自動販売機用商品見本
【課題】 安価に製造でき、交換が容易であり、視覚性に優れた商品見本を提供する。
【解決手段】 商品見本が印刷された平面シート10と、それを保持するホルダ12からなる。ホルダ12は左右に一対の柱状部16を備えておりホルダ上方は開放されている。柱状部16には係合部18が備えられている。平面シート10の左右側辺に係止部20が備えられており、湾曲させた状態でホルダ係合部18により保持される。平面シート10に印刷された商品見本には、立体的な視覚効果が施されている。
【解決手段】 商品見本が印刷された平面シート10と、それを保持するホルダ12からなる。ホルダ12は左右に一対の柱状部16を備えておりホルダ上方は開放されている。柱状部16には係合部18が備えられている。平面シート10の左右側辺に係止部20が備えられており、湾曲させた状態でホルダ係合部18により保持される。平面シート10に印刷された商品見本には、立体的な視覚効果が施されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機に設置する商品見本に関する。特に、ペットボトル飲料や缶入り飲料等のように、湾曲した周面を持つ商品に模した形状を提供する商品見本に関する。
【背景技術】
【0002】
缶入り飲料用の自動販売機では、湾曲した周面を持つ立体的形状を備えた商品に模した形状を提供するために、実際の商品を半割にした形状に成形されている商品見本を用いることがある。あるいは、1枚の平面シートを湾曲させると、缶入り飲料の立体的形状を模することができるので、平面シートとその平面シートを湾曲させた状態に維持するホルダを組み合わせて商品見本を構成する場合もある。
特許文献1に開示されているように、ホルダは底部と頭部を備えており、底部と頭部の両者に缶入り飲料の周面に対応する湾曲形状が形成されている。平面シートの下辺をホルダ底部の湾曲形状に沿わせ、平面シートの上辺をホルダ頭部の湾曲形状に沿わせることによって、平面シートによって筒状の商品の形状に模した立体的形状を提供することができる。
【0003】
ペットボトル飲料は、湾曲した周面を持つだけでなく、高さ方向にも湾曲ないし屈曲する3次元的な曲面を備えているために、1枚の平面シートを湾曲させることによって立体的形状を模することができない。そこで、ペットボトル飲料用の自動販売機では、特許文献2に開示されているように、実際の商品を半割にした形状に成形されている商品見本を用いる。このため、商品の形状に合わせて成形することによって商品見本を製造している。
【特許文献1】特開平9−311975号公報
【特許文献2】特開2002−15365号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実際の商品を半割にした形状に成形されている商品見本を用いる場合、多くの問題が生じる。
1)新しい形状の商品が開発される度に、商品見本の成形型を製造する必要があり、商品見本の製造開始までに要する日時が長い。新商品の販売開始時に商品見本が間に合わないという事故が発生する危険性が高い。
2)商品見本の成形型を製造して成形工程を実施するために、商品見本の製造コストが高い。
3)立体的形状に成形された商品見本は、重ねて収容することが困難であり、収容スペースが増大する。商品の配達用トラックに積載できる商品見本数が限られてしまう。
【0005】
平面シートとホルダを組み合わせて商品見本を構成することによって、前記した問題の大部分が解決される。しかしながら、平面シートとホルダを組み合わせて構成できる商品見本は、缶入り飲料のように筒状の形状の商品に限られ、例えばペットボトルのように、少なくとも2方向に湾曲する3次元曲面を有する商品には対応できないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される商品見本は、平面シートとホルダを備えている。平面シートは、商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートで形成されており、湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状が印刷されており、各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されている。ホルダは、底部と、その底部の直径をほぼ挟んで向かい合う2つの位置から底部に直交する方向に立ち上がっている1対の柱状部と、各々の柱状部に形成されている係合部を有している。前記係合部は、湾曲している平面シートの係止部に係合することができるものである。
【0007】
本発明の商品見本は、平面シートを一方向に沿って湾曲させるだけで、2方向に湾曲する3次元的曲面を持つ商品を模した形状を提供する。
例えばペットボトルの場合、ボトル部における曲率半径とキャップ部における曲率半径が相違し、半割形状のものを平面に展開することができない。逆にいうと、平面シートを一方向に沿って湾曲させるだけでは、2方向に湾曲する3次元的曲面を持つ商品の形状を模することができない。それが理由で、立体形状に成形した商品見本を利用していた。
しかしながら、商品見本は商品形状を忠実に再現する必要がなく、需要者に違和感を与えないものであれば足りる。本発明者らは、平面に展開できない商品形状を正面視し、こうして得られた形状を平面に展開した形状をシートに印刷し、それを湾曲させると、2方向に湾曲する3次元的曲面を持つ商品であっても、需要者に違和感を与えない程度に自然な印象を与えられる商品見本が得られることを確認した。底部と1対の柱状部を備えているホルダを用いると、商品の正面部の背後には指示部材が存在しない。特に、頭部の背後には支持部材が存在しない。そのホルダによってシートに印刷した平面シートを湾曲した状態に維持すると、一見すると3次元的曲面を持つ商品が自立しているような自然な印象を与えられることを確認した。例えばペットボトル飲料の場合、ボトル部を構成する周面よりも奥まった位置に存在するキャップは奥まった位置に存在するように認識されるし、ボトル部とキャップ部を接続する肩部については、ボトル部からキャップ部に向けて集束している形状を備えていると認識される。
【0008】
本発明によって提供される商品見本は、3次元的曲面を持つ商品を違和感なく認識させる商品見本が提供できるだけでなく、多様な商品形状に簡単に対応することができる。
例えば、平面シートの高さと印刷する形状の高さを調整することによって、高さの異なる2種類以上の商品に対応する商品見本を提供することができる。
あるいは、平面シートに印刷する形状の幅を調整することによって、幅の異なる2種類以上の商品に対応する商品見本を提供することができる。平面シートの湾曲率が一定であっても、印刷形状の幅を広くすれば大径の商品を模した形状を再現でき、印刷形状の幅を狭くすれば小径の商品を模した形状を再現できる。
【0009】
本発明によると、平面シートに対する印刷形状をかえるだけで異なる種類の商品のための見本を提供できることから、
1)新しい形状の商品のための商品見本の製造開始までに要する日時を大幅に短縮することができる。新商品の販売開始時に商品見本が間に合わないといった事故が発生する危険性を解消することができる。
2)商品見本の成形型を製造する必要もなければ、成形工程を実施する必要もなく、商品見本を安価に製造することができる。
3)平面シートであることから重ねて収容することができ、商品の配達用トラックに多数の商品見本を積載することができる。
【0010】
