説明

自動車及び駐車装置

【課題】駐車時に駐車スペースを小さく抑えられる自動車と、その自動車の駐車装置とを提供する。
【解決手段】車両前側に配置したフロント部と、互いに車幅方向に離間してフロント部の後方に配置した左右のリヤ部とを備え、フロント部は、フロント構造体13と、フロント構造体13の左右それぞれに配置して、一端側でフロント構造体13に枢支して他端側が上下動する前輪アーム37と、前輪アーム37に装着した前輪11と、前輪アーム37とフロント構造体13との間に架設し、前輪アーム37を介して前輪11を下方へ付勢する前輪バネ38とを備え、左右のリヤ部は、前端側でフロント構造体13に枢支して後端側が上下動するリヤ構造体17と、リヤ構造体17に装着した後輪15と、リヤ構造体17とフロント構造体13との間に架設し、リヤ構造体17を介して後輪15を下方へ付勢する後輪バネ39とを備え、左右のリヤ部の間にフロント部の全幅より広い幅で内側空間47を設け、内側空間47内に他の自動車におけるフロント部が収容可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数台を少ない駐車スペースで駐車できる自動車と、複数台の自動車を駐車する駐車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、人が移動する際の一人当たりのエネルギー消費を抑制するため、パーソナルモビリティーと称される一人乗りの自動車(以下、PMと称する。)が開発されている。例えば下記特許文献1には、走行安定性等の向上のために、ホイールベースを可変にしたPMが提案されている。
【0003】
PMの使用形態としては、例えば各家庭で家族の人数分を保有して各人が自己のPMを使用したり、PMをレンタル方式で提供して各人が必要なときにレンタルで使用したりすることが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−112300号公報
【特許文献2】特開2009−17974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
各家庭でPMを保有する場合、四人家族が一人一台のPMを使用すると、一家で4台のPMを保有することになる。家族で乗れる自動車を保有するとすれば、各家庭でその自動車の駐車スペースと4台のPMの駐車スペースとが必要になる。
PMをレンタル方式で提供する場合、提供場所には常時何台ものPMを備えることが運用上不可欠となる。運用台数が多ければその分の駐車スペースが必要になる。
このような点からPMの普及のためには駐車スペースの確保が大きな問題となることが推測される。
【0006】
上記特許文献1に記載されたPMではホイールベースが可変であるため、ホイールベースを縮小すれば自動車の前後長を縮小できる。そのため駐車スペースを多少減らすことが可能である。
またショッピングカートや車椅子等の簡易な移動機器では、複数個をネスティング状態で配置することは知られており、例えば上記特許文献2にはネスティング可能な車椅子が提案されている。
【0007】
しかしながら、PMのような小型の自動車は一般に使用される自動車に比べて格段に小さいため、駐車スペースを少なく抑える構造は検討されていない。
【0008】
そこで、本発明では、複数台の駐車スペースを小さく抑えることが可能な自動車を提供することを一目的とする。また複数の自動車を効率よく駐車することが可能な駐車装置を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記一目的を達成する本発明の自動車は、車両前側に配置されたフロント部と、互いに車幅方向に離間してフロント部の後方に配置された左右のリヤ部とを備えた自動車であって、フロント部は、フロント構造体と、フロント構造体の左右それぞれに配置され、一端側でフロント構造体に枢支されて他端側が上下動する前輪アームと、前輪アームに装着された前輪と、前輪アームとフロント構造体との間に架設され、前輪アームを介して前輪を下方へ付勢する前輪バネとを備え、左右のリヤ部は、前端側でフロント構造体に枢支されて後端側が上下動するリヤ構造体と、リヤ構造体に装着された後輪と、リヤ構造体とフロント構造体との間に架設され、リヤ構造体を介して後輪を下方へ付勢する後輪バネとを備え、左右のリヤ部の間にフロント部の全幅より広い幅で内側空間が設けられ、内側空間内に他の自動車におけるフロント部を収容可能なものである。
この自動車では、フロント構造体は、左右に固設された第1の固設部と、第1の固設部の車幅方向外側に固設された第2の固設部とを有し、前輪アームは第1の固設部と第2の固設部との間で枢支され、前輪バネは前輪アームと第1の固設部との間に架設され、リヤ構造体は第1の固設部に枢支され、後輪バネはリヤ構造体と第2の固設部との間に架設されているのがよい。
【0010】
