説明

自動車査定システム

【目的】 液晶表示装置にタブレットが重ねて配設され、タブレットペンによる位置指定で入力操作が行える入出力装置と、データ処理装置とを備え、タブレットペンの入力操作により自動車の査定を簡易に行える自動車査定システムを提供する。
【構成】 査定を行う自動車の各部位を展開図により表示するデータを格納する画像メモリと、自動車の各部位における査定基準点を格納する査定基準点データベースと、タブレットペンの入力操作を受け付け、表示画面上の自動車の展開図の各部位の位置を判定し、判定した位置の部位に応じて、自動車の査定項目を表示し、選択された査定項目の入力を受け付け、受け付けた査定項目の査定基準点データベースの査定基準点により自動車評価の点数計算を行い、査定の部位にマーク表示する自動車査定処理部と、自動車の評価点数の査定情報を格納する査定データメモリとを備える。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タブレットペンによる入力操作により、複雑な下取り自動車の査定のための入力操作を容易に行い、客観的な下取り自動車の査定を効率よく行える自動車査定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車販売店においては、下取り自動車の現状の自動車残存価値を定める基礎データを得るため、自動車の年式,モデル,使用状態,傷の状態,劣化の状態などの査定が行われる。このような自動車の査定をしようとする場合、できるだけ客観的な査定データを得るため、査定チェックシートを用いて行われる。この査定チェックシートは、日本査定協会が定めた書式を基にして作成されており、A4サイズ程度の用紙に各々に評価する査定項目が印刷されており、印刷された各々の査定項目に従って、自動車の各々部位の状態を書き移し、これを基にして各々の査定の点数を計算する。
【0003】なお、この種の公知技術としては、例えば、特開昭59−221761号公報に記載されている「自動車事故見積書作成機」の技術や、特開昭63−87289号公報に記載されている「車両事故用見積装置」の技術や、また、特開平1−217558号公報に記載の「損傷車両の板金工賃見積装置」の技術などが挙げられる。これらの技術はいずれも、以前は手作業により簡易見積表など見て見積りを行っていた作業を、プログラムされた計算機を利用して、入力案内に従ったキーボード入力を行うことにより、見積り書の作成を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のように、査定チェックシートを用いて、利用者が自動車の査定を行おうとすると、次のような問題点が発生する。すなわち、1.査定を実施する人のスキルがバラバラであり、正確な査定ができる人と、できない人では、査定価格の信憑性に大きな開きがある。
2.自動車の傷や損傷の図形情報は電子化できないため、情報の蓄積や分析がしずらい。
3.査定チェックシートに記述された査定情報をコンピュータに登録するためには、人手を介す必要があり、2度手間および転記ミスの可能性がある。
4.自動者の査定を行った場合の価格は、査定チェックシートを基にして手計算で行っているため、計算ミスが発生する可能性がある。
【0005】本発明は、上述のような各問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、タブレットペンによる入力操作により、複雑な下取り自動車の査定のための入力操作を容易に行い、客観的な下取り自動車の査定を効率よく行える自動車査定システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成するため、本発明の自動車査定システムは、液晶表示装置(14)の上にタブレット(15)が重ねて配設され、表示画面上におけるタブレットペン(16)による位置指定で入力操作が行える入出力装置と、データ処理装置(11,12,13)とを備え、タブレットペンによる入力操作により、自動車の査定の点数計算を行う自動車査定システムであって、査定を行う自動車の各部位を展開図により表示するデータを格納する画像メモリ(1)と、自動車の各部位における査定基準点を格納する査定基準点データベース(2)と、タブレットペンの入力操作を受け付け、表示画面上の自動車の展開図の各部位の位置を判定し、判定した位置の部位に応じて、自動車の査定項目を表示し、選択された査定項目の入力を受け付け、受け付けた査定項目の査定基準点データベースの査定基準点により自動車評価の点数計算を行い、査定の部位にマーク表示する自動車査定処理部(3)と、自動車の評価点数の査定情報を格納する査定データメモリ(4)とを備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の自動車査定システムにおいては、ハードウェア装置として、液晶表示装置の上にタブレットが重ねて配設され、表示画面上におけるタブレットペンによる位置指定で入力操作が行える入出力装置とデータ処理装置が備えられる。そして、ソフトウェア機構として、タブレットペンによる入力操作により、自動車の査定の点数計算を行う処理機構が備えられる。