本発明は、自動販売機に設置して商品に模した形状を提供する見本を支持するホルダを提供するということもできる。そのホルダは、底部と、その底部の直径をほぼ挟んで向かい合う2つの位置から底部に直交する方向に立ち上がっている1対の柱状部と、各々の柱状部に形成されている係合部を備えている。このホルダは、商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えた平面シートの各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されている平面シートを湾曲させた状態で、係合部が係止部に係合し、平面シートを湾曲させた状態に維持する。
【0011】
販売する商品はしばしば変更される。季節によって販売商品を交換したり、新商品の投入に伴って販売商品を交換することがある。このために、平面シートをホルダに取り付けやすいことと、平面シートをホルダから取りやすいことが求められ、それと同時に、ホルダに取り付けた平面シートがホルダから不用意に外れないことが求められる。
そこで、ホルダに形成されている係合部が、柱状部から鈍角をなす前面と、柱状部から鋭角をなす後面を備えていることが好ましい。
ここで柱状部から鈍角をなす前面とは、ホルダを前方から見た場合に連続して見える面のことであり、柱状部から鋭角をなす後面とは、ホルダを後方から見た場合に不連続に見える面のことである。
ホルダの係合部に前記した前面を設けると、平面シートを後方に向けて移動させることによって、平面シートの係止部がホルダの係合部を乗り越える。ホルダの係合部に前記した後面を設けると、平面シートの係止部がホルダの係合部の後面に当接し、係止部が係合部から不用意に外れることがない。
【0012】
さらに本発明では、ホルダに形成されている係合部が、柱状部から鈍角をなす上下面と、柱状部から鋭角をなす後面を備えていることが好ましい。
ここで柱状部から鈍角をなす上下面とは、上下方向に沿った断面で観察したときに、ホルダの上下に位置して柱状部を形成している面になだらかに連続している面をいう。
この場合、平面シートをホルダの柱状部に沿って上下動させることができ、平面シートの係止部がホルダの係合部に係合する高さ関係と、平面シートの係止部がホルダの係合部に係合しない高さ関係の間で移動させることができる。係合する高さ関係に調整すると、平面シートの係止部がホルダの係合部の後面に当接し、係止部が係合部から不用意に外れることを防止できる。係合しない高さ関係に調整すると、平面シートをホルダから取り外すことができる。
【0013】
本発明は、自動販売機に設置されているホルダで支持することによって商品に模した形状を提供する平面シートを提供するということもできる。
本発明で提供される平面シートは、商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートで形成されており、湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状が印刷されており、各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されている。1対の柱状部を備えているホルダの各々の柱状部に形成されている係合部に係止部を係合させることによって、湾曲した姿勢を維持することができる。
ここでいう湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状は、実際の商品の正面からカメラで撮影した形状であってもよい。あるいは、カメラで撮影すると、正面部が大きく写り、側面に向かうほど小さく写ることから、その影響を補正したものであってもよい。
【0014】
平面シートの形状は長方形であっても、上側辺が円弧状であってもどちらでもよい。しかし、上側辺が円弧状になっていることが好ましい。
平面シートの側辺で湾曲した姿勢に支持する場合、ホルダに係合して位置決めされている位置よりも上部では、平面状に戻ろうとし、上部に向かうほどフラットな曲率に近づいてしまう。仮に、平面シートの側辺が直線上に延びていると、上部に向かうほどフラットな曲率に近づいてしまうために、上部に向かうほど側辺が幅方向に広がってしまい、需要者に違和感を与えてしまうからである。ここで、上部とは最上部に位置する係止部よりも上方をいう。
平面シートの上方の幅を小さくすることで、係止部よりも上部では屈曲が解けてフラットな曲率に近づいてしまっても、平面シートの側辺が幅方向に広がってしまうことがない。需要者に違和感を与えることがないからである。
【0015】
さらに本発明では、平面シートに印刷された商品見本がペットボトル飲料であり、平面シートに印刷されたキャップ部分の幅を実際のキャップ部分の幅で除した値が、平面シートに印刷されたボトル部分の幅を実際のボトル部分の幅で除した値よりも小さいことが好ましい。
この平面シートを用いると、平面シート上に印刷されたペットボトル見本によって、キャップ部分がボトル部分よりも奥側にあるような視覚的効果が生じる。
【0016】
平面シートに印刷されたペットボトル飲料の両肩部分に陰影が印刷されていることがさらに好ましい。
陰影を設けることで、平面シート上に印刷されたペットボトル見本によって、キャップ部分がボトル部分よりも奥側にあるような視覚的効果が生じる。
【発明の効果】
【0017】
本明細書で開示される発明によると、成形加工していない平面シートを使用することによって、例えばペットボトル飲料のように少なくとも2方向に屈曲している3次元曲面を有する商品を模した形状を提供することができる。商品見本の製造に要する日時を大幅に短縮することができ、商品見本を安価に製造することができ、多数の商品見本をコンパクトに収容することができる。また、同一のホルダで、形状の異なる複数種類の商品見本を提供でき、高さや太さの異なる商品にも対応することができる。ホルダを交換しないで、商品見本を簡単に交換することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本明細書で開示される発明の好ましい特徴を列記する。
(第1特徴) 平面シートの左右両側辺に沿った位置で平面シートを切り抜くことによって係止部を形成する。
(第2特徴) 平面シートの左右両側辺に沿った位置で平面シートを完全には切り抜かない切れ目を設けることによって係止部を形成する。
(第3特徴) 平面シートとホルダの左右両側辺の上下2箇所に係止部と係合部を設ける。
(第4特徴) 平面シートの係止部とホルダの係合部は、平面シートがホルダに対して奥から手前側に移動することを拘束するが、上下方向には拘束しない。
(第5特徴) 平面シートの上側辺を円弧状にする。
【実施例】
【0019】
図1に、平面シート10とホルダ12で構成される自動販売機用商品見本の第1実施例を示す。平面シート10は可撓性のある樹脂シートで形成されており、表面にペットボトル飲料や缶飲料の外観形状が印刷されている。その外観形状は、実際の商品の正面からカメラで撮影した形状であってもよい。あるいは、カメラで撮影すると、正面部が大きく写り、側面に向かうほど小さく写ることから、その影響を補正したものであってもよい。図1では、平面シート10が湾曲した形状を示しているが、外力を加えない限り、平面シート10は平面に展開している。平面シート10の左右両側辺10aに沿った位置に、係止部20が形成されている。係止部20は、平面シート10を形成しているシートを切り抜いた開孔である。係止部20は、印刷された商品の外観形状の幅方向の外側に形成されている。平面シート10の上方は円弧状になっており、上端に近づくほど細くなっている。平面シート10を形成している樹脂シートは適度な可撓性を備えており、ペットボトルの周面に沿った曲率半径に屈曲させることができる。
【0020】
