説明

自動文章発信装置および自動文章発信処理プログラム

【課題】文章の作成および発信時には、使用者の操作を全く不要にできると共に、「今何してる」に応じたリアルタイム性を確保することができる文書自動発信装置を提供する。
【解決手段】時計手段から提供された時刻における、測位手段で検出された位置での状況についての文章を、予め用意されている付加情報に基づく付加文章を付加して生成する自動文章生成手段と、作成された文章をネットワークを通じた宛先に対して発信する文章発信手段と、制御手段とを備える。制御手段は、自動文章生成手段における文章の生成タイミングを制御すると共に、自動文章生成手段で生成された文章を、文章発信手段によりネットワークに発信させるタイミングを制御し、自動文章生成手段で生成された文章を文章発信手段により、時間の経過にしたがって随時または都度発信させるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばツイッターなどのミニブログに投稿する文章を自動的に生成して発信する場合に適用して好適な、自動文章発信装置および当該自動文章発信装置に用いる自動文章発信処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ブログやSNS(Social Network Service)等におけるホームページなどの更新は、煩雑で、かつ、時間がかかるため、それを自動的に行えるようにすることが、例えば特許文献1(特開2008−242762号公報)、特許文献2(特開2008−027042号公報)、特許文献3(特開2006−301884号公報)などに開示されている。
【0003】
すなわち、特許文献1には、携帯電話端末での通話情報、メール情報、カメラによる撮像画像情報などを時刻と対応付けて時系列で記憶し、それらを分析して、その分析結果を一覧表示するようにし、使用者が、その一覧表示の中からブログに書きたい項目を選択することに基づき、ブログデータ(文章)を自動生成することが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、携帯電話端末の操作履歴を保存しておき、使用者がコメントを付加した操作履歴情報を、自動的にブログにアップすることができるようにすることが開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、使用者が携帯電話端末を利用して特定の行為を行った際の自端末の位置情報と、その日時と、前記特定の行為の情報とをイベント情報として記憶手段に記憶蓄積しておき、使用者の操作に応じて、蓄積されたイベント情報から選択されたイベント情報をブログにアップロードすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−242762号公報
【特許文献2】特開2008−027042号公報
【特許文献3】特開2006−301884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
人気のブログやつぶやきは、新たな文章のアップロードを休止してしまうと、他の人が見てくれなくなる。しかしながら、忙しい人が常にブログを更新したり、つぶやきを継続したりすることは困難である。
【0008】
そこで、上述の特許文献1,2,3に開示されているような自動文章作成の技術を利用することが考えられる。しかしながら、上述の特許文献1,2,3に開示されている技術は、いずれも、携帯電話端末に情報を蓄積しておくと共に、その蓄積情報に対する使用者の選択操作や、コメント入力などの操作に基づいて、文書が作成される仕組みとなっている。このため、文書の作成時において、使用者は、全く操作をしなくてよいわけではなく、所定の操作が必要であるが、それらの操作は、忙しい使用者にとっては厄介である。
【0009】
また、ツイッターなどのミニブログは、「今何してる」で繋がるコミュニケーションサイトであり、リアルタイム性が重要視される。ところが、上述の特許文献1,2,3の技術は、一旦情報を蓄積し、その蓄積した情報を用いて文章を作成する構成であるため、リアルタイム性を担保することが困難であるという問題もある。
【0010】
以上の点に鑑み、この発明は、文章の作成および発信時には、使用者の操作を全く不要にできると共に、「今何してる」に応じたリアルタイム性を確保することができる自動文章発信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、この発明は、
時刻を提供するための時計手段と、
位置を検出するための測位手段と、
前記時計手段から提供された時刻における、前記測位手段で検出された位置での状況についての文章を、時間および/または場所に関連する内容を文章に付加するための付加情報に基づく付加文章を付加して生成する自動文章生成手段と、
作成された文章をネットワークを通じた宛先に対して発信する文章発信手段と、
前記自動文章生成手段における前記文章の生成タイミングを制御すると共に、前記自動文章生成手段で生成された文章を、前記文章発信手段により発信させるタイミングを制御し、前記自動文章生成手段で生成された文章を前記文章発信手段により、時間の経過にしたがって随時または都度発信させるように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
上述の構成のこの発明によれば、自動文章生成手段では、制御手段からの生成指示タイミング時点における現在位置での状況についての文章を、予め用意されている付加情報に基づく付加文章を付加して生成する。すなわち、自動文章生成手段は、この自動文章発信装置の使用者のT.P.O.(時、場所、場合)に応じた文章を自動で作成する。そして、この自動文章生成手段で生成された文章が、制御手段からの発信指示タイミングで文章発信手段によりネットワークに発信される。
【0013】
