説明

自動改札システム及び自動改札機

【課題】情報記録媒体を用いて入出場処理を行う自動改札システム又は自動改札機において、書込未了の発生によって改札通路における利用者の円滑な通行を阻害してしまうことを抑制する。
【解決手段】自動改札機2は、ICカード10から読み取った入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正であれば利用者の通行を許可し、ICカード10に新たな入出場データを書き込む。この書き込みに失敗すると書込未了発生通知を管理サーバ3に送信し、書込未了発生通知を受信した管理サーバ3は書込救済用データを含む書込未了救済通知を複数の自動改札機2の全部又は一部に送信する。書込未了救済通知を受信した自動改札機2は、前記書込救済用データを記録し、前記読み取った入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正でないと判定した場合に、前記書込救済用データに基づいて利用者の入出場状態の再判定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録媒体に記録された情報に基づいて入場処理又は出場処理を行う自動改札システム及び自動改札機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、駅の集改札口には無線通信機能を有するICカード等の情報記録媒体を用いて入場処理又は出場処理(以下「入出場処理」という)を行う自動改札機が配置されている。この種の自動改札機は、利用者が所持する情報記録媒体を自動改札機の通信エリア内に位置させると、情報記録媒体から所定の情報を読み取り、その読み取った情報に基づいて利用者の通行を許可するか否かを判定する。そして、利用者の通行を許可できない場合には、改札通路に設けられたドアを閉じる等して利用者の通行を妨げ、通行を許可する場合には当該利用者の情報記録媒体に新たな情報を書き込む。
【0003】
例えば、特許文献1には、利用者の情報記録媒体から読み取った情報に基づく演算処理の結果、入出場を許可できないとき又は入出場を許可できるときであっても書込未了が発生したときにはドアを閉じるように構成された自動改札機が開示されている。ここで、書込未了とは、例えば、情報記録媒体に書き込むべき情報が自動改札機から情報記録媒体に送信された後、情報記録媒体から当該情報が書き込まれた旨の信号を自動改札機が受信する前に両者の交信が途絶えたことをいい、換言すれば、自動改札機が情報記録媒体に対する情報の書き込みに失敗したことをいう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−220067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、情報記録媒体は利用者と共に移動することから、自動改札機が情報記録媒体に情報を送信している間に、すなわち、自動改札機による情報の書き込み途中で、情報記録媒体が自動改札機の通信エリアから外れることがあり、書込未了の発生を完全に防止することは困難である。そのため、従来の自動改札機においては、たとえ利用者の入出場を許可できるときであっても、ある程度の頻度でドアが閉じられる事態が発生する。
自動改札機のドアが閉じられると、その間は後続の利用者も改札通路を通行することができなくなり、結果として改札通路のおける利用者の円滑な通行を阻害する。一方、書込未了の場合にはドアを閉じないようにすることも考えられるが、書込未了が発生すると次回の入出場時に入出場状態が適正でないと判定されてドアが閉じられることになるから、結局のところ、改札通路における利用者の円滑な通行を阻害することになる。
【0006】
本発明は、以上のような従来の問題点に着目してなされたものであり、ICカード等の情報記録媒体を用いて入出場処理を行う自動改札システム又は自動改札機において、書込未了の発生によって改札通路における利用者の円滑な通行を阻害してしまうことを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面による自動改札システムは、情報記録媒体から読み取った情報に基づいて入出場処理を行う複数の自動改札機と、前記複数の自動改札機のそれぞれと情報の授受を行う管理サーバと、を含む自動改札システムであって、前記複数の自動改札機のそれぞれは、利用者の情報記録媒体から識別情報及び入出場データを読み取る情報読取手段と、前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正であるか否かを判定し、利用者の入出場状態が適正であるときに利用者の通行を許可する判定手段と、前記判定手段によって通行が許可された利用者の情報記録媒体に新たな入出場データを書き込む情報書込手段と、前記情報書込手段による入出場データの書き込みに失敗したときに、書き込みに失敗して書込未了状態にある情報記録媒体の識別情報及び書き込みに失敗した入出場データである書込未了データを含む書込未了発生通知を前記管理サーバへと送信する一方、前記管理サーバから書込未了状態にある情報記録媒体の識別情報及び書込未了データを含む書込未了救済通知を受信する情報送受信手段と、
