自動販売機用扉装飾体
【課題】この発明は、扉装飾体を、既存の自動販売機の外扉正面に取り付けるだけで、自動販売機のデザインを旧型から新型へ変更することができる自動販売機用扉装飾体の提供を目的とする。
【解決手段】扉装飾体101を構成する上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104と、中央部装飾体105と、下端部装飾体106とを、自動販売機100の外扉100aに設けられた商品展示部108と、精算部109と、施錠部110と、広告表示部111と、商品取出口112とを避けて、該外扉100aの上部正面と、幅方向左端側正面と、幅方向右端側正面と、中央部正面と、下部正面とが覆われるように取り付ける。これにより、扉装飾体101を、既存の自動販売機100の外扉100a正面に取り付けるだけで、自動販売機100のデザインを旧型から新型へ簡単かつ容易に変更することができる。
【解決手段】扉装飾体101を構成する上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104と、中央部装飾体105と、下端部装飾体106とを、自動販売機100の外扉100aに設けられた商品展示部108と、精算部109と、施錠部110と、広告表示部111と、商品取出口112とを避けて、該外扉100aの上部正面と、幅方向左端側正面と、幅方向右端側正面と、中央部正面と、下部正面とが覆われるように取り付ける。これにより、扉装飾体101を、既存の自動販売機100の外扉100a正面に取り付けるだけで、自動販売機100のデザインを旧型から新型へ簡単かつ容易に変更することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば飲料、煙草、菓子等の商品を販売する自動販売機の外扉を装飾するような自動販売機用扉装飾体に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、ジュースなどの飲料やタバコなどをはじめ様々な商品を手軽に購入できる自動販売機は、その利便性の高さから様々な場所に数多く設置されている。
一方で自動販売機は、企業にとって外観に施した塗装や装飾で新商品などをアピールする広告としての役割もある。ところが、一旦、自動販売機が設置されると、外観に施した塗装などは、時間とともにデザイン的にも古くなり、さらに商品サイクルに合わせて変更することが容易ではなかった。
そこで商品などの入替わりに伴い自由に変更することができ、インパクトのある装飾などができる着脱可能なフロントカバーが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の扉カバー取付け治具は、扉カバー取付け治具を扉の幅方向であって販売機本体との連結側正面に取り付けた後、扉カバーを、扉カバー取付け治具の外側から扉の正面に被せるようにして扉カバー取付け治具に固定するカバー付自動販売機が提案されている。
【0004】
しかし、既存の自動販売機のデザインを旧型から新型へ変更する場合、扉カバーの全体を交換しなければならず、その交換作業に手間及び時間が掛かるだけでなく、交換する際の作業性が悪い。また、扉カバーの一部に、例えば割れ、破損等が発生したり、汚れや変色、経年変化等が顕著であるため、扉カバーによる装飾性あるいは意匠性が損なわれてしまった場合、扉カバーの全体を新しい扉カバーに交換しなければならず、扉カバーの交換に要する費用が高くなるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−70677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、扉装飾体を、既存の自動販売機の外扉正面に取り付けるだけで、自動販売機のデザインを旧型から新型へ変更することができる自動販売機用扉装飾体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、商品展示部、精算部、商品取出口が外扉の正面に設けられた自動販売機において、販売機本体の正面側開口部に連結された開閉可能な外扉の正面に対して取付け手段にて取り付けられる自動販売機用扉装飾体であって、前記扉装飾体を、前記商品展示部、精算部、商品取出口を避けて、該商品展示部より上方の前記外扉の上部正面に取り付けられる上部装飾体と、前記上部装飾体の幅方向端部下方に配置され、前記外扉の幅方向端部正面に取り付けられる側部装飾体と、前記商品展示部より下方の前記外扉の下部正面に取り付けられる下部装飾体とで構成した自動販売機用扉装飾体であることを特徴とする。
【0008】
この発明によると、扉装飾体を、既存の自動販売機の外扉正面に取り付けるだけで、自動販売機のデザインを旧型から新型へ簡単かつ容易に変更することができ、デザインを変更する際の作業性が向上する。
【0009】
また、扉装飾体の全体を交換しなくても、扉装飾体のいずれか一つ又は複数の装飾体を、例えば大きさや形状、色、模様等のデザインが異なる別の装飾体に交換するだけでも、自動販売機のデザインを変更することができる。
【0010】
また、扉装飾体のいずれか一つ又は複数の装飾体に、例えば割れ、破損等が発生したり、汚れや変色、経年変化等が顕著であり、扉装飾体による取付け当初のデザインが損なわれてしまっても、その部分の装飾体のみを交換するだけで、取付け当初のデザインに取り戻すことができる。
【0011】
また、装飾性あるいは意匠性が損なわれてしまった部分の装飾体のみを交換するだけで済むため、従来例のように扉カバー全体を交換するのに比べて、装飾体の交換に要する費用が安くて済み、コストの低減を図ることができる。
【0012】
詳述すると、扉装飾体を構成する上部装飾体と、側部装飾体と、下部装飾体とを、外扉の正面に設けられた商品展示部、精算部、商品取出口を避けて、該外扉の正面が覆われるように取り付ける。上部装飾体は、商品展示部より上方の外扉の上部正面に取り付ける。また、側部装飾体は、上部装飾体の幅方向端部下方に配置して、外扉の幅方向端部正面に取り付ける。また、下部装飾体は、商品展示部より下方の外扉の下部正面に取り付ける。
【0013】
すなわち、上部装飾体と、側部装飾体と、下部装飾体とを、例えば各装飾体の端部が互いに近接あるいは当接するように配置したり、曲線形状を有する各装飾体の曲線部分が連続するように配置する等して、例えば会社や商品等のイメージと対応するデザインを、上部装飾体と、側部装飾体と、下部装飾体とによって外扉の正面に構成する。
【0014】
また、この発明の態様として、前記側部装飾体を、前記上部装飾体の幅方向一端側下方に配置され、前記外扉の幅方向一端側正面に取り付けられる該外扉の縦方向と略同一長さに形成した長尺側部装飾体と、前記上部装飾体の幅方向他端側下方に配置され、前記外扉の幅方向他端側正面に取り付けられる前記商品展示部の縦方向と略同一長さに形成した短尺側部装飾体とで構成することができる。
【0015】
この発明によると、長尺側部装飾体と短尺側部装飾体を、商品展示部を避けて外扉の幅方向一端側正面と幅方向他端側正面にそれぞれ取り付けるので、上部装飾体と、長尺側部装飾体と、短尺側部装飾体とによって新しいデザインを構成することができる。
【0016】
詳述すると、長尺側部装飾体を、該長尺側部装飾体の端部が上部装飾体の幅方向一端側に対して近接又は当接するように配置し、外扉の幅方向一端側正面に沿って取り付ける。また、短尺側部装飾体を、該短尺側部装飾体の端部が上部装飾体の幅方向他端側に対して近接又は当接するように配置し、外扉の幅方向他端側正面に沿って取り付ける。
【0017】
また、この発明の態様として、前記側部装飾体を、前記上部装飾体の幅方向一端側下方及び幅方向他端側下方に配置され、前記外扉の幅方向一端側正面及び幅方向他端側正面に取り付けられる一対の長尺側部装飾体で構成することができる。
【0018】
この発明によると、一対の長尺側部装飾体を、外扉の幅方向左端側正面及び幅方向右端側正面に取り付けるので、前記長尺側部装飾体と短尺側部装飾体を取り付けた場合とは異なるデザインを構成することができる。
【0019】
詳述すると、一対の長尺側部装飾体を、該長尺側部装飾体の端部が上部装飾体の幅方向一端側及び幅方向他端側に対して近接又は当接するように配置し、外扉の幅方向一端側正面及び幅方向他端側正面に沿って取り付ける。
【0020】
また、この発明の態様として、前記下部装飾体を、前記商品展示部と前記商品取出口との間であって前記外扉の中央部正面に取り付けられる中央部装飾体と、前記商品取出口より下方の前記外扉の下部正面に取り付けられる下端部装飾体とで構成することができる。
【0021】
この発明によると、中央部装飾体と下端部装飾体を、商品展示部より下方の外扉の中央部正面と、商品取出口より下方の外扉の下部正面にそれぞれ取り付けるので、中央部装飾体と下端部装飾体とによって新しいデザインを構成することができる。
【0022】
詳述すると、中央部装飾体を、商品展示部と商品取出口を避けて、該商品展示部と商品取出口との間である外扉の中央部正面に取り付ける。また、下端部装飾体を、商品取出口を避けて、該商品取出口より下方の外扉の下部正面に取り付ける。
【0023】
また、この発明の態様として、前記中央部装飾体及び下部装飾体の左右縁部を、該装飾体の上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線形状に形成することができる。
【0024】
この発明によると、外扉の中央部正面から下部正面の範囲に、正面から見て上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかなデザインの曲線を現出することができる。
【0025】
詳述すると、中央部装飾体と下部装飾体を、外扉の中央部正面と下部正面にそれぞれ取り付けて、中央部装飾体及び下部装飾体の左右縁部に形成した滑らかな曲線を、正面から見て上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線(正面から見て左寄りの曲線、あるいは、右寄りの曲線等)に連続させる。
【0026】
また、この発明の態様として、前記上部装飾体の幅方向一端側又は幅方向両端側に、前記側部装飾体の上端側の挿入が許容される開口部を形成することができる。
この発明によると、側部装飾体の上端側を上部装飾体の開口部に挿入して、上部装飾体と側部装飾体を連続して配置するので、上部装飾体と側部装飾体とによって新しいデザインを構成することができる。
【0027】