上記目的を達成する本発明に係る自動車の他の構成は、車両前側に配置されたフロント部と、互いに車幅方向に離間してフロント部の後方に配置された左右のリヤ部と、乗員用シートとを備えた自動車であって、フロント部は、フロント構造体と、フロント構造体に装着された左右の前輪と、を備え、左右のリヤ部は、前端側でフロント構造体に連結されたリヤ構造体と、リヤ構造体に装着された後輪と、を備え、左右のリヤ部の間にフロント部の全幅より広い幅で内側空間が設けられ、乗員用シートは内側空間内の着座位置と着座位置とは異なる収容位置との間で移動可能であり、乗員用シートが収容位置に配置された状態で、内側空間内に他の自動車のフロント部が収容可能なものである。
【0011】
乗員用シートは、着座位置では全体が内側空間に配置され、収容位置では全体がフロント構造体と平面視で重なる位置に配置されるものがよい。好ましくは前輪が全方向車輪であり、左右の後輪が駆動部により駆動される。
【0012】
本発明の自動車では、好ましくは、車両前端から内側空間の上部までを覆うキャノピーを備え、キャノピーの内側空間を覆う部位が他の自動車におけるキャノピーの車両前方側の部位を収容する大きさに形成されている。
【0013】
本発明の自動車では、フロント構造体に固設された車体フレームを備え、車体フレームは着座位置の乗員用シートより車幅方向外側に後傾して配置された一対の側方フレーム部と、一対の側方フレーム部の上部間に架設されて内側空間の上部に配置された上方フレーム部とを有し、上方フレーム部より前方側に、内側空間に収容可能された他の自動車における側方フレーム部の下部が配置可能であってもよい。乗員用シートは、着座位置から乗降位置まで車幅方向に移動可能であってもよい。
【0014】
上記他の目的を達成する本発明の駐車装置は、上記のような複数の自動車をネスティング状態で駐車するための駐車装置であり、複数の自動車の駐車位置と、所定位置に配設された非接触給電部と、を備え、複数の自動車のそれぞれは、モータを有する駆動部と、モータに電力を供給する蓄電部と、非接触給電部から非接触で電力を受電して蓄電部に蓄電する非接触受電部とを備え、複数の自動車が駐車位置に駐車した状態で、非接触受電部が非接触給電部の給電位置に配置されるものである。
【0015】
上記目的を達成する本発明の駐車装置は、上記のような自動車を複数台ネスティング状態で駐車するための駐車装置であって、複数の自動車の駐車位置と、駐車位置とは異なる停止位置と、駐車制御信号を発信する発信部と、を備え、複数の自動車は、発信部と非接触で駐車制御信号を受信する受信部と、駐車制御信号に基づいて駆動部を制御する制御部と、を備え、停止位置に停止した各自動車が、駐車制御信号に基づいて駐車位置まで走行するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の自動車によれば、前輪が装着された前輪アームと後輪が装着されたリヤ構造体とがフロント構造体に枢支され、フロント構造体と前輪アームとの間に前輪バネが架設され、フロント構造体とリヤ構造体との間に後輪バネが架設されて、前輪及び後輪が下方に付勢されている。これによりサスペンション機構を構成でき、前輪及び後輪が路面に追従して上下動して走行できる。
そして、このような前輪及び後輪のサスペンション機構がフロント構造体付近に配置されているため、左右のリヤ部間に設けた内側空間を広く確保でき、サスペンション機構を備えていても、内側空間を容易にフロント構造体より大きくできる。そのため複数の自動車を駐車する際、各自動車の内側空間に他の自動車のフロント部を収容して駐車スペースを小さく抑えられる。
【0017】
本発明の他の自動車によれば、左右のリヤ部間に内側空間が設けられ、乗員用シートを着座位置で内側空間に配置できるので、コンパクトな自動車であっても十分な乗車姿勢で乗車できる。一方、乗員用シートを収容位置に移動すれば内側空間を広くでき、内側空間を容易にフロント部より大きくできる。そのため複数の自動車を駐車する際、各自動車の内側空間に他の自動車のフロント部を収容して駐車スペースを小さく抑えられる。
よって、使用時の十分な乗車姿勢を確保しつつ、駐車時の駐車スペースの縮小化を図れる。
【0018】
本発明の駐車装置によれば、駐車位置に非接触給電部を備え、複数の自動車のそれぞれに非接触受電部を備えているので、複数の自動車をネスティング状態で駐車位置に駐車して充電を行えるため、充電のための設備をコンパクトにできる。
【0019】
