説明

自動変速機の操作装置

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機における複数のシフトレンジの選択を行うべく操作されるシフトレバーについて状況に応じた位置規制を行う、自動変速機の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載された自動変速機における複数のシフトレンジは、係合ピンを備えるものとされたシフトレバーが操作されることによって切換選択され、所望のシフトレンジを選択する位置をとるものとされたシフトレバーは、それに設けられた係合ピンが係止機構に係合することにより、その位置が維持されるものとされる。係止機構は、一般に、シフトレバーによって選択されるシフトレンジ、例えば、2レンジ,1レンジ,ドライブレンジ(Dレンジ),ニュートラルレンジ(Nレンジ),リバースレンジ(Rレンジ)及びパーキングレンジ(Pレンジ)の各々に対応して設けられ、各シフトレンジを選択する位置をとるシフトレバーの係合ピンが係合するものとされる係止部を有したディテント部材を備えるものとされ、ディテント部材が有する係止部からの係合ピンの離脱は、シフトレバーに設けられて手動操作される係止解除釦によってなされる。
【0003】自動変速機が備えられた車両が停止状態から走行状態に移行せしめられるにあたっては、通常、その自動変速機におけるPレンジを選択するものとされていたシフトレバーが、先ず、Dレンジを選択するものとされることになり、それに伴って、シフトレバーに設けられた係合ピンが、ディテント部材が有するPレンジに対応する係止部に係合した状態から、Dレンジに対応する係止部に係合する状態へと移行せしめらえる。斯かる場合、Pレンジを選択するものとされていたシフトレバーが、それに対するDレンジを選択するものとされる操作が車両の運転者の確実な意志のもとにおいてのみ行われるものとされるようにすべく、所定の条件が満足されたときのみ、Pレンジを選択する位置をとっているシフトレバーのDレンジを選択する位置への移行が可能とされ、所定の条件が満足されないもとでは、Pレンジを選択する位置をとっているシフトレバーがPレンジを選択する位置に拘束されるものとされる、シフトロック機構を設けることが提案されている。
【0004】このようなシフトロック機構の一例は、例えば、実開昭62─202433号公報に示される如く、透孔が設けられてシフトレバーに取り付けられたロックプレート,ソレノイド・プランジャにより形成されたロックピン、及び、制御部から成るものとされる。斯かるシフトロック機構が設けられたもとにおいては、ディテント部材の係止部に係合する係止ピン及び係止ピンに対する係止解除釦が設けられたシフトレバーが、Pレンジを選択する位置をとるものとされたとき、制御部により、車両のブレーキ装置が作動せしめられていない状態においては、ソレノイド・プランジャにより形成されたロックピンを突出させてロックプレートの透孔に係合させ、それによって、シフトレバーをPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におき、また、ブレーキ装置が作動せしめられた状態においては、ソレノイド・プランジャにより形成されたロックピンを引き込んでロックプレートの透孔に対する係合を解除させ、それにより、シフトレバーのPレンジを選択する位置からDレンジを選択する位置への移行を妨げないようにして、シフトレバーに対する位置規制状態からの解除を行うようにする動作が行われる。そして、シフトレバーが位置規制状態から解除されたときには、シフトレバーに設けられた係止解除釦が操作されて、係合ピンがディテント部材の係止部から離脱せしめられ、その後、シフトレバーがPレンジを選択する位置からDレンジあるいはRレンジを選択する位置へと移行せしめられる。
【0005】上述の如くに、Pレンジを選択するものとされたシフトレバーを、車両のブレーキ装置が作動せしめられること等の所定の条件が満足されていないもとでは、Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におき、所定の条件が満足されたときのみ、Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から解放するシフトロック機構が設けられたもとでは、例えば、シフトロック機構を構成するソレノイド・プランジャにより形成されたロックピン、あるいは、制御部に、断線,短絡,ソレノイド・プランジャの動作不良,回路素子の動作不良等々の故障が発生する虞がある。そして、このような故障により、例えば、ソレノイド・プランジャにより形成されたロックピンがロックプレートの透孔に係合した状態から脱することができないものとされると、車両のブレーキ装置が作動せしめられること等の所定の条件が満足されても、シフトレバーがPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から解放されないことになり、従って、車両が停止状態から走行状態への移行ができないものとされてしまうという不都合が生じる。
【0006】そこで、前述の実開昭62─202433号公報にも開示されている如く、シフトロック機構によりPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれたシフトレバーを、手動操作により機械的に位置規制状態から解放することができるものとされたシフトロック解除機構を設けることも提案されている。このようなシフトロック解除機構は、例えば、実開昭62─202433号公報に開示されているものの場合、ソレノイド・プランジャにより形成されたロックピンに選択的に係合する押釦部材が備えられ、その押釦部材が操作されることにより、シフトロック機構を構成するソレノイド・プランジャにより形成されたロックピンを、機械的に移動させてロックプレートの透孔に対する係合状態から解放し、それによって、シフトレバーのPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態からの解放が手動により行われるようになすものとされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シフトロック機構とシフトロック解除機構とが設けられた自動変速機を備えた車両にあっては、本来、シフトロック機構が故障を生じてシフトロック機構によってはシフトレバーをPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から解放できない場合に、車両の運転者により操作されて、シフトレバーをPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から解放するものとされるべく、いわば、非常事態用に備えられるシフトロック解除機構が、誤って、あるいは、運転者の意志に反して操作状態とされ、それにより、正常なシフトロック機構の作動によってPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれたシフトレバーが、Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から不所望に解放されてしまうという事態が生じる虞がある。そして、このような事態が生じ得ることは、例えば、車両の不所望な発進の防止を徹底させる観点のみならず、車両についての盗難防止の観点からも望ましくない。