詳述すると、上部装飾体及び側部装飾体に、例えば会社や商品等のイメージと対応するデザインを分割して施しておけば、側部装飾体の上端部を、上部装飾体の幅方向一端側又は幅方向両端側に形成した開口部に挿入して、該側部装飾体を上部装飾体の一端側又は両端側に対して連続するように配置した際、上部装飾体と側部装飾体とによって1つの新しいデザインを構成することができる。
【0028】
また、この発明の態様として、前記外扉正面の隣り合う位置に配置される複数の前記装飾体の対向端部に、該各装飾体の対向端部を互いに連結する連結手段を設けることができる。
【0029】
この発明によれば、扉装飾体を構成する一部の装飾体が外扉の正面から外れたり、扉装飾体の全体が外扉の正面から脱落することを防止でき、外扉の正面に取り付けられた状態を長期に亘り維持することができる。
【0030】
詳述すると、扉装飾体を構成する複数の装飾体を、自動販売機の外扉の正面に取り付ける際、隣り合う位置に配置される複数の装飾体の対向端部を連結手段にて一体的に連結する。
【0031】
これにより、複数の装飾体を独立して取り付けるよりも、隣り合う装飾体を互いに連結して取り付けた方が、外扉の正面に対して強固に固定することができる。
この結果、扉装飾体を、例えば雨や風等の天候による影響を受けやすい場所に設置された自動販売機の外扉正面に取り付けることができる。
【0032】
前記取付け手段は、例えば取付け金具、上下係止具、側部金具、両面粘着テープ等で構成することができる。また、連結手段は、例えば連結具、フック、凹部及び凸部、係止爪及び係止孔、両面粘着テープ、マグネット、面ファスナー、ネジ等で構成することができる。
【発明の効果】
【0033】
この発明によれば、扉装飾体を、既存の自動販売機の外扉正面に取り付けるだけで、自動販売機のデザインを旧型から新型へ変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】自動販売機用扉装飾体を自動販売機の外扉に取り付けた正面図。
【図2】扉装飾体を構成する装飾体の分解正面図。
【図3】上部装飾体の取付け板を外扉上部に取り付ける方法の正面斜視図。
【図4】装飾カバーを取付け板に取り付ける方法の正面斜視図。
【図5】外扉に取り付けた長尺側部装飾体の縦断側面図。
【図6】側部金具にて固定される外扉及び短尺側部装飾体の右端側斜視図。
【図7】側部金具にて固定した外扉及び短尺側部装飾体の右端側横断平面図。
【図8】一対の長尺側部装飾体を左右対称に配置した他の装飾例の正面図。
【図9】中央部装飾体及び下部装飾体で現出する曲線の他の装飾例の正面図。
【図10】複数の装飾体を互いに連結した他の取付け方の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0035】
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は自動販売機用扉装飾体101を自動販売機100の外扉100aに取り付けた正面図、図2は扉装飾体101を構成する装飾体102〜106の分解正面図である。
【0036】
本実施形態の自動販売機用扉装飾体101は、図1に示すように、自動販売機100における販売機本体100bの正面側開口部に対して左右開閉自在に連結された外扉100aの正面に取付けられる。
【0037】
自動販売機100は、例えば缶型、瓶型、ボトル型、箱型、袋型等の商品を販売するものであり、略箱形状で内部に飲料などの商品を多数収納している正面側が開口された販売機本体100bと、販売機本体100bの正面と同じ大きさで正面側開口部を開閉する外扉100aとを備えている。
【0038】
外扉100aの幅方向左端部は、販売機本体100bの幅方向左端側(正面から見て左端)に対してヒンジ107にて左右開閉自在に連結している。
また、外扉100aの上部正面には、自動販売機100が取り扱う商品に酷似した商品見本と、該商品見本に対応する商品選択ボタンとを備えた商品展示部108を設けている。
【0039】
さらに、商品展示部108より下方右側で、外扉100aの中央部右側正面には、紙幣を投入する紙幣投入口と、硬貨を投入する硬貨投入口と、カードを投入するガード投入口とを備えた精算部109と、外扉100aを閉状態に施錠するための施錠部110とを設けている。
【0040】
商品展示部108より下方左側で、外扉100aの中央部左側正面には、上記商品に関連した広告情報が印刷されたポスターやパネル等の広告物を展示するための広告表示部111を設けている。
【0041】
広告表示部111より下方で、外扉100aの下部左側正面には、購入した商品を取り出すための商品取出口112を設けている。また、その商品取出口112の右側正面には、お釣りの硬貨を返却するための硬貨返却口113を設けている。
【0042】
扉装飾体101は、図2に示すように、外扉100aの正面に設けられた商品展示部108と、精算部109と、施錠部110と、広告表示部111と、商品取出口112とを避けて、該外扉100aの正面に対して取り付けが許容される大きさ及び形状に形成している。
【0043】
また、扉装飾体101は、商品展示部108より上方で外扉100aの上部正面に取り付けられる上端部装飾体102と、上端部装飾体102の幅方向左端側下面に接続され、外扉100aの幅方向左端側正面に取り付けられる長尺側部装飾体103と、上端部装飾体102の幅方向右端側下面に接続され、外扉100aの幅方向右端側正面に取り付けられる短尺側部装飾体104と、商品展示部108と商品取出口112との間であって外扉100aの中央部正面に取り付けられる中央部装飾体105と、商品取出口112より下方で外扉100aの下部正面に取り付けられる下端部装飾体106との複数に分割して構成している。
【0044】
また、上述の装飾体102〜106は、例えばポリカーボネード、アクリル、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等のプラスチックで構成している。
【0045】
上端部装飾体102は、図3、図4にも示すように、外扉100aの上部正面と対応する横幅に正面から見て略横長矩形に形成され、商品展示部108より上方で外扉100aの上部正面が覆われる大きさ及び形状に形成している。かつ、外扉100aの上部正面(上端側天井面)よりも上方に上半分が突出する高さに形成している。
【0046】
また、上端部装飾体102は、外扉100aの上部平面と上部前面とで直角を成す正面側上部角隅部に対して幅方向に取り付けられる金属製の取付け板102aと、取付け板102aの正面に取り付けられるプラスチック製の成形体102bと、成形体102bの上面及び正面、下面を覆うように取り付けられるプラスチック製の装飾カバー102cとで構成している。
【0047】
取付け板102aは、側面から見て略Z字形の取付け金具102d及びネジ102eを用いて、外扉100aの正面側上部角隅部に沿って幅方向に取り付けられる。また、取付け板102aの下端側中央縁部には、商品展示部108の正面側上縁部に形成した係止孔108aに対して係止される係止爪102aaを形成している。
【0048】
成形体102bは、取付け板102aの正面に装着した際、取付け板102aの上下端部に取り付けた図示しない止め具を用いて、取付け板102aの正面に取り付けられる。また、成形体102bの中央部正面には、プレート状のロゴ表示体と、シート状の広告表示体とを前後に重ね合せて収容する凹状の収容部(図示せず)を形成している。
【0049】
装飾カバー102cは、成形体102bの取付け板102aの上面及び正面、下面を覆うように装着した際、専用の止め具102fを用いて、成形体102bの正面に取り付けられる。
【0050】
また、上端部装飾体102の幅方向左端側正面には、長尺側部装飾体103の上端部と対応する大きさ及び形状の開口部102gを形成している。
【0051】
上述の収容部には、上記商品に関連した訴求情報(会社名、商品名等のロゴ情報、或いは、商品名、広告文、宣伝文、メッセージ等)が印刷された情報表示体として、例えばロゴ情報の一例である「○○Drink」が表面に印刷されたプレート状のロゴ表示体を、該ロゴ表示体の表面を外扉100aの正面と対応する方向に向けて収容している(図1、図4参照)。
【0052】
なお、ロゴ表示体の表面側に、例えば広告情報の一例である「△△Coffee」が表面に印刷されたシート状の広告表示体を、該広告表示体の表面を外扉100aの正面と対応する方向に向けて、ロゴ表示体の表面側に重ね合わせて収容してもよい。
【0053】
長尺側部装飾体103は、図1、図2、図5に示すように、外扉100aの左端側正面よりも幅広(あるいは略同等幅)に形成され、商品展示部108の幅方向左端側正面の一部が覆われる幅に形成している。
【0054】
かつ、外扉100aの正面より前方に突出する凸状の横断面形状に形成し、外扉100aの上端から下端に至る縦方向と略同一長さに形成するとともに、上端側から下端側に向けて徐々に幅広となる滑らかな曲線にプラスチックで形成している。また、長尺側部装飾体103の表面は、外扉100aの地色(例えば赤色)と対応する配色に着色している。
【0055】
長尺側部装飾体103の背面側上部には、外扉100aの上部外側天井面に対して係止される側面から見て上下逆L字形の上部係止具103aをネジ103cで固定している。また、長尺側部装飾体103の背面側下部には、外扉100aの下部外側底面に対して係止される側面から見てL字形の下部係止具103bをネジ103cで固定している。
【0056】
また、下部係止具103bは、フロントカバー101の背面側下部内壁面に対して上下動可能に取付けられており、外扉100aの下部外面に係止される上限係止位置と、外扉100aの下部外面に対する係止が解除される下限解除位置とに上下動可能に設けている。
【0057】
なお、上部係止具103aと下部係止具103bとの間を、図示しない長尺の連結金具にて一体的に連結したり、上部係止具103a又は下部係止具103bのいずれか一方の端部を縦方向に延長して連結してもよい。
【0058】
短尺側部装飾体104は、図1、図2に示すように、外扉100aの右端側正面よりも幅広に形成され、商品展示部108の幅方向右端側正面の一部が覆われる幅に形成している。かつ、外扉100aの正面より前方に突出する凸状の横断面形状に形成し、商品展示部108の縦方向と略同一長さに形成するとともに、上端側から下端側に向けて同一幅にプラスチックで形成している。
【0059】
また、短尺側部装飾体104の表面は、外扉100aの地色(例えば赤色)と対応する配色に着色している。
なお、短尺側部装飾体104の表面に、自動販売機100が取り扱う商品の販売イメージと対応する例えば文字や絵、模様、自然の風景等を印刷するか、取り扱う商品に関連した広告情報を印刷してもよい。
【0060】
