説明

自動読取給紙装置及び複写撮影装置

【課題】付箋が貼り付けられた用紙をより確実に読み取ることができる自動読取給紙装置及び複写撮影装置を提供する。
【解決手段】複写撮影装置100に、給紙トレイ1により給紙された申請書の厚みを申請書の所定方向の始端から終端までの所定箇所を含む検出範囲の厚みを検出する厚み検出手段(厚みセンサ2,CPU13,厚み検出プログラム15B)と、厚み検出手段により検出された申請書の厚みが1枚分の厚みより大きい部分の厚み検出手段による検出範囲に占める割合が所定割合以上か否かを判断することにより、申請書が複数枚取りされたか否かを判断する判断手段(CPU13,判断プログラム15C)と、判断手段により、申請書が複数枚取りされたと判断された場合に、申請書を搬送する搬送駆動部8を停止させる搬送制御手段(CPU13搬送制御プログラム15D)と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動読取給紙装置及び複写撮影装置にかかるものである。
【背景技術】
【0002】
従来、社員証や各種免許証等のIDカードを発行する際には、複写撮影装置において、申請書に記載されたID番号が読み取られ、申請書に貼付された顔写真が撮影されるとともに、当該申請書のイメージ画像がスキャナにより読み取られる。そして、撮影された顔写真はID発行装置に送信され、読み取られた申請書のイメージ画像はファイルサーバに送信されて記憶保管される。
複写撮影装置においては、申請書を1枚ずつ給紙するオートフィーダを備えるものも知られている(例えば、特許文献1)。また、複写撮影装置の搬送経路の上流に備えられ、搬送される申請書に光を照射して透過する光の透過値を検出することによって、オートフィーダが誤って2枚の申請書を給紙してしまったことを検出するセンサーを備えるものも知られている。
【特許文献1】特開平8−99487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、複写撮影を行う現場では、申請書に付箋を貼り付ける習慣があり、付箋が貼り付けられた申請書を複写撮影装置に読み取らせようとする際、2枚取りとして検出されてしまい、エラーとなってしまうという問題があった。
【0004】
本発明の課題は、付箋が貼り付けられた用紙をより確実に読み取ることができる自動読取給紙装置及び複写撮影装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、用紙を給紙する給紙部と、前記給紙部により給紙される前記用紙に記録された情報を読み取る読取部と、を備える自動読取給紙装置において、
前記給紙部により給紙された用紙の所定方向の始端から終端までの所定箇所を含む検出範囲の厚みを検出する厚み検出手段と、
前記厚み検出手段により検出された用紙の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の前記厚み検出手段による前記検出範囲に占める割合が所定割合以上か否か、又は、前記厚み検出手段により検出された用紙の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の範囲の大きさが所定数値以上か否かを判断することにより、用紙が複数枚取りされたか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、用紙が複数枚取りされたと判断された場合に、前記用紙を搬送する搬送手段を停止させる搬送制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動読取給紙装置において、
前記厚み検出手段により検出された用紙の厚みが前記1枚分の厚みより大きい所定の規定値以上である場合に、前記用紙を前記読取部に搬送しないで排除用紙収納部へ搬送する用紙排除手段を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の自動読取給紙装置において、
前記給紙部により前記用紙を自動給紙させる自動給紙モードと前記用紙を1枚ずつ手差しで給紙する手動モードとの何れか一方を選択する選択信号を入力するための選択手段を備え、
前記判断手段は、前記選択手段により前記自動給紙モードを選択する選択信号が入力された場合に実行することを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の発明は、IDカード発行の申請書を給紙する給紙部と、前記給紙部により給紙される前記申請書に記録された情報を読み取る読取部と、前記申請書に貼付された顔写真を撮影する撮影部と、を備える複写撮影装置において、
前記給紙部により給紙された申請書の所定方向の始端から終端までの所定箇所を含む検出範囲の厚みを検出する厚み検出手段と、