受信した前記書込未了救済通知に含まれる情報記録媒体の識別情報及び書込未了データを記録する情報記録手段と、を備え、前記判定手段は、前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正でないと判定した場合において、前記情報読取手段によって読み取られた識別情報と一致する識別情報が前記情報記録手段に記録されているときには、前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに代えて、前記情報記録手段に記録されている書込未了データに基づいて利用者の入出場状態が適正であるか否かを再判定し、前記管理サーバは、前記複数の自動改札機の少なくとも一つからの前記書込未了発生通知を受信すると、該書込未了発生通知に含まれた書込未了状態にある情報記録媒体の識別情報及び書込未了データを含む前記書込未了救済通知を前記複数の自動改札機の全部又は一部に送信する。
【0008】
本発明の他の側面による自動改札機は、情報記録媒体から識別情報及び入出場データを読み取る情報読取手段と、前記情報読取部によって読み取られた入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正であるか否かを判定し、利用者の入出場状態が適正であると判定したときに利用者の通行を許可する判定手段と、前記判定手段により通行が許可された利用者の情報記録媒体に新たな入出場データを書き込む情報書込手段と、外部から入力された情報記録媒体の識別情報及び該識別情報に関連付けられた入出場データを記録する情報記録手段と、を備え、前記判定手段は、前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正でないと判定した場合において、前記情報読取手段によって読み取られた識別情報と一致する識別情報が前記情報記録手段に記録されているときには、前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに代えて、前記情報記録手段に記録されている書込未了データに基づいて利用者の入出場状態が適正であるか否かを再判定する。
【発明の効果】
【0009】
前記自動改札機システム及び前記自動改札機によれば、入出場時に書込未了が発生した場合には次回の入出場時に前記書込未了に対する救済処理が実施されるので、書込未了が発生する度に利用者の通行を阻止する必要がない。これにより、書込未了の発生によって改札通路における利用者の円滑な通行を阻害することを大幅に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に実施形態による自動改札システムの概略構成を示す図である。
【図2】自動改札機の構成を示すブロック図である。
【図3】自動改札機の一例を示す斜視図である。
【図4】自動改札機が実行する入出場処理を示すフローチャートである。
【図5】自動改札機が実行する入出場処理を示すフローチャートである。
【図6】自動改札機が実行する入出場処理を示すフローチャートである。
【図7】管理サーバが実行する第1の処理(書込救済通知の作成及び送信処理)を示すフローチャートである。
【図8】自動改札機が実行する書込救済用データの記録処理を示すフローチャートである。
【図9】管理サーバが実行する第2の処理(救済完了通知の作成及び送信処理)を示すフローチャートである。
【図10】自動改札機が実行する書込救済用データの消去処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態ついて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による自動改札システムの概略構成を示している。本実施形態による自動改札システムは、駅の集改札口に設置されて例えばICカード10(本発明の「情報記録媒体」に相当する)から読み取った情報に基づいて入出場処理を行う複数の自動改札機2と、複数の自動改札機2のそれぞれに接続されて各自動改札機2との間で情報の授受を行う管理サーバ3と、を備える。ここで、複数の自動改札機2は、それぞれが別々の駅に配置されてもよいし、その一部又は全部が同一の駅に配置されてもよい。
【0012】
ICカード10は、自動改札機2から伝送される電力によって動作する非接触式のICカードであり、図1に示すように、自動改札機2との間で無線通信を行う無線通信部11と、各種情報を記録する記録部(メモリ)12と、ICカード10の動作を制御する制御部13と、を備える。
【0013】
無線通信部11は、自動改札機2(特に後述するICカードリーダライタ21b)から送信された各種コマンドを受信して制御部13に出力する。制御部13は、受信したコマンドを処理し、該受信したコマンドに対する応答を作成する。作成された応答は、無線通信部11を介して自動改札機2へと送信される。