短尺側部装飾体104の背面側左縁部には、商品展示部108の正面側右側縁部に対して係止される係止爪104aを形成している。また、短尺側部装飾体104の背面側右縁部と、該背面側右縁部が被せられる外扉100aの開閉側右側壁部との間には、短尺側部装飾体104の背面側右縁部と、外扉100aの右側壁部とを固定するための側部金具104bを配置している。
【0061】
側部金具104bは、図6、図7に示すように、外扉100aの右側縁部に対して背面側から装着が許容される側面フック104cと、短尺側部装飾体104の右側縁部にネジ止めされる側面連結板104dとで構成している。
【0062】
側面フック104cは、上方から見て略コ字状に形成され、短尺側部装飾体104の右側縁部に取り付けられた側面連結板104dと対応して、外扉100aの右側縁部に対して背面側から装着される。
【0063】
また、側面連結板104dは、短尺側部装飾体104の右側縁部に対して上下方向に所定等間隔を隔ててネジ104eで固定している。
なお、実施形態におけるネジ104eは、回動操作具104f(図6参照)にて締込み方向及び緩め方向に回動操作する。
【0064】
中央部装飾体105は、図1、図2に示すように、商品展示部108と、精算部109と、施錠部110と、広告表示部111と、商品取出口112とを避けて、外扉100aの中央部正面(正面から見て左側に寄った中央部正面)に対して取り付けが許容される大きさ及び形状にプラスチックでプレート状に形成している。
【0065】
中央部装飾体105の上側縁部は、外扉100aの左端側正面に取り付けた長尺側部装飾体103と、右端側正面に取り付けた短尺側部装飾体104との間と対応する長さに形成され、該側部装飾体103,104より内側の商品展示部108の下端側縁部と対応する長さに形成している。
【0066】
中央部装飾体105の下側縁部は、商品取出口112の幅方向両端部よりも幅狭となる長さに形成している。また、中央部装飾体105の左右縁部は、上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線(正面から見て左寄りの曲線)に形成している。
【0067】
中央部装飾体105の右端側正面には、精算部109の正面全体の露出が許容される右側開口部105aを形成している。この右側開口部105aは、中央部装飾体105の右端側正面を、精算部109の右側縁部と対応する部分を右向きに開口するとともに、該精算部109の上下縁部と左側縁部とが取り囲まれる大きさ及び形状に切り欠いて形成している。
【0068】
中央部装飾体105の左端側正面には、広告表示部111の正面全体の露出が許容される左側開口部105bを形成している。この左側開口部105bは、中央部装飾体105の左端側正面を、広告表示部111の左側縁部と対応する部分を左向きに開口するとともに、該広告表示部111の上下縁部と右側縁部とが取り囲まれる大きさ及び形状に切り欠いて形成している。
【0069】
中央部装飾体105の背面側には、精算部109と対応する右側開口部105aの上縁部と、広告表示部111と対応する左側開口部105bの上縁部と、商品取出口112と対応する下端側縁部とに、両面粘着テープ105cをそれぞれ貼着している。
【0070】
下端部装飾体106は、図1、図2に示すように、商品取出口112を避けて、外扉100aの下部正面(正面から見て左側に寄った下部正面)に対して取り付けが許容される大きさ及び形状にプラスチックでプレート状に形成している。
【0071】
下端部装飾体106の上側縁部は、中央部装飾体105の下側縁部と連続する幅に形成している。また、下端部装飾体106の左右縁部は、上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線(正面から見て左寄りの曲線)に形成している。
【0072】
下端部装飾体106の背面側には、商品取出口112の下側縁部と対応する下端部装飾体106の上縁部と、外扉100aの下端側縁部と対応する下端部装飾体106の上縁部とに、両面粘着テープ106cをそれぞれ貼着している。
【0073】
なお、両面粘着テープ105c,106cの貼着位置や貼着方向は、外扉100aの正面に設けられた精算部109と、広告表示部111と、商品取出口112との配置に応じて変更してもよい。
【0074】
次に、図1、図2を用いて、本実施形態の扉装飾体101を、自動販売機100の外扉100aの正面に取り付ける方法を説明する。
先ず、上端部装飾体102を、外扉100aの上部正面に取付ける場合、取付け板102aを、取付け金具102d及びネジ102eを用いて、外扉100aの正面側上部角隅部に固定した後、成形体102bを、図示しない止め具を用いて、取付け板102aの正面に取り付ける。
【0075】
続いて、成形体102bと装飾カバー102cとの上端側後縁部を互いに係止し、該成形体102bと装飾カバー102cとの下端側後縁部を複数の止め具102fにて固定し、装飾カバー102cを、成形体102bの上面及び正面、下面が覆われるように取付ける(図3、図4参照)。
【0076】
これにより、上端部装飾体102を、商品展示部108より上方の外扉100aの上部正面が覆われるように取付けることができる(図1参照)。
【0077】
次に、長尺側部装飾体103を、外扉100aの幅方向左端側正面に取り付ける場合、長尺側部装飾体103の背面側上部に取り付けた上部係止具103aを、外扉100aの上部外側天井面に係止する。
【0078】
続いて、長尺側部装飾体103の全体を下方に引き下げて、長尺側部装飾体103の背面側下部に取り付けた下部係止具103bを外扉100aの下部外側底面に係止した後、下部係止具103bをネジ103cにて係止状態に固定する(図5参照)。
【0079】
これにより、長尺側部装飾体103を、商品展示部108の幅方向左端側正面の一部が覆われるとともに、外扉100aの左端側正面が覆われるように取り付けることができる(図1参照)。
【0080】
また、長尺側部装飾体103の上端部を、上端部装飾体102の幅方向左端側に形成した開口部102gに挿入して、該長尺側部装飾体103を上端部装飾体102の左端側に対して連続するように配置する。
【0081】
つまり、上端部装飾体102及び長尺側部装飾体103の表面に、例えば会社や商品等のイメージと対応するデザインを複数に分割して印刷することにより、長尺側部装飾体103の上端部を上端部装飾体102の開口部102gに挿入して、長尺側部装飾体103を上端部装飾体102の幅方向左端側に連続して配置した際、上端部装飾体102と長尺側部装飾体103によって1つのデザインを構成することができる。
【0082】
次に、短尺側部装飾体104を、外扉100aの幅方向右端側正面に取り付ける場合、図1に示すように、短尺側部装飾体104の左側縁部に形成した係止爪104aを、商品展示部108の正面側右側縁部に対して正面側から係止する。
【0083】
続いて、側部金具104bの側面フック104cを、短尺側部装飾体104の右側縁部に取り付けた側面連結板104dと対応して外扉100aの右側縁部に対して背面側から装着する。
【0084】
この後、側面連結板104dを、側面フック104cの開口部に対して正面側から挿入して、側面フック104cと側面連結板104dとの係合端部をネジ104eにて連結固定するので、短尺側部装飾体104の右側縁部を外扉100aの右側縁部が覆われるように固定することができる(図6、図7参照)。
【0085】
これにより、短尺側部装飾体104を、商品展示部108の幅方向右端側正面の一部が覆われるとともに、外扉100aの右端側正面が覆われるように取り付けることができる(図1参照)。
【0086】
また、短尺側部装飾体104の上端部を、上端部装飾体102の幅方向右端側下面に近接あるいは当接して、上端部装飾体102の右端側に対して連続するように配置する。
【0087】
次に、中央部装飾体105及び下端部装飾体106を、外扉100aの中央部正面と下部正面に取り付ける場合、中央部装飾体105及び下端部装飾体106の背面側に貼着した両面粘着テープ105c,106cの裏面から離型紙(図示せず)を剥離し、中央部装飾体105を、商品展示部108の左側下方で、精算部109と、施錠部110と、広告表示部111とを除いた外扉100aの中央部正面が覆われるように貼着する。
【0088】
中央部装飾体105を、外扉100aの正面に設けられた商品展示部108と、精算部109と、広告表示部111と、商品取出口112とを避けて、商品展示部108と商品取出口112との間であって外扉100aの中央部正面が覆われるように正面から貼着する。
【0089】
また、下端部装飾体106を、商品取出口112を避けて、該商品取出口112より下方であって外扉100aの下部正面が覆われるように正面から貼着する(図1参照)。
【0090】
中央部装飾体105と下端部装飾体106を貼着する際、中央部装飾体105の上側縁部を、長尺側部装飾体103と短尺側部装飾体104の間と対応する商品展示部108の下端側縁部に沿わせるとともに、中央部装飾体105と下端部装飾体106とを、正面から見て右側上方から左側下方に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線(正面から見て左寄りの曲線)に連続して配置する。
【0091】
これにより、商品展示部108より下方の外扉100aの中央部正面から下部正面の範囲に、正面から見て右上から左下に向けて徐々に幅狭となる滑らかな連続するデザインの左寄り曲線を現出することができる(図1参照)。
【0092】
以上のように、扉装飾体101を、既存の自動販売機100の外扉100a正面に取り付けるだけで、自動販売機100のデザインを旧型から新型へ簡単かつ容易に変更することができ、デザインを変更する際の作業性が向上する。
【0093】
また、扉装飾体101のいずれか一つ又は複数の装飾体103〜106に、例えば割れ、破損等が発生したり、汚れや変色、経年変化等が顕著であり、扉装飾体101による取付け当初のデザインが損なわれてしまっても、その部分の装飾体103〜106のみを交換するだけで、取付け当初のデザインに取り戻すことができる。
【0094】
また、装飾性あるいは意匠性が損なわれてしまった部分の装飾体103〜106のみを交換するだけで済むため、従来例のように扉カバー全体を交換するのに比べて、変更時の作業性が向上するとともに、交換に要する費用が安くて済み、コストの低減を図ることができる。
【0095】
また、装飾体103〜106のいずれか一つ又は複数を交換すれば、装飾体103〜106で構成するデザインの一部を変更することができる。
【0096】
