説明

自動販売機の商品見本展示装置

【課題】コストの上昇を招くことなく商品情報を表示する部材を着脱自在に保持することができ、かつ、清掃作業が容易な自動販売機の商品見本展示装置を提供する。
【解決手段】庫内に収納された商品をホット,コールド状態に保存して販売する自動販売機であって、外扉に形成され、前面が透明板で覆われるとともに背面が中扉により閉塞されたディスプレイ室内に配設されたディスプレイ台30上に左右に並べて複数の商品見本を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置に係り、前記ディスプレイ台30の前面に商品情報表示部材60の保持部432を形成し、当該保持部432に商品情報表示部材60を着脱自在に係止保持するように構成し、従来では透明板の背面に近接して配設されていた商品情報表示部材60を、外扉2を開放することによって透明板から離隔させることにより清掃作業などのメンテナンス作業性の向上を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動販売機における本体キャビネットの庫内に缶入り飲料,ペットボトル入り飲料などの商品をコールド,ホット状態に区分して保存し、外扉のディスプレイ室内に設置したディスプレイ台上に複数の商品見本を左右に並べて展示した自動販売機の商品見本展示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の従来の自動販売機の商品見本展示装置について図7,図8を用いて説明する。図7は一般的な缶入り飲料,ペットボトル入り飲料を販売する自動販売機を示し、(a)は正面図、(b)は外扉開放状態の斜視図である。図に示すように、この自動販売機は、前面が開放した断熱筐体として形成された本体キャビネット1と、本体キャビネット1の前面に開閉可能に支持された外扉2とからなる。本体キャビネット1の商品収納庫の前面は開閉可能な断熱内扉3によって閉塞され、断熱内扉3には搬出扉付きの商品搬出口3aが設けられている。本体キャビネット1の商品収納庫内は、断熱仕切壁により左右方向に複数の商品収納室に区画されている。各商品収納室には商品を横倒し状態で上下方向に積み重ねて収納するとともに下端部に商品搬出装置を有する商品収納ラックが設置されている。また、各商品収納室の下部には、当該各商品収納室を冷却もしくは加熱して商品収納ラックに収納した商品をコールド・ホット状態に保存する冷却/加熱ユニットが配設されている。
【0003】
外扉2の前面の上部域はアクリル樹脂からなる透明板4で覆われ、この透明板4と外扉2に開閉可能に支持された中扉6との間の空間がディスプレイ室5として形成されている。前記中扉6の前面には、本体キャビネット1の商品収納庫内に収納した商品に対応した複数の商品見本8を左右に一列に並べて展示したディスプレイ台7が上下方向に3段並べて取付けられている。前記透明板4には、各ディスプレイ台7と対峙する位置に左右方向に横長の商品選択ボタンユニット9が設けられ、商品選択ボタンユニット9は、ディスプレイ台7に載置された各商品見本8に対応して左右に一列に並べて設けた複数の商品選択ボタン9aを有している。また、商品選択ボタンユニット9と組み合わせて透明板4の背後には各商品見本8の商品価格,ホット・コールド状態を表示する商品情報表示体10が設けられている。さらに、外扉2の前面には、硬貨投入口11、紙幣挿入口12、返却レバー13、扉ロック装置のハンドル14、硬貨返却口15、商品取出口16などが設けられ、外扉2の背面には硬貨投入口11から投入された硬貨の真偽を識別する硬貨識別装置17、紙幣挿入口12から挿入された紙幣の真偽を識別する紙幣識別装置18、硬貨回収ボックス(金庫)19などが設けられている。
【0004】
前記ディスプレイ台7は、図8に示すように、その内部に照明光源としての蛍光灯20を組み込んだ下面開放形の箱体であり、ディスプレイ室5の背面を形成する中扉6に固定されている。前記商品見本8は、光を透過可能な光透過材(プラスチック製)にて中空状の円筒体に形成され、外表面に商品デザインを印刷して成るダミーサンプルであり、下端部をディスプレイ台7の開口部7aに着脱自在に嵌合載置して固定されている。前記ディスプレイ台7に展示された商品見本8は、ディスプレイ台7に内臓した蛍光灯20の光が開口部7aを介して内部に入射され、内部から照明されることにより発光体のように明るく展示される。
【0005】
図8に示すように、商品選択ボタンユニット9は透明板4の前面に配設され、透明板4の背面に配設された取付金具21を介してねじS1により次のように固着されている。すなわち、前記取付金具21は横長の商品選択ボタンユニット9に対応して左右方向に横長で、図示形状に折り曲げられた板金製になり、ねじS1が差し込まれるねじ挿通穴(不図示)が左右方向に複数形成されている。また、透明板4にも前記ねじ挿入穴に対応する穴(不図示)が予め形成され、さらに、商品選択ボタンユニット9のケースには前記ねじS1が螺合するインサートナットが埋設されている。前記商品選択ボタンユニット9および取付金具21は透明板4を挟んで前後に配設し、取付金具21の背面からねじS1をねじ挿入穴に挿入した上で商品選択ボタンユニット9のインサートナットに螺合させる。これにより商品選択ボタンユニット9が透明板4の前面に露出した状態で固定される。なお、取付金具21はアクリル樹脂からなる透明板4の補強金具としての機能を備えている。
