説明

自動式生物学的反応装置用試薬管理システム

【課題】 生物学的反応装置用試薬を管理する。
【解決手段】 サンプルに試薬を適用するための少なくとも1つの試薬ディスペンサーを備える自動式生物学的反応装置と、該自動式生物学的反応装置で使われる試薬ディスペンサー又は試薬キットから成るグループから選択される試薬デバイスについてのデータを備えるメモリーデバイスと、プロセサーと該プロセサーに接続されるホストデバイスメモリーとを備え、該ホストメモリーデバイスが試薬テーブルを有する場合の該ホストデバイスと、そして該メモリーデバイスデータを該ホストデバイスメモリーへ転送するスキャナーと、を具備する自動式生物学的反応装置用試薬管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
【0002】
本出願は2000年5月16日出願の同時継続中の出願である米国特許出願公開第09/571,989号の一部継続出願であるが、該一部継続出願は翻ると今や米国特許第6,093,574である1997年8月11日出願の米国特許出願公開第08/909335号の継続出願であるところの、今や放棄された、1999年12月21日出願の米国特許出願公開第09/469、601号の分割出願(divisonal)である。これらの特許及び特許出願の内容全体は、その明細書を含めて、引用によりここに組み入れられる。
【0003】
本発明は生物学的反応システム(biological reaction systems)に関し、特に自動式生物学的反応システム(automated biological reaction system)の方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0004】
免疫染色(immunostaining)と原位置(in situ)DNA解析(DNA analysis)は組織学的診断(histological diagnosis)と組織形態学(tissue morphology)の研究とで有用なツールである。免疫染色は組織サンプル内のエピトープ(epitopes)と抗体(antibodies)の特定の結合親和性(specific binding affinity)と、或る種の病的細胞組織内にのみあるユニークなエピトープと特に結合する抗体の益々増大する利用可能性と、に依存する。免疫染色は、病的状態の或る形態学的インジケーター(morphological indicators)を選択的に染色することによりハイライト(highlight)させるためにガラススライド上に設置された組織部分上で行われる1連の処理過程を要する。典型的過程は、非特定的結合を減ずるための組織部分の予備処理(pertreatment)、抗体処理(antibody treatment)及び培養(incubation)、酵素をラベル付けされた第2の抗体処理及び培養(enzyme labeled secondary antibody treatment and incubation)、該抗体と結合するエピトープを有する組織部分の蛍光団(fluorophore)又は発色団(chromophore)のハイライトする範囲を作るための該酵素との基盤反応(substrate reaction)、反対染色(counterstaining)等を含む。これらの過程の各々は前の過程からの未反応残留試薬を除去するために多数のリンス過程により分離される。培養は高められた温度、通常40℃付近、で行われ、該組織は脱水(dehydration)から連続的に保護されねばならない。原位置DNA解析は細胞又は組織サンプル内でプローブのユニークなヌクレオチドシーケンス(nucleotide sequences)との特定の結合親和力に依存し、同様に、種々の試薬及びプロセス温度要求を伴う1連のプロセス過程を有する。
【0005】
自動式生物学的反応システムは生物学的反応装置と該生物学的反応装置内で使われる試薬(reagent)及び他の流体用のディスペンサー(dispensers)を有する。引用によりここに組み入れられる特許文献4で開示される様に、該生物学的反応装置はコンピュータ制御されてもよい。しかしながら、該コンピュータ制御はそれが該生物学的反応装置に専用化され、その中に定在することに限定されている。更に、該コンピュータ制御に連携して使われるメモリーは直列番号(serial number)、製品コード(product code){試薬種類(reagent type)}、パッケージサイズ(250テスト)等に関するデータを有する。
【0006】
生物学的反応システムでの要求の1つはテストに於ける一貫性(consistenc
y)である。特に、該生物学的反応システムは、該自動式生物学的反応装置内で各スライドを一貫してテストするために予め決められた量の流体を該スライドに適用すべきである。従って、生物学的反応システムの重要な焦点はスライド上で予め決められた量の流体を一貫して、効率的に適用することである。
【0007】
更に引用によりここに組み入れられる特許文献5で開示される様に、試薬は流体ディスペンサーを使って精密な量で該スライド上にディスペンス(dispensed)されねばならない。該生物学的反応装置と連携して使われる該流体ディスペンサーは製造しやすく、信頼性があり、そして寸法がコンパクトであるべきである。
【0008】
生物学的反応装置の処理では、スライド上に一貫して或る量の流体を置く必要がある。これを達成するために、信頼性がありそして精確なディスペンサーが必要である。その各々の明細書が引用により組み入れられる特許文献6,7及び8は、スライド上に既知で、再生可能な量の試薬をディスペンスするために試薬コンテナー(reagent containers)と組み合わされたディスペンサーを開示している。
【特許文献1】米国特許出願公開第09/571,989号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第09/469,601号明細書
【特許文献3】米国特許第6,093,574号明細書
【特許文献4】米国特許第5,595,707号明細書
【特許文献5】米国特許第5,232,664号明細書
【特許文献6】米国特許第6,416,713号明細書
【特許文献7】米国特許第6,192,945号明細書
【特許文献8】米国特許第6,045,759号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1側面は自動式生物学的反応装置用のメモリー管理システム(memory management system)である。該メモリー管理システムはメモリーデバイス(memory device)を有し、該メモリーデバイスは該自動式生物学的反応装置で使われるディスペンサー用のデータを有するテーブル(table)を備える。又該メモリー管理システムは該メモリーデバイス内の該データをホストデバイス(host device)へ転送(transfer)する手段を有する。該ホストデバイスはプロセサーと、該プロセサーに接続されたホストメモリーデバイス(host memory device)と、を有する。該ホストメモリーデバイスはルックアップテーブル(look−up table)を有する。該プロセサーは、該メモリーデバイス内の該データをホストデバイスへ転送する手段を介して、該メモリーデバイスに接続され、該プロセサーは該メモリーデバイス内の該テーブルとの比較に基づき、該ホストメモリーデバイス内のルックアップテーブルを更新(updates)する。
【0010】
本発明のもう1つの側面は自動式生物学的反応システム内のディスペンサー情報を更新する方法である。該方法はホストデバイスとメモリーデバイスとを提供する過程を具備し、該ホストデバイスはプロセサーと、該プロセサーに接続されたホストメモリーデバイスとを備え、該ホストメモリーデバイスはルックアップテーブルを有し、該メモリーデバイスはデータ記憶デバイス(data storage device)と該自動式生物学的反応装置内で使われる該ディスペンサー用の満了期日情報(expiration date information)とを有する。又該方法は該ホストデバイスにより該メモリーデバイス内のバーコード及び満了期日情報を読む過程を具備する。加えて、該方法は該メモリーデバイス内の該バーコード及び満了期日情報に基づき該ホストデバイス内の該ルックアップテーブルを更新する過程を具備する。そして、該方法は該バーコードと満了期日情報が前に読まれたことを該メモリーデバイス内に書く過程を具備する。
【0011】
本発明のなおもう1つの側面は、自動式生物学的反応システム用のメモリーデバイスをプログラムする方法である。該方法は該自動式生物学的反応システム用キット内のディスペンサーの数と種類に関する情報を含む形式を選択する過程を具備する。又該方法はディスペンサーのセット用にバーコードを走査取り込みする過程を具備する。更に、該方法は該走査取り込みされた(scanned in)ディスペンサーの各々についてディスペンサーの種類を決定する過程を具備する。更に、該方法は該走査取り込みされたディスペンサーの数と種類が該キット形式のディスペンサーの数と種類とに対応するかどうかを比較する過程を具備する。そして該方法は、もし該走査されたディスペンサーの数と種類が該キット形式内のディスペンサーの数と種類に等しければ該メモリーデバイスをプログラムする過程を具備する。
【0012】
本発明のこれら及び他の目的、特徴、そして利点は下記詳細説明で論じられ、明らかになる。
【実施例1】
【0013】
本発明の自動式免疫染色システム(automated immunostaining system)は、必要な、時刻と温度、そして環境で、複雑さ又はそれらの順序に関係なく免疫組織化学的染色(immunohistochemical staining)の全ての過程を行う。バーコード識別子(bar code identifier)と設置された組織部分を有する特に準備されたスライドがカルーセル上の特殊支持部(special supports)内に置かれ、プログラムされたシーケンスの反応に供され、そして検査用に用意されて、該カルーセルから除去される。本発明の装置の下記説明の明確さの目的で、そして限定の仕方でなく、該装置は免疫組織化学過程(immunohistochemical process)の用語で説明される。
【0014】
図1はホストデバイス32と1つの遠隔デバイス166を有する自動式生物学的反応システムの右正面等角図である。該遠隔デバイス166は染色モジュール(staining module)167,バルク流体モジュール(bulk fluid module)230を有し、そしてホストデバイス32はホストコンピュータ33,モニター34、キーボード35及びマウス37を有する。図2は該自動式生物学的反応システムの1部である染色モジュールの右正面等角図である。液体及び空気供給配管とそれぞれの部品を接続する電気配線は従来式で、当該技術で良く知られており、明確さの目的で該図から省略されている。
【0015】
該装置は上部セクション(upper section)2,中間セクション(intermediate section)4そして下部セクション(lower section)6を有する。上部セクション2では、試薬流体ディスペンサー(reagent
fluid dispensers)12を支持する試薬トレー(reagent tray)10が試薬カルーセル(reagent carousel)8上でその中央軸7の周りの回転用に設置される。該好ましい実施例では該試薬カルーセル8とスライドカルーセル(slide carousel)24は円形であるが、該システム内の他の部品との一体化を可能にするどんな形状であることも出来る。スライド処理サイクル中行われるべき該免疫組織化学的反応用に必要で、図10−21に関連してここで説明される、試薬流体ディスペンサー12は該試薬トレー10により支えられ、試薬流体ディスペンサーレセプター(reagent fluid dispenser receptors)11内に設置される。これらのレセプター11は試薬流体ディスペンサー12を受けるよう構成される。該レセプター11は該カルーセル軸7と軸方向に同心の円形パターン内に等しく隔てられるのが好ましい。提供されるレセプター11の数はサイクル又はサイクルのシリーズ用に必要な種々の試薬流体ディスペンサー12の数に適合するのに充分であるべきである。25の流体ディスペンサーレセプター11が示されるが、該数はより少なく又はより多くすることが出来て、該試薬トレー10の直径はより多い数の試薬流体ディスペンサー12を受け入れるために増加され得る。該試薬カルーセル8は、空気シリンダー試薬供給アクチュエーター(air cylinder reagent delivery actuator)により、該試薬供給位置の選択された試薬流体ディスペンサー12を試薬で処理されるべきスライドの上に置く位置へ該ステッパーモーター14のドライブベルト16により回転される。
【0016】
