター入札および/または落札がない場合、クリアが入
力される全ての入札および/または落札を可能にする、項目3に記載の取引システム。
(項目53) 反−入札または落札の量より少ないHitまたはTake注文の入力
を可能にし、さらなる売買から入力する参加者を自動的に停止する、項目3に記載の取引
システム。
(項目54) 前記参加者が、単一のキー操作で示す入力量を取引するためのクリア
された入札または落札をHitあるいはTakeすることを可能にする、項目3に記載の
取引システム。
(項目55) 反−入札または落札の総量より多いHitまたはTake注文の入力
を可能にする、項目3に記載の取引システム。
(項目56) それぞれ異なるタイマーを有する選択アイテムHitおよびTake
の作成を可能にする、項目3に記載の取引システム。
(項目57) 不確定の受動的Hitおよび/またはTakeタイマーを確立する、
項目3に記載の取引システム。
(項目58) それぞれの量が増加するときタイマーをリセットして、Hitまたは
Take注文に対応する前記受動的Hitおよび/またはTake入力を可能にする、項
目3に記載の取引システム。
(項目59) 入力された時間でキューするためのHitまたはTake入力を可能
にする、項目3に記載の取引システム。
(項目60) 少なくとも1つの前記ワークステーションは、取引条件に応答してダ
イナミックに変更された証明を有するキーを備える入力デバイスを含む、項目3に記載の
データ処理システム。
(項目61) 前記キー証明は、リアルタイムで電子的に変更される、項目60に記
載のデータ処理システム。
(項目62) 前記キー証明は、選択アイテムの価格を示す、項目60に記載のデー
タ処理システム。
(項目63) 前記キー証明は、対応する現金市場価格と選択アイテムの該現金市場
価格の派生的な市場価格との間の差異を示す、項目60に記載のデータ処理システム。
(項目64) 前記キー証明は、2つ以上の選択アイテム間に対応する価格および/
または収量の差異を示す、項目63に記載のデータ処理システム。
(項目65) 前記キー証明は、選択アイテムの価格を示す、項目63に記載のデー
タ処理システム。
(項目66) 前記キー証明は、選択アイテムの利益を示す、項目63に記載のデー
タ処理システム。
(項目67) 前記キー証明は、取引される市場の問題を示す、項目63に記載のデ
ータ処理システム。
(項目68) 前記キー証明は、キーボードがイネーブルであるか、ディセーブルで
あるかどうかを表示する、項目63に記載のデータ処理システム。
(項目69) 前記ワークステーションは、市場情報の1つ以上の四重化証明を有す
る表示画面を備える、項目63に記載のデータ処理システム。
(項目70) 前記入力デバイスは、機能を取り消すために少なくとも1つのキーを
有する、項目60に記載のデータ処理システム。
(項目71) 前記入力デバイスは、前記機能のそれぞれに対する4つのキーを有す
る、項目70に記載のデータ処理システム。
(項目72) それぞれの機能に対する4つのキーのそれぞれは、左右対称の向きに
配列されている、項目71に記載のデータ処理システム。
(項目73) キーボードは、入札をキャンセルすること、入札を行うこと、購入を
実行すること、販売を実行すること、落札を行うこと、機能を取り消すこと、およびトラ
ンザクションを完結することに対する少なくとも1つのキーを有する、項目60に記載の
データ処理システム。
(項目74) 前記通信リンクは、入力デバイスを含む、項目4に記載のデータ処理
システム。
(項目75) 落札を行う、機能を取り消す、およびトランザクションを完結するた
めの列のキーは、購入キーの列および販売キーの列の右側に配列されている、項目72に
記載のデータ処理システム。
(項目76) ニューメリックキーパッドは、購入キーの列と販売キーの列との間に
配列されている、項目72に記載のデータ処理システム。
(項目77) キーボードは、入札をキャンセルすること、入札を注文すること、購
入を実行すること、販売を実行すること、落札を行うこと、機能を取り消すことおよびト
ランザクションを完結することに対する少なくとも1つのキーを有する、項目74に記載
のデータ処理システム。
(項目78) 前記キーボードは、前記機能のそれぞれに対して4つのキーまでのセ
ットを有する、項目77に記載のデータ処理システム。
(項目79) それぞれの機能に対するキーのセットのそれぞれは、一列に配置され
る、項目78に記載のデータ処理システム。
(項目80) 入札をキャンセルするためおよび入札を行うためのキーの列は、購入
キーの列および販売キーの列の左側の前記キーボードに配列されている、項目79に記載
のデータ処理システム。
(項目81) 落札を行う、機能を取り消す、およびトランザクションを完結するた
めの前記キーの列は、購入キーの列および販売キーの列の右側に配列されている、項目8
0に記載のデータ処理システム。
(項目82) 前記ニューメリックキーパッドは、購入キーの列と販売キーの列との
間に配列されている、項目81に記載のデータ処理システム。
(項目83) 前記Hitおよび/またはTakeは、キーボードを用いて入力され
る、項目29に記載の方法。
(項目84) キーボードは、特定の選択アイテムに対して専用のキーを備える、項
目30に記載の方法。
(項目85) キーボードは、特定の選択アイテムに対してそれぞれ複数の専用のキ
ーを備える、項目30に記載の方法。
(項目86) キーボードは、特定の選択アイテムに対して専用のキーを備える、項
目74に記載の方法。
(項目87) キーボードは、特定の選択アイテムに対してそれぞれ複数の専用のキ
ーを備える、項目74に記載のデータ処理システム。
(項目88) キーボードは、特定の選択アイテムに対して専用のキーを備える、項
目4に記載のデータ処理システム。
(項目89) キーボードは、特定の選択アイテムに対してそれぞれ複数の専用のキ
ーを備える、項目4に記載のデータ処理システム。
(項目90) 電子通信を介して、複数の参加者間の売りに出される品目の電子取引
に関する取引コンピュータシステムであって、該システムが、
複数のコンピュータと一つ以上のコンピュータ間の通信を確立するネットワーク相互接
続と、
取引規定プロトコルに従って、該複数のコンピュータからの入力の受信、および該複数
のコンピュータへの応答を可能にする一つ以上のコンピュータサーバと、
該参加者により理解可能な形式での取引情報を提示する少なくとも1つの出力システム
、ならびに該取引情報に応答して、一つ以上の取引状態において複数価格レベルであり得
る実行される取引の取引位置およびエントリに関して、該参加者から該サーバ(単数およ
び複数)にコマンドを転送する入力システムを個々に含む該複数のコンピュータと、を含
む、
システム。
(項目91) 前記複数のコンピュータ上の前記出力システムが前記取引情報の視覚
プレゼンテーションの表示を含む、項目90の記載のシステム。
(項目92) 前記複数のコンピュータ上の前記出力システムが前記取引情報の音声
プレゼンテーションを含む、項目90に記載のシステム。
(項目93) 前記取引規定プロトコルが、複数の取引状態に従って、電子注文コマ
ンドへのアクセスおよびエントリを制御するロジックを含む、項目90に記載のシステム