記録部12には、ICカード10を特定・識別するための識別情報、定期券区間、定期券の有効期間、自動改札機2によって書き込まれた入場又は出場情報(以下「入出場情報」という)及び電子通貨の残高などが記録される。ここで、前記入出場情報は入場時又は出場時に自動改札機2によってICカード10に書き込まれる情報であり、ICカード10の利用者が入場又は出場した駅に関する情報、入場日時又は出場日時に関する情報を含む。ここでは、最後(直近)に書き込まれた入出場情報が記録部12に記録されているものとする。なお、図には一つの記録部12が記載されているが、複数の記録部を備え、各情報が別々の記録部に記録されてもよい。
【0014】
図2は、自動改札機2の構成を示すブロック図であり、図3は、自動改札機2の斜視図である。ここで、実際の駅の集改札口には、一対の自動改札機が所定の間隔をあけて前後逆向きに配置されて、該一対の自動改札機の間に形成される改札通路を利用者が双方向に通行できるようになっているが、図3には、一対の自動改札機のうちの一方の自動改札機2のみ、すなわち、利用者が図中の矢印方向へ通行するときに入出場処理を行う自動改札機2のみを示している。
【0015】
図2、3に示すように、自動改札機2は、ICカード10との間で無線通信を行う無線通信部21と、改札通路の入口側に設けられた開閉可能な第1ドア部22と、改札通路の出口側に設けられた開閉可能な第2ドア部23と、改札通路を通行する利用者を検知する通行検知センサ24と、改札通路を通行する利用者に対する案内メッセージ等を表示する表示部25と、異常発生時に警告音等を出力するスピーカ26と、管理サーバ3との間で情報の授受を行う情報送受信部27と、無線通信部21及び/又は送受信部27を介して受信(入力)された各種情報を記録する情報記録部28と、自動改札機2の各種動作を制御する制御部29と、を備える。
【0016】
無線通信部21は、ICカード10との間で無線通信を行ってICカード10から情報を読み取ると共にICカード10に情報を書き込むものであり、自動改札機2の改札通路の入口側の上面に設けられたアンテナ21aと、ICカードリーダライタ(図2中「IC−R/W」と記す。)21bと、を含む。図示は省略するが、アンテナ21aの上方の所定範囲が無線通信部21(すなわち、自動改札機2)の通信エリアである。無線通信部21(自動改札機2)は、この通信エリア内に位置するICカード10に対して情報の読み取り及び書き込みを行うことができる。第1ドア部22、第2ドア部23は、閉作動時に利用者の通行(改札機の通過)を阻止する。通行検知センサ24は、例えば透過型フォトセンサであり、自動改札機2の内側面に所定の間隔で設けられ、利用者の有無や利用者の通過を検知することができる。
無線通信部21、第2ドア部23、表示部25、スピーカ26及び送受信部27の作動は制御部29によって制御され、第1ドア部22の作動は、改札通路を挟んで配置された自動改札機、すなわち、前記一対の自動改札機のうちの他方の自動改札機(図示省略)の制御部によって制御される。
【0017】
本実施形態による自動改札機2は、制御部29による制御に基づいて例えば次のように作動する。
まず、自動改札機2は、その待機状態においては無線通信部21を介してICカード10を捕捉するためのポーリングコマンドを一定周期で送出している。そして、ICカード10からポーリングコマンドに対する応答を受信することによって、通信エリア内に位置するICカード10を認識する。ICカード10を認識すると、自動改札機2は、無線通信部21を介してICカード10に相互認証コマンドを送信し、ICカード10から相互認証コマンドに対する応答を受信することにより、該ICカード10との間で相互認証を行う。この相互認証は、特に限定されないが、例えば共通鍵暗号方式によって行われる。相互認証が行われると、自動改札機2は、無線通信部21を介してICカード10からの情報の読み取り及びICカード10への情報の書き込みが可能になる。
【0018】
その後、自動改札機2は、無線通信部21を介してICカード10に記録されている情報の読み取りを行い、読み取った情報に基づいてICカード10を所持する利用者の通行を許可するか否かを判定する。かかる判定は制御部29によって行われる。具体的には、制御部29は、ICカード10から読み取った入出場情報や電子通貨の残高に基づいて利用者の通行を許可するか否かを判定する。
そして、判定の結果、利用者の通行を許可しない場合には、制御部29は第2ドア部23を閉作動させて利用者の通行を阻止すると共に、表示部25に所定のメッセージを表示させ、スピーカ26から警告音を出力させる。一方、利用者の通行を許可する場合には、制御部29は無線通信部21にICカード10への情報の書き込みを行わせる。ICカード10に書き込まれる情報は、例えば、新たな入出場情報や電子通貨の残高から利用料金を減算した残高(以下単に「減算後の残高」という。)である。
【0019】
また、制御部29は、ICカード10に対する前記新たな入出場情報や前記減算後の残高の書き込みに失敗した場合、すなわち、前記新たな入出場情報や前記減算後の残高についての書き込みコマンドをICカード10に送信した後、該書き込みコマンドに対する応答を受信する前にICカード10との交信が途絶えた場合には、書き込みの失敗、すなわち、書込未了が発生したと判定する。そして、書込未了が発生したと判定すると、制御部29は、書込未了状態にあるICカード10の識別情報及び該ICカード10に対する書き込みに失敗した書込未了データを含む書込未了発生通知を作成し、情報送受信部27を介して管理サーバ34へと送信する。このとき、第2ドア部23を閉作動させず、利用者の通行可能状態を保持する。