【0008】ここで、ソフトウェア機構により、自動車の評価の点数計算を行う自動車の査定を行う場合、画像メモリ(1)が、査定を行う自動車の各部位を展開図により表示するデータを格納しており、査定基準点データベース(2)は、自動車の各部位における査定基準点を格納している。自動車査定処理部(3)は、タブレットペンの入力操作を受け付け、表示画面上の自動車の展開図の各部位の位置を判定し、判定した位置の部位に応じて、自動車の査定項目を表示し、選択された査定項目の入力を受け付け、受け付けた査定項目の査定基準点データベースの査定基準点により自動車評価の点数計算を行い、査定の部位にマーク表示する。そして、査定データメモリ(4)は、計算された自動車の評価点数の査定情報を格納する。
【0009】このように、本発明の自動車査定システムにおいては、自動車の各部位の展開図の画像データが表示され、表示された自動車の各部位の展開図において、各部位の査定項目のデータを的確に入力できる。また、展開図の自動車の各部位において、車両の傷の位置と、その状態を的確に入力でき、査定基準点データベースを用いることによって、傷の状態およびその位置から査定の点数を的確に入力でき、客観的に評価点数の査定情報を計算することができる。これにより、操作者が自動車の査定の作業に習熟していなくても、自動車の査定を客観的に効率よく行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例にかかる自動車査定システムの要部の構成を示すブロック図である。図1R>1に示すブロック図においては、自動車査定システムのハードウェア装置の構成と共に、そのソフウェア機構の要部の構成が併せて示されている。図1において、1は画像データメモリ、2は査定基準点データベース、3は自動車査定処理モジュール、4は査定データメモリである。また、9はオペレーティングシステム、10は自動車査定処理プログラム、11はマイクロプロセッサで構成されるデータ処理装置、12はプログラムメモリのROM、13はワークメモリのRAM、14は液晶ディスプレイ、15はタブレット、16はタブレットペンである。
【0011】ここでのハードウェア装置の入出力装置は、液晶ディスプレイ14とタブレット15から構成されており、液晶ディスプレイ14の上に重ねてタブレット15が配設される。この液晶ディスプレイ14の表示画面上において、タブレットペン16による位置指定で入力操作を行う。このタブレットペン16による入力操作は、液晶ディスプレイ14の表示画面上に表示されたコマンドボタン,自動車の各部位の展開図において、査定を行うの部位などの表示位置を、タブレットペン16により接触または押圧して入力する。
【0012】また、自動車査定処理を行うためのデータ処理装置の処理要素として、マイクロプロセッサ11,プログラムメモリ12,およびワークメモリ13が備えられている。そして、ソフトウェア機構として、グラフィカルユーザインタフェース環境を提供するオペレーティングシステム9による入出力処理の中で、タブレットペン16による入力操作を受け付け、自動車査定処理プログラム10の処理によって、自動車の評価の点数計算を行う。
【0013】ここでのソフトウェア機構において、自動車査定処理プログラム10の処理によって、自動車査定の評価の点数計算を行うために、画像データメモリ1には、自動車の各部位を展開図により表示する画像データが格納されており、また、査定基準点データベース2には、車両の傷の位置とその状態に応じて査定基準点が格納されている。これらのデータを用いて、自動車査定処理モジュール3は、タブレットペン16の入力操作を受け付け、表示画面上の自動車の展開図の各部位の位置を判定し、判定した位置の部位に応じて、自動車の査定項目を表示する。そして、選択された査定項目の入力を受け付け、受け付けた査定項目の査定基準点データベースの査定基準点により自動車評価の点数計算を行い、査定の部位にマーク表示する。ここで計算された自動車の査定情報の計算結果は、査定データメモリ4に格納される。そして、希望により、自動車の査定結果をプリンタにより印刷出力を行う。また、ホストコンピュータへのデータ転送を行う。
