説明

自動車用ルームランプ構造

【課題】 塗光板及びLEDランプを含むバックライト装置(back light unit)を利用する面発光光源と、LEDランプによる直接発光光源をそれぞれ別に、または同時に組み合わせて使用することができる自動車用室内灯を提供する。
【解決手段】
本発明は、バックライト装置の側面投射方式または直下方式を利用し、塗光板(21)全体面に光を伝達する光源(10)を介して面発光部(20)全体を均一に発光する間接照明方式と、前記面発光部(20)に光の通路である導光路(24)を設けて前記光源(10)の光が直接照射される直接照明方式からなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用室内灯に係り、より詳しくは、塗光板及び発光手段を利用する面発光光源構造と、発光手段を直接発光光源構造として用い、二つの光源をそれぞれまたは同時に組み合わせて使用する自動車用室内灯に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車の内部には、夜間の暗い所でも車室に搭乗した乗客が読書などを行えるようにする室内灯が固定設置されている。
一般的な自動車用室内灯は、バッテリーから電源が供給されて光を発生させるバルブと、バルブを介して発散される光を車室内に拡散させるレンズと、レンズを介して発散される光を生成させるバルブにバッテリーの電源を供給及び遮断させるスィッチで構成されている。
【0003】
従来の自動車用室内灯は、車室に搭乗した乗客が、スィッチをオンすると、バッテリーの電源がバルブに供給され、バルブが光を発し、その光は、レンズを介して拡散しながら車室内部を照らす。
しかしかがら、このような従来の自動車用室内灯は、バルブから発する光が単色に形成されたレンズを介して拡散するようになっており、光の調節ができないほか、照明度が低いため、夜間のように暗い車室内で室内灯を利用して読書することは困難であった。
【0004】
【特許文献1】特開2006−151005号公報
【特許文献2】特開2006−232185号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記のような従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、塗光板及びLEDランプを含むバックライト装置(back light unit)を利用する面発光光源と、LEDランプによる直接発光光源をそれぞれ別に、または同時に組み合わせて使用することができる自動車用室内灯を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は、バックライト装置の側面投射方式または直下方式を利用し、塗光板(21)全体面に光を伝達する光源(10)を介して面発光部(20)全体を均一に発光する間接照明方式と、前記面発光部(20)に光の通路である導光路(24)を設けて前記光源(10)の光が直接照射される直接照明方式からなることを特徴とする。
【0007】
前記面発光部(20)は、光源(10)の光を全面に誘導する塗光板(21)と、前記塗光板(21)面に配置されてその塗光板(21)全面に向かって光を反射させる反射板(23a)と、前記塗光板(21)の全面に誘導された光を均一に拡散させる拡散板(23b)と、前記拡散板(23b)に伝達した光の輝度を向上させるプリズムシート(23c)及びプリズムシート(23c)とを保護する保護シート(23d)で構成されることを特徴とする。
【0008】
前記光源(10)は、冷負極蛍光ランプ、外部電極、発光ダイオードの中から選択されたいずれか一つで形成されることを特徴とする。
【0009】
前記導光路(24)は、前記面発光部(20)に一体に形成されることを特徴とする。
【0010】
前記導光路(24)は、前記面発光部(20)にホールを穿孔してなることを特徴とする。
【0011】
前記導光路(24)は、前記面発光部(20)に別の構造体を利用して形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の自動車用室内灯によれば、運転者の状況及び条件によって室内灯の照明を選択的に調節することができ、機能向上で車の品質を一層高くすることができる。