【0020】
さらに、制御部29は、管理サーバ34から後述する書込未了救済通知を受信すると、該書込未了救済通知に含まれたICカードの識別情報及び書込未了データ(以下これらを「書込救済用データ」という。)を情報記録部28に記録し、入出場処理時に情報記録部28に記録された情報を用いて書込未了救済処理を実行する。そして、書込未了救済処理を実行すると、救済処理を行ったICカードの識別情報を含む救済処理実行通知を作成し、情報送受信部27を介して管理サーバ34へと送信する。
したがって、本実施形態による自動改札機2において、無線通信部21(更に言えば、ICカードリーダライタ21b)が本発明における「情報読取手段」及び「情報書込手段」に相当し、制御部29が本発明における「判定手段」に相当し、情報送受信部27が本発明における「情報送受信手段」に相当し、情報記録部28が本発明における「情報記憶手段」に相当する。また、表示部25及びスピーカ26が本発明の「報知手段」に相当し、第2ドア部23が本発明の「ドア部」に相当し、制御部29が本発明の「ドア制御手段」に相当する。
【0021】
図1に戻って、管理サーバ3は、各自動改札機2の処理データ等を管理するとともに入出場処理に必要な情報を各自動改札機2に提供するものであり、図1に示すように、各自動改札機2との間で情報の授受を行う情報送受信部31と、入出場処理に必要な情報を含む各種情報を記録する情報記録部32と、管理サーバ3の動作を制御する制御部33と、を備える。
そして、管理サーバ3は、複数の自動改札機2の少なくとも一つから前記書込未了発生通知を受信すると、該書込未了発生通知に含まれた書込未了状態にあるICカード10の識別情報及び書込未了データを救済用データとして含む書込未了救済通知を作成し、この書込未了救済通知を複数の自動改札機2の全てに送信して、複数の自動改札機2のいずれかに書込未了救済処理を実行させる。
【0022】
次に、以上のように構成された自動改札システムにおいて実行される各処理についてフローチャートを用いて説明する。
図4〜図6は、自動改札機2において実行される入出場処理を示すフローチャートであり、待機状態において一定周期で送出するポーリングコマンドに対する応答をICカードから受信すると開始される。
図4〜図6において、ステップS1ではICカードを検知する。すなわち、無線エリア内に入ったICカードからポーリングコマンドに対する応答を受信すると、ICカードが通信エリア内に入ったことを検知する。
【0023】
ステップS2では、検知したICカードとの間で相互認証を実施する。この相互認証は、例えば、自動改札機2が無線通信部21を介してICカードへと相互認証コマンドを送信し、送信した相互認証コマンドに対する応答をICカードから受信することによって行われる。上述したように、相互認証が行われた後、自動改札機2はICカードからの情報の読み取り及びICカードに対する情報の書き込みを行うことができる。
【0024】
ステップS3では、ICカードに記録されている情報を読み取る。この情報の読取りは、自動改札機2が無線通信部21を介してICカードへと読出しコマンドを送信し、この読出しコマンドを受信したICカード10がメモリ12の指定アドレスから情報を読み出して自動改札機2へと送信することによって行われる。ここでは、ICカード10に記録されている識別情報、入出場情報及び電子通貨の残高を読み取る。
【0025】
ステップS4では、ICカードを所持している利用者の入出場状態が適正か否かを判定する。かかる判定はステップS3で読み取った情報に基づいて行い、入出場シーケンスが正常であり、かつ、電子通貨の残高が利用料金以上である場合には利用者の入出場状態が適正であると判定し、入出場シーケンスが異常である場合又は電子通貨の残高が前記利用料金未満である場合には利用者の入出場状態が適正でないと判定する。なお、自動改札機2は、入出場状態が適正であれば利用者の通行を許可し、入出場状態が適正でなければして利用者の通行を許可しない。
ここで、入出場シーケンスが異常である場合とは、例えば出場情報が記録されていないICカードで入場しようとする場合や入場情報が記録されていないICカードで出場しようとする場合のことである。また、前記利用料金としては、例えば入場駅から出場駅までの区間運賃や最小区間運賃が該当する。なお、本実施形態において、出場駅の自動改札機2は前記電子通貨の残高と前記区間運賃とを比較し、入場駅の自動改札機2は前記電子通貨の残高と前記最小区間運賃とを比較する。
そして、利用者の入出場状態が適正であればステップS5に進み、利用者の入出場状態が適正でなければステップS8(図5)に進む。
【0026】
ステップS5では、新たな入出場情報とステップ3で読み取った電子通貨の残高から前記利用料金を減算した減算後の残高とをICカードに書き込む。このICカードへの情報の書き込みは、自動改札機2が無線通信部21を介してICカードへと書き込みコマンドを送信することにより行われる。なお、本ステップにおける前記減算後の残高の書き込みは、通常、出場駅の自動改札機2によって行われる。
