自動車用エアーワイパーの構造
【課題】撥水剤がコーティングされた自動車のフロントガラスにおいてもなお、雨滴の吹き払うほどの風圧を得ることのできない下方領域の雨滴を容易に吹き払うことができる自動車用エアーワイパーの構造を、コンプレッサーや圧縮ボンベなどの装置を必要とすることなく提供すること。
【解決手段】撥水処理がなされた自動車用フロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うために、車体前部又は車体側面等に形成されたエアー取入口10と、前記エアー取入口10から取り込んだエアーをエアー吹出口30に向かって誘導し、後方に向かって断面積が小さくなるように形成されたエアーダクト20と、自動車のフロントガラスの下方領域にエアーを吹き付けるように指向されているエアー吹出口30を設けた。
【解決手段】撥水処理がなされた自動車用フロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うために、車体前部又は車体側面等に形成されたエアー取入口10と、前記エアー取入口10から取り込んだエアーをエアー吹出口30に向かって誘導し、後方に向かって断面積が小さくなるように形成されたエアーダクト20と、自動車のフロントガラスの下方領域にエアーを吹き付けるように指向されているエアー吹出口30を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、撥水処理された自動車のフロントガラスの雨滴を吹き払うために、車両に装備されるエアーワイパーの構造に関し、特に、フロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うためのエアーワイパーの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車のフロントガラスに降った雨滴を除去する方法として、エンジンルーム内にモーターによって駆動されるエアーコンプレッサーと、このエアーポンプから供給されたエアーを蓄圧するととともに所定圧に圧縮されたエアーを噴気ノズルに供給するエアタンクとを設置し、前記噴気ノズルをフロントガラスに吹き付けて、雨滴を飛散させる方法が提案されている。この従来のエアーワイパーは、コンプレッサーや圧縮ボンベを使用して圧縮エアーを噴出する装置であり、コンプレッサーや圧縮ボンベが必須のものである。
【0003】
しかしながら、エアーコンプレッサーや圧縮ボンベをエンジンルーム内に装着するには、別途収納スペースを必要とし、現在の自動車のボンネット内にこのような装置を設置するスペースを確保するのは困難であった。また、エアーコンプレッサーを稼働するためのエネルギーが必要となり、環境面からも好ましくない。
【0004】
一方で、近年、フッ素コーティング剤等の撥水剤を自動車のフロントガラスに塗布して、フロントガラスに撥水効果を付与することが行われている。こうした撥水剤をフロントガラスにコーティングした場合、雨滴はフロントガラス表面で撥水剤コーティングによって球状の水滴となり、風圧によって吹き払いやすくなる。従って、撥水剤を塗布すれば、自動車の走行中の風圧によって、雨滴をフロントガラス面を伝って後方に吹き払い易くなり、良好な視界を確保することができるようになる。
【0005】
しかしながら、自動車の走行時のフロントガラス周辺のエアーの流れは、図9に示したように、フロントガラスの上方領域は良好であるが、下方領域に吹き付けるエアーの圧力は低いものとなる。そのため、低速走行時には、上方領域の雨滴は効率よく吹き払うことができるが、下方領域は効果的に雨滴を吹き払うことができないという問題点があった。
【0006】
【特許文献1】特開平7−52755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明者は、特に撥水剤がコーティングされたフロントガラスの表面の雨滴を効率よく吹き払うにはどうしたらよいか、鋭意検討の結果、本発明をするに至ったものである。本発明の目的とするところは、撥水剤がコーティングされた自動車のフロントガラスにおいてもなお、雨滴の吹き払うほどの風圧を得ることのできない低速走行時の下方領域の雨滴を容易に吹き払うことができる自動車用エアーワイパーの構造を、コンプレッサーや圧縮ボンベなどの装置を必要とすることなく提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上のような課題を解決するために、本発明が採った手段は以下の通りである。
【0009】
請求項1に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段は、撥水処理がなされた自動車用フロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うために、走行時のエアーの流れを自動車用フロントガラスの下方領域に吹き出すための構造であって、車体前部又は車体側面等に形成されたエアー取入口と、前記エアー取入口から取り込んだエアーをエアー吹出口に向かって誘導し、後方に向かって断面積が小さくなるように形成されたエアーダクトと、自動車のフロントガラスの下方領域にエアーを吹き付けるように指向されているエアー吹出口を備えたことをその要旨とする。
【0010】
請求項2に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段は、前記エアー吹出口が、ボンネットとフロントガラスの間に形成されていることをその要旨とする。