【0006】
前記取付金具21には各商品見本8の商品価格,ホット・コールド状態を表示する商品情報表示体10が保持部材22により着脱自在に保持されている(例えば、特許文献1)。前記商品情報表示体10は横長帯状のアクリル樹脂からなり、各商品見本8に対応して商品価格,暖色(赤色)の背景色に白抜きの「ホット」の文字若しくは寒色(青色)の背景色に白抜きの「コールド」の冷温パターンが施されている。利用者はディスプレイ室5の商品見本8,商品情報表示体10を視認して希望する商品見本8の代価を投入した上で当該商品見本8に対応する商品選択ボタン9aを押す。商品選択ボタン9aが押されると、不図示の制御装置に選択信号として入力され、投入金額が商品価格に一致若しくは超えている場合には商品収納庫内に設置された商品収納ラック(の商品搬出装置)に販売指令が送出されて商品が払い出される。商品収納ラックから払い出された商品は、商品収納ラックの下部に配設された商品シュートを介して断熱内扉3の商品搬出口3aの搬出扉を押し開いて外扉2の商品取出口16に搬出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−81847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
清涼飲料などを販売する自動販売機においては清潔感を与える必要がある。特に、利用者が直接目視するところのディスプレイ室5は、前面を透明板4により覆うとともに背面を中扉6により閉塞した密閉空間として形成され、蛍光灯20の光に群がる虫がディスプレイ室5内に入らないように構成されている。しかしながら、ディスプレイ室5内に埃が蓄積するのを避けることはできないことから定期的なメンテナンス作業(清掃作業)が行われる。
【0009】
ところで、特許文献1に開示されたように、商品情報表示体10が透明板4の背後に近接して配設されている場合、透明板4と商品情報表示体10との間の隙間が狭いことから清掃作業が困難となる。そこで、特許文献1に開示された自動販売機においては保持部材22を後方側に傾倒可能、すなわち、保持部材22における取付金具21との当接点を支点として後方側に傾けることができるように構成している。この構成によれば、前記保持部材22を後方側に傾倒させることにより商品情報表示体10の上端と透明板4との間の間隔を広げることができるので、保持部材22を固定したものに対して清掃作業の向上が期待できる。ところが、商品情報表示体10の下端と透明板4との間の隙間は依然として狭いことから清掃作業に手間がかかる点は未解決である。しかも、商品情報表示体10の下端と透明板4との間の隙間を透明板4の後方から確認(拭き残しがないかどうかの確認)することが困難であるので、作業者は透明板4の背面側から前面側に移動して目視せねばならず、メンテナンス作業が煩雑であるという課題を有する。この問題を解決するため、保持部材22を取付金具21に対して着脱自在とすることも考えられる。しかしながら、保持部材22を取付金具21に着脱自在にした場合には、自動販売機が稼動状態にある場合に振動などにより保持部材22が脱落しないように構成せねばならないので、その構造が複雑となることは否めない。
【0010】
そこで、本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、コストの上昇を招くことなく商品情報を表示する部材を着脱自在に保持することができ、かつ、清掃作業が容易な自動販売機の商品見本展示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、本体キャビネットの商品収納庫内に収納された商品をホット,コールド状態に保存して販売する自動販売機であって、前記本体キャビネットに開閉自在に軸支された外扉に形成され、前面が透明板で覆われるとともに背面が中扉により形成されたディスプレイ室を備え、前記中扉に固着されたディスプレイ台上に左右に並べて複数の商品見本を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置において、前記ディスプレイ台の前面に商品情報表示部材の保持部を形成し、当該保持部に商品情報表示部材を着脱自在に係止保持するようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品情報表示部材は、商品価格を表示した価格表示部材および商品収納庫内に収納された商品のホット・コールド状態を表示する冷温表示部材からなり、当該価格表示部材および冷温表示部材を前後に重ねて保持部に係止保持してなることを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、前後に重ねて保持される価格表示部材および冷温表示部材のうち、前方側に配置される価格表示部材若しくは冷温表示部材は上下のいずれか一方を商品価格の表示部分若しくはホット・コールド状態の冷温パターンの表示部分とし、他方を光透過性とし、後方側に配置される価格表示部材若しくは冷温表示部材は前方側に配置された冷温表示部材若しくは価格表示部材の光透過性部分に対応する部分に商品価格の表示若しくは冷温パターンを表示してなることを特徴とする。