【0014】図2は、自動車査定処理モジュールによる自動車査定処理の処理フローの要部を示すフローチャートである。図2を参照して、ここでの自動車査定処理を説明する。処理を開始すると、ステップ21において、タブレットぺンの指示する座標位置から入力データを判定し、次に、ステップ22において、入力データが査定部位の指示か否かを判定する。入力データが査定部位でなれけば、他の入力データであるので、図示しない他の入データの判定の処理ヘと進む。
【0015】一方、ステップ22の判定において、入力データが査定部位の指示であることが判定できると、次に、ステップ23に進み、指定された査定部位は、何処の部位であるかを判定し、判定した結果に応じて、その部位に対応する査定の処理ステップに進む。例えば、判定された査定部位が「ボンネット」であれば、ステップ24において、ボンネット査定情報の入力エリア(査定項目)の表示処理を行い、また、判定された査定部位が「フロントガラス」であれば、ステップ25において、フロントガラス査定情報の入力エリア(査定項目)を表示する処理を行う。
【0016】これにより、タブレットペンで指定した自動車の各々の部位における査定情報の入力エリア(査定項目)が表示されるので、次のステップ26において、表示された入力エリアにおける査定情報ボタンを選択する。そして、査定情報ボタンが選択されると、次に、ステップ27において、選択された査定情報ボタンの指示に従って、所定の計算アルゴリズムに従い、指定された自動車の部位およびその状態に応じて、査定基準点データベースを参照して、査定の点数を計算する処理を行い、その計算結果を表示する。なお、この査定点数の計算処理を終了した部位には、その査定の部位にマーク表示がなされるが、この処理は、査定の部位が判定された時点で行われる。
【0017】このようにして、1つの自動車の部位の査定の計算処理が終了すると、次の自動車の部位の査定の計算処理を行うため、ステップ21に戻り、ステップ21からの処理を繰り返す。そして、全ての部位において、査定のマーク表示がなされていることを確認すると、ここでの自動車の査定の点数の計算の処理を終了とするので、「終了コマンドを入力する。「終了コマンドを入力すると、図示しない「終了」コマンドの入力データの判定(他の入力データの判定の処理)によって、一連の処理を終了する。
【0018】図3は、査定基準点データベースにおけるデータ構造の一例を説明する図である。図3に示すように、査定基準点データベース30には、査定部位フィールド31と査定項目フィールド32が設けられており、査定部位フィールド31の各々の自動車の各々の部位に応じて、その査定項目フィールド32には、各々の査定項目の各状態に対応して、その査定の評価点が格納されている。このように構成されている査定基準点データベース30が、前述したような自動車査定処理の中で参照され、査定する自動車の各々の部位および状態に応じて(部位および状態を指定して)、それぞれの査定の評価点が読み出される。
【0019】図4〜図6は、上述したような処理によって実行される自動車査定処理における一連の入力操作例を説明する説明図である。図4〜図6の各図には、液晶ディスプレイに表示される表示画面の変化と、それに対応して利用者が操作を行うタブレットペンによる操作位置が示されている。図4〜図6を参照して説明する。
【0020】図4〜図6において、14は液晶ディスプレイの表示画面、15は表示画面に重ねて配置された透明電極から構成されているタブレットである。また、41は自動車の部位の指定領域、42は査定情報表示領域、43は査定項目指定入力領域、44はアイコン表示によるコマンド入力領域である。
【0021】図4〜図6に示すように、自動車の部位の指定領域41には、画像データメモリに格納された画像データによって、自動車の各部位が展開図により表示されており、この展開図の画面上において、査定を行う自動車の各部位を指定し、更にその状態を入力するための査定情報を入力する。つまり、ここでの自動車の部位の指定領域41は、操作者が自動車の査定の作業を進める上でのホームポジションとなっており、査定場所の自動車の各部位を指定し、査定項目の傷,凹み,修理痕などの状態をタブレットペンによって入力するための位置指定の入力エリアとなっている。また、ある部位の査定を行った場合、その部位にマーク表示がなされるので、査定済みの部位が容易に確認できる。
【0022】ここでは、査定場所の自動車の各部位の位置が指定された後は、査定項目の査定情報の入力は、後述するように、査定項目指定入力領域43において、査定項目の査定情報ボタンの選択により入力するようにしているが、この自動車の部位の指定領域41において、査定場所の自動車の各部位の位置を指定すると共に、その位置において、例えば、指定の部位での傷を表わすような線分、凹みを表わすような○印などを書込む操作により、実際の感覚に近い状態の入力操作で、更に、その査定項目の査定情報が入力されるような構成にしても良い。