ホルダ12は、底部14と一対の柱状部16で構成されている。底部14の前方部分には外周に沿って淵15が形成されている。一対の柱状部16は、底部14の直径をほぼ挟んで向かい合う位置から、底部14と直交する方向に立ち上がっている。柱状部16は、外側の壁16aと内側の壁16bで構成されている。内側の壁16bは、底部14に直結しており、底部14の淵15に沿って伸びている低い壁16cに連なっている。垂直上方から見たときに、低い壁16cはペットボトルの周面に倣って湾曲している。外側の壁16aは、内側の壁16bの後方側の側辺から折り曲がった形で、内側の壁16bの外周面に沿って形成されている。外側の壁16aの内側部分に、係合部18が形成されている。図1では、右側の柱上部に存在する係合部18が省略されているが、左側の柱上部と同様に、上下2ヶ所に係合部18が設けられている。
【0021】
図2に、係合部18の斜視図を示す。係合部18は、外側の壁16aの内面25と鈍角をなす前面40と、外側の壁16aの内面25と鋭角をなす後面42を有する楔形状をしている。
鈍角をなす前面40を備えているので、平面シート10の側辺を外側の壁16aと内側の壁16bの間に挿入すると、平面シート10の側辺は係合部18を乗り越えて奥側に挿入される。これによって、楔形状の係合部18が係止部20を構成する開孔に入り込む。係合部18が係止部20に入り込むと、係合部18の後面42は外側の壁16aの内面25と鋭角をなしているので、楔形状の係合部18が係止部20を構成する開孔から抜け出ることがない。平面シート10はホルダ12によって湾曲した姿勢に維持され、不用意に外れることはない。平面シート10をホルダから取り外す場合には、図6に示すように、ホルダ12に保持された状態(図6(a))から、平面シート10を奥方向へ押し込む。すると、係止部20を構成する開孔が係合部18よりもさらに奥に移動し、係合部18の頂部に平面シート10が接触する(図6(b))。すなわち、楔形状の係合部18が係止部20を構成する開孔から抜け出る。この状態となると、平面シート10をホルダ12に対して上方に移動させることができる(図6(c))。その高さで平面シート10をホルダ12に対して前方に移動させると、平面シート10をホルダ12から外すことができる(図6(d))。
【0022】
次に、図1に示した実施例の使用形態を示す。商品見本が印刷されている表面を前にして、平面シート10を半筒状に湾曲させる。湾曲させた平面シート10の左右の側辺を、外側の壁16aと内側の壁16bの間に挿入する。すると、係合部18が係止部20に入り込み、平面シート10はホルダ12によって湾曲した姿勢に維持される。平面シート10は、低い壁16cに沿って湾曲し、実際のペットボトルの周面に倣った形状に湾曲する。
【0023】
係合部18には、平面シート10をホルダ12に保持した際に、以下の条件が求められる。1.平面シート10が前方向へ動かないことが必要である。振動により平面シートがホルダから容易に外れないようにするためである。2.平面シート10を上下方向に外せることが必要である。商品見本の交換を容易に行うことが出来るようにするためである。3.平面シートを半筒状に湾曲させた状態でホルダに保持出来ることが必要である。商品見本の視覚的効果を発揮させるためである。係合部18は前記条件を満たしている。
【0024】
図3に、係合部36の第2実施例の斜視図を示す。この構造の係合部36は、外側の壁16aの内面25と鈍角をなす前面30と、外側の壁16aの内面25と鋭角をなす後面32と、外側の壁16aの内面25と鈍角をなす下面34を有する。
この構造の係合部36は、平面シート10の係止部20が、ホルダ12に対して、前方から後方に移動することを許容し、後方から前方に移動することを禁止し、上方に移動することを許容する。
平面シート10をホルダ12にセットする場合には、平面シート10の左右の側辺を外側の壁16aと内側の壁16bの隙間に押し込む。すると、係止部20を構成する開孔に係合部36が挿入され、平面シート10が係合部36から不用意に抜けることが防止される。平面シート10をホルダ12から外す場合には、平面シート10をホルダ12の柱状部16に沿って上方にスライドさせる。ホルダ12の下面34が、内面25と鈍角をなしているので、平面シート10をホルダ12の柱状部に沿って上方にスライドさせると、係止部20を構成する開孔から係合部36が抜け出る。係合部36は、平面シート10が上方に移動することを許容する。係止部20を構成する開孔と係合部36が異なる高さになった状態で平面シート10を前方に取り出せば、平面シート10をホルダ12から外すことができる。
【0025】
図4に、ホルダ12の係合部56の第3実施例の斜視図を示す。この構造をした係合部56は、第1実施例の係合部18の変形例であり、前面50が、外側方向に湾曲した曲面となっている。この構造の場合には、第1実施例と同様の手順により、平面シートをホルダから外すことが出来る。
【0026】
図5に、ホルダ12の係合部66の第4実施例の斜視図を示す。この構造をした係合部66は、上方から下方に向かって湾曲した曲面60が形成されている。曲面60の上側の面も下側の面も、外側の壁16aの内面25と鈍角をなしている。係合部66の前面62と後面63は、内面25に直交している。
平面シート10をホルダ12にセットする場合には、係止部20を構成する開孔と係合部66を異なる高さ関係にしておいて、平面シート10の左右の側辺を外側の壁16aと内側の壁16bの隙間に押し込み、ついで平面シート10を上下動させて係止部20を構成する開孔と係合部66の高さを揃える。係合部66は、平面シート10の上下動を許容する。係止部20を構成する開孔と係合部66の高さを揃えると、係止部20を構成する開孔に係合部66が挿入され、平面シート10が係合部66から不用意に抜けることが防止される。平面シート10をホルダ12から外す場合には、平面シート10をホルダ12の柱状部に沿って上方にスライドさせる。ホルダ12の上下面60が、内面25と鈍角をなしているので、係合部66は、平面シート10が上方に移動することを許容する。係止部20を構成する開孔と係合部66が異なる高さになった状態で平面シート10を前方に取り出せば、平面シート10をホルダ12から外すことができる。
【0027】
ホルダ12の柱状部16は、平面シートを湾曲させた状態に維持できるものであればよく、様々な形状をとることが出来る。
図7に、第1実施例の柱状部を上方から見た図を示す(ホルダ底部は省略。以下、図8〜10において同じ)。この形状の柱状部は、外側の壁16aが、ホルダ底部14の直径に対して垂直となる方向に形成されている。この場合には、湾曲された平面シートの両側面についても、ホルダ底部の直径に対して垂直となる方向に保持される。
【0028】
図8に、第2実施例の柱状部を上方から見た図を示す。この形状をした柱状部は、外側の壁16aと内側の壁16bが同じ曲率で湾曲している。この場合には、湾曲された平面シートの両側面は、ホルダの奥方向に対して開いている円弧状の形で保持される。
【0029】
図9に、第3実施例の柱状部を上方から見た図を示す。この形状をした柱状部は、外側の壁16aと奥側の壁16dのみで構成されている。湾曲された状態で保持された平面シートは、奥側の壁16dによって、それ以上に奥方向へ移動することが禁止される。
【0030】
図10に、第4実施例の柱状部を上方から見た図を示す。この形状をした柱状部は、外側の壁16aのみで構成されており、奥側と内側は開放されている。この形状でも、平面シートを湾曲した姿勢に維持することができる。
【0031】
図11に、平面シート10に形成する係止部70の実施例を示す。長方形状に切り抜かれた開孔穴によって係止部70が形成されている。平面シートをホルダへセットする際には、係止部と係合部が確実に係合する。
【0032】
図12に、平面シート10に形成する係止部80の他の実施例を示す。完全には切り抜かれてはいないが、ほぼ長方形状に伸びている切り込みによって、係止部80が形成されている。切り込みの内側のシートは簡単に折れることから、係止部80に係合部を挿入することができる。平面シート10を製造する際に、切り抜き片が生じない。
【0033】