中間セクション4は6つのミックスブロックの4つが取り付けられるボルテックス混合プレート(vortex mixing plate)を有し、残りの2つのミックスブロックは下部セクション上に設置される。該下部セクション6は支持プレート22を有し、該支持プレート上に該スライドカルーセル24が回転可能に設置される。該スライドカルーセル24は支持部26を支持する。加熱空気が抵抗性加熱要素及びブロワーを介して該装置に供給される。該加熱空気は図3に示す様に該装置内を循環する。該支持プレート22は又該自動式生物学的反応装置上の遠隔デバイスのマイクロコントローラー36,電源24そして流体及び空気弁(fluid and pneumatic valves)62を支持する。続いて説明される該遠隔デバイスマイクロコントローラープリント回路基板36は一般的にプロセサーであり、標準コンピュータで置き換えることが出来る。該遠隔デバイスマイクロコントローラープリント回路基板36は、アールエス−485ライン(RS−485 line)を経由して、続いて図5A−5Cで説明されるホストデバイス32とインターフエースする。下部セクション6は支持プレート40を有し、その上には電源42及びバッファーヒーター(buffer heater)44の様なアクセサリーが支持される。
【0017】
該下部セクション6では、該スライドカルーセル24のドライブスプロケットと契合するドライブベルト25と契合するステッパーモーター48が該スライドカルーセル24を回転させる。環状のウエースト液体サンプ(waste liquid sump)がシラウド(shroud)を囲み、プレート22の底部上に支えられる。該ウエースト試薬及びリンス流体は該サンプ内に集められ、該サンプ底部(示されてない)内の出口チューブを通りドレーンへ送られる。
【0018】
{該スライド上の水性溶液の蒸発を防止するため使われる軽いオイル物質(light
oil substance)である}リンスアンドリキッドカバースリップテーエム(Rinse and Liquid CoverslipTM)スプレイブロック(spray block)60は従来のソレノイド弁を通して流体を供給される(又図6A、248F−J参照)。バッフアーヒーター44上に設置された、バッフアーヒーター温度センサー66が該バッフアーヒーター44に供給される熱エネルギーを制御する。支持プレート22上に設置されたスライド温度モニタリングセンサー68は、環状ヒーター要素27に供給されるエネルギーを制御することにより該装置内空気の温度を制御する。電源42は該ステッパーモーター14,48と制御システムへ電力を提供する。図4は該自動式生物学的反応システム150内に含まれるバルク流体モジュールシステム(bulk fluid module system)230の左正面等角図である。該バルク流体モジュール230は空気圧縮機(air compressor)232,圧力リリーフ弁(pessure relief valve){ピーアールブイ(prv)}238、冷却配管(cooling tubing)231、水凝縮器(water condenser)及びフイルター234,空気圧力調整器(air pressure regulator)236,ウオッシュバッフアー(wash buffer)を有するボトル246,及びリキッドカバースリップテーエムを有するボトル244を備える。該空気圧縮機232は圧縮空気を提供するが、それは圧力リリーフ弁{prv(ピーアールブイ)}238により約172kPa(25psi)に調整される。該空気は該圧縮機232から該冷却配管を通るよう進み、該凝縮器及びフイルター234に入る。該凝縮器及びフイルター234から、該空気は該圧力調整器236へ進む。該圧力調整器236は該圧力を約89.6kPa(13psi)に調整する。約89.6kPa(13psi)に保持された該空気は該ウオッシュバッフアーボトル246及び該リキッドカバースリップテーエムボトル244へそして該染色モジュール167へ供給される(図2参照)。該圧縮空気から凝縮した水は該凝縮器及びフイルターから該圧力リリーフ弁を通るよう進み、該バルクモジュールを出る。ウオッシュバッフアー及びリキッドカバスリップテーエムは該染色モジュールへ供給される。
【0019】
図5Aを参照すると、自動式生物学的反応システム150のブロック線図が示される。該自動式生物学的反応システム150は、典型的パーソナルコンピュータを有するホストデバイス32と、図2及び6Aの自動式生物学的反応デバイスを有する少なくとも1つの遠隔デバイス166と、に分けられる。好ましい実施例では、該ホストデバイス32と通信する8つ迄の遠隔デバイス166がある。ネットワーク上の各遠隔デバイス166は、各遠隔デバイス166が該ホストデバイス32により識別され、個別に制御されるよう、ユニークなアドレスを有する。続いて図5Bで説明する様に、該自動式生物学的反応システム150は該遠隔デバイス166のアドレス指定に専用化された3ビット(0−7の値)により8つ迄の遠隔デバイス166をサポート出来る。各遠隔デバイス166用の3ビットアドレスの識別及び変更を許容するために該遠隔デバイス166上にロータリースイッチが提供される。次に図5Bで説明される様に、全てのホストメッセージはそれら内にこのアドレスを含む。しかしながら、遠隔デバイス166の数は容量要求又はスペースの点での実験室の実際的制限により、8より少ないか又は多い。更に、該遠隔デバイス166は免疫組織化学染色モジュール、種々の種類の染色を行うもう1種の機器、又はもう1種の医学的テスティングデバイスであってもよい。
【0020】
該ホストデバイス32と該遠隔デバイス166の間の通信は、直列アールエス−485リンク(serial RS−485 link)を使って達成されるが、該リンクは1度に1つのホストと32迄の遠隔デバイスとをサポートするネットワークとして役立つ。好ましい実施例では、遠隔デバイス166のアドレス指定(addressing)は8つ迄の遠隔デバイスが1度に該ホストと通信することを可能にする。該アールエス−485リンクは少なくとも2対の通信用ラインを有し、1対は送信用、1対は受信用である。該ネットワークに接続された該遠隔デバイス166は該ホストメッセージを“聞く(hear)”が、他の遠隔メッセージ(other remote messages)は“聞か”ない。好ましい実施例では、全ての通信はホストメッセージで始まり、それに、もしあれば、短時間後に、遠隔デバイス166による応答(response)が続く。もし該ホストデバイス32がメッセージを送り、それに応答する遠隔デバイス166が無ければ、該ホストデバイス32は時間切れ(times out)する。この仕方で、該通信は該ホストデバイス32と該遠隔デバイス166間の簡単で、衝突のないリンク(simple, collision−free link)を提供する。代わりの実施例では、該遠隔デバイス166は、該ホストデバイス32との通信に加えて、相互に呼び掛け合う(address each other)。例えば、該遠隔デバイス166は該ユニークな3ビットアドレスを使って相互に呼び掛け合い、染色ラン(staining run)に関する情報を送るが、それは次に説明される。
【0021】
図5Aに示す様に、該ホストデバイス32はプロセサー152を備える典型的パーソナルコンピュータであり、該プロセサーは該プロセサー内の値を比較するためにコンパレーター(comparator)154を有する。該プロセサー152は又、ROM158の様な不揮発性メモリーデバイス(non−volatile memory devices)、RAM160の様な揮発性メモリーデバイス(volatile memory devices)、及びハードディスク(hard disk)162を有するメモ
リーデバイス156と通信する。該メモリーデバイスのどれもデータベース(databases)又はルックアップテーブル(look−up table)を有してもよいが、しかしながら、好ましい実施例では、該ハードディスク162が該データベース又はルックアップテーブル164を有する。該遠隔デバイス166はマイクロコントローラー36の様なプロセサーを有し、そこでは該マイクロコントローラー36は該マイクロコントローラー36内の値の比較用にコンパレーター170を有する。代わりの実施例では、該遠隔デバイス166内の該マイクロコントローラー36はパーソナルコンピュータにより置き換えられる。該マイクロコントローラー36はダラスセミコンダクター(Dallas Semiconductor)により製造される、モデル番号デーエス2251テー 128K ソフト(model number DS2251T 128K Soft)マイクロコントローラーモジュールである。該マイクロコントローラー36は該ホスト及び該遠隔デバイス間の通信を実現するための2つのライン{ピーシーへの直列ライン(serial to PC)、次の機器への直列ライン(serial to next inst)}を有する。図5Aに示す様に、該ホストデバイス32は、該プロセサー152を通して、遠隔デバイス1(166)のマイクロコントローラー36のピーシーピンへの直列ライン(serial to PC pin)と接続される。遠隔デバイス1(166)の該マイクロコントローラーの次の機器ラインへの直列ライン(serial to next inst line)は遠隔デバイス2(166)のピーシーピンへの直列ライン(serial to PC pin)に接続される。該接続は同様に遠隔デバイスN(166)を通るよう追随する。該好ましい実施例では、該ネットワーク上に8つ迄の遠隔デバイスがある。該ネットワーク上での何等かのパルス反射(pulse reflections)を避けるために正しいインピーダンス(correct impedance)で該ネットワークを終端化(terminate)するよう、次の機器ラインへの直列(serial to next instrument line)はターミネーター(terminator)171に接続される。該ターミネーター171はそれにより該ネットワークのインピーダンスとマッチすることが出来る。該ネットワーク上の該遠隔デバイスの1つが該ネットワークから除去されねばならぬ場合、該ネットワークから除去されるべき該遠隔デバイス166用の、該ピーシーラインへの直列と、次の遠隔デバイスラインへの直列と、が相互に接続されるだけでよい。それにより、該ネットワークはその遠隔デバイス166を“見る(see)”ことなく、該ネットワークから有効に除去される。
【0022】
図5Bを参照すると、図5Aで説明した該ホスト及び遠隔デバイス166用のアドレス指定のフオーマット(format of the addressing)が示される。該ホストデバイス32及び遠隔デバイス166の両者は同じフオーマットを有し、それらのフイールド内のメッセージに依ってのみ相互に区別可能である。与えられたメッセージ処理用のホストデバイスコマンド及び遠隔デバイス応答の両者は同じメッセージを有する。第1文字(first character)はメッセージのスタートの文字である。第8ビットは常に1にセットされ、より低い3ビットは該遠隔のアドレスを有し、そしてビット3−6は使われてない。該ホストデバイス32はこの仕方で遠隔デバイス166をアドレス指定する。該アドレス指定された遠隔デバイスはここでそれ自身のアドレスで同じように応答する。
【0023】
メッセージ長さは2文字の長さである。この数はメッセージ全体の文字数を示す。これはメッセージのスタートの文字(start of message character)及びメッセージチェックサム文字(message checksum character)を含む。これはホスト/遠隔直列ポートを通して見られる様に送信される文字の実際の数である。メッセージアイデーは1文字長さである。それはメッセージにそれを他のメッセージから識別する数(0−255)でタグを付ける。該メッセージアイデーは該遠隔からのメッセージ確認応答(message acknowledges)用の識
別を提供し、該遠隔での安全なメッセージ再トライ処理(safe message retry processing)を提供する。該メッセージアイデーはそれが255に達するまで数をインクレメントすることにより実現され、その後0まで戻る。各成功したメッセージ送信は該メッセージアイデーに1だけインクレメントさせる。該遠隔からの不成功確認応答(unsuccessful acknowledgements)により、該ホストからの再送信されたメッセージは、元のメッセージと同じメッセージアイデーで繰り返される。該メッセージコマンドは1文字長さである。ホストのメッセージについては、該メッセージコマンドは、該遠隔へ、該メッセージコマンドが関連するコマンドの種類を示す。遠隔のメッセージについては、このフイールドは、如何に請求が受けられたかを該ホストデバイス32に告げるため使われる。該メッセージコマンドデータは長さを変えられる。それは、特定のホストコマンドに依る追加メッセージデータを含む。該メッセージコマンドデータのサイズは前に説明した、メッセージ長さにより命じられる(dictated)。このフイールド付近から他のフイールドを除いた後、残りはメッセージ情報である。メッセージコマンドはメッセージコマンドデータを要しないので、このフイールドは必ずしも使われない。該メッセージチェックサムは1文字長さである。それは、メッセージのスタートの文字でスタートし、このチェックサムフイールドまで、であるがこのチェックサムフイールドは含まない、全メッセージ文字を含んだ、該メッセージ内の全文字の計算されたチェックサムを有する。もし該メッセージチェックサムが受信されたメッセージの現実の計算されたチェックサムとマッチしないなら、どんなメッセージも処理されない。
【0024】