(項目94) 前記状態が、現在の品目および価格に関する取引情報を前記複数のコ
ンピュータに提供し、それにより参加者が取引中の入札または落札のヒットまたはテイク
を含む注文コマンドを入力することが可能となる入札−落札状態を含む、項目93に記載
のシステム。
(項目95) 前記入札−落札状態が、入札または落札価格設定ならびに時間に基き
参加者を整理する一つ以上の価格設定待ち行列をさらに提供する、項目94に記載のシス
テム。
(項目96) 前記状態が、それぞれ入札または落札全てのヒットまたはテイクのエ
ントリをする際に前記サーバにより確立されるワークアップ状態を含む、項目95に記載
のシステム。
(項目97) 前記ワークアップ状態が、所定の期間に注文コマンドアクセスを提供
する参加者の数をセットする、項目96に記載のシステム。
(項目98) 前記サーバコンピュータが、参加者の前回の入札または落札位置に基
いて計算される価格レベルでのワークアップ状態の間に拡張した取引アクセスを確立する
、項目97に記載のシステム。
(項目99) 前記状態が、ワークダウン状態をさらに含み、前記サーバコンピュー
タが、前記取引情報における取引中の入札または落札の全てよりも低い間取引順序のエン
トリの際の該ワークダウン状態を確立する、項目98に記載のシステム。
(項目100) 前記品目が、金融インストルメントである、項目90に記載のシス
テム。
(項目101) 前記品目が、定額所得インストルメントである、項目90に記載の
システム。
(項目102) 前記品目が、米国債務インストルメントである、項目90に記載の
システム。
(項目103) 前記品目が、デリバティブ金融商品である、項目90に記載のシス
テム。
(項目104) 前記品目が、物理的商品である、項目90に記載のシステム。
(項目105) 前記品目が、技術、自動車、電気、公害権、二酸化炭素、およびワ
インからなるグループから選択される、項目90に記載のシステム。
(項目106) 前記品目が、金融インストルメントである、項目1に記載のシステ
ム。
(項目107) 前記品目が、先物契約である、項目1に記載のシステム。
(項目108) 前記品目が、オプション契約である、項目1に記載のシステム。
(項目109) 前記品目が、株式インストルメントである、項目1に記載のシステ
ム。
(項目110) 前記品目が、自己資本/債務ハイブリッドインストルメントである
、項目90に記載のシステム。
(項目111) 前記品目が、市債インストルメントである、項目90に記載のシス
テム。
(項目112) 前記品目が、優先株である、項目90に記載のシステム。
(項目113) 前記品目が、転換社債である、項目90に記載のシステム。
(項目114) 選択アイテムの双方向取引をサポートするコンピュータシステムに
よる使用のための入力装置であって、該入力装置は、
複数の入力キーであって、該入力キーは、サイズおよび/または位置優先順位を有する
重要取引コマンドキーを用いて配列され、該入力キーは、動的なキーディスプレイをさら
に含み、該キーディスプレイは、該キーに関連した機能に関係する変更可能情報を表示す
る、入力キーを含む、入力装置。
(項目115) 前記入力キーは、一人の事前選択顧客に対する取引エントリに対し
て事前にプログラムされた少なくとも1つのキーを含む、項目114に記載の入力装置。
(項目116) 前記動的ディスプレイは、取引状態における変化に基づいて変化す
る、項目114に記載の入力装置。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、本発明の特徴的ハードウェア構成要素を示すシステムブロック図である。
【図2】図2は、売買に関連する情報を伝送する様子を示すフロー図である。
【図3A】図3Aは、専用キーパッドの特徴的機能を示す。
【図3B】図3Bは、専用キーパッドの特徴的機能を示す。
【図4】図4は、様々なシステム状況とこれらの状況間の経路とのブロック図である。
【図5】図5は、売買データ入力の論理図である。
【図6】図6は、入札−落札状況の論理図である。
【図7】図7は、時期状況の論理図である。
【図8】図8は、ワークアップ状況の論理図である。
【図9】図9は、再確認状況の論理図である。
【図10】図10は、ワークダウン状況の論理図である。
【図11】図11は、売買論理を表にまとめたものである。
【図12】図12は、本発明を実施する際に有用な双方向キーボードの図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
(発明の詳細な説明)
まず、簡単な概略では、本発明は、選択トランザクションをサポートする際に用いられ
る複雑な売買規則をインプリメントするデータ処理システムに向けられる。本発明の第1
の局面は、プロセッサにより高度化されまたサポートされる売買のために専用の個別仕様
を有するプラットフォーム、を提供する特定のハードウェア構成に関する。このハードウ
ェア構成は、複数の個別仕様の通信の際に相互にリンクされるワークステーションを包含
する。各ワークステーションは、中央サーバと通信を行い、この中央サーバは、プログラ
ム制御論理に従って、売買プロセスを統括する。ワークステーションは、売買活動の詳細
を表示するディスプレイを含む。好適には、カスタマイズされたキーパッドを用いて、参
加者による高度なデータ/売買入力を行うか、または、参加者が選択した入力インターフ
ェースが用いられる。
【0038】
本発明の第2に局面は、システムダイナミクスを制御するための管理論理である。この
論理は、システムメモリに格納され、プロトコルのシーケンスと、売買の優先順位を割り
当てる規則とを提供し、システムは、ワークステーションで、参加者によって、直接、あ
るいはブローカーまたはターミナルオペレータを介してのいずれかで入力される動作コマ
ンドに応答する。この論理はまた、参加者が入力した動作コマンドに対し、直接的にまた
は仲介者あるいはワークステーションにいる端末のオペレータを通じて、システム応答を
提供する。このシステム論理は、以下の2点において重要である。第1に、このシステム
論理は、システムの基礎を為すガイド的原理として重要であるため、システムの性能はこ
のシステム論チャンネルに直結する。第2のレベルで、システム論理は、マーケットへの
アクセスおよびその応答を管理する規則として全参加者に知らしめなければならず、これ
により、如何なる混乱も排除し、また参加者の立場をできるだけ平等なものにする。本発
明のシステム基本的な命令は、登録された参加者全員に対し、売買プロセスへの公平かつ
完全なアクセスを提供する。
【0039】
後述する詳細をより良く理解するために、使用される用語を検討することを推奨する。
本明細書中の例示的実施例は全て、確定利付証券およびこのような証券を大量に売買する
状況(しかしこれらに限らない)に焦点を当てており、説明で用いる所与のトランザクシ
ョンの量は、ドルを用いて表す(例えば、10年ものの2500万ドルの米国国債)(し
かし、ドルだけに限定されない)。
【0040】
以下の用語を、関連する定義と共に用いる。
【0041】
(表2)
入札 証券を「購入」するために入札されるドルまたは利益の量−発