平面シートは上側辺が円弧状になっており、上方になるにつれて幅が小さくなっていることが好ましい。図13に、長方形状の平面シートを半筒状に湾曲させた例を示す。係止部から上側に向かうにつれて、平面シートを湾曲させておく力が弱くなり、図13に示すように、上方に向かうにつれてフラットに近づいてしまう。そのために、正面視したときに、平面シートの幅が上方に向かうにつれて拡大する不自然な外観を呈する。
【0034】
図14に、上方が円弧状になっているために上方に向かうほど幅が縮小している平面シートを湾曲させた例を示す。上方に向かうにつれて幅が小さくなっているため、上方に向かうほどフラットに近づいても、平面シートの幅が上方に向かうにつれて拡大する不自然な外観を呈することがない。
【0035】
次に、平面シートに商品見本を印刷する際の印刷幅について説明する。平面シートをホルダへ保持させる際には湾曲させて保持させるため、商品見本として平面シートに印刷される幅は実際の商品の幅よりも大きくなければならない。図15に、実物のペットボトルを上方から見た図を示す。キャップ部95の幅をd1、ボトル部90の幅をd2とする。さらに、図16に、平面シート10上に印刷したペットボトル見本を前方から見た図を示す。キャップ部分105の印刷幅をw1、ボトル部分100の印刷幅をw2とする。本実施例の場合、w1/d1<w2/d2の関係の調整している。すなわち、平面シートに印刷されたキャップ部分の幅w1を実際のキャップ部分の幅d1で除した値w1/d1が、平面シートに印刷されたボトル部分の幅w2を実際のボトル部分の幅d2で除した値w2/d2よりも小さい。このため、平面シートに印刷されたペットボトルの商品見本を湾曲させると、実物のペットボトルと同様に、キャップ部分がボトル部分より奥側にあるような視覚的効果が生じる。
【0036】
また、図16に示すように、平面シートに印刷されたペットボトル商品見本の両肩部分には陰影108が印刷されている。これにより、ペットボトル商品見本が立体的に見える視覚的効果が生じる。
【0037】
図17、図18には、高さの異なるペットボトル商品見本110、120が印刷された2種類の平面シートが例示されている。また図19には、幅が細い缶飲料130の商品見本が印刷された平面シートが例示されている。このように高さや幅の異なる商品見本が印刷された異なる商品のための平面シートを、同一のホルダで保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】自動販売機用商品見本の第1実施例の斜視図を示す。
【図2】係合部の第1実施例の斜視図を示す。
【図3】係合部の第2実施例の斜視図を示す。
【図4】係合部の第3実施例の斜視図を示す。
【図5】係合部の第4実施例の斜視図を示す。
【図6】(a)から(d)は、第1実施例の係合部から平面シートを取り外す手順例を示す。
【図7】ホルダの柱状部の第1実施例を上方から見た図を示す。
【図8】ホルダの柱状部の第2実施例を上方から見た図を示す。
【図9】ホルダの柱状部の第3実施例を上方から見た図を示す。
【図10】ホルダの柱状部の第4実施例を上方から見た図を示す。
【図11】平面シートの係止部の第1実施例を示す。
【図12】平面シートの係止部の第2実施例を示す。
【図13】長方形の平面シートを用いた場合の問題点を示す。
【図14】上側辺が円弧状になっている平面シートを湾曲させた形状を示す。
【図15】実際のペットボトルを上方から見た図を示す。
【図16】ペットボトル見本が印刷された平面シートの正面図を示す。
【図17】ペットボトル(大)の商品見本が印刷された平面シートを示す。
【図18】ペットボトル(小)の商品見本が印刷された平面シートを示す。
【図19】幅が小さい缶飲料の商品見本が印刷された平面シートを示す。
【符号の説明】
【0039】
10:平面シート
12:ホルダ
14:底部
15:淵
16:柱状部
18:係合部
20:係止部
25:柱上部の外側の壁の内面
30:係合部の前面
32:係合部の後面
34:係合部の下面
36:係合部
40:係合部の前面
42:係合部の後面
50:係合部の前面
52:係合部の後面
56:係合部
60:係合部の上下面
62:係合部の前面
63:係合部の後面
66:係合部
70:第1実施例の係止部
80:第2実施例の係止部
90:実物大ペットボトルのボトル部
95:実物大ペットボトルのキャップ部
100:ペットボトル商品見本のボトル部
105:ペットボトル商品見本のキャップ部
108:ペットボトル商品見本の両肩の陰影
110:ペットボトル(大)の商品見本
120:ペットボトル(小)の商品見本
130:幅が小さい缶飲料の商品見本
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機に設置する商品見本に関する。特に、ペットボトル飲料や缶入り飲料等のように、湾曲した周面を持つ商品に模した形状を提供する商品見本に関する。
【背景技術】
【0002】
缶入り飲料用の自動販売機では、湾曲した周面を持つ立体的形状を備えた商品に模した形状を提供するために、実際の商品を半割にした形状に成形されている商品見本を用いることがある。あるいは、1枚の平面シートを湾曲させると、缶入り飲料の立体的形状を模することができるので、平面シートとその平面シートを湾曲させた状態に維持するホルダを組み合わせて商品見本を構成する場合もある。
特許文献1に開示されているように、ホルダは底部と頭部を備えており、底部と頭部の両者に缶入り飲料の周面に対応する湾曲形状が形成されている。平面シートの下辺をホルダ底部の湾曲形状に沿わせ、平面シートの上辺をホルダ頭部の湾曲形状に沿わせることによって、平面シートによって筒状の商品の形状に模した立体的形状を提供することができる。
【0003】
ペットボトル飲料は、湾曲した周面を持つだけでなく、高さ方向にも湾曲ないし屈曲する3次元的な曲面を備えているために、1枚の平面シートを湾曲させることによって立体的形状を模することができない。そこで、ペットボトル飲料用の自動販売機では、特許文献2に開示されているように、実際の商品を半割にした形状に成形されている商品見本を用いる。このため、商品の形状に合わせて成形することによって商品見本を製造している。
【特許文献1】特開平9−311975号公報
【特許文献2】特開2002−15365号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実際の商品を半割にした形状に成形されている商品見本を用いる場合、多くの問題が生じる。
1)新しい形状の商品が開発される度に、商品見本の成形型を製造する必要があり、商品見本の製造開始までに要する日時が長い。新商品の販売開始時に商品見本が間に合わないという事故が発生する危険性が高い。
2)商品見本の成形型を製造して成形工程を実施するために、商品見本の製造コストが高い。
3)立体的形状に成形された商品見本は、重ねて収容することが困難であり、収容スペースが増大する。商品の配達用トラックに積載できる商品見本数が限られてしまう。
【0005】
平面シートとホルダを組み合わせて商品見本を構成することによって、前記した問題の大部分が解決される。しかしながら、平面シートとホルダを組み合わせて構成できる商品見本は、缶入り飲料のように筒状の形状の商品に限られ、例えばペットボトルのように、少なくとも2方向に湾曲する3次元曲面を有する商品には対応できないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される商品見本は、平面シートとホルダを備えている。平面シートは、商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートで形成されており、湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状が印刷されており、各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されている。ホルダは、底部と、その底部の直径をほぼ挟んで向かい合う2つの位置から底部に直交する方向に立ち上がっている1対の柱状部と、各々の柱状部に形成されている係合部を有している。前記係合部は、湾曲している平面シートの係止部に係合することができるものである。
