説明

自動改札機

【課題】 反射型人間検知器の検知能力の向上を図った自動改札機を提供する。
【解決手段】 改札通路を挟んで設けられた自動改札機の本体を構成する一対の筐体に反射型人間検知器を備えた自動改札機であって、その一対の筐体にそれぞれ設けられる反射型人間検知器から照射される光線は、改札通路内の大人の利用者を検知する所定高さ方向の第1の光線及びその第1の光線よりも低い所定高さ方向の第2の光線からなり、上記一対の筐体側からそれぞれ照射される2つの第1の光線で同時に大人の利用者を検知することなく、いずれか一方の第1の光線で大人の利用者を検知したときに、その一方の第1の光線及びその一方の第1の光線を照射している側の筐体側から照射される上記第2の光線で大人の利用者を検知する検知制御手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動改札機に係り、特に大人の利用者の人間検知器の性能を向上させたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の自動改札機には、改札通路内の利用者(旅客)を検知するために人間検知器が設けられている。そしてこの人間検知器は、自動改札機の本体を構成する筐体の改札通路側の側面に設けられる透過型人間検知器と、その筐体上部に設けられる赤外線を利用した測距式の反射型人間検知器との2種類の人間検知器で構成されている(特許文献1参照)。
【0003】
上記人間検知器のうち、透過型人間検知器は、改札通路を挟んだ一方の筐体の側面にその改札通路の通過方向に沿って所定の間隔を保って発光素子を設けるとともに、その改札通路を挟んだ他方の筐体で、かつ、上記一方の筐体の側面に設けられている発光素子と対向した位置に受光素子を配置して構成されている。
【0004】
また、上記反射型人間検知器は、筐体の上部から改札通路の床面から所定高さを越える所定の範囲に向けて光線を照射する発光素子と、その照射された光線が物体(大人の利用者)に当って反射してきた光線、すなわち反射光を受光する受光素子とを有して構成されている。そして、一対の筐体に設けられている反射型人間検知器で共に検知されたときは、改札通路内に大人の利用者が存在していると判定されるように構成されている。
【0005】
また、上記2種類の人間検知器を備えた自動改札機において、透過型人間検知器は、改札通路を通過する全ての利用者を検知できるので、この透過型人間検知器で検知され、かつ、反射型人間検知器で検知されない利用者は子供(小児)の利用者と判定され、透過型人間検知器及び反射型人間検知器の両方で検知された利用者は大人の利用者と判定される。
【0006】
【特許文献1】特開2003−233845号公報の段落[0012]及び図1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の自動改札機において、自動改札機の本体を構成する筐体の上部に設けられる反射型人間検知器は、大人の利用者を一対の筐体に設けられている反射型人間検知器のアンド条件の基に利用者検知を行っているので、いずれか一方が検知不良を起こすと、例えば経年変化等により検知不良を起こすと、人間検知ができなくなるという不都合があった。
【0008】
図6(a),(b)を用いてさらに説明すると、同図(a)中、太い矢印a1,a2は、自動改札機の本体Gを構成する一対の筐体G1,G2にそれぞれ設けられている赤外線を利用した測距式の反射型人間検知器(図示せず)から照射される光線を示していて、これら光線のa1,a2の照射方向は、改札通路P内の大人イの利用者を検知するが、この大人イの利用者よりも背丈の低い子供(図示せず)の利用者を検知しない高さに設定されている。この図6(a)においては、両筐体G1,G2側から照射された光線a1,a2が大人イに反射して両筐体G1,G2側で共に受光されているので、改札通路P内の大人イの利用者が正常に検知されている。ところが、図6(b)に示されるように、筐体G1側の反射型人間検知器の不良により光線alが正常に照射されない場合、又は、光線a1が正常に照射された場合であっても、大人イの利用者に反射した光線が受光素子で検知されない方向に反射してしまったような非検知の場合は、一対の筐体G1,G2に設けられている反射型人間検知器のアンド条件がとれずに検知不良を起こすおそれがあった。
【0009】