【0011】
請求項3に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段は、前記エアー吹出口がワイパーアームに形成されていることをその要旨とする。
【0012】
請求項4に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段は、エアーダクトは、エアー吹出口にまで達していないことをその要旨とする。
【0013】
請求項5に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段はエアーダクトからエアー吹出口までの間にエアーの流れを案内する案内手段を備えていることをその要旨とする。
【発明の効果】
【0014】
上記手段を採ったことにより得られる効果は以下の通りである。
【0015】
請求項1に係る発明にあっては、走行時のエアーをエアーダクトで圧縮して加速させていることから走行時の風より速く圧縮されたエアーを発生させることができる。またフロントガラスの下方領域に集中してエアーを吹き付けることから、より効率よくエアーを下方領域の水滴を吹き払うことができる。さらに、本発明では、あくまで撥水剤処理されたフロントガラスの雨滴を吹き払うので、比較的弱い風圧で十分であることからエアーコンプレッサーのような特別な手段を用いなくてもフロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うことができるようになる。これに通常の走行風による上方領域の雨滴の吹き払い効果と相まって、クリアな視界を確保できるようになる。
【0016】
請求項2に係る発明にあっては、エアー吹出口をボンネットとフロントガラスの間に形成したことによって、確実にフロントガラスの下方領域にエアーを吹き付けることができるようになる。
【0017】
請求項3に係る発明にあっては、前記エアー吹出口をワイパーアームに形成するという手段を採用したことにより、ワイパーは通常フロントガラスの下方に設置されているため、エアーをフロントガラスの下方領域に確実に吹き付けることができるようになる。
【0018】
請求項4に係る発明は、先述したように比較的弱い風圧で十分であることから、必ずしもエアー取入口から取り込んだエアーを全てエアー吹出口から排出させる必要ない。そこで、エアーダクトをエアー吹出口まで接続させずに、短く設けたものである。係る構成を採用することにより、エアーダクトを短く設けたことによって、ボンネット内のスペースを広く確保することができる。
【0019】
請求項5に係る発明にあっては、エアーダクトからエアー吹出口までの間にエアーの流れを案内する案内手段を備えているので、エアーダクトから吹き出されたエアーを吹出口まで送り込む際に、エアーの流れを制御でき、フロントガラスの全幅に対して均等にエアーを送ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は、撥水剤が塗布された自動車のフロントガラスの雨滴を吹き払うのを補助するためのエアーワイパーの構造である。特に、走行時のエアーの流れ方の影響で風圧が弱く、吹き付けが弱い自動車のフロントガラスの下方領域の雨滴を効果的に吹き払うものである。
【0021】
本発明は、自動車の走行によって得られる風を取り入れるためのエアー取入口と、この取入口からエアー吹出口に向かってエアーを誘導するエアーダクトと、このエアーダクトによって誘導されたエアーを自動車のフロントガラスの下方領域に吹き付けるように指向されているエアー吹出口とを有する。
【0022】
エアー取入口は、自動車の車体前方又は側方に設けられる。エアー取入口は、エアーワイパー専用に設けてもよいし、従来から設定されているラジエターグリル等の吸気部分をそのまま利用してもよい。
【0023】
エアーダクトは、エアー取入口から取り入れたエアーを整流しエアーの流れをエアー吹出口まで誘導するために設けられる。エアーダクトは、効率的にエアーをエアー吹出口に送り込むために、エアーの流れを速くしフロントガラスに与える風圧を高くするために、エアー取入口から除々に断面積が小さくなるように形成されている。
【0024】
エアー吹出口は、エアーダクトによって運ばれてきたエアーをフロントガラスの下方領域に当てるためのものである。従来のものと異なり、下方領域に的を絞ってエアーを当てるためにエアー吹出口は下方領域に向かって指向されている。このように下方領域に絞ってエアーを与えるという手段を採用したことにより、取り入れたエアーを領域に集中させることができるため、エアーコンプレッサー等の圧縮エアーを使用することなく十分に雨滴を吹き払うことができる。
【0025】
このエアー吹出口は、自動車のフロントガラスとボンネットの間に設けるとよい。このときに下方領域にエアーが当たるようにボンネットの後方端部の傾きをフロントガラスの下方領域にエアーを当たるように成形するとよい。
【0026】
さらに、エアー吹出口をワイパーアームに設けてもよい。ワイパーアームは、通常はフロントガラスの下方にほぼ水平となるように配置してあるので、ワイパーアームにエアー吹出口を設けることによって、容易かつ確実にフロントガラスの下方領域にエアーを当てることができる。
【0027】