【0014】
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、価格表示部材の後方側に冷温表示部材を配置し、当該冷温表示部材は、冷温パターンの表示領域を上下に区分し、当該上下の表示領域にそれぞれ商品の互いに異なる冷温パターンを互いに逆さまにして表示してなることを特徴とする。
【0015】
また、請求項5に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、ディスプレイ台は、前記複数の商品見本を展示するステージ状の商品載置台および中扉に固定される左右一対のブラケットからなり、前記商品載置台を左右一対のブラケットに跨る態様で当該左右一対のブラケットに対して着脱自在に設けたことを特徴とする。
【0016】
また、請求項6に係る発明は、請求項5に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品載置台の左右側壁には支持軸が装着され、ブラケットには前記支持軸を嵌合・離脱可能な態様で当該支持軸を嵌合支持する異形溝が形成され、当該異形溝に支持軸を嵌合した状態で商品載置台を展示位置に拘束し、かつ、当該展示位置から前方側のメンテナンス位置に移動させた上で前記商品載置台を前傾姿勢に傾倒させるように構成したことを特徴とする。
【0017】
また、請求項7に係る発明は、請求項6に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、支持軸の軸部にはその一部を切欠いて平坦面が形成され、商品載置台が展示位置に位置する際、前記支持軸の平坦面が異形溝に当接する態様で前記商品載置台を拘束するようにしたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項8に係る発明は、請求項6に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、ブラケットの板面に形成した異形溝は、支持軸を回転可能に支える前半域の円弧状溝部と、前記支持軸の移動を拘束して商品載置台を展示位置に保持する後半域のスライド溝部と、前記円弧状溝部とスライド溝部との中間位置からブラケットの上縁に切欠き開口した挿脱溝部とからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の請求項1に係る自動販売機の商品見本展示装置によれば、本体キャビネットの商品収納庫内に収納された商品をホット,コールド状態に保存して販売する自動販売機であって、前記本体キャビネットに開閉自在に軸支された外扉に形成され、前面が透明板で覆われるとともに背面が中扉により形成されたディスプレイ室を備え、前記中扉に固着されたディスプレイ台上に左右に並べて複数の商品見本を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置において、前記ディスプレイ台の前面に商品情報表示部材の保持部を形成し、当該保持部に商品情報表示部材を着脱自在に係止保持するようにしたことにより、次のような効果を奏するものである。すなわち、従来では透明板の背面に近接して配設されていたことにより清掃作業が煩雑であった商品情報表示部材をディスプレイ台に係止保持するという簡単な構成により、外扉を開放することによって商品情報表示部材を透明板から離隔させることができるので、従来装置に対して清掃作業を著しく効率的に行うことができるという効果を有する。
【0020】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機の商品見本展示装置よれば、請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品情報表示部材は、商品価格を表示した価格表示部材および商品収納庫内に収納された商品のホット・コールド状態を表示する冷温表示部材からなり、当該価格表示部材および冷温表示部材を前後に重ねて保持部に係止保持してなることにより、ディスプレイ台に展示された各商品見本に近接して当該商品価格および商品のホット・コールド状態の表示を行うことができるという効果を有する。