前記厚み検出手段により検出された申請書の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の前記厚み検出手段による前記検出範囲に占める割合が所定割合以上か否か、又は、前記厚み検出手段により検出された用紙の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の範囲の大きさが所定数値以上か否かを判断することにより、申請書が複数枚取りされたか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、申請書が複数枚取りされたと判断された場合に、前記申請書を搬送する搬送手段を停止させる搬送制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、用紙に付箋が貼り付けられていても複数枚取りと判断されずに済むこととなって、付箋が貼り付けられた用紙をより確実に読み取ることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるの勿論のこと、特に、搬送の障害となるような厚みの厚い用紙が給紙されても、読取部まで搬送されずに排除用紙収納部へ排除されることとなって、搬送障害を防ぐことができる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるの勿論のこと、特に、手動モードにおいて無駄に複数枚取りの判断を行わずに済み、効率が良い。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、申請書に付箋が貼り付けられていても複数枚取りと判断されずに済むこととなって、付箋が貼り付けられた申請書をより確実に読み取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の最良の形態について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。また、限定的な表現をする場合があるが、これに限られるものではない。
【0014】
本発明に係る複写撮影装置100は、例えば、図1,図2に示すように、給紙トレイ1,厚みセンサ2,切替駆動部3,切替弁4,ID番号読取部5,撮影部6,スキャナ7,搬送駆動部8,複数の搬送ローラR,・・・,入力部9,リジェクトトレイ10,排紙トレイ11,制御部12等を備えている。
【0015】
給紙トレイ1は、例えば、オートフィーダ機能等を備えて構成され、IDカード発行の申請書(用紙)を複写撮影装置100に供給し、給紙部として機能する。
【0016】
厚みセンサ2は、例えば、CPU13が後述する厚み検出プログラム15Bを実行することにより制御され、給紙トレイ1から給紙された申請書の所定方向の始端から終端までの所定箇所を含む検出範囲の厚みを検出する。より具体的には、厚みセンサ2は、例えば、光センサ等を備えて構成され、給紙トレイ1から供給された申請書の搬送方向の始端から終端までの検出範囲に対して光を照射し、当該申請書を透過する光の透過率を検出することにより当該申請書の厚みを検出し、厚み検出手段の一部として機能する。厚みセンサ2により検出された透過率は、CPU13に出力される。
【0017】
切替駆動部3は、例えば、CPU13が後述する切替制御プログラム15Aを実行することにより制御されて、切替弁4を駆動して、給紙トレイ1から搬送される申請書をリジェクトトレイ10へと搬送し、用紙排除手段の一部として機能する。
【0018】
ID番号読取部5は、例えば、バーコードリーダや、スキャナ、光学式文字読取装置(OCR装置)、磁気読取装置等を備えて構成され、申請書に印字されているID番号等を読み取る。
【0019】
撮影部6は、例えば、デジタルカメラ(図示省略)等を備えて構成され、申請書に貼付された顔写真を撮影して、顔画像データを取得する。
【0020】
スキャナ7は、例えば、申請書を走査して、当該申請書の記載内容に関する情報を光学的に読み取って、申請書の申請書イメージデータを取得し、読取部として機能する。
【0021】
搬送駆動部8は、例えば、CPU13が、後述する搬送制御プログラム15Dを実行することにより制御されて、申請書を搬送する搬送経路Hに設けられた複数の搬送ローラR,・・・を駆動することにより、当該申請書を搬送し、搬送手段として機能する。
【0022】
入力部9は、各種の操作ボタン,カーソルキー等を備え、各種の操作信号をCPU13に出力する。より具体的には、入力部9は、給紙トレイ1により申請書を自動給紙させる自動給紙モードと、申請書を1枚ずつ手差しで給紙する手動モードとを選択する選択信号をCPU13に入力し、選択手段として機能する。
【0023】
リジェクトトレイ10は、切替駆動部3及び切替弁4により搬送された申請書を収納し、排除用紙収納部として機能する。
【0024】
排紙トレイ11は、搬送経路Hの終端に設けられ、搬送経路Hに沿って備えられたID番号読取部5,撮影部6,スキャナ7により処理されて排出される申請書を収納する。
