説明

自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造

【課題】
防塵性及び防盗性を向上させた自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を提供する。
【解決手段】
扁平直方体形状を呈して、上面部15aにICカード6を挿入可能に開放される開口部17を形成してなる有底の下ケース15に、上面部15aを開閉塞可能とする蓋体16を、開口部17の一側縁17aに沿って延設される軸方向を有する軸部18,18によって、回動自在に軸支すると共に、蓋体16が開口部17を閉塞している状態で、開口部17周縁に係止させるロック機構20が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防塵性及び防盗性に優れた自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、特に、設置スペースの自由度を向上させた自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造として、図11に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
まず、構成から説明すると、このような従来の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造では、車両1の車室内前方に位置するインストルメントパネル2の上面2a等には、自動料金収受システムを構成するETC車載機3が、装着されている。
【0004】
このETC車載機3は、扁平で、略箱型形状を呈する様に、上ケース4aと下ケース4bとによって主に構成される筐体4の内部に、制御装置等を装着した回路基板5と、ICカード6を格納するICカードケース部7とが内蔵されている。
【0005】
このうち、前記下ケース4bには、前記ICカードケース部7の開口部7aに対応して、車室内側に向けて開口方向を有するケース開口部4cが形成されている。
【0006】
次に、この従来の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造の作用について説明する。
【0007】
このように構成された従来の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造では、前記ケース開口部4c及び前記ICカードケース部7の開口部7aを介して、ICカード6を前記ICカードケース部7内に挿入すると、このICカード6に設けられたICチップの接点が、ケース側接点と導通可能に接触して、データの読込及び書込が行われ、演算処理が行われると共に、車外に位置する車外ETC機器との間で、データ通信が行われる。
【0008】
演算結果等は、前記上ケース4aの切欠凹部4dから表示面8aを車室内側に露出させるLCD表示部8に表示されて、乗員が視認出来る。
【0009】
ICカード6は、不使用時に前記ICカードケース部7の開口部7aを介して、前記ICカードケース部7から抜出されて、防盗性を向上させている。
【特許文献1】特開2001−184536号公報(段落0011乃至0031,図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、このような従来の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造では、ICカード6を挿入し易くする為に、前記筐体3のケース開口部4cが、前記ICカードケース部7の開口部7aと共に、車室内側に向けて、常時開口されている。
【0011】
このため、これらのケース開口部4c及び開口部7aから、埃や塵芥及び異物が、筐体3内部に侵入し易く、前記ICカード6のICチップの接点を汚して、データの読込及び書込ミスや、データ通信不良を引き起こす可能性があった。
【0012】
また、ICカード6を、不使用時に前記ICカードケース部7の開口部7aに挿入したまま、前記ICカードケース部7から抜出すのを忘れた場合、車外から視認されてしまうので、盗難の対象となる虞もあった。
【0013】
そこで、本発明は、防塵性及び防盗性を向上させた自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、略扁平直方体形状を呈して、上面部にカードを挿入可能に開放される開口部を形成してなる有底の下ケースに、該上面部を開閉塞可能とする蓋体を、該開口部の一側縁に沿って延設される軸方向を有する軸部によって、回動自在に軸支すると共に、該蓋体が前記開口部を閉塞している状態で、前記開口部周縁に係止させるロック機構を有する自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を特徴としている。
【0015】
また、請求項2に記載されたものは、前記ロック機構は、前記蓋体閉塞状態で、前記開口部を構成する側壁部の内側面に対向するように内嵌される側縁レール部のうち、一方に設けられる係合突起及び、他方に設けられて、該係合突起と係合する係合凹部によって主に構成されている請求項1記載の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を特徴としている。
【0016】