次に、図8を用いて、一対の長尺側部装飾体103を、上端部装飾体102の幅方向左端側下方と幅方向右端側下方とに配置する例を説明する。図8は一対の長尺側部装飾体103を左右対称に配置した他の装飾例の正面図である。
【0097】
対称形状に形成した長尺側部装飾体103,103の上端部を、上端部装飾体102の幅方向左端側及び幅方向右端側に形成した開口部102g,102gにそれぞれ挿入して、長尺側部装飾体103,103を、図1に示す外扉100aの幅方向左端側正面及び幅方向右端側正面に対して、上端部装飾体102の左右端部に対して連続するように配置して取り付ける。
【0098】
つまり、外扉100aの正面に対して、一対の長尺側部装飾体103を有する扉装飾体101を正面から見て門形に取り付けるので、前記実施形態の長尺側部装飾体103と短尺側部装飾体104を取り付けた場合(図1参照)とは異なるデザインに変更することができる。
【0099】
この結果、一対の長尺側部装飾体103を、外扉100aの幅方向左端側正面及び幅方向右端側正面に取り付けるだけで、自動販売機100のデザインを旧型から新型へ簡単かつ容易に変更することができ、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0100】
次に、図9を用いて、中央部装飾体105X及び下端部装飾体106Yにて現出される曲線を、正面から見て滑らかな右寄りの曲線に変更する他の装飾例を説明する。図9は中央部装飾体105X及び下端部装飾体106Yで現出する曲線の他の装飾例の正面図である。
【0101】
中央部装飾体105X及び下端部装飾体106Yの左右縁部を、上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな右寄りの曲線に形成し、中央部装飾体105Xと下端部装飾体106Yを、外扉100aの中央部正面と下部正面にそれぞれ取り付けて、中央部装飾体105X及び下端部装飾体106Yの左右縁部に形成した滑らかな曲線を、正面から見て左側上方から右側下方に向けて徐々に幅狭となる滑らかな右寄りの曲線に連続させる。
【0102】
つまり、外扉100aの中央部正面から下部正面の範囲に、正面から見て左上から右下に向けて徐々に幅狭となる滑らかな右寄りの曲線を現出するので、前記実施形態の中央部装飾体105と下端部装飾体106を取り付けた場合(図1参照)とは異なるデザインに変更することができる。
【0103】
この結果、中央部装飾体105Xと下端部装飾体106Yを、外扉100aの中央部正面と下部正面に取り付けるだけで、外扉100aの中央部正面から下部正面の範囲に現出される曲線を、左寄りの曲線から右寄りの曲線に逆向きとなるようにデザイン変更することができ、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0104】
次に、図10を用いて、外扉100a正面の隣り合う位置に配置される上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104と、中央部装飾体105とを連結する他の取付け方を説明する。
図10は上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104と、中央部装飾体105とを互いに連結した他の取付け方の正面図である。
【0105】
すなわち、上端部装飾体102の幅方向左右端部と、長尺側部装飾体103及び短尺側部装飾体104の上端部との対向端部を連結具115にて一体的に連結する。また、中央部装飾体105の幅方向左右端部と、長尺側部装飾体103の幅方向右端部と、短尺側部装飾体104の下端部との対向端部を連結具115にて一体的に連結する。
【0106】
これにより、装飾体102〜105を独立して取り付けるよりも、装飾体102〜105を互いに連結して取り付けた方が、装飾体102〜105の固定力が互いに作用するので、外扉100aの正面に対してより強固に固定することができる。
【0107】
つまり、扉装飾体101を、屋外等の天候による影響を受けやすい場所に設置された自動販売機100の外扉100aの正面に取り付けた際、扉装飾体101を構成する一部の装飾体102〜105が外扉100aの正面から外れたり、扉装飾体101の全体が外扉100aの正面から脱落することを防止できる。
【0108】
この結果、扉装飾体101を、例えば雨や風等の天候による影響を受けやすい場所に設置された自動販売機100の外扉100a正面に取り付けることができる。
なお、上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104とを連結具115にて連結するか、中央部装飾体105と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104とを連結具115にて連結してもよく、実施形態の連結パターンのみに限定されるものではない。
【0109】
また、連結具115の代わりに、例えば両面粘着テープ、マグネット、面ファスナー、ネジ等の固定手段を用いてもよい。
【0110】
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の側部装飾体は、実施形態の長尺側部装飾体103と短尺側部装飾体104に対応し、
以下同様に、
上部装飾体は、上端部装飾体102に対応し、
下部装飾体は、中央部装飾体105と、下端部装飾体106に対応し、
取付け手段は、取付け金具102dと、上部係止具103a及び下部係止具103bと、側部金具104bと、両面粘着テープ105c,106cに対応し、
連結手段は、連結具115に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0111】
実施形態における長尺側部装飾体103の表面に、例えば地色(例えば赤色)と対比する白色のラインを、長尺側部装飾体103の上端側から下端側に向けて滑らかな曲線に印刷してもよい。
【0112】
また、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104と、中央部装飾体105と、下端部装飾体106との表面に、自動販売機100が取り扱う商品の販売イメージと対応する例えば文字や絵、線画、模様、植物、動物、自然の風景等を印刷してもよい。
【0113】
さらに、上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104とを、両面粘着テープを用いて外扉100aの正面に取り付けてもよい。また、両面粘着テープの代わりに、例えばマグネット、面ファスナー、ネジ等の固定手段を用いて、装飾体103〜106のいずれか一つ又は複数を外扉100aの正面に取り付けてもよい。
【0114】
さらに、中央部装飾体105の上下縁部を、商品展示部108と商品取出口112の縁部に対して係止可能に設け、左右開口部105a,105bを、精算部109と広告表示部111の縁部に対して係止可能に設け、下端部装飾体106の上縁部を、商品取出口112の縁部に対して係止可能に設けてもよい。これにより、例えば取付け金具や両面粘着テープ、ネジ等の固定手段を用いなくても、装飾体103〜106を外扉100aの正面に取取付けることができる。
【0115】
さらに、中央部装飾体105及び下端部装飾体106の少なくとも一方の表面(正面)に、商品に関連した訴求情報が印刷された凸状の表示部を該装飾体105,106の表面より前方に突出して形成してもよい。
【0116】
さらに、中央部装飾体105と下端部装飾体106を、1枚のプレート状に形成した装飾体で構成してもよく、扉装飾体101の総数が少なくなり、取り扱いや保管などの作業が容易となる。
【符号の説明】
【0117】
100…自動販売機
100a…外扉
100b…販売機本体
101…扉装飾体
102…上端部装飾体
102a…取付け板
102b…成形体
102c…装飾カバー
102d…取付け金具
103…長尺側部装飾体
103a…上部係止具
103b…下部係止具
104…短尺側部装飾体
104a…係止爪
104b…側部金具
104c…側面フック
104d…側面連結板
105,105X…中央部装飾体
106,106Y…下端部装飾体
105c,106c…両面粘着テープ
108…商品展示部
109…精算部
110…施錠部
111…広告表示部
112…商品取出口
113…硬貨返却口
115…連結具
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば飲料、煙草、菓子等の商品を販売する自動販売機の外扉を装飾するような自動販売機用扉装飾体に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、ジュースなどの飲料やタバコなどをはじめ様々な商品を手軽に購入できる自動販売機は、その利便性の高さから様々な場所に数多く設置されている。
一方で自動販売機は、企業にとって外観に施した塗装や装飾で新商品などをアピールする広告としての役割もある。ところが、一旦、自動販売機が設置されると、外観に施した塗装などは、時間とともにデザイン的にも古くなり、さらに商品サイクルに合わせて変更することが容易ではなかった。
そこで商品などの入替わりに伴い自由に変更することができ、インパクトのある装飾などができる着脱可能なフロントカバーが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の扉カバー取付け治具は、扉カバー取付け治具を扉の幅方向であって販売機本体との連結側正面に取り付けた後、扉カバーを、扉カバー取付け治具の外側から扉の正面に被せるようにして扉カバー取付け治具に固定するカバー付自動販売機が提案されている。
【0004】
しかし、既存の自動販売機のデザインを旧型から新型へ変更する場合、扉カバーの全体を交換しなければならず、その交換作業に手間及び時間が掛かるだけでなく、交換する際の作業性が悪い。また、扉カバーの一部に、例えば割れ、破損等が発生したり、汚れや変色、経年変化等が顕著であるため、扉カバーによる装飾性あるいは意匠性が損なわれてしまった場合、扉カバーの全体を新しい扉カバーに交換しなければならず、扉カバーの交換に要する費用が高くなるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−70677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、扉装飾体を、既存の自動販売機の外扉正面に取り付けるだけで、自動販売機のデザインを旧型から新型へ変更することができる自動販売機用扉装飾体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、商品展示部、精算部、商品取出口が外扉の正面に設けられた自動販売機において、販売機本体の正面側開口部に連結された開閉可能な外扉の正面に対して取付け手段にて取り付けられる自動販売機用扉装飾体であって、前記扉装飾体を、前記商品展示部、精算部、商品取出口を避けて、該商品展示部より上方の前記外扉の上部正面に取り付けられる上部装飾体と、前記上部装飾体の幅方向端部下方に配置され、前記外扉の幅方向端部正面に取り付けられる側部装飾体と、前記商品展示部より下方の前記外扉の下部正面に取り付けられる下部装飾体とで構成した自動販売機用扉装飾体であることを特徴とする。