図5Cを参照すると、図5Aで説明されたホストデバイス32と遠隔デバイス166の間の通信伝送プロトコル(communication transmission protocol)が示される。メッセージは該ホストデバイス32から該遠隔デバイス166へダウンロード(downloaded)される。該ホストデバイスは遠隔デバイスへ送るためにメッセージを始動する(172)。該ホストデバイスはメッセージを保持するようメモリーを割り当て176、該メッセージをメモリー内にロードする178。次いで該ホストデバイス32は、該メッセージの優先度により、キューの頂部又は底部に該メッセージを置く180,182。該キューは先入れ先出し(first−in−first−out)なので、該キューの底部のメッセージは最初に出る。従って、メッセージが直ちに送出されねばならないならば、それは該キュー180の底部に置かれる。そうでなく、もしそれがルーチンのステイタスメッセージ(routine status message)なら、該メッセージは該キューの頂部に置かれる182。その後、該メッセージは8つ迄の遠隔デバイスの各々用のメッセージキュー、184,186,188,190,192,194、196、198へ送られる。
【0025】
通常、メッセージが該ホストデバイス32から該遠隔デバイス166へ送られる時、メッセージはタイマーの使用により周期的に送られる。該ホストデバイス32が、メッセージが急いで送られる必要があると決定した時は174、該タイマーはオフに切り替えられ200、該ホストにより示される特定のキュー(specific queue)からのメッセージの全てが送られる202。もしホストデバイス32が、該メッセージは急いで送られる必要はないと決めたなら、該メッセージは、それを予め決められたシーケンスで送ることに依るタイマーに基づく予め決められたシーケンスで送られる206。該ホストは該メッセージをどの遠隔へ送るべきかを示すタブ位置(tab position)を使う204。
【0026】
図6Aを参照すると、該遠隔デバイス166の拡大されたブロック線図が示される。前に論じた様に、該遠隔デバイス166はマイクロコントローラー36を有する。該マイクロコントローラー36はユーザースイッチ及びLEDsラインを有し、該ラインはステイタスピーシービー(status PCB)(プリント回路基板)294へ繋がっている
。該ステイタスピーシービー294は該遠隔デバイス166用ユーザーへのインタフエースであり、電力決定(power determination)、エラー通知(error notification)及び進行中のランの通知(notification
of a run in progress)用の3つのLEDs(発光ダイオード)を有する。該ステイタスピーシービー294は又種々の機能のテスト用に使われる、プッシュボタンスイッチ(push−button switch)の様なスイッチ295を有する。該プッシュボタンスイッチ295が押し下げられると、該マイクロコントローラー36は、該マイクロコントローラー36に入れられたインストラクションの最後のセット{マクロ0(macro 0)として後で説明される}を実行する。マクロ0は、次に説明される様に、該遠隔デバイス166で染色ラン(staining run)を実行するため使われるインストラクションのリストである。テスト目的で、オペレーターは最後の染色ランを復習したいかも知れない。オペレーターが該ホストデバイス32から該遠隔デバイス166(それは異なる場所にあるかも知れない)へそのプログラムをダウンロードする必要無しにこれを行うために、該オペレーターは該プッシュボタンスイッチ295を押し下げてもよい。この仕方で、該オペレーターはボタンのタッチで最後のランを繰り返し実行してもよい。
【0027】
又該マイクロコントローラー36はスライドフアンアウト(slide fan out)接続部(connection)を有するが、それはブロワーフアン4を制御するため使われる。該ブロワーフアン4は、空気をヒーター302上に、次いでスライド上に強制することにより該遠隔デバイス166のスライドカルーセル24上のスライドを加熱するため空気を循環させる。該マイクロコントローラー36上のスライドテンプイン(slide temp in)接続部は該空気の温度を検出するスライド温度モニタリングセンサー68に接続される。該スライド温度モニタリングセンサー68は該被加熱空気の通路内に位置付けられ、それにより何時該スライドヒーター302をオン及びオフに切り替えるかの情報を該マイクロコントローラー36へ送る。該スライドヒーターアウト(slide heater out)接続部は該スライドヒーター302に接続され、該ヒーターは前に論じた様に、該スライドの温度を上げるために該空気を加熱する。続いて論じる様に、該ホストデバイス32は該遠隔デバイス166にランプログラム(run program)内の過程のシーケンスと、ランルール(run rules)と呼ばれる該センサーモニタリング及び制御ロジックと、をダウンロードする。該環境パラメーターの1つは該スライドの空気温度の上方及び下方限界(upper and lower limit)(該スライドを加熱するため使われる)である。もし、ラン中、スライド温度モニタリングセンサー68により示される該環境温度が該下方限界の下になるなら、該スライドヒーター302はオンに切り替えられる。同様に、もし、スライド温度モニタリングセンサー68により示される該環境温度が該上方限界の上になるなら、該スライドヒーター302はオフに切り替えられる。電源24は24V直流及び5V直流の両者を適用可能な24VDC及び5VDC接続部に供給する。該24V電源24は、該スライドカルーセル24及び試薬カルーセル8と、次に説明される弁248A−Jと、を動かすモーター14,48に電力を与えるため使われる。該120V交流入力は電力スイッチ310,フューズ308,及びフイルター306を通り、電源24の該ACイン接続部に送られる。該120V交流入力は又スライドヒーター302、バッフアーヒーター44及び次に説明されるバルク流体モジュールの圧縮機232に電力を与えるために使われる。PCへの直列ライン(serial to PC line)及び次の遠隔デバイスへの直列ライン(serial to next remote device line)は図5Aを参照して説明される。該タブオーバーフローイン(tub overflow in)ラインは該タブ254内のウエーストのレベルを検出する伝導率センサー(conductivity sensor)255からの入力を受ける。該伝導率センサー255は該ウエーストラインが予め決められたレベルの上にあることを検出すると、該伝導率センサー255は該マイクロコントローラーに知らせ、該マイクロコントローラーは今度はステイタスメッセージを該ホストデバイス32へ送る。オペレーターは最初該ウエーストを該タブ254からクリヤする機会を与えられる。もし該タブがなお該予め決められたレベルの上にあるなら、そのランは停止される。
【0028】
バッフアーヒーター44はウオッシュバッフアーを、それが該スライド上に置かれる前に、加熱するため使われるが、それは該ウオッシュバッフアーを該スライド上の組織の温度まで加熱することによってより良い結果が達成されることが決定したからである。該バッフアーヒーター44はそのブロック内部にスパイラル配管251を有する鋳造アルミニウムブロック250から成る。該ウオッシュバッフアーが該ブロック250を通る該配管251を通って流れると、該ウオッシュアバッフアーの温度は、該配管251から出る時、該アルミニウムブロック250の温度になる。該ブロックの温度を制御するために、該アルミニウムブロック上に物理的に置かれるバッフアーヒーター温度センサー66が使われる。該マイクロコントローラー36は該バッフアーテンプ(buffer temp)ライン経由で該バッフアー温度センサー入力を受信し、それにより該ピーシービー(PCB)マイクロコントローラー36上の該バッフアーヒーター(buffer heater)ライン経由で該バッフアーヒーター44をオン及びオフと切り替えることにより該バッフアーヒーター44の温度を制御出来る。
【0029】
該リキッドカバースリップテーエム(Liquid CoverslipTM)及びウオッシュバッフアー用流体弁248A−Jは流体弁接続部により制御される。図6Aに示される各弁248A−J用に別々の対のワイヤ(給電及び接地)があるが、表示の容易化のため省略されている。各弁248A−Jは該マイクロコントローラー36により賦活されるリレイ(relay)である。更に、スライドドア光学センサー258があり、それは該スライドドアスイッチイン(slide door switch in)ライン接続部への入力であり、該遠隔デバイス166のフロントドア256が開かれるかどうかを決めるため使われる。このセンサー258は安全の理由で使われるので、もし該フロントドアが開いており、5分間開いた儘であるなら、該スライドカルーセル24は動かない。更に、第2光学センサー、上部レベル光学センサー262があり、該センサーは該遠隔デバイス166上の上部シャシー(upper chassis)が開かれたかどうかを決定するため使われる。
【0030】
更に、図6Aに示す様に、ディスペンスシリンダー282は、ディスペンスプランジャー(dispense plunger)が流体ディスペンサーを延ばしそして引き込めるよう、ディスペンスシリンダーエクステンド(dispense cylinder extend)及びディスペンスシリンダーリトラクト(dispense cylinder retract)を使う。該システム空気ライン経由で空気を使って、該ディスペンスシリンダー282は該ディスペンスシリンダーエクステンドのラインの使用により押し出される。該マイクロコントローラー36は、該ディスペンスシリンダーエクステンドのラインに対応するリレイが賦活されるよう空気弁248A、248Bを制御する。この仕方で、該ディスペンスシリンダー282は該流体ディスペンサーを押し下げ、それにより試薬をディスペンスする。該ディスペンスシリンダー282を引き込めるために、該ディスペンスシリンダーリトラクトの弁248Bは該システム空気ラインを使って賦活されるので、該流体ディスペンサーが引き込め(retraction)の方へ押される。加えて、次に説明される様に、引き込め過程を速めるのを助けるようエクステンションばね(extension spring)が使われる。該ディスペンスがエクステンドされ、それにより賦活されるかどうかを決定するため光学的センサーが使われる。該ディスペンスシリンダー282がエクステンドされると、該光学センサーはトリップされ、該ディスペンス動作が起こったことを検定(validating)する。モーター14,48は該スライドカルーセル24と試薬カルーセル8を動かし、該スライドモーターアウト(slide motor out)接続部と試薬モーターアウト(reagent motor out)接続部にそれぞれ接続される。該モーター14,48は典型的にステッパーモーター(stepper motors)である。
【0031】
センサー274,286は、各々の“ホーム(home)”ポジション(position)を決めるために該スライドカルーセル24及び試薬カルーセル8の近くに置かれる。該スライドカルーセル24の場合、該スライドカルーセルホームセンサー274は誘導型(inductive−type)で、“ホーム”位置と呼称される、該スライドの下に置かれた金属ピースを検出する。該“ホーム”位置が見出されると、該センサー274は該マイクロコントローラー36のスライドホームイン(slide home in)ラインに信号を送る。該試薬トレー10の場合、センサー286も又誘導型のセンサーである。該試薬トレー10は該ホーム位置を除くトレー全体の周りに大きく平坦な金属リングを有する。この仕方で、該センサー286が金属の無いことを検出すると、これはホーム位置であると決定され、それにより該試薬ホームイン(reagent home in)接続部を経由して、該マイクロコントローラー36へ、該ホーム位置が見出されたことを示す。該センサー286が該試薬カルーセル8より寧ろ試薬トレー10を検出するのは、ユーザーが該試薬トレー10を外すからである。加えて、該センサー286は該ホーム位置用に金属の無いこと(absence)を探すので、該試薬トレー10が無いことは、2つの連続する位置で金属の無いことを探すことによりテストされる。
【0032】
システム圧力は変換器(transducer)290内に直接供給するシステム空気ラインを介して決定される。該変換器290は該圧力に比例するアナログ電圧を発生する。該変換器290の出力は次いでA−D変換器(analog to digital converter){エイデーシー(ADC)}292へ送られ、その出力は該システム圧力イン(system pressure in)接続部経由で該マイクロコントローラー36へ送られる。圧力が最小値の下にあるかどうかを示すのみの以前の圧力スイッチと反対に、該変換器290とエイデーシー(ADC)292の組み合わせは該マイクロコントローラー36に精確な圧力を示す。従って、該マイクロコントローラー36は該圧力が低すぎるかどうか、高過ぎるかどうか、の両者を決定出来る。何れの場合でも、該マイクロコントローラー36はエラーメッセージを送り、ランを閉止する。