そこで本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は反射型人間検知器の一部に何らかの原因により正常に検知できない非検知状態が発生しても人間検知ができるようにした自動改札機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る自動改札機は、上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、改札通路を挟んで設けられた自動改札機の本体を構成する一対の筐体からその改札通路側に向けてそれぞれ光線を照射し、それら照射された光線が物体に当って反射してきた光線をそれぞれ受光してその改札通路内の大人の利用者を検知する反射型人間検知器を備えた自動改札機であって、前記一対の筐体にそれぞれ設けられる反射型人間検知器から照射される光線は、前記改札通路内の大人の利用者を検知する所定高さ方向の第1の光線及びその第1の光線よりも低い所定高さ方向の第2の光線からなり、前記一対の筐体側からそれぞれ照射される2つの第1の光線で同時に大人の利用者を検知することなく、いずれか一方の第1の光線で大人の利用者を検知したときに、その一方の第1の光線及びその一方の第1の光線を照射している側の筐体側から照射される前記第2の光線で大人の利用者を検知する検知制御手段を有する。
本発明に係る自動改札機は、上記の目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、改札通路を挟んで設けられた自動改札機の本体を構成する一対の筐体からその改札通路側に向けてそれぞれ光線を照射し、それら照射された光線が物体に当って反射してきた光線をそれぞれ受光してその改札通路内の大人の利用者を検知する反射型人間検知器を備えた自動改札機であって、前記一対の筐体にそれぞれ設けられる反射型人間検知器から照射される光線は、前記改札通路内の大人の利用者を検知する所定高さ方向の第1の光線及びその第1の光線よりも低い所定高さ方向の第2の光線からなり、前記一対の筐体側からそれぞれ照射される2つの第1の光線及び2つの第2の光線で同時に大人の利用者を検知することなく、いずれか一方の第1の光線で大人の利用者を検知したときに、その一方の第1の光線及びその一方の第1の光線を照射している側の筐体側から照射される前記第2の光線で大人の利用者を検知する検知制御手段を有する。
請求項3に記載の発明は、自動改札機において前記第2の光線の照射角度は、ほぼ水平であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、自動改札機において、前記第1の光線及び前記第2の光線を照射する反射型人間検知器は、大人の無札者を検知する位置に設けられることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1に記載の自動改札機は、一対の筐体にそれぞれ設けられる反射型人間検知器から照射される光線は、改札通路内の大人の利用者を検知する所定高さ方向の第1の光線及びその第1の光線よりも低い所定高さ方向の第2の光線からなり、前記一対の筐体側からそれぞれ照射される2つの第1の光線で同時に大人の利用者を検知することなく、いずれか一方の第1の光線で大人の利用者を検知したときに、その一方の第1の光線及びその一方の第1の光線を照射している側の筐体側から照射される前記第2の光線で大人の利用者を検知する検知制御手段を有するので、反射型人間検知器の検知能力が向上し、大人の利用者を確実に検知することが可能となる。
本発明の請求項2に記載の自動改札機は、一対の筐体にそれぞれ設けられる反射型人間検知器から照射される光線は、改札通路内の大人の利用者を検知する所定高さ方向の第1の光線及びその第1の光線よりも低い所定高さ方向の第2の光線からなり、前記一対の筐体側からそれぞれ照射される2つの第1の光線及び2つの第2の光線で同時に大人の利用者を検知することなく、いずれか一方の第1の光線及び第2の光線で大人の利用者を検知したときに、その一方の第1の光線及びその一方の第1の光線を照射している側の筐体側から照射される前記第2の光線で大人の利用者を検知する検知制御手段を有するので、反射型人間検知器の検知能力が向上し、大人の利用者を確実に検知することが可能となる。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、前記第2の光線の照射角度が、ほぼ水平であるので、物体に反射した光線を受光する割合が増加し、したがって、人間検知の性能の向上を図ることが可能となる。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、前記第1の光線及び前記第2の光線を照射する反射型人間検知器が、大人の無札者を検知する位置に設けられているので、無札者を確実に検知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gを構成する一対の筐体G1,G2のうち、一方の筐体G1を改札通路P側から見たときの正面図、図2は、その右側面図である。