説明

自動連絡システム、自動連絡装置、自動連絡プログラム、および自動連絡方法

【課題】送信先の移動端末の状態を識別して、当該状態に応じた動作を行ってメッセージを送信することができる自動連絡システムを提供する。
【解決手段】テキストデータ送信部111が、移動端末310の使用者に伝達するメッセージに応じた連絡情報を送信する。音声合成部211が、音声合成情報を生成する。音声合成情報送信部212が、移動端末310宛に発信し、音声合成情報を移動端末310に送信する。受話動作が行われなかった場合には、所定の動作を行って音声合成情報を移動端末310に送信する。情報送信部213が、移動端末310が使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を通信端末110に送信する。表示制御部112が、代行コンピュータ210から送信された情報にもとづく画面を表示部に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、代行装置がユーザの依頼に応じて移動端末を呼び出す自動連絡システム、自動連絡装置、自動連絡プログラム、および自動連絡方法に関する。
【背景技術】
【0002】
営業員などの外出者の携帯電話機にメッセージを送信するシステムがある。しかし、外出者は、接客中である場合や電車内等にいる場合に、携帯電話機が受信したメッセージを迅速に確認することは困難である。
【0003】
特許文献1には、連絡元携帯電話機の要求に応じて、連絡先携帯電話機に発信を繰り返すシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−17240号公報(段落0011〜0045、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているシステムは、連絡先携帯電話機の状況に関わらず発信を繰り返すので、連絡先携帯電話機の使用者の業務を妨げたりするおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、移動端末の状態に応じて動作を行うことができる自動連絡システム、自動連絡装置、自動連絡プログラム、および自動連絡方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による自動連絡システムは、通信端末の要求に応じて、代行コンピュータが移動端末を呼び出す自動連絡システムであって、通信端末は、操作者の操作に従って、代行コンピュータに、移動端末の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータを含む連絡情報を送信するテキストデータ送信手段と、代行コンピュータから送信された情報にもとづく画面を表示部に表示させる表示制御手段とを含み、代行コンピュータは、通信端末のテキストデータ送信手段が送信した連絡情報に含まれるテキストデータにもとづく音声を移動端末に再生させるための音声合成情報を生成する音声合成手段と、移動端末宛に発信し、音声合成手段が生成した音声合成情報を移動端末に送信する音声合成情報送信手段と、移動端末が使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を通信端末に送信する情報送信手段と、音声合成情報送信手段が移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末の状態を識別する状態識別手段とを含み、音声合成情報送信手段は、状態識別手段が識別した当該移動端末の状態に応じた動作を行うことを特徴とする。
【0008】
本発明による自動連絡装置は、通信端末の要求に応じて、移動端末を呼び出す自動連絡装置であって、通信端末が送信した移動端末の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータにもとづく音声を移動端末に再生させるための音声合成情報を生成する音声合成手段と、移動端末宛に発信し、音声合成手段が生成した音声合成情報を移動端末に送信する音声合成情報送信手段と、移動端末が使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を通信端末に送信する情報送信手段と、音声合成情報送信手段が移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末の状態を識別する状態識別手段とを含み、音声合成情報送信手段は、状態識別手段が識別した当該移動端末の状態に応じた動作を行うことを特徴とする。
【0009】
本発明による自動連絡プログラムは、通信端末の要求に応じて、移動端末を呼び出すための処理を行うコンピュータに搭載される自動連絡プログラムであって、コンピュータに、通信端末が送信した移動端末の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータにもとづく音声を移動端末に再生させるための音声合成情報を生成する音声合成処理と、移動端末宛に発信し、音声合成処理で生成した音声合成情報を移動端末に送信する音声合成情報送信処理と、移動端末が使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を通信端末に送信する情報送信処理と、音声合成情報送信処理で移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末の状態を識別する状態識別処理とを実行させ、音声合成情報送信処理において、状態識別処理で識別した当該移動端末の状態に応じた動作を行わせることを特徴とする。
【0010】