【0023】査定情報表示領域42は、それまでに入力された査定項目および状態の情報により判定された査定情報を表示するため表示領域となっており、また、査定項目指定入力領域43は、操作者が自動車の査定の作業を進める上での査定項目の指定を行うための入力領域となっている。ここでは自動車の部位の指定領域41により、指定された自動車の部位に応じて、それぞれの査定項目が査定情報ボタンとして表示されるので、適宜に査定項目の査定情報ボタンをタブレットペンにより選択して入力する。
【0024】また、コマンド入力領域44は、通常の場合の画面入力ユーザインタフェースと同様に、当該自動車査定プログラムの処理の実行の段階に応じて有効となっている各種のコマンドがアイコン表示として表示されるので、操作者が当該自動車査定プログラムに対して、自動車査定処理の作業の操作を進める上で、その他の処理上の各種の指示を入力する。
【0025】次に、自動車の査定の入力作業の操作例を具体的に説明する。例えば、図4の上部側に示すように、当該自動車査定プログラムを起動させた後の初期状態においては、自動車の部位の指定領域41に、査定を行う自動車の各部位が展開図により表示される。その他の領域には、特に何も表示されていない。このような初期状態において、自動車の査定の入力作業(入力操作)を開始する。まず、ボンネット部分を査定する場合、例えば、自動車の部位の展開図の表示から、そのボンネット部分をタブレットペンで押圧すると、その位置入力に応じて、ボンネット部分の指定が判定され、画面表示内容は、図4の下部側に示すような状態に切り換わる。
【0026】つまり、自動車の部位の指定領域41において、自動車の部位の展開図として表示されているボンネット部分に、そのタブレットペンで押圧した場所に×マークが表示され、査定の部位の入力が完了したことを表示し、更に、次の査定項目の査定情報(状態)の入力のため、査定項目指定入力領域43に査定項目の査定情報ボタンが表示される。
【0027】このため、次に、図4の下部側に示すように、例えば、査定項目「傷」の査定情報ボタンを押圧し、その状態を入力する。この場合、自動車の部位の指定領域41において、傷,凹み,修理痕などの状態をタブレットペンの操作により入力するようにしても良い。例えば、指定の部位(ボッネット部分)で、傷を表わす線分を書込む操作によって、査定項目「傷」の査定情報ボタンを押圧したことと同様な入力操作としても良く。また、○印を書き込む操作により査定項目「凹」の査定情報ボタンを押圧した操作と、同様な入力操作としても良い。
【0028】これにより、画面表示は、図5の上部側に示すような状態に切り替わる。つまり、査定情報表示領域42に、入力された自動車の部位とその査定項目(状態)の査定情報が表示され、査定項目指定入力領域43における査定項目の査定情報ボタンの表示は消去される。これと同時に、査定情報表示領域42には、その査定項目に対応する評価点が表示され、その時点における査定の集計結果の点数も表示される。なお、ここでの×マークは、査定項目の査定情報の入力が完了しても消去されず、ここでの部位の査定のマーク表示となるが、その部位の査定済みを明確に表示するため、査定項目の査定情報ボタンの表示が消去される時点において、×マークの表示の形態を変えて表示するようにしても良い。
【0029】更に、続いて自動車の査定の作業を続行する。このため、図5の上部側に示すような状態において、例えば、フロントガラス部分を査定する。この場合、自動車の部位の展開図の表示から、そのフロントガラス部分をタブレットペンで押圧する。その位置がタブレットペンにより押圧されると、その位置入力に応じて、画面表示の内容は、前述の場合と同様に変化し、図5R>5の下部側に示すような状態に切り替わる。つまり、自動車の部位の指定領域41において、自動車の部位の展開図のフロントガラス部分のタブレットペンが押圧した場所に×マークが表示され、査定の部位の入力が完了したことが表示される。更に、査定項目の査定情報の入力のため、査定項目指定入力領域43には、その部位に応じての査定項目の査定情報ボタンが表示される。
【0030】この場合においても、前述の場合と同様に、図5の下部側に示すように、例えば、査定項目「飛び石」の査定情報ボタンをタブレットペンにより押圧し、その状態を入力する。これより、ここでのフロントガラス部分の査定項目「飛び石」の査定情報の入力操作が完了する。この入力操作が完了すると、画面の表示内容は、図6に示すような状態に切り替わる。つまり、査定情報表示領域42には、更に入力された自動車の部位とその査定項目(状態)の査定情報が追加して表示され、入力が終ると、査定項目指定入力領域43の査定項目の査定情報ボタンの表示は消去される。これと同時に、査定情報表示領域42には、その追加の査定項目に対応する査定の評価点が表示され、その時点における査定の集計結果の点数も表示される。そして、この場合においても、前述の場合と同様に、×マークがここでの部位の査定のマーク表示となる。