更に、請求項3に記載されたものは、前記ロック機構は、前記蓋体にスライド可能に設けられて、係合凹溝部を下面側に有するスライドノブ部材と、前記蓋体が閉塞された状態で、前記係合凹溝部が、所定の位置までスライドされることにより、前記係合凹溝部に係合されるように、前記開口部周縁から突設される係合凸部とを有して主に構成されている請求項1記載の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を特徴としている。
【0017】
そして、請求項4に記載されたものは、略扁平直方体形状の上面部及び側面部に跨って、カードを挿入可能に開放される開口部を形成してなる名刺ケース型カード収納部に、前記上面部及び側面部を同時に開閉塞可能とするL字状蓋体を、該開口部の一側縁に沿って延設される軸方向を有する軸部によって、回動自在に軸支すると共に、前記蓋体の開放端縁から延設されて、該蓋体が前記開口部を閉塞している状態で、前記開口部周縁に係止される延長フック部を有するロック機構を設けたことを特徴とする自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を特徴としている。
【0018】
更に、請求項5に記載されたものは、前記下ケース又は、名刺ケース型カード収納部の側壁部に、表示部を設けた請求項1乃至4のうち何れか一項記載の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
このように構成された請求項1記載のものでは、上面部に形成された開口部から、カードを挿入して、前記蓋体を前記軸部を回動中心として回動させることにより、前記開口部は、該蓋体によって閉塞される。
【0020】
このため、埃や塵芥及び異物が、前記下ケース内部に侵入する虞が無く、防塵性が良好である。
【0021】
該蓋体は、前記ロック機構によって、前記開口部を閉塞している状態で、前記開口部周縁に係止されているので、容易に開放されることがない。
【0022】
また、前記蓋体が閉塞された状態では、前記下ケース内に収納されたカードを、カードが存在するか、否かを含めて、外部から視認出来ない。このため、防盗性が良好である。
【0023】
また、請求項2に記載されたものでは、前記ロック機構の側縁レール部に設けられた係合突起又は係合凹部が、前記他方に設けられた係合凹部又は係合突起と係合されて、ロックされる。
【0024】
前記側縁レール部は、前記蓋体閉塞状態で、前記開口部を構成する側壁部の内側面に対向するように内嵌されるので、高さ方向の厚み寸法を減少させることが出来る。
【0025】
また、該側縁レール部に沿わせて、前記カードを挿入するように構成することにより、更に、カードを挿抜する際の操作性を良好なものとすることが出来る。
【0026】
更に、請求項3に記載されたものは、前記蓋体が閉塞された状態で、前記ロック機構のスライドノブ部材をスライド移動させることにより、前記開口部周縁から突設される係合凸部が、前記係合溝部に係合される。
【0027】
このため、前記蓋体が開放不能にロックされる。
【0028】
また、前記ロック機構のスライドノブ部材をスライド移動させることにより、前記開口部周縁から突設される係合凸部と、前記係合溝部との係合が解除される。
【0029】
このため、前記蓋体が開放可能となり、該蓋体の開放により、前記カードを下ケース内から挿抜可能とすることができる。
【0030】
そして、請求項4に記載されたものは、前記名刺ケース型カード収納部に軸支されたL字状蓋体を、前記軸部を回転中心として、回動させると、前記上面部及び側面部が、同時に開閉塞される。
【0031】
このため、上面部及び側面部に跨って、形成された開口部の開口面積を大きく設定することが可能となり、前記カードの挿抜を容易に行うことが出来る。
【0032】
また、前記ロック機構は、L字状蓋体が前記開口部を閉塞している状態で、前記開口部周縁に係止させる形状に構成されているので、別途、複雑な構成のロック機構を設ける必要がない。
【0033】
更に、請求項5に記載されたものは、従来のように、カードを挿抜する開口部を側壁部に形成する必要が無い。
【0034】
このため、前記下ケース又は、名刺ケース型カード収納部の側壁部に、表示部を設けて、スペース効率を良好なものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0036】
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0037】
図1乃至図3は、本実施の形態による自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を示している。
【0038】
まず、構成から説明すると、図3に示すような本実施の形態の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造では、車両1の車室9内前方位置に設けられるセンタクラスタ部10と、センタコンソール部11との接続部12の側壁面12aに、ETC車載機13が、添着されて設けられている。
【0039】
このETC車載機13の筐体14は、略扁平直方体形状を呈して、上面部15aに前記カード6を挿入可能に開放される開口部17が形成されている有底の下ケース15と、この下ケース15の上面部15aを開閉塞可能とする蓋体16とを有して主に構成されている。
【0040】
このうち、前記蓋体16は、前記ICカード6よりも、やや大きめの上面視略長方形形状を呈する薄板状に形成されている。
【0041】