【0008】
この発明によると、扉装飾体を、既存の自動販売機の外扉正面に取り付けるだけで、自動販売機のデザインを旧型から新型へ簡単かつ容易に変更することができ、デザインを変更する際の作業性が向上する。
【0009】
また、扉装飾体の全体を交換しなくても、扉装飾体のいずれか一つ又は複数の装飾体を、例えば大きさや形状、色、模様等のデザインが異なる別の装飾体に交換するだけでも、自動販売機のデザインを変更することができる。
【0010】
また、扉装飾体のいずれか一つ又は複数の装飾体に、例えば割れ、破損等が発生したり、汚れや変色、経年変化等が顕著であり、扉装飾体による取付け当初のデザインが損なわれてしまっても、その部分の装飾体のみを交換するだけで、取付け当初のデザインに取り戻すことができる。
【0011】
また、装飾性あるいは意匠性が損なわれてしまった部分の装飾体のみを交換するだけで済むため、従来例のように扉カバー全体を交換するのに比べて、装飾体の交換に要する費用が安くて済み、コストの低減を図ることができる。
【0012】
詳述すると、扉装飾体を構成する上部装飾体と、側部装飾体と、下部装飾体とを、外扉の正面に設けられた商品展示部、精算部、商品取出口を避けて、該外扉の正面が覆われるように取り付ける。上部装飾体は、商品展示部より上方の外扉の上部正面に取り付ける。また、側部装飾体は、上部装飾体の幅方向端部下方に配置して、外扉の幅方向端部正面に取り付ける。また、下部装飾体は、商品展示部より下方の外扉の下部正面に取り付ける。
【0013】
すなわち、上部装飾体と、側部装飾体と、下部装飾体とを、例えば各装飾体の端部が互いに近接あるいは当接するように配置したり、曲線形状を有する各装飾体の曲線部分が連続するように配置する等して、例えば会社や商品等のイメージと対応するデザインを、上部装飾体と、側部装飾体と、下部装飾体とによって外扉の正面に構成する。
【0014】
また、この発明の態様として、前記側部装飾体を、前記上部装飾体の幅方向一端側下方に配置され、前記外扉の幅方向一端側正面に取り付けられる該外扉の縦方向と略同一長さに形成した長尺側部装飾体と、前記上部装飾体の幅方向他端側下方に配置され、前記外扉の幅方向他端側正面に取り付けられる前記商品展示部の縦方向と略同一長さに形成した短尺側部装飾体とで構成することができる。
【0015】
この発明によると、長尺側部装飾体と短尺側部装飾体を、商品展示部を避けて外扉の幅方向一端側正面と幅方向他端側正面にそれぞれ取り付けるので、上部装飾体と、長尺側部装飾体と、短尺側部装飾体とによって新しいデザインを構成することができる。
【0016】
詳述すると、長尺側部装飾体を、該長尺側部装飾体の端部が上部装飾体の幅方向一端側に対して近接又は当接するように配置し、外扉の幅方向一端側正面に沿って取り付ける。また、短尺側部装飾体を、該短尺側部装飾体の端部が上部装飾体の幅方向他端側に対して近接又は当接するように配置し、外扉の幅方向他端側正面に沿って取り付ける。
【0017】
また、この発明の態様として、前記側部装飾体を、前記上部装飾体の幅方向一端側下方及び幅方向他端側下方に配置され、前記外扉の幅方向一端側正面及び幅方向他端側正面に取り付けられる一対の長尺側部装飾体で構成することができる。
【0018】
この発明によると、一対の長尺側部装飾体を、外扉の幅方向左端側正面及び幅方向右端側正面に取り付けるので、前記長尺側部装飾体と短尺側部装飾体を取り付けた場合とは異なるデザインを構成することができる。
【0019】
詳述すると、一対の長尺側部装飾体を、該長尺側部装飾体の端部が上部装飾体の幅方向一端側及び幅方向他端側に対して近接又は当接するように配置し、外扉の幅方向一端側正面及び幅方向他端側正面に沿って取り付ける。
【0020】
また、この発明の態様として、前記下部装飾体を、前記商品展示部と前記商品取出口との間であって前記外扉の中央部正面に取り付けられる中央部装飾体と、前記商品取出口より下方の前記外扉の下部正面に取り付けられる下端部装飾体とで構成することができる。
【0021】
この発明によると、中央部装飾体と下端部装飾体を、商品展示部より下方の外扉の中央部正面と、商品取出口より下方の外扉の下部正面にそれぞれ取り付けるので、中央部装飾体と下端部装飾体とによって新しいデザインを構成することができる。
【0022】
詳述すると、中央部装飾体を、商品展示部と商品取出口を避けて、該商品展示部と商品取出口との間である外扉の中央部正面に取り付ける。また、下端部装飾体を、商品取出口を避けて、該商品取出口より下方の外扉の下部正面に取り付ける。
【0023】
また、この発明の態様として、前記中央部装飾体及び下部装飾体の左右縁部を、該装飾体の上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線形状に形成することができる。
【0024】
この発明によると、外扉の中央部正面から下部正面の範囲に、正面から見て上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかなデザインの曲線を現出することができる。
【0025】
詳述すると、中央部装飾体と下部装飾体を、外扉の中央部正面と下部正面にそれぞれ取り付けて、中央部装飾体及び下部装飾体の左右縁部に形成した滑らかな曲線を、正面から見て上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線(正面から見て左寄りの曲線、あるいは、右寄りの曲線等)に連続させる。
【0026】
また、この発明の態様として、前記上部装飾体の幅方向一端側又は幅方向両端側に、前記側部装飾体の上端側の挿入が許容される開口部を形成することができる。
この発明によると、側部装飾体の上端側を上部装飾体の開口部に挿入して、上部装飾体と側部装飾体を連続して配置するので、上部装飾体と側部装飾体とによって新しいデザインを構成することができる。
【0027】
詳述すると、上部装飾体及び側部装飾体に、例えば会社や商品等のイメージと対応するデザインを分割して施しておけば、側部装飾体の上端部を、上部装飾体の幅方向一端側又は幅方向両端側に形成した開口部に挿入して、該側部装飾体を上部装飾体の一端側又は両端側に対して連続するように配置した際、上部装飾体と側部装飾体とによって1つの新しいデザインを構成することができる。
【0028】
また、この発明の態様として、前記外扉正面の隣り合う位置に配置される複数の前記装飾体の対向端部に、該各装飾体の対向端部を互いに連結する連結手段を設けることができる。
【0029】
この発明によれば、扉装飾体を構成する一部の装飾体が外扉の正面から外れたり、扉装飾体の全体が外扉の正面から脱落することを防止でき、外扉の正面に取り付けられた状態を長期に亘り維持することができる。
【0030】
詳述すると、扉装飾体を構成する複数の装飾体を、自動販売機の外扉の正面に取り付ける際、隣り合う位置に配置される複数の装飾体の対向端部を連結手段にて一体的に連結する。
【0031】
これにより、複数の装飾体を独立して取り付けるよりも、隣り合う装飾体を互いに連結して取り付けた方が、外扉の正面に対して強固に固定することができる。
この結果、扉装飾体を、例えば雨や風等の天候による影響を受けやすい場所に設置された自動販売機の外扉正面に取り付けることができる。
【0032】
前記取付け手段は、例えば取付け金具、上下係止具、側部金具、両面粘着テープ等で構成することができる。また、連結手段は、例えば連結具、フック、凹部及び凸部、係止爪及び係止孔、両面粘着テープ、マグネット、面ファスナー、ネジ等で構成することができる。
【発明の効果】
【0033】
この発明によれば、扉装飾体を、既存の自動販売機の外扉正面に取り付けるだけで、自動販売機のデザインを旧型から新型へ変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】自動販売機用扉装飾体を自動販売機の外扉に取り付けた正面図。
【図2】扉装飾体を構成する装飾体の分解正面図。
【図3】上部装飾体の取付け板を外扉上部に取り付ける方法の正面斜視図。
【図4】装飾カバーを取付け板に取り付ける方法の正面斜視図。
【図5】外扉に取り付けた長尺側部装飾体の縦断側面図。
【図6】側部金具にて固定される外扉及び短尺側部装飾体の右端側斜視図。
【図7】側部金具にて固定した外扉及び短尺側部装飾体の右端側横断平面図。
【図8】一対の長尺側部装飾体を左右対称に配置した他の装飾例の正面図。
【図9】中央部装飾体及び下部装飾体で現出する曲線の他の装飾例の正面図。
【図10】複数の装飾体を互いに連結した他の取付け方の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0035】
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は自動販売機用扉装飾体101を自動販売機100の外扉100aに取り付けた正面図、図2は扉装飾体101を構成する装飾体102〜106の分解正面図である。
【0036】
本実施形態の自動販売機用扉装飾体101は、図1に示すように、自動販売機100における販売機本体100bの正面側開口部に対して左右開閉自在に連結された外扉100aの正面に取付けられる。
【0037】
自動販売機100は、例えば缶型、瓶型、ボトル型、箱型、袋型等の商品を販売するものであり、略箱形状で内部に飲料などの商品を多数収納している正面側が開口された販売機本体100bと、販売機本体100bの正面と同じ大きさで正面側開口部を開閉する外扉100aとを備えている。
【0038】
外扉100aの幅方向左端部は、販売機本体100bの幅方向左端側(正面から見て左端)に対してヒンジ107にて左右開閉自在に連結している。
また、外扉100aの上部正面には、自動販売機100が取り扱う商品に酷似した商品見本と、該商品見本に対応する商品選択ボタンとを備えた商品展示部108を設けている。
【0039】
さらに、商品展示部108より下方右側で、外扉100aの中央部右側正面には、紙幣を投入する紙幣投入口と、硬貨を投入する硬貨投入口と、カードを投入するガード投入口とを備えた精算部109と、外扉100aを閉状態に施錠するための施錠部110とを設けている。