【0031】このようにして、自動車の各部位における位置の指定とその査定項目の査定情報の選択の操作により、自動車査定の作業(入力操作)を行い、×マークの各々の部位の査定のマーク表示を確認して、この作業を終了する。作業を終了すると、その時点における査定の集計結果の点数が、査定の評価点となる。すなわち、ここでの自動車査定の作業を終了する場合の操作は、表示画面の上部側に設けられている(表示されている)コマンド入力領域44の「終了」コマンドをタブレットペンで押圧して「終了」を指示し、一連の操作を終了する。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の自動車査定システムによれば、表示装置とタブレットとが一体になった入出力装置における表示画面上に、自動車の各部位の展開図の画像データを表示し、表示された自動車の各部位の展開図において、タブレットペンにより、各部位の査定項目のデータを的確に入力できる。また、展開図の自動車の各部位において、車両の傷の位置と、その状態を的確に入力できるので、その査定情報により査定基準点データベースを参照して、傷の状態および位置から査定の点数を的確に入力できる。これにより、客観的に評価点数の査定情報を計算することができ、操作者が自動車の査定の作業に習熟していなくても、自動車の査定を客観的に効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例にかかる自動車査定システムの要部の構成を示すブロック図、
【図2】図2は自動車査定処理モジュールによる自動車査定処理の処理フローの要部を示すフローチャート、
【図3】図3は査定基準点データベースにおけるデータ構造の一例を説明する図、
【図4】図4は自動車査定処理における一連の入力操作例を説明する第1の説明図、
【図5】図5は自動車査定処理における一連の入力操作例を説明する第1の説明図に続く第2の説明図、
【図6】図6は自動車査定処理における一連の入力操作例を説明する第2の説明図に続く第3の説明図である。
【符号の説明】
1…画像データメモリ、
2…査定基準点データベース、
3…自動車査定処理モジュール、
4…査定データメモリ、
9…オペレーティングシステム、
10…自動車査定処理プログラム、
11…データ処理装置、
12…プログラムメモリのROM、
13…ワークメモリのRAM、
14…液晶ディスプレイ、
15…タブレット、
16…タブレットペン、
30…査定基準点データベース、
31…査定部位フィールド、
32…査定項目フィールド、
41…自動車の部位の指定領域、
42…査定情報表示領域、
43…査定項目指定入力領域、
44…コマンド入力領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 液晶表示装置の上にタブレットが重ねて配設され、表示画面上におけるタブレットペンによる位置指定で入力操作が行える入出力装置と、データ処理装置とを備え、タブレットペンによる入力操作により、自動車の査定の点数計算を行う自動車査定システムであって、査定を行う自動車の各部位を展開図により表示するデータを格納する画像メモリと、自動車の各部位における査定基準点を格納する査定基準点データベースと、タブレットペンの入力操作を受け付け、表示画面上の自動車の展開図の各部位の位置を判定し、判定した位置の部位に応じて、自動車の査定項目を表示し、選択された査定項目の入力を受け付け、受け付けた査定項目の査定基準点データベースの査定基準点により自動車評価の点数計算を行い、査定の部位にマーク表示する自動車査定処理部と、自動車の評価点数の査定情報を格納する査定データメモリとを備えることを特徴とする自動車査定システム。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図6】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【公開番号】特開平8−96029
【公開日】平成8年(1996)4月12日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平6−259078
【出願日】平成6年(1994)9月29日
【出願人】(000233055)日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 (1,610)