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、自動変速機における複数のシフトレンジを切換選択すべく操作されるシフトレバーと、Pレンジを選択するものとされたシフトレバーを、所定の条件が満足されていないもとでは、Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におき、所定の条件が満足されたときのみ、Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から解放するシフトロック機構部と、シフトロック機構部によりPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれたシフトレバーを、手動操作により位置規制状態から解放するシフトロック解除機構部とを含んで構成されるもとで、シフトロック解除機構部が車両の運転者の意に沿うことなく操作されることにより、シフトロック機構部の正常作動によってPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれたシフトレバーがその位置規制状態から不所望に解放されてしまう事態を回避することができるものとされた、自動変速機の操作装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく、本発明に係る自動変速機の操作装置は、車両に搭載された自動変速機における複数のシフトレンジを切換選択すべく操作されるシフトレバーと、複数のシフトレンジに夫々対応する係止部を有し、それらにシフトレンジの各々を選択する位置をとるシフトレバーが係合するシフトレバー係止手段と、車両のブレーキ装置が作動せしめられていないとき、シフトレバー係止手段に設けられたPレンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを拘束して位置規制状態におくとともに、車両のブレーキ装置が作動せしめられたとき、Pレンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを位置規制状態から解放するシフトロック機構部と、シフトロック機構部がPレンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを拘束して位置規制状態におくもとにあっても、シフトレバーをシフトロック機構部による位置規制状態から解放する動作を行うシフトロック解除機構部と、車両における電気系を制御するキースイッチがキーの係合をもって操作された状態にあるときのみ、シフトロック解除機構部を動作可能状態となすとともに、シフトロック機構部がPレンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを拘束して位置規制状態におくときのみ、キースイッチからのキーの離脱を可能となすシフトロック/キーロック制御部とを含んで構成される。
【0010】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る自動変速機の操作装置においては、シフトレバーに対するシフトロック機構部に関連して設けられたシフトロック解除機構部が、シフトロック/キーロック制御部を介してキースイッチに係合せしめられ、キースイッチにキーが係合せしめられてキースイッチの操作が行われた状態のもとでのみ、シフトロック解除機構部による、シフトレバーをシフトロック機構部によるPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から解放する動作が行われ得るようにされ、さらに、シフトロック/キーロック制御部により、シフトロック機構部によってシフトレバーがPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれるときのみ、キースイッチに係合したキーのキースイッチからの離脱が可能とされる状態がとられる。従って、シフトロック機構部によりPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれたシフトレバーを、シフトロック解除機構部によりシフトロック機構部による位置規制状態から解放する動作が、運転者の意志のもとで行われることになり、シフトロック解除機構部が車両の運転者の意に沿うことなく操作されて、シフトロック機構部の正常作動によってPレンジを選択する位置に拘束されて位置規制状態におかれたシフトレバーが、その位置規制状態から不所望に解放されてしまう事態が回避される。また、キースイッチからキーが離脱せしめられて運転者が車両から離れる際には、確実に、シフトレバーが、シフトロック機構部により、Pレンジを選択する位置に拘束されて位置規制状態におかれることになる。
【0011】
【実施例】図2は、本発明に係る自動変速機の操作装置の一例が適用された自動変速機を備えた車両のキャビン内におけるコンソール部を示す。図2におけるコンソール部には、シフトレバー11が長孔状とされた開口部12内を前後方向に揺動変位可能とされて配されている。シフトレバー11の上端部に設けられたノブ11Aには、シフトレバー11が変位せしめられるに際して手動により押圧操作される係止解除釦14が設けられている。そして、このシフトレバー11は、車両に搭載された自動変速機における複数のシフトレンジ、例えば、2レンジ,1レンジ,Dレンジ,Nレンジ,Rレンジ及びPレンジの各々を切換選択する位置をとるものとされている。また、コンソール部におけるシフトレバー11の周囲には、各種のスイッチ15が配され、さらに、シフトロック解除釦16が設けられている。
【0012】図1は、図2に示されるシフトレバー11及びシフトロック解除釦16を含んで構成される本発明に係る自動変速機の操作装置の一例を示す。図1において、シフトレバー11の中間部11Bは、それを貫通して外方に突出するものとされた係合ピン17が設けられた中空状体とされており、また、シフトレバー11の下端部は、図3に示される如く、車体に固定されたブラケット18に取り付けられたスピンドル19が挿通せしめられて回動自在とされ、カバー13に覆われた回動筒状体20に連結されている。
【0013】図3に示される如くシフトレバー11の中間部11Bの内部には、下端部にピストン部材21が設けられたプッシュロッド22が配されており、係合ピン17は、斯かるピストン部材21を貫通し、シフトレバー11の中間部11Bに相対向して形成された一対の長孔11Cを通じて、シフトレバー11の中間部11Bの外部に突出するものとされている。さらに、シフトレバー11の中間部11Bの内部におけるピストン部材21と回動筒状体20との間には、プッシュロッド22を上方に付勢するコイルスプリング23が介装されている。プシュロッド22は、ノブ11Aに配設された係止解除釦14が押し込まれるとき、コイルスプリング23をその付勢力に抗して下方に押圧するものとされており、従って、係合ピン17は、係止解除釦14の操作に応じて、長孔11Cにより規制される範囲内でシフトレバー11の中間部11Bに沿って上下動せしめられる。
【0014】また、シフトレバー11の中間部11Bには、その一端部が自動変速機に係合する連結レバー24が、回動筒状体20を回動支軸としてシフトレバー11に伴って揺動する状態とされて取り付けられている。
【0015】シフトレバー11に関連して、係合ピン係止プレート25が車体に固定されて配されている。係合ピン係止プレート25には、中間部11Bから突出する係合ピン17が設けられたシフトレバー11が、1レンジを選択する位置をとるとき係合ピン17が係合する、1レンジに対応した係止部1α,2レンジを選択する位置をとるとき係合ピン17が係合する、2レンジに対応した係止部2α,Dレンジを選択する位置をとるとき係合ピン17が係合する、Dレンジに対応した係止部d,Nレンジを選択する位置をとるとき係合ピン17が係合する、Nレンジに対応した係止部n,Rレンジを選択する位置をとるとき係合ピン17が係合する、Rレンジに対応した係止部r、及び、Pレンジを選択する位置をとるとき係合ピン17が係合する、Pレンジに対応した係止部pが設けられている。なお、図2においては、シフトレバー11がPレンジを選択する位置をとるものとされており、係合ピン17がPレンジに対応した係止部pに係合している。
【0016】また、斯かる係合ピン係止プレート25に対向して、係合ピンロック部材30が設けられている。この係合ピンロック部材30の下端部は、シフトレバー11の下端部が連結された回動筒状体20に対して回動可能に係合している。そして、係合ピンロック部材30にはアクチュエータ31が接続されており、アクチュエータ31は、回動筒状体20に対する回動を伴わせて、係合ピンロック部材30をその下端部を揺動中心として揺動させる動作を行う。