そして、制御手段により、自動文章生成手段および文章発信手段が、例えば所定時間毎に繰り返し制御されることで、自動文章生成手段で生成された文章は、文章発信手段により、時間の経過にしたがって繰り返し発信される。
【0014】
したがって、使用者が何等の操作をすることなく、自動的に、使用者のT.P.Oに応じた文章が生成されて、ネットワークを通じて、例えばツイッター(webサイト)などの宛先に対して自動的に、繰り返し発信される。そして、制御手段から、時間経過に従って都度、自動文章生成手段に生成指示を与えると共に、文章発信手段に発信指示を与えることにより、自動生成されて発信された文章のリアルタイム性を確保することができる。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、文章の作成および発信時には、使用者の操作を全く不要にできると共に、使用者のT.P.Oに応じた文章を、自動的に繰り返し発信することができる文書自動発信装置を提供することができる。そして、この発明によれば、「今何してる」に応じたリアルタイムを確保した文章を自動的に生成して自動発信をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明による自動文章発信装置の実施形態の構成例を説明するためのブロック図である。
【図2】この発明による自動文章発信装置の実施形態が適用された携帯電話端末のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図3】この発明による自動文章発信装置の実施形態を説明するために用いる図である。
【図4】この発明による自動文章発信装置の実施形態を説明するために用いる図である。
【図5】この発明による自動文章発信装置の実施形態の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図6】この発明による自動文章発信装置の実施形態の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図7】この発明による自動文章発信装置の実施形態の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明による自動文章発信装置を携帯電話端末に適用した場合の実施形態を、図を参照しながら説明する。
【0018】
図2は、この発明による自動文章発信装置の一実施形態が適用された携帯電話端末10のハードウエア構成例を示すブロック図である。この例の携帯電話端末10は、いわゆるスマートフォンと呼ばれる端末の構成を備える場合である。
【0019】
すなわち、図2に示すように、この例の携帯電話端末10は、マイクロコンピュータで構成される制御部101が、システムバス100を通じて、無線通信回路部102、送受信情報処理部103、通話回路部104、ディスプレイインターフェース105、タッチパネルインターフェース106、GPS測位部107、メモリ108、時計回路部109、のそれぞれと接続されている。
【0020】
制御部101は、携帯電話端末10の電話機能やその他の各種制御処理を制御するためのものである。この例では、制御部101は、メモリ108に格納されるアプリケーションプログラムを実行して、後述する自動文章発信処理などの種々のアプリケーション処理を実行制御するようにする。
【0021】
無線通信回路部102は、携帯電話網の基地局を通じて通信ネットワークに接続するためのものである。送受信情報処理部103は、無線通信回路部102を通じて受信される情報を解析し、制御部101の制御にしたがって、システムバス100を通じて必要な各部に転送すると共に、通信ネットワークに送出する送信情報を生成し、無線通信回路部102に転送する。
【0022】
通話回路104は、電話音声の処理であり、受話器を構成するスピーカ110と送話器を構成するマイクロホン111が接続されている。
【0023】
ディスプレイインターフェース105には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ112が接続される。ディスプレイ112の表示画面上にはタッチパネル113が設けられており、このタッチパネル113は、タッチパネルインターフェース106に接続されている。
【0024】
この実施形態では、操作ボタンなどの操作入力は、このタッチパネル112を通じて行えるようにされており、ディスプレイ113の表示画面には、制御部101の制御にしたがって、文字入力キー操作画面や設定受付画面などが表示される。使用者は、このタッチパネル112に対して、指でタッチ操作したり、指でスライドさせたりする所定の振る舞いをすることにより、所定の操作入力をすることができる。
【0025】
タッチパネルインターフェース106は、タッチパネル113を通じた使用者による操作指示入力に応じた操作検出信号を、システムバス100を通じて制御部101に送出する。制御部101は、タッチパネルインターフェース106から受けた操作検出信号から、使用者により、どのような操作入力がされたかを検出し、その検出結果に応じた制御処理を行う。
【0026】
GPS測位部107は、GPS衛星からの電波を受信して、携帯電話端末10の現在位置を測位して検知し、その検知した現在位置情報をシステムバス100を通じて制御部101に転送する。
【0027】
メモリ108は、携帯電話端末10で用いられる種々のデータの格納部であり、この実施形態では、つぶやきなどの文章のツイッターなどのwebサイトへのアップロードを支援するアプリケーションプログラムや、後述する自動文章発信処理を支援するアプリケーションプログラムの記憶エリアであるプログラム記憶部1081を備えると共に、自動文章発信処理のために使用する設定情報の記憶エリアである設定情報記憶部1082などを備えている。
【0028】