【0027】
ステップS6では、ICカードへの情報の書き込みが完了したか否かを判定する。前記送信した書き込みコマンドに対する応答をICカードから受信すると、該ICカードへの情報の書き込みが完了したと判定してステップS7に進んで待機状態に戻る。一方、前記送信した書き込みコマンドに対する応答を受信する前に該ICカードとの交信が途絶える(ICカードが通信エリア外に移動する)と、書込未了が発生したと判定してステップS17(図6)に進む。
【0028】
ステップS8(図5)では、情報記録部28に書込救済用データが記録されているか否かを判定する。上述したように、書込救済用データは、管理サーバ3から受信した書込未了救済通知に含まれていた、書込未了状態にあるICカードの識別情報及び書込未了データであり、これらは互いに関連付けられた情報記録部28に記録される。そして、少なくとも一つの書込救済用データが情報記録部28に記録されている場合にはステップS9に進み、記録されていない場合ステップS16に進む。
【0029】
ステップS9では、ICカード識別情報の照合を行う。すなわち、ステップS3で読み取った識別情報と、情報記録部28内に記録されている識別情報とを比較する。
ステップS10では、ステップS3で読み取った識別情報と一致する識別情報が情報記録部28内に記録されているか否かを判定する。そして、ステップS3で読み取った識別情報と一致する識別情報が情報記録部28内に記憶されていればステップS11に進み、情報記録部28内に記録されていなければステップS16に進む。
【0030】
ステップS11では、ステップS3で読み取った識別情報と一致する識別情報に関連付けられている書込未了データを情報記録部28から読み出す。読み出される書込未了データは、新たな入出場情報、又は、新たな入出場情報と減算後の残高との両方である。
【0031】
ステップS12では、利用者の入出場状態が適正であるか否かを再判定する。かかる再判定はステップS11で読み出した書込未了データに基づいて行う。すなわち、ステップS4における判定はステップS3でICカードから読み取った情報に基づいて行うが、本ステップにおける判定はステップS3でICカードから読み取った情報に代えて情報記録部28内に記録されている書込未了データに基づいて行う。
そして、再判定の結果、利用者の入出場状態が適正であればステップS13に進み、利用者の入出場状態が適正でなければステップS16に進む。
【0032】
ステップS13では、新たな入出場情報と書込未了データ内の電子通貨の残高から前記利用料金を減算した減算後の残高とをICカードに書き込む。このICカードへの情報の書き込みは、ステップS5と同様、ICカードに書き込みコマンドを送信することにより行う。なお、本ステップにおける前記減算後の残高の書き込みについては、通常、入場駅の自動改札機によって行われる。
【0033】
ステップS14では、ICカードへの情報の書き込みが完了したか否かを判定する。前記送信した書き込みコマンドに対する応答をICカードから受信すると、該ICカードへの情報の書き込みが完了したと判定してステップS15に進む。一方、前記送信した書き込みコマンドに対する応答を受信する前に該ICカードとの交信が途絶える(ICカードが通信エリア外に移動する)と、書込未了が発生したと判定してステップS17(図6)に進む。
【0034】
ステップS15では、救済処理通知を作成して管理サーバ3に送信する。この救済処理通知は、書込未了状態にあったICカードに対する書込未了救済処理を実行したことを示すものであり、書込未了データに基づく再判定によって利用者の入出場状態が適正であると判定されたICカード、すなわち、救済されたICカードの識別情報を含む。そして、救済処理通知を管理サーバ3に送信した後、ステップS7に進んで自動改札機2は待機状態に戻る。
【0035】
ステップS16では、利用者の通行を阻止する。本実施形態においては、第2ドア部23を閉じると共に、表示部24には所定のメッセージを表示し、スピーカ26から所定の警告音を出力する。なお、この通行阻止状態は、例えば駅員によって解除されるまで継続される。
【0036】
ステップS17(図6)では、書込未了が発生したこと、すなわち、ICカードへの情報の書き込みに失敗したことを利用者に報知する。具体的には、ICカードを通信エリア内に再度位置させることを要求するメッセージ(再かざし要求メッセージ)を表示部25に表示すると共に、所定の警告音をスピーカ26から出力する。なお、ここでは第2ドア部23を閉じないので、利用者は自動改札機2を通過することが可能である。
【0037】
ステップS18では、ポーリングコマンドと相互認証コマンドとを交互に送出する。すなわち、書き込みに失敗して書込未了状態にあるICカードとの間の相互認証と、後続の利用者のICカードの捕捉とを並行して行う。これは、書込未了状態にあるICカードが通信エリア内に再度位置された場合に、該ICカードに対して書き込みに失敗した情報(ステップS5又はステップS13を参照)の再書き込みを行えるようにしつつ、別の利用者の所持するICカードの捕捉を行えるようにすることで、自動改札機2における処理効率を向上させるためである。