本発明の他の駐車装置によれば、駐車装置に駐車制御信号を発信する発信部を備え、複数の自動車に駐車制御信号を受信する受信部を備え、複数の自動車が停車位置から駐車位置まで駐車制御信号に基づいて走行して駐車できるため、複数の自動車を容易にネスティング状態で駐車できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係る自動車の概略側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る自動車からキャノピーを除去して斜め後上方から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る自動車からキャノピーを除去して斜め前上方から見た斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る自動車の概略構成を説明する概略縦断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る自動車の前輪を説明するための部分縦断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る自動車の前輪アーム及びリヤ構造体の接続状態を示す図で、前輪を省略して車両斜め前方から見た部分斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係る自動車の前輪アーム及びリヤ構造体の接続状態を示す図で、前輪を省略して車両斜め後方から見た部分斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る自動車のフロント部付近を示す概略縦断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る複数の自動車の駐車状態を示す概略側面図である。
【図10】(a)は本発明の実施形態に係る駐車装置の概略側面図であり、(b)は駐車位置におけるフロント部周囲の概略正面図である。
【図11】本発明の自動車における乗員用シートの変形例を示す概略正面図である。
【図12】本発明の自動車におけるキャノピーの変形例を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。
図1乃至3は、本実施形態の自動車10aを示す。自動車10aは、車両前側に配置されたフロント部10Fと、互いに車幅方向に離間してフロント部10Fの後方に配置された左右のリヤ部10Rとを備えている。フロント部10Fは、車両前方側の下方に配置されたフロント構造体13と、フロント構造体13の左右に装着された前輪11とを備え、リヤ部10Rは、互いに車幅方向に離間してフロント構造体13から車両後方へ延びるように配置された一対のリヤ構造体17と、各リヤ構造体17に装着された後輪15と、を備える。フロント構造体13及び一対のリヤ構造体17によりシャーシ20が構成され、シャーシ20に車体フレーム19、乗員用シート21、駆動部23、キャノピー25が配設されている。
【0022】
フロント構造体13は、図2乃至4に示すように、車幅方向に配置された前部クロスメンバー31及び後側クロスメンバー32と、前後方向に配置された左右一対のサイドメンバー33とを備え、これらが連結された剛体からなる。サイドメンバー33の車幅方向両外側には一対の前輪アーム37が配置され、後側クロスメンバー32に対応する位置に後端側で枢支され、前端側が上下に揺動可能となっている。一対の前輪アーム37の前輪車軸37aには回動自在に前輪11が装着されている。
【0023】
フロント構造体13に装着された各前輪11は、図5に示すような全方向車輪からなる。全方向車輪は、ホイール61の外周に複数の回転軸63が接線方向に設けられ、各回転軸63に回動自在に複数の回転体65が軸支された構成を有する。
各回転体65は、軸方向に沿って一端側から他端側に向けて次第に拡開する曲面形状の外周面を有する。各回転体65における先細の一端側は、隣接する他の回転体65の他端側の開口内に入り込むように配設されている。各回転体65が連なって配置され、複数の回転体65の外周面のうち最外側に配置された部位が略円形に略連続することで、前輪11の転動面が構成されている。
【0024】
一対のリヤ構造体17は、図2乃至4に示すように、それぞれ車両前後方向に延びる構造体からなり、前端側がフロント構造体13の後側クロスメンバー32付近の上部に枢支され、フロント構造体13に対してそれぞれ独立に後端側が上下に揺動可能となっている。各リヤ構造体17の後端側には駆動部23が設けられ、駆動部23に各後輪15が前転及び後転駆動可能に装着されている。
【0025】
これらのリヤ構造体17及び前輪アーム37には独立懸架式のサスペンション機構が設けられている。このサスペンション機構では、図6及び図7に示すように、フロント構造体13は後部側の左右側面に固設された一対の第1の固設部34Aと、フロント構造体13の後部側に固定して左右側面から突設された一対の第1回動軸35Aと、各第1回動軸35Aの車幅方向外側端部に固設されて第1の固設部34Aと離間して外側に配置された一対の第2の固設部34Bと、を備える。
第1の固設部34Aは上部が車幅方向外側に屈曲したクランク形状に形成され、後側クロスメンバー32の隣接位置に固設されている。第1回動軸35Aは後側クロスメンバー32の延長方向となる車幅方向に突設されている。第2の固設部34Bはアーム形状に形成されて第1回動軸35Aから車両後方側の斜め上方に延びている。
【0026】