また、この蓋体16の左右一対の短辺部16a,16aの下面側には、断面略L字状を呈して、前記ICカード6をスライド挿入可能に支持する側縁レール部19,19が、一体に固着されている。
【0042】
この側縁レール部19は、前記蓋体16の下面側に固着される縦壁面部19aと、この縦壁面部19aの下端から、内側に向けて一体に延設される水平面部19bとを有して構成されている。
【0043】
そして、前記開口部17の長辺側の一側縁17aには、前記蓋体16の長辺に沿って軸延設方向を有する軸部18によって、この蓋体16が、前記開口部17を開閉塞可能とするように回動自在に軸支されている。
【0044】
また、この実施の形態の筐体14には、前記蓋体16が、前記開口部17を閉塞している状態で、前記開口部17周縁に係止されることにより、容易に開放不能とする図2に示す様なロック機構20が、左,右一対設けられている。
【0045】
この実施の形態のロック機構20は、前記蓋体16が閉塞されている状態で、前記開口部17を構成する短辺側の左右一対の側壁部15bの内側面15cに突設形成される係合突起21と、この内側面15cに対向するように内嵌される側縁レール部19の縦壁面部19aに凹設形成されて、この係合突起21と係合及び離反する係合凹部22とによって、主に構成されている。
【0046】
次に、この実施の形態の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造の作用について、説明する。
【0047】
この実施の形態の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造では、前記下ケース15の上面部15aに形成された開口部17から、ICカード6を挿入して、前記蓋体16を前記軸部18,18を回動中心として回動させることにより、前記開口部17は、この蓋体16によって閉塞される。
【0048】
このため、埃や塵芥及び異物が、前記下ケース15内部に侵入する虞が無く、防塵性が良好である。
【0049】
この蓋体16は、前記ロック機構20の側縁レール部19,19に設けられた係合突起21,21が、側壁部15b,15bの内側面に形成された係合凹部22,22と係合されることにより、ロックされる。
【0050】
このように、前記開口部17を閉塞するだけで、閉塞状態では、前記開口部17周縁に、前記蓋体16が係止されているので、容易に開放されることがない。
【0051】
また、前記蓋体16が閉塞された状態では、前記下ケース15内に収納されたICカード6を、ICカード6が存在するか、否かを含めて、外部から視認出来ない。このため、防盗性が良好である。
【0052】
更に、前記側縁レール部19,19は、前記蓋体16が閉塞された状態で、前記開口部17を構成する側壁部15b,15bの内側面に対向するように内嵌されるので、ETC車載機13の高さ方向の厚み寸法を減少させることが出来る。
【0053】
また、これらの側縁レール部19,19に沿わせて、図1に示す様に、蓋体16を斜めに開放させた状態で、前記ICカード6を、図中矢印に示す方向に、挿入することにより、更に、ICカード6を挿抜する際の操作性を良好なものとすることが出来る。
【実施例1】
【0054】
図4は、この発明の実施の形態の実施例1の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を示すものである。尚、前記実施の形態と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0055】
まず、構成上の相違点を説明すると、この実施例1では、ETC車載機113を構成する筐体114の下ケース115には、短辺側の側壁部115bに、LCD表示部8の表示面8aが設けられている。
【0056】
次に、この実施例1の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造の作用について説明する。
【0057】
この実施例1では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、上面部15aに開口部17を形成することができるので、従来のように、ICカード6を挿抜する開口部を短辺側の側壁部115bに形成する必要が無い。
【0058】
このため、前記下ケース115の側壁部115bに、LCD表示部8の表示面8aが設けられて、スペース効率を良好なものとすることができる。
【0059】
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態と同一乃至均等であるので説明を省略する。
【実施例2】
【0060】
図5乃至図8は、この発明の実施の形態の実施例2の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を示すものである。尚、前記実施の形態及び実施例1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0061】
まず、構成上の相違点を説明すると、この実施例2では、ETC車載機213を構成する筐体214の下ケース215及び蓋体216には、ロック機構220が設けられている。このロック機構220は、前記蓋体216の開放端縁216a近傍に凹設形成されたガイド部223にスライド可能に係合されて、係合凹溝部222を下面側に有するスライドノブ部材221と、前記蓋体216が閉塞された状態で、前記スライドノブ部221の係合凹溝部222が、所定の位置までスライドされることにより、図8に示す様に、前記係合凹溝部222に係合されるように、前記開口部17の他側縁側の周縁部17bから突設される係合凸部224とを有して、主に構成されている。