【0033】
図6Aに示される様に、該バルク流体モジュール230は圧縮機232を有し、それは空気を約620kPa(90psi)まで加圧する。水及び他の汚染物を濾過して出すために、該圧縮された空気はフイルター234へ送られる。圧力は2段の仕方で調整される。第1に、該圧力はばねダイアフラム(spring diaphragm){ピーアールブイ(prv)}238を経由して該圧縮機で約172kPa(約25psi){ア6.89kPa(ア1psi)}に調整される。該ピーアールブイ238はコロラド州、リットルトンのノーグレン(Norgren in Littleton, Colorado)により製造され、プラスチックボンネットを有するもので部品番号エヌアイピー−702(NIP−702)である。第2に、該圧力は空気圧レギュレーター236を使って約89.6kPa(13psi)に精密同調(fine−tuned)される。該圧力調整器236は長い期間に亘る精密な圧力調整の点で非常に精確である。この仕方で、該圧縮機232は、該ピーアールブイ238が、圧力が約172kPa(25psi)を超えると開き、過剰圧力を放出(letting out)することにより該圧縮機の出力の圧力を約172kPa(25psi)に保持するので、自身でオーバーワーク(overwork)する必要はない。フイルター234を介してその空気から濾過された水と粒子はウエーストレセプタクル(waste receptacle)へ送られる。該圧縮された空気は該リキッドカバースリップテーエムとウオッシュバッフアーボトル244,246を加圧するので、該リキッドカバースリップテーエム、容積調整、ジュアルアジャスト、ジュアルリンストップ、ジュアルリンスボトムラインに対応する弁248F−Jが開かれると、該圧力は既に該ライン上にあり、該流体が流れる。加えて、該圧縮空気は、ディスペンスシリンダーエクステンドライン、ディスペンスシリンダーリトラクトライン、ミラー空気シリンダーライン、ボルテックスミキサー(vortex mixers)ライン、そしてバーコードブローオフ/エアナイフ(bar code blowoff/airknife)ライン用に使われる。該弁248で捕らえられる粒子を除くためにフイルター240は該リキッドカバースリップテーエムとウオッシュボトル244,246の出力で使われる。
【0034】
該ミラー空気シリンダーラインは、該バーコードリーダー276が、該スライドカルーセル24のスライド上のバーコードか、又は試薬カルーセル8上の流体ディスペンサー上のバーコードか、何れかを読むために、該ミラーシリンダー278を回すために使われる。該バーコードリーダー276の出力は該バーコード直列I/O接続部を経由して該マイクロコントローラー36への入力となる。該ミラー空気シリンダー用弁248Cと該ミラーシリンダーの間に流れ制限器(flow restrictor)268がある。該流れ制限器268は該ライン内の空気の流れを遅くする一方該ライン上で該約89.6kPa(13psi)をなお保持する。この仕方で、これはさもなければ該制限器268無しで行われるよりゆっくり該ミラーを動かす。
【0035】
該ボルテックスミキサー(vortex mixers)271は同様に該約89.6kPa(13psi)システム空気ラインを離れて(off of the 13 psi system air line)該スライド上の内容を混合するよう動作する。該ボルテックスミキサー271は単一流(single stream)又は双流(dual stream)のモードで使われる。特に、空気の単一流又は空気の双流が該スライド上で該内容を混合するため使われてもよい。更に、該空気の流れを減ずるために該ボルテックスミキサーライン内に制限器268が使われる。この仕方で、該ボルテックスミキサー271がスライド上で該内容を混合するため使われる時、該流体は該スライドを吹き払わず、該ミキサーは該スライド上の何等特定のスポットを乾燥させない。
【0036】
該バーコードブローオフ/エアナイフ(bar code blowoff/airknife)267は該バーコードを有する該スライドの部分上に空気を吹くために使われる。この仕方では、該バーコードは読むのが容易である。更に、もし該スライドのエッジの近くの流体が除かれるなら、表面張力により流体はより良く該スライド上に保たれ得る。
【0037】
図6Bを参照すると、該マイクロコントローラー用の回路基板接続線図が示される。該遠隔デバイス166用センサー及びモーターはこの基板内に差し込まれるが、それは今度は該マイクロコントローラーと通信する。
【0038】
図7及び8は該試薬カルーセル8内に契合される試薬トレー内に流体ディスペンサー400を設置する仕方を図解する。該足部(foot)440が該試薬トレー10内に形成された円いU字型溝442内に最初に挿入される。代わりの実施例では、該足部は長方形の溝内に挿入される。バネ部材448の溝444は該試薬トレー10の円周状リップ(circumferential lip)446と契合する。図7は該流体ディスペンサーが該試薬トレー10上に設置された後の該流体ディスペンサー400の断面図を示すが、特に足部440が溝442に嵌合する仕方を示し、そして該流体ディスペンサー400を位置的に確実に保持するためのバネ部材448の曲がりを示している。該流体ディスペンサー400を外すためには、バネ部材448は簡単に内方へ僅かに曲げられるので、該溝444は該リップ446をクリヤし、該足部440は溝442から引き抜かれる。
【0039】
図9を参照すると、キャップに隣接する蒸発リング(evaporation ring)405を有する予め充たされた流体ディスペンサー(prefilled flui
d dispenser)の分解組立図が示される。対応するメモリーデバイスリーダー276(この例ではバーコードリーダー)により読まれるように、該試薬コンテナーについての情報を有する試薬メモリーデバイス784(この例ではバーコード)が該ディスペンサー上に置かれる。該ディスペンサーラベル786も又該ディスペンサー上に置かれる。
【0040】
本発明のもう1つの側面は、データを製造者から顧客へ転送する装置と方法である。該製造者は、試薬の記録、マスターロット(master lots)、そしてキット及びディスペンサー用の直列番号を保持するために製造データベース(manufacturing database)を使う。該製造データベースは1つのフアイル内に含まれるインターベース(Interbase)(クライアント/サーバー)データベースであるのが好ましい。該製造データベース規定(manufacturing database definition)はドメイン(domains)、テーブル(tables)、ビュー(views)、そしてトリガー(triggers)から成る。ドメインはテーブル内で使われる種々の種類及び要求を規定する。テーブルは各記録用に記憶されるデータを規定する。ビュー{メタ−テーブル(meta−tables)}はテーブルとしてアクセスされるがデータを含まない。該ビューはテーブルからデータを集める。トリガーは規定されたイベントに応答して該インターベースサーバー上で実行されるプログラムである。
【0041】
該データベースはパッケージ、キットそしてコンテナーに関する情報を有する。該情報は1つ以上のメモリーデバイスにより提供される。パッケージの場合、該情報は該パッケージに組み合わされたタッチメモリーデバイス(touch memory device)により提供される。該タッチメモリーデバイスは、該タッチメモリーデバイスをパッケージに取り付けることによりパッケージと“組み合わされる(associated)”のが一般的である。しかしながら、該タッチメモリーデバイスは、該パッケージに“組み合わされる”よう該パッケージに取り付けられる必要はない。例えば、該タッチメモリーデバイスは該パッケージをリスト化する在庫目録(inventory)に取り付けられることが出来たり、或いはそれは販売のパッケージの請求書(package bill of sale)に取り付けられることも出来る。コンテナー、キット又はディスペンサーの場合、該情報は該コンテナー、ディスペンサー又はキットと“組み合わされる(associated)”試薬メモリーデバイスにより提供される。用語“試薬容器(reagent vessel)”はここでは本発明の自動式システムで有用な試薬又は溶液を保持する、コンテナー、バルクコンテナー(bulk container)、ディスペンサー、バイアル(vials)そしてキットを含むが、それらに限定されない、何等かの容器(vessel)を集合的に呼ぶため使われる。
【0042】
該メモリーデバイスは、試薬容器についての情報を記憶し、その後、情報のホストコンピュータへの送信及び/又はそれからの受信を行えるどんなデバイスから選択されてもよい。該メモリーデバイスは、データグリフアール{Dataglyph(R)}、アールエフアイデー(RFID)、又は磁気ストリップの様な磁気的メディアの様な、線形バーコード(linear bar codes)、2次元バーコード、オーシーアール(OCR)ソフトウエアにより読まれるテキスト、光学的データマトリックス(optical data matrices)から選択されてもよい。
【0043】
該メモリーデバイスはアールエフアイデータグ(RFID tag)技術に基づいてもよい。アールエフアイデータグは能動性(active)、又は受動性(passive)の何れかとすることが出来る。受動性アールエフアイデータグはそれら自身の電源を有せず、該デバイスが極めて小さくなることを可能とする。受動性アールエフアイデータグは実際的には不可視性(invisible)で、約10mmから約5mまで変わる実用的に読める範囲を有する。
【0044】
能動性アールエフアイデータグは、他方、電源を有さねばならず、受動性タグより長い範囲と大きいメモリーのみならず、トランシーバーにより送られる追加の情報を記憶する能力も有する。現在、最小の能動性タグは凡そコインの寸法である。多くの能動性タグが数十メートル(tens of meters)の実用範囲と数年までのバッテリー寿命を有する。
【0045】
普通使われている4つの異なる種類のアールエフアイデーがある。それらはそれらの無線周波数により、低周波タグ(125から134kHzの範囲)、高周波タグ(13.56MHz)、ユーエイチエフ(UHF)タグ(868から956MHz)、そしてマイクロ波アールエフアイデー(Microwave RFID)タグ(2.45GHz)、にカテゴリー化されている。ユーエイチエフタグは、現在それらの使用についてグローバルな規制(global regulations)が無いので、グローバルには使うことが出来ない。
【0046】
アールエフアイデーのプログラミング及び/又は走査システム(programming and/or scanning system)は、幾つかの部品、すなわち、タグ、タグリーダー、タグプログラミングステーション、循環リーダー(circulation readers)、並べ替え(sorting)機器、そしてタグインベントリーワンド(tag inventory wands)から成ってもよい。該アールエフアイデーシステムの目的は、データがデバイスの上又は中で運ばれそしてタグと呼ばれる携帯可能デバイスへ又はそれから送信されることを可能にすることであり、該タグはアールエフアイデーにより読まれ、特定の応用のニーヅに依り処理される。該タグにより送信されるデータは識別又は位置情報(identification or location information)、又は種類(type)、製造日付(date of manufacture)、満了期日(expiration date)他の様なタグの付いた試薬デバイスについての詳細(specifics)を含む。
【0047】
典型的アールエフアイデーシステムでは、個別物品は小さく、低廉なタグを装着している。該アールエフアイデータグはユニークな電子製品コードを与えられたデジタルメモリーチップを有するトランスポンダー(transponder)を備える。インタロゲーター(interrogator)、トランシーバー及びデコーダーと共にパッケージされたアンテナ、は該アールエフアイデータグを賦活する信号を放射するので、それはデータを読み、それへデータを書くことが出来る。アールエフアイデータグが電磁気帯域(electromagnetic zone)を通過すると、それは該リーダーの賦活信号を検出する。該リーダーは該タグの集積回路内にエンコードされたデータをデコードし、かくして該データは処理用に無線でホストコンピュータへ送られる。本発明で有用なアールエフアイデーのタグ及びシステムはテキサスインスツルメント(Texas Instruments)により製造されるTI−RFiD_Systemと、ペンシルバニヤ州、ハットボロ市、インフォロジックス(InfoLogix, Hatboro, PA)からの無線アールエフアイデーシステムと、から選択されてもよい。単独又は組み合わせで本発明に使用出来るアールエフアイデーシステムの多くの他の公知の製造者がいる。
【0048】
本発明の1側面では(幾つかのディスペンサーを含む)キット又は1つのディスペンサーを規定する情報はデータベース上に記憶される。多数のディスペンサーを有するキットであろうと、単独のディスペンサーであろうと、各試薬容器は試薬メモリーデバイスを有する。本発明を更に説明する目的で、該試薬メモリーデバイスはその内容を識別するバーコードを参照して説明されるであろう。