第1の固設部34Aと第2の固設部34Bとの間の第1回動軸35Aには、前輪アーム37の後部が軸支され、第1回動軸35Aを中心に前輪アーム37が回動することで揺動可能となっている。
第1の固設部34Aの上部と前輪アーム37の中腹部との間には前輪バネ39が架設されており、前輪アーム37の前部に設けられた前輪車軸37aに装着された前輪11が前輪バネ39により下方へ付勢されている。
【0027】
第1の固設部34Aには、第2回動軸35Bが車幅方向外側に向けて突設されている。ここでは第1回動軸35Aと第2回動軸35Bとが上下に重なる位置に略平行に設けられている。第2回動軸35Bにはリヤ構造体17の前部に設けられたボス部17aが軸支され、第2回動軸35Bを中心に回動することでリヤ構造体17が上下に揺動可能となっている。
ボス部17aには下方に向けてリンク片17bが突設され、リンク片17bと第2の固設部34Bの上部との間には後輪バネ38が架設されており、リヤ構造体17の後部に装着された後輪15が後輪バネ38により下方へ付勢されている。
【0028】
この一対のリヤ構造体17は互いに離間して配置されており、リヤ部10R間にフロント部10Fの全幅より広い幅で内側空間47が設けられている。内側空間47は、車両後端41で後方に向けて開口し、この後部開口部43から車両前方側に連続すると共に、路面45から車両上方側に連続する空間となっている。
この実施形態では、一対のリヤ構造体17及び後輪15の車幅方向最内側となる部位間の間隔が、フロント部10Fの車幅方向最外側となる部位間の間隔より広く形成されている。そのため、内側空間47は同型の他の自動車10bにおけるフロント部10Fを収容できる大きさを有する。しかもこの内側空間47は、他の自動車10bのフロント構造体13及び一対の前輪11を一対の後輪15より前方に配置できる深さを有する。
【0029】
左右のリヤ構造体17に装着された各後輪15は、例えば空気入りタイヤからなり、各リヤ構造体17に固定されたインホイールモータを有する駆動部23により正転及び逆転駆動可能となっている。
【0030】
シャーシ20のフロント構造体13には、図8に示すように、後輪15の駆動部23に電力を供給するための蓄電部71が設けられている。このフロント構造体11には、さらに駆動部23を制御するための制御部73と、非接触で外部からの電力を受電して蓄電部71に蓄電する非接触受電部75と、外部からの駐車制御信号を非接触で受信して駆動部23に伝達する受信部77とを下面に備える。非接触受電部75は例えばコイル等により構成できる。
【0031】
乗員用シート21は、図1〜図4に示すように、シートクッション部21aとシートバック部21bと左右のアームレスト部21cとを備え、フロント構造体13に支持されている。本実施形態では、乗員用シート21のシートクッション部21aが、後側クロスメンバー32に所定角度揺動可能に設けられた支柱49により前後に移動可能に支持されている。
この乗員用シート21は、アームレスト部21cをシートバック部21bの両側方に沿わせて配置し、シートバック部21bをシートクッション部21aの上面に重ねることで乗員用シート21を折り畳める。シートクッション部21a、シートバック部21b、左右のアームレスト部21cは、図示しないモータにより電動で折り畳み可能である。
【0032】
乗員用シート21を展開した状態で、支柱49を後方側に後傾させることで、乗員用シート21が着座位置P1に配置できる。一方、乗員用シート21を折り畳んだ状態で、支柱49を前方側に移動させて前傾させることで、乗員用シート21が着座位置P1とは異なるフロント構造体13側の収容位置P2に配置される。支柱49は図示しないモータにより電動で移動可能となっている。
着座位置P1では乗員用シート21が少なくとも一部、好ましくは全部が内側空間47に配置される。一方、収容位置P2では乗員用シート21全体がフロント構造体13と平面視で重なる位置に配置される。乗員用シート21が収容位置P2に配置されると、内側空間47が広がり、後述するようにネスティング状態で複数の自動車10a、10bを駐車する際、図9に示すように側面視において自動車10aの後輪15より前方側に、同様の構成を有する他の自動車10bのフロント構造体13及び前輪11が配置可能な大きさとなる。
【0033】
車体フレーム19は、図2乃至図9に示すように、フロント構造体13に固設されている。この車体フレーム19は、着座位置P1の乗員用シート21より車幅方向外側に後傾して配置された一対の側方フレーム部51と、一対の側方フレーム部51の上部間に架設されて内側空間47の上部に配置された上方フレーム部53とを備える。
さらに一対の側方フレーム部51の中間部間に架設されてフロント構造体13側周囲の上方に配置された前方フレーム部55と、前部クロスメンバー31と前方フレーム部55とを連結するように立設された前方補強部57とを備える。
