説明

自動車あるいは移動無線接続を特徴づけるデータを含む2つのデータベースを使用するテレマティック・センターにおける認証方法

本発明は、自動車(1)内のテレマティック・サービスの認証方法に関し、前記テレマティック・サービスは、自動車(1)のテレマティック制御装置(2)と外部テレマティック・センター(30)間の移動電話接続により実行される。本発明によれば、自動車を特徴づける第1のデータベース(11)からのデータと、移動電話接続を特徴づける第2のデータベース(21)からのデータは、テレマティック・センターに供給され、テレマティック・センターは自動的に認証を可能にするように提供されたデータを備える。一実施態様では、テレマティック制御装置は、SIMカードと、付随するPIN番号と、テレマティック・センターの呼出し番号とを含む。この実施態様では、車両資料管理・データベースとして具体化された第1のデータベースが、シャーシ番号とSIMカードのIMSIとを格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載の自動車におけるテレマティック・サービスの認証方法に関する。この場合、テレマティック・サービスは、自動車内のテレマティック制御装置と自動車外に配置されるテレマティック・センター間の移動無線リンクにより提供される。テレマティック制御装置は、また、少なくとも時には通信線を使用せずに、テレマティック・センターに配置されたさらなる通信手段へ接続可能な通信手段を有する。このリンクにより、当該自動車とのデータの送受信が可能となる。
【背景技術】
【0002】
最近の自動車には、テレマティック・サービスがますます多く装備されている。これらのテレマティック・サービスにより、危機的な状況においてドライバーを支援し、運転の利便性を増し、あるいは燃料消費量したがって環境汚染を減少させる。この例としては、緊急呼出し機能、遠隔診断あるいは動的ナビゲーション(経路指定)がある。
【0003】
ドライバーが自動車内のこのようなテレマティック・サービスを利用できるまでには、認証工程を1回だけ実行しなければならない。この場合、認証工程とは、自動車及び/又は自動車のドライバーが、「テレマティック・サービスを利用できるか及び/又は利用してもよいか」、そして、利用するならば、「どんなテレマティック・サービスを利用できるか及び/又は利用してもよいか」をチェックすることを意味する。この認証工程は、例えばテレマティック・センターにより実行される。この認証工程中に、特に当該自動車及び/又は当該移動無線リンクに関連するデータが評価される。テレマティック・サービスは、この認証工程(「使用可能にすること」)が成功裡に終わるまで、当該自動車において利用できない。
【0004】
種々の様式の認証方法が既に知られている。例えば、特許文献1には、通信ネットワークにおける通信手段の認証方法が記載されている。この場合、通信手段は、通信ネットワークの制御局へのリンクを設定し、通信手段の認証のために必要な情報を送信する。この認証工程は、このように通信手段から完全に実行できる。しかしながら、こうするためには、対応するリンクを通信ネットワーク内に作らなければならない。更に、利用できるまでに、通信手段へ必要な情報を提供しなければならない。
【0005】
特許文献2には、自動車におけるテレマティック・サービスの認証方法が開示されている。この場合、テレマティック・サービスは、さらに発展した特有のSIMカード(「加入者識別モジュール」:Subscriber Identity Module)を利用することにより提供される。この特有のカードは、第一にテレマティック・センター用の電話番号を備える。次に、ユーザーは、テレマティック・センターに対して例えば、ショートメッセージ(SMS、「ショートメッセージサービス」:「Short Message Service」)形式で要求することにより認証工程を始める。この要求と共に、当該カード及び/又は当該自動車のユーザーは、テレマティック・センターに対して情報を送信する。特に、カード(すなわち当該の自動車)の電話番号は、テレマティック・センターに提供される。テレマティック・センターは、この情報をチェックし、次に、データ送信により、例えば、認証を、再度、ショートメッセージ形式で作成する。テレマティック・センターにより送信されたデータは、テレマティック・サービスを利用するための特有の電子キーを特に含む。このため、自動車のドライバーは自分自身で認証工程を始めるか、そうでばければ工場を捜さなければならない。いずれにせよ、上記テレマティック・サービスは、工場渡しのままでは直ぐに利用できない。通信ネットワーク内に適切なリンクを再度、設定する必要がある。
【0006】