【0025】
制御部12は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)13,RAM(Random Access Memory)14,記憶部15等を備えて構成されている。
【0026】
CPU13は、例えば、記憶部15に格納された処理プログラム等を読み出して、RAM14に展開して実行することにより、複写撮影装置100全体の制御を行う。
【0027】
RAM14は、例えば、CPU13により実行された処理プログラム等を、RAM14内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
【0028】
記憶部15は、例えば、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は、例えば、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部15は、CPU13が複写撮影装置100全体を制御する機能を実現させるための各種データ,各種処理プログラム,これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。より具体的には、記憶部15は、例えば、図2に示すように、切替制御プログラム15A,厚み検出プログラム15B,判断プログラム15C,搬送制御プログラム15D等を格納している。
【0029】
切替制御プログラム15Aは、例えば、CPU13に、厚みセンサ2から入力された透過率に基づいて、厚みセンサ2により検出された申請書の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい所定の規定値以上か否かを判断し、厚みセンサ2により検出された申請書の厚みが当該所定の規定値以上であると判断した場合に、切替駆動部3を制御して、切替弁4を駆動させ、給紙トレイ1から搬送される申請書をリジェクトトレイ10へと搬送させる機能を実現させるプログラムである。CPU13は、かかる切替制御プログラム15Aを実行することにより、用紙排除手段の一部として機能する。
【0030】
厚み検出プログラム15Bは、例えば、CPU13に、申請書の大きさ及び搬送速度等から、当該申請書が厚みセンサ2の前を通過するのに要する時間を決定し、当該時間の間、厚みセンサ2に当該申請書の透過率を検出させることにより、当該申請書の厚みを検出する機能を実現させるプログラムである。CPU13は、かかる厚み検出プログラム15Bを実行することにより、厚み検出手段の一部として機能する。
【0031】
判断プログラム15Cは、例えば、CPU13に、厚みセンサ2から入力される透過率が申請書1枚分の透過率より低い部分の厚みセンサ2による検出範囲に占める割合が所定割合以上か否か、又は、厚みセンサ2から入力される透過率が申請書1枚分の透過率より低い部分の範囲の大きさ(長さ又は面積)が所定数値以上か否かを判断することにより、申請書が複数枚取りされたのか、申請書に付箋が付されているのかを判断する機能を実現させるプログラムである。CPU13は、かかる判断プログラム15Cを実行することにより、判断手段として機能する。
【0032】
搬送制御プログラム15Dは、例えば、CPU13に、判断プログラム15Cを実行することにより、申請書が複数枚取りされたと判断した場合には、搬送駆動部8を停止させ、当該申請書の搬送を停止させるとともに、申請書が複数枚取りされていないと判断した場合には、搬送駆動部8を制御して、当該申請書を排紙トレイ11へ搬送させる機能を実現させるプログラムである。CPU13は、かかる搬送制御プログラム15Dを実行することにより、搬送制御手段として機能する。
【0033】
次に、上述のような構成の複写撮影装置100における複写撮影動作の一例を図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0034】
まず、CPU13は、切替制御プログラム15Aを実行することにより、厚みセンサ2から入力された透過率に基づいて、厚みセンサ2により検出された申請書の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい所定の規定値以上か否かを判断する(ステップS1)。
【0035】
ステップS1において、CPU13が、厚みセンサ2により検出された申請書の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい所定の規定値以上であると判断した場合には(ステップS1;Yes)、CPU13は、切替制御プログラム15Aの実行に基づいて、切替駆動部3を制御して、切替弁4を駆動させ、給紙トレイ1から給紙される申請書をリジェクトトレイ10へと搬送させる(ステップS2)。
【0036】
