説明

自動臨床アナライザにおいて使用されるべき物体を特定する方法

臨床アナライザの作動制御システムへ自動的にデータを入力することであって、そのデータは臨床アナライザ内に置くべき物体と関連したものであり、その物体につけられたしるしに付加的な識別子として特殊なシンボルを付与することによるもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、尿、血清、血漿、脳脊髄液などのような患者の生物学的流体を自動的に処理する方法および装置に関する。特に、本発明は、自動臨床アナライザ内で消耗品または構成品のような物体を特定して追跡する方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
重要な被検物質として患者の感染部、体液または膿瘍部のサンプルを分析することによって患者の診断や治療に関連した様々なタイプの検査を実施できる。患者サンプルは、代表的には、閉じたサンプル・チューブに入れられ、これらのチューブが臨床検査室へ運ばれ、自動臨床アナライザ上のラック内に置かれ、次いで、チューブからサンプルが抽出される。その後、反応受け器内で、サンプルは、試薬容器から抽出された種々の試薬と混ぜ合わせる。場合によっては、この混合物を分析前にインキュベートしてから患者の治療の助けとする。検査用測定、すなわち、比濁測定または蛍光測定等を行ってエンドポイント値または反応率値を確認し、これらの値から、周知の較正技術を使用してサンプル内の被検物質の量を決定できる。
【0003】
自動臨床アナライザは、作業者または技術者のエラーを最小限に抑えながらより迅速に結果を得ることで作業効率を改善する。評価分析処理量に関する臨床検査室に対する要望が高まっていることにより、アナライザ内で消耗試薬、品質管理溶液および較正溶液ならびに検査デバイスまたは構成品を扱う際の精度および効率は絶えず向上させる必要がある。以下、試薬、品質管理溶液および較正溶液を分析溶液と称することがある。市販のアナライザにおける制約因子としては、作業者が分析溶液および検査デバイスまたは構成品に関する同一性その他の情報に関する情報を手作業でアナライザの制御系に入力する必要があるということがある。
【0004】
代表的には、分析溶液のための容器、分析溶液容器のためのキャリア、患者サンプル・チューブ、サンプル・チューブ・ラック、検査デバイス、交換可能なアナライザ構成品などのような特定すべき項目は、そこに貼付した在来のバーコード・ラベルによって特定される。しかしながら、場合によっては、在来のバーコード・ラベルは、特定すべき項目の上に取り付けるには大きすぎる場合があったり、バーコード・ラベルのサイズに制限がある可能性があり、その結果そこにコードされる情報量が制限される。あるいは、特定すべき項目に関する情報を作業者がアナライザ作動制御システムにおける或る特殊なデータ入力ポイントに手作業で入力することが必要な場合があり、いずれの場合でも、不必要に時間を費やし、データ入力エラーの可能性も高まる。これらのデータ入力制限のすべては、臨床アナライザの評価分析処理量全体に悪影響を与える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、付加的な識別子として特殊なシンボルを設けてアナライザに置くべき特定された項目上の特定用しるしを拡張することによって臨床アナライザの作動制御システムに特定用データを自動的に入力する改良方法を提供する。さらに、本発明では、そのようなアナライザ内に置かれるべき選択物体に同じように拡張された高情報密度の二次元マトリックスしるしラベルを貼付する。アナライザ内に置かれるべき物体上の特定用しるしの冒頭にリーディングシンボルを形成する2つの特殊なキャラクタを加えることで、作業者の介入を必要とすることなく、作動システム内の適切な位置にしるしから得られた情報を自動的に送ることが可能になる。したがって、作業時間の短縮およびエラーの低減という利点が達成される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、本出願の一部をなす添付図面と関連して行った以下の詳細な説明からより完全に理解して貰えよう。
図1は、本発明が有効に使用され得る自動アナライザの概略平面図である。
図2Aは、図1のアナライザの一部拡大概略平面図である。
図2Bは、図1のアナライザで役に立つ分析ユニットである。
図2Cは、図2Bの分析ユニットで役に立つ集積測定センサである。
図3Aは、本発明を実施する際に役に立つサンプル・チューブおよびサンプル・チューブ・ラックの斜視図である。
図3Bは、図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つ試薬容器(container)の斜視図である。
図4Aは、図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つバイアル容器キャリアの斜視図である。
図4Bは、多数の較正溶液バイアル容器を入れた図4Aのバイアル容器キャリアの立面図である。
図4Cは、図1のアナライザの作業に伴う表示画面の説明図である。
図5Aは、図1のアナライザで役に立つアリコート受け器(vessel)アレイ保管・取り扱いユニットの斜視図である。
図5Bは、図1のアナライザで役に立つアリコート受け器ユニットの斜視図である。
【0007】