さらに、本発明においては、エアーダクトの長さも短くすることができる。すなわち、エアー取入口側から流入したエアーの流れをエアー吹出口まで設ける必要はなく、例えば、図4、5に示したようにエアーダクトはボンネットの前側に設けてあれば、エアーダクトを吹出口まで形成しなくても、エアーダクトの後端からボンネット裏を伝ってエアーが吹出口に流れ、十分にフロントガラスの下方領域の雨滴は吹き払うことができる風圧を確保することができる。本発明においては、先述したようにあくまで撥水剤が塗布されたフロントガラスによって撥水性が高められていることに加え、雨滴を拭き払う部位は下方領域のみであるので、従来のエアーワイパーの如くコンプレッサー等で得られるような強風にする必要なく、このような手段によって十分な吹き出し量と確保することができる。勿論、エアー吹出口までエアーダクトを設けることを排除するものではない。
【0028】
このようにエアーダクトをできるだけ短く設定することで、エアーダクトがボンネット裏を占める割合を少なくすることができて、スペースの省力化を図ることができる。
【0029】
以下、本発明の「自動車用エアーワイパーの構造」を実施するための最良の形態について、各実施例とともに図面を利用して説明する。
【実施例1】
【0030】
図1及び2は、実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を装備した自動車の側面図、図2は、平面図である。図1及び図2に示すように、本発明の自動車用エアーワイパーの構造は、エアー取入口10と、エアーダクト20とエアー吹出口30とを備えている。
【0031】
実施例1においては、エアー取入口10として、従来からある自動車のフロントに設置されているラジエターグリルの開口の上側の一部を利用している。一方、エアーダクト20は、内側をエアーが流れるように筒状をなしている。エアーダクト20は、別途プラスチック等で作製して取り付け可能に設けてもよいし、ボンネットに初めから形成させておいてもよい。実施例1においては、ボンネットの裏面に設置されていて、図1に示すように、ボンネットの前方からエアー吹出口までエアーを誘導するように設けられている。また、図1に示すように、高さ方向の幅が後方に向かって徐々に狭くなるように形成されており、図2に示すように、横方向の幅も狭くなるように形成され、全体として後方に行くほど断面積が狭くなるように形成されている。従って、エアー取入口10から取り入れたエアーの流れAは、エアーダクト20を通過する間に圧縮加速されることになる。そして、エアーダクト後端部から吹き出したエアーは、図1に示したようにボンネットの裏を伝ってエアー吹出口30に流れていく。
【0032】
エアー吹出口30は、ボンネットの後端部50と自動車のフロントガラスの間に形成されている。実施例1では、ボンネットの後端部50の角度をフロントガラスの下方領域に向かうように設定されていて、エアー吹出口30から排出されるエアーは、図1、3に示すように、フロントガラスの下方領域に吹き出される。よって、フロントガラス下方領域の雨滴を上方へ吹き払うことができる。そして、上方へ吹き払われた雨滴は、ボンネット上側を流れていくエアーBの流れによってさらに吹き払われていくことになる。これにより、フロントガラスの雨滴は除去され、視界を確保することができるようになる。
【実施例2】
【0033】
図4及び5は、実施例2に係る自動車用エアーワイパーの構造を装備した自動車の側面図、図2は、平面図である。図4及び図5に示すように、本発明の自動車用エアーワイパーの構造は、エアー取入口10と、エアーダクト20とエアー吹出口30とを備えている。
【0034】
実施例2においては、エアー取入口10として、自動車のフロントに設置されているラジエターグリルの開口の上側の一部を利用おり、一方、エアーダクト20は、内側をエアーが流れるように筒状をなしている点は、実施例1と同様である。但し、図4に示すように、ボンネットの前方半分のみに設けられている。また、図4に示すように、高さ方向の幅が後方に向かって徐々に狭くなるように形成されており、図5に示すように、横方向の幅も狭くなるように形成され、全体として後方に行くほど断面積が狭くなるように形成されている点は実施例1と同様である。従って、エアー取入口10から取り入れたエアーの流れAは、エアーダクト20を通過する間に圧縮加速されることになる。そして、エアーダクト後端部21から吹き出したエアーの一部は、図4に示したようにボンネットの裏を伝ってエアー吹出口30に流れていく。この際に、図6に示すようにエアーの流れを案内するように、ボンネット裏に板状の案内板40を設けても良い。この案内板を設ければ、フロントガラスの幅方向に圧縮空気は分配され、全幅に平均してエアーを吹き出すことができる。
【0035】
エアー吹出口30は、ボンネットの後端部50と自動車のフロントガラスの間に形成されている。実施例2では、ボンネットの後端部50の角度をフロントガラスの下方領域に向かうように設定されていて、エアー吹出口30から排出されるエアーは、フロントガラスの下方領域に吹き出される。よって、フロントガラス下方領域の雨滴を上方へ吹き払うことができる。そして、上方へ吹き払われた雨滴は、ボンネット上側を流れていくエアーBの流れによってさらに吹き払われていくことになる。これにより、フロントガラスの雨滴は除去され、視界を確保することができるようになる。
【実施例3】
【0036】
実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造について、図7〜図9を参照して説明する。実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造は、エアー吹出口30がワイパーアーム60に設けられているものである。