【0021】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機の商品見本展示装置よれば、請求項2に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、前後に重ねて保持される価格表示部材および冷温表示部材のうち、前方側に配置される価格表示部材若しくは冷温表示部材は上下のいずれか一方を商品価格の表示部分若しくはホット・コールド状態の冷温パターンの表示部分とし、他方を光透過性とし、後方側に配置される価格表示部材若しくは冷温表示部材は前方側に配置された冷温表示部材若しくは価格表示部材の光透過性部分に対応する部分に商品価格の表示若しくは冷温パターンを表示してなることにより、価格表示部材と冷温表示部材を前後に重ねて配設するのみで商品価格および商品のホット・コールド状態を表す冷温パターン、すなわち、異なる2種類の表示を一挙に行うことができるという効果を有する。
【0022】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機の商品見本展示装置によれば、請求項3に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、価格表示部材の後方側に冷温表示部材を配置し、当該冷温表示部材は、冷温パターンの表示領域を上下に区分し、当該上下の表示領域にそれぞれ商品の互いに異なる冷温パターンを互いに逆さまにして表示してなることにより、一枚の冷温表示部材で2種類の冷温パターンを表示でき、冷温表示部材の種類数を半減できるという効果を有する。
【0023】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機の商品見本展示装置によれば、請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、ディスプレイ台は、前記複数の商品見本を展示するステージ状の商品載置台および中扉に固定される左右一対のブラケットからなり、前記商品載置台を左右一対のブラケットに跨る態様で当該左右一対のブラケットに対して着脱自在に設けたことにより、ブラケットから商品載置台を取外すことにより中扉の清掃を簡単に行うことができ、また、商品載置台のステージの清掃も容易に行うことができるという効果を有する。
【0024】
また、本発明の請求項6に係る自動販売機の商品見本展示装置によれば、請求項5に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品載置台の左右側壁には支持軸が装着され、ブラケットには前記支持軸を嵌合・離脱可能な態様で当該支持軸を嵌合支持する異形溝が形成され、当該異形溝に支持軸を嵌合した状態で商品載置台を展示位置に拘束し、かつ、当該展示位置から前方側のメンテナンス位置に移動させた上で前記商品載置台を前傾姿勢に傾倒させるように構成したことにより、商品載置台をメンテナンス位置に移動させた上で前傾姿勢に傾倒させることにより中扉と商品載置台との間を大きく開放することができるので、ブラケットから商品載置台を取外すことなく中扉の清掃作業を行うことができ、清掃作業の効率化を図ることができる。
【0025】
また、本発明の請求項7に係る自動販売機の商品見本展示装置によれば、請求項6に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、支持軸の軸部にはその一部を切欠いて平坦面が形成され、商品載置台が展示位置に位置する際、前記支持軸の平坦面が異形溝に当接する態様で前記商品載置台を拘束するようにしたことにより、商品載置台が展示位置から不測に移動することを防止することがないという効果を有する。
【0026】
また、本発明の請求項8に係る自動販売機の商品見本展示装置によれば、請求項6に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、ブラケットの板面に形成した異形溝は、支持軸を回転可能に支える前半域の円弧状溝部と、前記支持軸の移動を拘束して商品載置台を展示位置に保持する後半域のスライド溝部と、前記円弧状溝部とスライド溝部との中間からブラケットの上縁に切欠き開口した挿脱溝部とからなることにより、限られたブラケットの板面内に商品載置台の展示位置、メンテナンス位置、着脱位置を確保することが可能な異形溝を形成することができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品見本展示装置におけるディスプレイ台の斜視図である。
【図2】図1に示したディスプレイ台の分解斜視図である。
【図3】図2に示したディスプレイ台の正面視右端側の拡大斜視図である。
【図4】図1に示したディスプレイ台を構成するブラケットを示し、(a)はその斜視図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)の平面図である。
【図5】図1に示したディスプレイ台の側面図である。
【図6】図5に示したディスプレイ台に商品見本を展示した状態を示し、(a)は商品載置台を展示位置にセットした状態の側面図、(b)は商品載置台をメンテナンス位置で前傾姿勢に傾倒させた状態の側面図である。
【図7】本発明が対象とする自動販売機の一例を示し、(a)はその正面図、(b)は扉開放状態の斜視図である。