【0017】係合ピンロック部材30は、アクチュエータ31によって揺動駆動されることにより、シフトレバー11に設けられた係合ピン17が係合ピン係止プレート25に設けられたPレンジに対応した係止部pに係合する状態とされるとき、その上端部30Aが、係止部pに係合した係合ピン17の下方で、係合ピン17に近接したロック位置と、係止部pに係合した係合ピン17の下方から外れた非ロック位置とを選択的にとるものとされる。係合ピンロック部材30が、その上端部30Aがロック位置をとるものとされるときには、係止部pに係合した係合ピン17が、係合ピンロック部材30の上端部30Aによって、係止部pに係合した位置から下方への移動が妨げられ、従って、係止部pに係合した状態に拘束されて、係合ピンロック部材30による位置規制状態におかれるものとされる。斯かるもとでは、シフトレバー11が、Pレンジを選択した位置に拘束され、他のシフトレンジを選択する位置に移行できないものとされる。一方、係合ピンロック部材30が、その上端部30Aが非ロック位置をとるものとされるときには、係止部pに係合した係合ピン17が、係合ピンロック部材30の上端部30Aによって妨げられることなく下方に移動できる状態とされ、従って、係合ピンロック部材30による位置規制状態から解除されたものとされる。斯かるもとでは、シフトレバー11が、Pレンジを選択した位置から、他のシフトレンジを選択する位置に自由に移行できるものとされる。
【0018】アクチュエータ31は、制御部32に接続されており、制御部32には、車両のイグニッション・キースイッチがオンとされたことを検出して検出出力信号Siを発生するイグニッションセンサ33からの検出出力信号Siと、車両のブレーキ装置が作動せしめられた状態を検出して検出出力信号Sbを発生するブレーキセンサ34からの検出出力信号Sbとが供給される。そして、制御部32は、検出出力信号Si及びSbに応じて変化する駆動制御信号Crを形成し、それをアクチュエータ31に供給してその動作制御を行う。
【0019】例えば、車両のイグニッション・キースイッチがオフとされ、車両に搭載されたエンジンが非作動状態にあるときには、イグニッションセンサ33からの検出出力信号Siが制御部32に供給されず、それにより、制御部32からアクチュエータ31への駆動制御信号Crの供給もなされない。斯かる場合には、アクチュエータ31に連結された係合ピンロック部材30が、その上端部30Aがロック位置をとるものとされる。また、車両のイグニッション・キースイッチがオンとされ、車両に搭載されたエンジンが作動状態にあるときには、イグニッションセンサ33から制御部32に検出出力信号Siが供給される。このような状態において、車両のブレーキ装置が作動せしめられていない場合には、ブレーキセンサ34からの検出出力信号Sbが制御部32に供給されない。斯かるもとにおいても、制御部32からアクチュエータ31への駆動制御信号Crの供給がなされず、アクチュエータ31に連結された係合ピンロック部材30は、その上端部30Aがロック位置をとるものとされる。
【0020】一方、車両のイグニッション・キースイッチがオンとされ、車両に搭載されたエンジンが作動状態にあるもとで、車両のブレーキ装置が作動せしめられた場合には、イグニッションセンサ33からの検出出力信号Siに加えて、ブレーキセンサ34からの検出出力信号Sbが制御部32に供給される。それにより、制御部32からアクチュエータ31に駆動制御信号Crが供給され、アクチュエータ31が作動せしめられて、係合ピンロック部材30を図1において左方に揺動させる。それにより、係合ピンロック部材30が、その上端部30Aが非ロック位置をとるものとされる。
【0021】図1に示される如く、係合ピン係止プレート25に係合ピンロック部材30を挾んで対向するブラケット35が車体に固定されて配されており、係合ピン係止プレート25からブラケット35へと渡る固定軸36が設けられている。固定軸36には、2個の回動ロックレバー部材37及び38が、夫々が固定軸36に対して回動可能とされて並行配置されている。また、ブラケット35には、回動部材39がその中間部39Aが軸着されて取り付けられており、回動部材39の下端部39Bは、係合ピンロック部材30から突出する係合ピン40に係合し、それにより回動部材39のその軸着部を回動中心とする回動が規制されている。さらに、回動部材39の上方に、シフトロック解除釦16が、上下動可能な状態をもって配されている。シフトロック解除釦16の下部は板状部16Aとされており、斯かる板状部16Aの下面は、回動ロックレバー部材37の一端部の上面、及び、回動部材39の上端部39Cに接するものとされている。一方、回動ロックレバー部材38の一端部は、その下面がシフトレバー11から突出する係合ピン17にその上方側から接している。そして、回動ロックレバー部材37は、固定軸36に配されたコイルスプリング41によって、シフトロック解除釦16の板状部16Aに当接する一端部を上方側に回動させる方向に付勢され、また、回動ロックレバー部材38は、固定軸36に配されたコイルスプリング42によって、シフトレバー11から突出する係合ピン17に当接する一端部を下方側に回動させる方向に付勢されている。
【0022】さらに、2個の並行配置された回動ロックレバー部材37及び38の夫々の他端部側には、キーインターロック・ケーブル43の一端部に設けられた係合部材44が配されている。キーインターロック・ケーブル43は、図4に示される如く、イグニッション・キースイッチ部45から伸びており、係合部材44は終端支持部46においてキーインターロック・ケーブル43に結合されている。終端支持部46は、キーインターロック・ケーブル43に結合された係合部材44を部分的に収容したハウジング47とハウジング47を支持して車体に固定された支持部材48とにより形成されている。そして、ハウジング47内には、スプリング49が縮装されていて、係合部材44をハウジング47内に引き込む方向に付勢しており、それにより、先端部に係合部材44が設けられたキーインターロック・ケーブル43が、全体的に、イグニッション・キースイッチ部45側に向かう方向に付勢されている。
【0023】イグニッション・キースイッチ部45は、固定部50,キー挿入孔51が設けられて、固定部50に対して回動可能とされたカム部材52,固定部50に軸着され、一端部がカム部材50のカム面に当接するとともに、他端部がキーインターロック・ケーブル43の他端部に結合された回動部材53、及び、固定部50に取り付けられてキーインターロック・ケーブル43を支持するケーブル支持部54が設けられたものとされている。そして、キー55がキー挿入孔51に挿入されて係合せしめられ、OFF位置,ACC位置及びON位置を選択的にとるべく回動せしめられて、イグニッション・キースイッチ部45にオフ状態,イグニッション装置は非作動状態となすが電装品類に電源電圧が供給されるようにする状態であるACC状態、及び、電装品類に電源電圧が供給されるようにするに加えてイグニッション装置も作動状態となす状態であるオン状態を選択的にとらせるものとされる。斯かるキー55の回動に伴ってカム部材52が回動し、そのカム面の移動により回動部材53が回動せしめられる。
【0024】図4の状態は、キー挿入孔51に挿入されたキー55がOFF位置をとる状態であり、斯かるときには、イグニッション・キースイッチ部45はオフ状態とされ、また、回動部材53が、キーインターロック・ケーブル43を、終端支持部46のハウジング47内に縮装されたスプリング49の付勢力に抗して、終端支持部46側へと押し出す位置をとるものとされる。このようにして、キーインターロック・ケーブル43がイグニッション・キースイッチ部45側から終端支持部46側へと押し出されることにより、キーインターロック・ケーブル43の一端部に設けられた係合部材44がハウジング47からの突出長が大となる状態とされて、その先端部が2個の並行配置された回動ロックレバー部材37及び38の夫々の他端部上に位置し、回動ロックレバー部材37及び38の回動を規制するものとされる。また、このようにイグニッション・キースイッチ部45がオフ状態におかれるもとで、キー55のキー挿入孔51への挿入及びキー挿入孔51からの離脱が自由に行われる。