この車体フレーム19では、図4に示すように、内側空間47に他の自動車10bの前方側が配置された状態では、上方フレーム部53の下方であって上方フレーム部53より前方に、他の自動車10bにおける一対の側方フレーム部51の下部が配置可能となっている。
【0034】
キャノピー25は、図1及び図4に示すように、フロント構造体13及び車体フレーム19に固設された状態で、車両前端42から内側空間47の上部までを覆う立体形状に形成されている。このキャノピー25では、着座位置P1の乗員用シート21に乗員が着座した状態で正面となる位置が透明に形成されている。キャノピー25の内側空間47を覆う部位は、図9に示すように、他の同様の自動車10bにおけるキャノピー25の前方側を収容する大きさとなっている。
【0035】
このような自動車10aを複数台ネスティング状態で駐車するための駐車装置80は、図10(A)(B)に示すように、複数の自動車10aの駐車位置P5と、駐車位置に配設された非接触給電部81と、駐車位置P5とは異なる停止位置P6と、駐車制御信号を発信する発信部83と、を備え、駐車位置P5の上方が屋根部85により覆われている。
【0036】
停止位置P6及び駐車位置P5には、図10(B)に示すように、各自動車10aの左右の前輪11及び後輪15間に位置するように、路面45に沿って突出部87が設けられている。
突出部87内には、駐車制御信号を発信する発信部83が埋設されている。発信部83からの駐車制御信号は、停止位置P6乃至駐車位置P5に配置された各自動車10aの受信部77で受信可能であり、駐車制御信号に基づいて各自動車10aの制御部73により駆動部23が制御される。発信部83及び受信部77は特に限定されるものではないが、例えば光、超音波、磁気を利用したものであってもよい。
【0037】
また突出部87の駐車位置P5には、図10(B)に示すように、各自動車10aの非接触受電部75に非接触で電力を供給するための非接触給電部81が埋設されている。非接触給電部81はコイルであってもよい。この非接触給電部81からの電力は、各自動車10aの非接触受電部75が対向配置されると、非接触受電部75により非接触で受電されて蓄電部71に蓄電される。
【0038】
次に、自動車10a及び駐車装置80の動作について説明する。
まず自動車10aを走行させるには、乗員用シート21を着座位置P1に配置し、乗員が乗員用シート21に着座して乗車姿勢をとり、両腕をアームレスト部21cに保持し、アームレスト部21cに設けられたジョイスティック21dを操作して走行する。ジョイスティック21dを操作することで、左右の駆動部23の駆動力を調整することができる。左右に方向変換や回転する場合には、左右の駆動部23の駆動力を異ならせ、シャーシ20に対する前輪11の向きを変えることなく、全方向車輪における各回転体65の回動により前輪11を横方向に移動させることで、自動車10aの向きを変更する。
走行中には、自動車10aが前輪バネ39及び後輪バネ38等を有する四輪独立のサスペンションを備えているため、路面45の凹凸等を吸収でき、乗り心地や接地性を確保できる。
【0039】
自動車10bを駐車装置80に駐車するには以下のようにする。
図10に示すように、乗員の運転により自動車10bを停止位置P6に停止させる。降車後、手動又は通信により着座位置P1に配置された乗員用シート21を折り畳み、支柱49を前方に回動させ、乗員用シート21を収容位置P2に配置させる。停止位置P6に自動車10bが配置されることで通信機能が働き、乗員用シート21が折り畳まれるようにしてもよい。
乗員用シート21が折り畳まれることで車両後方に略コ字状の内側空間47が生じる。
【0040】
発信部83から送信される駐車制御信号を自動車10aの受信部77で受信し、駐車制御信号に基づいて制御部73により左右の駆動部23が制御されて駐車位置P5まで走行する。
駐車位置P5まで走行する間に、自動車10bのフロント構造体13及び左右の前輪11が、既に駐車されている同型の自動車10aの内側空間47に後端開口部43から進入する。内側空間47内では左右の駆動部23の駆動力を制御しつつ走行し、既に駐車されている自動車10aに対して同じ向きで所定の駐車位置P5まで走行する。
駐車位置P5では、自動車10aの内側空間47内に自動車10bのフロント部10Fが収容され、ネスティング状態で駐車される。
【0041】
この駐車装置80では、複数の自動車10a,10bが駐車位置P5に移動されると、図10(B)に示すように、左と右の前後輪11,15間に突出部87が配置され、図8に示すように、各自動車10a,10bの非接触受電部75が突出部87に埋設された非接触給電部81と対向し、給電可能な位置に配置される。そして、非接触給電部81から各自動車10a,10bの非接触受電部75に電力が供給され、各自動車10a,10bの蓄電部71に電力が蓄電される。
【0042】
なお駐車装置80に駐車された自動車10a,10bを使用するには、これらの動作を逆に行い、各自動車10a,10bを停止位置P6に配置すればよい。その際、例えば使用希望者が携帯電話等の通信手段を所定の処理手段にかざすことで、駐車装置80が作動し、各自動車10a,10bを停止位置P6に配置させるようにしてもよい。