【0037】
エアー取入口10は、実施例1と同様にラジエターグリルから取り入れるようにされている。エアーダクト20は、図5に示すようにその後端部に向かって徐々に断面積が減少するように設けられていて、後端部は、図5,6に示すようにワイパーアーム60の根元部に樹脂管70等を介して接続されている。ワイパーアーム60はアーム部が図7に示すように、中空に設けられており、エアーダクト20から送られたエアーをその内部に流すことができる。アームワイパー60の側面には、エアーダクトから送られたエアーを排出するエアー吹出口30が穿設されている。エアー吹出口30は、ワイパー不使用時の位置(ワイパーがほぼ水平状態にある位置)において、フロントガラスの下方領域に指向するように設けられていて、エアーをフロントガラスの下方領域に吹き出すことができる。
【0038】
係る構成を採用することによって、フロントグラス下方領域に最も近接しているアームワイパー60からエアーを吹き出すことができる上、アームワイパー60はダクトの幅に対して非常に細い中空空間を有するので、強いエアー圧でエアーを吹き出すことができる。よって、フロントガラスの下方領域の雨滴を効果的に吹き払うことができるようになる。
【実施例4】
【0039】
実施例4に係る自動車用エアーワイパーの構造について、図10を参照して説明する。実施例3の自動車用エアーワイパーの構造は、自動車のフロント部側面にエアー取入口10を設けたものである。取入口10の形状や大きさは特に限定するものではない。
【0040】
エアーダクト20は、エアー吹出口30まで接続されていて、エアーをエアー吹出口30まで誘導できる。高さ方向の幅が後方に向かって徐々に狭くなるように形成され、徐々に断面積が小さくなる点は、実施例1と同様である(図示しない。)。
【0041】
そして、実施例1と同様に、エアー吹出口30、ボンネットの後端部50と自動車のフロントガラスの間で形成され、エアー吹出口30から排出されるエアーは、フロントガラスの下方領域に吹き出されるようになっている。本発明では、先述したように比較的弱い風圧でも十分に雨滴を吹き払うことができるため、前面から取り入れるよりも、側方から取り入れたエアーの量は少なくなるが、十分に雨滴を吹き払うことが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る自動車用エアーワイパーの構造は、自動車のエアーワイパーを構成する際に、産業上の利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す側面図である。
【図2】実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す側面図である。
【図3】実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を用いたエアーの排出口からのエアーの流れを示す側面図である
【図4】実施例2に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す側面図である。
【図5】実施例2に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す平面図である
【図6】エアーの流れを規制する板状のエアー整流板を用いた実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す平面図である
【図7】実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す平面図である。
【図8】実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造に用いられるワイパーアームを示す斜視図である。
【図9】実施例2に係る自動車用エアーワイパーの構造に用いられるワイパーアームの断面図である。
【図10】実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す平面図である。
【図11】自動車の走行時の風の流れを示した模式図である。
【符号の説明】
【0044】
10 エアー取入口
20 エアーダクト
30 エアー吹出口
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、撥水処理された自動車のフロントガラスの雨滴を吹き払うために、車両に装備されるエアーワイパーの構造に関し、特に、フロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うためのエアーワイパーの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車のフロントガラスに降った雨滴を除去する方法として、エンジンルーム内にモーターによって駆動されるエアーコンプレッサーと、このエアーポンプから供給されたエアーを蓄圧するととともに所定圧に圧縮されたエアーを噴気ノズルに供給するエアタンクとを設置し、前記噴気ノズルをフロントガラスに吹き付けて、雨滴を飛散させる方法が提案されている。この従来のエアーワイパーは、コンプレッサーや圧縮ボンベを使用して圧縮エアーを噴出する装置であり、コンプレッサーや圧縮ボンベが必須のものである。
【0003】
しかしながら、エアーコンプレッサーや圧縮ボンベをエンジンルーム内に装着するには、別途収納スペースを必要とし、現在の自動車のボンネット内にこのような装置を設置するスペースを確保するのは困難であった。また、エアーコンプレッサーを稼働するためのエネルギーが必要となり、環境面からも好ましくない。