落札 証券を「売却」するために落札されるドルまたは利益の量−発

値幅額 マーケットにおける最高入札額(単数または複数)と最高落
札額(単数または複数)との差
発行 一般的な種類の確定利付証券(例えば、最も最近に発行された
10年ものの米国国債)
参加者 売買に関するデータを受け取り、受け取ったデータに応答する
個人または支配的エンティティ。参加者は取引者であるこ
とが多く、端末オペレータまたは仲介者は顧客を代表して行動
することが多い。この構成以外にも様々な構成がある。例えば
顧客が参加者として直接相互作用を行い得る。他の様々な構成
もまた可能である。
Hit 取引中の入札を受容する
Takeまたは 取引中の落札を受容する
Lift
サイズ 特定の入札−落札のドル額
メーカー 取引中の入札および落札を有する参加者であり、マーケットを
作っている
クリアされて
いないエントリ メーカーに優先権を与える現在の入札−落札
取引者 売買が開始した後に(バイヤーまたはセラーとして)トランザ
クションに関与する全参加者
独占時間 売買活動によって開始される時間であって、この時間の間、最
初に最高額で入札を行った者/落札を行った者が、より多くの
売買を行う機会を有する
価格改善Hit 現在の証券売却の最高入札額以下で受容される売却注文−受け
手側に示されたより多い量に関する開始時の発行
価格改善 現在の証券売却の最高入札額以上で受容される購入注文−受 Take
け手側に示されたより多い量に関する開始時の発行
売買 HitまたはTakeによって開始される1つ以上の価格にお
けるトランザクションのストリングであり、時間切れまたは完
了するまで継続する。
侵害者 売買を開始する参加者
アクティブ側 マーケットにおいて侵害者と同じ側にいる取引者グループ
受け手側 マーケットにおいて侵害者と反対側にいる取引者グループ
取引者黒字 受け手側に示されるサイズ全体を侵害者が1つ以上の価格レベ
ルで売買した後で侵害者がより多くの売買を望む意図を示す状
況または受け手側の参加者が現在の売買価格よりも高い価格ま
たは現在の売買価格よりも低い価格での売却を自発的に行う状
況を示し、数量化する。これらの状況は、侵害者(単数または
複数)と受け手側の参加者との間の価格改善売買の様態につな
がる。
【0042】
システム動作の一般的コンテキストは、複数の機能の動作の反復を基本とし、自身の独
自の実施形態において、特別に設計されたキーパッドまたは他の入力手段を通じてこれら
の機能をインプリメントする。一般的には、このプロセスが開始するのは、規定の種類の
証券について参加者が入札および落札を行うときである。これらの様々な注文は、特定の
様式で表示画面上に提示され、これにより優先順位、サイズおよび種類を反映する。参加
者は、選択された価格および量で入札または落札を行うことにより売買優先順位を確立す
ることができ、同じ価格での入札は、その入札がシステムに入力された時間順に画面上に
表示される(落札も同様)。このようにして、入札および落札の「キュー」が増大し、同
じ価格のものは時間順に一列に配置される。あるいは、キューは、別の測定基準による順
番(例えば、時間とサイズとの組合わせ)で設定されてもよい。このキュー(またはキュ
ーの概要)は、参加者のワークステーションの画面上に表示される。典型的には、入札価
格と落札価格との間の差(すなわち「値幅」)は小さい。値幅がゼロである場合、この状
況は「locked」マーケットとして知られる。
【0043】
重要なことは、入札および落札は拘束であり、入札および落札が行われた後は、証券を
設定価格またはいくつかの設定価格で自発的に売買する参加者により、入札は「Hit」
され得、落札は「テイクまたはリフト」され得ることである。
【0044】
多くの参加者間の売買を制御するために、いくつかのレベルの階層が設定される。参加
者は、入札をHitするかまたは落札をLiftすると、次に「侵害者」という新しいレ
ベルに昇進する。入札または落札において活動することにより、侵害者は、売買のアクテ
ィブ側を規定し(これにより確立する)。例えば、参加者が入札をヒットすると、売却状
態は売買のアクティブ側となり、購買状態は受け手側となる。しかし、参加者が落札をテ
イクすると、購買状態はアクティブとなる。これは、実務面における重要な考慮事項であ
る。というのも、いくつかの慣習では、アクティブ側はその後のトランザクションにおい
て手数料を支払うからである。しかし、価格改善売買を行えば、この売買に関する手数料
を、売買に関わる参加者に分配することができる。この手数料の分配は、アクティブな参
加者が流動性による利益を受け、受け手側は流動性をマーケットに供給するという考え方
と、価格改善売買の間により良い価格が得られれば、受け手側の売買者に本人が自発的に
支払う価格が提供されるという考え方とを前提としている。他の手数料(例えば、売買量
の割引の選択、年間の固定料金、双方での支出、および実行時間および実行場所に基づく
支払い)の組合わせの分配も、売買を促進することを保証する。
【0045】
制御されたインプレメンテーションのためには、上記のアクティブ側と受け手側との関
係に関する説明は重要であり、トランザクションの他の側面(すなわち、入札または落札
)においてよりも、トランザクションの処理においてより重要な意味を有する。
【0046】
システム論理の用語にさらに注目して、「売買」という用語は、侵害者を規定する最初
のHitまたはTakeによってトリガされる売買イベントのシーケンスとして見なされ
、売買が「クリア」されるまで、このようなトランザクション全ての間に継続される。非
価格改善売買の間、侵害者側はアクティブなままであり、トランザクションは全て、その
後のトランザクションの数に関係無く、最初のHitまたはTakeによって設定された
価格で行われる。活動を適切に追跡するために、売買において、(バーチャルおよび/ま
たはリアル)の1つの売買チケットが発行される。この売買チケットは、関連付けられ、
画面表示される参照番号を有する。トランザクションが1つ以上の購買/売却を反映する
場合、複数の売買チケットが発行され、各チケットは、参加者毎または側毎にトランザク
ション対象となるサイズ全体を反映する。平均価格のチケットのセットまたはその同等物
も発行され得る。
【0047】
加えて、本システムは、参加者の最大コマンドサイズを制御することにより、参加者が
参加者の売買パラメータの許容範囲を越えて注文を行う事態を回避する。この制御論理は
、初心者の参加者も保護する。このプロセスを通じて、異なるスキルを有する参加者が、
より平等な立場で売買を行うことが可能となる。このプロセスはまた、参加者の階層を制
御し、これにより管理的介入を可能とする。
【0048】
上述の概要に留意して、まず図1に注意を向ける。ここでブロック図は、本発明の効果
的な実施形態に見受けられる様々なハードウェア構成要素を示す。このコンテキストにお
いて、複数のワークステーション10が提供され、各ワークステーションは、ネットワー
クライン15を介して中央サーバにリンクされる。サーバ20は、システムの制約条件に
応じて個々のワークステーション10へのデータフローの相互作用を管理する制御ソフト
ウェアを含む。
【0049】
続けて図1を参照して、本システムは、遠隔地にいる参加者へリンクされ得、遠隔地に
いる参加者へのリンク付けは、直接的、間接的および/またはインターネットを介して行
われる。売買活動へのアクセスは、通信サーバ30ならびにリモート配信ハブ50へのリ
モートサーバ40およびリモートワークステーション60において達成される。予備通信
ラインが、従来の電話リンク90を介して利用される。上記プラットフォームは、32ビ
ットのオペレーティングシステムをさらに含み、これによりネットワーク内のマルチタス
ク環境を管理する。本発明は、DEC Alpha クラスタードサーバ上で動作するオ
ープンVMS64ビットのオペレーティングシステムを用いて、成功裏にインプリメント
された。しかし、他のオペレーティングシステムも代替可能である。あるいは、デスクト
ップクライアントマシンがOS/20においてインプリメント可能である。Window
s(登録商標)N/T4.0は移行代替品である。ワークステーションは、表示および入
力を提供し、Pentium(登録商標)プロセッサをベースとするPC、(UNIX(
登録商標)を用いた)SPARC Station(登録商標)または他のハードウェア
およびソフトウェアシステムならびに/または必要機能を提供する言語から選択可能であ
る。
【0050】
ここで図2を参照して、本発明の全体的情報経路を、ブロック図形式で示す。このマー
ケット情報は、オークションプロセスを通じて導出され、場合に応じて、関連マーケット
、先物およびオプション、または現金の極めて貴重なデータソースである。ブロック10
0をまず参照して、関連するマーケットセクター内にいる参加者によって動作される複数
のオンラインの端末から、マーケットデータが収集される。ブロック100に示す、参加
者間での情報フローの継続的交換(すなわち、入札、落札および売買)がリアルタイムで
取引される。この情報は、システム管理者によって収集され、データプロセスッサまたは
データベースに入力される。
【0051】
次いで、オンラインマーケットデータは、データフィルタおよびエンハンサモジュール
(ブロック115)に転送される。これらのデータフィルタおよびエンハンサモジュール
は、継続的入来マーケットデータを明白にして組織化するよう機能し、これにより、この
データを、例えば、データアキュムレータ(ブロック120)によって利用可能とする。
このデータエンハンサの動作の1つの局面は、オンラインの売買情報を分類プロセッサ(
ブロック130)への送信に適したデジタル形式に変換することである。分類プロセッサ
の動作は、データセットをさらなる操作に適した形式に作成することに向けられる。これ
は、データをマトリックス形式で連係配列することを含む。
【0052】
オンラインマーケットデータは、適切にフォーマットされた後、資格認定プロセッサ(
ブロック140)に送信され、これによりコマンド選択がリアルタイムで判定される。
【0053】
分類プロセッサはまた、参加者の確認および信用限度の承認も提供する。これらの参加
者の確認および信用限度は、参加者の関係とセキュリティ識別子の間の参加者とセキュリ
ティの種類とのつながりを用いている。次いで、この情報は、セキュリティデータベース
(ブロック150)にアンロードされ、次いで配信プロセッサ(ブロック160)に送ら
れる。
【0054】
上記の動作の結果、参加者のワークステーション間でリアルタイムでの配信が行われ、
これにより、確定利付投資コミュニティにおいて、通信回線および画面表示を通じた判定
の実行および選択の配信が行われる。本発明のコンテキストにおいて、このコミュニティ
の3つのセグメントにデータが提供される。ブロック180およびブロック170におい
て、自動化オプションおよび先物の処理に関与するシステム管理者は、現金マーケットデ
ータを提供される。この現金マーケットデータは、具体的に識別される証券に関する売買
オプションおよび先物契約(例えば、指数および指数から得られた概念的証券)に従って
特定のオプションおよ先物の位置付けを数量化および評価するためのものである。同様の
様式で、オプションおよび先物契約に関する証券データがシステム管理者に提供され、こ
れにより、識別された証券データに基づいた、売買オプションおよび先物契約における適
切なトランザクションが可能となる
本発明のコンテキストにおいて、現金マーケット証券のオークション活動に関連するデ
ータを用いて、これらの現金市場証券のデリバティブ市場の売買をサポートする。また、
コンテキストがデリバティブ証券のオークション活動である場合、配分フローは、基礎を
為す証券の売買をサポートすることとなる。
【0055】
ブロック190において、証券を配分する第3のチャンネルは、データアキュムレータ
ーおよびベンダーに向かう。その後、ブロック200における投資および売買コミュニテ
ィ内にいる参加者への証券データの継続的配分、ブロック210における自動化売買のサ
ポート、そして最後にブロック220におけるこのような売買に関連する宣言機能および
報告機能が続き、これらのブロックの間にはクリアランスオペレータが含まれる。
【0056】
売買活動は、極めて流動的で、ペースも速い。そのため、効率的な入力システムがあれ
ば、複数の売買選択を実行する際に有用であり、このような売買選択は、高度に専門化さ
れたキーパッドを用いることによって改善され得、これにより、このコンテキストにおい
て売買効率を高めることが可能となる。従って、本発明の別の局面は、この特有のキーパ
ッドであり、このキーパッドを図3A〜Bに示す。
【0057】
処理の間、システムが受け取る入力の種類に応じて、様々な「状況」が生じる。入札−
落札の中心的状況は、市場のオープン状態を反映する。この状況において、参加者は、「
メーカー」および「反メーカー」と呼ばれ、別の状況において、参加者は、「取引者」お
よび「反取引者」とみなされる。このような表記のもとにおいて、取引者およびメーカー
は、売買コマンドを発行する参加者であり、反メーカーおよび反取引者は、売買コマンド
を受け取る参加者である。何人かの参加者(例えば、最初のバイヤーおよび/または最初
のセラー)は、ワークアップ状況において、「現在のワーカ」として見なされ、システム
論理下において所定の時間の間売買を制御する権限を与えられる。確定利付証券または確
定利付証券に応じて、この時間は、ゼロであり得る。様々な売買処理段階における参加者
間の重要特性の差異が、逆強調表示または類似の表示属性によって画面上に表示される。
【0058】
図4は、これらの5つのシステム「状況」の相互関係を示す。初期売買は常に入札−落
札状況400において断定され、その後に続くプロセス420において、現在の状況の変
化に関するシステム入力を評価する。入力が行われると、状況変化が誘発され、処理は、
これら5つの状況それぞれと関連付けられたパラダイムへとシフトする。各状況が入力さ
れると、プロトコルはシフトし、新規な売買ルールが適用される。
【0059】
売買の進行状況および参加者に関する情報は、選択的に構成された画面表示の形式で各
ワークステーションに提供される。特に、システムは、売買クォードラントまたは「クア
ド」形式の画面表示を提供し、この画面表示は、キー売買インジケータを表示する。QU
ADの一例を以下に示す。
【0060】
【表1】