【0043】
以上のような自動車10a,10bによれば、前輪11が装着された前輪アーム37と後輪15が装着されたリヤ構造体17とが、フロント構造体13の左右の位置に、上下に揺動可能に枢支され、フロント構造体13の左右の第1の固設部34A及び第2の固設部34Bが固設され、この第1の固設部34Aと前輪アーム37との間及び第2の固設部34Bとリヤ構造体17との間に架設された前輪バネ39又は後輪バネ38により、前輪11及び後輪15が付勢されている。これによりサスペンション機構を構成でき、前輪11及び後輪15が路面に追従して上下動して走行できる。
特に、全方向車輪からなる前輪11では、サスペンション機構により路面に追従できるため、前輪11が路面から浮き上がることが防止され、走行安定性を確保することができる。
【0044】
この自動車10a,10bでは、そのようなサスペンション機構がフロント構造体13の側方付近に配置されて、フロント構造体13の後方における左右のリヤ部10R間に内側空間47が設けられているため、内側空間47を広く確保できる。よってサスペンション機構を備えていても、内側空間47を容易にフロント部10F、例えばフロント構造体13及び前輪11より大きくでき、複数の自動車10a,10bを駐車する際に各自動車10aに他の同様の自動車10bの前方側を収容することが可能となり、駐車スペースを小さく抑えられる。
【0045】
第1の固設部34Aと第2の固設部34Bとが車幅方向内外に離間して配置され、前輪アーム37は第1の固設部34Aと第2の固設部34Bとの間に揺動可能に連結され、リヤ構造体17は第1の固設部34Aに揺動可能に連結されている。そのため、前輪アーム37を揺動可能に連結する部位である第1回動軸35Aと、リヤ構造体17を揺動可能に連結する部位である第2回動軸35Bとを、いずれも第1の固設部34Aの隣接位置に配置することができる。そのため、フロント構造体13の側方に前輪アーム37とリヤ構造体17との両方を揺動可能に装着していても、フロント構造体13付近の車幅をコンパクトに構成でき、ネスティング状態でより容易にできる。
【0046】
この自動車10a,10bでは、乗員用シート21が着座位置P1で一対のリヤ部10R間の内側空間47に配置されているので、コンパクトな自動車10aであってもゆったりとした十分な乗車姿勢で乗車できる。
一方、乗員用シート21を収容位置P2に移動することで、内側空間47が大きく広がり、同様のフロント部10Fを備えた他の自動車10bにおけるフロント部10Fが後部開口部43から進入して内側空間47に収容できるようになる。そのため、複数の自動車10a,10bを駐車する際、各自動車10aの内側空間47内に他の自動車10bの前方側を収容して駐車することで、駐車スペースを小さく抑えることができる。
よって使用時の十分な乗車姿勢を確保することと、駐車時の駐車スペースを小さく抑えることとを両立できる。
【0047】
ここでは、乗員用シート21が、着座位置P1では全体が内側空間47に配置され、収容位置P2では折り畳まれた状態で全体がフロント構造体13と平面視で重なる位置に配置される。そのため、乗員シートを着座位置P1に配置した状態と収容位置P2に配置した状態とで内側空間47の大きさを大きく変化でき、使用時の乗車空間をより大きくでき、駐車時の駐車スペースをより小さくできる。
【0048】
この自動車10aでは、前輪11が全方向車輪であり、左右の後輪15が駆動部23により駆動される。ここでは駐車時に、一方の自動車10aの内側空間47内で他の自動車10bの位置や向きを調整する際、前輪11を転蛇する必要がなく、他の自動車10bの車幅方向両外側に前輪11を転蛇するための空間が不要である。そのため、一方の自動車10aの内側空間47内で他の自動車10bの位置や向きを調整し易い。
【0049】
この自動車10aでは、フロント構造体13に固設されて車両前端42から内側空間47の上部までを覆うキャノピー25を備え、キャノピー25の内側空間47を覆う部位が他の自動車10bにおけるキャノピー25の前方側を収容できる大きさに形成されている。そのため、使用時にはキャノピー25により乗員を風雨から保護でき、駐車時にはキャノピー25を設けていても各自動車10aの内側空間47内に他の同様の自動車10bの前方側を収容して駐車スペースを小さくできる。
【0050】
この自動車10aでは、車体フレーム19がフロント構造体13に固設されているため、車体フレーム19の十分な強度を確保できる。一対の側方フレーム部51が正面視において着座位置P1の乗員用シート21の車幅方向両外側に設けられ、その乗員用シート21が配置された内側空間47の上部に、上方フレーム部53が一対の側方フレーム部51間に架け渡されて設けられているので、車体フレーム19により乗車中の乗員を保護できる。