【0025】これに対して、図5に示される如く、キー挿入孔51に挿入されたキー55がACC位置をとり、それによってイグニッション・キースイッチ部45がACC状態とされるとき、さらには、キー挿入孔51に挿入されたキー55がON位置をとり、それによってイグニッション・キースイッチ部45がオン状態とされるときには、回動部材53が、キーインターロック・ケーブル43に、終端支持部46のハウジング47内に縮装されたスプリング49の付勢力によって、イグニッション・キースイッチ部45側に押された状態をとらせるものとなる。このようにして、キーインターロック・ケーブル43が終端支持部46側からイグニッション・キースイッチ部45側へと押された状態とされることにより、キーインターロック・ケーブル43の一端部に設けられた係合部材44がハウジング47からの突出長が少となる状態とされて、その先端部が2個の並行配置された回動ロックレバー部材37及び38の夫々の他端部上から終端支持部46側へ移動した位置をとり、それによって、回動ロックレバー部材37及び38の回動が係合部材44によっては規制されない状態とされる。このようにイグニッション・キースイッチ部45がACC状態もしくはオン状態におかれるもとでは、キー55のキー挿入孔51からの離脱は行えないものとされる。
【0026】上述の如くにして、イグニッション・キースイッチ部45がオフ状態をとるものとされ、それにより、終端支持部46のハウジング47からの突出長が大とされた係合部材44によって、回動ロックレバー部材37及び38の夫々の回動が規制されるもとにおいては、シフトレバー11はPレンジを選択する位置をとるものとされて、シフトレバー11に設けられた係合ピン17は、係合ピン係止プレート25におけるPレンジに対応する係止部pに係合した状態におかれる。また、アクチュエータ31により係合ピンロック部材30がその上端部30Aがロック位置をとるものとされ、係止部pに係合した係合ピン17が、その状態に拘束されて、係合ピンロック部材30による位置規制状態におかれるものとされる。
【0027】斯かるとき、シフトロック解除釦16が押圧されると、シフトロック解除釦16に設けられた板状部16Aが回動ロックレバー部材37の一端部を押し下げて回動ロックレバー部材37を回動させようとするが、回動ロックレバー部材37は係合部材44によって回動が規制されているので回動できず、それにより、シフトロック解除釦16がそれを押し下げることができないものとされ、係止部pに係合した係合ピン17を、係合ピンロック部材30による位置規制状態から解放することができないことになる。即ち、シフトレバー11をPレンジを選択する位置から他のシフトレンジをとる位置に移行させることはできないことになる。
【0028】また、イグニッション・キースイッチ部45に設けられたキー挿入孔51に挿入されたキー55がACC位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッション・キースイッチ部45がACC状態あるいはオン状態とされ、それにより、終端支持部46のハウジング47から突出する係合部材44の突出長が小とされて、係合部材44による回動ロックレバー部材37及び38の夫々に対する回動規制が解除されるもとにおいては、シフトレバー11はPレンジを選択する位置をとるものとされて、シフトレバー11に設けられた係合ピン17が、係合ピン係止プレート25におけるPレンジに対応する係止部pに係合した状態におかれ、また、係合ピンロック部材30がその上端部30Aがロック位置をとるものとされているとき、シフトロック解除釦16が押圧されると、シフトロック解除釦16に設けられた板状部16Aが回動ロックレバー部材37の一端部を押し下げて回動ロックレバー部材37を回動させ、それにより、シフトロック解除釦16がそれを押し下げることができるものとされる。
【0029】そして、シフトロック解除釦16が押し下げられることにより、回動部材39が、その上端部39Cがシフトロック解除釦16に設けられた板状部16Aによって押し下げられることによって回動せしめられ、その下端部39Bが係合ピンロック部材30から突出する係合ピン40を係合部材44側に押圧して移動させる。それにより、係合ピンロック部材30がその下端部を揺動中心として係合部材44側に揺動せしめられ、係合ピンロック部材30の上端部30Aがロック位置から非ロック位置へと移行せしめられる。その結果、係止部pに係合した係合ピン17が係合ピンロック部材30による位置規制状態から解放される状態とされ、シフトレバー11をPレンジを選択する位置から他のシフトレンジをとる位置に移行させることができることになる。即ち、イグニッション・キースイッチ部45に設けられたキー挿入孔51に挿入されたキー55がACC位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッション・キースイッチ部45がACC状態あるいはオン状態とされたもとにおいては、シフトロック解除釦16を操作してその機能を発揮させることができることになり、シフトレバー11についてのPレンジを選択する位置における拘束状態からの解放が、車両の運転者の確実な意志のもとで行われることになる。
【0030】斯かる状態のもとでは、シフトレバー11は任意のシフトレンジを選択する位置をとるものとされるが、シフトレバー11がPレンジ以外のシフトレンジを選択する位置におかれ、係合ピン17が係合ピン係止プレート25におけるPレンジに対応した係止部p以外の係止部に係合する状態とされているとき、イグニッション・キースイッチ部45に係合せしめられたキー55がOFF位置をとるべく回動せしめられると、それに伴うカム部材52の回動により、回動部材53が回動せしめられて、キーインターロック・ケーブル43を、終端支持部46のハウジング47内に縮装されたスプリング49の付勢力に抗して、イグニッション・キースイッチ部45側から終端支持部46側へと押し出すものとされる。それにより、キーインターロック・ケーブル43の一端部に設けられた係合部材44のハウジング47からの突出長が増大せしめられていくが、このとき、回動ロックレバー部材38が、コイルスプリング42により付勢されて、その他端部を上方に位置させるように回動せしめられた位置をとるものとされており、従って、ハウジング47からの突出長が増大せしめられた係合部材44が回動ロックレバー部材38の他端部の端面に当接して、それ以上のハウジング47からの突出長の増大が規制されることになる。
【0031】それにより、回動部材53の回動によるキーインターロック・ケーブル43のイグニッション・キースイッチ部45側から終端支持部46側への押出しができなくなり、カム部材52の回動が停止せしめられる。その結果、イグニッション・キースイッチ部45に係合せしめられたキー55がOFF位置まで回動させることができないものとされ、従って、キー55をイグニッション・キースイッチ部45から離脱させることができないことになる。
【0032】これに対して、イグニッション・キースイッチ部45に設けられたキー挿入孔51に挿入されたキー55がACC位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッション・キースイッチ部45がACC状態あるいはオン状態とされたもとで、シフトレバー11がPレンジを選択する位置をとるものとされ、係合ピン17が係合ピン係止プレート25におけるPレンジに対応した係止部pに係合する状態とされると、係止部pに係合する状態とされる係合ピン17が、コイルスプリング42により付勢されて、その他端部を上方に位置させるように回動せしめられた位置をとるものとされた回動ロックレバー部材38の一端部に、その下方から当接し、回動ロックレバー部材38の一端部を上方に移動させて回動ロックレバー部材38を回動させて、回動ロックレバー部材38にその他端部を下方に位置させる状態をとらせる。斯かるもとでは、ハウジング47からの突出長が増大せしめられるものとされる係合部材44は、その先端部が回動ロックレバー部材37及び38の夫々の他端部の上方となる位置をとるものとされる。従って、イグニッション・キースイッチ部45に係合せしめられたキー55がOFF位置をとるべく回動せしめられるにあたっては、それに伴って、キーインターロック・ケーブル43が、終端支持部46のハウジング47内に縮装されたスプリング49の付勢力に抗して、イグニッション・キースイッチ部45側から終端支持部46側へと押し出される動作が、キーインターロック・ケーブル43の一端部に設けられた係合部材44のハウジング47からの突出長が増大せしめられて、係合部材44の先端部が回動ロックレバー部材37及び38の夫々の他端部の上方となる位置をとるものとなる動作を伴って支障なく行われ、イグニッション・キースイッチ部45に係合せしめられたキー55がOFF位置まで回動せしめられて、イグニッション・キースイッチ部45から離脱させることができるものとされる。