【0062】
次に、この実施例2の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造の作用について説明する。
【0063】
この実施例2では、前記実施の形態及び実施例1の作用効果に加えて、更に、前記蓋体216が閉塞された状態で、前記ロック機構220のスライドノブ部材221をスライド移動させることにより、図8に示す様に、前記開口部17の他側縁側の周縁部17bから突設される係合凸部224が、前記係合溝部222に係合される。
【0064】
このため、前記蓋体216が開放不能にロックされる。
【0065】
また、前記ロック機構220のスライドノブ部材221をスライド移動させることにより、前記開口部17の周縁部17bから突設される係合凸部224と、前記係合溝部222との係合が解除される。
【0066】
このため、前記蓋体216が開放可能となり、蓋体216の開放により、前記ICカード6を下ケース215内から挿抜可能とすることができる。
【0067】
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1,2と同一乃至均等であるので説明を省略する。
【実施例3】
【0068】
図9及び図10は、この発明の実施の形態の実施例3の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を示すものである。尚、前記実施の形態及び実施例1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0069】
まず、構成から説明すると、この実施例3のETC車載機313では、筐体314が、主に、名刺ケース型カード収納部315と、L字状蓋体316とを有して構成されている。
【0070】
このうち、名刺ケース型カード収納部315は、略扁平直方体形状を呈して、面積の大きな上面部315aの略上半分と、この上半分側の長辺に位置する側面部315bに跨って、カード6が挿入可能となるように、開放される開口部317が形成されている。
【0071】
また、前記L字状蓋体316は、前記上面部315aの開口を覆う上面部316aと、前記側面部31bの開口を覆う長辺部316bとが一体に形成されていて、側面視で、略L字状を呈するように、略直角に接合されている。
【0072】
このうち、前記長辺部316bは、側縁部316cが、前記開口部317の一側縁317aに沿って延設される軸方向を有する軸部18,18によって、回動自在に軸支されていて、前記名刺ケース型カード収納部に形成された開口部317の上面部及び側面部を同時に開閉塞可能とするように構成されている。
【0073】
そして、この実施例3には、ロック機構320が設けられている。
【0074】
このロック機構320は、前記L字状蓋体316が、図9に示すように、閉塞されている状態で、前記開口部周縁の反対側のR辺部315cに、係止されるように、前記上面部316aの開放端縁316dの左右方向中央から延設されたR状フック部321を有している。
【0075】
次に、この実施例3の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造の作用について説明する。
【0076】
この実施例3では、前記実施の形態及び実施例1,2の作用効果に加えて、更に、前記名刺ケース型カード収納部315に軸支されたL字状蓋体316を、前記軸部18,18を回転中心として、回動させると、前記名刺ケース型カード収納部315の上面部315a及び側面部315bが、同時に開閉塞される。
【0077】
このため、上面部315a及び側面部315bに跨って、形成された開口部317の開口面積を大きく設定することが可能となり、前記ICカード6の挿抜を容易に行うことが出来る。
【0078】
また、前記ロック機構320のR状フック部321は、前記L字状蓋体316が、前記開口部317を閉塞している状態で、前記開口部317周縁に係止される形状に構成されている。
【0079】
このR状フック部321は、前記L字状蓋体316と一体となる様に延設形成することが容易に出来る。従って、別途、複雑な構成のロック機構を設ける必要がなく、製造コストの増大を抑制出来ると共に、機構の複雑化に伴う故障の発生を減少させることが出来る。
【0080】
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0081】
例えば、前記実施の形態では、前記蓋体16の左右一対の短辺部16a,16aの下面側に、断面略L字状を呈して、前記ICカード6をスライド挿入可能に支持する側縁レール部19,19が、一体に固着されているが、特にこれに限らず、例えば、蓋体16と別体で構成されていて、蓋体16の開放と共に、傾斜するように揺動して、ICカード6の挿抜を容易とする構成等、どのような構成であっても、下ケース15の上面部15a若しくは、実施例3の様に、長辺側の側面部315bからICカード6を挿抜出来るもので有ればよい。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の最良の実施の形態の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を示し、全体の構成を説明する斜視図である。