【0040】
商品展示部108より下方左側で、外扉100aの中央部左側正面には、上記商品に関連した広告情報が印刷されたポスターやパネル等の広告物を展示するための広告表示部111を設けている。
【0041】
広告表示部111より下方で、外扉100aの下部左側正面には、購入した商品を取り出すための商品取出口112を設けている。また、その商品取出口112の右側正面には、お釣りの硬貨を返却するための硬貨返却口113を設けている。
【0042】
扉装飾体101は、図2に示すように、外扉100aの正面に設けられた商品展示部108と、精算部109と、施錠部110と、広告表示部111と、商品取出口112とを避けて、該外扉100aの正面に対して取り付けが許容される大きさ及び形状に形成している。
【0043】
また、扉装飾体101は、商品展示部108より上方で外扉100aの上部正面に取り付けられる上端部装飾体102と、上端部装飾体102の幅方向左端側下面に接続され、外扉100aの幅方向左端側正面に取り付けられる長尺側部装飾体103と、上端部装飾体102の幅方向右端側下面に接続され、外扉100aの幅方向右端側正面に取り付けられる短尺側部装飾体104と、商品展示部108と商品取出口112との間であって外扉100aの中央部正面に取り付けられる中央部装飾体105と、商品取出口112より下方で外扉100aの下部正面に取り付けられる下端部装飾体106との複数に分割して構成している。
【0044】
また、上述の装飾体102〜106は、例えばポリカーボネード、アクリル、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等のプラスチックで構成している。
【0045】
上端部装飾体102は、図3、図4にも示すように、外扉100aの上部正面と対応する横幅に正面から見て略横長矩形に形成され、商品展示部108より上方で外扉100aの上部正面が覆われる大きさ及び形状に形成している。かつ、外扉100aの上部正面(上端側天井面)よりも上方に上半分が突出する高さに形成している。
【0046】
また、上端部装飾体102は、外扉100aの上部平面と上部前面とで直角を成す正面側上部角隅部に対して幅方向に取り付けられる金属製の取付け板102aと、取付け板102aの正面に取り付けられるプラスチック製の成形体102bと、成形体102bの上面及び正面、下面を覆うように取り付けられるプラスチック製の装飾カバー102cとで構成している。
【0047】
取付け板102aは、側面から見て略Z字形の取付け金具102d及びネジ102eを用いて、外扉100aの正面側上部角隅部に沿って幅方向に取り付けられる。また、取付け板102aの下端側中央縁部には、商品展示部108の正面側上縁部に形成した係止孔108aに対して係止される係止爪102aaを形成している。
【0048】
成形体102bは、取付け板102aの正面に装着した際、取付け板102aの上下端部に取り付けた図示しない止め具を用いて、取付け板102aの正面に取り付けられる。また、成形体102bの中央部正面には、プレート状のロゴ表示体と、シート状の広告表示体とを前後に重ね合せて収容する凹状の収容部(図示せず)を形成している。
【0049】
装飾カバー102cは、成形体102bの取付け板102aの上面及び正面、下面を覆うように装着した際、専用の止め具102fを用いて、成形体102bの正面に取り付けられる。
【0050】
また、上端部装飾体102の幅方向左端側正面には、長尺側部装飾体103の上端部と対応する大きさ及び形状の開口部102gを形成している。
【0051】
上述の収容部には、上記商品に関連した訴求情報(会社名、商品名等のロゴ情報、或いは、商品名、広告文、宣伝文、メッセージ等)が印刷された情報表示体として、例えばロゴ情報の一例である「○○Drink」が表面に印刷されたプレート状のロゴ表示体を、該ロゴ表示体の表面を外扉100aの正面と対応する方向に向けて収容している(図1、図4参照)。
【0052】
なお、ロゴ表示体の表面側に、例えば広告情報の一例である「△△Coffee」が表面に印刷されたシート状の広告表示体を、該広告表示体の表面を外扉100aの正面と対応する方向に向けて、ロゴ表示体の表面側に重ね合わせて収容してもよい。
【0053】
長尺側部装飾体103は、図1、図2、図5に示すように、外扉100aの左端側正面よりも幅広(あるいは略同等幅)に形成され、商品展示部108の幅方向左端側正面の一部が覆われる幅に形成している。
【0054】
かつ、外扉100aの正面より前方に突出する凸状の横断面形状に形成し、外扉100aの上端から下端に至る縦方向と略同一長さに形成するとともに、上端側から下端側に向けて徐々に幅広となる滑らかな曲線にプラスチックで形成している。また、長尺側部装飾体103の表面は、外扉100aの地色(例えば赤色)と対応する配色に着色している。
【0055】
長尺側部装飾体103の背面側上部には、外扉100aの上部外側天井面に対して係止される側面から見て上下逆L字形の上部係止具103aをネジ103cで固定している。また、長尺側部装飾体103の背面側下部には、外扉100aの下部外側底面に対して係止される側面から見てL字形の下部係止具103bをネジ103cで固定している。
【0056】
また、下部係止具103bは、フロントカバー101の背面側下部内壁面に対して上下動可能に取付けられており、外扉100aの下部外面に係止される上限係止位置と、外扉100aの下部外面に対する係止が解除される下限解除位置とに上下動可能に設けている。
【0057】
なお、上部係止具103aと下部係止具103bとの間を、図示しない長尺の連結金具にて一体的に連結したり、上部係止具103a又は下部係止具103bのいずれか一方の端部を縦方向に延長して連結してもよい。
【0058】
短尺側部装飾体104は、図1、図2に示すように、外扉100aの右端側正面よりも幅広に形成され、商品展示部108の幅方向右端側正面の一部が覆われる幅に形成している。かつ、外扉100aの正面より前方に突出する凸状の横断面形状に形成し、商品展示部108の縦方向と略同一長さに形成するとともに、上端側から下端側に向けて同一幅にプラスチックで形成している。
【0059】
また、短尺側部装飾体104の表面は、外扉100aの地色(例えば赤色)と対応する配色に着色している。
なお、短尺側部装飾体104の表面に、自動販売機100が取り扱う商品の販売イメージと対応する例えば文字や絵、模様、自然の風景等を印刷するか、取り扱う商品に関連した広告情報を印刷してもよい。
【0060】
短尺側部装飾体104の背面側左縁部には、商品展示部108の正面側右側縁部に対して係止される係止爪104aを形成している。また、短尺側部装飾体104の背面側右縁部と、該背面側右縁部が被せられる外扉100aの開閉側右側壁部との間には、短尺側部装飾体104の背面側右縁部と、外扉100aの右側壁部とを固定するための側部金具104bを配置している。
【0061】
側部金具104bは、図6、図7に示すように、外扉100aの右側縁部に対して背面側から装着が許容される側面フック104cと、短尺側部装飾体104の右側縁部にネジ止めされる側面連結板104dとで構成している。
【0062】
側面フック104cは、上方から見て略コ字状に形成され、短尺側部装飾体104の右側縁部に取り付けられた側面連結板104dと対応して、外扉100aの右側縁部に対して背面側から装着される。
【0063】
また、側面連結板104dは、短尺側部装飾体104の右側縁部に対して上下方向に所定等間隔を隔ててネジ104eで固定している。
なお、実施形態におけるネジ104eは、回動操作具104f(図6参照)にて締込み方向及び緩め方向に回動操作する。
【0064】
中央部装飾体105は、図1、図2に示すように、商品展示部108と、精算部109と、施錠部110と、広告表示部111と、商品取出口112とを避けて、外扉100aの中央部正面(正面から見て左側に寄った中央部正面)に対して取り付けが許容される大きさ及び形状にプラスチックでプレート状に形成している。
【0065】
中央部装飾体105の上側縁部は、外扉100aの左端側正面に取り付けた長尺側部装飾体103と、右端側正面に取り付けた短尺側部装飾体104との間と対応する長さに形成され、該側部装飾体103,104より内側の商品展示部108の下端側縁部と対応する長さに形成している。
【0066】
中央部装飾体105の下側縁部は、商品取出口112の幅方向両端部よりも幅狭となる長さに形成している。また、中央部装飾体105の左右縁部は、上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線(正面から見て左寄りの曲線)に形成している。
【0067】
中央部装飾体105の右端側正面には、精算部109の正面全体の露出が許容される右側開口部105aを形成している。この右側開口部105aは、中央部装飾体105の右端側正面を、精算部109の右側縁部と対応する部分を右向きに開口するとともに、該精算部109の上下縁部と左側縁部とが取り囲まれる大きさ及び形状に切り欠いて形成している。
【0068】
中央部装飾体105の左端側正面には、広告表示部111の正面全体の露出が許容される左側開口部105bを形成している。この左側開口部105bは、中央部装飾体105の左端側正面を、広告表示部111の左側縁部と対応する部分を左向きに開口するとともに、該広告表示部111の上下縁部と右側縁部とが取り囲まれる大きさ及び形状に切り欠いて形成している。
【0069】
中央部装飾体105の背面側には、精算部109と対応する右側開口部105aの上縁部と、広告表示部111と対応する左側開口部105bの上縁部と、商品取出口112と対応する下端側縁部とに、両面粘着テープ105cをそれぞれ貼着している。
【0070】
下端部装飾体106は、図1、図2に示すように、商品取出口112を避けて、外扉100aの下部正面(正面から見て左側に寄った下部正面)に対して取り付けが許容される大きさ及び形状にプラスチックでプレート状に形成している。
【0071】
下端部装飾体106の上側縁部は、中央部装飾体105の下側縁部と連続する幅に形成している。また、下端部装飾体106の左右縁部は、上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線(正面から見て左寄りの曲線)に形成している。
【0072】
下端部装飾体106の背面側には、商品取出口112の下側縁部と対応する下端部装飾体106の上縁部と、外扉100aの下端側縁部と対応する下端部装飾体106の上縁部とに、両面粘着テープ106cをそれぞれ貼着している。