【0033】このようにして、一旦イグニッション・キースイッチ部45に係合せしめられたキー55をイグニッション・キースイッチ部45から離脱させることは、シフトレバー11がPレンジ以外のシフトレンジを選択する位置におかれたもとでは行えず、シフトレバー11がPレンジを選択する位置におかれたもとでのみ行えることになる。換言すれば、イグニッション・キースイッチ部45に係合せしめられたキー55が、OFF位置をとるべく回動せしめられてイグニッション・キースイッチ部45から離脱せしめられるときには、シフトレバー11が確実にPレンジを選択する位置におかれていることになる。
【0034】図6は、本発明に係る自動変速機の操作装置の他の例の部分を示す。図6に示される部分を有するものとされる本発明に係る自動変速機の操作装置の他の例にあっても、図1〜図3に示されるシフトレバー11,係合ピンロック部材30,アクチュエータ31,制御部32,係合ピン係止プレート25等と同様なシフトレバー60,係合ピンロック部材61,アクチュエータ62,制御部63,係合ピン係止プレート64等を備えたものとされる。
【0035】図6に示される例においては、係合ピンロック部材61から突出する係合ピン65に係合した、図1R>1に示される回動部材39と同様な回動部材66の上方に、シフトロック解除釦67が、下方伸長部分67Aを有して上下動可能な状態に配されている。また、シフトロック解除釦67とその下方に位置する回動部材66との間に、ガイド部材68により支持されたスライド板部材69が配されており、スライド板部材69には、シフトロック解除釦67の下方伸長部分67Aが貫通し得るものとされた透孔70が設けられている。スライド板部材69は、ガイド部材68に案内されてスライドし、透孔70をシフトロック解除釦67の下方伸長部分67Aの直下に位置させる状態と、透孔70をシフトロック解除釦67の下方伸長部分67Aの直下に位置させない状態とを選択的にとるものとされている。
【0036】スライド板部材69の下方には、相互対向して車体に固定された一対のブラケット71により回動可能に支持された回動ロックレバー部材72が配置されている。回動ロックレバー部材72の一端部は、その下面が、シフトレバー60がPレンジを選択する位置におかれ、係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされた、シフトレバー60から突出する係合ピン80に、その上方側から接するものとされており、回動ロックレバー部材72は、コイルスプリング73によって、シフトレバー60から突出する係合ピン80に当接する一端部を下方側に回動させる方向に付勢されている。
【0037】さらに、回動ロックレバー部材72の他端部側には、キーインターロック・ケーブル74の一端部に設けられた係合部材75が配されている。キーインターロック・ケーブル74は、図4及び図5に示されるキーインターロック・ケーブル43と同様なものであり、図4及び図5に示されるイグニッション・キースイッチ部45と同様なイグニッション・キースイッチ部から伸びている。係合部材75は終端支持部76においてキーインターロック・ケーブル74に結合されており、終端支持部76は、キーインターロック・ケーブル74に結合された係合部材75を部分的に収容したハウジング77とハウジング77を支持して車体に固定された支持部材78とにより形成されている。ハウジング77内には、スプリングが縮装されていて、係合部材75をハウジング77内に引き込む方向に付勢しており、それにより、先端部に係合部材75が設けられたキーインターロック・ケーブル74が、全体的に、イグニッション・キースイッチ部側に向かう方向に付勢されている。そして、キーインターロック・ケーブル74に結合された係合部材75の先端部75Aは、それに設けられた係合ピン79を介してスライド板部材69に連結されている。
【0038】斯かるもとで、図1〜図5に示される例の場合と同様にして、イグニッション・キースイッチ部のキー挿入孔に差し込まれてイグニッション・キースイッチ部に係合するものとされたキーがOFF位置をとるものとされ、あるいは、イグニッション・キースイッチ部にキーが係合せしめられない状態とされて、イグニッション・キースイッチ部がオフ状態をとるものとされるときには、キーインターロック・ケーブル74が、ハウジング77内に縮装されたスプリングの付勢力に抗して、イグニッション・キースイッチ部側から終端支持部76側に押されるものとなされ、それにより、係合部材75の終端支持部76におけるハウジング77からの突出長が大とされる。このとき、シフトレバー60はPレンジを選択する位置におかれて、図6に示される如くに、シフトレバー60から突出する係合ピン80が係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされている。そして、終端支持部76におけるハウジング77からの突出長が大とされた係合部材75の先端部75Aは、一端部の下面が係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされたシフトレバー60の係合ピン80に当接する状態におかれた回動ロックレバー部材72の他端部の上方に位置するものとされ、それに連結されたスライド板部材69は、係合部材75がハウジング77からの突出長が大なるものとされることにより、終端支持部76から離隔する方向にスライドせしめられ、図6に示される如く、透孔70をシフトロック解除釦67の下方伸長部分67Aの直下に位置させない状態をとるものとされる。
【0039】斯かるとき、シフトロック解除釦67が押圧されても、シフトロック解除釦67の下方伸長部67Aの下端面部がガイド部材68により支持されたスライド板部材69に当接して、シフトロック解除釦67がそれを押し下げることができないものとされる。従って、シフトロック解除釦67の下方伸長部67Aがその下方に配された回動部材66に当接してそれを回動させる状態が得られず、係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされたシフトレバー60の係合ピン80を、係合ピンロック部材61による位置規制状態から解放することができないことになる。即ち、シフトレバー60をPレンジを選択する位置から他のシフトレンジをとる位置に移行させることはできない状態とされる。
【0040】これに対して、図1〜図5に示される例の場合と同様にして、イグニッション・キースイッチ部に設けられたキー挿入孔に挿入されたキーがACC位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッション・キースイッチ部がACC状態あるいはオン状態とされるときには、キーインターロック・ケーブル74が、ハウジング77内に縮装されたスプリングの付勢力によって、終端支持部76側からイグニッション・キースイッチ部側に押されるものとなされ、それにより、係合部材75の終端支持部76におけるハウジング77からの突出長が小とされる。それにより、係合部材75の先端部75Aに連結されたスライド板部材69が、終端支持部76に近接する方向にスライドせしめられ、透孔70をシフトロック解除釦67の下方伸長部分67Aの直下に位置させる状態をとるものとされる。
【0041】そして、斯かるとき、シフトロック解除釦67が押圧されると、シフトロック解除釦67がその下方伸長部分67Aをスライド板部材69に設けられた透孔70を貫通するものとなして下方に移動し、シフトロック解除釦67の下方伸長部分67Aが、スライド板部材69に設けられた透孔70を貫通してスライド板部材69の下方に伸び、その下端部が回動部材66の上端部66Cに当接して回動部材66を上方から押圧して回動させる。シフトロック解除釦67の下方伸長部分67Aにより回動せしめられた回動部材66は、それに当接した係合ピンロック部材61から突出する係合ピン65を押圧して移動させる。それにより、係合ピンロック部材61がその下端部を揺動中心として揺動せしめられて、係合ピンロック部材61の上端部61Aがロック位置から非ロック位置へと移行せしめられ、その結果、係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされたシフトレバー60の係合ピン80が係合ピンロック部材61による位置規制状態から解放される状態とされて、シフトレバー60がPレンジを選択する位置から他のシフトレンジをとる位置に移行させることができるものとされる。即ち、イグニッション・キースイッチ部に設けられたキー挿入孔に挿入されたキーがACC位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッション・キースイッチ部がACC状態あるいはオン状態とされたもとにおいては、シフトロック解除釦67を操作してその機能を発揮させることができることになり、シフトレバー60についてのPレンジを選択する位置における拘束状態からの解放が、車両の運転者の確実な意志のもとで行われることになる。