図6は、図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つ容器移送システムの概略平面図である。
図7は、図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つ容器シャトルの斜視図である。
図8は、図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つ容器トレイ・シャトルの斜視図である。
図9は、機器セットアップへのアクセスを示しているコンピュータ・インタフェース画面である。
図10は、図1のアナライザ内で使用されるサンプル・ラックへのアクセスを示しているコンピュータ・インタフェース画面である。
図11Aは、図1のアナライザ内に置かれるべき試薬容器に適用されるような、本発明の拡張マトリックスしるしの説明図である。
図11Bは、図1のアナライザ内に置かれるべき新しいポンプに適用されるような、本発明の拡張マトリックスしるしの説明図である。
図11Cは、図1のアナライザ内に置かれるべき較正バイアルに適用されるような、本発明の拡張マトリックスしるしの説明図である。
図12は、図1のアナライザで使用されることになっている較正値およびコントロール値に適用されるような、本発明の拡張マトリックスしるしの説明図である。
【0008】
図1は、図2と共に、本発明を有利に実行できる自動化学アナライザ10の諸要素を概略的に示している。このアナライザ10は、キュベット・ポート20を形成した外側キュベット回転コンベヤ14と、受け器ポート22を形成した内側キュベット回転コンベヤ16とを支持している反応回転コンベヤ12を含む。外側キュベット回転コンベヤ14と内側キュベット回転コンベヤ16は開放溝18によって分離されている。キュベット・ポート20は、本発明の譲受人に譲渡された審査係属中の米国特許出願番号09/949,132に開示されているような複数の反応キュベット24を受け入れるようになっている。反応キュベットは、在来の臨床評価分析および免疫測定評価分析のための種々の試薬およびサンプル液を収容している。一方、受け器ポート22は、超高感度発光免疫測定専用の試薬を収容している複数の反応受け器25を受け入れるようになっている。反応回転コンベヤ12は、一定方向に段階的に移動するように回転可能であり、この段階的移動は一定の停止時間によって分けてあり、この停止時間中、回転コンベヤ12は静止状態に保たれ、センサ、試薬添加ステーション、混合ステーションなどのようなコンピュータ制御される評価分析操作装置13が、必要に応じて、キュベット24および反応受け器25内に収容されている評価分析混合物に作用する。
【0009】
アナライザ10は、イリノイ州ディアフィールドのDade Behring Inc.の販売しているDimension(R)臨床化学アナライザで使用されており、コンピュータ・ベースの電気機械制御プログラミングの分野で当業者によって広く使用されているような機械語で書かれたコンピュータ・プログラムに基づいて作動システム15により実行されるソフトウェアによって制御される。作動システム15は、また、外側キュベット回転コンベヤ14付近に設置された種々の分析ユニット17A、17B、17C、17Dによって行われる評価分析を実施するためのアプリケーション・ソフトウェア・プログラムも実行する。分析ユニット17Aはアナライザ10が発光酸素チャネリング免疫測定法(「LOCI」)を実施できるように構成された在来のルミノメータまたはケミルミノメータであると有利である。LOCI評価分析は、非常に特異的であり、時間のかかる分離工程なしに実施できるので、多くの在来の免疫評価分析よりもかなりの利点がある。LOCI方法の完全な説明は米国特許第5,340,716号にある。分析ユニット17Aは、それと分析しているサンプルを評価分析に有害である環境光から保護するようになっている環境室(点線で示す)によって、取り囲まれていると好ましい。さらに、反応受け器25および/または対応する回転コンベヤ16は、光に敏感な試薬または反応混合物を周りの環境光から保護するように構成してあるとよい。
【0010】
残っている分析ユニット17B、17Cは発光を検出するようになっていてもよいが、アナライザの能力を最適化して多様化するように非発光ベースの異なった分析を実施するようになっていると好ましい。たとえば、分析ユニット17Bがフォトメータまたは濁度メータを含んでいてもよい。イリノイ州ディアフィールドのDade Behring Inc.が製造販売しているDimension(R)臨床化学アナライザの一部として適当なフォトメータが使用される。分析ユニット17Cがさらに異なったタイプの検出器、たとえば、比濁計を含んでいてもよい。さらに、分析ユニット17Dが、さらに別の異なったタイプの検出器、たとえば、図2Cに示すようなイオン選択電極(ISE)集積測定センサ19を使用する、図2Bに示すようなイオン選択電極(ISE)測定ユニット17Dであると好ましい。ISE集積測定センサ19は、代表的には、複数の基準素子および複数のセンサ素子で平らな基体上に製造した使い捨てカートリッジまたはセンサ組立体の形を有する。各素子用の電気接点が基体面に設けてあり、フローチャネルが基体基準素子およびセンサ素子の真上に設けてあって分析されつつあるサンプルをセンサ素子の真上に向けるようになっている。液体コンジットが、フローチャネルに生物学的サンプルを供給し、それらをISEセンサ・デバイスから除去するようになっている。