【特許文献1】独国特許出願公開第19752970A1号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第19816575号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、自動車内のテレマティック・サービスの廉価で簡易な認証方法を提供する目的に基づいており、この認証方法は、工場渡しのままでテレマティック・サービスの利用を可能にし、通信ネットワークにおいて設定される対応するリンクを必要としない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、この目的は、請求項1の特徴を有する方法により達成される。従属項は、本発明の有利な実施態様および発展形態に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の主要な概念は、テレマティック・センターが、第1のデータベースから自動車を識別するデータ、および第2のデータベースから移動無線リンクを識別するデータを提供され、次にテレマティック・センターは提供されたデータを利用して自動的に当該認証を生成することである。
【0010】
この方法は、また多くの利点を有する。例えば、テレマティック・センターは、自動車を識別するデータを、認証工程の一部として、移動無線リンクを識別するデータにリンクさせる。したがって、特に、移動無線ネットワーク内の当該自動車の電話番号は、本発明によれば、認証に成功した(「使用可能とした」)後、テレマティック・センターに知らされる。これにより、テレマティック・サービスは、工場渡しで利用可能となる。このため、自動車は顧客に引き渡される前に工場において認証される必要がない。このことは、遠隔診断のような車両に関連するテレマティック・サービスにとって特に有益である。自動車は、こうして製造工場を離れると完成する、すなわち当該自動車に付随するテレマティック・サービスを備える。ディーラーによる、あるいは工場における、時間のかかる高価な再加工の必要は無い。
【0011】
更に、これにより、テレマティック制御装置とテレマティック・センター間の対応する移動無線リンクを初期設定するという複雑で高価で、エラーが起こりやすい工程を回避する。このデータ交換により、自動車内のテレマティック制御装置の電話番号を、特にテレマティック・センターに初めて備えさせるとともに、ある適切な様式で格納させることになる。この目的のために、車両は、少なくとも認証工程の間、受信の準備をしなければならない。更に、個別の処理やデータの相互交換は相応のコストを招く。さらに、このような無線リンクの初期設定処理は、エラーが起こりやすい。
【0012】
さらなる利点は、本発明による方法が提供する信頼性と安全性である。適切に保護されたデータベースとデータ伝送路を使用することで、とりわけ耐改ざん性があり、とりわけ頑丈で、とりわけ信頼できる認証工程が可能となる。さらなる利点は、自動車内のテレマティック制御もまた、対応して、耐改ざん性があるように設計されることは明らかである。この場合、テレマティック制御装置のテレマティック・サービスのための電子キーを格納させることなく済ますことすら可能である。
【0013】
更に、自動車の電話番号、すなわち付随するテレマティック制御装置の電話番号は、テレマティック・センターでは初期段階で既に知らされている。例えば、電話番号は、自動車製造の開始時においてもテレマティック・センターで利用できる。このようにして、この段階で、テレマティック・センターにおいて、適切な準備が取れるようにしている。
【0014】
本発明によれば、自動車内のテレマティック制御装置内にテレマティック・センターの電話番号を格納させる必要がない。この理由は、テレマティック・センターは事実上、許可後は自動車のテレマティック制御装置の電話番号を「知っている」とともに、例えば、この電話番号が移動無線ネットワークに登録されたかどうかを適切に監視できるからである。登録されると、テレマティック・センターは、該テレマティック制御装置に対して、適切なそれ自体の電話番号を送信できる。
【0015】
この手順は、例えば多くのテレマティック・センターが用意されている状況、あるいは、テレマティック・センターの電話番号が、まだ定義を完了していない状況において都合がよい。
【0016】
本発明によれば、例えば、GSMネットワーク(広域移動体通信システム:Global System for Mobile Communication)、あるいはGPRS(汎用パケット無線システム:General Packet Radio System)、 UMTSネットワーク(ユニバーサル移動電話システム:Universal Mobile Telephone System)、あるいは衛星ベースのネットワーク様式で、所望のいかなる移動無線ネットワークも提供できる。本発明は、また、もちろん単に1つのネットワークを使用することに制限されない。こうして、例えば、データの送信及び/又は受信のために、テレマティック制御装置の複数の移動無線ネットワークを同時あるいは交互に使用することができる。更に、例えばWLAN (ワイドローカルエリアネットワーク:Wide Local Area Network)用に、他の通信手段と組み合わせることも可能である。
【0017】