しかも一対の側方フレーム部51が後傾しており、内側空間47に収容可能された他の自動車10bにおける側方フレーム部51の下部が、上方フレーム部53より前方側に配置できるので、丈夫な車体フレーム19を設けていても、内側空間47に他の自動車10bの前側を収容して駐車スペースを小さくできる。
【0051】
このような自動車10aを複数台ネスティング状態で駐車する本実施形態の駐車装置80によれば、複数の自動車10aの駐車位置P5と、所定位置に配設された非接触給電部81とを備え、各自動車10a,10bは、非接触給電部81から非接触で電力を受電して蓄電部71に蓄電する非接触受電部75を備えている。そのため、複数の自動車10aをネスティング状態で駐車して充電を行うことができ、充電のための設備をコンパクトにできる。
【0052】
この駐車装置80では、複数の自動車10aの駐車位置P5と、停止位置P6と、駐車制御信号を発信する発信部83と、を備え、各自動車10a,10bが、発信部83の駐車制御信号を受信する受信部77を備えている。そのため、発信部83からの駐車制御信号に基づいて、各自動車10a,10bを停止位置P6から駐車位置P5まで走行でき、複数の自動車10aを容易にネスティング状態で駐車できる。
【0053】
なお、上記実施形態は本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば上記では、乗員用シート21が着座位置P1と収容位置P2とに前後に移動可能に構成したが、図11に示すように、着座位置P1及び収容位置P2に加えて、乗員用シート21が車幅方向に乗降位置P3まで移動可能に構成されていてもよい。このようにすれば、乗員が乗降する際、乗員用シート21を乗降位置P3に配置して自動車10aの側方側からの乗降を容易にでき、子供や高齢者であっても容易に乗降可能となる。
【0054】
上記では乗員用シート21の着座位置P1と収容位置P2とを自動車前後方向に配置した例について説明したが、着座位置P1と収容位置P2とを車幅方向に配置することも可能である。その場合、例えば支柱49を車幅方向に揺動可能に設け、収容位置P2では乗員用シート21を一方のリヤ構造体13上に折り畳んで立てた状態で配置できるようにしてもよい。
【0055】
自動車10aのフロント構造体13にキャノピー25全体が固定されることなく、図12に示すように、キャノピー25が前側キャノピー25aと後側キャノピー25bとに分割され、支点部25cにより後側キャノピー25bが回動して開閉するように構成してもよい。
【0056】
上記では後輪15の駆動用の駆動部23をリヤ構造体17に設けた例に限らず、駆動部23をフロント構造体13に設けて前輪11を駆動したり、伝達機構を介して後輪15を駆動したりしてもよい。また駆動部23は前輪11及び後輪15の少なくとも一方を駆動するものであればよく、フロント構造体13及びリヤ構造体17の両方に設けて前輪11及び後輪15をそれぞれ駆動するように構成することも可能である。
上記ではリヤ構造体17及び後輪15、前輪アーム37及び前輪11をそれぞれフロント構造体13の左右に一対設けた例について説明したが、一対以上有すればよく、これらの数は何ら限定されない。
【0057】
上記実施形態では、内側空間47が設けられてネスティング状態で駐車できる自動車10a,10bに前輪11及び後輪15の独立懸架式のサスペンション機構を設けた例について説明した。しかし、上記のようなサスペンション機構はネスティング状態で駐車することができない車両や内側空間47を有しない車両であっても適用可能である。
【符号の説明】
【0058】
10a 自動車
10b 他の自動車
11 前輪
13 フロント構造体
15 後輪
17 リヤ構造体
17a ボス部
19 車体フレーム
20 シャーシ
21 乗員用シート
21a シートクッション部
21b シートバック部
21c アームレスト部
21d ジョイスティック
23 駆動部
25 キャノピー
25a 前側キャノピー
25b 後側キャノピー
25c 支点部
31 前部クロスメンバー
32 後側クロスメンバー
33 サイドメンバー
34A 第1の固設部
34B 第2の固設部
35A 第1回動軸
35B 第2回動軸
37 前輪アーム
37a 前輪車軸
38 後輪バネ
39 前輪バネ
41 車両後端
42 自動車前端
43 後部開口部
45 路面
47 内側空間
49 支柱
51 側方フレーム部
53 上方フレーム部
55 前方フレーム部
57 前方補強部
61 ホイール
63 回転軸
65 回転体
71 蓄電部
73 制御部
75 非接触受電部
77 受信部
80 駐車装置
81 非接触給電部
83 発信部
85 屋根部
87 突出部
P1 着座位置
P2 収容位置
P3 乗降位置
P5 駐車位置
P6 停止位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両前側に配置されたフロント部と、互いに車幅方向に離間して上記フロント部の後方に配置された左右のリヤ部とを備えた自動車であって、