ISE集積測定デバイス19は、米国特許第5,964,994号に記載されているものと同様のものであり、二次元マトリックスしるし21が集積測定センサ19に取り付けられた特定用ラベル23に印刷されている。二次元マトリックスしるし21の使用により、ユーザ選択のエラー補正パーセンテージで大量のデータをエンコーディングすることが可能になり、これは、特定用ラベルが在来の一次元バーコードのサイズよりも小さく制限されたサイズであるときに特に有利であり、または、在来の一次元バーコードよりも多い情報を記録する必要があるときに特に有利である。二次元マトリックスしるし21は、中心に正方形の目玉パターン(bull's-eye pattern)を有する正方形または矩形のグリッド上の正方形モジュールからなる名目的に正方形または矩形のシンボルである。ペンシルベニア州ピッツバーグのAIM Internationalから入手できるようなAztec CodeまたはData Matrixシンボルとして知られている代表的なこのようなシンボルは、データ・キャラクタ・エンコーデイション(encodation)、エラー制御エンコーディング用ルール、グラフィック・シンボル構造、基準デコーディング・アルゴリズムおよびユーザ選択可能なアプリケーション・パラメータを含む特性を有する。
【0011】
アナライザ10の作業に関するデータは、代表的には、アナライザ10全体にわたって分布させた多数のセンサおよびバーコード・リーダから作動システム15に供給される。さらに、ニューヨークのSkaneateles Fallsに基づくHHPから入手できるような、全方向性読み取り能力を有する在来のハンドヘルドのワンド15Wを作業者が使用して後述するように手作業でデータまたはバーコードをスキャンしてもよい。作動システム15は、代表的にはキーボードおよびモニタまたはフラットパネル・タッチ・ビューイング・スクリーンなどからなるオペレータ・インタフェース・モジュールを含む。このシステムでは、本明細書で説明しているようなアナライザ10の作業状況についての無数の情報に作業者がアクセスし、これらの情報を画面に表示できるし、または、アナライザ10内になんらかの故障が生じた場合などに自動的に表示できる。作動システム15は、公知のインタフェース・ソフトウェア・アプリケーションを使用して臨床検査情報システム(LIS)および/または病院情報システム(HIS)と相互連携していてもよく、その場合、検査室作業員が、必要に応じて、患者、患者評価分析リクエスト、評価分析結果、アナライザ状況などに関する情報に直接アクセスすることができる。
【0012】
温度制御された試薬保管領域26、27、28が図3Bに示すように複数の細長い多区画化学試薬容器30を格納しており、これらの試薬容器30は、多数のウェル32内に所与の評価分析を実施するのに必要な試薬を収容している。各ウェルは、3.4ミリリットルほどの所与の試薬を収容している。後述する本発明の重要な特徴は、拡張試薬しるし21にあり、このしるしは、試薬しるし21におけるリーディング・キャラクタとして設置された2つの特殊なキャラクタを有し、そこに含まれる情報を作動システム15における適切な試薬フィールドに送るようになっている。図4Aは、既知被検物質濃度の較正溶液を較正溶液バイアル30Vに収容している化学較正バイアル容器キャリア30Aを示している。これらの較正溶液は、アナライザ10内で周知の較正、品質管理手順を行うようになっている。本発明によれば、較正バイアル容器30Aも拡張較正しるし72を有し、このバイアル容器しるし72は、そこにリーディング・キャラクタとして設けてあってそこに含まれる情報を作動システム15の適切な較正フィールドに送るようになっている2つの特殊なキャラクタを有することで拡張されている。較正バイアル容器30Aは、また、試薬保管領域26、27、28内でアナライザ10に在庫管理されてもよい。周知のように、各較正バイアル30Aは、それ専用の値シートを記録した関連セットの品質管理値を有し、これらの値は、作業者が作動システム13に入力して正確な較正プロセスがアナライザ10によって実施されるようにしなければならない。このデータ入力プロセスは、図4Cからわかるように、時間がかかり、作業者のエラーを招きやすい。図4Cは、作動システム15と関連した表示画面であり、この表示画面は、領域Aでわかるようにどのタイプの較正を使ってどの作業者が或る特定の方法を較正したかというデータについての情報を含む、評価分析較正詳細についての情報を示している。較正プロセスの実際の結果は、被検物質検査結果に含む領域Bおよび実際の較正信号結果を含む領域Cに見いだすことができる。
【0013】
入力レーン34Aおよび出力レーン34Bを有する双方向装入・送出サンプル・チューブ移送システム36が、試験しようとしている検体液を収容し、サンプル・チューブ・ラック42内に装着された個々の装入サンプル・チューブ40を液体サンプル採取アーム44のサンプル採取円弧内へ移送する。サンプル・チューブ40内に収容された検体液は、在来のバーコード・リーダでチューブに設けられた在来の一次元バーコード記号40−BCを読み取ることによって特定され、特に、患者の同一性、実施すべき検査、アナライザ10内にサンプル・アリコートを保持すべきなのかどうか、もし保持するのであればどのくらいの期間かなどを決定する。
【0014】