ステップS1において、CPU13が、厚みセンサ2により検出された申請書の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい所定の規定値以上ではないと判断した場合には(ステップS1;No)、CPU13は、入力部9から、自動給紙モードを選択する選択信号と、手動モードを選択する選択信号のどちらが入力されているかにより、手動モードが選択されているか否かを判断する(ステップS3)。
【0037】
ステップS3において、CPU13が、手動モードが選択されていると判断した場合には(ステップS3;Yes)、CPU13ステップS4における複数枚取り判断処理を行わず、ステップS6へ進む。
【0038】
ステップS3において、CPU13が、手動モードが選択されていないと判断した場合には(ステップS3;No)、CPU13は、判断プログラム15Cを実行することにより、厚みセンサ2から入力される透過率が申請書1枚分の透過率より低い部分の厚みセンサ2による検出範囲に占める割合が所定割合以上か否か、又は、厚みセンサ2から入力される透過率が申請書1枚分の透過率より低い部分の範囲の大きさ(長さ又は面積)が所定数値以上か否かを判断することにより、申請書が複数枚取りされたのか否かを判断する(ステップS4)。
【0039】
ステップS4において、CPU13が、厚みセンサ2から入力される透過率が申請書1枚分の透過率より低い部分の厚みセンサ2による検出範囲に占める割合が所定割合以上、又は、厚みセンサ2から入力される透過率が申請書1枚分の透過率より低い部分の範囲の大きさが所定数値以上であり、申請書が複数枚取りされたと判断した場合には(ステップS4;Yes)、CPU13は、搬送制御プログラム15Dを実行することにより、搬送駆動部8を停止させ、当該申請書の搬送を停止させる(ステップS5)。
【0040】
ステップS4において、CPU13が、厚みセンサ2から入力される透過率が申請書1枚分の透過率より低い部分の厚みセンサ2による検出範囲に占める割合が所定割合より小さく、又は、厚みセンサ2から入力される透過率が申請書1枚分の透過率より低い部分の範囲の大きさが所定数値より小さく、申請書が複数枚取りされていないと判断した場合には(ステップS4;No)、CPU13は、搬送制御プログラム15Dを実行することにより、搬送駆動部8を制御して、当該申請書をID番号読取部5,撮影部6,スキャナ7へ搬送した後、排紙トレイ11へ搬送させる(ステップS6)。
【0041】
以上に説明した、本実施形態に係る複写撮影装置100によれば、CPU13が厚み検出プログラム15Bを実行して厚みセンサ2を制御することにより、給紙トレイ1によって給紙された申請書の所定方向の始端から終端までの所定箇所を含む検出範囲の厚みが検出され、CPU13が判断プログラム15Cを実行することにより、厚みセンサ2によって検出された申請書の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の厚みセンサ2による検出範囲に占める割合が所定割合以上か否か、又は、厚みセンサ2によって検出された申請書の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の範囲の大きさが所定数値以上か否かを判断することにより、申請書が複数枚取りされたか否かが判断され、CPU13が搬送制御プログラム15Dを実行することにより、判断プログラム15Cを実行することによって申請書が複数枚取りされたと判断した場合に、申請書を搬送する搬送駆動部8が停止されるので、申請書に付箋が貼り付けられていても複数枚取りと判断されずに済むこととなって、付箋が貼り付けられた申請書をより確実に読み取ることができる。
【0042】
また、CPU13が切替制御プログラム15Aを実行することにより、厚みセンサ2によって検出された申請書の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい所定の規定値以上である場合に、申請書がスキャナ7に搬送されないでリジェクトトレイ10へ搬送されるので、搬送の障害となるような厚みの厚い申請書が給紙されても、スキャナ7まで搬送されずにリジェクトトレイ10へ排除されることとなって、搬送障害を防ぐことができる。
【0043】
また、入力部9により、給紙トレイ1によって申請書を自動給紙させる自動給紙モードと申請書を1枚ずつ手差しで給紙する手動モードとの何れか一方を選択する選択信号が入力され、CPU13は、判断プログラム15Cを、選択手段により自動給紙モードを選択する選択信号が入力された場合に実行するので、手動モードにおいて無駄に複数枚取りの判断を行わずに済み、効率が良い。
【0044】
なお、給紙トレイ1が複数枚取りした場合に、申請書がリジェクトトレイ10に搬送されるように制御されてもよい。