上記フロント部は、フロント構造体と、上記フロント構造体の左右それぞれに配置され、一端側で上記フロント構造体に枢支されて他端側が上下動する前輪アームと、該前輪アームに装着された前輪と、上記前輪アームと上記フロント構造体との間に架設され、上記前輪アームを介して上記前輪を下方へ付勢する前輪バネとを備え、
上記左右のリヤ部は、前端側で上記フロント構造体に枢支されて後端側が上下動するリヤ構造体と、該リヤ構造体に装着された後輪と、上記リヤ構造体と上記フロント構造体との間に架設され、上記リヤ構造体を介して上記後輪を下方へ付勢する後輪バネとを備え、
上記左右のリヤ部の間に上記フロント部の全幅より広い幅で内側空間が設けられ、該内側空間内に他の自動車の上記フロント部を収容可能である、自動車。
【請求項2】
前記フロント構造体は、左右に固設された第1の固設部と、該第1の固設部の車幅方向外側に固設された第2の固設部とを有し、
前記前輪アームは上記第1の固設部と上記第2の固設部との間で枢支され、前記前輪バネは上記前輪アームと上記第1の固設部との間に架設され、
前記リヤ構造体は上記第1の固設部に枢支され、前記後輪バネは上記リヤ構造体と上記第2の固設部との間に架設されている、請求項1に記載の自動車。
【請求項3】
車両前側に配置されたフロント部と、互いに車幅方向に離間して上記フロント部の後方に配置された左右のリヤ部と、乗員用シートとを備えた自動車であって、
上記フロント部は、フロント構造体と、上記フロント構造体に装着された左右の前輪と、を備え、
上記左右のリヤ部は、前端側で上記フロント構造体に連結されたリヤ構造体と、該リヤ構造体に装着された後輪と、を備え、
上記左右のリヤ部の間に上記フロント部の全幅より広い幅で内側空間が設けられ、
上記乗員用シートは上記内側空間内の着座位置と該着座位置とは異なる収容位置との間で移動可能であり、該乗員用シートが上記収容位置に配置された状態で、上記内側空間内に他の自動車の上記フロント部が収容可能である、自動車。
【請求項4】
前記乗員用シートは、前記着座位置では全体が前記内側空間に配置され、前記収容位置では全体が前記フロント構造体と平面視で重なる位置に配置される、請求項3に記載の自動車。
【請求項5】
前記前輪は全方向車輪であり、前記後輪が駆動部により駆動される、請求項1乃至4の何れかに記載の自動車。
【請求項6】
車両前端から前記内側空間の上部までを覆うキャノピーを備え、該キャノピーの上記内側空間を覆う部位が他の自動車における上記キャノピーの車両前方側の部位を収容する大きさに形成されている、請求項1乃至5の何れかに記載の自動車。
【請求項7】
前記フロント構造体に固設された車体フレームを備え、該車体フレームは、前記着座位置の前記乗員用シートより車幅方向外側に後傾して配置された一対の側方フレーム部と、該一対の側方フレーム部の上部間に架設されて前記内側空間の上部に配置された上方フレーム部とを有し、
上記上方フレーム部より前方側の上記内側空間に、他の自動車における上記側方フレーム部の下部が配置可能である、請求項1乃至6の何れかに記載の自動車。
【請求項8】
前記乗員用シートは、前記着座位置から乗降位置まで車幅方向に移動可能である、請求項1乃至7の何れかに記載の自動車。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れかに記載の複数の自動車をネスティング状態で駐車するための駐車装置であり、
上記複数の自動車の駐車位置と、所定位置に配設された非接触給電部とを備え、
上記複数の自動車のそれぞれは、モータを有する駆動部と、該モータに電力を供給する蓄電部と、上記非接触給電部から非接触で電力を受電して上記蓄電部に蓄電する非接触受電部とを備え、
上記複数の自動車が上記駐車位置に駐車した状態で、上記非接触受電部が上記非接触給電部の給電位置に配置される、駐車装置。
【請求項10】
請求項1乃至8の何れかに記載の自動車を複数台ネスティング状態で駐車するための駐車装置であり、
上記複数の自動車の駐車位置と、該駐車位置とは異なる停止位置と、駐車制御信号を発信する発信部と、を備え、
前記複数の自動車は、上記発信部と非接触で上記駐車制御信号を受信する受信部と、上記駐車制御信号に基づいて駆動部を制御する制御部と、を備え、
上記停止位置に停止した上記各自動車が、上記駐車制御信号に基づいて上記駐車位置まで走行する、駐車装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−218654(P2012−218654A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−88702(P2011−88702)
【出願日】平成23年4月12日(2011.4.12)
【出願人】(000157083)トヨタ自動車東日本株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】