サンプル採取アーム44は、回転可能シャフト48に装着された液体サンプル採取プローブ46を支持しており、その結果、サンプル採取アーム44の動きが、図5Aに示すように、サンプル・チューブ移送システム36およびアリコート受け器アレイ移送システム50を横切る円弧を描く。サンプル採取アーム44は、サンプル・チューブ40から液体サンプルを吸引し、図5Bに示すように、必要な評価分析を実施するのに必要なサンプル量に応じてアリコート受け器アレイ52にある複数の受け器52Vの1つまたはそれ以上のものにアリコート・サンプルを分配し、アナライザ10によって環境室38内に保持されるべきサンプル・アリコートを提供するように作動可能である。
【0015】
アリコート受け器移送システム50は、アリコート受け器アレイ保管・分配モジュール56と、反応回転コンベヤ12に接近して設置したサンプル吸引・分配アーム54の下方にある多数のアリコート受け器アレイ・トラック57内でアリコート受け器アレイ52を双方向に移動させるようになっている多数のリニア駆動モータ58とを含む。サンプル吸引・分配アーム54は、作動システム15によって制御され、在来の液体プローブ54Pを使用して、トラック57内のサンプル採取位置に位置した個々の受け器52Vから制御量のサンプルを吸引するようになっている。次いで、液体プローブ54Pが分配位置に移動させられ、この分配位置において、適量の吸引サンプルがキュベット・ポート20にある1つまたはそれ以上のキュベット24に分配され、アナライザ10が1つまたはそれ以上の被検物質の検査を行う。サンプルが反応キュベット24に分配された後、在来の移送手段が、必要に応じて、アリコート受け器アレイ移送システム50、環境室38、廃棄領域(図示せず)間でアリコート受け器アレイ52を移動させる。
【0016】
多数の試薬吸引・分配アーム60、61、62(各々、少なくとも1つの在来型の液体試薬プローブ60P、61P、62Pを含む)が、それぞれ、独立して装着してあり、それぞれ、試薬保管領域26、27、28間で移動可能となっている。プローブ60P、61P、62Pは、試薬添加位置で適切な試薬容器30のウェル32から指定評価分析を行うのに必要な試薬を吸引できる在来型の機構である。その後、プローブ60P、61P、62Pは、試薬を反応キュベット24に分配する試薬分配位置に戻される。プローブ60P、61P、62Pは、また、必要に応じて較正溶液バイアル30Vから較正溶液および管理溶液を吸引し、アナライザ10の適切な作業を確実にするのに必要な較正手順および管理手順を実行する。その後、プローブ60P、61P、62Pは、溶液が反応キュベット24に分配され、分析手段17A〜Dによって分析される較正溶液分配位置に移動させられる。
【0017】
反応キュベット装填ステーション61および反応受け器装填ステーション63が、それぞれ、外側キュベット回転コンベヤ14および内側受け器回転コンベヤ16に接近して設置してあり、たとえば移動可能なロボットアーム65を使用して、後に説明するように反応キュベット24を横向きにキュベット・ポート20に装填し、また、反応受け器25を受け器ポート22に装填するようになっている。操作に当たって、評価分析を最終的に行った使用済みのキュベット24は、本発明の譲受人に譲渡された審査係属中の米国特許出願番号10/623,360に開示されるように洗浄ステーション67で洗浄、乾燥させられる。本発明の譲受人に譲渡された審査係属中の米国特許出願番号10/318,804に開示されているような理由のために他の指示がない限り、以降の評価分析が清掃された使用済みのキュベット24で行われる。キュベット取り出しステーション59が、再び装填ステーション61、63に示すような移動可能なロボットアーム65を使用してキュベット・ポート20から使用不可の反応キュベット24を取り出すようになっている。
【0018】
評価分析試薬および較正溶液を補給するために、アナライザ10は、図6に示す単一の双方向リニア容器シャトル72を含み、この容器シャトル72は、モータ駆動式レーキ73を有する容器装填トレイ29から試薬容器30および較正バイアル容器30Aを取り出すようになっている。モータ駆動式レーキ73は、容器シャトル72の下方の装填位置に容器30、30Aを自動的に位置決めする。試薬容器30および較正バイアル容器30Aのおのおのが装填位置に移動させられると、ワンド15Wのような適切なマトリックス・リーダ41が、試薬容器30上の拡張された二次元試薬しるし21または較正バイアル容器30V上の拡張された二次元較正しるし72を読み取る。シャトル72は、さらに、試薬保管領域27または28内の少なくとも1つのスロット付き試薬容器トレイ27Tまたは28Tのスロットにそれぞれ試薬容器30または較正バイアル容器30Aを配置するようにもなっている。同様にして、シャトル72は、さらにまた、試薬容器トレイ27T、28Tから試薬容器30または較正バイアル容器30Aを取り出し、試薬保管領域26内の2つの同心の試薬用回転コンベヤ26A、26Bのいずれかにこれらの試薬容器30または較正バイアル容器30Aを配置するようになっている。シャトル72は、また、2つの同心の試薬用回転コンベヤ26A、26B間で試薬容器30および較正バイアル容器30Aを移動させるようにもなっている。双頭円弧状矢印で示すように、試薬用回転コンベヤ26Aは、左右両方向に回転してそこに配置された試薬容器30または較正バイアル容器30Aのうちの任意特定のものを試薬吸引アーム60下方に置くことができる。試薬用回転コンベヤ26Bは、試薬吸引アーム60、62によってアクセスできる試薬容器30および較正バイアル容器30Aを収容してもよいが、過剰な在庫の試薬容器30および較正バイアル容器30Aだけを格納するように指定するのが好ましい。