【0007】
本発明の商品見本は、平面シートを一方向に沿って湾曲させるだけで、2方向に湾曲する3次元的曲面を持つ商品を模した形状を提供する。
例えばペットボトルの場合、ボトル部における曲率半径とキャップ部における曲率半径が相違し、半割形状のものを平面に展開することができない。逆にいうと、平面シートを一方向に沿って湾曲させるだけでは、2方向に湾曲する3次元的曲面を持つ商品の形状を模することができない。それが理由で、立体形状に成形した商品見本を利用していた。
しかしながら、商品見本は商品形状を忠実に再現する必要がなく、需要者に違和感を与えないものであれば足りる。本発明者らは、平面に展開できない商品形状を正面視し、こうして得られた形状を平面に展開した形状をシートに印刷し、それを湾曲させると、2方向に湾曲する3次元的曲面を持つ商品であっても、需要者に違和感を与えない程度に自然な印象を与えられる商品見本が得られることを確認した。底部と1対の柱状部を備えているホルダを用いると、商品の正面部の背後には指示部材が存在しない。特に、頭部の背後には支持部材が存在しない。そのホルダによってシートに印刷した平面シートを湾曲した状態に維持すると、一見すると3次元的曲面を持つ商品が自立しているような自然な印象を与えられることを確認した。例えばペットボトル飲料の場合、ボトル部を構成する周面よりも奥まった位置に存在するキャップは奥まった位置に存在するように認識されるし、ボトル部とキャップ部を接続する肩部については、ボトル部からキャップ部に向けて集束している形状を備えていると認識される。
【0008】
本発明によって提供される商品見本は、3次元的曲面を持つ商品を違和感なく認識させる商品見本が提供できるだけでなく、多様な商品形状に簡単に対応することができる。
例えば、平面シートの高さと印刷する形状の高さを調整することによって、高さの異なる2種類以上の商品に対応する商品見本を提供することができる。
あるいは、平面シートに印刷する形状の幅を調整することによって、幅の異なる2種類以上の商品に対応する商品見本を提供することができる。平面シートの湾曲率が一定であっても、印刷形状の幅を広くすれば大径の商品を模した形状を再現でき、印刷形状の幅を狭くすれば小径の商品を模した形状を再現できる。
【0009】
本発明によると、平面シートに対する印刷形状をかえるだけで異なる種類の商品のための見本を提供できることから、
1)新しい形状の商品のための商品見本の製造開始までに要する日時を大幅に短縮することができる。新商品の販売開始時に商品見本が間に合わないといった事故が発生する危険性を解消することができる。
2)商品見本の成形型を製造する必要もなければ、成形工程を実施する必要もなく、商品見本を安価に製造することができる。
3)平面シートであることから重ねて収容することができ、商品の配達用トラックに多数の商品見本を積載することができる。
【0010】
本発明は、自動販売機に設置して商品に模した形状を提供する見本を支持するホルダを提供するということもできる。そのホルダは、底部と、その底部の直径をほぼ挟んで向かい合う2つの位置から底部に直交する方向に立ち上がっている1対の柱状部と、各々の柱状部に形成されている係合部を備えている。このホルダは、商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えた平面シートの各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されている平面シートを湾曲させた状態で、係合部が係止部に係合し、平面シートを湾曲させた状態に維持する。
【0011】
販売する商品はしばしば変更される。季節によって販売商品を交換したり、新商品の投入に伴って販売商品を交換することがある。このために、平面シートをホルダに取り付けやすいことと、平面シートをホルダから取りやすいことが求められ、それと同時に、ホルダに取り付けた平面シートがホルダから不用意に外れないことが求められる。
そこで、ホルダに形成されている係合部が、柱状部から鈍角をなす前面と、柱状部から鋭角をなす後面を備えていることが好ましい。
ここで柱状部から鈍角をなす前面とは、ホルダを前方から見た場合に連続して見える面のことであり、柱状部から鋭角をなす後面とは、ホルダを後方から見た場合に不連続に見える面のことである。
ホルダの係合部に前記した前面を設けると、平面シートを後方に向けて移動させることによって、平面シートの係止部がホルダの係合部を乗り越える。ホルダの係合部に前記した後面を設けると、平面シートの係止部がホルダの係合部の後面に当接し、係止部が係合部から不用意に外れることがない。
【0012】
さらに本発明では、ホルダに形成されている係合部が、柱状部から鈍角をなす上下面と、柱状部から鋭角をなす後面を備えていることが好ましい。
ここで柱状部から鈍角をなす上下面とは、上下方向に沿った断面で観察したときに、ホルダの上下に位置して柱状部を形成している面になだらかに連続している面をいう。
この場合、平面シートをホルダの柱状部に沿って上下動させることができ、平面シートの係止部がホルダの係合部に係合する高さ関係と、平面シートの係止部がホルダの係合部に係合しない高さ関係の間で移動させることができる。係合する高さ関係に調整すると、平面シートの係止部がホルダの係合部の後面に当接し、係止部が係合部から不用意に外れることを防止できる。係合しない高さ関係に調整すると、平面シートをホルダから取り外すことができる。
【0013】
本発明は、自動販売機に設置されているホルダで支持することによって商品に模した形状を提供する平面シートを提供するということもできる。
本発明で提供される平面シートは、商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートで形成されており、湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状が印刷されており、各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されている。1対の柱状部を備えているホルダの各々の柱状部に形成されている係合部に係止部を係合させることによって、湾曲した姿勢を維持することができる。
ここでいう湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状は、実際の商品の正面からカメラで撮影した形状であってもよい。あるいは、カメラで撮影すると、正面部が大きく写り、側面に向かうほど小さく写ることから、その影響を補正したものであってもよい。
【0014】
平面シートの形状は長方形であっても、上側辺が円弧状であってもどちらでもよい。しかし、上側辺が円弧状になっていることが好ましい。
平面シートの側辺で湾曲した姿勢に支持する場合、ホルダに係合して位置決めされている位置よりも上部では、平面状に戻ろうとし、上部に向かうほどフラットな曲率に近づいてしまう。仮に、平面シートの側辺が直線上に延びていると、上部に向かうほどフラットな曲率に近づいてしまうために、上部に向かうほど側辺が幅方向に広がってしまい、需要者に違和感を与えてしまうからである。ここで、上部とは最上部に位置する係止部よりも上方をいう。
平面シートの上方の幅を小さくすることで、係止部よりも上部では屈曲が解けてフラットな曲率に近づいてしまっても、平面シートの側辺が幅方向に広がってしまうことがない。需要者に違和感を与えることがないからである。