また、厚みセンサ2は、搬送方向と直交し且つ申請書と平行な方向に複数配列されてもよいし、厚みセンサ2は、搬送方向と直交する方向に移動可能に備えられて、申請書が搬送される際に搬送方向と直交する方向に移動されることにより、当該申請書の一の角部から当該一の角部に対向する角部に向かう斜め方向に沿って厚みを検出するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る複写撮影装置の概略構成図である。
【図2】本発明に係る複写撮影装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る複写撮影装置における複写撮影動作の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0046】
1 給紙トレイ(給紙部)
2 厚みセンサ(厚み検出手段)
3 切替駆動部(用紙排除手段)
7 スキャナ(読取部)
8 搬送駆動部(搬送手段)
9 入力部(選択手段)
10 リジェクトトレイ(排除用紙収納部)
13 CPU(用紙排除手段,厚み検出手段,判断手段,搬送制御手段)
15A 切替制御プログラム(用紙排除手段)
15B 厚み検出プログラム(厚み検出手段)
15C 判断プログラム(判断手段)
15D 搬送制御プログラム(搬送制御手段)
100 複写撮影装置(自動読取給紙装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を給紙する給紙部と、前記給紙部により給紙される前記用紙に記録された情報を読み取る読取部と、を備える自動読取給紙装置において、
前記給紙部により給紙された用紙の所定方向の始端から終端までの所定箇所を含む検出範囲の厚みを検出する厚み検出手段と、
前記厚み検出手段により検出された用紙の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の前記厚み検出手段による前記検出範囲に占める割合が所定割合以上か否か、又は、前記厚み検出手段により検出された用紙の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の範囲の大きさが所定数値以上か否かを判断することにより、用紙が複数枚取りされたか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、用紙が複数枚取りされたと判断された場合に、前記用紙を搬送する搬送手段を停止させる搬送制御手段と、
を備えることを特徴とする自動読取給紙装置。
【請求項2】
前記厚み検出手段により検出された用紙の厚みが前記1枚分の厚みより大きい所定の規定値以上である場合に、前記用紙を前記読取部に搬送しないで排除用紙収納部へ搬送する用紙排除手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動読取給紙装置。
【請求項3】
前記給紙部により前記用紙を自動給紙させる自動給紙モードと前記用紙を1枚ずつ手差しで給紙する手動モードとの何れか一方を選択する選択信号を入力するための選択手段を備え、
前記判断手段は、前記選択手段により前記自動給紙モードを選択する選択信号が入力された場合に実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動読取給紙装置。
【請求項4】
IDカード発行の申請書を給紙する給紙部と、前記給紙部により給紙される前記申請書に記録された情報を読み取る読取部と、前記申請書に貼付された顔写真を撮影する撮影部と、を備える複写撮影装置において、
前記給紙部により給紙された申請書の所定方向の始端から終端までの所定箇所を含む検出範囲の厚みを検出する厚み検出手段と、
前記厚み検出手段により検出された申請書の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の前記厚み検出手段による前記検出範囲に占める割合が所定割合以上か否か、又は、前記厚み検出手段により検出された用紙の厚みが予め設定された1枚分の厚みより大きい部分の範囲の大きさが所定数値以上か否かを判断することにより、申請書が複数枚取りされたか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、用紙が複数枚取りされたと判断された場合に、前記申請書を搬送する搬送手段を停止させる搬送制御手段と、
を備えることを特徴とする複写撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−308223(P2007−308223A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−136647(P2006−136647)
【出願日】平成18年5月16日(2006.5.16)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】