試薬容器トレイ27T、28T内に配置された試薬容器30のうち任意のものを、試薬保管領域27、28のそれぞれにある試薬容器シャトル27S、28Sによってそれぞれ容器シャトル72下方にある装填位置または吸引・分配アーム61、62下方の試薬吸引位置に位置決めすることができる。試薬吸引アーム60、62は破線で示してあって、それぞれ回転コンベヤ26Bに格納された試薬容器30、並びに試薬容器トレイ27Tおよび28Tの表面上方に位置していることを表している。外側キュベット回転コンベヤ14に支持された反応キュベット24も破線で示してあるが、これらは試薬容器30の表面よりも上方に位置していることを同様に表している。図6に示すような容器シャトル・システムは、本発明の譲受人に譲渡された審査係属中の米国特許出願番号10/623,310に記載されている。
【0019】
図7に示す容器シャトルは、モータ72Mで駆動される駆動ベルト72Bの未知の長さ変化を自動テンショナ72Tによって自動的に補正するようになっている。自動テンショナ72Tは、駆動方向の急な変化とは無関係に駆動ベルト72Bを一定張力に維持するようになっている。その結果、クランプ72Cによってそれに取り付けた試薬容器30および較正バイアル容器30Aを、双頭矢印で示すように、駆動ベルト72Bの方向に沿って正確に位置決めし、駆動ベルト72Bが摩滅したときに試薬容器シャトル72下方または保管領域26、27または28内の意図した位置に試薬容器30および較正バイアル容器30Aを配置するようになっている。試薬容器シャトル27S、28Sは、設計が互いに類似しており、図8に示すように、駆動ベルト28Bの一方の脚部に固定してあって、試薬容器トレイ28Tが双頭矢印で示すように駆動ベルト28Bの方向に沿って前後に自由に駆動されるようになっている。したがって、トレイ28Tのスロット内にある試薬容器30を試薬容器シャトル72下方にあるピックアップ位置に自動的に位置決めすることができる。
【0020】
アナライザ10についての先の説明から当業者には明らかなように、作動システム15の制御下でのアナライザ10の能力には、容器装填トレイ29、試薬容器トレイ27Tおよび28T、並びに試薬用回転コンベヤ26Aおよび26B間で試薬容器30および較正バイアル容器30Aを自動的に移動させるという能力がある。シャトル27Sおよび28Sによって、アナライザ10は、さらに、試薬容器トレイ27Tおよび28T内の試薬容器30および較正バイアル容器を、それぞれプローブ61Pおよび62Pによって適切な吸引位置に、(またはシャトル72下方の装填位置に)移動させることができ、その結果試薬回転コンベア26Aおよび26Bの能力と組み合わせて、任意の試薬容器30または較正バイアル容器を、試薬吸引アーム60P、61Pおよび62Pの下におくことができる。したがって、アナライザ10は、多数の異なった試薬および較正溶液を異なった吸引位置に位置決めするという融通性を持った自動ランダム・アクセス試薬・較正溶液補給システムを備えることになる。
【0021】
周知のように、アナライザ10は、多数の電気機械デバイス、ポンプ、モータ、センサ、ヒータなどを含む。このような構成品は、スケジュールに組み込んであったり、組み込んでなかったりする時間および/または摩損に基づいて交換する必要があるかもしれない。このような単位体の交換を容易にするために、構成品は、代表的には、シリアルナンバ追跡によって特定し、これらの構成品のすべてのシリアルナンバを作動システム15のメモリに記憶させる。構成品の物体がアナライザ10内で交換されたとき、新しく据え付けた構成品のシリアルナンバを手作業でまたはワンド15Wでバーコードその他のシンボルをスキャンすることによってメモリに入力しなければならない。このとき、据え付け作業者にとって作動システム15上に表示された適切なデータ画面が必要であり、これには、代表的には、据え付け作業者がマルチステップ画面選択プロセスを通して動かす必要がある。画面選択は、米国特許第6,442,440号に開示されているようないわゆる「フラット・メニューを有するコンピュータ・オペレータ・インタフェース・モジュール」を使用することによって簡略化できる。図9は、作動システム15内でアナライザ10と関連する可能性あるメンテナンスのリストを表示するようになっているメンテナンス選択画面64を示している。この画面には、一群の機能ボタン66の中からメンテナンス・ボタン65を選ぶことによって容易にアクセスすることができる。機器セットアップ67と特定されたボタンを押すと、機器セットアップ画面選択のリストが表示される。その中に、据え付けた構成品の部品番号およびシリアルナンバなどを入力できる。ケミストリ68と特定されたボタンを押すと、ケミストリ・セットアップ画面選択のリストが表示される。その中に、試薬容器30および較正バイアル容器30A、集積測定センサ19、較正・品質管理値などに関する情報を作業者が入力できる。図10は、作動システム15内で或る特定のサンプル・チューブ・ラック42についての付加的情報を表示するようになっているラック画面69を示している。この画面には、機能ボタン66群からラック・ボタン70を選ぶことによって容易にアクセスすることができる。ラック画面は、画面専用の機能ボタン66によって選ばれる群に基づいてラック・リストを表示する。
【0022】