この改札機本体Gの一方の筐体G1の入口側(図1において右側)の上面には、磁気券からなる乗車券を投入するための投入口1が設けられているとともに、その投入口1よりも改札通路Pの内側の上面には、無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券と交信するためのアンテナAが設けられている。また、この筐体G1の出口側の上面には、利用者へ乗車券を返却するための取出口2が設けられている。さらに、この改札機本体Gの内側には、図示しないが、投入口1から投入された乗車券を取出口2又は集札箱(図示せず)まで搬送するカードハンドラが設けられている。
【0013】
図中、D1,D2はドアであり、このうちドアD1は改札通路Pの出口側(図1に示す例では左側)に設けられ、ドアD2は改札通路Pの入口側に設けられている。これらドアD1,D2は後述する制御器によって開閉制御されて利用者の改札通路Pの通過を許可したり、または阻止できるように構成されている。そして、改札通路Pの出口側のドアD1は、乗車券類(以下、乗車券類というときは、磁気券からなる乗車券及び非接触券を含んでいる。)を基にして開閉制御され、改札通路Pの入口側のドアD2は、改札通路Pを利用者が逆進してきたとき、すなわち、改札通路Pを出口側から入口側に進入したときに閉じられるとともに、改札機本体Gが稼働停止中に閉じられるように構成されている。
【0014】
図1中、3a〜3fは、光電素子からなる透過型人間検知器であって、改札機本体Gの筐体G1,G2の側面に所定の間隔を保って設けられている。さらに、この人間検知器は、改札機本体Gの筐体G1,G2の上面の改札通路Pと反対側で、その改札通路Pの通過方向に沿って設けられたセンサ取付ボックス4内にそれぞれ設けられている赤外線を利用した測距式の反射型人間検知器5〜7によっても構成されている。この反射型人間検知器5〜7は、改札通路P内の大人イの利用者を検知できるように、改札通路Pの床面から所定高さ以上の物体(利用者)を検知できるように構成されている。したがって、透過型人間検知器3a〜3f及び反射型人間検知器5〜7の両方で検知されたときは、その利用者を大人イの利用者と判定し、反射型人間検知器5〜7で検知されることなく透過型人間検知器3a〜3fのみで検知されたときは、その利用者を子供の利用者と判定することができる。
【0015】
上記透過型人間検知器3a〜3fは、改札通路P内への利用者の進入及び進出を検出するとともに、改札通路Pのほぼ中央部に設けられている透過型人間検知器3c,3dは、他の透過型人間検知器よりも間隔が狭く設けられていて、これら透過型人間検知器3c,3dの検知順序により利用者の進行方向を検知できるように構成されている。
【0016】
また、上記反射型人間検知器5〜7のうち、改札通路Pの中央位置に設けられている反射型人間検知器6は、無札者(無効券と判定された利用者も含む。)を検知してドアD1を閉じるように検知信号を出力することができるように構成されている。そして、この反射型人間検知器6は、図3に示されるように、一対の(2組の)反射型人間検知器6a,6bによって構成されていて検知能力の向上が図られている。
【0017】
すなわち、この反射型人間検知器6のうち、反射型人間検知器6aは、従来の大人の利用者イを検知する、本発明の第1の光線に相当する光線a1(筐体G2側の光線はa2として示されている(図2参照))を照射する発光素子S1及びその発光素子S1から照射された光線a1の反射光を受光する受光素子S2を有し、反射型人間検知器6bは、発光素子S1の光線a1よりも下向きの、つまり改札通路Pの通過方向と直交し、かつ、ほぼ水平方向ないしそれよりも少し下向きに、本発明の第2の光線に相当する光線b1(筐体G2側の光線はb2として示されている(図2参照))を照射する発光素子S1´及びその光線b1の反射光を受光する受光素子S2´が設けられている。そして、この発光素子S1´から照射される光線b1の照射方向は、改札通路Pを挟んで対向して設けられている筐体G2側の反射型人間検知器6で受光されないように決められている。
【0018】
なお、上述の一対の反射型人間検知器6a,6bからなる反射型人間検知器は、改札通路Pの中央部に設けられる反射型人間検知器6のみとしたが、改札通路Pの入口側の反射型人間検知器5及び改札通路Pの出口側の反射型人間検知器7も同様に構成してもよいが、上述のように、改札通路Pの中央部に設けられる反射型人間検知器6のみとしたときは、低コストに無札者を検知できる特長がある。