【0049】
本発明では、キットと組み合わされる該試薬メモリーデバイス(例えば、バーコード)は部品番号(part number)、マスターロット番号(master lot number)そして直列番号(serial number)の様な情報を有する。単一ディスペンサー用では、該バーコードメモリーデバイスは部品番号、ロット番号(lot number)そして直列番号の様な該ディスペンサーについての情報を有する。直列番号は各マスターロットについて1からスタートしてシーケンシャルにキットに割り当てられる(すなわち、各マスターロットから創られる第1キットは直列#1を割り当てられる)。パッケージバーコードは該パッケージ内の個別ディスペンサー上に現れるバーコードとは別である。特に、単一ディスペンサーパッケージの場合、パッケージバーコードラベル上の直列番号は該パッケージ内に含まれる該単一ディスペンサーの直列番号とマッチする必要はない。
【0050】
該バーコードは1,2及び3次元バーコードから選択されてよい。この説明の目的には、本発明は1次元バーコードを参照して説明される。該バーコードはコード128シンボロジー(Code 128 Symbology)でエンコードされる。好ましくは、該バーコードの明白なテキスト解釈が標準アスキーテキスト(standard ASCII text)として該バーコードの下に現れるのがよい。これは走査により得られるデータのオペレーター検証を可能にする。パッケージラベル上のフイールド(fields)は長さが固定され、連結により1つのバーコード内に組み合わされるだろう。ディスペンサー用では、該フイールドの1つは製品コード(product code)(好ましくは、4デジットの)であり、それは該ディスペンサーの内容を決めるのであり、もう1つのオプションのフイールドは直列番号である。該直列番号はディスペンサーの種類に一義的(unique)である(すなわち、或る種類の各ディスペンサー用の直列番号は1つずつインクレメントされる)。該バーコードフイールドを走査することにより、次に説明されるタッチメモリーデバイスをプログラムするデバイスは該ディスペンサーの種類を認識する。更に、次に説明される遠隔デバイス上のスキャナー(この場合バーコードリーダー)から走査された情報を得る該ホストデバイスは又該走査されたバーコードに基づき該ディスペンサーの種類を決定する。キット上のバーコードについては、1つのフイールドが好ましくは特定のキット形式に対応するのがよく、そのため該キットバーコードが走査されると、そのコンピュータは、ルックアップテーブルを通して、次に説明される様に、該キットバーコードと組み合わされる特定のキット形式を決定する。
【0051】
図10を参照すると、外部メモリーデバイスをプログラムするための製造者のシステムのブロック線図が示される。該製造用コンピュータ500は好ましくは、コンパレーター504を有するプロセサー502と、RAM508及びROM510を有するメモリー506と、を備える典型的パーソナルコンピュータであるのがよい。次に説明される様に、該プロセサー502はスキャナー512と、EPROM(消去可能で、プログラム可能な読み出し専用メモリー)の様なメモリーデバイス516と、通信する。好ましい実施例では、システムプロセサー502は次に説明される様に、メモリーワンド(memory wand)514を経由して該メモリーデバイス516と通信する。
【0052】
該マスターロットの更新と該メモリーデバイス内へデータを入れることは図11A−11Bでフローチャートで示される。該マスターロットフオームは、マスターロット番号を予め決められたキットへ、のみならず、ロット番号及び満了期日を該キット内ディスペンサーの各々へ、割り当てる様な機能をサポートする。該キットの該満了期日はそのキット内のディスペンサーの満了期日の最も早期のものである。もしオペレーターが該マスターロットを更新したいならば570、該製造データベースは該マスターロットが古いか新しいかを決める572。もし新しいなら、キットのリストが表示され574、該ユーザー選択キット用にブランクテンプレートが表示される576。もし古ければ、前のマスターロットがリスト化され578,該ユーザーに選択されたマスターロットが表示される580。該マスターロット用データが入れられ582,次いでセーブされる584。
【0053】
一旦該フオームがセットされると、オペレーターは該タッチメモリーデバイス588をプログラムすることを始める。1実施例では、該タッチメモリーデバイス576は、ダラスセミコンダクターデーエス1985エフ5(Dallas Semiconductor DS1985 F5)の16Kビットアドオンリータッチメモリーデバイス(16 Kbit add−only touch memory device)の様なEPROMである。他のメモリーデバイスが該情報を記憶し末端ユーザーが該情報を検索することを可能にするため使われてもよい。例えば、タッチメモリーデバイスとしてディスケット(diskettes)が使われてもよい。線形バーコード、2次元バーコード、オーシーアールOCRソフトウエアにより読まれるテキスト、データグリフアールの様な光学的データマトリックス、アールエフアイデー又は磁気的ストリップの様な磁気的メディア、の様な他のメモリーデバイスは、例え該リスト化されたタッチメモリーデバイスの多くからのデータを記憶し、検索するために該デバイスに接触する必要が無くても、本発明の用語“タッチメモリーデバイス”の範囲に全て入る。
【0054】
最初の過程では、該パッケージバーコードラベルが走査される590。ウエルシアリンスキャンティーム5400/5700手持ち式スキャナー(Welsh Allyn Scanteam 5400/5700 hand held scanner)が使われる。該スキャナーはハードウエアプラットフォーム(hardware platform)とバーコードシンボロジー(bar code symbology)を識別するため一度だけコンフィギュアされる必要がある。該スキャナーは接頭辞文字(prefix
character)として‘!’を、又接尾辞文字(suffix character)として‘!’を送るようプログラムされる。該接頭辞文字はスキャナーからの入力をキーボードからの入力から区別するため使われる。接尾辞文字は取得の完了を識別するた使われる。
【0055】
該パッケージから走査された情報に基づき、該キット種類はキットフォーム内の情報から決定される592。代わりの実施例では、ユーザーは該キットの種類を入れるよう促される。この情報に基づき、該コンピュータは該キット種類を決定する。
【0056】
該パッケージ内のディスペンサーの各々用のバーコードは次いでスキャナーにより走査される594。該キットフォーム内の情報は走査取り込みされた(scanned in)情報と比較される596。例えば、該パッケージ内のディスペンサーの数がチェックされる。もし該数が多すぎたり少なすぎれば、ユーザーは知らされ、該メモリーデバイスはプログラムされない。更に、もし該パッケージ内の該ディスペンサーの種類が該キットフォーム内のディスペンサーの種類とマッチしなければ、該ユーザーは知らされ、該メモリーデバイスはプログラムされない。これは品質管理を高める方法の1つである。もし該パッケージのパッケージ作業に誤り(error)があれば(例えば、該パッケージ内に正しくないディスペンサーが置かれた)、ユーザーはその問題を正すよう知らされるだろう598。
【0057】
もしディスペンサーの数と種類が正しければ、該データベースは現在のキット及びディスペンサー用に必要な全データを集める602。ロット番号、試薬種類、満了期日、他の様な情報を有する該タッチメモリーデータは該タッチメモリデバイス内へプログラムされるか、又は記憶される。該タッチメモリーデバイスがEPROMである場合、該データはオブジェクト指向プログラミング(object oriented programming)を使って、該EPROM内にプログラムされる。これを行うために、該メモリーが中に記憶されるフォームを有するタッチメモリーオブジェクト(touch memory object)が創られる604。現在のキット及びディスペンサー用のデータは
該タッチメモリーオブジェクトバッフアー(touch memory object buffers)に書かれる606。最後に、該タッチメモリーオブジェクトバッフアーは該タッチメモリーデバイスへ転送される608。
【0058】
該EPROM、該タッチメモリーデバイスをプログラムする又は読むために、手持ち式ワンド(hand held wand)514内に設置されたプローブ{ダラスセミコンダクターデーエス9092ジーテー(Dallas Semiconductor DS9092GT)}が使われる。このワンド(wand)514は、ダラスセミコンダクターデーエス9097又はデーエス9097イー(Dalals Semiconductor DS9097 or DS9097E)直列ポート{デービー−25(DB−25)}アダプターを通して該タッチメモリーデバイス516をプログラムする製造コンピュータ500の直列ポートへ取り付けられる。メモリーデバイスとしてディスケットを使う代わりの実施例では、該メモリーデバイス上のデータを該コンピュータ500へ転送するためにディスクドライブ(disk drive)が使われる。該タッチメモリーデバイスがアールエフアイデータグ(RFID tag)である時、該アールエフアイデータグをプログラムするため恐らく使われた該製造コンピュータ500に取り付けられたアールエフアイデープリンター−エンコーダー(RFID printer − encoder)が使われてもよい。アールエフアイデープリンター/エンコーダーの1例はゼブラテクノロジー(Zebra Technology)により製造されるゼブラアールエフアイデータグプリンターアンドコーダーモデルピー104−000−ピーデーイー(zebra RFID tag printer and coder model P104−000−PDE)である。
【0059】
末端ユーザーでは、該タッチメモリーデバイスは該キット又は単一ディスペンサーに随伴する。図12を参照すると、メモリーデバイスからホストシステムへデータをダウンロードするためのフローチャートが示されている。プローブが最初にタッチメモリーデバイスへ接続される612。該タッチメモリーデバイスの内容は該ホストコンピュータにダウンロードされ614,ユーザーに表示される616。次いで該タッチメモリーデバイスは前にダウンロードされたかどうかが決定される618。これは該タッチメモリーデバイスの内容に基づいて行われる。もし該メモリー内容が前にダウンロードされたなら、該メモリー内容内にフラグがセットされる。従って、このキットは既に“使用された(used)”ことがあり、従って再処理されるべきでない。ユーザーは、彼又は彼女が該ユーザーのデータベースを該キット/ディスペンサーデータで更新したいかどうかを促される624。もし更新したいなら、該プローブは該タッチメモリーデバイスに再接続され626、現在のダウンローディングを前のダウンロードのデータと比較することによりそれが同じタッチメモリーデバイスであることを検証する630。該タッチメモリーデバイスが“使用された(used)”ことを示すフラグが該メモリーデバイス内部でセットされる628。この仕方で、メモリーデバイスは安全目的で1回だけダウンロードされる。ユーザーのデータベースの内容は、該タッチメモリーデバイス内に含まれる、該試薬用の名前、種類、グループ、ロット、直列番号、特性、量、満了期日と、該ディスペンサー用の使用可能寿命、最大容積、無効容積(dead volume)そして登録日付、の様な情報で更新される632。
【0060】
規制はユーザーが染色に使われる流体のデータベースを保持せねばならないことを要求する。本発明の前は、ユーザーはデータを該データベース内へ手動で入力する必要があった。この過程は時間が掛かるのみならず、誤り勝ちであった。対照的に本発明は該必要データベースを更新するために該タッチメモリーデバイス内の情報を使う。
【0061】
規制により要求されるユーザーデータベースはオペレーターによる使用のために登録、受領そして品質管理テーブルを有する種々のテーブルを備える。該登録(registr
ation)、受領(receive)及び品質管理(quality control)テーブルの各々内には、五つの異なる種類のカテゴリー、すなわち、(1)抗体;(2)試薬;(3)キット;(4)消耗品(consumables);そして(5)管理スライド(control slides)、がある。抗体は患者の組織内で、生物学的マーカーについて特定の親和性を有するタンパク質である。試薬は典型的に活きた材料(living material)を含まない非抗体化学物質(non−antibody chemicals)である。上記説明の様に、キットはディスペンサーの種々の組み合わせを有する。消耗品はリキッドカバースリップテーエム、ウオッシュバッフアー、他の様な材料である。これらの材料の各々は種々の仕方で規制され、それにより該登録、受領及び品質管理テーブル内に含まれる種々の情報を要する。例えば、抗体は活きた材料から得られるので、それらはもっと高度に規制され、従って該テーブル内に追加情報を要する。
【0062】