テレマティック制御装置自体は、1ユニット形式であってもよいし、あるいは様々な分散した構成要素から、例えば、これら構成要素をローカルエリアネットワーク(CANバス、「コントロールエリアネットワーク」:Controlled Area Network)を介して接続させて形成できる。
【0018】
テレマティック・センターにおいて利用可能な第1、第2のデータベースからのデータを作成するための多くの選択肢が用意される。一例として、例えばISDNリンクとしてのディジタル形式の有線ベースのリンク、例えば移動無線あるいは衛星を介した無線リンクと、指向性無線をここでは挙げる必要があろう。この場合、テレマティック・センターは、必ずしも一箇所で用意されるわけではない。一例として、テレマティック・センターは、多数の分散コンピュータの形式(「サーバー」)でよい。
【0019】
1つの有利な改良においては、テレマティック・センターの少なくとも1つの電話番号はテレマティック制御装置に格納される。こうして、理想的に、工場渡しで完全に機能する自動車を生む。
【0020】
テレマティック制御装置が移動無線リンクを設定するための加入者カードを保持すると、特に好都合である。このような加入者カードのひとつは、GSMネットワーク用SIMカード(「加入者識別モジュール」:Subscriber Identity Module)である。このような加入者カードにより、自動車のテレマティック制御装置を車両特有の部分(「ハードウェア」)と大量生産される製品、すなわち加入者カードとに分離することができる。これにより、好都合に大量生産される製品のコストと選択の利点を利用することができる。こうして、加入者カードは、各々のテレマティック制御装置を備えた自動車に取り付けられる。この場合、一例として、テレマティック制御装置へ恒久的に統合された加入者カードを提供することが可能である。このことは、安全性と信頼性の視点から見て好都合であるとともに、テレマティック・サービスが自動車のひとつの統合された構成要素であるという事実を際立たせる。
【0021】
この加入者カードの利用は、本発明に特有の様式でのさらなる利用をもたらす。この理由は、加入者カードは、移動無線ネットワークのオペレーターあるいはサービスプロバイダーのようなサプライヤーにより単純な形式で提供されるからである。これらのサプライヤーもまた、既に好都合に、移動無線リンクを識別するデータを格納している。したがって、本発明によるテレマティック・サービスの認証のために必要とされる第2のデータベースを新たに設定する必要はない。事実、既存のデータベースは問題無く利用できる。
【0022】
第2のデータベースからテレマティック・センターに提供されるデータが、少なくとも加入者カード識別番号と、テレマティック制御装置により保持される加入者カードの電話番号とを含むということを提案することは有利である。加入者カード識別番号(ICC−ID、「ICカード識別」あるいはIMSI「国際移動加入者識別」:International Mobile Subscriber Identity)は、製造中に加入者カードに格納され、また、世界中で、各加入者カードに固有である。加入者カード、すなわち加入者カード−の識別番号と電話番号は、サプライヤーにより加入者カードと一緒に用意される。これにより、特に簡易な方法で、自動車に取り付けられる加入者カードの移動無線リンクを識別する機能、したがって自動車自体の独自の識別を確実にする。
【0023】
すべての車両製造工場は、既に車両資料管理・データベースを持っている。生産された自動車に関するデータは、このデータベースに格納される。例えば、各自動車はシャーシ番号を割り当てられて、このシャーシ番号はこのデータベースに格納される。このシャーシ番号は自動車に固有な識別用に利用される。したがって、1つの特に簡易な実施態様は、第1のデータベースからテレマティック・センターに提供される、自動車と、テレマティック制御装置により保持される加入者カードの加入者カード識別番号とを識別する少なくともシャーシ番号を含むデータを提供する。この目的のためには、各自動車の既存の車両資料管理・データベースは、特にテレマティック制御装置によって保持される加入者カードの加入者カード識別番号に対して、さらに1つの入力を追加する必要があるのみである。これにより、特に簡易な方法で、自動車を識別する機能の固有の識別が保証される。
【0024】
テレマティック制御装置に、加入者カードを使用するために必要なアクセスコード(PIN、「個人識別番号」:Personal Identification Number)を恒久的に格納することは特に好都合である。これにより、加入者カードの削除と悪用を防ぐ。
【0025】
テレマティック・センターにおいて、それぞれの加入者をより詳細に識別するデータを用意することによりカスタマイズすれば、テレマティック・サービスは特に好都合となる。このようなデータ、例えば加入者の名前、住所、車両識別により、テレマティック・サービスの加入者を個々に管理できる。このデータは、例えば、加入者に、テレマティック・サービスを備えた車両を販売するディーラーにより用意される。
【0026】