時計回路部109は、カレンダ機能を備える日時情報の発生部である。この実施形態では、制御部101は、自動文章発信処理において、この時計回路部109からの日時情報を参照して、文章生成タイミングや文章発信タイミングを制御するようにする。
【0029】
[自動文章発信装置としての構成部分の説明]
次に、以上のような構成を備える携帯電話端末10における、この実施形態の自動文章発信装置としての構成部分の例を図1に示す。この図1においては、制御部101が上述のアプリケーションプログラムを用いて処理を行う部分は、その処理機能を機能ブロックとして示している。
【0030】
図1に示すように、この実施形態の携帯電話端末10は、無線通信回路部102を用いて、携帯電話網およびインターネットを含む通信ネットワーク20に接続するようにされる。この通信ネットワーク20には、例えばツイッター(webサイト)21の他、種々の情報の提供を行う種々のwebサイト22,23,24等が接続されている。
【0031】
なお、以下の説明においては、携帯電話端末10の自動文章発信装置としての構成部分が、発信する文章の例として「つぶやき」を生成して、通信ネットワーク20を通じてツイッター(webサイト)21に発信する場合を例に取る。
【0032】
図1に示すように、携帯電話端末10における自動文章発信装置としての構成部分は、機能ブロックとして、文章発信手段121と、操作入力受付手段122と、ユーザ入力文章生成手段123と、自動文章生成手段124と、自動文章生成発信制御手段125とを備える。また、自動文章生成発信制御手段125に対しては、メモリ108の設定情報記憶部1082と、GPS測位部107と、時計回路部109とが接続される。
【0033】
文章発信手段121は、この例では、ツイッター用のアプリケーションを制御部101が実行することにより構成される。ツイッター用のアプリケーションプログラムは、使用者が、携帯電話端末10を用いて、通信ネットワーク20を通じてツイッター(webサイト)21に登録したときに、当該携帯電話端末10が、ツイッター21のサーバから取得してメモリ108に格納して保持する。
【0034】
文章発信手段121は、自動文章生成発信制御手段125からの発信指示に基づいて、これに供給される文章情報を、通信ネットワーク20を通じて、この例では、ツイッター21に宛てて発信する機能を備える。
【0035】
操作入力受付手段122は、タッチパネル113と、タッチパネルインターフェース106と、制御部101の操作入力受付処理のソフトウエア機能部とで構成される。また、ユーザ入力文章生成手段123は、制御部101のソフトウエア機能部で構成される。
【0036】
操作入力受付手段122は、使用者により入力される情報を受け付けて、その受け付けた情報を、自動文章生成発信制御手段125に供給すると共に、ユーザ入力文章生成手段124に供給する機能を備える。操作入力受付手段122からユーザ入力文章生成手段124に供給される情報は、文章を生成するための文字入力情報である。
【0037】
ユーザ入力文章生成手段123は、自動文章生成発信制御手段125の制御指示に応じて、操作入力受付手段123を通じて受け取った文字入力情報を用いて文章を生成し、その生成した文章の情報を文章発信手段121に供給する機能を備える。
【0038】
自動文章生成手段124および自動文章生成発信制御手段125は、自動文章発信処理を支援するアプリケーションプログラムを制御部101が実行することにより構成される。この自動文章発信処理を支援するアプリケーションプログラムは、例えば、携帯電話端末10の使用者が、通信ネットワーク20に接続されている所定のwebサイトから携帯電話端末10にダウンロードして取得する。なお、この自動文章発信処理を支援するアプリケーションプログラムは、カード型メモリなどのリムーバル記憶メディアに格納されているものを、携帯電話端末10にインストールするようにしても良いし、パーソナルコンピュータ経由で、携帯電話端末10にインストールするようにしても良い。
【0039】
自動文章生成手段124は、自動文章生成発信制御手段125からの生成指示に基づいて、かつ、自動文章生成発信制御手段125から供給される情報に基づいて、ツイッター21にアップする文章を自動生成し、生成した文章の情報を文章発信手段121に供給する機能を備える。後述するように、自動文章生成手段124は、自動文章生成発信制御手段125から供給される情報に基づいて、使用者のT.P.O.に応じた文章を自動生成する。
【0040】
自動文章生成発信制御手段125は、操作入力受付手段122からの使用者による起動操作指示入力を受けて、前記アプリケーションプログラムによる自動文章発信処理機能を起動し、また、操作入力受付手段122からの使用者による終了操作指示入力を受けて、自動文章発信処理機能を終了させるように制御する。
【0041】
そして、自動文章生成発信制御手段125は、自動文章発信処理機能を起動させたときには、以下のような処理を実行する。
【0042】
すなわち、自動文章生成発信制御手段125は、自動文章生成手段124で生成された文章と、ユーザ入力文章生成手段123で生成された文章とのいずれを、webサイト21に対して発信するかの発信制御指示を文章発信手段121に供給して、文章発信手段121を制御する。なお、文章発信手段121は、自動文章生成発信制御手段125が起動されておらず、発信制御指示を受信しないときには、ユーザ入力文章生成手段123からの文章の情報を、webサイト21に発信する。
【0043】
また、自動文章生成発信制御手段125は、自動文章生成手段124に対して、文章生成タイミングを制御指示する機能と、生成した文章を文章発信手段121に供給するタイミング(これは文章をwebサイト21に発信するタイミングに相当)を制御指示する機能を備える。
【0044】