【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0014】
図1は、本発明の自動車用室内灯を示した側断面図であり、図2は、内部バックライト装置を示した分解斜視図である。
本発明は、LEDランプの側面投射方式または直下方式を利用するもので、塗光板の側面または下面から光を照射して塗光板21全体面に光を伝達する光源10により面発光部20全体を均一発光させる間接照明方式と、面発光部20に光の通路である導光路24を設置して光源10の光が直接照射される直接照明方式からなり、状況によって室内灯の照明が選択的に調節できることにその主眼点がある。
【0015】
図1に示すように、本発明の自動車用室内灯は、バッテリーから電源が供給されて光を発する光源10と、光源10からの光を車室内に拡散させるインナー及びアウターレンズ30a、30bと、光源10にバッテリーの電源を供給及び遮断させるスィッチで構成されている。
【0016】
ここで、間接照明方式は、バックライト装置(back light unit)を利用して、図2に示すように、光源10、塗光板21、複数のシート(Sheets)及び器具類、またPCB基板のような電源部22などで構成される。複数のシート23は、光源10の光を全面に誘導する塗光板21面に配置されて塗光板21全面に向かって光を反射させる反射板(Reflection sheet)23aと、塗光板21の全面に誘導された光を均一に拡散させる拡散板(Diffusion sheet)23bと、拡散板23bに伝達した光の輝度(luminance)を向上させるプリズムシート(Prism sheet)23c及びプリズムシート23cを保護する保護シート(Protecting sheet)23dで構成されている。
【0017】
光源10は、塗光板21全体面に光を照射する機能を有し、冷負極蛍光ンラムプ(CCFL: Cold Cathode Fluorescent Lamp)、外部電極(EEFL: External Electrode Fluorescent Lamp)、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などを使用する。
【0018】
本発明の実施例では、光源10として発光ダイオード、即ち、LEDランプを使用し、単色または3色組合せ形を利用する。3色組合せ形を使用する場合、所望の色を多様に選択して表現することができる。
この時、LEDランプは、塗光板21の側面部または下端部に単一個または積層されて複数個が装着可能になっている。
【0019】
直接照明方式は、バックライト装置の塗光板21を含む面発光部20に直接光源用導光路(Light guiding way)24を一体形成するか、面発光部20にホールを穿孔するか、別の構造体で製作、挿入して、これを導光路24として使用する。
導光路24は、その下端部に装着されてPCBB基板のような電源部22に連結される光源10、即ち、LEDランプの光を直接発散する。
【0020】
本発明では、多様なカラーと柔らかい光のが必要な時は、間接照明方式の平面光源を使用し、十分な輝度を要求する強い光(Lighting)が必要な時は、直接光源で発光する。それぞれ二つの光源は組合された一つの面発光部20上で二重照明の役割を有する。
二つの光源10は、それぞれ別々に、または同時に組み合わせて光の選択幅を広げることができる。
【0021】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の属する技術範囲を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る自動車用室内灯を示す側断面図である。
【図2】本発明に係る自動車用室内灯の内部バックライト装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0023】
10…光源
20…面発光部
21…塗光板
22…電源部
23…シート
23a…反射板
23b…拡散板
23c…プリズムシート
23d…保護シート
24…導光路
30a…インナーレンズ
30b…アウターレンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックライト装置の側面投射方式または直下方式を利用し、塗光板(21)全体面に光を伝達する光源(10)を介して面発光部(20)全体を均一に発光する間接照明方式と、
前記面発光部(20)に光の通路である導光路(24)を設けて前記光源(10)の光が直接照射される直接照明方式からなることを特徴とする自動車用室内灯。
【請求項2】
前記面発光部(20)は、光源(10)の光を全面に誘導する塗光板(21)と、
前記塗光板(21)面に配置されてその塗光板(21)全面に向かって光を反射させる反射板(23a)と、
前記塗光板(21)の全面に誘導された光を均一に拡散させる拡散板(23b)と、
前記拡散板(23b)に伝達した光の輝度を向上させるプリズムシート(23c)及びプリズムシート(23c)とを保護する保護シート(23d)で構成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用室内灯。
【請求項3】
前記光源(10)は、冷負極蛍光ランプ、外部電極、発光ダイオードの中から選択されたいずれか一つで形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車用室内灯。
【請求項4】
前記導光路(24)は、前記面発光部(20)に一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用室内灯。
【請求項5】
前記導光路(24)は、前記面発光部(20)にホールを穿孔してなることを特徴とする請求項1に記載の自動車用室内灯。
【請求項6】
前記導光路(24)は、前記面発光部(20)に別の構造体を利用して形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用室内灯。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−127003(P2008−127003A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−24674(P2007−24674)
【出願日】平成19年2月2日(2007.2.2)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【出願人】(507037389)ケムテック株式会社 (1)
【Fターム(参考)】