上記のQUADにおいて、現在の入札価格は、隣接する参加者および上方の参加者によ
って示され、CUST「100.01」(100+1/32)の入札価格を反映する表示
であり、同じ行をたどって、現在の落札価格は、「100.03」と設定されており、0
.02(2/32)の値幅(Spread)を示している。売買が入札−落札状況からの
HitまたはTakeによって開始されて進行しているとき、参加者の注意は主に条件付
きプロンプトに向けられ、この条件付きプロンプトは、入札または落札にかけられている
総量を示し、また参加者による影響を受け得る。この総量の数値は、TOTALの行と入
札−落札列の1つとが交差している部分に表示される。この総量値はさらに、クアドにお
いて個々のプレ数量として規定され、各行中に参加者数を示す。他のQUADまたは構成
も、参加者または論理制御下にあり、売買状況情報を示し得る。
【0061】
QUAD1中の見出しBOTおよびSOLDの上部に、第2の総数カウンタは、メーカ
ーのサイズ全体を提供する。この入札−落札状況の場合、実効しないために、メーカーの
サイズ全体は条件付きプロンプトと同じである。この総数が変化するのは、「取引者リス
ト」が作成され、条件付きプロンプトが取引者の総数を追跡し、メーカーの総数がメーカ
ーリスト中に残っている数を追跡し続ける、最初のトランザクションが行われた後である

【0062】
ここで図5を参照して、クアドへの表示用として選択されたデータは、図示のような論
理に従って処理される。ブロック520において、システムは、新規の参加者、CUST
(ID)(例えば、「2001」)を入力し、ブロック530において、これを関連する
売買データ/コマンドTRD(ID)と共にアクティブなメモリに格納する。売買コマン
ドはシステムレベルで確認され、すなわち、ブロック550においてシステムエラーをア
ラームを介して拒絶する。確認が終了した後、ブロック560において、新規のデータ/
コマンドTRD(ID)は、関連する表示作業状態を取り扱う画面バッファに配信される
。これを、入力があるたびに繰り返す(ブロック570)。
【0063】
以下に、市場メーカーが様々な入札および落札をシステムに入力し、市場が成熟するま
で実行するのを待機するような、入札−落札状況に焦点を当てて説明する。最初に最高価
格で入札および落札を行った者のみに、クリアする時間帯および独占時間帯における売買
優先順位が与えられる。これらの保留中の売買関与状態は、現在現れているメーカーまた
は第3者がHit(またはTake)を出す前に自身の位置を示すことなく、現在現れて
いるメーカーまたは第3者によるHitコマンドまたはTakeを介して影響を受け得る
。新規の入札および落札が行われると、入札および落札は、自身の付随物と共に、入力順
に配置された、等しく価格付けされた落札(または入札)によって、キュー内への配置を
判定する。従って、市場が引き締められるにつれて、入札および落札が改善され(すなわ
ち、値幅が低減する)、これらの新規位置は、図示のように最上位のキューへと移動する

【0064】
価格、入札および落札に加えて、保留中の入札(または落札)のドル量を表すためのサ
イズ的要素が含まれる。参加者が入札または落札のサイズを増加させる際、新規のエント
リが作成され、個別にキュー内に配置される。これは、キュー中の既存の入札−落札に隣
接しない限り、システムがサイズ的要素をインクリメントしないからである。あるいは、
サイズは、以下のような様式でも組み合わされ得る:すなわち、この状況の間に入札およ
び落札が入力されると、これらの入札および落札は、各々のサイズに関して表示され、入
札−落札の総数(サイズ全体)が、示された条件付きプロンプトで表示される。このよう
に、条件付きプロンプトは、所与の価格における明示的な市場容量の目安となるため、ト
ランザクションへの主要な原動力として機能する。
【0065】
入札−落札は、入札−落札状況の間、「クリアされていないの」ものとして入力される
ことが多く(しかし、いつもそうであるとは限らない)、これにより、入札または落札を
行うことができるのは、最初の最高価格での市場参加者(すなわち、第1のキューの最上
部)のみであることを示す。従って、システム設定時間間隔の間にクリアされていない提
示物にアクションを行うことができるのは、このような参加者のみであり、このような参
加者のみが、これらのクリアされていないエントリをLiftまたはTakeすることが
できる。(システム内部の時計により計時される)この時間間隔が経過した後、これらの
クリアされていない入札は、(その時点で現存する場合は)最高価格の参加者の他にも利
用可能となる。実際、特定の証券の場合、この時間間隔はゼロであり得る。ほとんどの場
合、既知の間隔が確立される。この構成には、ビジネス目的がある。新規エントリのビュ
ーを最初に行う際に参加者がアクティブな入札−落札を行うことを可能にすることにより
、これにより参加者は、自らの近傍の市場を示すという利益が与えられる。従って、最初
の入札者は、侵害者となるように促され、システムのこの事前設定された間隔は、これら
の入札者/落札者に、新規バイヤーおよび新規セラーがこの個々の間隔において市場に参
加する(すなわち、ヒットまたはテイクする)ことを妨げることにより、自身で判定する
ことのできる時間を提供する。
【0066】
入札−落札状態に関連するシステムロジックを図6の論理フローチャートにおいて示す
。概念的に、ロジックは、ブロック600で開始し、ブロック620でデータ/コマンド
エントリブロックを有する。状態セレクタは、状態を入札−落札として認定する(ブロッ
ク620)。ブロック630において、CUST_Xのプロフィールを新しいエントリか
ら取り出し、そしてすべての関連データがパラメータストリングへ渡され(ブロック64
0)、入力される。
【0067】
その後このロジックパスを継続して、システムは、テスト650でシステムに入力され
た新しい価格エントリPRC(I)を待ち状態の入札(または、PRC(I)が提示に関
連する場合は、落札)と比較する。テスト650の結果、3つの選択のうちの1つが選ば
れる:新しいエントリPRC(I)が現在の市場よりも良い場合、ロジックはブロック6
55に分岐し、そして前回の最上位キューQIがQ2へ降格(移動)される。次に、新し
いエントリは、ブロック660で新しい最上位キューQI_TOPの第1ラインを形成す
る。このように、システムは、市場の各サイドに対して選択価格ポイントにおいて複数の
キューを生成する。複数キュー環境により、以下に詳細に記載されるように、「価格改善
」トレーディングが可能となる。
【0068】
その後、図6において、新しいエントリが市場から除かれ、すなわち、現在の最良の入
札−落札よりも「悪い」場合、ロジックは、ブロック685に分岐し、そして新しいキュ
ー、Q(N)が生成される。この場合、市場リーダーよりも悪い価格ポイントを有する新
しいキューが最上位キューの下に表示される。ブロック690において、新しいエントリ
が新しいキューQ(N)_TOPの上に配置される。
【0069】
さらに多くのエントリが入力されると、システムは、各エントリを評価し、そして価格
にしたがって複数キュー中にエントリを配置し、時間優先順位にしたがって各キュー内に
配置する。これにより、新しい侵入者が1からすべての表示された反キューのボリューム
を示すすべてをTake/Hitする場合に、市場の各サイドに対していくつかの価格を
定義されたキューが生じ、そして価格改善トレーディングが可能となる。
【0070】
図6において、テスト650からの最終結果は、認定済み価格であり、ブロック680
に続く。このエントリは、時間優先順位のためQIの下に配置される。
【0071】
テスト700において、システムは、新しいHit/Takeについてチェックする;
いいえの場合、ロジックは次のエントリに進む(ブロック710)。テスト700で、は
いの場合、処理は次の状態ブロック720へ移る。
【0072】
画面表示は、入札処理への種々のエントリにしたがって変化し得る。以下に図示するク
アド2において、入札側の参加者3001〜3003は、二千七百万の市場を反映する、
条件付きプロンプトを参照;合計ライン上の27。これは、参加者CUST(3001)
による5.0百万の第1入札、続いて少し後に2千万の第2入札を含む。この場合、参加
者CUST3007(例えば、銀行または他の機関の参加者)は、1千万の不明な落札を
有するピクチャを入力した(アスタリスクは、落札が不明であることを示す);これは落
札側の条件付きプロンプトライン上に示される1千万である。したがって、ロジックを制
御する工程は、オリジナルメーカーに3007による新しい落札の第1の概要に対する第
1のチャンスを与える。その間隔の後、市場は、再度開かれる。
【0073】
【表2】