また、自動文章生成発信制御手段125は、自動文章生成手段124に、使用者のT.P.O.に応じた文章を生成させるために、時計回路部109からの日時情報と、GPS測位部107で検出された位置情報と、時間および/または場所に関連する内容を文章に付加するための付加情報とを供給する。この実施形態では、付加情報は、予め複数個が用意されている。
【0045】
また、自動文章生成発信制御手段125は、自動生成された文章の発信タイミングや、予め用意されている複数個の付加情報のそれぞれについて、それを使用するか否かおよび付加条件の使用者による設定を受け付ける機能を備えている。自動文章生成発信制御手段125は、操作入力受付手段122からの使用者により設定された設定情報を受け取り、それを設定情報記憶部1082に書き込んで記憶するようにする。
【0046】
図3および図4は、この実施形態において、自動文章生成発信制御手段125が受け付ける設定情報の例を説明するための図である。
【0047】
使用者は、携帯電話端末10において、自動文章発信処理機能を起動して、例えば、そのメニュー画面から設定項目の設定を選択し、設定画面をディスプレイ112に表示させることができる。そして、使用者は、この設定画面において、タッチパネル113を用いて設定入力をすることにより、設定事項の設定を行うことができる。図3および図4は、ディスプレイ112の表示画面112Dに表示された設定画面の一例である。なお、図3および図4においては、各設定項目にチェックボックスが表示され、その設定項目が使用者により選択設定されると、そのチェックボックスにチェックマークが表示されて、その設定項目が使用者により選択設定されていることを示すものである。
【0048】
この実施形態では、図3および図4に示すように、使用者が設定可能な設定項目としては、「発信タイミング」と、「特殊条件」と、「付加情報設定」とが用意されている。
【0049】
「発信タイミング」は、自動文章生成手段124で生成された文章を文章発信手段121からツイッター21に発信するタイミングであり、この実施形態では、前述したように、自動文章生成手段124が、生成した文章を文章発信手段121に供給するタイミングである。
【0050】
図3の例では、「発信タイミング」は、「所定時間おき」、「ランダム」、「シーケンシャル」の3つのうちの一つを使用者が選択設定することができるようにされている。「所定時間おき」が選択設定されたときには、当該所定時間を分単位で設定することが可能とされる。この場合、当該所定時間の分単位の設定入力は、使用者が数値で入力しても良いし、複数個の時間候補のプルダウンメニューにより表示して、その中から選択するようにしても良い。
【0051】
「ランダム」は、自動文章生成発信制御手段125が、任意に発信タイミングを指示することを意味している。
【0052】
「シーケンシャル」は、自動文章生成発信制御手段125が、1〜数分などの短時間毎に、間断なく文章を自動生成させて、発信させるように制御することを意味している。
【0053】
次に、特殊条件は、「位置情報オフ」と、「時間ずらし発信」がこの例では用意されている。「位置情報オフ」は、位置(場所)を特定する情報をオフにする設定項目である。原則的には、自動文章生成手段124は、T.P.O.に応じた文章を生成するので、位置を特定する情報を含む文章を生成するが、この項目が選択設定されているときには、自動文章生成発信制御手段125は、位置情報を自動文章生成手段124に供給せずに、位置(場所)を特定する情報が、生成される文章に含まれないようにする。この設定項目は、文章の発信者が位置を特定されたくない場合に有効である。
【0054】
また、「時間ずらし発信」は、時間、位置および付加情報に基づいて生成された文章を発信するタイミングを、当該文章が生成された時間とはずらすことを意味している。これは、著名人や芸能人などが、生成された文章を、その生成時点で発信してしまうと、現在時点における居場所が知れてしまい、人々がその場所に集まってしまうなどという問題を回避するためのものである。この「時間ずらし発信」については、ずらす時間を分単位で設定可能とされている。
【0055】
次に、付加情報としては、図4に示すように、「移動手段」、「天気、気温、湿度」、「周辺情報」、「口コミ情報」、「渋滞情報」、「事故、遅延情報」、「トピックス」など、複数個が用意されており、それぞれをオン(選択)、オフ(非選択)に設定することが可能とされている。
【0056】
そして、この実施形態では、オン(選択)された付加情報については、その付加条件として、「常時(付加)」、「あれば(付加)」、「発生時(付加)」、「任意」のうちの一つを設定することができるようにされている。
【0057】
「移動手段」は、徒歩、電車、バス、タクシー、などのうちのいずれの移動手段で移動中か示す付加情報である。自動文章生成発信制御手段125は、時計回路部109から取得する時刻情報と、GPS測位部107から取得する位置情報と、通信ネットワーク30を通じて地図サイトから取得する現在位置情報から、移動手段を特定する機能を備える。
【0058】
すなわち、自動文章生成発信制御手段125は、時計回路部109から取得する時刻情報とGPS測位部107から取得する位置情報とを用いて、2地点間の移動時間から移動速度を算出する。また、自動文章生成発信制御手段125は、GPS測位部107からの位置情報を、通信ネットワーク20を通じて地図サイトに送って現在地の情報を取得して、現在地を監視する。なお、現在地は、GPS測位部107で取得する緯度、経度の位置情報と、チェックイン情報・チェックアウト情報(建物などへの進入、退出の情報)と、経路探索の出発地、経由地、目的地の各情報を用いることで判断するようにされる。
【0059】
そして、自動文章生成発信制御手段125は、移動速度と、現在位置の監視結果から、移動手段を特定する。例えば、移動速度が徒歩速度であるときには、徒歩による移動であると判断し、移動速度が徒歩速度よりも速く、現在位置が鉄道線路上であれば、その鉄道会社の電車による移動であると判断し、バス乗り場からの徒歩速度以上での移動であれば、バスによる移動と判断し、任意の位置からの徒歩速度以上での移動であれば、タクシーによる移動と判断する。