アナライザ10内で最適な評価分析処理量を維持する際における重要な要因は、内部の試薬が使い尽くされるようになる前に試薬保管領域26、27、28内に試薬容器30を適切な時機に補給する能力である。同様に、バイアル容器30A内の溶液が使い尽くされるようになる前にこのバイアル容器30A内の較正・品質管理溶液を補給する能力も重要である。この場合、較正と較正の間の時間または直前の較正から行った評価分析の数または正常範囲から外れている評価分析結果の数またはアナライザの性能の変化のいずれのベースに基づくものであれ、必要に応じて、較正、制御手順を行うことができる。使い尽くされる前に較正手順および管理手順で使用される付加的な必要のある較正溶液および品質管理溶液(便宜上本明細書では標準化学溶液と呼ぶ)を適切な時機にアナライザ10に補給し、中断せずにアナライザ10の評価分析処理量を維持することによってこの課題に対処することができる。
【0023】
評価分析処理量の継続性を維持するために、作動システム15は、時間に沿った試薬および評価分析化学溶液の消費量、および各試薬容器30毎の消費された全ての試薬の消費日および特に定めた時間周期についての試薬容器当り、較正バイアル容器当り、品質管理容器当り、評価分析当り、および較正基準当りの各バイアル容器30A毎の消費された評価分析化学溶液の量を追跡するようにプログラムされる。この消費データ、時間および既に保管領域26、27、28内にオンボード格納の標準化学溶液についての試薬容器30および較正バイアル容器30Aの現在の在庫データを用いることによって、作動システム15は、特に定めた時間周期についての将来の評価分析在庫需要を決定するように特に定めた時間周期についての在庫需要分析を行い、試薬容器30および較正/品質管理バイアル容器30Aが実際に必要となる前に将来の適切な時機に必要となる試薬容器30および較正/品質管理バイアル容器30Aすべての「補充リスト」をオペレータに表示または発行するようにプログラムされる。作業者は、この「補充リスト」を使用して、必要な試薬容器30およびバイアル容器30Aを容器装填トレイへ置くことによってアナライザ10に試薬容器30およびバイアル容器30Aを適切な時機に補給することになる。この容器装填トレイで、マトリクス・リーダ41が、試薬容器30上の拡張二次元試薬しるし21または較正バイアル容器30上の拡張二次元較正しるし72を読み取る。本明細書で説明されるように、本発明の重要な特徴は、試薬容器30および較正バイアル容器30A上の特定用しるしの冒頭にリーディングシンボルを形成する2つの特殊なキャラクタを追加し、作動システム15が、いかなる作業者の介入をも必要とすることなく、このしるしから得た情報を作動メモリ内の適切な位置に自動的に送ることができるようにしたことにある。
【0024】
アナライザ10についての上記説明から明らかなように、作動システム15は、とりわけ以下の顕著な項目を記録および/または管理するようにプログラムされる。
・患者の識別、実施すべき検査、サンプル・アリコートをアナライザ10内に保持すべきかどうか。
・サンプル・チューブ移送システム36およびその中のラック42。
・時間および日付に沿った試薬および評価分析化学溶液の消費。
・各試薬容器30毎の消費されたすべての試薬の消費。
・各バイアル容器の30A毎の消費されたすべての評価分析化学溶液の消費。
・補給された評価分析試薬容器30の同一性。
・較正・品質管理手順。
・補給された較正バイアル容器30Aの同一性。
・交換可能な構成要素の使用時間および/または性能。
・交換構成要素の同一性およびシリアルナンバ。
・ISE集積測定センサ19の使用時間および/または性能。
・交換ISE集積測定センサ19の同一性。
【0025】
作動システム15によって制御されるなどしてアナライザ10内で行われる多数の作業についての上記説明から明らかなように、解決されるべき問題は、最良の方法、いわゆる「ユーザーフレンドリーな」方法でアナライザ技術者が所与の状況に関する情報を作動システム15に容易に入力できるかどうかにある。本発明の鍵となる特徴は、表1に示すような周知の16進コードの群から選択された2つの特殊なキャラクタを追加して図3Aに示す40−BCのような別の在来の一次元バーコードの冒頭にリーディングシンボルを形成し、作動システム15が、バーコードから得られた情報を作動メモリ内の適切な位置に自動的に送ることができるようにするか、または、作動システム15に自動的に適切な画面フィールドを表示させるようにするかして、作業者が、図9、10に示すような作動画面と通常関連した入力作業を実施する必要なしに、関連した日付を手作業で入力できるようにしたことにある。同様にして、本発明では、表1に示すような周知の16進コードの群から選択された2つの特殊なキャラクタに加え、物体がアナライザ10内に置かれたときに図11A、11Bに示す72のような在来の二次元マトリクスしるしの冒頭にリーディングシンボルを形成し、作動システム15が、マトリクスしるしから得た情報を作動メモリ内の適切な位置に自動的に送ることができるようにする。表1に示す好ましい特殊なキャラクタは、示された製品に連携したリーディングシンボルを形成する。使用にあたって、本発明によれば、作動システム15は、適切な関連製品画面を自動的に表示したり、または、作業者が図9、10に示すような通常の作動システム表示操作段階を実施する必要なしに、関連製品についての特定用データを自動的に入力したりするようにプログラムされる。
【0026】