【0042】さらに、斯かる状態のもとでは、シフトレバー60は任意のシフトレンジを選択する位置をとるものとされるが、シフトレバー60がPレンジ以外のシフトレンジを選択する位置におかれ、シフトレバー60の係合ピン80が係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対応した係止部p以外の係止部1α,2α,d,n及びrに係合する状態とされているとき、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置をとるべく回動せしめられると、それに伴ってキーインターロック・ケーブル74が、終端支持部76のハウジング77内に縮装されたスプリングの付勢力に抗して、イグニッション・キースイッチ部側から終端支持部76側へと押し出されるものとされる。それにより、キーインターロック・ケーブル74の一端部に設けられた係合部材75のハウジング77からの突出長が増大せしめられていくが、このとき、回動ロックレバー部材72が、コイルスプリング73により付勢されて、その他端部を上方に位置させるように回動せしめられた位置をとるものとされており、従って、ハウジング77からの突出長が増大せしめられた係合部材75が回動ロックレバー部材72の他端部の端面に当接して、それ以上のハウジング77からの突出長の増大が規制されることになる。
【0043】それにより、キーインターロック・ケーブル74のイグニッション・キースイッチ部側から終端支持部76側への押出しができなくなり、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置まで回動させることができないものとされ、従って、キーをイグニッション・キースイッチ部から離脱させることができないことになる。
【0044】これに対して、イグニッション・キースイッチ部に設けられたキー挿入孔に挿入されたキーがACC位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッション・キースイッチ部がACC状態あるいはオン状態とされたもとで、シフトレバー60がPレンジを選択する位置をとるものとされ、シフトレバー60の係合ピン80が係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対応した係止部pに係合する状態とされると、係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対応した係止部pに係合する状態とされるシフトレバー60の係合ピン80が、コイルスプリング73により付勢されて、その他端部を上方に位置させるように回動せしめられた位置をとるものとされた回動ロックレバー部材72の一端部に、その下方から当接し、回動ロックレバー部材72の一端部を上方に移動させて回動ロックレバー部材72を回動させ、回動ロックレバー部材72にその他端部を下方に位置させる状態をとらせる。斯かるもとでは、ハウジング77からの突出長が増大せしめられるものとされる係合部材75は、その先端部75Aが回動ロックレバー部材72の他端部の上方となる位置をとるものとされる。従って、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置をとるべく回動せしめられるにあたっては、それに伴って、キーインターロック・ケーブル74が、終端支持部76のハウジング77内に縮装されたスプリングの付勢力に抗して、イグニッション・キースイッチ部側から終端支持部76側へと押し出される動作が、キーインターロック・ケーブル74の一端部に設けられた係合部材75のハウジング77からの突出長が増大せしめられて、係合部材75の先端部75Aが回動ロックレバー部材72の他端部の上方となる位置をとるものとなる動作を伴って支障なく行われ、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置まで回動せしめられて、イグニッション・キースイッチ部から離脱させることができるものとされる。
【0045】このようにして、一旦イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーをイグニッション・キースイッチ部から離脱させることは、シフトレバー60がPレンジ以外のシフトレンジを選択する位置におかれたもとでは行えず、シフトレバー60がPレンジを選択する位置におかれたもとでのみ行えることになる。換言すれば、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーが、OFF位置をとるべく回動せしめられてイグニッション・キースイッチ部から離脱せしめられるときには、シフトレバー60が確実にPレンジを選択する位置におかれていることになる。
【0046】図7は、本発明に係る自動変速機の操作装置のさらに他の例の部分を示す。図7に示される部分を有するものとされる本発明に係る自動変速機の操作装置の例にあっても、図1〜図3に示されるシフトレバー11,係合ピンロック部材30,アクチュエータ31,制御部32,係合ピン係止プレート25等と同様なシフトレバー85,係合ピンロック部材86,アクチュエータ87,制御部88,係合ピン係止プレート89等を備えたものとされる。
【0047】図7に示される例においては、相互に対向する一対のブラケット91及び92が車体に固定されて設けられ、これらのブラケット91及び92に、ブラケット91に設けられた上下方向に伸びる一対の長孔及び透孔,ブラケット92に設けられた3つの透孔、及び、2つの取付ピン93及び取付ピン94が用いられて、昇降部材95が取り付けられる。昇降部材95は、2つの取付ピン93が夫々貫通する上下方向に伸びる一対の長孔98と取付ピン94が貫通する上下方向に伸びる長孔99とが設けられており、また、トグル・スプリング100によって上方に付勢されていて、ブラケット91及び92に対して、平行昇降移動し得るものとされている。昇降部材95の一端部にはシフトロック解除釦101が設けられており、このシフトロック解除釦101が設けられた昇降部材95の一端部の下方には、図示が省略されているが、係合ピンロック部材86から突出する係合ピン102に係合した、図1に示される回動部材39と同様な回動部材が配されている。
【0048】また、ブラケット91とブラケット92とを連結するものとされた取付ピン94により、回動ロックレバー部材103が回動可能に支持されている。回動ロックレバー部材103の一端部は、その下面が、シフトレバー85がPレンジを選択する位置におかれ、係合ピン係止プレート89におけるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされた、シフトレバー85から突出する係合ピン90に、その上方側から接するものとされており、回動ロックレバー部材103はコイルスプリング104によって、シフトレバー85から突出する係合ピン90に当接する一端部を下方側に回動させる方向に付勢されている。
【0049】さらに、昇降部材95の他端部側には、キーインターロック・ケーブル105の一端部に設けられた係合部材106が配されている。キーインターロック・ケーブル105は、図4及び図5に示されるキーインターロック・ケーブル43と同様なものであり、図4及び図5に示されるイグニッション・キースイッチ部45と同様なイグニッション・キースイッチ部から伸びて終端支持部107により支持されている。係合部材106は、終端支持部107におけるハウジング108内において、キーインターロック・ケーブル105に連結されており、図1に示される係合部材44と同様に、イグニッション・キースイッチ部のキー挿入孔に差し込まれてイグニッション・キースイッチ部に係合するものとされたキーがOFF位置をとるものとされ、あるいは、イグニッション・キースイッチ部にキーが係合せしめられない状態とされて、イグニッション・キースイッチ部がオフ状態をとるものとされるときには、終端支持部107におけるハウジング108からの突出長が大とされ、また、イグニッション・キースイッチ部に設けられたキー挿入孔に挿入されたキーがACC位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッション・キースイッチ部がACC状態あるいはオン状態とされるときには、終端支持部107におけるハウジング108からの突出長が小とされる。