【0060】
自動文章生成発信制御手段125は、「移動手段」が付加情報として選択設定されているときには、上記の機能を動作させて、移動手段を特定して、その特定した移動手段の情報を付加情報として、設定されている付加条件に従って、自動文章生成手段124に供給する。
【0061】
また、自動文章生成発信制御手段125は、「天気、気温、湿度」が付加情報として選択設定されているときには、現在地の位置情報を、通信ネットワーク20を通じて気象情報提供サイトに送って、現在地の天気、気温、湿度情報を取得し、取得したそれらの情報を付加情報として、設定されている付加条件に従って、自動文章生成手段124に供給するようにする。
【0062】
また、自動文章生成発信制御手段125は、「周辺情報」が付加情報として選択設定されているときには、現在地の位置情報を、通信ネットワーク20を通じて地図サイトに送って、その周辺の情報、例えば「スカイツリーが見える」などの情報を取得し、取得した周辺の情報を付加情報として、設定されている付加条件に従って、自動文章生成手段124に供給するようにする。
【0063】
また、自動文章生成発信制御手段125は、「口コミ情報」が付加情報として選択設定されているときには、現在地の位置情報を、通信ネットワーク20を通じて地図サイトに送って、現在位置の場所名や店舗名、ビル名などを取得し、取得した場所名や店舗名、ビル名などを用いて、通信ネットワーク20を通じて口コミ情報サイトに送ることで、対応する口コミ情報を取得する。そして、自動文章生成発信制御手段125は、取得した口コミ情報を付加情報として、設定されている付加条件に従って、自動文章生成手段124に供給するようにする。
【0064】
また、自動文章生成発信制御手段125は、「渋滞情報」が付加情報として選択設定されているときには、前述した2地点間の移動速度と、道路交通情報を提供するwebサイトから取得した道路交通情報とから、渋滞かそうでないかを判断する。そして、自動文章生成発信制御手段125は、その判断結果の渋滞についての情報を、付加情報として、設定されている付加条件に従って、自動文章生成手段124に供給するようにする。
【0065】
また、自動文章生成発信制御手段125は、「事故、遅延情報」が付加情報として選択設定されているときには、上述した道路交通情報や列車運行情報を、webサイトから取得し、事故や、遅延があれば、その旨の情報を、付加情報として、設定されている付加条件に従って、自動文章生成手段124に供給するようにする。
【0066】
また、自動文章生成発信制御手段125は、「トピックス」が付加情報として選択設定されているときには、現在地の位置情報を、通信ネットワーク20を通じて、トピックスを提供するwebサイトに送り、当該webサイトから位置に関連した時事情報などを取得し、その取得した情報を、付加情報として、設定されている付加条件に従って、自動文章生成手段124に供給するようにする。
【0067】
更に、この実施形態では、自動文章生成発信制御手段125は、自動文章発信処理機能が起動されているときに、操作入力受付手段122から、使用者による文字入力操作があったことを示す操作情報を受け付けると、使用者によるツイッターに発信する文章の入力操作があったと判断して、自動文章発信処理機能を一時中断するように制御する。このとき、自動文章生成手段124からは、文章発信手段121への文章の供給が中止される。
【0068】
そして、自動文章生成発信制御手段125は、ユーザ入力文章生成手段123を動作させて、使用者により入力された文章を生成させ、生成された文章を文章発信手段121に供給させる。これにより、文章発信手段121は、使用者により入力された文章をツイッター21に発信する。自動文章生成発信制御手段125は、たとえば、操作入力受付手段122からの使用者による文字入力操作およびツイッター21への発信指示操作が所定時間ないことを確認すると、使用者によるツイッターの発信操作が終了したと判断する。そして、自動文章生成発信制御手段125は、一時中断していた自動文章発信処理機能を再開させるように制御する。
【0069】
[自動文章発信装置としての構成部分の処理動作の例]
以上のような構成を備える自動文章発信装置の構成部分における自動文章発信処理の流れを、図5〜図7のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0070】
携帯電話端末10の制御部101は、タッチパネルインターフェース106の出力を監視して、自動文章発信処理機能(アプリケーションプログラム)を起動させる指示入力があったか否か判別し(ステップS1)、起動させる指示入力がなかったと判別したときには、使用者によるツイッターへの発信入力操作があったか否か判別する(ステップS2)。このステップS2で、使用者によるツイッターへの発信入力操作がないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS1に戻す。また、ステップS2で、使用者によるツイッターへの発信入力操作があったと判別したときには、使用者により入力された文章を、通信ネットワーク20を通じてツイッター21に発信する処理を実行する(ステップS4)。このステップS4の処理は、通常の、ツイッターへのつぶやきの投稿処理である。このステップS4の後は、制御部101は、処理をステップS1に戻す。
【0071】
ステップS1で、自動文章発信処理機能を起動させる指示入力があったと判別したときには、制御部101は、自動文章発信処理機能を実行するアプリケーションプログラムを起動させて、その処理動作を開始する(ステップS5)。以下の処理においては、制御部101は、図1に示した各機能ブロックの機能を実行させるために働くので、以下の説明においては、図1の各機能ブロック毎の処理として説明する。