【図8】従来装置におけるディスプレイ台の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品見本展示装置について添付図面を参照して説明する。本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品見本展示装置が従来装置と相違する点は主にディスプレイ台であり、ここでは従来装置と相違するディスプレイ台について説明する。なお、自動販売機の全体構成は図7に示したものと同一であるので適宜図7を参照しつつ説明を行う。
【0029】
図1において、30はディスプレイ台であり、このディスプレイ台30は薄板鋼板製の商品載置台40と左右一対のブラケット50とからなる。前記ブラケット50は商品載置台40を支持する腕木として機能し、当該ブラケット50がディスプレイ室5の中扉6(図7参照)に後述するように係止固定される。前記商品載置台40は、商品見本8(図6参照)が嵌合係止される複数、この実施の形態では12個の嵌合穴41aを備えたステージ状の天井壁41と、天井壁41の両端から下方に延在する左右側壁42,42と、天井壁41の前後端から下方に延在する前面壁43および後面壁(図では見えない)により下面が開放した横長の箱形に形成されている。この商品載置台40は、左右一対のブラケット50に跨る態様で当該左右一対のブラケット50に対して着脱自在に設けられている。前記商品載置台40の前面壁43には複数の商品見本8に対応して当該商品見本8のコールド,ホット状態を表す冷温パターン71および商品価格を表す価格パターン81を表示する商品情報表示部材60が着脱自在に係止保持されている。
【0030】
図2は、ディスプレイ台30の分解斜視図、図3はディスプレイ台30の正面視右端側の拡大図であり、これらの図を用いて各部材について更に説明する。前記商品載置台40はステージ状の天井壁41に複数の嵌合穴41aが形成され、左右両端部にはそれぞれ裏面に向けて押し出し形成された突起状の嵌合突起411およびストッパ412(図3も参照)が設けられている。前記商品載置台40の左右側面壁42,42にはそれぞれ内側に向って突出する支持軸44が取付けられている。前記支持軸44は合成樹脂製になり、図2、図3では前記支持軸44の頭部が示されており、支持軸44の軸部(不図示)は天井壁41の嵌合突起411の下方まで延在するとともに軸部の上端側の周面の一部を削ぎ取って平坦面とした断面D状に形成されている(後述図5参照)。また、前記商品載置台40の前面壁43には左右方向に複数、この実施の形態では12個の光透過窓431が形成されるとともに前面壁43の下端を前方側に折り返して形成された保持部432を備えている。この保持部432は前面壁43との間に、図3に示すように商品情報表示部材60を保持する保持溝を形成する。さらに、図3から明らかなように、前記商品載置台40の前面壁43の左右両端には前記保持部432により保持された商品情報表示部材60が左右方向にずれるのを防止する係止突起433(図3では正面視右側の係止突起433を示す)が形成され、また、商品情報表示部材60の脱落を防止するために保持部432から突出する突起片4321および天井壁41から前方に延在するように切り起して形成された突起片4322が設けられている。
【0031】
前記商品載置台40とともにディスプレイ台30を構成する左右一対のブラケット50は左右対称であるので、ここでは正面視右側のブラケット50を代表として説明する。前記ブラケット50には、図4にも示すように、前記支持軸44を嵌合支持する異形溝51が形成され、また、ブラケット50の上縁には内側を向くようにガイド片52が形成され、さらに後端面にはディスプレイ室5の中扉6(図7参照)に設けた角穴(不図示)に引っ掛けて当該ブラケット50を定位置に固定する係合爪53,53が切り起こし形成されている。前記異形溝51は、前記支持軸44を回転可能に支える前半域の円弧状溝部511と、前記円弧状溝部511に連ねて後半域に形成され、前記支持軸44の移動を拘束して商品載置台40を展示位置に保持するスライド溝部512と、前記円弧状溝部511とスライド溝部512との中間位置からブラケット50の上縁に切欠き開口した挿脱溝部513とを組合わせて形成されている。なお、前記円弧状溝部511は支持軸44の軸部より一回り大きく形成され、また、前記スライド溝部512の高さ寸法hは支持軸44の直径よりも小さい寸法の断面D状の軸部に合わせて形成されている。また、ブラケット50の上縁に内側を向くように形成されたガイド片52は異形溝51の挿脱溝部513により前後に2分割されている。
【0032】