時期状態は、第1の最良のオリジナルメーカーでない侵入者による不明な入札−落札に
対するトレーディングコマンドによって引き起こされる。しかし、システム制御は、新し
い侵入者によるこのトレーディングコマンドが瞬時に実行されることを可能にしない。シ
ステムロジックにしたがって、トレーディングプロセッサは、時間間隔または遅れを生成
する、そしてそれにより第1の最良のオリジナルメーカーに侵入者によって生成された新
しい状況を、パッシブ側の不明エントリへの応答を可能にすることによって評価する時間
を提供する。
【0074】
特に、上記のように、不明ステータスは、所定の間隔(コンピュータ駆動タイマによっ
て制御される)の間存在する。時期状態が設定され得るのは、この時間間隔の間だけであ
る。この時間間隔は、オリジナルメーカーもしくはパッシブ側のアクション、またはシス
テムロジック内のインターバルタイマーの期限切れのいずれかによって解決されるまで続
くだけである。
【0075】
時期状態処理の間に、システムは、新しい侵入者のエントリの前に未処理の入札−落札
を有して存在するオリジナルメーカー、および待ち状態の不明入札−落札にHitまたは
Takeコマンドを介して入力する新しい取引者を表示する。これらのメーカーおよび取
引者は、画面上で明確に分けられる(以下のクアド3Bを参照)。重要なのは、これらの
オリジナルメーカーは、侵入者によって確立された新しい価格ポイントでトレードする機
会を与えられる;オリジナルリストからの複数のメーカーは各々、キューにおける優先順
位にしたがって新しい価格をとるようにアクセスする。システムは、各メーカーを介して
インクレメントし、それぞれのサイズの買い/売り注文を発行するものは、侵入者である
。これが生じると、ロジックは、時期状態を抜け、そして新しい侵入者が条件付きプロン
プトで示される全ボリュームを取るかどうかに依存して、ワークアップ状態またはワーク
ダウン状態のいずれかに移る。一旦時期状態処理が開始されると、パッシブ側からのトレ
ードエントリは許可されない。さらに、参加者は、アクティブ側へ移ることを阻止される
。つまり、不明(アクティブ)側へのエントリは、新しい取引者、現在の取引者、または
オリジナルメーカーから行われ得る。例えば、取引者が10の落札をし、そして5つがト
レードされると、時期状態の間、取引者は、まだ確定されていない量をキャンセルし得る
のが好ましい。
【0076】
しかし、第2のインターバルタイマーがオリジナルメーカーによる仲裁なしに期限切れ
となると、時期エントリ(1つまたはいくつか)は、自動的にトレードし、そしてオリジ
ナルメーカーはこのトレードに参加しない。時間制御間隔の間に、WTAKは、メーカー
に対して画面上で点滅し、不明な落札上のトレードを示す。WHITは、不明な入札上の
Hitに対して点滅する。この間隔の間、待ち状態のメーカーに対するサイズエントリは
、すべてゼロに初期化され、そして条件付きプロンプトにはもはや表示されない。
【0077】
時期状態処理は、図7に示され、そしてトレーディングコマンドCMD(I)によって
引き起こされる(ブロック810)。テスト820は、新しいトレーディングコマンド(
HitまたはLift)が新しい侵入者からのものであることを確認する;そうでなけれ
ば、ロジックは、ブロック880およびワークアップまたはワークダウン状態のどちらか
に移る。
【0078】
しかし、テスト820への肯定応答は、ロジックをブロック830に分岐させ、ここで
メーカーはあらかじめ設定された時間間隔のあいだ阻止される。続いてブロック840に
おいて、すべての現在のアクティブ側メーカーは、ゼロにリセットされる。テスト850
において、システムは、これらのメーカーが時間間隔が期限切れとなる前に侵入者を阻止
するかどうかを決定する。はいならば、阻止するメーカーは、以下のトレードシーケンス
を介して完全に制御する侵入者となる(ブロック860)。いいえならば、新しい侵入者
が設定され(ブロック870)、そしてロジックは、次の状態(ブロック880)に移る

【0079】
以下のシーケンスは、前記のシステムロジックを反映する。以下のクアド3Aにおいて
、入札−落札状態は、2つの参加者CUST3002および3003を有し、各参加者は
1千万で入札を示す。参加者CUST3007は、1百万に対して不明な落札を設定した
。参加者CUST3001は、参加者CUST3007による新しい落札をとることを望
むが、参加者は自動的にはとれ得ない。以下のクアド3Bにおいて、システムを時期状態
に強制する参加者CUST3001は、参加者3007による落札をとることを試み、そ
してアクティブ側(ここでは入札)に対する不明なリストを生成する。しかし、最初の2
つの入札者の所定量は、ゼロに低減される。なぜなら、システムロジックは、これらの入
札が新しい価格ポイントにおいて実施され得ないことを要求するからである。この実施例
において、第2のインターバルタイマーは、両方のオリジナルメーカーに参加者COST
3001よりも高い優先順位を提供する。参加者CUST3002はキューにおける配置
を介してすべての優先順位を維持する。
【0080】
【表3】

【0081】
【表4】


売買を構成する取引は、本発明に従って、ワークアップ状態およびワークダウン状態と
呼ばれる2つの売買状態の内の一方の間に起こる。ワークアップ状態は、受動側に示され
るインベントリー全体の取引額(volume)を取得する侵入者によるヒット(Hit
)またはリフト(Lift)に従って発生し、ワークアップ状態が一旦確立されると、最
初の売買人は、売買の独占的権利を与えられる、すなわち、システムにより現在のワーカ
ーとして認識される。画面上では、現在のワーカーは、他の参加者に分かる定義された方
法で強調表示される。現在のワーカーは売買を管理し、売買の相手(contra−tr
ader)にさらなる取引額を落札することができるが、ここでは、外部の参加者は除外
される。売買の能動側にいる現在のワーカーは、侵入者、およびおそらくは、侵入者の下
で、「ワークダウン」を必要とする余剰額(residual volume)を満たす
ことにより、売買を「ワークアップ」状態に移行する取引をする他の売買人が含まれる。
受動側に関しては、サイズ全体を取得する侵入者は、現在のワーカーの状態を、侵入者自
身とその取引相手に限定する。
【0082】
現在のワーカーの状態は、参加者による「終了」の入力時、または売買無活動期間(t
rading inactive interval)の経過時に消滅する。また、この
期間は、システム論理により引き起こされる、予め設定されたシステムパラメータである
。このような終結がなければ、現在のワーカーは、そのサイズでの提供物に対応して応じ
続ける限り、ほぼ無期限に売買を行うことができる。
【0083】
ワークアップ状態論理を図8に示すが、これは、主として、サイズおよび新規注文デー
タと関連する。侵入者のサイズが入力される(ブロック910)のは、受動側の売買が開
始される(ブロック920)前である。テスト930で、システムは、侵入者が売買時の
市場提供物全てを取得したかどうかを判定し、テスト930で「いいえ」の場合には、論
理はブロック990へと継続し、最終的にはワークダウン状態(図9)に進む。
【0084】
テスト930に肯定の応答をすることにより、論理はブロック940および950へと
進み、ここでは、現在のワーカーが選定され、新たな売買に入る。これらの条件下におい
て、1より多くの価格キュー(price queue)が受動側に存在する場合、シス
テムは価格改善売買の準備をする。これに関連して、侵入者は、最良の落札−入札よりも
悪い価格で売買したい意向を示す、複数の価格点において売買を行う。システムは、売買
の相手のそれぞれに示した最高価格と最低価格の間の開きを測定する。数学的に判定され
た値が、2つの価格点の間を埋めて(例えば、2つの価格点の平均が)設定される。これ
は、その売買人に関する、新たな価格差変数(デルタ(ID))により、ブロック955
で実行される。この新たな価格点(両者の立場から見ての「価格改善」)が与えられると
、新たな売買に入り(テスト960)、処理される(プロック970)。これは、現在の
ワーカーが終了するか、または時間切れになるまで継続する(ブロック980)。システ
ムは、次いで、新たな参加者により(ヒットまたは取得コマンドにより)入力されたいず
れかの新規取引に関してテスト(ブロック965)、および実行を行う(ブロック975
)。
【0085】
上記の論理は、詳細な例においてより良く理解される。価格改善機能がないシステムを
、典型的な開始時の買い−売りを表示した下記の表4Aに示す。
【0086】
【表5】