【0004】
一方で、近年、フッ素コーティング剤等の撥水剤を自動車のフロントガラスに塗布して、フロントガラスに撥水効果を付与することが行われている。こうした撥水剤をフロントガラスにコーティングした場合、雨滴はフロントガラス表面で撥水剤コーティングによって球状の水滴となり、風圧によって吹き払いやすくなる。従って、撥水剤を塗布すれば、自動車の走行中の風圧によって、雨滴をフロントガラス面を伝って後方に吹き払い易くなり、良好な視界を確保することができるようになる。
【0005】
しかしながら、自動車の走行時のフロントガラス周辺のエアーの流れは、図9に示したように、フロントガラスの上方領域は良好であるが、下方領域に吹き付けるエアーの圧力は低いものとなる。そのため、低速走行時には、上方領域の雨滴は効率よく吹き払うことができるが、下方領域は効果的に雨滴を吹き払うことができないという問題点があった。
【0006】
【特許文献1】特開平7−52755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明者は、特に撥水剤がコーティングされたフロントガラスの表面の雨滴を効率よく吹き払うにはどうしたらよいか、鋭意検討の結果、本発明をするに至ったものである。本発明の目的とするところは、撥水剤がコーティングされた自動車のフロントガラスにおいてもなお、雨滴の吹き払うほどの風圧を得ることのできない低速走行時の下方領域の雨滴を容易に吹き払うことができる自動車用エアーワイパーの構造を、コンプレッサーや圧縮ボンベなどの装置を必要とすることなく提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上のような課題を解決するために、本発明が採った手段は以下の通りである。
【0009】
請求項1に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段は、撥水処理がなされた自動車用フロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うために、走行時のエアーの流れを自動車用フロントガラスの下方領域に吹き出すための構造であって、車体前部又は車体側面等に形成されたエアー取入口と、前記エアー取入口から取り込んだエアーをエアー吹出口に向かって誘導し、後方に向かって断面積が小さくなるように形成されたエアーダクトと、自動車のフロントガラスの下方領域にエアーを吹き付けるように指向されているエアー吹出口を備えたことをその要旨とする。
【0010】
請求項2に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段は、前記エアー吹出口が、ボンネットとフロントガラスの間に形成されていることをその要旨とする。
【0011】
請求項3に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段は、前記エアー吹出口がワイパーアームに形成されていることをその要旨とする。
【0012】
請求項4に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段は、エアーダクトは、エアー吹出口にまで達していないことをその要旨とする。
【0013】
請求項5に係る自動車用エアーワイパーの構造が採った手段はエアーダクトからエアー吹出口までの間にエアーの流れを案内する案内手段を備えていることをその要旨とする。
【発明の効果】
【0014】
上記手段を採ったことにより得られる効果は以下の通りである。
【0015】
請求項1に係る発明にあっては、走行時のエアーをエアーダクトで圧縮して加速させていることから走行時の風より速く圧縮されたエアーを発生させることができる。またフロントガラスの下方領域に集中してエアーを吹き付けることから、より効率よくエアーを下方領域の水滴を吹き払うことができる。さらに、本発明では、あくまで撥水剤処理されたフロントガラスの雨滴を吹き払うので、比較的弱い風圧で十分であることからエアーコンプレッサーのような特別な手段を用いなくてもフロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うことができるようになる。これに通常の走行風による上方領域の雨滴の吹き払い効果と相まって、クリアな視界を確保できるようになる。
【0016】
請求項2に係る発明にあっては、エアー吹出口をボンネットとフロントガラスの間に形成したことによって、確実にフロントガラスの下方領域にエアーを吹き付けることができるようになる。
【0017】
請求項3に係る発明にあっては、前記エアー吹出口をワイパーアームに形成するという手段を採用したことにより、ワイパーは通常フロントガラスの下方に設置されているため、エアーをフロントガラスの下方領域に確実に吹き付けることができるようになる。
【0018】
請求項4に係る発明は、先述したように比較的弱い風圧で十分であることから、必ずしもエアー取入口から取り込んだエアーを全てエアー吹出口から排出させる必要ない。そこで、エアーダクトをエアー吹出口まで接続させずに、短く設けたものである。係る構成を採用することにより、エアーダクトを短く設けたことによって、ボンネット内のスペースを広く確保することができる。
【0019】