【図2】実施の形態の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、図1中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図3】実施の形態の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、車室内にETC車載機のカードホルダが装着された様子を説明する斜視図である。
【図4】実施の形態の実施例1の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、全体の構成を説明する斜視図である。
【図5】実施の形態の実施例2の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、全体の構成を説明する斜視図である。
【図6】実施の形態の実施例2の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、ロック機構の構成を説明する上面図である。
【図7】実施の形態の実施例2の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、ロック機構のスライドノブ部材を蓋体に装着する様子を説明する縦断面図である。
【図8】実施の形態の実施例2の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、ロック機構のスライドノブ部材によって、蓋体が閉塞状態でロックされた様子を説明する縦断面図である。
【図9】実施の形態の実施例3の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、蓋体閉塞状態での斜視図である。
【図10】実施の形態の実施例3の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造で、蓋体開放状態での斜視図である。
【図11】従来例の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0083】
6 ICカード(カード)
13,113,213,313
ETC搭載機
15,115,215
下ケース
15a 上面部
15b 側壁部
15c 内側面
16,216,316
蓋体
17 開口部
17a 一側縁
18 軸部
19 側縁レール部
20,220,320
ロック機構
21 係合突起
22 係合凹部
221 スライドノブ部材
222 係合凹溝部
224 係合凸部
315 名刺ケース型カード収納部
315a上面部
315b側面部
316 L字状蓋体
316d開放端縁
321 R状フック部(フック部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略扁平直方体形状を呈して、上面部にカードを挿入可能に開放される開口部を形成してなる有底の下ケースに、該上面部を開閉塞可能とする蓋体を、該開口部の一側縁に沿って延設される軸方向を有する軸部によって、回動自在に軸支すると共に、該蓋体が前記開口部を閉塞している状態で、前記開口部周縁に係止させるロック機構を有することを特徴とする自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造。
【請求項2】
前記ロック機構は、前記蓋体閉塞状態で、前記開口部を構成する側壁部の内側面に対向するように内嵌される側縁レール部のうち、一方に設けられる係合突起及び、他方に設けられて、該係合突起と係合する係合凹部によって主に構成されていることを特徴とする請求項1記載の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造。
【請求項3】
前記ロック機構は、前記蓋体にスライド可能に設けられて、係合凹溝部を下面側に有するスライドノブ部材と、前記蓋体が閉塞された状態で、前記係合凹溝部が、所定の位置までスライドされることにより、前記係合凹溝部に係合されるように、前記開口部周縁から突設される係合凸部とを有して主に構成されていることを特徴とする請求項1記載の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造。
【請求項4】
略扁平直方体形状の上面部及び側面部に跨って、カードを挿入可能に開放される開口部を形成してなる名刺ケース型カード収納部に、前記上面部及び側面部を同時に開閉塞可能とするL字状蓋体を、該開口部の一側縁に沿って延設される軸方向を有する軸部によって、回動自在に軸支すると共に、前記蓋体の開放端縁から延設されて、該蓋体が前記開口部を閉塞している状態で、前記開口部周縁に係止される延長フック部を有するロック機構を設けたことを特徴とする自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造。
【請求項5】
前記下ケース又は、名刺ケース型カード収納部の側壁部に、表示部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項記載の自動料金収受システムに用いるカードホルダ構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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