該規制テーブルは特定材料について背景情報を有する。例えば、登録テーブルは該材料(抗体、試薬、キット、消耗品、又は管理スライド)の名前、製造者、クローン数(clone number)(抗体用)そして該材料を説明する他の情報を有する。前に説明した様に、ディスペンサーバーコード内の1つのフイールドはディスペンサーの種類である。この情報は該タッチメモリーデバイス内へプログラムされ、それは次に該登録テーブルへダウンロードされる。従って、次に説明される様に、ラン用の準備で該ディスペンサーのバーコードが走査される時、該ディスペンサー内にどの種類の流体が含まれるかを決定するために該登録テーブルが使われる。このテーブルは該材料が最初に受領される時だけ更新される。
【0063】
該受領テーブルは、何時或る材料が受領されたかを各回に、そしてその材料の満了期日のみならず直列番号を含むこのロットの材料に特定的な他の情報を、記録するテーブルである。
【0064】
従って、該登録テーブルは或る抗体の特性を説明するが、受領テーブルは、どの日付でその抗体の各ディスペンサーが受領されたか、その抗体用の満了期日、直列番号そしてロット番号を説明する。この情報は規制により要求されるレポートを発生するのみならず、次に説明されるように、ラン中に該化学物質の満了期日をチェックするためにも使われる。
【0065】
該品質管理テーブルは特定の化学物質が何時検定(validated)されたかを記録する。規制は、新しい化学物質又は前に受領された化学物質の新しいロットが受領された時、実験室は該材料が期待される仕方で動作する(すなわち、該材料が正しく処理されており、輸送中損なわれなかった)ことを確認するようチェックせねばならないことを、要求する。該材料が患者組織サンプルに関するテストでの使用に“受け入れ可能(acceptable)”かを決定するために、末端ユーザーは、損なわれない試薬で肯定的にテストすると知られた組織サンプルを有する。該品質管理テーブルは、該化学物質が有効性(effectiveness)についてテストされたかどうか、そしてどの組織サンプルが該化学物質をテストするために使われたか、を追跡(track)する。この仕方で、該タッチメモリーからの情報により多くの部分が発生されたテーブルは、ユーザーが時間の掛かるデータエントリーの必要無しに該規制に適合することを可能にする。
【0066】
テストでより良い品質保証(quality assurance)を提供する他のテーブルがラン中に使われる。例えば、各ディスペンサー用に、ラン中の品質保証用の関連情報を有するディスペンサーテーブル(dispenser table)がある。例えば、対応するバーコード(それは該ディスペンサー用の直列番号を含む)を有する各ディスペンサー用に、該テーブルは満了期日、及び該ディスペンサー内の滴数(number of drops)を含む。
【0067】
図13を参照すると、オペレーターによる使用のために該ホストコンピュータ上の登録、受領及び品質管理のテーブルを更新するためのフローチャートが示されている。タッチメモリーデバイス内のデータに基づき、該コンピュータは該タッチメモリーがキット情報、予め充たされた抗体の情報又は予め充たされた試薬の情報を保持するかどうかを決定する。特に、該コンピュータは該タッチメモリーデバイス内のデータのフオーマットを調べ、該タッチメモリーがどの種類のデータを保持するかを決定する。代わりに、該タッチメモリーデバイスは特に該データがキット情報、予め充たされた抗体の情報、又は予め充たされた試薬の情報に関係するかどうかを述べてもよい。特に、該タッチメモリーデバイス内のフイールドの1つは該情報の種類は何かを意味する。
【0068】
ディスペンサー/キット情報は該タッチメモリーデバイスから読まれる。コンピュータは該タッチメモリーデバイスがキット情報を保持するかどうかを決定する638.もし保持しているなら、該タッチメモリーデバイスは、該キットが前に受領されたかどうかを決定するために該登録テーブルを探す640。もし該キットが前に受領されなかったなら、該登録テーブルは、製造者及びカタログ番号の様なキット登録情報(すなわち背景情報)で更新されねばならない642。このキット登録情報は該タッチメモリーデバイスから得られる。これ又該タッチメモリーデバイスから得られる、該キット内の個別ディスペンサー情報は、直列番号、製品コード、マスターロット番号、合計ディスペンス(滴数による)及び満了期日を有する該ディスペンサーテーブル内で更新される644。
【0069】
受領テーブルも又受領日付、ロット番号、直列番号及び受領者(receiver)を含むよう更新される646.該受領日付は該ホストデバイスプロセサー内の日付に基づき発生され、該直列番号は該タッチメモリーデバイスから得られる。該受領テーブル内の受領者フイールドは該タッチメモリーデバイスから該データを入力した人である。好ましい実施例では、該ホストデバイス32は誰が該ホストデバイスへ現在ログオン(logged on)されているかを決定し、該受領者として該ユーザーの名前を書く。
【0070】
該品質管理テーブルは、該テーブル内にこのキットのロット番号用のエントリーがあるかどうか(すなわち、これが新キットか又は新キットロット番号か)を決定するために探索される648。もし該キットロット番号(該タッチメモリーデバイスから得られた)が既に品質管理テストされたことがあるなら、該ユーザーはこれは既に行われたことを知らされる650。もしテストされてないならば、該ユーザーは、品質管理テストが行われねばならぬことを知らされる676。代わりの実施例では、受領された化学物質の有効性をテストするために既知の組織サンプルを選択するよう別のルックアップテーブルが使われる。受領された該化学物質に基づき、品質管理テーブルを更新するために該化学物質の有効性をテストするよう該既知組織サンプルがユーザーに示唆される。
【0071】
該コンピュータは又該タッチメモリーデバイスが予め充たされた抗体の情報を保持しているかを決定する652。もし保持していれば、該タッチメモリーデバイスは、該抗体情報が前に受領されたかを決定するために該登録テーブルを探す654。もし該抗体情報が前に受領されてなければ、該登録テーブルは、名前、製造者、カタログ番号、クローン、アイエムジーサブクラス(Img subclass)、プレゼンテーション(presentation)、及び種(species)の様な該抗体登録情報(該タッチメモリーデバイス内に配置される)で更新される656。又該直列番号、製品コード、マスターロット番号、合計ディスペンス(滴数による)及び満了期日を含む個別ディスペンサー情報がディスペンサーテーブル内で更新される658。該受領テーブルは受領日付(該ホストデバイスから決定される)、ロット番号、直列番号、及び受領者を含むよう更新される660。該品質管理テーブルはこの抗体ロット番号用の該テーブル内にエントリーがあるか(すなわち、これは新抗体又は新抗体ロット番号であるか)を決定するため探索を受ける662。もし該抗体ロット番号が既に品質管理テストされていれば、該ユーザーはこれが既に行われたことを知らされる650.もしテストされてなければ、該ユーザーは品質管理テストが行われねばならないことを知らされる676。
【0072】
コンピュータは又該タッチメモリーデバイスが予め充たされた試薬の情報を保持するかを決定する664。もし保持していれば、該タッチメモリーデバイスは試薬情報が前に受領されたかを決めるために該登録テーブルを探す666.もし該試薬情報が前に受領されなかったなら、該登録テーブルは名前、製造者、及びカタログ番号の様な該試薬登録情報(該タッチメモリーデバイス内に配置されている)で更新される668。個別ディスペンサー情報(該タッチメモリーデバイス内に配置されている)は該直列番号、製品コード、マスターロット番号、合計ディスペンス(滴の数による)及び満了期日を有する該ディスペンサーテーブル内で更新される670。受領テーブルは受領日付、ロット番号、直列番号、及び受領者を有するよう該タッチメモリーデバイスからの情報で更新される672。該品質管理テーブルは、該テーブル内にこの試薬ロット番号用のエントリーがあるか(すなわち、これが新試薬又は新試薬ロット番号であるか)を決定するため探索される674。もし該試薬ロット番号が既に品質管理テストを行われていれば、該ユーザーはこれは既に行われたことを知らされる650。もし該テストが行われてなければ、ユーザーは品質管理テストが行われねばならぬことを知らされる676。
【0073】
該コンピュータは又該タッチメモリーデバイスが顧客が充たせるディスペンサー情報を保持するかを決める678。もし保持していれば、その直列番号、製品コード、マスターロット番号、合計ディスペンス、満了期日、ディスペンサー滴寿命(dispenser
drop life)、最大容積、無効容積及びプライミングウエースト(priming waste)を含む該個別ディスペンサー情報(該タッチメモリーデバイス内に配置されている)が入力される680。代わりの実施例では、ユーザーは該ディスペンサー内に置かれた、ミリリットルでの液体の量を入力するよう促される。ミリリットルでのこの量は滴数に変換され該テーブル内に記憶される。ユーザーは、後刻に(at later time)該ユーザーが充たせるディスペンサーを充たしてもよく、該後刻に、該ディスペンサー内に置かれた流体の量で該ディスペンサーテーブルを更新してもよい。
【0074】
本発明の代わりの実施例では、該ホストデバイスは該タッチメモリーからの情報を使って1連のチェックを行う。図14を参照すると、図11で説明した、該タッチメモリーデバイスをプログラムしながら行われるチェックと同様な、該オペレータによる使用のためのキット/ディスペンサーが正しい数(correct number)かそして正しい補足数(correct complement)かを決めるためのフローチャートが示される。該パッケージ内に含まれたキット及びディスペンサーの種類を決めるために該タッチメモリーデバイスからのキットバーコード情報が読まれる682,684。このバーコード情報に基づき、該キット内の試薬の数と、該キット内の試薬の種類又は補足数と、を説明するルックアップテーブルがある。該ルックアップテーブル内のこの履歴情報は該パッケージ内の現実に送られたものと比較される。もし該キット内のディスペンサーの数に関し又は該キット内の試薬の種類で食い違いがあれば686,688、ユーザーは知らされ、該ユーザーのデータベースは該キットバーコード情報で更新はされない690。この仕方で、該キット内に適当なディスペンサーが含まれたかをチェックすることは該品質管理を高める。
【0075】
該タッチメモリーデバイスからのデータのダウンローディングの後、該ホストデバイス32及び遠隔デバイス166はランを実行する。前に説明した様に、該ホストデバイス32及び遠隔デバイス166は設計がモジュール式である。該ホストはより高いレベルのシステム機能を取り扱うが、該遠隔デバイス166は染色用の過程の実行を行う。ホストデバイス32としてパーソナルコンピュータを使ったこの設計のモジュール性は幾つかの側面で有利である。第1に、該ホストコンピュータは他の遠隔デバイス166上のランをスタートさせるために使われ得る。第2に、該ホストデバイス32は該オペレーティングシステム(operating system)内のアップグレード(upgrades)に基づき該遠隔デバイス166上のソフトウエアをより効率良く周期的に更新することが出来る。例えば、該遠隔デバイス166用の基本的入力及び出力と、プログラムの実行と、を扱う該遠隔デバイス166内の最低レベルのコードが、エラーメッセージングの変化、出力デバイス設計の変化(異なる種類の弁の様な)、そして該ホストと遠隔の間のメッセージングプロトコルの変化、に基づいて更新される。第3に、該モジュール性は1つの機械によりランされてもよい染色モジュールの数を数倍化(multiplies)する。第4に、該ホストデバイス32は、好ましい例では、パーソナルコンピュータから成るので、前のスタンドアローンの染色モジュールと反対に、該ホスト機械は容易に上方へ両立可能(upwardly compatible)である。更に該パーソナルコンピュータは他のコンピュータと一体化するよう該ネットワーク環境と一体化され得る。例えば、病院では使用されるコンピュータハードウエアを標準化し、該コンピュータハードウエアを相互接続する傾向がある。該ホストデバイス32は病院ネットワークに接続され、次に説明される、染色ランを実行するために該ネットワーク上の他のコンピュータからコマンドを受信したり、或いは該ネットワーク上のもう1つのコンピュータへランの結果を送信したりしてもよい。第5に該ホストデバイス32はそれを通して種々の染色モジュールが一体化されるプラットフオームとして役立つ。例えば、種々の種類の染色モジュールがあり、その或るものはバイアル(vials)に対しディスペンサーを使い、又その或るものは垂直スライドトレーに対し水平スライドトレーを使う等である。該ホストデバイス32は種々の染色モジュールと一体化され、該モジュールの特定の構成に依り、次に説明される、該種々のモジュールへプログラムをダウンロードする。第6に、該遠隔デバイス166は、該自動式生物学的反応システム内のモジュール式ピース(modular piece)として、より容易にサービスされる。染色用に専用化された大きな機械を持つ代わりに、該遠隔デバイス166はより小さく、容易にメールを通して出荷され得る。この仕方で、末端ユーザーが遠隔デバイス166に伴う困難に面した時、該ユーザーはメールを通して第2の遠隔デバイスを受領し、修理されるべき欠陥遠隔デバイスを送ってもよい。従って、ユーザーは該遠隔デバイス用にオンサイト保守(on−site maintenance)に依存する必要がなく、オンサイトの保守に付随する係員(attendant)コストを要しない。