請求項5に係る発明にあっては、エアーダクトからエアー吹出口までの間にエアーの流れを案内する案内手段を備えているので、エアーダクトから吹き出されたエアーを吹出口まで送り込む際に、エアーの流れを制御でき、フロントガラスの全幅に対して均等にエアーを送ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は、撥水剤が塗布された自動車のフロントガラスの雨滴を吹き払うのを補助するためのエアーワイパーの構造である。特に、走行時のエアーの流れ方の影響で風圧が弱く、吹き付けが弱い自動車のフロントガラスの下方領域の雨滴を効果的に吹き払うものである。
【0021】
本発明は、自動車の走行によって得られる風を取り入れるためのエアー取入口と、この取入口からエアー吹出口に向かってエアーを誘導するエアーダクトと、このエアーダクトによって誘導されたエアーを自動車のフロントガラスの下方領域に吹き付けるように指向されているエアー吹出口とを有する。
【0022】
エアー取入口は、自動車の車体前方又は側方に設けられる。エアー取入口は、エアーワイパー専用に設けてもよいし、従来から設定されているラジエターグリル等の吸気部分をそのまま利用してもよい。
【0023】
エアーダクトは、エアー取入口から取り入れたエアーを整流しエアーの流れをエアー吹出口まで誘導するために設けられる。エアーダクトは、効率的にエアーをエアー吹出口に送り込むために、エアーの流れを速くしフロントガラスに与える風圧を高くするために、エアー取入口から除々に断面積が小さくなるように形成されている。
【0024】
エアー吹出口は、エアーダクトによって運ばれてきたエアーをフロントガラスの下方領域に当てるためのものである。従来のものと異なり、下方領域に的を絞ってエアーを当てるためにエアー吹出口は下方領域に向かって指向されている。このように下方領域に絞ってエアーを与えるという手段を採用したことにより、取り入れたエアーを領域に集中させることができるため、エアーコンプレッサー等の圧縮エアーを使用することなく十分に雨滴を吹き払うことができる。
【0025】
このエアー吹出口は、自動車のフロントガラスとボンネットの間に設けるとよい。このときに下方領域にエアーが当たるようにボンネットの後方端部の傾きをフロントガラスの下方領域にエアーを当たるように成形するとよい。
【0026】
さらに、エアー吹出口をワイパーアームに設けてもよい。ワイパーアームは、通常はフロントガラスの下方にほぼ水平となるように配置してあるので、ワイパーアームにエアー吹出口を設けることによって、容易かつ確実にフロントガラスの下方領域にエアーを当てることができる。
【0027】
さらに、本発明においては、エアーダクトの長さも短くすることができる。すなわち、エアー取入口側から流入したエアーの流れをエアー吹出口まで設ける必要はなく、例えば、図4、5に示したようにエアーダクトはボンネットの前側に設けてあれば、エアーダクトを吹出口まで形成しなくても、エアーダクトの後端からボンネット裏を伝ってエアーが吹出口に流れ、十分にフロントガラスの下方領域の雨滴は吹き払うことができる風圧を確保することができる。本発明においては、先述したようにあくまで撥水剤が塗布されたフロントガラスによって撥水性が高められていることに加え、雨滴を拭き払う部位は下方領域のみであるので、従来のエアーワイパーの如くコンプレッサー等で得られるような強風にする必要なく、このような手段によって十分な吹き出し量と確保することができる。勿論、エアー吹出口までエアーダクトを設けることを排除するものではない。
【0028】
このようにエアーダクトをできるだけ短く設定することで、エアーダクトがボンネット裏を占める割合を少なくすることができて、スペースの省力化を図ることができる。
【0029】
以下、本発明の「自動車用エアーワイパーの構造」を実施するための最良の形態について、各実施例とともに図面を利用して説明する。
【実施例1】
【0030】
図1及び2は、実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を装備した自動車の側面図、図2は、平面図である。図1及び図2に示すように、本発明の自動車用エアーワイパーの構造は、エアー取入口10と、エアーダクト20とエアー吹出口30とを備えている。
【0031】
実施例1においては、エアー取入口10として、従来からある自動車のフロントに設置されているラジエターグリルの開口の上側の一部を利用している。一方、エアーダクト20は、内側をエアーが流れるように筒状をなしている。エアーダクト20は、別途プラスチック等で作製して取り付け可能に設けてもよいし、ボンネットに初めから形成させておいてもよい。実施例1においては、ボンネットの裏面に設置されていて、図1に示すように、ボンネットの前方からエアー吹出口までエアーを誘導するように設けられている。また、図1に示すように、高さ方向の幅が後方に向かって徐々に狭くなるように形成されており、図2に示すように、横方向の幅も狭くなるように形成され、全体として後方に行くほど断面積が狭くなるように形成されている。従って、エアー取入口10から取り入れたエアーの流れAは、エアーダクト20を通過する間に圧縮加速されることになる。そして、エアーダクト後端部から吹き出したエアーは、図1に示したようにボンネットの裏を伝ってエアー吹出口30に流れていく。
【0032】