【0038】
ステップS19では、書込未了状態にあるICカードから相互認証コマンドに対する応答を受信したか否かを判定する。そして、相互認証コマンドに対する応答を受信した場合にはステップS20に進み、相互認証コマンドに対する応答を受信しない場合にはステップS21に進む。なお、相互認証コマンドに対する応答を受信するか否かにかかわらず、ポーリングコマンドに対する応答を新たなICカードから受信した場合には、自動改札機2は当該新たなICカードに対して本フローと同じ処理を並行して行うことになる。
【0039】
ステップS20では、書込未了状態にあるICカードに対して書き込みに失敗した情報の再書き込みを行う。この場合、利用者は情報の書き込みに失敗したことを認識しているので、情報の再書き込みに失敗することはほとんどない。そして、情報の再書き込みを行った後、ステップS7に進んで自動改札機2は待機状態に戻る。
【0040】
ステップS21では、利用者が自動改札機2を通過したか否かを判定する。この判定は通行検知センサ24の出力に基づいて行い、利用者が自動改札機2を通過した場合にはステップS22に進む。一方、利用者が自動改札機2を通過していない場合にはステップS17に戻って、書込未了発生の報知及びポーリングコマンドと相互認証コマンドとの交互送出を継続する。
【0041】
ステップS22では、書込未了発生通知を作成し、情報送受信部27を介して管理サーバ3へと送信する。上述したように、書込未了発生通知は、情報の書き込みに失敗して書込未了状態にあるICカードの識別情報及び該ICカードに対する書き込みに失敗した書込未了データを含む。そして、書込未了発生通知を管理サーバ3に送信した後、ステップS7に進んで自動改札機2は待機状態に戻る。
【0042】
図7は、管理サーバ3によって実行される第1の処理を示すフローチャートである。この第1の処理は、書込未了状態にあるICカードを救済する書込未了救済指令を各自動改札機2に出力するものであり、複数の自動改札機2の少なくとも一つから書込未了発生通知(図6のステップS22を参照)を受信すると開始される。
図7において、ステップS31では、受信した書込未了発生通知からICカードの識別情報及び書込未了データを抽出する。
ステップS32では、ステップS31で抽出したICカードの識別情報及び書込未了データを書込救済用データとして含む書込未了救済通知を作成する。この書込未了救済通知はICカードの識別情報毎に作成され、自動改札機2に対する書込未了救済指令として機能する。
ステップS33では、作成した書込未了救済通知を複数の自動改札機2の全てに送信する。
【0043】
図8は、自動改札機2における書込救済用データの記録処理を示すフローチャートであり、管理サーバ3から書込未了救済通知(図7のステップS33を参照)を受信すると開始される。
図8において、ステップS41では、受信した書込未了救済通知に含まれる書込救済用データ、すなわち、書込未了状態にあるICカードの識別情報及びその書込未了データを抽出する。
ステップS42では、ステップS41で抽出した書込救済用データを情報記録部28内に記録する。ここで、すでに同一の識別情報を有する書込救済用データが情報記録部28内に存在する場合には、当該データを更新する。
これにより、自動改札機2は、入出場処理の際に情報記録部28内に記録された書込救済用データに基づく処理(図5を参照)が可能になり、書込未了状態にあるICカードに対する救済処理を実行できる。
【0044】
図9は、管理サーバ3によって実行される第2の処理を示すフローチャートである。この第2の処理は、前記書込未了救済指令を解除する解除指令を各自動改札機2に出力するものであり、複数の自動改札機2の少なくとも一つから救済処理通知(図5のステップS15を参照)を受信すると開始される。
図9において、ステップ51では、受信した救済処理通知に含まれるICカード、すなわち、救済されたICカードの識別情報を抽出する。
ステップS52では、ステップS51で抽出したICカードの識別情報を含む救済完了通知を作成する。この救済完了通知は、自動改札機2に対する書込未了救済指令を解除する解除指令として機能する。
ステップS53では、作成した救済完了通知を複数の自動改札機2の全てに送信する。
【0045】
図10は、自動改札機2における書込救済用データの消去処理を示すフローチャートであり、管理サーバ3から救済完了通知(図9のステップS53を参照)を受信すると開始される。
図10において、ステップS61では、受信した救済完了通知に含まれるICカードの識別情報、すなわち、救済されたICカードの識別情報を抽出する。
ステップS62では、ステップS61で抽出したICカードの識別情報と一致する識別番号を有する書込救済用データを消去(クリア)する。
【0046】
以上説明した自動改札システム(自動改札機)によれば、次のような効果を有する。
自動改札機によるICカードへの書き込みに失敗して書込未了が発生した場合であっても、自動改札機はドアを閉じない(利用者の通行を阻害しない)ので、書込未了の発生によって改札通路における利用者の円滑な通行を阻害することがない。