【0073】
なお、両面粘着テープ105c,106cの貼着位置や貼着方向は、外扉100aの正面に設けられた精算部109と、広告表示部111と、商品取出口112との配置に応じて変更してもよい。
【0074】
次に、図1、図2を用いて、本実施形態の扉装飾体101を、自動販売機100の外扉100aの正面に取り付ける方法を説明する。
先ず、上端部装飾体102を、外扉100aの上部正面に取付ける場合、取付け板102aを、取付け金具102d及びネジ102eを用いて、外扉100aの正面側上部角隅部に固定した後、成形体102bを、図示しない止め具を用いて、取付け板102aの正面に取り付ける。
【0075】
続いて、成形体102bと装飾カバー102cとの上端側後縁部を互いに係止し、該成形体102bと装飾カバー102cとの下端側後縁部を複数の止め具102fにて固定し、装飾カバー102cを、成形体102bの上面及び正面、下面が覆われるように取付ける(図3、図4参照)。
【0076】
これにより、上端部装飾体102を、商品展示部108より上方の外扉100aの上部正面が覆われるように取付けることができる(図1参照)。
【0077】
次に、長尺側部装飾体103を、外扉100aの幅方向左端側正面に取り付ける場合、長尺側部装飾体103の背面側上部に取り付けた上部係止具103aを、外扉100aの上部外側天井面に係止する。
【0078】
続いて、長尺側部装飾体103の全体を下方に引き下げて、長尺側部装飾体103の背面側下部に取り付けた下部係止具103bを外扉100aの下部外側底面に係止した後、下部係止具103bをネジ103cにて係止状態に固定する(図5参照)。
【0079】
これにより、長尺側部装飾体103を、商品展示部108の幅方向左端側正面の一部が覆われるとともに、外扉100aの左端側正面が覆われるように取り付けることができる(図1参照)。
【0080】
また、長尺側部装飾体103の上端部を、上端部装飾体102の幅方向左端側に形成した開口部102gに挿入して、該長尺側部装飾体103を上端部装飾体102の左端側に対して連続するように配置する。
【0081】
つまり、上端部装飾体102及び長尺側部装飾体103の表面に、例えば会社や商品等のイメージと対応するデザインを複数に分割して印刷することにより、長尺側部装飾体103の上端部を上端部装飾体102の開口部102gに挿入して、長尺側部装飾体103を上端部装飾体102の幅方向左端側に連続して配置した際、上端部装飾体102と長尺側部装飾体103によって1つのデザインを構成することができる。
【0082】
次に、短尺側部装飾体104を、外扉100aの幅方向右端側正面に取り付ける場合、図1に示すように、短尺側部装飾体104の左側縁部に形成した係止爪104aを、商品展示部108の正面側右側縁部に対して正面側から係止する。
【0083】
続いて、側部金具104bの側面フック104cを、短尺側部装飾体104の右側縁部に取り付けた側面連結板104dと対応して外扉100aの右側縁部に対して背面側から装着する。
【0084】
この後、側面連結板104dを、側面フック104cの開口部に対して正面側から挿入して、側面フック104cと側面連結板104dとの係合端部をネジ104eにて連結固定するので、短尺側部装飾体104の右側縁部を外扉100aの右側縁部が覆われるように固定することができる(図6、図7参照)。
【0085】
これにより、短尺側部装飾体104を、商品展示部108の幅方向右端側正面の一部が覆われるとともに、外扉100aの右端側正面が覆われるように取り付けることができる(図1参照)。
【0086】
また、短尺側部装飾体104の上端部を、上端部装飾体102の幅方向右端側下面に近接あるいは当接して、上端部装飾体102の右端側に対して連続するように配置する。
【0087】
次に、中央部装飾体105及び下端部装飾体106を、外扉100aの中央部正面と下部正面に取り付ける場合、中央部装飾体105及び下端部装飾体106の背面側に貼着した両面粘着テープ105c,106cの裏面から離型紙(図示せず)を剥離し、中央部装飾体105を、商品展示部108の左側下方で、精算部109と、施錠部110と、広告表示部111とを除いた外扉100aの中央部正面が覆われるように貼着する。
【0088】
中央部装飾体105を、外扉100aの正面に設けられた商品展示部108と、精算部109と、広告表示部111と、商品取出口112とを避けて、商品展示部108と商品取出口112との間であって外扉100aの中央部正面が覆われるように正面から貼着する。
【0089】
また、下端部装飾体106を、商品取出口112を避けて、該商品取出口112より下方であって外扉100aの下部正面が覆われるように正面から貼着する(図1参照)。
【0090】
中央部装飾体105と下端部装飾体106を貼着する際、中央部装飾体105の上側縁部を、長尺側部装飾体103と短尺側部装飾体104の間と対応する商品展示部108の下端側縁部に沿わせるとともに、中央部装飾体105と下端部装飾体106とを、正面から見て右側上方から左側下方に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線(正面から見て左寄りの曲線)に連続して配置する。
【0091】
これにより、商品展示部108より下方の外扉100aの中央部正面から下部正面の範囲に、正面から見て右上から左下に向けて徐々に幅狭となる滑らかな連続するデザインの左寄り曲線を現出することができる(図1参照)。
【0092】
以上のように、扉装飾体101を、既存の自動販売機100の外扉100a正面に取り付けるだけで、自動販売機100のデザインを旧型から新型へ簡単かつ容易に変更することができ、デザインを変更する際の作業性が向上する。
【0093】
また、扉装飾体101のいずれか一つ又は複数の装飾体103〜106に、例えば割れ、破損等が発生したり、汚れや変色、経年変化等が顕著であり、扉装飾体101による取付け当初のデザインが損なわれてしまっても、その部分の装飾体103〜106のみを交換するだけで、取付け当初のデザインに取り戻すことができる。
【0094】
また、装飾性あるいは意匠性が損なわれてしまった部分の装飾体103〜106のみを交換するだけで済むため、従来例のように扉カバー全体を交換するのに比べて、変更時の作業性が向上するとともに、交換に要する費用が安くて済み、コストの低減を図ることができる。
【0095】
また、装飾体103〜106のいずれか一つ又は複数を交換すれば、装飾体103〜106で構成するデザインの一部を変更することができる。
【0096】
次に、図8を用いて、一対の長尺側部装飾体103を、上端部装飾体102の幅方向左端側下方と幅方向右端側下方とに配置する例を説明する。図8は一対の長尺側部装飾体103を左右対称に配置した他の装飾例の正面図である。
【0097】
対称形状に形成した長尺側部装飾体103,103の上端部を、上端部装飾体102の幅方向左端側及び幅方向右端側に形成した開口部102g,102gにそれぞれ挿入して、長尺側部装飾体103,103を、図1に示す外扉100aの幅方向左端側正面及び幅方向右端側正面に対して、上端部装飾体102の左右端部に対して連続するように配置して取り付ける。
【0098】
つまり、外扉100aの正面に対して、一対の長尺側部装飾体103を有する扉装飾体101を正面から見て門形に取り付けるので、前記実施形態の長尺側部装飾体103と短尺側部装飾体104を取り付けた場合(図1参照)とは異なるデザインに変更することができる。
【0099】
この結果、一対の長尺側部装飾体103を、外扉100aの幅方向左端側正面及び幅方向右端側正面に取り付けるだけで、自動販売機100のデザインを旧型から新型へ簡単かつ容易に変更することができ、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0100】
次に、図9を用いて、中央部装飾体105X及び下端部装飾体106Yにて現出される曲線を、正面から見て滑らかな右寄りの曲線に変更する他の装飾例を説明する。図9は中央部装飾体105X及び下端部装飾体106Yで現出する曲線の他の装飾例の正面図である。
【0101】
中央部装飾体105X及び下端部装飾体106Yの左右縁部を、上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな右寄りの曲線に形成し、中央部装飾体105Xと下端部装飾体106Yを、外扉100aの中央部正面と下部正面にそれぞれ取り付けて、中央部装飾体105X及び下端部装飾体106Yの左右縁部に形成した滑らかな曲線を、正面から見て左側上方から右側下方に向けて徐々に幅狭となる滑らかな右寄りの曲線に連続させる。
【0102】
つまり、外扉100aの中央部正面から下部正面の範囲に、正面から見て左上から右下に向けて徐々に幅狭となる滑らかな右寄りの曲線を現出するので、前記実施形態の中央部装飾体105と下端部装飾体106を取り付けた場合(図1参照)とは異なるデザインに変更することができる。
【0103】
この結果、中央部装飾体105Xと下端部装飾体106Yを、外扉100aの中央部正面と下部正面に取り付けるだけで、外扉100aの中央部正面から下部正面の範囲に現出される曲線を、左寄りの曲線から右寄りの曲線に逆向きとなるようにデザイン変更することができ、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0104】
次に、図10を用いて、外扉100a正面の隣り合う位置に配置される上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104と、中央部装飾体105とを連結する他の取付け方を説明する。
図10は上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104と、中央部装飾体105とを互いに連結した他の取付け方の正面図である。
【0105】
すなわち、上端部装飾体102の幅方向左右端部と、長尺側部装飾体103及び短尺側部装飾体104の上端部との対向端部を連結具115にて一体的に連結する。また、中央部装飾体105の幅方向左右端部と、長尺側部装飾体103の幅方向右端部と、短尺側部装飾体104の下端部との対向端部を連結具115にて一体的に連結する。
【0106】
これにより、装飾体102〜105を独立して取り付けるよりも、装飾体102〜105を互いに連結して取り付けた方が、装飾体102〜105の固定力が互いに作用するので、外扉100aの正面に対してより強固に固定することができる。
【0107】