【0072】
先ず、自動文章生成発信制御手段(以下、制御手段と略称する)125は、設定情報記憶部1082に記憶されている発信タイミング、特殊条件および付加情報設定についての設定情報を取り込み、その設定内容を把握する(ステップS6)。
【0073】
そして、制御手段125は、時間ずらし発信設定が選択設定されているか否か判別する(ステップS7)。このステップS7で、時間ずらし発信設定が選択設定されていないと判別したときには、制御手段125は、発信タイミングの選択設定に基づいて、ツイッターへの自動発信タイミングになったか否か判別する(図6のステップS21)。
【0074】
このステップS21で、自動発信タイミングになったと判別したときには、制御手段125は、その発信タイミングの日時情報を時計回路部109から取得すると共に、GPS測位部107からそのときの位置情報を取得し、それら取得した日時情報と位置情報とを、自動文章生成手段124に供給する(ステップS22)。ただし、このとき、特殊条件として、「位置情報オフ」となっているときには、自動文章生成手段124には、位置情報は供給しない。
【0075】
そして、制御手段125は、付加情報設定において選択設定されている各付加情報の付加条件から、生成すべき付加情報を判断し、前述したようにして、生成すべき付加情報を生成する(ステップS23)。
【0076】
そして、制御手段125は、生成した付加情報を自動文章生成手段124に供給して、自動文章生成手段124に、T.P.O.に応じた文章を自動生成させ、当該の自動生成した文章を文章発信手段121に供給するように制御して、自動生成した文章をツイッター21に発信させるようにする(ステップS24)。そして、制御手段125は、処理をステップS21に戻し、このステップS21以降の処理を繰り返す。
【0077】
ステップS21で、自動発信タイミングになってはいないと判別したときには、制御手段125は、操作入力受付手段122から、使用者によるツイッターへの発信入力操作があったか否か判別する(ステップS25)。
【0078】
ステップS25で、使用者によるツイッターへの発信入力操作があったと判別したときには、制御手段125は、自動文章発信処理を中断させる(ステップS26)。そして、制御手段125は、ユーザ入力文章生成手段123で、使用者により入力された文章の生成をさせ、生成された文章を文章発信手段121によりツイッター21に発信させるように制御する(ステップS27)。
【0079】
その後、制御手段125は、使用者によるツイッターへの発信入力操作が終了したことを確認した後、中断していた自動文章発信処理を再開する(ステップS28)。そして、制御手段125は、処理をステップS21に戻し、このステップS21以降の処理を繰り返す。
【0080】
また、ステップS25で、使用者によるツイッターへの発信入力操作はなかったと判別したときには、制御手段125は、起動されている自動文章発信処理機能の終了指示を、操作入力受付手段122を通じて受け取ったか否か判別する(ステップS29)。
【0081】
このステップS29で、自動文章発信処理機能の終了指示を受け取ったと判別したときには、制御手段125は、自動文章発信処理機能を終了させる(ステップS30)。そして、制御手段125は、処理をステップS1に戻し、このステップS1以降の処理を繰り返す。
【0082】
また、ステップS29で、自動文章発信処理機能の終了指示を受け取ってはいないと判別したときには、制御手段125は、処理をステップS21に戻し、このステップS21以降の処理を繰り返す。
【0083】
また、図5のステップS7で、時間ずらし発信設定がなされていると判別したときには、制御手段125は、設定されている発信タイミングを考慮して、後の発信タイミングにおいて発信すべき文章を生成するために、そのときの日時情報と、そのときの位置情報とを自動文章生成手段124に供給すると共に、付加情報設定において選択設定されている各付加情報の付加条件から、生成すべき付加情報を判断し、前述したようにして、生成すべき付加情報を生成して、自動文章生成手段124に供給する(ステップS8)。ただし、このとき、特殊条件として、「位置情報オフ」となっているときには、自動文章生成手段124には、位置情報は供給しない。
【0084】
自動文章生成手段124は、制御手段125から受け取った日時情報、位置情報および付加情報から、文章を自動生成し、日時情報に対応付けて保持する(ステップS9)。
【0085】
次に、制御手段125は、発信タイミングの選択設定に基づいて、ツイッターへの自動発信タイミングになったか否か判別する(ステップS10)。このステップS10で、自動発信タイミングになったと判別したときには、制御手段125は、自動文章生成手段124を制御して、時間ずらし発信設定として設定されている時間分だけ前に自動生成して保持している文章を、読み出して、文章発信手段121を通じてツイッター21に発信させるように制御する(ステップS11)。そして、制御手段125は、処理をステップS8に戻し、このステップS8以降の処理を繰り返す。
【0086】
また、ステップS10で、自動発信タイミングになってはいないと判別したときには、制御手段125は、操作入力受付手段122から、使用者によるツイッターへの発信入力操作があったか否か判別する(ステップS31)。
【0087】
ステップS31で、使用者によるツイッターへの発信入力操作があったと判別したときには、制御手段125は、自動文章発信処理を中断させる(ステップS32)。そして、制御手段125は、ユーザ入力文章生成手段123で、使用者により入力された文章の生成をさせ、生成された文章を文章発信手段121によりツイッター21に発信させるように制御する(ステップS33)。
【0088】