エアー吹出口30は、ボンネットの後端部50と自動車のフロントガラスの間に形成されている。実施例1では、ボンネットの後端部50の角度をフロントガラスの下方領域に向かうように設定されていて、エアー吹出口30から排出されるエアーは、図1、3に示すように、フロントガラスの下方領域に吹き出される。よって、フロントガラス下方領域の雨滴を上方へ吹き払うことができる。そして、上方へ吹き払われた雨滴は、ボンネット上側を流れていくエアーBの流れによってさらに吹き払われていくことになる。これにより、フロントガラスの雨滴は除去され、視界を確保することができるようになる。
【実施例2】
【0033】
図4及び5は、実施例2に係る自動車用エアーワイパーの構造を装備した自動車の側面図、図2は、平面図である。図4及び図5に示すように、本発明の自動車用エアーワイパーの構造は、エアー取入口10と、エアーダクト20とエアー吹出口30とを備えている。
【0034】
実施例2においては、エアー取入口10として、自動車のフロントに設置されているラジエターグリルの開口の上側の一部を利用おり、一方、エアーダクト20は、内側をエアーが流れるように筒状をなしている点は、実施例1と同様である。但し、図4に示すように、ボンネットの前方半分のみに設けられている。また、図4に示すように、高さ方向の幅が後方に向かって徐々に狭くなるように形成されており、図5に示すように、横方向の幅も狭くなるように形成され、全体として後方に行くほど断面積が狭くなるように形成されている点は実施例1と同様である。従って、エアー取入口10から取り入れたエアーの流れAは、エアーダクト20を通過する間に圧縮加速されることになる。そして、エアーダクト後端部21から吹き出したエアーの一部は、図4に示したようにボンネットの裏を伝ってエアー吹出口30に流れていく。この際に、図6に示すようにエアーの流れを案内するように、ボンネット裏に板状の案内板40を設けても良い。この案内板を設ければ、フロントガラスの幅方向に圧縮空気は分配され、全幅に平均してエアーを吹き出すことができる。
【0035】
エアー吹出口30は、ボンネットの後端部50と自動車のフロントガラスの間に形成されている。実施例2では、ボンネットの後端部50の角度をフロントガラスの下方領域に向かうように設定されていて、エアー吹出口30から排出されるエアーは、フロントガラスの下方領域に吹き出される。よって、フロントガラス下方領域の雨滴を上方へ吹き払うことができる。そして、上方へ吹き払われた雨滴は、ボンネット上側を流れていくエアーBの流れによってさらに吹き払われていくことになる。これにより、フロントガラスの雨滴は除去され、視界を確保することができるようになる。
【実施例3】
【0036】
実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造について、図7〜図9を参照して説明する。実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造は、エアー吹出口30がワイパーアーム60に設けられているものである。
【0037】
エアー取入口10は、実施例1と同様にラジエターグリルから取り入れるようにされている。エアーダクト20は、図5に示すようにその後端部に向かって徐々に断面積が減少するように設けられていて、後端部は、図5,6に示すようにワイパーアーム60の根元部に樹脂管70等を介して接続されている。ワイパーアーム60はアーム部が図7に示すように、中空に設けられており、エアーダクト20から送られたエアーをその内部に流すことができる。アームワイパー60の側面には、エアーダクトから送られたエアーを排出するエアー吹出口30が穿設されている。エアー吹出口30は、ワイパー不使用時の位置(ワイパーがほぼ水平状態にある位置)において、フロントガラスの下方領域に指向するように設けられていて、エアーをフロントガラスの下方領域に吹き出すことができる。
【0038】
係る構成を採用することによって、フロントグラス下方領域に最も近接しているアームワイパー60からエアーを吹き出すことができる上、アームワイパー60はダクトの幅に対して非常に細い中空空間を有するので、強いエアー圧でエアーを吹き出すことができる。よって、フロントガラスの下方領域の雨滴を効果的に吹き払うことができるようになる。
【実施例4】
【0039】
実施例4に係る自動車用エアーワイパーの構造について、図10を参照して説明する。実施例3の自動車用エアーワイパーの構造は、自動車のフロント部側面にエアー取入口10を設けたものである。取入口10の形状や大きさは特に限定するものではない。
【0040】
エアーダクト20は、エアー吹出口30まで接続されていて、エアーをエアー吹出口30まで誘導できる。高さ方向の幅が後方に向かって徐々に狭くなるように形成され、徐々に断面積が小さくなる点は、実施例1と同様である(図示しない。)。
【0041】
そして、実施例1と同様に、エアー吹出口30、ボンネットの後端部50と自動車のフロントガラスの間で形成され、エアー吹出口30から排出されるエアーは、フロントガラスの下方領域に吹き出されるようになっている。本発明では、先述したように比較的弱い風圧でも十分に雨滴を吹き払うことができるため、前面から取り入れるよりも、側方から取り入れたエアーの量は少なくなるが、十分に雨滴を吹き払うことが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る自動車用エアーワイパーの構造は、自動車のエアーワイパーを構成する際に、産業上の利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す側面図である。