【0015】
さらに本発明では、平面シートに印刷された商品見本がペットボトル飲料であり、平面シートに印刷されたキャップ部分の幅を実際のキャップ部分の幅で除した値が、平面シートに印刷されたボトル部分の幅を実際のボトル部分の幅で除した値よりも小さいことが好ましい。
この平面シートを用いると、平面シート上に印刷されたペットボトル見本によって、キャップ部分がボトル部分よりも奥側にあるような視覚的効果が生じる。
【0016】
平面シートに印刷されたペットボトル飲料の両肩部分に陰影が印刷されていることがさらに好ましい。
陰影を設けることで、平面シート上に印刷されたペットボトル見本によって、キャップ部分がボトル部分よりも奥側にあるような視覚的効果が生じる。
【発明の効果】
【0017】
本明細書で開示される発明によると、成形加工していない平面シートを使用することによって、例えばペットボトル飲料のように少なくとも2方向に屈曲している3次元曲面を有する商品を模した形状を提供することができる。商品見本の製造に要する日時を大幅に短縮することができ、商品見本を安価に製造することができ、多数の商品見本をコンパクトに収容することができる。また、同一のホルダで、形状の異なる複数種類の商品見本を提供でき、高さや太さの異なる商品にも対応することができる。ホルダを交換しないで、商品見本を簡単に交換することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本明細書で開示される発明の好ましい特徴を列記する。
(第1特徴) 平面シートの左右両側辺に沿った位置で平面シートを切り抜くことによって係止部を形成する。
(第2特徴) 平面シートの左右両側辺に沿った位置で平面シートを完全には切り抜かない切れ目を設けることによって係止部を形成する。
(第3特徴) 平面シートとホルダの左右両側辺の上下2箇所に係止部と係合部を設ける。
(第4特徴) 平面シートの係止部とホルダの係合部は、平面シートがホルダに対して奥から手前側に移動することを拘束するが、上下方向には拘束しない。
(第5特徴) 平面シートの上側辺を円弧状にする。
【実施例】
【0019】
図1に、平面シート10とホルダ12で構成される自動販売機用商品見本の第1実施例を示す。平面シート10は可撓性のある樹脂シートで形成されており、表面にペットボトル飲料や缶飲料の外観形状が印刷されている。その外観形状は、実際の商品の正面からカメラで撮影した形状であってもよい。あるいは、カメラで撮影すると、正面部が大きく写り、側面に向かうほど小さく写ることから、その影響を補正したものであってもよい。図1では、平面シート10が湾曲した形状を示しているが、外力を加えない限り、平面シート10は平面に展開している。平面シート10の左右両側辺10aに沿った位置に、係止部20が形成されている。係止部20は、平面シート10を形成しているシートを切り抜いた開孔である。係止部20は、印刷された商品の外観形状の幅方向の外側に形成されている。平面シート10の上方は円弧状になっており、上端に近づくほど細くなっている。平面シート10を形成している樹脂シートは適度な可撓性を備えており、ペットボトルの周面に沿った曲率半径に屈曲させることができる。
【0020】
ホルダ12は、底部14と一対の柱状部16で構成されている。底部14の前方部分には外周に沿って淵15が形成されている。一対の柱状部16は、底部14の直径をほぼ挟んで向かい合う位置から、底部14と直交する方向に立ち上がっている。柱状部16は、外側の壁16aと内側の壁16bで構成されている。内側の壁16bは、底部14に直結しており、底部14の淵15に沿って伸びている低い壁16cに連なっている。垂直上方から見たときに、低い壁16cはペットボトルの周面に倣って湾曲している。外側の壁16aは、内側の壁16bの後方側の側辺から折り曲がった形で、内側の壁16bの外周面に沿って形成されている。外側の壁16aの内側部分に、係合部18が形成されている。図1では、右側の柱上部に存在する係合部18が省略されているが、左側の柱上部と同様に、上下2ヶ所に係合部18が設けられている。
【0021】
図2に、係合部18の斜視図を示す。係合部18は、外側の壁16aの内面25と鈍角をなす前面40と、外側の壁16aの内面25と鋭角をなす後面42を有する楔形状をしている。
鈍角をなす前面40を備えているので、平面シート10の側辺を外側の壁16aと内側の壁16bの間に挿入すると、平面シート10の側辺は係合部18を乗り越えて奥側に挿入される。これによって、楔形状の係合部18が係止部20を構成する開孔に入り込む。係合部18が係止部20に入り込むと、係合部18の後面42は外側の壁16aの内面25と鋭角をなしているので、楔形状の係合部18が係止部20を構成する開孔から抜け出ることがない。平面シート10はホルダ12によって湾曲した姿勢に維持され、不用意に外れることはない。平面シート10をホルダから取り外す場合には、図6に示すように、ホルダ12に保持された状態(図6(a))から、平面シート10を奥方向へ押し込む。すると、係止部20を構成する開孔が係合部18よりもさらに奥に移動し、係合部18の頂部に平面シート10が接触する(図6(b))。すなわち、楔形状の係合部18が係止部20を構成する開孔から抜け出る。この状態となると、平面シート10をホルダ12に対して上方に移動させることができる(図6(c))。その高さで平面シート10をホルダ12に対して前方に移動させると、平面シート10をホルダ12から外すことができる(図6(d))。
【0022】
次に、図1に示した実施例の使用形態を示す。商品見本が印刷されている表面を前にして、平面シート10を半筒状に湾曲させる。湾曲させた平面シート10の左右の側辺を、外側の壁16aと内側の壁16bの間に挿入する。すると、係合部18が係止部20に入り込み、平面シート10はホルダ12によって湾曲した姿勢に維持される。平面シート10は、低い壁16cに沿って湾曲し、実際のペットボトルの周面に倣った形状に湾曲する。
【0023】
係合部18には、平面シート10をホルダ12に保持した際に、以下の条件が求められる。1.平面シート10が前方向へ動かないことが必要である。振動により平面シートがホルダから容易に外れないようにするためである。2.平面シート10を上下方向に外せることが必要である。商品見本の交換を容易に行うことが出来るようにするためである。3.平面シートを半筒状に湾曲させた状態でホルダに保持出来ることが必要である。商品見本の視覚的効果を発揮させるためである。係合部18は前記条件を満たしている。
【0024】
図3に、係合部36の第2実施例の斜視図を示す。この構造の係合部36は、外側の壁16aの内面25と鈍角をなす前面30と、外側の壁16aの内面25と鋭角をなす後面32と、外側の壁16aの内面25と鈍角をなす下面34を有する。
この構造の係合部36は、平面シート10の係止部20が、ホルダ12に対して、前方から後方に移動することを許容し、後方から前方に移動することを禁止し、上方に移動することを許容する。
平面シート10をホルダ12にセットする場合には、平面シート10の左右の側辺を外側の壁16aと内側の壁16bの隙間に押し込む。すると、係止部20を構成する開孔に係合部36が挿入され、平面シート10が係合部36から不用意に抜けることが防止される。平面シート10をホルダ12から外す場合には、平面シート10をホルダ12の柱状部16に沿って上方にスライドさせる。ホルダ12の下面34が、内面25と鈍角をなしているので、平面シート10をホルダ12の柱状部に沿って上方にスライドさせると、係止部20を構成する開孔から係合部36が抜け出る。係合部36は、平面シート10が上方に移動することを許容する。係止部20を構成する開孔と係合部36が異なる高さになった状態で平面シート10を前方に取り出せば、平面シート10をホルダ12から外すことができる。