その後、制御手段125は、使用者によるツイッターへの発信入力操作が終了したことを確認した後、中断していた自動文章発信処理を再開する(ステップS34)。そして、制御手段125は、処理をステップS8に戻し、このステップS8以降の処理を繰り返す。
【0089】
また、ステップS31で、使用者によるツイッターへの発信入力操作はなかったと判別したときには、制御手段125は、起動されている自動文章発信処理機能の終了指示を、操作入力受付手段122を通じて受け取ったか否か判別する(ステップS35)。
【0090】
このステップS35で、自動文章発信処理機能の終了指示を受け取ったと判別したときには、制御手段125は、自動文章発信処理機能を終了させる(ステップS36)。そして、制御手段125は、処理をステップS1に戻し、このステップS1以降の処理を繰り返す。
【0091】
また、ステップS35で、自動文章発信処理機能の終了指示を受け取ってはいないと判別したときには、制御手段125は、処理をステップS8に戻し、このステップS8以降の処理を繰り返す。
【0092】
[自動発信する文章の例]
以下に、この実施形態により繰り返し自動生成されて自動発信される文章の例を示す。
【0093】
・○月○日○時○分に自宅を徒歩で出発しました。
【0094】
・○月○日○時○分に錦糸町駅に到着しました。スカイツリーが見えます。
【0095】
・○月○日○時○分に錦糸町駅から通勤快速上野行きに乗車しました。
【0096】
・○月○日○時○分に上野駅に到着しました。時間があればパンダが見たい。
【0097】
・○月○日○時○分に上野駅からタクシーで出発しました。
【0098】
・○月○日○時○分に○○デパートに到着しました。渋滞していました。
【0099】
・○月○日○時○分に○○デパートから徒歩で出発しました。
【0100】
・○月○日○時○分に○○レストランに到着しました。フォアグラが絶品。
【0101】
・○月○日○時○分に○○レストランから○○駅行きバスに乗車しました。
【0102】
・○月○日○時○分に○○駅に到着しました。渋滞も無く道は空いていました。
【0103】
・○月○日○時○分に○○駅から普通電車○○行きに乗車しました。
【0104】
・○月○日○時○分に○○駅に到着しました。人身事故で30分遅れです。
【0105】
・○月○日○時○分に○○駅にまだ居ます。気温23度、湿度40%です。
【0106】
・○月○日○時○分に○○駅から徒歩で出発しました。
【0107】
・○月○日○時○分に○○電気店に到着しました。32型テレビが39,800円です。
【0108】
・○月○日○時○分に○○電気店から出発しました。
【0109】
・○月○日○時○分に自宅に到着しました。雨が降っています。
【0110】
・本日の移動距離は○○kmでした。
【0111】
・徒歩:○○km、電車:○○km、バス:○○km、タクシー:○○km
・消費カロリーは○○○kカロリーでした。
【0112】
[実施形態の効果]
以上のようにして、この実施形態によれば、使用者が自動文章発信処理機能を起動させると、携帯電話端末は、使用者のT.P.O.に応じた文章を自動的に生成して、ツイッターに繰り返し発信し続ける。したがって、使用者は、自動文章発信処理機能を起動させる操作をするだけで、何等の操作をしなくても、ツイッターにつぶやきの文章を発信し続けることができる。
【0113】
これにより、使用者は、家族、友人、仲間などに、手間隙をかけずに、自分の状況を知らせることができる。また、災害時における安否確認のために使用できる。また、営業マンや保守作業員が状況報告用として利用することができる。その場合には、会社側で、営業マンや保守作業員の状況を把握することでき、連絡が取り易くなる。更に、この実施形態の自動文章発信装置の処理機能を用いれば、集合、待ち合わせの際に、各人の状況が分かる。
【0114】
そして、この実施形態では、使用者が、自分自身でつぶやき文章を入力して発信したいときには、単に、文章入力操作をするだけで、自動的に自動文章発信処理が中断され、使用者が入力生成したつぶやきの文章をツイッターに発信することができる。そして、使用者によるつぶやきの文章の発信が終了したときには、自動的に自動文章発信処理が再開されるので、使用者による再開操作は不要である。
【0115】
また、上述の実施形態によれば、使用者がそのときに居る場所を特定する情報を発信する文章に含めないように設定することが可能であるので、自分の居場所を知られたくない使用者にとっては便利である。
【0116】
また、上述の実施形態では、時間をずらした自動発信を行うように設定することが可能であるので、居場所を特定する情報が自動発信した文章中に含まれていても、現在の居場所を知られないようにすることができる。
【0117】
また、上述の実施形態によれば、付加情報のそれぞれについて、それを自動生成する文章に使用するかどうかを使用者が選択することができるので、使用者の好みに応じた文章を自動生成することが可能となる。
【0118】
[その他の実施形態または変形例]
以上の説明は、自動生成する文章がツイッターへ発信するための文章としたが、ツイッターに限らず、その他のミニブログ、マイクロブログにも適用できる。また、ミニブログやマイクロブログに限らず、この発明による自動文章発信装置は、ブログやホームページの自動更新にも適用可能である。
【0119】
更に、自動的に生成した文章を送る宛先のメールアドレスを予め設定しておくことにより、メールを自動的に生成して、設定した宛先に自動発信するようにする場合にも、この発明は適用可能である。メールの場合には、特定の相手先に、自分のT.P.O.に応じた文章を自動的に送信することで、安否確認情報を送ることができる。このメールの場合には、文章発信手段121と、ユーザ入力文章生成手段123並びに、制御部101とメーラー(メール用アプリケーションプログラム)とにより機能手段が構成されるものである。
【0120】