【0047】
書込未了状態のままで自動改札機を通過した場合であっても、次回の入出場時において救済処理(すなわち、通行許否の再判定及び書込未了データの書き込み)が実施されるので、書込未了の発生により次回の入出場時に通行が許可されないケースを低減することができる。これにより、書込未了の発生が改札通路における円滑な通行の阻害要因となることを大幅に抑えることができる。
【0048】
書込未了が発生した場合には、その旨を報知すると共に相互認証コマンドとポーリングコマンドとを交互に送出するようにしたので、利用者がICカードを再度通信エリア内に位置させたときに情報の再書き込みを行うことを可能としつつ、次の利用者のICカードに対する処理も開始することができる。
【0049】
管理サーバは書込未了救済通知及び救済完了通知を全ての自動改札機に送信するので、書込未了が発生した駅の自動改札機はもちろん、書込未了が発生した駅とは異なる駅の自動改札機によって書込未了の救済処理を実施することができる共に、複数の自動改札機によって同じ救済処理が実施されてしまうことを防止できる。
【0050】
なお、上述した実施形態においては情報記録媒体としてICカードを用いているが、ICカード機能付き携帯端末機を用いてもよいことはもちろんである。
また、上述した実施形態においては、自動改札機が管理サーバに送信する書込未了発生通知及び管理サーバが自動改札機に送信する書込未了救済通知には、書込未了状態にあるICカードの識別情報及び書き込みに失敗した書込未了データが含まれている。但し、これに限るものではなく、前記両通知が、例えば書き込みに失敗した日時をさらに含むようにしてもよい。このようにすると、ICカードから読み取った入出場情報と書き込みに失敗した日時とを比較することにより、誤って救済処理を実施してしまうことを効果的に防止することができる。
【0051】
さらに、上述した実施形態においては、ICカードから読み取った入出場情報及び電子通貨の残高に基づいて利用者の入出場状態(利用者の通行を許可するか否か)を判定している。しかし、ICカードが定期券として使用されている場合などにおいてはICカードから読み取った入出場データにのみに基づいて利用者の入出場状態を判定してもよい。この場合には、上述した実施形態における電子通貨の残高に関する処理が不要となる。すなわち、本発明における「入出場データ」には、入出場情報と電子通貨の残高との両方を含む場合と、入出場情報のみを含む場合と、が含まれている。
【0052】
さらにまた、上述した実施形態においては、管理サーバが書込未了救済通知及び救済完了通知を複数の自動改札機の全てに送信しているが、複数の自動改札機の一部に送信するようにしてもよい。例えば、管理サーバがICカードの識別情報毎に利用駅の情報を格納する機能を備え、利用頻度が高い(判定しきい値以上)駅に配置されている自動改札機のみに書込未了救済通知を送信したり、利用実績のない駅に配置されている自動改札機以外の自動改札機には書込未了救済通知を送信しないようにしたりするようにしてもよい。このようにすると、自動改札機は、必要以上に多くの情報を記録しておく必要がなく、書込未了に対する救済処理を効率的に行うことができる。
【符号の説明】
【0053】
2…自動改札機、3…管理サーバ、10…ICカード、21…無線通信部、22…第1ドア部、23…第2ドア部、24…通行検知センサ、25…表示部、26…スピーカ、27…情報送受信部、28…情報記録部、29…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記録媒体から読み取った情報に基づいて入出場処理を行う複数の自動改札機と、
前記複数の自動改札機のそれぞれと情報の授受を行う管理サーバと、
を含む自動改札システムであって、
前記複数の自動改札機のそれぞれは、
利用者の情報記録媒体から識別情報及び入出場データを読み取る情報読取手段と、
前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正であるか否かを判定し、利用者の入出場状態が適正であるときに利用者の通行を許可する判定手段と、
前記判定手段によって通行が許可された利用者の情報記録媒体に新たな入出場データを書き込む情報書込手段と、
前記情報書込手段による入出場データの書き込みに失敗したときに、書き込みに失敗して書込未了状態にある情報記録媒体の識別情報及び書き込みに失敗した入出場データである書込未了データを含む書込未了発生通知を前記管理サーバへと送信する一方、前記管理サーバから書込未了状態にある情報記録媒体の識別情報及び書込未了データを含む書込未了救済通知を受信する情報送受信手段と、
前記管理サーバから受信した前記書込未了救済通知に含まれる情報記録媒体の識別情報及び書込未了データを記録する情報記録手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正でないと判定した場合において、前記情報読取手段によって読み取られた識別情報と一致する識別情報が前記情報記録手段に記録されているときには、前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに代えて、前記情報記録手段に記録されている書込未了データに基づいて利用者の入出場状態が適正であるか否かを再判定し、