本発明の好ましい2つの実施態様を、図1と図2の図を参照してより詳細に説明する。
【0027】
図1は、移動無線ネットワーク用の加入者カード3を有する、テレマティック制御装置2を備えた自動車1を示す。自動車1は車両製造工場10によって生産される。サプライヤー20はアクセスコード(PIN、「個人識別番号」:Personal Identification Number)と共に移動無線ネットワーク用の加入者カード3を供給し、このアクセスコードは加入者カード3を利用するために必要とされる。テレマティック制御装置2は、車両製造工場10で車両1に取り付けられる。加入者カード3は、車両製造工場10において、同様にテレマティック制御装置2に取り付けられる。更に、加入者カード3は車両製造工場10においてPINにより利用可能とされ、このPINはテレマティック制御装置2に恒久的に格納されている。
【0028】
図2は、サプライヤー20が、加入者カード3を利用するのに必要とされるアクセスコード(PIN、「個人識別番号」:Personal Identification Number)と共に移動無線ネットワーク用の加入者カード3をテレマティック制御装置2のサプライヤー22にどのように供給するかを示す。サプライヤー22は、加入者カード3をテレマティック制御装置2に取り付ける。次に、サプライヤー22は、テレマティック制御装置2に恒久的に格納されているPINにより、加入者カード3を利用可能とする。利用可能となったテレマティック制御装置2は、サプライヤー22によって車両製造工場10に供給される。利用可能となったテレマティック制御装置2は、車両製造工場10で車両1に取り付けられる。
【0029】
さらなる詳細は、図1と図2の両方に同様に適用される。この理由で、以下の本文で図1と図2間に、これ以上の相違は記述されない、また、本明細書で使用される参照符号は図1と図2の両方において使用される。
【0030】
上記PINは、それぞれの場合、テレマティック制御装置2に恒久的に格納されているので、加入者カード3の削除や悪用を防ぐ。また、テレマティック・サービスは直ちに機能する(「非カスタマイズ(カスタマイズされていない)・テレマティック・サービス」)。
【0031】
車両製造工場10と、サプライヤー20は各々、それぞれのデータベース11と21を有する。自動車1を一意に識別するシャーシ番号以外に、テレマティック制御装置2に保持される加入者カード3の加入者カード識別番号が車両資料管理・データベース11にさらに格納される。少なくとも車両製造工場10に引き渡されて、テレマティック制御装置2に保持される加入者カード3の加入者カード識別番号と電話番号は、サプライヤーのデータベース21に格納される。
【0032】
製造開始時に、自動車1において認証されるテレマティック・サービスの範囲が定義される。一旦、自動車1が生産されると、このテレマティック・サービスは、テレマティック制御装置2と外部テレマティック・センター30との間の移動無線リンクにより提供される。
【0033】
次に、テレマティック・センター30には、ISDN線経由で車両資料管理・データベース11から、自動車1を一意に識別するシャーシ番号と、テレマティック制御装置2に取り付けられる加入者カード3の加入者カード識別番号と、自動車1に認証されるテレマティック・サービスの範囲に関する情報とが提供される。車両製造工場10に提供されテレマティック制御装置2に取り付けられる加入者カード3の加入者カード識別番号と電話番号は、サプライヤーのデータベース21からISDN線経由で提供される。
【0034】
テレマティック・サービスを備えた車両1を販売するか、あるいはリースするディーラーは、車両1の持ち主をより詳細に識別する、データベース41からのデータをテレマティック・センターへ提供する。このデータ、例えば顧客の名前、住所、車両識別は、通常は車両1がディーラーの顧客に渡される時に作成される。テレマティック・サービスの加入者の個々の監視を可能にするこのようなデータは、既に、新たな労力なしに利用可能であり、ディーラーのデータベース41からテレマティック・センター30にISDN線経由で転送される。
【0035】
ディーラーのデータベース41から提供されるデータは、特に好都合なことには、「カスタマイズされたテレマティック・サービス」となる。しかし、このテレマティック・サービスは、データベース41から提供されるデータが無くても「非カスタマイズ・テレマティック・サービス」として完全に機能する。例えば、「緊急呼出し」・テレマティック・サービスは、「カスタマイズされたテレマティック・サービス」として、「場所Xの車両ナンバープレートS−MB 500のS500のメイヤー(Meier)氏が緊急呼出しを開始した。」といった形式でメッセージを提供する。「非カスタマイズ・テレマティック・サービス」として、緊急呼出しは、「場所XのS500車両が緊急呼出しを開始した。」といった形式のメッセージで行われる。例えば、車両1が販売される時に加入者が変われば、テレマティック・センター30のデータベース41から提供されるデータは削除されるので、テレマティック・センター30が新しい顧客データを提供するまで、再び「非カスタマイズ・テレマティック・サービス」となる。