本発明による自動連絡方法は、通信端末の要求に応じて、移動端末を呼び出す自動連絡方法であって、通信端末が送信した移動端末の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータにもとづく音声を移動端末に再生させるための音声合成情報を生成する音声合成ステップと、移動端末宛に発信し、音声合成ステップで生成した音声合成情報を移動端末に送信する音声合成情報送信ステップと、移動端末が使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を通信端末に送信する情報送信ステップと、音声合成情報送信ステップで移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末の状態を識別する状態識別ステップとを含み、音声合成情報送信ステップにおいて、状態識別ステップで識別した当該移動端末の状態に応じた動作を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、移動端末によって受話動作が行われなかった場合には、当該移動端末の状態に応じた動作を行うことができる。また、移動端末によって受話動作が行われた場合には、移動端末が送信した操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を受信して、当該情報にもとづく画面を表示部に表示させるので、移動端末の使用者にメッセージが伝達されたか否かを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による自動連絡システムの概略を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の自動連絡システムの構成を示すブロック図である。
【図3】連絡サーバから送信された連絡関連情報にもとづく画面の例を示す説明図である。
【図4】電話発信設定部に登録されている電話発信設定情報の例を示す説明図である。
【図5】キーパッド設定テーブルの例を示す説明図である。
【図6】第1の実施形態の自動連絡システムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】確認画面の例を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の自動連絡システムの構成を示すブロック図である。
【図9】予定情報を入力する画面の例を示す説明図である。
【図10】第2の実施形態の自動連絡システムの動作を示すシーケンス図である。
【図11】本発明による自動連絡システムの概要を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
まず、本発明の概略について、図面を参照して説明する。図1は、本発明による自動連絡システムの概略を示す説明図である。
【0014】
図1に示すように、本発明による自動連絡システムは、例えば、店舗に設置され、当該店舗のスタッフによって操作されるコンピュータ100、および外出先の営業スタッフの携帯電話機300と携帯電話通信網を介して情報を送受信する連絡サーバ200を含む。
【0015】
コンピュータ100と連絡サーバ200とは、LAN(Local Area Network)やインターネット等の通信ネットワークを介して接続されている。
【0016】
客が外出中の営業スタッフであるA氏に会いに来店し、コンピュータ100に、店舗スタッフによって、連絡相手、メッセージおよび緊急度を示す情報が入力された場合に、コンピュータ100は、入力された情報を通信ネットワークを介して連絡サーバ200に送信する。
【0017】
連絡サーバ200は、営業スタッフのA氏の携帯電話機300に発信する。連絡サーバ200は、営業スタッフのA氏の携帯電話機300によって受話動作が行われない場合に、通話状態であるのかや、電源オフ状態であるのかに応じたタイミングで再発信する。
【0018】
そして、携帯電話機300が、A氏の操作に応じてまたは自動的に受話動作を行うと、連絡サーバ200は、コンピュータ100から送信された情報に含まれるメッセージに応じた音声情報を携帯電話機300に送信し、携帯電話機300に当該メッセージに応じた音声を再生させる。
【0019】
携帯電話機300は、使用者であるA氏によってなされた操作を示す操作情報を携帯電話通信網を介して連絡サーバ200に送信する。連絡サーバ200は、携帯電話機300から送信された操作情報に応じた回答情報をコンピュータ100に送信する。
【0020】
そして、コンピュータ100は、送信された回答情報にもとづく画面を表示部に表示させる。コンピュータ100が設置されている店舗では、店舗スタッフによって、コンピュータ100の表示部に表示された画面に応じて接客が行われる。
【0021】
実施形態1.
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図2は、本発明の第1の実施形態の自動連絡システムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、本発明の第1の実施形態の自動連絡システムは、コンピュータ(通信端末)100、および携帯電話通信網450を介して携帯電話機(移動端末)300と情報を送受信する連絡サーバ(代行コンピュータ、自動連絡装置)200を含む。
【0022】
コンピュータ100と連絡サーバ200とは、通信ネットワーク500を介して接続されている。通信ネットワーク500は、例えば、LANやインターネットである。コンピュータ100は、例えば、パーソナルコンピュータである。
【0023】
コンピュータ100は、操作者によって入力された携帯電話機300の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータを含む連絡事項情報を通信ネットワーク500を介して連絡サーバ200に送信したり、通信ネットワーク500を介して連絡サーバ200から送信された操作情報や、連絡関連情報、回答情報を受信したりする通信部(テキストデータ送信手段)101や、通信部101が受信した情報にもとづく画面を表示部(図示せず)に表示させる表示制御部(表示制御手段)102を含む。
【0024】
なお、操作情報とは、携帯電話機300の使用者によって当該携帯電話機300になされた操作を示す情報である。回答情報とは、操作情報によって示される操作に対応づけられた回答を示す情報である。つまり、回答情報は、携帯電話機300の使用者による回答を示す情報である。なお、連絡関連情報は、後述する連絡サーバ200のユーザ情報記憶部201に記憶されている。
【0025】
また、コンピュータ100の通信部101は、操作情報や、連絡関連情報、回答情報に応じた画面を表示部に表示させるための画面情報を連絡サーバ200から受信し、受信した画面情報にもとづく画面を表示部に表示させるように構成されていてもよい。
【0026】