別の例として、作業者がアナライザ10内の故障した吸引ポンプを新しい未使用のポンプ(図11B)を置くことにより交換している場合、ワンド15Wを使用して、図11Bに示すような拡張二次元マトリクスしるし72(リーディングシンボル「:}」を有する)を読み取る。作動システム15は、関連製品構成要素部品番号と関連したものとして「:}」を認識し、作業者がいくつかの表示画面を検索する必要なく、適切な機器メンテナンス画面を自動的に表示する。続いて、ワンドは15Wを使用して、リーディングシンボル「:{」を有する拡張二次元マトリクスしるしを読み取る。作動システム15は、連携製品構成要素シリアルナンバと関連したものとして「:{」を認識し、作業者がいくつかの表示画面を検索する必要なく、適切な機器メンテナンス画面を自動的に表示する。
【0027】
付加的な例として、アナライザ10へ新しい未使用の集積測定センサ19(図2C)を置くことによって作業者が期限切れになっている集積測定センサ19と交換している場合、ワンド15Wを使用してリーディングシンボル「:!」を有する二次元マトリクスしるし21を読みとる。作動システム15は、連携集積測定センサ19と関連したものとして「:!」を認識し、作業者がいくつかの表示画面を検索する必要なく、適切な機器セットアップ画面を自動的に表示する。
【0028】
【表1】

【0029】
図11Aは、試薬容器30につけた本発明の拡張二次元マトリクスしるし72の一例であり、図11Bは、ポンプ73につけた本発明の異なった拡張二次元マトリクスしるし72の一例であり、図11Cは、キャリブレータ・バイアル30Aにつけた本発明の異なった拡張二次元マトリクスしるし72の一例である。作業者の介入を必要とすることなく一次元バーコードまたは二次元マトリクスしるしにエンコードされた情報を作動システム15内の適切な位置に自動的に送ることができるようにするために、アナライザ10内に置かれている物体上の別の在来の一次元バーコードまたは二次元マトリクスしるしの冒頭にリーディングシンボルとして2つの特殊なキャラクタを置くことによって、一次元バーコードおよび二次元マトリクスしるしの両方を拡張できるということは、本発明の教示の範囲内にある。本発明の利点は、二次元マトリクスしるし72上にエンコードされた情報が以下を含むことを認識することによって明らかになる。
【0030】
1.特殊なキャラクタ「:[」
2.方法識別、
3.製造年、
4.製造日、
5.(製造された順序に基づく)製造シーケンス、
6.期限満了までの間隔、
7.容器構成(ウェルの数)、
8.容量(時には使用量が低い事象では半量充填)、
10.方法特異的係数
11.補正因子Y(例、+1.03)、
12.補正因子X(例、−0.02)、
13.HIBBCヘルスケア番号(例、H505)、
14.カタログ番号。
そして、この情報は、なんら作業者の介入を必要とすることなく、作業者に適切な画面で自動的に表示するために作動システム15内の適切なメモリロケーションに自動的に送られる。説明のために、以下に、試薬容器30にエンコードされるかもしれない完全データ流を示すが、特殊なキャラクタ「:[」の存在はデータ流を作動システム15に適切に自動的に送るためである。
:]0106013650001280720A1A1A1AB+4.230+01+2.230-03+3.230+01+0.230=01=0.500-01+9.99+9.99H505DFC245
【0031】
図12は、高低の制御値および一連の較正値を有する多被検物質キャリブレータのためのキャリブレータ値を含む代表的な挿入シートを示している。バイアル30Vに収容されている新しいロットの品質管理溶液を容器装填トレイ29内に置いたときはいつでも、マトリクス・リーダ41が較正バイアル容器30V上の拡張二次元マトリクスしるし72を読み取り、アナライザ10上に置かれている物体をバイアル容器30Vとして識別し、アナライザ10の較正処理量を維持するのに必要となる将来の時点での検索のためにアナライザ10内で追跡できる。このプロセスの一部として、このような品質管理溶液の各々と関連した管理値および較正値は作動システム15の作動プログラムにも与えなければならない。これまで、これは、画面64(図9)上でケミストリ・ボタン68を選んだ後に文字数字キーパッドを使用してメモリ内に管理値および較正値を手作業で入力することで行われてきた。しかしながら、本発明によって提供されるような二次元マトリクスしるし21を用い、表1に示すような値シートからキャリブレータ値に連携した特殊なキャラクタ「:)」を含ませることによって、作業者がワンド15Wを使用して二次元マトリクスしるし21をスキャンしたときに、品質管理溶液の各々と関連したすべておよび較正値が作動システム15のメモリに自動的に入力される。これにより、それに必要な時間をなくし、読み取り値の入力エラーの機会をなくすことができる。本発明の利点は、二次元マトリクスしるし21上にエンコードされた情報が以下を含むことを認識することによって明らかになる。
【0032】
1.特殊なキャラクタ「:)」、
2.製造ロット番号、
3.製造年、
4.製造月、
5.製造元(物体の供給業者)、
6.カタログ番号、
7.バイアル内の流体容量、
8.較正レベル、
9.製剤同一性、
10.有効期限、
11.バイアルが穿刺される可能性のある回数、
12.サンプル流体タイプ(血清、血漿、尿、羊水など)、
13.追跡番号。
そして、この情報は、なんら作業者の介入を必要とすることなく、作業者に適切な画面で自動的に表示するために作動システム15内の適切なメモリロケーションに自動的に送られる。