参加者、すなわち、受動側に全サイズ($1600万)を売る顧客3005が買いをヒ
ットしたと仮定する。この結果、参加者(顧客3005)は侵入者となり、売買相手(参
加者、顧客3001、3002、および3003)が現在のワーカーとなる。侵入者が受
動側から最初のサイズの全てを取得したこの時点で、ワークアップ状態となる。優先順位
を有する者、すなわち、侵入者および第1の最高入札者が、矩形の囲みによって示された
映像属性により強調表示される(表4B参照)。
【0087】
【表6】


現在のワーカーとして継続を希望する参加者(COST3002)は、「購入(Buy
)」の下の5および「購入済(BOT)」の下の5で示される、(参加者(顧客3002
)の元々の500万に加えて)500万のサイズをさらに追加する(表4C参照)。次に
、新たな参加者(顧客3004)が、5000万で落札する。
【0088】
【表7】


この新たな参加者(顧客3004)は、(キーボード入力、またはタイマーで制御され
たシステム期間により)現在のワーカーが終了するまで待たなければならない。この後、
システムは、参加者(顧客3004)のために、参加者(顧客3002)に対して、さら
なる500万の販売を実行し、販売予定残高が4500万となる。参加者(顧客3004
)が参加者(顧客3002)と売買を行った後の表示を示す、表4Dを参照する。
【0089】
【表8】


理解されるとおり、市場での種々の参加者の動きは、しばしば、ペースが速く、場合に
よっては、位置変更がほぼ同時に発生し得る。この一例として、第1の参加者が、第2の
参加者のあるサイズの買いを、全購入/全販売キーにより、この第2の参加者が、例えば
、500万から2000万へと買いのサイズを著しく増加させた瞬間にヒットし得ること
がある。この場合、システム内の侵入者は、ここで、計画していたよりも遥かに多く取得
したことになる。この状況は、急速に変化する市場では、大きな障害となり得る。
【0090】
システム論理は、「再確認」(Second Look)状態と呼ばれる、補足的な状
態を生成することにより、この問題に対処する。この処理中に、ヒットまたはリフトコマ
ンドの直前において、受動側のサイズが増加した場合、システムは、「経時タイマー(a
ge timer)」、すなわち、すべての買いおよび売りの保留状態を追跡するシステ
ム期間、により、より古い入力からの売り−買いの取引額のごく直近における増加を判定
し、買い−売りから、例えば、2秒以内に、(全購入/全販売キーにより)ヒット/リフ
トが発生する場合には、常に、再確認状態を生成する。
【0091】
しかしながら、再確認には制限がある。侵入者は、新しい(すなわち、「時間が経過し
ていない」)買い―売り以外の取引を完了しなければならない。この新たなサイズは売買
されないままで、他者が、これに対してさらなる買い−売りを受動側に追加し得る(しか
しながら、これらはラインの下側に留まる)。たとえ、侵入者が表示されたサイズ全体を
満たさなかったとしても、侵入者は現在のワーカーの状態を獲得し、以下の権利を有する

【0092】
1.新たなサイズを取得し、売買の相手とワークアップ状態を生成する。
【0093】
2.新たなサイズを拒否する。(「終了」コマンドによる)侵入者の拒否により、売
買はワークダウン状態に設定される。
【0094】
3.「部分的な」額を取得/ヒットし、次いで、優先権を喪失する。
【0095】
再確認状態は、図9に示す論理構造により管理される。この構成において、売買コマン
ドは、ブロック1020で、入力時間を記録される。残存する受動状態にする入力項目も
入力され(ブロック1030)、テスト1040が受動側の入力項目((PASS(ID
))が、「時間が経過した」、すなわち、それほど直近には入力されていないかどうかを
判定する。もし時間が経過していれば、論理は、テスト1090へと分岐し、PASS(
ID)が最後の入力(PASS−END)であるかどうか判定する。もし最後の入力でな
ければ、次の入力が論理でインクリメントされ、シーケンスの開始点へと戻る。
【0096】
テスト1040に対する否定の応答により、ロジックはブロック1050に移行し、こ
こで、この新たな入力が解析され、次いで、テスト1060で、侵入者がその売買におい
て、この新たなさらなるサイズを取得する機会を与えられる。システムは、元々のサイズ
に対する侵入者の取得またはヒットの決定を維持する。承認された場合には、論理はブロ
ック1080へと分岐して、ワークアップ状態へと進む。拒否された場合には、論理はワ
ークダウン状態へと移行する(ブロック1070)。
【0097】
これらの原理は、下記の表5Aの後に続く一連の画面表示で詳細に示されており、ここ
では、参加者(顧客3001、3002、および3003)が、それぞれ、500万、1
00万、および100万が示されている。参加者(顧客3007)が(「全部」をヒット
して)売り注文をする直前に、顧客3004が1mmのサイズを入力する。システム期間
タイマーにより、十分に「時間が経過した」と判断されていないため、この最新の1mm
以外の全サイズが取引される。この額は取引されないままで、システムは再確認状態に入
る。
【0098】
【表9】


参加者(顧客3007)が、この取引されていない100万のサイズを満たすことを決
定した場合、「再確認」状態から出て、ワークアップ状態へと移動し、参加者(顧客30
07)と、参加者(顧客3001)が現在のワーカーとなる。表5Bを参照のこと。参加
者(顧客3007)は、また、200万の取引額の売り注文を入力する。優先順位ボック
ス(priority box)の点滅または強調表示により、侵入者が再確認状態にあ
ることを表わす。
【0099】
【表10】


しかしながら、参加者(顧客3007)が棄権する場合、売買はワークダウン状態へと
進む(表5C)。次に、新たな参加者(顧客3005)が入るが、ラインの下に位置し、
参加者(顧客3001)が終了し、かつ参加者(顧客3004)が売買を行った後に、売
買を行うことができるようになる。
【0100】
【表11】


売買の論理に関する別の状態はワークダウン状態として知られており、元の侵入者が受
動側に示すサイズの全てよりも少なく取得する場合に発生する。残りのサイズは、売買を
完了するためにワークダウンられなければならない。これにより、買い−売り、購入/販
売の意向、を示す参加者に利益を与えるべきである、市場に流動性が提供される。元の侵
入者が、受動側から残りのサイズのために戻る場合、ワークアップ状態が開始される。能
動側からの別の売買人が、受動側の残高を「ワークダウン」得、元の買い−売り状態から
の残りのサイズの全てが取得される場合、売買が、占有時間を獲得することを含むワーク
アップ状態に進み、この新たな売買人が現在のワーカーとなる。
【0101】
ワークダウン状態により、新たな侵入者が、図10のフローチャートに従った論理で、
受動側のヒットされていないクリアされていない入札を完了することができる。この処理
において、売買コマンド(CMD(I))がブロック1210で入力される。テスト12
20で、システムは、売買が全受動側(合計)よりも小額であることを確認する。もし小
額でない場合、論理はブロック1280に分岐し、ワークアップ状態へと向けられる。
【0102】
テスト1220に肯定の応答をすることにより、論理はブロック1230へと進み、こ
こで、システムは、新たな侵入者に対して売買を開き、保留中の受動側の取引額を成立さ
せる。しかしながら、その売買の間は、受動側では時間を占有する権利が与えられず、新
たな入力できない(ブロック1240)。テスト1250は、タイマー(テスト1260
)による最後の売買を確認し、結果的に、いずれかが「はい」となれば、ワークダウンは
終結し、処理は買い−売り状態へと戻る。
【0103】
重要であるのは、受動側に現われる新たな売買人が、元々のサイズの残りの全てがワー
クダウンられるまで待たなければならず、新たな売買人の位置は、ラインよりも下に位置
される。これは、以下の画面に示す。
【0104】
【表12】