【0025】
図4に、ホルダ12の係合部56の第3実施例の斜視図を示す。この構造をした係合部56は、第1実施例の係合部18の変形例であり、前面50が、外側方向に湾曲した曲面となっている。この構造の場合には、第1実施例と同様の手順により、平面シートをホルダから外すことが出来る。
【0026】
図5に、ホルダ12の係合部66の第4実施例の斜視図を示す。この構造をした係合部66は、上方から下方に向かって湾曲した曲面60が形成されている。曲面60の上側の面も下側の面も、外側の壁16aの内面25と鈍角をなしている。係合部66の前面62と後面63は、内面25に直交している。
平面シート10をホルダ12にセットする場合には、係止部20を構成する開孔と係合部66を異なる高さ関係にしておいて、平面シート10の左右の側辺を外側の壁16aと内側の壁16bの隙間に押し込み、ついで平面シート10を上下動させて係止部20を構成する開孔と係合部66の高さを揃える。係合部66は、平面シート10の上下動を許容する。係止部20を構成する開孔と係合部66の高さを揃えると、係止部20を構成する開孔に係合部66が挿入され、平面シート10が係合部66から不用意に抜けることが防止される。平面シート10をホルダ12から外す場合には、平面シート10をホルダ12の柱状部に沿って上方にスライドさせる。ホルダ12の上下面60が、内面25と鈍角をなしているので、係合部66は、平面シート10が上方に移動することを許容する。係止部20を構成する開孔と係合部66が異なる高さになった状態で平面シート10を前方に取り出せば、平面シート10をホルダ12から外すことができる。
【0027】
ホルダ12の柱状部16は、平面シートを湾曲させた状態に維持できるものであればよく、様々な形状をとることが出来る。
図7に、第1実施例の柱状部を上方から見た図を示す(ホルダ底部は省略。以下、図8〜10において同じ)。この形状の柱状部は、外側の壁16aが、ホルダ底部14の直径に対して垂直となる方向に形成されている。この場合には、湾曲された平面シートの両側面についても、ホルダ底部の直径に対して垂直となる方向に保持される。
【0028】
図8に、第2実施例の柱状部を上方から見た図を示す。この形状をした柱状部は、外側の壁16aと内側の壁16bが同じ曲率で湾曲している。この場合には、湾曲された平面シートの両側面は、ホルダの奥方向に対して開いている円弧状の形で保持される。
【0029】
図9に、第3実施例の柱状部を上方から見た図を示す。この形状をした柱状部は、外側の壁16aと奥側の壁16dのみで構成されている。湾曲された状態で保持された平面シートは、奥側の壁16dによって、それ以上に奥方向へ移動することが禁止される。
【0030】
図10に、第4実施例の柱状部を上方から見た図を示す。この形状をした柱状部は、外側の壁16aのみで構成されており、奥側と内側は開放されている。この形状でも、平面シートを湾曲した姿勢に維持することができる。
【0031】
図11に、平面シート10に形成する係止部70の実施例を示す。長方形状に切り抜かれた開孔穴によって係止部70が形成されている。平面シートをホルダへセットする際には、係止部と係合部が確実に係合する。
【0032】
図12に、平面シート10に形成する係止部80の他の実施例を示す。完全には切り抜かれてはいないが、ほぼ長方形状に伸びている切り込みによって、係止部80が形成されている。切り込みの内側のシートは簡単に折れることから、係止部80に係合部を挿入することができる。平面シート10を製造する際に、切り抜き片が生じない。
【0033】
平面シートは上側辺が円弧状になっており、上方になるにつれて幅が小さくなっていることが好ましい。図13に、長方形状の平面シートを半筒状に湾曲させた例を示す。係止部から上側に向かうにつれて、平面シートを湾曲させておく力が弱くなり、図13に示すように、上方に向かうにつれてフラットに近づいてしまう。そのために、正面視したときに、平面シートの幅が上方に向かうにつれて拡大する不自然な外観を呈する。
【0034】
図14に、上方が円弧状になっているために上方に向かうほど幅が縮小している平面シートを湾曲させた例を示す。上方に向かうにつれて幅が小さくなっているため、上方に向かうほどフラットに近づいても、平面シートの幅が上方に向かうにつれて拡大する不自然な外観を呈することがない。
【0035】
次に、平面シートに商品見本を印刷する際の印刷幅について説明する。平面シートをホルダへ保持させる際には湾曲させて保持させるため、商品見本として平面シートに印刷される幅は実際の商品の幅よりも大きくなければならない。図15に、実物のペットボトルを上方から見た図を示す。キャップ部95の幅をd1、ボトル部90の幅をd2とする。さらに、図16に、平面シート10上に印刷したペットボトル見本を前方から見た図を示す。キャップ部分105の印刷幅をw1、ボトル部分100の印刷幅をw2とする。本実施例の場合、w1/d1<w2/d2の関係の調整している。すなわち、平面シートに印刷されたキャップ部分の幅w1を実際のキャップ部分の幅d1で除した値w1/d1が、平面シートに印刷されたボトル部分の幅w2を実際のボトル部分の幅d2で除した値w2/d2よりも小さい。このため、平面シートに印刷されたペットボトルの商品見本を湾曲させると、実物のペットボトルと同様に、キャップ部分がボトル部分より奥側にあるような視覚的効果が生じる。
【0036】
また、図16に示すように、平面シートに印刷されたペットボトル商品見本の両肩部分には陰影108が印刷されている。これにより、ペットボトル商品見本が立体的に見える視覚的効果が生じる。
【0037】
図17、図18には、高さの異なるペットボトル商品見本110、120が印刷された2種類の平面シートが例示されている。また図19には、幅が細い缶飲料130の商品見本が印刷された平面シートが例示されている。このように高さや幅の異なる商品見本が印刷された異なる商品のための平面シートを、同一のホルダで保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】自動販売機用商品見本の第1実施例の斜視図を示す。
【図2】係合部の第1実施例の斜視図を示す。
【図3】係合部の第2実施例の斜視図を示す。
【図4】係合部の第3実施例の斜視図を示す。
【図5】係合部の第4実施例の斜視図を示す。
【図6】(a)から(d)は、第1実施例の係合部から平面シートを取り外す手順例を示す。
【図7】ホルダの柱状部の第1実施例を上方から見た図を示す。
【図8】ホルダの柱状部の第2実施例を上方から見た図を示す。
【図9】ホルダの柱状部の第3実施例を上方から見た図を示す。
【図10】ホルダの柱状部の第4実施例を上方から見た図を示す。
【図11】平面シートの係止部の第1実施例を示す。
【図12】平面シートの係止部の第2実施例を示す。
【図13】長方形の平面シートを用いた場合の問題点を示す。
【図14】上側辺が円弧状になっている平面シートを湾曲させた形状を示す。
【図15】実際のペットボトルを上方から見た図を示す。
【図16】ペットボトル見本が印刷された平面シートの正面図を示す。
【図17】ペットボトル(大)の商品見本が印刷された平面シートを示す。
【図18】ペットボトル(小)の商品見本が印刷された平面シートを示す。
【図19】幅が小さい缶飲料の商品見本が印刷された平面シートを示す。
【符号の説明】
【0039】
10:平面シート
12:ホルダ
14:底部
15:淵
16:柱状部
18:係合部
20:係止部
25:柱上部の外側の壁の内面
30:係合部の前面
32:係合部の後面
34:係合部の下面
36:係合部
40:係合部の前面
42:係合部の後面
50:係合部の前面
52:係合部の後面
56:係合部
60:係合部の上下面