【0076】
該ホストデバイスは3つの異なる種類のランを行う。第1のランは次に説明されるテストラン(test run)である。第2のランはシステムラン(system run)であり、それにより該遠隔デバイス166は該スライド又は該ディスペンサー用のバーコードを読むか、又は染色ラン(staining run)をセットアップするため要する他の非染色機能を行う。第3のランは染色ランであり、それにより該遠隔デバイス166は該スライドを染色する。第2及び第3のランが図15で説明される。ランを実行する時、該ホストはランプログラム内の過程のシーケンスを該遠隔デバイス166にダウンロードする。該ランプログラムは2つの別々のピースから成り、それらは(1)主プログラム(マクロ0と規定される)と;(2)サブルーチン(subroutines)(マクロ1−255と規定される)である。該主プログラムは該サブルーチンへのコール(calls)から成るが、必ずしもそれに限定されない。従って、該ランプログラムからサブルーチンへのコールまでの全体的長さは該全体的プログラムのライン毎の実行(line by line execution)より短い。例えば、もしサブルーチンが50回コールされるとするなら、該主プログラムは、サブルーチン用コードを含むプログラムを50回ダウンロードするより寧ろ該サブルーチンを50回コールする。加えて、該サブルーチンは、タイマーのチェック、弁又はヒーターの様な出力のオンへの切り替え、又はカルーセルの移動、の様な、該遠隔上の基本機能を行う31の低レベルコマンドのプログラム用言語により規定される。該ランプログラムをダウンロードする時、単一ランを行うため必要な様にマクロがダウンロードされる。
【0077】
ランプログラムをダウンロードするのに加えて、該ホストデバイス32はセンサーモニタリングと、ランルールと呼ばれる制御ロジックをダウンロードする。このプログラムは該ランプログラムの実行時行われねばならぬ1連の連続チェックから成る。前に論じた様に、該チェックの1つは該スライド温度の上下限度(upper and lower limit of the temperature of the slides)である。もしラン中、スライド温度モニタリングセンサー68により示された該環境温度が該下部限界より下になるなら、該スライドヒーター302はオンに切り替わる。同様に、スライド温度モニタリングセンサー68により示される該環境温度が該上部限界の上になるなら、該スライドヒーター302はオフに切り替わる。もう1つのランルールはシステムドアを開くことに関係する。追加のランルールは該遠隔デバイス166がランを実行する環境に関係する。もし該センサーの何れかが該ランルールにより送られる境界の外部にあるなら、該遠隔デバイス166はメッセージを送り、該メッセージは該ホストデバイス32により検索される。キュー(queue)内にメッセージを置くことに関連して図5Cで一般的に論じられる様に。第1優先は該ランプログラム内の過程の実行である。これに加えて、余分の処理が利用可能な場合、該ホストデバイス32は該遠隔デバイス166をステイタス用にポール(polls)する。該ホストデバイス32は約1.5秒毎にこれを行うがそれは、該遠隔デバイス166の現在の温度、該ランプログラム内で処理されつつある現在の過程の番号(current step number being processed)、該ランの経過時間(elapsed time)、及びラン中の何等かのエラー、を含む該遠隔デバイス166のステイタスを受信するためである。該ホストデバイス32は該遠隔デバイスのラン中のどんな異常の記録も作り、該ランの終わりに最終リポートを印刷する。
【0078】
染色ランの例は図15のフローチャートフオームで示される。ラン用の準備で、オペレーターは特定のスライド用の染色の種類を決定する。各スライドはそれに付けられたバーコードを有する。このバーコードに基づき、オペレーターは該種類の染色をプログラムする。該オペレーターを助けるために、該ホストデバイスは1セットのレシピ(recipes)を提供する。例えば、1つのテストはデーエイビーパラフィンテスト(DAB paraffin test)である。このテストは普通に行われるので、ユーザーは該特定スライド用バーコードをそのレシピに割り当て、それにより該テストを行う該特定の過程を選ぶ。加えて、該レシピの幾つかは該オペレーターが、プロトコルと呼ばれる或るパラメーターを入れるよう要求する。例えば、プロトコルは該テスト用の特定の温度でも、或いは加熱用の時間であってもよい。該プロトコルと対照的に、該レシピは該ユーザーが制御しない過程を規定する。例えば、弁のオンへの切り替え、該スライドの加熱、他は該ユーザーが変えることが出来ない操作である。代わりの実施例では、スライド上の各バーコードは、該手順を簡単化するため標準化されてもよい。例えば、該スライド用の染色が前立腺ガン(prostate cancer)用テストであるなら、該バーコード内の特定のフイールドが、前立腺ガン用にテストされるべき全てのスライド用に使われるスライド上に置かれる。その仕方で、該ユーザーはその特定のスライド用にレシピを入れるよう要求されず、寧ろ該バーコードの読み出しがテストの種類を決定する。
【0079】
該オペレーターが該染色ラン用の各スライドバーコードに対応するレシピとプロトコルを、図15の過程695で、入れた後、該ホストデバイス32は染色ラン用に準備してもよい。
【0080】
該レシピとプロトコルの入力の後そしてランを実行する前、該オペレーターは該ホストデバイス32により促される(696)。該ホストデバイスは最初に、該ウオッシュバッ
フアーボトル(wash buffer bottle)246内に充分なバッフアー溶液があるか、該リキッドカバースリップテーエムボトル244内に充分なリキッドカバースリップテーエムがあるか、ウエーストタブ(waste tub)254内のウエースト(waste)のレベルは受け入れ可能か、そして該試薬及び試薬トレー10はロードされたか、を質問する。該オペレーターは次いで該スライドトレー上にロードされたスライドの数について示唆(prompted)される。
【0081】
最初のランは該スライド上の該バーコードを読むシステムランである。次いでオペレーターは、該スライド上のバーコードを読み、該ホストデバイス32が該バーコードを検索するのを待つ過程のフアイルをダウンロードすることにより該ランを始める697。該遠隔デバイスは該スライド上のバーコードを読み698、次に使われるよう該バーコードをフアイル内に記憶し699,次いで該ホストデバイス32が該バーコードを検索し、該スライド上のもう1つのバーコードを読むよう該遠隔デバイス166を再トリガーするのを待つ700。該遠隔デバイス166は、最後のスライドが読まれるまで、これを行う702。
【0082】
第2のランはもう1つのシステムのランであり、そこでは該ホストデバイス32は、該ディスペンサー上のバーコードを読むために、該ランプログラムとランルールとをダウンロードする。該第1のシステムランと同様に、該遠隔デバイス166は該ディスペンサー上のバーコードを読み706、次に使われるよう該バーコードをフアイル707内に記憶し、次いで該ホストデバイス32が該バーコードを検索し、該ディスペンサー上のもう1つのバーコードを読むよう該遠隔デバイス166を再トリガーするのを待つ708。該遠隔デバイス166は最後のディスペンサーが読まれるまでこれを行う710。
【0083】
次いで該ホストデバイス32は既に該フアイル内に記憶された該スライドバーコードを読む712。もし該フアイル内のエントリーの数が該オペレーターにより前に入れられた数と異なるなら(696)、過程698でループで行われる様に、エラーメッセージが発生される730。これが行われるのは、バーコードリーダーが、時に、該スライド上の該バーコードの1つを読まないかも知れぬからである。その場合、該ランは停止される。
【0084】
次いで、該ホストデバイス32はデータベース内に既に記憶された試薬用バーコードを読む716。該バーコードに基づき、該ホストデバイスは該データべースから該スライド用プロトコルをロードする。各特定のレシピ用に、該遠隔デバイス166により実行されるべき1連のマクロがある。デーエイビーパラフィンテスト(DAB paraffin
test)の場合、ルックアップテーブルが1連の過程又はマクロを示す。前に論じた様に、該遠隔デバイス166の基本的動作を規定する1から255迄のマクロがある。デーエイビーパラフィンテストの特定のタスク用に、該ルックアップテーブルは、該テストを行うための、適当なシーケンスでの、全ての必要なマクロを有する。これらのマクロに基づき、該ホストデバイス32は該過程を行うに必要な試薬の種類及び滴の量を決定する714。更に、ランプログラムの創生では、該マクロへのコールがマクロ0内に、そしてコールされるべきマクロ1−255がマクロ0の後に含まれる。該特定のレシピ用の全てのプロトコルはロードされ、それらが該データベース内にあるかどうかを決定される718。それらのプロトコルは過程695で前に入れられた。もし入れられていれば、該ホストデバイスは該ディスペンステーブルからデータをロードし720、そして全部の該ディスペンサーがあるか、そしてロードされているかを決定する722.もしあれば、該レシピが該データベースからロードされる724.次いで該ホストデバイス32は該レシピが一緒にランされ得るかを検証する(すなわち、両立しない又は同期化されない何等かの手順があるかどうか)726。例えば、もし該スライドの温度を指図する2つのレシピがあり(該スライドが近く近接している所で)、その温度が異なるなら、該2つのレシピは実行出来ないので、従ってエラーメッセージが発生される730。該ラン用の過程は次いで計算される728。テストされつつある幾つかのスライドがあり、各スライドはそれと組み合わされる1連の過程を有するので、該ホストデバイス32は全ての該スライド用の過程の全部を実行出来るランプログラムを発生する。該ホストデバイス32は、例えば、該スライドカルーセル24上の或るステーションでボルテックスミキサー271で混合する、或るステーションでジュアルリンス(dual rinse)する、容積調整(volume adjust)で流体を追加する、他が可能であることによる拘束(constrained)を受ける。これらの拘束に基づき、該ランプログラムは、該適当なステーションで該適当なシーケンスで該過程を実行するよう該遠隔部(the remote)に伝える様な該ランプログラムが発生される728。
【0085】
該ホストデバイス32は同じ試薬の多数のディスペンサーがあるかどうか決定する。もしあれば、エラーメッセージが発生されるが、それは品質管理の目的で、1つのランには同じキットからのディスペンサーのみが使われてもよいからである。加えて、もし1つの過程が、該同じステーションで2つの異なる試薬を適用するよう求めるなら、該ホストデバイス32は該試薬が相互に隣り合うよう求める。さもなければ、該カルーセルを動かし,両試薬をディスペンスするのに余りに長く掛かるだろう。ガイドラインとして、染色の過程をスピードアップするために各過程は6秒内に行われるべきである。
【0086】
次いで該ホストデバイス32はこれが滴定ラン(titration run)であるかどうかを決定する734。ユーザーに充たされるディスペンサーでは、該ユーザーは該流体ディスペンサー内の種々の濃度の試薬でテストしたいかも知れない。もしそうであるなら、該ユーザーは滴定ランを実行するが、そこでは該ユーザーは、該プログラムを経由しながら、途中で該ランを止め、種々の濃度を滴定することが可能とされる。該滴定用の時間量は該スライドがドライアウトしないよう充分短くなければならない736。さもないとエラーメッセージが発生される750。該マクロ関数(macro functions)は該ラン用のデータベースからロードされ738、全ての該マクロ関数が適当にロードされたかどうかが決定される740。該ホストデバイス32は、該ディスペンサーテーブルに基づき、何れかのディスペンサーが満了期日を過ぎているかどうかを決定する742。もし過ぎていれば、オペレータは知らされる744.同様に、該ディスペンサーテーブルは該ディスペンサーが該ランを行うに充分な流体を有するかどうかを決定するようチェックされる746。もし充分でないなら、該オペレーターは該ディスペンサーをレフィル(refill)する又は置き換えるよう知らされる748.オプションで、品質管理テーブルは、全てのディスペンサーが品質管理プロトコルの下でテストされたかどうかを決定するようチェックされ得る752。
【0087】
従って、該ホストデバイス32は、必要な該試薬が(1)それらの満了期日を過ぎるか、(2)該ランを行うよう存在するか、(3)該ランを実行するのに充分な滴を該ディスペンサー内に有するか、又は(4)品質管理についてテストされたか、を決定するために図13で説明された該ディスペンサーテーブル内でルックアップする716。もし最初の3つの条件の何れかが不良であるなら、該ランは実行されず、オペレータは知らされる(すなわち、該ディスペンサーの1つがその満了期日を過ぎている、該ディスペンサーの1つが無い、又は該ディスペンサーの1つが流体が少ない)。