表6Aにおいて、買い−売り状態は、500万の買いを示す参加者(顧客3001)、
および1000万の買いを示す参加者(顧客3002)を示している。侵入者として、参
加者(顧客3001)が,参加者(顧客3007)からの売りを取得するが、参加者(顧
客3007)が示す25mmの5mmのみであり、2000万が受動側に残される(表6
B参照)。
【0105】
【表13】


この際に、参加者(顧客3006)が1000万の売りを入力する場合、元の受動側が
クリアになるまで待たなければならない。参加者(顧客3006)は、よって、残りのサ
イズがワークダウンられるときには、ラインの下に置かれる。(表6C参照)
【0106】
【表14】


売買が、システムに制御されたタイマーによって、または参加者によって直接クリアに
されるときに、その価格点では、さらなる買手または売手は生じない。この「クリア」機
能により、買い−売り状態が新たに開始され、(交代がない限り)能動側の元の構成者、
および受動側からの残りの売買されていないサイズを保持する。
【0107】
上述したように、本システムは価格改善処理を可能にする強化性能を提供する。価格改
善は修正相互入札−落札状態を適用し、オークションプロセスを複数の価格オークション
プロセスに変換する。この場合、購入注文または売却注文は1つ以上の価格において実行
される。
【0108】
価格改善に関して、入札−落札状態が示すように、現在の最適市場価格以上またはそれ
以下の価格で、特に、最適の入札−落札で市場に示される現在の大きさより十分に大きく
なり得る大きさで、参加者は取引する傾向がある。この構成では全ての入札−落札状態の
規定が、各個々の価格スタックまたは価格層に適用される。優先順位は上位層内の最良価
格によってのみ保持される(第1の入札者/落札者)。侵入者がただ1つのレベルのみで
に従う場合、ワークアップ状態またはワークダウン状態(上述したような)が開始され、
ワークアップ状態またはワークダウン状態の列の価格レベルに制限される。
【0109】
この単一レベル環境においてさえ、システム論理は相場を「価格改善」し得る。例えば
、侵入者がワークアップ状態に参入した場合に、これが起こり得る。この状態で、受動的
な取引者が、価格改善を引き起こし、よりよい価格の購入/売却を入力する。初期の「最
適な」受動的な取引者がこの新規のよりよい価格に一致する場合、(割り当てを規定する
システムを介して)この新規のより適切な価格と本来の取引価格との間の価格であるが、
取引が完了する。従って、この取引の両側面について価格を改善する。これは「日時」状
態処理を介して、受動側により開始される価格改善の一例である。初期の最適な受動的取
引が一致することを拒否し、新規の受動側の取引者にその取引を引き渡した場合、同様の
価格割り当てが起こり得る。
【0110】
上述した内容が証明するように、価格改善取引における侵入者になることで、売却注文
または購入注文がシステム上に表示された入札および落札の現在の状態によって明らかに
なる価格よりも良い価格で実行され得るという可能性を侵入者がもたらす。それを行うこ
とで、侵入者は修正ワークアップ状態を開始する(以下の図8を参照)。
【0111】
クアド7Aに示すように、入札および落札の3つのレベルがある。示された入札および
落札のレベルの数はシステムパラメータであり、典型的には入札および落札側上の価格増
加の数、すなわち、基本的な列(例えば、1/32増加)に結び付けられる。つまり、代
替的な層配列は通常の配列(例えば、「上位5つの層」)を含む。全ての参加者は、10
0.01から100.00にまでの範囲の合計6700万(2+20+45)について4
つの落札があり、100.02から100.03+にまでの範囲の合計8500万につい
て5つの落札があることを認識し得る。これは単一の列の入札−落札状態と対比され、こ
こで100.01における合計200万の2つの入札および100.02における合計1
500万の2つの落札のみが示される。
【0112】
代替的な配列は、全ての参加者に対して、全ての価格および大きさを開示し得ない論理
(図示せず)を適用する。この場合、システム論理は第2の層を制御し割り当てを購入お
よび売却する。
【0113】
【表15】


価格改善に伴うワークアップ状態の論理は、価格改善が開始される場合に、参加者が価
格改善取引に参加できることにより、示される最良価格から離れても、参加者に自身の取
引の意志を明らかにするように助長する。例えば、最良な市場価格100.01〜100
.02から離れて侵入者になることにより、価格改善は参加者に付随する。この意志を明
らかにすることにより、価格余剰に関連する総額を作り上げる間に、侵入者は可能な価格
改善についての第1の優先順位を得る。優先順位ランク付けは、価格改善取引が開始する
と形成される購入者余剰または売却者余剰に参加者間で割り当てられることによって、最
適な市場100.01〜100.02よりも良い価格で、購入および売却についての機会
を提供する。
【0114】
場合によっては、相手取引者が示されるより高価格およびより低価格で、多くを購入ま
たは売却することを可能にすることにより、価格改善取引を開始する侵入者に保護を与え
る。これらはシステム論理を介して達成され、システム論理は余剰を測定し、取引者と相
手取引者の間で任意の利用可能な余剰を割り当てる。取引の一方の側または両側が、各々
が示した意志より良い価格で取引を実行することを可能にすることにより、能動取引およ
び/または受動取引者に都合がよい。大きな流動性を形成し、入札者および落札者の示さ
れた意志を改全し、相場の深さを増し、複数の価格取引を許可し、新たな手数料の基とな
ることにより、システムは市場に利益を与える。
【0115】
一度取引を開始すれば、状態シーケンスは単一価格取引の倫理に従う。例えばクアド7
Aに図示される価格改善入札−落札状態の認識を与え、新規の売却者は、9000万から
99.31まで下げて売却するコマンドを有する侵入者になる。利用可能な「最良価格」
で売却する売却者の能力を改善するために、優先順位が価格および時間基準で、または価
格および時間を含む基準、あるいは同様に大きさを含む基準によってランク付けされるよ
うな第1の最適な入札者に、6700万がヒットされた後で改善された価格において付加
的な出来高を売却する機会を提供する。すなわち、100.01における200万の売却
、100.00+における2000万の売却、ならびに100.0における4500万の
売却。99.31万までに合計90万を売却すること望むことにより、売却者は初めに6
700万に対して実行し、23万以上を売却する「意志」を有する。次に第1の最適な入
札者は、改善価格においてさらに実行し得る。改善レベルは、入札価格と99.31の保
留価格との間で割り当てられる。全ての残りのトレードは、購入者2001と99.31
の売却者との間で処理され、次いで、100.00における23ヒットの価格改善取引が
完了する。この場合、購入者2001は、自身の入札レベル100.01において、23
00万以上を購入しようと努めて、自身の優先順位を維持する。しかしながら、実際の取
引価格は、自身の99.31の保留価格以上の0.01(1/32パーセント)の価格改
善を購入者に提供し、売却者に同額の0.01の価格改善を提供する100.00を提供
する。
【0116】
このシステム論理は、取引の能動側と受動側との間の余剰取引者を割り当て、双方に利
益を与える。代わりに、システム論理は余剰を代替可能なロジックに割り当てることも行
い得る。例えば、侵入者に余剰の2/3または余剰の全てを提供し、または余剰を提供し
ない。割り当て機構はまた、取引の大きさまたは他の1組の消費者特性または取引特性に
従い動的に変化し得る。システムは、シーケンスが1組の価格改善取引であることを示す
強調表示インジケータを組み込み、3つのトレードシーケンス(100.01に対する2
、100.00+に対する20、100.00に対する68)を現わす。あるいは、平均
価格における総取引が表示され得る。取引が終了すると、システム論理は制御を入札−落
札状態に戻す。
【0117】
価格改善処理には、異なる価格レベルにおける複数の入札−落札を提示および表示する
別個の機構がある。第1のオプションは入札−落札について全てを削除することである。
すなわち、下位の落札は表示されない。第2のオプションは、自身の価格がよりよい価格
として上位にある場合に、表示したままにしておくか、または削除するかに関する選択を
入札者に提供することである。第3のオプションは、上位にある場合でさえ、スクリーン
上に全ての入札が留まるように処理を適応させることである。これは「キャンセルまで有
効」な落札を形成する。他のオプションは、システムが制御パラメータを制御することに
よって、参加者の入札および落札をカスタマイズすることを可能にする。
【0118】
価格改善処理はまた、日時状態として公知の優先保存取引を許可する。日時状態は、非
優先参加者が開始する場合または取引コマンドに応答する場合に発生する。この状況下に
おいて、システム論理は日時状態を誘発し、このことは優先入札者(例えば、能動相場側
の第1の最適価格)が取引の制御を取り持ち、かつ引き受けることを可能にする。タイマ
は優先入札者に与えられる期限を日時状態の間制御し、(トレードコマンドが日時状態を
起動する)本来の売却者が優先入札者の後に正確に位置付ける、そして他の非優先売却者
は第1の侵入者の後に順番に位置付けるということを取りなすかどうかを決定する。しか
しながら、優先入札者が取り成す場合、論理は取引をランク付けされた購入者のリストに
戻し、取引は、ワークアップ状態またはワークダウン状態に移行して完了する。取り成す
ことによって第1の最適入札者は、最適価格を日時取引状態間で一致することにより優先
順位を維持する。
【0119】
ここで、価格改善を起動し、映像属性によって強調されるヒットは価格改善に利用可能
な入札または落札の層数で示される以上の大きさについてのものである。
【0120】
価格改善に多くのならびにより多様な機会を与え、価格改善侵入者を保護するために、
限られた時間中に受け取られる全ての購入注文および売却注文はランク付けおよび一致さ
れ、価格改善侵入者に最も大きな量の価格保護を提供する。入札および落札の複数のレベ
ルのために、第1の最適入札者/落札者は、自身が自身の価格において応答する場合にお
いてのみ、または必要とあらば
最適テイク/ヒット価格と一致する場合においてのみ、優先順位を維持する。
【0121】
クアド7Bに示すように、参加者CUST 2008は、価格99.31までに900
0万を購入しようと努めることによる価格改善取引を起動することによって侵入者となる
。限られた時間中に、参加者CUST 2001は100.01において500万以上を
購入しようとする。参加者CUST 2009は100.01+において2000万を購
入しようとし、参加者CUST 2002は100.01において500万以上を購入し
ようとする。次いで、消費者2001は売却価格100.01+と一致しない。
【0122】
【表16】