62:係合部の前面
63:係合部の後面
66:係合部
70:第1実施例の係止部
80:第2実施例の係止部
90:実物大ペットボトルのボトル部
95:実物大ペットボトルのキャップ部
100:ペットボトル商品見本のボトル部
105:ペットボトル商品見本のキャップ部
108:ペットボトル商品見本の両肩の陰影
110:ペットボトル(大)の商品見本
120:ペットボトル(小)の商品見本
130:幅が小さい缶飲料の商品見本
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動販売機に設置して商品に模した形状を提供する見本であり、平面シートとホルダを備えており、
前記平面シートは、商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートで形成されており、湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状が印刷されており、各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されており、
前記ホルダは、底部と、その底部の直径をほぼ挟んで向かい合う2つの位置から底部に直交する方向に立ち上がっている1対の柱状部と、各々の柱状部に形成されているとともに湾曲している平面シートの前記係止部に係合する係合部を有することを特徴とする商品見本。
【請求項2】
自動販売機に設置して商品に模した形状を提供する見本を支持するホルダであり、
底部と、その底部の直径をほぼ挟んで向かい合う2つの位置から底部に直交する方向に立ち上がっている1対の柱状部と、各々の柱状部に形成されている係合部を有し、
商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートの各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されている平面シートを湾曲させた状態で、前記係合部が前記係止部に係合することを特徴とする商品見本用ホルダ。
【請求項3】
前記係合部が、柱状部から鈍角をなす前面と、柱状部から鋭角をなす後面を備えていることを特徴とする請求項2に記載の商品見本用ホルダ。
【請求項4】
前記係合部が、柱状部にから鈍角をなす上下面と、柱状部から鋭角をなす後面を備えていることを特徴とする請求項2に記載の商品見本用ホルダ。
【請求項5】
自動販売機に設置されているホルダで支持することによって商品に模した形状を提供する平面シートであり、
商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートで形成されており、湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状が印刷されており、両側辺に沿った位置に係止部が形成されており、
1対の柱状部を備えているホルダの各々の柱状部に形成されている係合部に前記係止部を係合させることによって湾曲した姿勢を維持する平面シート。
【請求項6】
前記平面シートに印刷された商品見本がペットボトル飲料であり、
平面シートに印刷されたキャップ部分の幅を実際のキャップ部分の幅で除した値が、平面シートに印刷されたボトル部分の幅を実際のボトル部分の幅で除した値よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の平面シート。
【請求項7】
前記平面シートに印刷された商品見本がペットボトル飲料であり、
前記商品見本の両肩部分に陰影が印刷されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の平面シート。
【請求項1】
自動販売機に設置して商品に模した形状を提供する見本であり、平面シートとホルダを備えており、
前記平面シートは、商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートで形成されており、湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状が印刷されており、各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されており、
前記ホルダは、底部と、その底部の直径をほぼ挟んで向かい合う2つの位置から底部に直交する方向に立ち上がっている1対の柱状部と、各々の柱状部に形成されているとともに湾曲している平面シートの前記係止部に係合する係合部を有することを特徴とする商品見本。
【請求項2】
自動販売機に設置して商品に模した形状を提供する見本を支持するホルダであり、
底部と、その底部の直径をほぼ挟んで向かい合う2つの位置から底部に直交する方向に立ち上がっている1対の柱状部と、各々の柱状部に形成されている係合部を有し、
商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートの各々の側辺に沿った位置に係止部が形成されている平面シートを湾曲させた状態で、前記係合部が前記係止部に係合することを特徴とする商品見本用ホルダ。
【請求項3】
前記係合部が、柱状部から鈍角をなす前面と、柱状部から鋭角をなす後面を備えていることを特徴とする請求項2に記載の商品見本用ホルダ。
【請求項4】
前記係合部が、柱状部にから鈍角をなす上下面と、柱状部から鋭角をなす後面を備えていることを特徴とする請求項2に記載の商品見本用ホルダ。
【請求項5】
自動販売機に設置されているホルダで支持することによって商品に模した形状を提供する平面シートであり、
商品の湾曲した周面に倣った形状に湾曲させることが可能な可撓性を備えたシートで形成されており、湾曲した周面を持つ商品を正面視した形状を平面に展開した形状が印刷されており、両側辺に沿った位置に係止部が形成されており、
1対の柱状部を備えているホルダの各々の柱状部に形成されている係合部に前記係止部を係合させることによって湾曲した姿勢を維持する平面シート。
【請求項6】
前記平面シートに印刷された商品見本がペットボトル飲料であり、
平面シートに印刷されたキャップ部分の幅を実際のキャップ部分の幅で除した値が、平面シートに印刷されたボトル部分の幅を実際のボトル部分の幅で除した値よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の平面シート。
【請求項7】
前記平面シートに印刷された商品見本がペットボトル飲料であり、
前記商品見本の両肩部分に陰影が印刷されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の平面シート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
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【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−165482(P2008−165482A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−354147(P2006−354147)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(597008131)大同紙工印刷株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(597008131)大同紙工印刷株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
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