【0019】
上記改札機本体Gの筐体G1の側面には、利用者に対して音声により所定の案内を行うためのスピーカ8が取付けられている。また、この改札機本体Gの筐体G1の上面の出口側には、利用者に対して文字により所定の案内を行うための表示画面9が取付けられている。さらに、筐体G1のセンサ取付ボックス4の上面で改札通路Pの出口側には、係員に対して無効券の発生及び利用者が子供である旨を報知するための報知灯Lが設けられている。
【0020】
図1中、Cは、改札機本体Gの制御動作を司どる筐体G1内に設けられた制御器であり、CPUを中心に形成される演算部10を有している。この演算部10は、メモリ11に記億されているシステムプログラム及びワーキングデータを用いて所定の演算処理を行えるように構成されている。そして、この演算部10には、図示しないI/O装置を介してカードハンドラを駆動制御するカードハンドラドライバ12と、ドアD1,D2のドア駆動機構を駆動制御するドアドライバ13と、表示画面9の表示内容を駆動制御する表示ドライバ14と、各人間検知器3a〜3f,5〜7の検知信号を入力するセンサアンプ15とが接続されている。またこの演算部10には、非接触券を処理するためのリーダライタ16も接続されている。このリーダライタ16には、非接触券と交信を行うためのアンテナAが接続されている。そしてこのアンテナAは、非接触券とデータ授受を行う機能と、非接触券に電力を供給するための機能とを有している。なお、この演算部10には、報知灯Lを駆動制御するランプドライバ等も接続されているが、ここでは省略されている。
【0021】
次に、図5の検知パターンを用いて人間検知動作について説明する。この図5に示される検知パターンは、制御器Cのメモリ11内に格納されていて、改札通路P内の利用者検知に利用される。なお、図5におけるセンサa1,a2及びb1,b2は、図2に示されるように第1の光線a1,a2及び第2の光線b1,b2にそれぞれ相当している。したがって、光線a1,a2,b1,b2をそれぞれセンサa1,a2,b1,b2としても説明する。またこの図5の16種のパターンは、センサa1,a2,b1,b2の検知状態の組合せを示したもので、センサの一部に何らかの原因により正常に検知できない非検知状態が発生しても、残りのセンサの検知の組合せで大人、子供の判定ができることを示している。
【0022】
この図5のパターン1は、反射型人間検知器6の一対の人間検知器6a,6b(センサa1,a2,b1,b2)が正常に検知している状態で、正常に大人の利用者を検知した状態を示している。同様に、パターン15は、反射型人間検知器6の一対の人間検知器6a,6b(センサa1,a2,b1,b2)が正常に検知している状態で、正常に子供の利用者を検知した状態を示している。またパターン5は、センサb1,b2でも検知できないより背の低い子供である。なお、このような子供であっても透過型人間検知器3a〜3fで検知される。
【0023】
図5のパターン2は子供が右寄りのためセンサa1でも検知されたことを示しており、またパターン3は、筐体G2側に設けられている反射型人間検知器6の一対の反射型人間検知器6a,6b(センサa2,b2)が非検知であるが、筐体G1側に設けられている反射型人間検知器6の反射型人間検知器6bの第2の光線b1で筐体G2側の第1の光線a2を補完して大人の利用者を検知している。また、図5のパターン10は、筐体G1側に設けられている反射型人間検知器6の一対の反射型人間検知器6a,6b(センサa1,b1)が非検知であるが、筐体G2側に設けられている反射型人間検知器6の反射型人間検知器6bの第2の光線b2で筐体G1側の第1の光線a1を補完して大人の利用者を検知している。
【0024】
図5のパターン4は、センサb2が非検知の場合でも子供を検知し、パターン6は、センサb2が非検知の場合でも大人を検知し、パターン7は、子供が左寄りのためにセンサa2でも検知され、かつセンサb2が非検知の場合であり、パターン8は、子供が左寄りでセンサa2が検知したときにセンサb1,b2が非検知の場合であり、パターン9は、子供が左寄りのためにセンサa2でも検知された場合を示している。
【0025】
図5のパターン11は、センサb1が非検知でも大人と検知した場合であり、パターン12は、子供が右寄りのためセンサa1でも検知され、かつセンサb1が非検知の場合であり、パターン13は、センサb1が非検知で子供を検出した場合であり、パターン14は、右寄りの子供をセンサa1で検知したときにセンサb1,b2が非検知の場合であり、そしてパターン16は、センサb1,b2が非検知の場合に大人を検知した場合である。