前記商品載置台40の保持部432に装着して保持係止される商品情報表示部材60は、複数の商品見本8に対応して当該商品見本8のコールド,ホット状態を表す冷温パターン71が表示された冷温表示部材70および商品価格を表す価格パターン81が表示された価格表示部材80からなる。前記冷温表示部材70は光透過性のアクリル樹脂により横長帯状に形成されるとともに冷温パターン71の表示領域を上下に区分し、当該上下の表示領域にそれぞれ異なる冷温パターン71を互いに逆さにして表示してなる。この実施の形態では、冷温表示部材70の上部の表示領域には「コールド」の文字、下部の表示領域には「HOT」の文字が互いに逆さまに表示されている。なお、図には明示されていないが、冷温パターン71は、商品のホット状態を表すパターンとして暖色(赤色)の背景色に白抜きの「ホット」の文字が施され、商品のコールド状態を表すパターンとして寒色(青色)の背景色に白抜きの「コールド」の文字が施されているものである。一方、価格表示部材80は透明なアクリル樹脂により横長帯状に形成され、上部領域に「\120」の価格パターン81が施されている。これらの冷温表示部材70および価格表示部材80は、価格表示部材80を前方側に位置するようにして前後に重ね合わせて商品載置台40の前面壁43に沿って配設される。なお、冷温表示部材70および価格表示部材80は商品載置台40の前面壁43の左右両端に形成した係止突起433(図3参照)間に収まる寸法に定められている。
【0033】
前記ディスプレイ台30の分解斜視図を示す図2において、20は照明光源としての蛍光灯である。この蛍光灯20はソケット91を有する左右一対の蛍光灯取付金具90に装着されるものである。前記蛍光灯取付金具90はブラケット50と同様に中扉6に係止固定される。すなわち、蛍光灯取付金具90の後端面に板面を切り起して形成された不図示の係合爪をディスプレイ室5の中扉6(図7参照)に設けた角穴に引っ掛けることによって中扉6に係止固定される。なお、左右一対の蛍光灯取付金具90はそれぞれ左右一対のブラケット50の内方に配設され、左右一対のブラケット50に跨るように商品載置台40を取付けた場合、箱形の商品載置台40の内部に位置するように定められている。このように、蛍光灯20は箱形の商品載置台(ディスプレイ台)の内部に位置しており、蛍光灯20からの光が商品載置台40の天井壁41に形成した嵌合穴41aを介して商品見本8の内部に照射されるとともに前面壁43に形成した光透過窓431を介して商品情報表示部材60に照射される。
【0034】
次に、ディスプレイ台30の組立てについて説明すると、まず、左右一対のブラケット50をディスプレイ室の中扉6(図7参照)に取付ける。このブラケット50の中扉6への取付けは、ブラケット50の後端面に切り起しにより形成された係合爪53,53を中扉60の所定位置に設けた角穴に挿入係止させる。これによりブラケット50が中扉6の所定位置に固定される。次いで、中扉6に固着された左右一対のブラケット50に対して商品載置台40を、左右一対のブラケット50の上方から被せるように装着する。この場合、商品載置台40の左右側壁42に内側に向けて突出する支持軸44をブラケット50の挿脱溝部513に対峙させた上で、商品載置台40をブラケット50に被せる。そして、商品載置台40の天井壁41の内壁がブラケット50の上縁に当接すると、支持軸44がブラケット50の異形溝51に嵌合した状態で商品載置台50がブラケット50に一体化される。この後、商品載置台40を後方(中扉6側)にスライドさせると、支持軸44が異形溝51のスライド溝部512に移動する。この状態を図5に示し、支持軸44の断面D状の軸部44aの上端側の平坦面がスライド溝部512の平坦な上縁に対峙する。一方、商品載置台40の天井面41の左右両端部にそれぞれ裏面に向けて押し出し形成された突起状の嵌合突起411およびストッパ412が、ブラケット50の上縁に内側を向くように形成された前後のガイド片52,52を乗り越えてその後方側に落とし込まれる。この場合、前記嵌合突起411およびストッパ412がそれぞれのガイド片52,52を乗り越えることができるように、支持軸44の断面D状の軸部44aの上端側の平坦面とスライド溝部512の平坦な上縁との間には遊びが形成されている。
【0035】
前述したように、商品載置台40の天井壁41の左右両端部にそれぞれ裏面に向けて押し出し形成された突起状の嵌合突起411およびストッパ412がブラケット50の上縁に形成した前後のガイド片52,52を乗り越えてその後方側に落とし込まれると、嵌合突起411およびストッパ412がガイド片52,52に係合する一方、支持軸44がスライド溝部512に嵌合することにより商品載置台40の前後方向の移動が規制され、商品展示台40は商品見本8を展示する展示位置にセットされる。この状態で、商品展示台40の前面壁43に形成した保持部432に価格表示部材80を前面にして冷温表示部材70を重ね合わせた商品情報表示部材60を装着する。この場合、商品情報表示部材60は保持部432の上方から商品情報表示部材60の下縁を前面壁43に沿わせつつ保持部432の保持溝に挿入し、左右両端を左右一対の係止突起433,433の間に位置させた上で、上端を天井壁41から前方に延在するように切り起して形成された突起片4322(図3参照)の下方に押し込む。これにより商品情報表示部材60はディスプレイ台30の前面に係止保持される。
【0036】