前記管理サーバは、前記複数の自動改札機の少なくとも一つからの前記書込未了発生通知を受信すると、該書込未了発生通知に含まれた書込未了状態にある情報記録媒体の識別情報及び書込未了データを含む前記書込未了救済通知を前記複数の自動改札機の全部又は一部に送信する、
自動改札システム。
【請求項2】
前記情報送受信手段は、前記判定手段による前記再判定によって利用者の入出場状態が適正であると判定されたときに、適正であると判定された利用者の情報記録媒体の識別情報を含む救済処理通知を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、前記情報送受信手段から前記救済処理通知を受信すると、該救済処理通知に含まれた情報記録媒体の識別情報を含む救済完了通知を前記複数の自動改札機の全部又は一部に送信し、
前記複数の自動改札機のそれぞれは、前記救済完了通知を受信すると、該救済完了通知に含まれる識別情報に基づいて前記情報記録手段に記録されている識別情報及び書込未了データを削除する、請求項1に記載の自動改札システム。
【請求項3】
前記複数の自動改札機のそれぞれにおいて、
前記情報読取手段及び前記情報書込手段は、送出したポーリングコマンドに対する応答を情報記録媒体から受信すると該情報記録媒体との間で相互認証を行い、その後、該情報記録媒体からの情報の読み取り及び該情報記録媒体への情報の書き込みが可能となるものであり、
前記情報書込手段による入出場データの書き込みに失敗したときに、書き込みに失敗したことを利用者に報知する報知手段をさらに備え、
前記情報読取手段及び前記情報書込手段は、前記報知手段の作動時に、書き込みに失敗した情報記録媒体に前記入出場データの再書き込みを行うための相互認証コマンドと、次の利用者の情報記録媒体を捕捉して処理するためのポーリングコマンドと、を交互に送信する、
請求項1又は2に記載の自動改札システム。
【請求項4】
前記複数の自動改札機のそれぞれは、
改札通路に設けられたドア部と、
前記判定手段によって利用者の入出場状態が適正でないと判定されたときに該利用者の通行を阻止するように前記ドア部を閉じる一方、前記入出場データの書き込みに失敗したときには前記ドア部を閉じないように前記ドア部を開閉制御するドア制御手段と、
をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動改札システム。
【請求項5】
前記入出場データは、入出場駅及び入出場日時を含む入出場情報と、電子通貨の残高とを含む請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動改札システム。
【請求項6】
情報記録媒体から識別情報及び入出場データを読み取る情報読取手段と、
前記情報読取部によって読み取られた入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正であるか否かを判定し、利用者の入出場状態が適正であると判定したときに利用者の通行を許可する判定手段と、
前記判定手段により通行が許可された利用者の情報記録媒体に新たな入出場データを書き込む情報書込手段と、
外部から入力された情報記録媒体の識別情報及び該識別情報に関連付けられた入出場データを記録する情報記録手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに基づいて利用者の入出場状態が適正でないと判定した場合において、前記情報読取手段によって読み取られた識別情報と一致する識別情報が前記情報記録手段に記録されているときには、前記情報読取手段によって読み取られた入出場データに代えて、前記情報記録手段に記録されている書込未了データに基づいて利用者の入出場状態が適正であるか否かを再判定する、
自動改札機。
【請求項7】
前記情報読取手段及び前記情報書込手段は、送出したポーリングコマンドに対する応答を情報記録媒体から受信すると該情報記録媒体との間で相互認証を行い、その後、該情報記録媒体からの情報の読み取り及び該情報記録媒体への情報の書き込みが可能となるものであり、
前記情報書込手段による入出場データの書き込みに失敗したときに、書き込みに失敗したことを利用者に報知する報知手段をさらに備え、
前記情報読取手段及び前記情報書込手段は、前記報知手段の作動時に、書き込みに失敗した情報記録媒体に前記入出場データの再書き込みを行うための相互認証コマンドと、次の利用者の情報記録媒体を捕捉して処理するためのポーリングコマンドと、を交互に送信する、請求項6に記載の自動改札機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−22591(P2012−22591A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−161244(P2010−161244)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】