【0050】終端支持部107におけるハウジング108からの突出長が大とされた係合部材106の先端部は、昇降部材95の他端部の下方で、一端部の下面が係合ピン係止プレート89におけるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされたシフトレバー85の係合ピン90に当接する状態におかれた回動ロックレバー部材103の他端部の上方に位置するものとされる。そして、斯かるとき、シフトロック解除釦101が押圧されても、昇降部材95の他端部が係合部材106の先端部に当接して昇降部材95の下方への移動が阻止されるので、シフトロック解除釦101がそれを押し下げることができないものとされる。従って、シフトロック解除釦101が設けられた昇降部材95の一端部が、その下方に配された回動部材に当接してそれを回動させる状態が得られず、係合ピン係止プレート89におけるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされたシフトレバー85の係合ピン90を、係合ピンロック部材86による位置規制状態から解放することができないことになる。即ち、シフトレバー85をPレンジを選択する位置から他のシフトレンジをとる位置に移行させることはできない状態とされる。
【0051】これに対して、終端支持部107におけるハウジング108からの突出長が小とされた係合部材106の先端部は、昇降部材95の他端部と回動ロックレバー部材103の他端部との間の位置からハウジング108に近接した位置に移動したものとされる。そして、斯かるとき、シフトロック解除釦101が押圧されると、シフトロック解除釦101が、昇降部材95に設けられた長孔98及び99の範囲内での昇降部材95の下降を伴って下方に移動するものとされ、シフトロック解除釦101が設けられた昇降部材95の一端部が、その下方に配された回動部材に当接してそれを回動させる。それにより、回動部材が係合ピンロック部材86をその下端部を揺動中心として揺動させて、係合ピンロック部材86の上端部86Aをロック位置から非ロック位置へと移行させ、その結果、係合ピン係止プレート89におけるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされたシフトレバー85の係合ピン90が係合ピンロック部材86による位置規制状態から解放される状態とされて、シフトレバー85がPレンジを選択する位置から他のシフトレンジをとる位置に移行させることができるものとされる。
【0052】さらに、斯かる状態のもとでは、シフトレバー85は任意のシフトレンジを選択する位置をとるものとされるが、シフトレバー85がPレンジ以外のシフトレンジを選択する位置におかれ、シフトレバー85の係合ピン90が係合ピン係止プレート89におけるPレンジに対応した係止部p以外の係止部1α,2α,d,n及びrに係合する状態とされているとき、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置をとるべく回動せしめられると、それに伴って係合部材106のハウジング108からの突出長が増大せしめられていくが、このとき、回動ロックレバー部材103が、コイルスプリング104により付勢されて、その他端部を上方に位置させるように回動せしめられた位置をとるものとされており、従って、ハウジング108からの突出長が増大せしめられた係合部材106の先端部が回動ロックレバー部材103の他端部の端面に当接して、それ以上のハウジング108からの突出長の増大が規制されることになる。それにより、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置まで回動させることができないものとされ、従って、キーをイグニッション・キースイッチ部から離脱させることができないことになる。
【0053】これに対して、イグニッション・キースイッチ部に設けられたキー挿入孔に挿入されたキーがACC位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッション・キースイッチ部がACC状態あるいはオン状態とされたもとで、シフトレバー85がPレンジを選択する位置をとるものとされ、シフトレバ85ーの係合ピン90が係合ピン係止プレート89におけるPレンジに対応した係止部pに係合する状態とされると、係合ピン係止プレート89におけるPレンジに対応した係止部pに係合する状態とされるシフトレバー85の係合ピン90が、コイルスプリング104により付勢されて、その他端部を上方に位置させるように回動せしめられた位置をとるものとされた回動ロックレバー部材103の一端部に、その下方から当接し、回動ロックレバー部材103の一端部を上方に移動させて回動ロックレバー部材103を回動させ、回動ロックレバー部材103にその他端部を下方に位置させる状態をとらせる。斯かるもとでは、ハウジング108からの突出長が増大せしめられるものとされる係合部材106は、その先端部が回動ロックレバー部材103の他端部の上方となる位置をとるものとされる。従って、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置をとるべく回動せしめられるにあたっては、それに伴って、係合部材106のハウジング108からの突出長が大とされていく移動が支障なく行われ、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置まで回動せしめられて、イグニッション・キースイッチ部から離脱させることができるものとされる。
【0054】このようにして、一旦イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーをイグニッション・キースイッチ部から離脱させることは、シフトレバー85がPレンジ以外のシフトレンジを選択する位置におかれたもとでは行えず、シフトレバー85がPレンジを選択する位置におかれたもとでのみ行えることになり、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキーが、OFF位置をとるべく回動せしめられてイグニッション・キースイッチ部から離脱せしめられるときには、シフトレバー85が確実にPレンジを選択する位置におかれていることになる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に係る自動変速機の操作装置によれば、自動変速機における複数のシフトレンジのうちのPレンジを選択するものとされたシフトレバーを、例えば、車両のブレーキ装置が作動状態におかれること等の所定の条件が満足されていないもとでは、Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におき、所定の条件が満足されたときのみ、Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から解放するシフトロック機構部と、シフトロック機構部によりPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれたシフトレバーを、手動操作により位置規制状態から解放するシフトロック解除機構部とが、キースイッチ連結部を介してキースイッチに連結され、キースイッチにキーが係合せしめられてキースイッチの操作が行われた状態のもとでのみ、シフトロック解除機構部による、シフトレバーをシフトロック機構部によるPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から解放する動作を行うことができるようにされるとともに、シフトロック機構部によってシフトレバーがPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれるときのみ、キースイッチに係合したキーをキースイッチから離脱させることができるようにされる。