【0088】
オプションでは、品質管理目的で、該ディスペンサーテーブルは品質管理が該ディスペンサーで行われたかを決定するよう探索される752。それが未だ行ってなければ、オペレーターは知らされ754,彼又は彼女が進めたいか訊ねられる756.もし該オペレーターが進めたいなら、該ランを続けるために彼又は彼女は彼又は彼女の名前と、日付及び時刻と、を入れる758。最終的に、該ランが実行されると、該ディスペンサーの少なくとも1つは規制に適合するようテストされてないが、該ランはとにかく行われたことを示すために、該オペレーターにより入れられた情報は、前に説明した該ランの履歴内に含ま
れる760。この仕方で、該ランの品質は該組織サンプルのテスティングで使われた該ディスペンサーのモニタリングにより高められる。次いで該ホストデバイス32は該ランについての該ディスペンスデータをデータベースにセーブして762、該ランの動作環境を決めるランルールを、該ラン用と一緒になるよう合併させる764。該ホストデバイス32は該ランプログラムと、現在の染色手順用の該ランルールと、をダウンロードする766。該ホストデバイス32は遠隔部に該過程をランしそして該チェック又は該ランルールをランするよう命ずる768。該ホストデバイス32は次いで該ランの実行に基づいて該テーブルを更新する。例えば、該ホストデバイス32は該ランで使われるディスペンサーの各々用のディスペンサーテーブル内の滴数をデクレメントする769。前に論じた様に、該ホストデバイス32は該遠隔デバイスのステイタスを周期的にチェックする770。該遠隔デバイス166が該ランプログラムの実行を終了した772後、該ホストデバイス32は該ランの履歴をコンパイルし、該遠隔部から送られた情報を記憶する774。
【0089】
又該ホストデバイス32は該遠隔デバイス166の動作に関する情報を読み、書くことにより該遠隔デバイス166と通信する。例えば、該ホストデバイス32は、該容積調整ライン用弁248Gがオンとなる時間の量(数十ミリ秒での)を該遠隔デバイスに指示するコマンドをダウンロードする。この値は該遠隔デバイス166上の不揮発性RAM内に記憶される。更に、該ホストデバイス32は不揮発性RAM内に記憶された該容積調整時間用のその記憶された値を送るよう該遠隔デバイス166をポール(poll)してもよい。図6Aで説明した、スライド温度モニタリングセンサー68,バッフアーヒーター温度センサー66及びシステム圧力変換器290の様な、他の情報が該ホストデバイス32により読まれ、該ホストデバイス32により校正される。該遠隔デバイス166から該センサー情報を読む時、該校正データが該ホストへ送り戻される。校正データは各温度センサー及び圧力変換器内に固有の一定誤差について調整するため使われる。誤差を修正するように、該ホストデバイス32は該遠隔デバイス166へ書き送る(writes to)。例えば、該圧力センサーを校正する時、該ホストデバイス32は、約89.6kPa(13.0psi)の予めセットした圧力で該システム圧力変換器290のスパン校正(span calibration)を行うよう該遠隔デバイス166に命ずる。該遠隔デバイス166は該約89.6kPa(13.0psi)のアナログからデジタルへの点として現在の生の圧力を登録する(The remote device 166 registers the current raw pressure as the 13.0 psi analog to digital point)。
【0090】
図16を参照すると、該遠隔デバイス用のテスティングランのフローチャートが示される。該遠隔デバイスへダウンロードされるコマンド又は過程(steps)の1つはテストコマンドである776。遠隔部は該遠隔デバイス166が該テストコマンドを受ける780まで該ランプログラム内の該コマンドを処理する778。次いで該遠隔デバイス166は、図6Aを参照して説明されるボタン295が該遠隔デバイス上で押されるまで待つ782。該ボタン295が押されると、該遠隔デバイス166は該ランプログラムを再実行(re−executes)し、次いで該ボタンが再び押されるのを待つ。この仕方で、オペレーターは、該ボタン295を押し、前のセットのコマンドを再実行することにより、個別の過程又はコマンドをテストしてもよい。代わりの実施例では、該遠隔デバイス166は該テストモードを該プログラムを通してシングルステップする手段と解釈する。該ボタン295が押される度に、該遠隔デバイス166はコマンドを実行する。この仕方で、オペレーターは該ランプログラムを通してステップして、該ステップのシーケンスに内に何等かのエラーがあるかどうかを決定する。
【0091】
前記詳細説明から、本発明の真の精神と範囲を離れることなく多くの変更と変型が本発明の側面に対し行われ得ることは評価されるであろう。本発明のこの真の精神と範囲は、前記説明に照らして解釈されるべき付随請求項によって規定される。
【0092】
本発明の現在の好ましい実施例が図面を参照してここで説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の第1の実施例による自動式生物学的反応システムの左正面、等角図である。
【図2】図1に示すシステムの分解組立右正面等角図である。
【図3】図1に示すシステムの部分分解組立左正面等角図である。
【図4】図1に示す装置の部分分解組立右背面等角図である。
【図5A】該自動式生物学的反応システムのモジュール方式のホスト及び遠隔デバイスのブロック線図である。
【図5B】図5Aで説明したホストデバイス及び遠隔デバイス用のアドレス指定のフオーマットである。
【図5C】図5Aで説明したホストデバイス及び遠隔デバイス間の通信伝送プロトコルである。
【図6A】図5Aの遠隔デバイスの拡張ブロック線図である。
【図6B】マイクロコントローラー用の回路基板接続線図である。
【図7−8】試薬トレー上への流体ディスペンサーの設置と、試薬トレーがドライブカルーセルと契合する仕方と、を図解する。
【図9】試薬メモリーデバイスを有する予め充填された流体ディスペンサーの分解組立図である。
【図10】外部メモリーデバイスをプログラムするための製造者のシステムのブロック線図である。
【図11A−B】製造者の試薬データベース上のマスターロットを更新し、データをメモリーデバイス内へ入力するフローチャートである。
【図12】メモリーデバイスからホストシステムへデータをダウンロードするためのフローチャートである。
【図13A−B】外部メモリーデバイスからダウンロードされた情報を通してユーザーのメモリーデバイスを更新するフローチャートである。
【図14】オペレーターによる使用のためのキット/ディスペンサーが正しい数と正しい補足数であるかどうかを決定するフローチャートである。
【図15A−15G】ディスペンステーブルを使うラン用の準備のフローチャートである。
【図16】遠隔デバイス用のテスティングランのフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動式生物学的反応装置用試薬管理システムに於いて、該試薬管理システムは、
サンプルに後刻に適用するための試薬の保持用の少なくとも1つのコンテナーを有する自動式生物学的反応装置と、
該自動式生物学的反応装置内で使われる前記コンテナー内に前記試薬の特性のデータを有するメモリーデバイスと、
プロセサーと該プロセサーに接続されたホストデバイスメモリーとを備えるホストデバイスと、を具備しており、該ホストメモリーデバイスは試薬テーブルを有しており、該システムは又、
前記試薬の特性の該メモリーデバイスデータを該ホストデバイスメモリーへ転送するスキャナーを具備することを特徴とする該システム。
【請求項2】
該メモリーデバイスが、線形バーコード、2次元バーコード、テキスト、光学的データマトリックス、アールエフアイデー、磁気的メディア、及びそれらの組み合わせから成るグループから選択されることを特徴とする請求項1の該試薬管理システム。
【請求項3】
該メモリーデバイスがキット、ディスペンサー又はコンテナーと組み合わされることを特徴とする請求項2の該試薬管理システム。
【請求項4】
該メモリーデバイスが試薬容器パッケージと組み合わされるタッチメモリーデバイスであることを特徴とする請求項2の該試薬管理システム。
【請求項5】
該スキャナーがバーコードスキャナーであることを特徴とする請求項3の該試薬管理システム。
【請求項6】
該メモリーデバイスがアールエフアイデータグであることを特徴とする請求項3の該試薬管理システム。
【請求項7】
該スキャナーがアールエフアイデータグリーダーであることを特徴とする請求項6の該試薬管理システム。
【請求項8】
該メモリーデバイスがテキストであり、該スキャナーがテキストスキャナーであることを特徴とする請求項2の該試薬管理システム。
【請求項9】
該試薬コンテナーが試薬ディスペンサーであり、該試薬ディスペンサーデータが該試薬の満了期日を有することを特徴とする請求項1の該試薬管理システム。
【請求項10】
該ホストデバイスプロセサーが、該試薬メモリーデバイステーブルとの比較に基づき該ホストメモリーデバイス内の該試薬テーブルを更新することを特徴とする請求項1の該試薬管理システム。
【請求項11】
該試薬メモリーデバイスが、該メモリーデバイス内のデータの該ホストデバイスへの転送の前に前もって読まれたかをチェックする手段を具備することを特徴とする請求項10の該試薬管理システム。
【請求項12】
該メモリーデバイス内の該データを走査する前に該ホストコンピュータプロセサーを該メモリーデバイスに接続する手段を具備することを特徴とする請求項1の該試薬管理システム。
【請求項13】
該試薬デバイスデータが該試薬デバイス用の機械読み出し可能な識別子を有することを特徴とする請求項1の該試薬管理システム。
【請求項14】
該機械読み出し可能な識別子が試薬直列番号及び製品コードを有することを特徴とする請求項13の該システム。
【請求項15】
該試薬デバイスが試薬バイアルであり、該試薬バイアルデータが該試薬用の満了期日を有することを特徴とする請求項15の該試薬管理システム。
【請求項16】
試薬管理システムに於いて、該システムが
試薬を、自動式生物学的反応装置であるが、該自動式生物学的反応装置内の反応を受けるサンプルへの前記試薬の後刻の適用の目的で保持するための少なくとも1つのコンテナーを備える該自動式生物学的反応装置と、
該少なくとも1つの試薬コンテナーを備える試薬容器パッケージと、
少なくとも1つの試薬容器パッケージと組み合わされるアールエフアイデータグと、を具備しており、該アールエフアイデータグは該自動式生物学的反応装置内で使用される前記試薬を特徴付けるデータを有しており、該システムは又、
プロセサーと、該プロセサーに接続されるホストメモリーデバイスと、を備えるホストデバイスを具備しており、該ホストメモリーデバイスは試薬テーブルを有しており、該システムは更に、
該アールエフアイデータグ内の該特徴付けるデータを読み、該ホストメモリーデバイスへ転送する、ためのアールエフアイデースキャナーと、
該特徴付けるデータが転送されたことを該アールエフアイデータグへ書き送るための手段と、を具備しており、該ホストデバイスプロセサーが該アールエフアイデースキャナーに接続されることを特徴とする該システム。
【請求項17】
該特徴付けるデータが該ホストメモリーデバイスへ転送される時該ホストメモリーデバイス内の該試薬テーブルを更新する手段を具備することを特徴とする請求項16の該試薬管理システム。
【請求項18】
該特徴付けるデータが該試薬用の機械読み出し可能な識別子と満了期日情報とを有することを特徴とする請求項16の該試薬管理システム。
【請求項19】
該機械読み出し可能な識別子と満了期日情報とが読まれたことを該ホストメモリーデバイス内に書く手段を具備することを特徴とする請求項18の該試薬管理システム。
【請求項20】
該ホストメモリーデバイス内に書く該手段が該メモリーデバイス内にフラグをセットする過程を有することを特徴とする請求項19の該試薬管理システム。
【請求項21】
該試薬デバイスが試薬バイアルであり、該試薬バイアルデータが該試薬の満了期日を有することを特徴とする請求項16の該試薬管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図15E】
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【図15F】
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【図15G】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−86080(P2007−86080A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−259081(P2006−259081)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(599075070)ベンタナ・メデイカル・システムズ・インコーポレーテツド (31)
【Fターム(参考)】