【0026】
上述のように、本発明に係る自動改札機は、筐体G1,G2の両方の反射型人間検知器6,6のうち、一方の反射型人間検知器が非検知の状態にあっても、少なくとも大人の利用者を確実に検知できる特長がある。したがって、その大人イの利用者が無札者の場合は、ドアD1を閉じて改札通路Pの通過を阻止することができ、また、スピーカ8及び表示画面9を介して通過できない旨を案内することができるとともに、報知灯Lを介して無札者発生を係員に報知することができる。
【0027】
なお、上述の例では、改札機本体Gは、非接触券及び磁気券の両方を処理できる兼用型としたが、いずれか一方の専用型とすることもできる。非接触券専用型の場合は、当然のことながら、投入口1、取出口2及びこれら間に設けられるカードハンドラは省賂される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施の形態に係る自動改札機本体を改札通路側から見たときの正面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】反射型人間検知器の拡大図である。
【図4】制御器のブロック図である。
【図5】判定パターン図である。
【図6】(a),(b)は、従来の反射型人間検知の説明図である。
【符号の説明】
【0029】
C 制御器
G 自動改札機の本体(改札機本体)
1,G2 筐体
L 報知灯
イ 大人
1 投入口
2 取出口
3a〜3f 透過型人間検知器
4 センサ取付ボックス
5〜7 反射型人間検知器
8 スピーカ
9 表示画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
改札通路を挟んで設けられた自動改札機の本体を構成する一対の筐体からその改札通路側に向けてそれぞれ光線を照射し、それら照射された光線が物体に当って反射してきた光線をそれぞれ受光してその改札通路内の大人の利用者を検知する反射型人間検知器を備えた自動改札機であって、
前記一対の筐体にそれぞれ設けられる反射型人間検知器から照射される光線は、前記改札通路内の大人の利用者を検知する所定高さ方向の第1の光線及びその第1の光線よりも低い所定高さ方向の第2の光線からなり、
前記一対の筐体側からそれぞれ照射される2つの第1の光線で同時に大人の利用者を検知することなく、いずれか一方の第1の光線で大人の利用者を検知したときに、その一方の第1の光線及びその一方の第1の光線を照射している側の筐体側から照射される前記第2の光線で大人の利用者を検知する検知制御手段を有する、
ことを特徴とする自動改札機。
【請求項2】
改札通路を挟んで設けられた自動改札機の本体を構成する一対の筐体からその改札通路側に向けてそれぞれ光線を照射し、それら照射された光線が物体に当って反射してきた光線をそれぞれ受光してその改札通路内の大人の利用者を検知する反射型人間検知器を備えた自動改札機であって、
前記一対の筐体にそれぞれ設けられる反射型人間検知器から照射される光線は、前記改札通路内の大人の利用者を検知する所定高さ方向の第1の光線及びその第1の光線よりも低い所定高さ方向の第2の光線からなり、
前記一対の筐体側からそれぞれ照射される2つの第1の光線及び2つの第2の光線で同時に大人の利用者を検知することなく、いずれか一方の第1の光線で大人の利用者を検知したときに、その一方の第1の光線及びその一方の第1の光線を照射している側の筐体側から照射される前記第2の光線で大人の利用者を検知する検知制御手段を有する、
ことを特徴とする自動改札機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の自動改札機において、前記第2の光線の照射角度は、ほぼ水平であることを特徴とする自動改札機。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の自動改札機において、前記第1の光線及び前記第2の光線を照射する反射型人間検知器は、大人の無札者を検知する位置に設けられることを特徴とする自動改札機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−228003(P2006−228003A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−42371(P2005−42371)
【出願日】平成17年2月18日(2005.2.18)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】