つまり、扉装飾体101を、屋外等の天候による影響を受けやすい場所に設置された自動販売機100の外扉100aの正面に取り付けた際、扉装飾体101を構成する一部の装飾体102〜105が外扉100aの正面から外れたり、扉装飾体101の全体が外扉100aの正面から脱落することを防止できる。
【0108】
この結果、扉装飾体101を、例えば雨や風等の天候による影響を受けやすい場所に設置された自動販売機100の外扉100a正面に取り付けることができる。
なお、上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104とを連結具115にて連結するか、中央部装飾体105と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104とを連結具115にて連結してもよく、実施形態の連結パターンのみに限定されるものではない。
【0109】
また、連結具115の代わりに、例えば両面粘着テープ、マグネット、面ファスナー、ネジ等の固定手段を用いてもよい。
【0110】
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の側部装飾体は、実施形態の長尺側部装飾体103と短尺側部装飾体104に対応し、
以下同様に、
上部装飾体は、上端部装飾体102に対応し、
下部装飾体は、中央部装飾体105と、下端部装飾体106に対応し、
取付け手段は、取付け金具102dと、上部係止具103a及び下部係止具103bと、側部金具104bと、両面粘着テープ105c,106cに対応し、
連結手段は、連結具115に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0111】
実施形態における長尺側部装飾体103の表面に、例えば地色(例えば赤色)と対比する白色のラインを、長尺側部装飾体103の上端側から下端側に向けて滑らかな曲線に印刷してもよい。
【0112】
また、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104と、中央部装飾体105と、下端部装飾体106との表面に、自動販売機100が取り扱う商品の販売イメージと対応する例えば文字や絵、線画、模様、植物、動物、自然の風景等を印刷してもよい。
【0113】
さらに、上端部装飾体102と、長尺側部装飾体103と、短尺側部装飾体104とを、両面粘着テープを用いて外扉100aの正面に取り付けてもよい。また、両面粘着テープの代わりに、例えばマグネット、面ファスナー、ネジ等の固定手段を用いて、装飾体103〜106のいずれか一つ又は複数を外扉100aの正面に取り付けてもよい。
【0114】
さらに、中央部装飾体105の上下縁部を、商品展示部108と商品取出口112の縁部に対して係止可能に設け、左右開口部105a,105bを、精算部109と広告表示部111の縁部に対して係止可能に設け、下端部装飾体106の上縁部を、商品取出口112の縁部に対して係止可能に設けてもよい。これにより、例えば取付け金具や両面粘着テープ、ネジ等の固定手段を用いなくても、装飾体103〜106を外扉100aの正面に取取付けることができる。
【0115】
さらに、中央部装飾体105及び下端部装飾体106の少なくとも一方の表面(正面)に、商品に関連した訴求情報が印刷された凸状の表示部を該装飾体105,106の表面より前方に突出して形成してもよい。
【0116】
さらに、中央部装飾体105と下端部装飾体106を、1枚のプレート状に形成した装飾体で構成してもよく、扉装飾体101の総数が少なくなり、取り扱いや保管などの作業が容易となる。
【符号の説明】
【0117】
100…自動販売機
100a…外扉
100b…販売機本体
101…扉装飾体
102…上端部装飾体
102a…取付け板
102b…成形体
102c…装飾カバー
102d…取付け金具
103…長尺側部装飾体
103a…上部係止具
103b…下部係止具
104…短尺側部装飾体
104a…係止爪
104b…側部金具
104c…側面フック
104d…側面連結板
105,105X…中央部装飾体
106,106Y…下端部装飾体
105c,106c…両面粘着テープ
108…商品展示部
109…精算部
110…施錠部
111…広告表示部
112…商品取出口
113…硬貨返却口
115…連結具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品展示部、精算部、商品取出口が外扉の正面に設けられた自動販売機において、販売機本体の正面側開口部に連結された開閉可能な外扉の正面に対して取付け手段にて取り付けられる自動販売機用扉装飾体であって、
前記扉装飾体を、
前記商品展示部、精算部、商品取出口を避けて、該商品展示部より上方の前記外扉の上部正面に取り付けられる上部装飾体と、
前記上部装飾体の幅方向端部下方に配置され、前記外扉の幅方向端部正面に取り付けられる側部装飾体と、
前記商品展示部より下方の前記外扉の下部正面に取り付けられる下部装飾体とで構成した
自動販売機用扉装飾体。
【請求項2】
前記側部装飾体を、
前記上部装飾体の幅方向一端側下方に配置され、前記外扉の幅方向一端側正面に取り付けられる該外扉の縦方向と略同一長さに形成した長尺側部装飾体と、
前記上部装飾体の幅方向他端側下方に配置され、前記外扉の幅方向他端側正面に取り付けられる前記商品展示部の縦方向と略同一長さに形成した短尺側部装飾体とで構成した
請求項1に記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項3】
前記側部装飾体を、
前記上部装飾体の幅方向一端側下方及び幅方向他端側下方に配置され、前記外扉の幅方向一端側正面及び幅方向他端側正面に取り付けられる一対の長尺側部装飾体で構成した
請求項1に記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項4】
前記下部装飾体を、
前記商品展示部と前記商品取出口との間であって前記外扉の中央部正面に取り付けられる中央部装飾体と、
前記商品取出口より下方の前記外扉の下部正面に取り付けられる下端部装飾体とで構成した
請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項5】
前記中央部装飾体及び下部装飾体の左右縁部を、該装飾体の上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線形状に形成した
請求項1〜4のいずれか一つに記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項6】
前記上部装飾体の幅方向一端側又は幅方向両端側に、前記側部装飾体の上端側の挿入が許容される開口部を形成した
請求項1〜5のいずれか一つに記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項7】
前記外扉正面の隣り合う位置に装着される複数の前記装飾体の対向端部に、該各装飾体の対向端部を互いに連結する連結手段を設けた
請求項1〜6のいずれか一つに記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項1】
商品展示部、精算部、商品取出口が外扉の正面に設けられた自動販売機において、販売機本体の正面側開口部に連結された開閉可能な外扉の正面に対して取付け手段にて取り付けられる自動販売機用扉装飾体であって、
前記扉装飾体を、
前記商品展示部、精算部、商品取出口を避けて、該商品展示部より上方の前記外扉の上部正面に取り付けられる上部装飾体と、
前記上部装飾体の幅方向端部下方に配置され、前記外扉の幅方向端部正面に取り付けられる側部装飾体と、
前記商品展示部より下方の前記外扉の下部正面に取り付けられる下部装飾体とで構成した
自動販売機用扉装飾体。
【請求項2】
前記側部装飾体を、
前記上部装飾体の幅方向一端側下方に配置され、前記外扉の幅方向一端側正面に取り付けられる該外扉の縦方向と略同一長さに形成した長尺側部装飾体と、
前記上部装飾体の幅方向他端側下方に配置され、前記外扉の幅方向他端側正面に取り付けられる前記商品展示部の縦方向と略同一長さに形成した短尺側部装飾体とで構成した
請求項1に記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項3】
前記側部装飾体を、
前記上部装飾体の幅方向一端側下方及び幅方向他端側下方に配置され、前記外扉の幅方向一端側正面及び幅方向他端側正面に取り付けられる一対の長尺側部装飾体で構成した
請求項1に記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項4】
前記下部装飾体を、
前記商品展示部と前記商品取出口との間であって前記外扉の中央部正面に取り付けられる中央部装飾体と、
前記商品取出口より下方の前記外扉の下部正面に取り付けられる下端部装飾体とで構成した
請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項5】
前記中央部装飾体及び下部装飾体の左右縁部を、該装飾体の上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる滑らかな曲線形状に形成した
請求項1〜4のいずれか一つに記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項6】
前記上部装飾体の幅方向一端側又は幅方向両端側に、前記側部装飾体の上端側の挿入が許容される開口部を形成した
請求項1〜5のいずれか一つに記載の自動販売機用扉装飾体。
【請求項7】
前記外扉正面の隣り合う位置に装着される複数の前記装飾体の対向端部に、該各装飾体の対向端部を互いに連結する連結手段を設けた
請求項1〜6のいずれか一つに記載の自動販売機用扉装飾体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−37605(P2013−37605A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174659(P2011−174659)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(391034765)中井銘鈑株式会社 (29)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(391034765)中井銘鈑株式会社 (29)
【Fターム(参考)】
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