前述したように、ブラケット50の異形溝51に支持軸44を嵌合させて商品載置台40を商品展示位置にセットするとともに商品載置台40の前面壁43の保持部432に商品情報表示部材60を装着したディスプレイ台30は、図6の(a)に示すように、商品載置台40に載置された複数の商品見本8を起立姿勢で展示している。そして、ディスプレイ台30の前面に位置する商品情報表示部材60によりそれぞれの商品見本8のコールド,ホット状態を表す冷温パターン71および商品価格の価格パターン81(図2、図3参照)が表示される。この場合、商品情報表示部材60の冷温パターン71および価格パターン81は商品載置台40の前面壁43に形成された光透過窓431の前方に位置しており、ディスプレイ台30の内部に配設された蛍光灯20により照射される。ここで、前記商品情報表示部材60を保持する保持部432は、ディスプレイ室5の前面を覆う透明板4の前面に配設された商品選択ボタンユニット9の背後に位置しており、自動販売機の正面からは商品選択ボタンユニット9に隠れて見えないようになっている。なお、図5において、23は商品選択ボタンユニット9を透明板4に取付けるための取付金具である。この取付金具23は商品選択ボタンユニット9の幅に対応する幅を有する断面コ字状の横長帯状に形成されている。また、この実施の形態における商品見本8は、商品を縦方向に半分に切断した半切りタイプのものである。
【0037】
さて、ディスプレイ室5(図7参照)の清掃,ディスプレイ台30に展示された商品見本8の交換などのメンテナンス作業を行う際には、本体キャビネット1から外扉2を開放した上で、外扉2に係止された中扉6を開放させてディスプレイ台30を露出させる。すなわち、図6の(a)に点線で示した透明板4が無い状態とする。これにより、透明板4からディスプレイ台30に装着した商品情報表示部材60が離隔するので透明板4の清掃を容易に行うことができる。また、中扉6を清掃するには、ディスプレイ台30における商品見本8の展示位置にセットされた商品載置台40を前方にスライド移動させる。この場合、商品載置台40の天井壁41の左右両端部にそれぞれ裏面に向けて押し出し形成された突起状の嵌合突起411およびストッパ412がブラケット50の上縁に形成した前後のガイド片52,52を乗り越えるように商品載置台40を若干上方に持ち上げた状態で前方にスライド移動させる。そうすると、商品載置台40の左右側壁42に設けた支持軸44がブラケット50の異形溝51における後半域のスライド溝部512から前半域の円弧状溝部511に移動する。支持軸44が円弧状溝部511に達すると商品載置台40の前方への移動が阻止されるので、支持軸44が円弧状溝部511、つまり、メンテナンス位置に到達したことを知ることができる。そこで、商品載置台40を、支持軸44を支点として前方側に回動させると商品載置台40がメンテナンス位置で前傾するように傾倒し始める。そして、商品載置台40の前面壁43の下端がブラケット50に当接すると商品載置台40は前傾姿勢に傾倒した状態に保持される(図6の(b)参照)。
【0038】
図6の(b)に示すように、商品載置台40を前傾姿勢に傾倒した状態で、中扉6の拭き作業や商品載置台40の上面壁41に溜まった塵埃を払い落とす清掃作業、若しくは商品載置台40に展示された商品見本8の交換などのメンテナンス作業が行われる。この場合、商品載置台40は中扉6から離れており、また、前傾姿勢に傾倒していることから、そのメンテナンス作業を簡単に行うことができる。清掃や商品見本8の交換などメンテナンス作業を完了した後は商品載置台40を元の位置に戻す。この作業は前記と逆の手順、つまり、商品載置台40を支持軸44を支点として商品見本8が起立状態となるように回動させた上で、中扉6に向けてスライド移動させる。そして、支持軸44をブラケット50の異形溝51におけるスライド溝部512に嵌合させて商品載置台40を商品見本8の展示位置にセットする。
【0039】
前述したように本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品見本展示装置によれば、本体キャビネット1の商品収納庫内に収納された商品をホット,コールド状態に保存して販売する自動販売機であって、前記本体キャビネット1に開閉自在に軸支された外扉2に形成され、前面が透明板4で覆われるとともに背面が中扉6により形成されたディスプレイ室5を備え、前記中扉6に固着されたディスプレイ台30上に左右に並べて複数の商品見本8を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置において、前記ディスプレイ台30の前面に商品情報表示部材60の保持部43を形成し、当該保持部43に商品情報表示部材60を着脱自在に係止保持するようにしたことにより、従来では透明板4の背面に近接して配設されていたことにより清掃作業が煩雑であった商品情報表示部材60をディスプレイ台30に係止保持するという簡単な構成により、外扉2を開放することによって商品情報表示部材60を透明板4から離隔させることができるので、従来装置に対して清掃作業を著しく効率的に行うことができるという効果を有する。
【0040】