【図2】実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す側面図である。
【図3】実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を用いたエアーの排出口からのエアーの流れを示す側面図である
【図4】実施例2に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す側面図である。
【図5】実施例2に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す平面図である
【図6】エアーの流れを規制する板状のエアー整流板を用いた実施例1に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す平面図である
【図7】実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す平面図である。
【図8】実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造に用いられるワイパーアームを示す斜視図である。
【図9】実施例2に係る自動車用エアーワイパーの構造に用いられるワイパーアームの断面図である。
【図10】実施例3に係る自動車用エアーワイパーの構造を示す平面図である。
【図11】自動車の走行時の風の流れを示した模式図である。
【符号の説明】
【0044】
10 エアー取入口
20 エアーダクト
30 エアー吹出口
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撥水処理がなされた自動車用フロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うために、走行時のエアーの流れを自動車用フロントガラスの下方領域に吹き出すための構造であって、
車体前部又は車体側面に形成されたエアー取入口と、
前記エアー取入口から取り込んだエアーをエアー吹出口に向かって誘導し、エアーの流れに沿って断面積が小さくなるように形成されたエアーダクトと、
自動車のフロントガラスの下方領域にエアーを吹き付けるように形成されたエアー吹出口を備えたことを特徴とする自動車用エアーワイパーの構造。
【請求項2】
前記エアー吹出口が、ボンネットとフロントガラスの間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用エアーワイパーの構造。
【請求項3】
前記エアー吹出口がワイパーアームに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用エアーワイパーの構造。
【請求項4】
エアーダクトは、エアー吹出口にまで達していないことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動車用エアーワイパーの構造。
【請求項5】
エアーダクトからエアー吹出口までの間にエアーの流れを案内する案内手段を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動車用エアーワイパーの構造。
【請求項1】
撥水処理がなされた自動車用フロントガラスの下方領域の雨滴を吹き払うために、走行時のエアーの流れを自動車用フロントガラスの下方領域に吹き出すための構造であって、
車体前部又は車体側面に形成されたエアー取入口と、
前記エアー取入口から取り込んだエアーをエアー吹出口に向かって誘導し、エアーの流れに沿って断面積が小さくなるように形成されたエアーダクトと、
自動車のフロントガラスの下方領域にエアーを吹き付けるように形成されたエアー吹出口を備えたことを特徴とする自動車用エアーワイパーの構造。
【請求項2】
前記エアー吹出口が、ボンネットとフロントガラスの間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用エアーワイパーの構造。
【請求項3】
前記エアー吹出口がワイパーアームに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用エアーワイパーの構造。
【請求項4】
エアーダクトは、エアー吹出口にまで達していないことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動車用エアーワイパーの構造。
【請求項5】
エアーダクトからエアー吹出口までの間にエアーの流れを案内する案内手段を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動車用エアーワイパーの構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−241819(P2009−241819A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−92360(P2008−92360)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000106771)シーシーアイ株式会社 (245)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000106771)シーシーアイ株式会社 (245)
【Fターム(参考)】
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