【0056】従って、シフトロック機構部によりPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれたシフトレバーを、シフトロック解除機構部によりシフトロック機構部による位置規制状態から解放する動作が、運転者の意志のもとで行われることになり、シフトロック解除機構部が車両の運転者の意に沿うことなく操作されて、シフトロック機構部の正常作動によってPレンジを選択する位置に拘束されて位置規制状態におかれたシフトレバーが、その位置規制状態から不所望に解放されてしまう事態が回避される。また、キースイッチからキーが離脱せしめられて運転者が車両から離れる際には、確実に、シフトレバーが、シフトロック機構部により、Pレンジを選択する位置に拘束されて位置規制状態におかれることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の操作装置の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る自動変速機の操作装置の一例が適用された自動変速機を備えた車両のキャビン内におけるコンソール部を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る自動変速機の操作装置の一例におけるシフトレバーの構造を示す一部破断正面図である。
【図4】本発明に係る自動変速機の操作装置の部分構造及び動作の説明に供される図である。
【図5】本発明に係る自動変速機の操作装置の部分構造及び動作の説明に供される図である。
【図6】本発明に係る自動変速機の操作装置の他の例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る自動変速機の操作装置のさらに他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 シフトレバー
16 シフトロック解除釦
17 係合ピン
25 係合ピン係止プレート
30 係合ピンロック部材
31 アクチュエータ
37 回動ロックレバー部材
38 回動ロックレバー部材
39 回動部材
40 係合ピン
43 キーインターロック・ケーブル
44 係合部材
45 イグニッション・キースイッチ部
46 終端支持部
51 キー挿入孔
52 カム部材
60 シフトレバー
61 係合ピンロック部材
62 アクチュエータ
64 係合ピン係止プレート
65 係合ピン
66 回動部材
67 シフトロック解除釦
69 スライド板部材
72 回動ロックレバー部材
74 キーインターロック・ケーブル
75 係合部材
76 終端支持部
80 係合ピン
85 シフトレバー
86 係合ピンロック部材
87 アクチュエータ
89 係合ピン係止プレート
90 係合ピン
95 昇降部材
101 シフトロック解除釦
102 係合ピン
103 回動ロックレバー部材
105 キーインターロック・ケーブル
106 係合部材
107 終端支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】車両に搭載された自動変速機における複数のシフトレンジを切換選択すべく操作されるシフトレバーと、上記複数のシフトレンジに夫々対応する係止部を有し、該係止部に上記シフトレンジの各々を選択する位置をとる上記シフトレバーが係合するシフトレバー係止手段と、上記車両のブレーキ装置が作動せしめられていないとき、上記シフトレバー係止手段に設けられたパーキングレンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを拘束して位置規制状態におくとともに、上記車両のブレーキ装置が作動せしめられたとき、上記パーキングレンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを位置規制状態から解放するシフトロック機構部と、該シフトロック機構部が上記パーキングレンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを拘束して位置規制状態におくもとにあっても、上記シフトレバーを上記シフトロック機構部による位置規制状態から解放する動作を行うシフトロック解除機構部と、上記車両における電気系を制御するキースイッチがキーの係合をもって操作された状態にあるときのみ、上記シフトロック解除機構部を動作可能状態となすとともに、上記シフトロック機構部が上記パーキングレンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを拘束して位置規制状態におくときのみ、上記キースイッチからのキーの離脱を可能となすシフトロック/キーロック制御部と、を備えて構成される自動変速機の操作装置。
【請求項2】シフトロック/キーロック制御部が、上記シフトロック解除機構部に係合して該シフトロック解除機構部に動作可能状態と動作不可状態とを選択的にとらせる第1の回動レバー部材と、上記パーキングレンジに対応する係止部に係合するシフトレバーに係合して該シフトレバーによる位置制御がなされる第2の回動レバー部材と、上記第1の回動レバー部材及び第2の回動レバー部材の両者に上記キースイッチの操作状態に応じて係合する状態をとるキースイッチ連結部とを含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の操作装置。
【請求項3】シフトロック/キーロック制御部が、上記シフトロック解除機構部に対して変位せしめられることにより該シフトロック解除機構部に動作可能状態と動作不可状態とを選択的にとらせるスライド板部材と、上記パーキングレンジに対応する係止部に係合するシフトレバーに係合して該シフトレバーによる位置制御がなされる回動レバー部材と、上記スライド板部材に連結されて該スライド板部材を上記キースイッチの操作状態に応じて変位させるとともに、上記回動レバー部材に上記キースイッチの操作状態に応じて係合する状態をとるキースイッチ連結部とを含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の操作装置。
【請求項4】シフトロック/キーロック制御部が、上記シフトロック解除機構部に係合して該シフトロック解除機構部に動作可能状態と動作不可状態とを選択的にとらせる昇降部材と、上記パーキングレンジに対応する係止部に係合するシフトレバーに係合して該シフトレバーによる位置制御がなされる回動レバー部材と、上記昇降部材及び回動レバー部材の両者に上記キースイッチの操作状態に応じて係合する状態をとるキースイッチ連結部とを含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の操作装置。
【請求項5】キースイッチ連結部が、一端が上記キースイッチに連結されて該キースイッチの操作状態に応じて他端の位置を変化させるケーブル部材と、該ケーブル部材の他端に設けられた係合部材と含んで構成されることを特徴とする請求項2,請求項3又は請求項4記載の自動変速機の操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【特許番号】第2989025号
【登録日】平成11年(1999)10月8日
【発行日】平成11年(1999)12月13日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−74894
【出願日】平成3年(1991)4月8日
【公開番号】特開平4−310432
【公開日】平成4年(1992)11月2日
【審査請求日】平成10年(1998)2月24日
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【参考文献】
【文献】特開 平2−185831(JP,A)
【文献】特開 平4−303024(JP,A)
【文献】特開 平4−244428(JP,A)
【文献】特開 平3−89074(JP,A)
【文献】実開 平2−94964(JP,U)
【文献】実開 平1−139150(JP,U)
【文献】実開 昭62−202433(JP,U)