なお、前述した実施の形態に係る自動販売機の商品見本展示装置では、ディスプレイ台30における商品載置台40をブラケット50に対して着脱自在とするためにブラケット50に形成した異形溝51に開放した挿脱溝部513を設けて商品載置台40の支持軸44が挿入・脱出できるようにしたものについて説明したが、これに限るものではない。例えば、異形溝51を閉塞した穴とし、支持軸44を商品載置台40に対して着脱自在に構成することもできるものである。したがって、前述した実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【符号の説明】
【0041】
1…本体キャビネット、2…外扉、4…透明板、5…ディスプレイ室、6…中扉、8…商品見本、9…商品選択ボタンユニット、30…ディスプレイ台、40…商品載置台、41…天井壁、42…左右側壁、43…前面壁、44…支持軸、50…ブラケット、51…異形溝、52…ガイド片、60…商品情報表示部材、70…冷温表示部材、71…冷温パターン、80…価格表示部材、81…価格パターン、411…嵌合突起、412…ストッパ、412…係止突起、432…保持部、511…円弧状溝部、512…スライド溝部、513…挿脱溝部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体キャビネットの商品収納庫内に収納された商品をホット,コールド状態に保存して販売する自動販売機であって、前記本体キャビネットに開閉自在に軸支された外扉に形成され、前面が透明板で覆われるとともに背面が中扉により形成されたディスプレイ室を備え、前記中扉に固着されたディスプレイ台上に左右に並べて複数の商品見本を展示してなる自動販売機の商品見本展示装置において、前記ディスプレイ台の前面に商品情報表示部材の保持部を形成し、当該保持部に商品情報表示部材を着脱自在に係止保持するようにしたことを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品情報表示部材は、商品価格を表示した価格表示部材および商品収納庫内に収納された商品のホット・コールド状態を表示する冷温表示部材からなり、当該価格表示部材および冷温表示部材を前後に重ねて保持部に係止保持してなることを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、前後に重ねて保持される価格表示部材および冷温表示部材のうち、前方側に配置される価格表示部材若しくは冷温表示部材は上下のいずれか一方を商品価格の表示部分若しくはホット・コールド状態の冷温パターンの表示部分とし、他方を光透過性とし、後方側に配置される価格表示部材若しくは冷温表示部材は前方側に配置された冷温表示部材若しくは価格表示部材の光透過性部分に対応する部分に商品価格の表示若しくは冷温パターンを表示してなることを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、価格表示部材の後方側に冷温表示部材を配置し、当該冷温表示部材は、冷温パターンの表示領域を上下に区分し、当該上下の表示領域にそれぞれ商品の互いに異なる冷温パターンを互いに逆さまにして表示してなることを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、ディスプレイ台は、前記複数の商品見本を展示するステージ状の商品載置台および中扉に固定される左右一対のブラケットからなり、前記商品載置台を左右一対のブラケットに跨る態様で当該左右一対のブラケットに対して着脱自在に設けたことを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、商品載置台の左右側壁には支持軸が装着され、ブラケットには前記支持軸を嵌合・離脱可能な態様で当該支持軸を嵌合支持する異形溝が形成され、当該異形溝に支持軸を嵌合した状態で商品載置台を展示位置に拘束し、かつ、当該展示位置から前方側のメンテナンス位置に移動させた上で前記商品載置台を前傾姿勢に傾倒させるように構成したことを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、支持軸の軸部にはその一部を切欠いて平坦面が形成され、商品載置台が展示位置に位置する際、前記支持軸の平坦面が異形溝に当接する態様で前記商品載置台を拘束するようにしたことを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
【請求項8】
請求項6に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、ブラケットの板面に形成した異形溝は、支持軸を回転可能に支える前半域の円弧状溝部と、前記支持軸の移動を拘束して商品載置台を展示位置に保持する後半域のスライド溝部と、前記円弧状溝部とスライド溝部との中間位置からブラケットの上縁に切欠き開口した挿脱溝部とからなることを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−113340(P2012−113340A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−259129(P2010−259129)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】