また、上述の実施形態は、この発明を携帯電話端末に適用した場合について説明したが、この発明が適用できる電子機器は、携帯電話端末に限られるものではなく、通信機能を備えるその他の携帯端末にも適用可能である。
【符号の説明】
【0121】
10…携帯電話端末、20…通信ネットワーク、121…文章発信手段、123…ユーザ入力文章生成手段、124…自動文章生成手段、125…自動文章生成発信制御手段、107…GPS測位部、109…時計回路部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻を提供するための時計手段と、
位置を検出するための測位手段と、
前記時計手段から提供された時刻における、前記測位手段で検出された位置での状況についての文章を、時間および/または場所に関連する内容を文章に付加するための付加情報に基づく付加文章を付加して生成する自動文章生成手段と、
作成された文章をネットワークを通じた宛先に対して発信する文章発信手段と、
前記自動文章生成手段における前記文章の生成タイミングを制御すると共に、前記自動文章生成手段で生成された文章を、前記文章発信手段により発信させるタイミングを制御し、前記自動文章生成手段で生成された文章を前記文章発信手段により、時間の経過にしたがって随時または都度発信させるように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする自動文章発信装置。
【請求項2】
前記付加情報は、1〜複数個が用意され、前記用意されている1〜複数個の付加情報について、その付加情報を用いるか否かの選択設定を受け付ける付加情報設定受付手段を備え、
前記自動文章生成手段は、時刻を提供するための時計手段から提供された時刻における、位置を検出するための測位手段で検出された位置での状況を表わす文章を、前記付加情報設定受付手段で、用いるとの選択設定を受け付けた前記付加情報に基づく付加文章を付加して生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の自動文章発信装置。
【請求項3】
使用者による文章作成の入力操作に応じて文章を生成するユーザ入力文章生成手段を備え、
前記制御手段は、前記使用者による文章作成の入力操作があったときには、前記自動文章生成手段による文章の自動生成処理を中止させると共に、前記ユーザ入力文章生成手段で生成された文章を、前記文章発信手段により前記ネットワークに発信させ、当該文章の発信の終了後、前記自動文章生成手段による文章の自動生成処理の中止を解除するように制御する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動文章発信装置。
【請求項4】
前記自動文章生成手段で生成された文章を、前記文章発信手段により前記繰り返し発信させるタイミングについての設定を受け付ける発信タイミング受付手段を備え、
前記制御手段は、前記発信タイミング受付手段で受け付けられた前記タイミングの設定にしたがって、前記自動文章生成手段で生成された文章を、前記文章発信手段により発信させるタイミングを制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の自動文章発信装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記自動文章生成手段における文章の作成において、前記測位手段で検出された位置を特定する語句の使用の許可または不許可を制御可能である
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の自動文章発信装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記自動文章生成手段における前記文章の生成タイミングに対して、前記文章発信手段により前記ネットワークに発信させるタイミングを、所定時間ずらすように制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の自動文章発信装置。
【請求項7】
前記付加情報に応じて、前記ネットワークを通じ、webサイトにアクセスして、付加する文章を生成するために必要な情報を取得する手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の自動文章発信装置。
【請求項8】
前記付加情報について、その付加条件の設定を受け付ける手段を備え、
前記自動文章生成手段は、前記設定を受け付けた前記付加条件に基づいて前記付加情報に基づく付加文章を付加して生成する
ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の自動文章発信装置。
【請求項9】
コンピュータを、
時刻を提供するための時計手段から提供された時刻における、位置を検出するための測位手段で検出された位置での状況を表わす文章を、予め用意されている付加情報に基づく付加文章を付加して生成する自動文章生成手段、
作成された文章をネットワークを通じた宛先に対して発信する文章発信手段、
前記自動文章生成手段における前記文章の生成タイミングを制御すると共に、前記自動文章生成手段で生成された文章を、前記文章発信手段により発信させるタイミングを制御し、前記自動文章生成手段で生成された文章を前記文章発信手段により、時間の経過にしたがって繰り返し発信させるようにする制御手段、
として機能させるための自動文章発信処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−105184(P2013−105184A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246223(P2011−246223)
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】