【0036】
提供されたデータの受信後、テレマティック・センター30で自動認証工程が開始される。この工程中は、テレマティック・サービスの請求書口座が、例えばそれ自体公知の方法で開設される。この工程中は、当該請求書口座が車両1に関連付けられることとなる。こうして、車両製造者が支払い能力のある契約相手に相当するので、複雑な信用性照合が回避される。したがって、テレマティック・サービスは、車両製造工場10で自動車1が完成すると、完全に機能する。
【0037】
したがって、自動車1を調達しようとする顧客にとっては、解約の必要はなく、また必要ならば移動無線契約の延長と、テレマティック・サービス・プロバイダーとの新たな契約ということになる。顧客は、完全に機能する一体となった構成要素としてテレマティック・サービスを備えた自動車1を入手する。顧客が最初に自動車1を販売する時ですら、このテレマティック・サービスは完全に動作する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】移動無線ネットワーク用の加入者カード3を有する、テレマティック制御装置2を備えた自動車1を示す。
【図2】サプライヤー20が、加入者カード3を利用するのに必要とされるアクセスコードと共に移動無線ネットワーク用の加入者カード3をテレマティック制御装置2のサプライヤー22にどのように供給するかを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(1)のテレマティック制御装置(2)と外部テレマティック・センター(30)間の移動無線リンクにより提供される、自動車(1)のテレマティック・サービスの認証方法であって、前記テレマティック・センター(30)は、第1のデータベース(11)から前記自動車(1)を識別するデータを提供され、前記テレマティック・センター(30)は、第2のデータベース(21)から移動無線リンクを識別するデータを提供され、前記テレマティック・センター(30)は、提供されたデータを使用して認証を自動的に生成することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記テレマティック・センター(30)の少なくとも1つの電話番号はテレマティック制御装置(2)に格納されることを特徴とする請求項1に記載の認証方法。
【請求項3】
前記テレマティック制御装置(2)は移動無線リンク生成用の加入者カード(3)を有することを特徴とする請求項1あるいは2に記載の認証方法。
【請求項4】
前記加入者カード(3)はGSMネットワーク用のSIMカード形式であることを特徴とする請求項3に記載の認証方法。
【請求項5】
前記第1のデータベース(11)は、車両資料管理・データベース形式であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の認証方法。
【請求項6】
前記車両資料管理・データベース(11)はさらに、前記自動車(1)を識別するシャーシ番号に加えて、前記テレマティック制御装置(2)により保持される加入者カード(3)の加入者カード識別番号を格納するために利用されることを特徴とする請求項5に記載の認証方法。
【請求項7】
前記第2のデータベース(21)は、テレマティック制御装置(2)により保持された加入者カード(3)の少なくとも加入者カード識別番号と電話番号とを格納するために利用されることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の認証方法。
【請求項8】
前記加入者カード(3)の利用に必要なアクセスコードは、前記テレマティック制御装置(2)に恒久的に格納されることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載の認証方法。
【請求項9】
前記テレマティック・サービスは、前記テレマティック・センター(30)に用意される加入者データによりカスタマイズされることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の認証方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−512638(P2006−512638A)
【公表日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−559685(P2004−559685)
【出願日】平成15年11月13日(2003.11.13)
【国際出願番号】PCT/EP2003/012685
【国際公開番号】WO2004/056148
【国際公開日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(598051819)ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【Fターム(参考)】