【0033】
当業者であればわかるように、上記方法において多数の変更を行っても本発明の本質をなお達成し得る。異なった特に定めた時間周期を定めることができるし、または、前記の異なった数だが同じ特に定めた時間周期を使用してその特に定めた時間周期についての平均的評価分析需要を算出することもでき、そして、他の変更を使用することができ、それでも開示した方法内にある。これらの理由のために、本発明は、本明細書で明示し、説明した実施形態に限定されることがなく、特許請求の範囲によって、のみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明が有効に使用され得る自動アナライザの概略平面図である。
【図2A】図1のアナライザの一部拡大概略平面図である。
【図2B】図1のアナライザで役に立つ分析ユニットである。
【図2C】図2Bの分析ユニットで役に立つ集積測定センサである。
【図3A】本発明を実施する際に役に立つサンプル・チューブおよびサンプル・チューブ・ラックの斜視図である。
【図3B】図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つ試薬容器の斜視図である。
【図4A】図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つバイアル容器キャリアの斜視図である。
【図4B】多数の較正溶液バイアル容器を入れた図4Aのバイアル容器キャリアの立面図である。
【図4C】図1のアナライザの作業に伴う表示画面の説明図である。
【図5A】図1のアナライザで役に立つアリコート受け器アレイ保管・取り扱いユニットの斜視図である。
【図5B】図1のアナライザで役に立つアリコート受け器ユニットの斜視図である。
【図6】図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つ容器移送システムの概略平面図である。
【図7】図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つ容器シャトルの斜視図である。
【図8】図1のアナライザで役に立ち、本発明を実施する際に役に立つ容器トレイ・シャトルの斜視図である。
【図9】機器セットアップへのアクセスを示しているコンピュータ・インタフェース画面である。
【図10】図1のアナライザ内で使用されるサンプル・ラックへのアクセスを示しているコンピュータ・インタフェース画面である。
【図11A】図1のアナライザ内に置かれるべき試薬容器に適用されるような、本発明の拡張マトリックスしるしの説明図である。
【図11B】図1のアナライザ内に置かれるべき新しいポンプに適用されるような、本発明の拡張マトリックスしるしの説明図である。
【図11C】図1のアナライザ内に置かれるべき較正バイアルに適用されるような、本発明の拡張マトリックスしるしの説明図である。
【図12】図1のアナライザで使用されることになっている較正値およびコントロール値に適用されるような、本発明の拡張マトリックスしるしの説明図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
臨床アナライザの作動制御システムにデータを自動的に入力する方法であって、データは臨床アナライザ内に置くべき物体と関連しており、物体につけられたしるしに付加的な識別子として特殊なシンボルを付与し、しるしを読み取ることによるものであって、作動制御システムは、特殊なシンボルを使用してデータを格納すべき場所を自動的に決定するようになっている方法。
【請求項2】
特殊なシンボルがアナライザ内に置くべき物体のタイプを特定する、請求項1の方法。
【請求項3】
物体につけられたしるしが一次元バーコードしるしである、請求項1の方法。
【請求項4】
物体につけられたしるしが二次元マトリクスしるしである、請求項1の方法。
【請求項5】
特殊なシンボルが16進コードシンボルから選ばれた2つのキャラクタを含む、請求項1の方法。
【請求項6】
特殊なシンボルが、%、0、&、*、(、}、{、[、]、!、:、および>からなる群から選ばれた2つのキャラクタを含む、請求項5の方法。
【請求項7】
アナライザ内に置くべき物体のタイプが化学液体容器を含む、請求項1の方法。
【請求項8】
アナライザ内に置くべき物体のタイプが電気機械構成品を含む、請求項1の方法。
【請求項9】
アナライザ内に置くべき物体のタイプが集積センサを含む、請求項1の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12】
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【公表番号】特表2007−506975(P2007−506975A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−528054(P2006−528054)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/030082
【国際公開番号】WO2005/033656
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(500029718)デイド・ベーリング・インコーポレイテッド (20)
【氏名又は名称原語表記】DADE BEHRING INC.
【Fターム(参考)】