CUST 2001は、本来の最適入札者にさせることにより、参加者CUST 20
02および参加者CUST 2009よりも上の優先順位を有し、自身の本来の価格にお
いてさらに購入しようとする。限られた時間の終盤において、売却される2300万のう
ち2000万は、示される最適売却に一致する、従って2000万がCUST 2009
に対して売却される。残高300万は参加者CUST 2001に対して売却される。1
00.01+価格に一致しないことにより、CUST 2001は300万の残りを得る
のみである。価格および時間優先順位を維持することで、価格改善が得られ、侵入者は保
護される。この取引をクアド7Cに示す。
【0123】
【表17】


参加者は入力装置を介して、参加者の入力を想定して、価格改善取引の間に、システム
論理と相互にやり取りをする。多数の入力装置が、図12に示される特化されたキーボー
ドにより、例示されるように使用され得る。このキーボードは特定のLCDキーの外部に
構成され、これら機能および表示は取引プロセッサ状態に直接結合される。キーボードは
5つのLCDキー各々からなる2つの垂直列および7つのLCDキーからなる1つの水平
列を有する。LCDキーの水平列は、両方の入札および落札サイドで利用可能な3つの異
なる価格レベルを動的に表示する。この列は「価格列」と呼ばれる。これは取引プロセッ
サ中の価格変動についてリアルタイムにアップデートを表示する。この列中の中央キーは
、価格増加総額を示す。最も適切な増加金額は、最適市場と最不適正市場間に広がる範囲
に基づいて取引プロセッサにより決定される。この増加金額はまた、価格が変動するに従
いリアルタイムにアップデートされる。入札価格は最適から最不適切の順で、中央キーか
らキーボードの左に動く。同様に、落札価格は右側に動く。異なる価格レベルが価格改善
入札−落札状態に出現すると、入札価格は価格列中に表示される。データ入力を促進し、
迅速に相場に反応するために、参加者は単にLCDキーの1つを挿すことだけを必要とし
、どの価格レベルが参加者の所望する取引であるかを選択する。価格を選択した後、参加
者は、LCDキーの垂直列により表されるアクションキーの1つを選択する。彼/彼女が
その時点で市場に示されている価格の前後で取引を所望する場合、彼/彼女は増加キーを
使用し、彼/彼女がどれだけ離れた価格を所望するかを示すことができる。
【0124】
前述のキーボード配列性能はいくつかの代替的実施形態において実現し得る。例えば、
入力コマンドはタッチスクリーン上、タッチパッド変換器(例えば、「マウス」)上に配
列され得る。コマンドを入力する他の媒体は、音声コマンド、音声起動ナビゲーション、
および他の「配置」装置を含み、それらの媒体は当該分野でそれ自身周知の媒体と交換さ
れ得る。タームキーを使用することは、コマンドまたはデータ入力トリガを含む手段であ
る(すなわち、起動した場合に特定タスクを達成する装置またはスイッチ)。
【0125】
本明細書中で議論された5つの状態に関連する論理は図11の表形式でまとめられる。
前述のシステムの機能は、効率の劇的な増加および順序エラーの減少を結果的にもたらす

【0126】
入札、落札および取引のよくある熱狂的環境ならびに図3に示される好適な専用キーパ
ット上のコマンドの入力、および参加者のヒューマンファクタ、これら全ては取引がエラ
ーとなる可能性の原因となる。より詳細には、システムへの入力が不正確であるために、
エラーが発生し得、参加者等の間で伝達不良が発生する。これらのエラーにより、取引時
に「主要な」参加者を意図しない位置に強制することがよくある。
【0127】
取引すれば、本発明は好適には、未整理の順序をキャンセルするか取引状態時に実行を
ロールバックすることのいずれかによって効果的にトレードを「取り消す」方法を参加者
に提供する。図3に図示するように、キーパッドはキャンセル、完了および取り消しキー
を提供し、このプロセスを促進する。システムが特定の状態にある場合のこれらのキーの
機能は以下に記述され、これらのキーに与えられた名前は任意であり、任意の入力手段が
所望のアクション(単数または複数)をとるために使用され得ることに影響を与える。
【0128】
入札−落札状態において、キャンセルコマンドは製造業者の既存の相場を1以上の証券
から除く。
【0129】
日時状態において、製造業者市場に反する差し迫った能動購入注文または能動売却注文
が存在しない場合においてのみ、キャンセルが機能して、製造業者市場を除く。また、完
了が機能して、潜在的な侵入者および取引参加者を、注文が一致する以前に取引リストか
ら除去する。
【0130】
ワークダウン状態において、キャンセルが機能して、任意の残存する受動的な製造業者
の相場を除く。完了はキャンセル機能と同様の機能を行い、またワークダウン状態の受動
的な取引参加者が取引リストから自身を除くことを可能にする。その結果、システムが受
動的な取引参加者を実行する機会を得る前に、約束された大きさは効果的に除かれる。初
期取引後所定の時間期間において実行される場合、取り消しは取引を「展開」し、かつ参
加者に対して示す大きさを減少するように機能する。さらに、取り消し機能は受動生産業
者全てが取引する総計を比例的に減少させる。所定時間周期を制限することで、取引者が
この訂正機能の不正な利益を取得することを思いとどまらせる。類似的に、たった1つの
取引者が取引に参加する場合、取り消し機能は、取引者が、取り消される所望の大きさに
ついて相手側に参加させる。取り消し機能は、能動側または受動側においていかなる時間
においても、いかなる参加者によっても引き起こされ得る。つまり、システムはこの取引
プロトコルの公平さを維持するために論理制御を適用する。
【0131】
ワークアップ状態の間、参加者は完了機能を使用し、取引または請願される大きさに関
わらず能動側または受動側、または同時に両側からの参加者である状態から自身を削除す
ることができる。従って、完了機能は参加者を取引から除く。取り消し機能はまた、第1
の能動取引者が、取引に続いて時間内にの機能を実行した場合、取引をロールバックする
こともできる。取り消し機能がこの所定の期間で呼び出されないまたは取引者が第1の能
動取引者でない場合、取引者は相手側において直ちに売却または購入するために入れられ
る。好適には、取引者はリストの上部に配置され、それにより取り消し機能は効果的に直
ちに呼び出され得る。最も好適には、第1の能動および受動取引の権利は公正さを保証す
るため維持され得る。
【0132】
本発明は例示の目的で詳細に述べられてきたが、このような詳細は単なる例示にすぎず
、当業者によって、特許請求の範囲に制限され得るという点を除いて、本発明の精神およ
び範囲から逸脱することなく、変化を成し得ることが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明。

【図6】
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【図11】
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【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−253571(P2011−253571A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−205174(P2011−205174)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【分割の表示】特願2000−590084(P2000−590084)の分割
【原出願日】平成11年11月5日(1999.11.5)
【出願人】(501244495)カンター フィッツジェラルド, エル.ピー. (2)
【出願人】(506361856)シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. (75)