図3は、連絡サーバ200から送信された連絡関連情報にもとづく画面の例を示す説明図である。連絡関連情報には、予め登録されている連絡相手(図3に示す例では、営業部のA氏、B氏、およびC氏)を示す連絡相手情報が含まれている。そして、図3に示すように、コンピュータ100の表示部には、連絡相手情報にもとづいて、連絡相手および連絡手段を選択可能な画面が表示される。また、図3に示すように、コンピュータ100の表示部には、連絡内容を選択する欄と、連絡相手へのメッセージを入力する欄とが設けられている。
【0027】
図3に示す例では、連絡内容として来店通知が選択され、連絡相手へのメッセージとして、「日電様が来られました。至急ご連絡下さい。」が入力されている。
【0028】
コンピュータ100の通信部101は、操作部(図示せず)になされた操作に応じて連絡関連情報にもとづく画面を用いて入力された情報である連絡事項情報を通信ネットワーク500を介して連絡サーバ200に送信する。連絡事項情報は、連絡相手の電話番号または電子メールアドレスと、連絡内容と、メッセージとを含む情報である。本例では、連絡事項情報は、連絡相手の電話番号(具体的には、携帯電話機300の電話番号)を含むとして説明する。また、連絡事項情報は、連絡の緊急度を示す情報を含んでいてもよい。
【0029】
連絡サーバ200は、ユーザ情報記憶部201、電話発信設定部(設定情報記憶手段)202、音声合成部(音声合成手段)203、および入力設定部204を含む。
【0030】
また、連絡サーバ200は、通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に情報を送信したり、音声合成部203が生成した音声合成データを携帯電話通信網450を介して携帯電話機300に送信したりする通信部(情報送信手段、音声合成情報送信手段、通信手段)205、および携帯電話機300によって受話動作が行われなかった場合に当該携帯電話機300が通話状態であるのか、電源オフ状態であるのか、電波が届かない場所にいるのか、受話操作がされないのかを識別する状態識別部206を含む。
【0031】
ユーザ情報記憶部201には、携帯電話機300のユーザ名(使用者名)や、携帯電話機300の電話番号、携帯電話機300の電子メールアドレスが連絡関連情報として記憶されている。
【0032】
電話発信設定部202には、自動連絡システムの管理者等によって予め電話発信設定情報が登録されている。
【0033】
図4は、電話発信設定部202に登録されている電話発信設定情報の例を示す説明図である。図4に示す例では、電話発信設定部202には、状態識別部206が、連絡相手の携帯電話機300が電波が届かない場所にいると識別した場合、電源オフ状態であると識別した場合に、着信するまで1分間隔で発信動作を繰り返すことが設定されている。なお、連絡サーバ200の状態識別部206は、例えば、携帯電話通信サービスの提供会社の交換機等から送信された音声情報にもとづく音声に音声認識処理を行うことで、連絡相手の携帯電話機300が電波が届かない場所にいるのか、電源オフ状態であるのかを識別する。また、状態識別部206は、例えば、携帯電話通信サービスの提供会社の交換機等から通話中であることを示す音声情報が送信された場合に通話状態であると識別し、所定回数以上の呼び出し音が送信された場合に、受話操作がされないと識別する。
【0034】
また、図4に示す例では、電話発信設定部202には、連絡相手の携帯電話機300が着信時に留守番電話機能にもとづいて動作した場合に、音声合成データにもとづく音声を携帯電話機300に記憶させることが設定されている。
【0035】
また、図4に示す例では、電話発信設定部202には、状態識別部206が、連絡相手の携帯電話機300に受話操作がされないと識別した場合に、10分後に再度発信動作を行うことが設定されている。
【0036】
また、図4に示す例では、電話発信設定部202には、状態識別部206が、連絡相手の携帯電話機300が通話状態であると識別した場合に、3分間隔で発信を繰り返すことが設定されている。
【0037】
連絡サーバ200は、コンピュータ100から送信された連絡事項情報によって示される連絡相手に連絡事項情報に含まれるメッセージを送信する。
【0038】
本例では、連絡サーバ200の音声合成部203は、連絡事項情報に含まれるメッセージにもとづく音声を携帯電話機300に再生させるための音声合成データを生成する。そして、連絡サーバ200の音声合成データ送信部は、コンピュータ100から送信された連絡事項情報によって示される連絡相手の携帯電話機300に発信して、音声合成部203が生成した音声合成データを携帯電話機300に送信する。
【0039】
また、連絡サーバ200の入力設定部204には、携帯電話機300になされた操作と当該操作に応じて行われる動作とを対応づけるキーパッド設定テーブルが記憶されている。
【0040】
図5は、キーパッド設定テーブルの例を示す説明図である。図5に示すように、携帯電話機300の「0」キーが押下されたこと(つまり、「0」キーが押下されたことを示す情報である操作情報)と、連絡サーバ200の通信部205が、所定の電話機(例えば、コンピュータ100が設置されている店舗の電話機)の電話番号に発信する動作、および携帯電話機300から送信された音声情報を当該所定の電話機に送信し、当該所定の電話機から送信された音声情報を携帯電話機300に送信する動作とが対応づけられている。
【0041】
また、図5に示すように、携帯電話機300の「1」キーが押下されたこと(つまり、「1」キーが押下されたことを示す情報である操作情報)と、連絡サーバ200の記憶部(図示せず)に「はい」を示す回答情報を記憶させる動作、および通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に当該回答情報を送信する動作とが対応づけられている。
【0042】
また、図5に示すように、携帯電話機300の「2」キーが押下されたこと(つまり、「2」キーが押下されたことを示す情報である操作情報)と、連絡サーバ200の記憶部に「いいえ」を示す回答情報を記憶させる動作、および通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に当該回答情報を送信する動作とが対応づけられている。
【0043】
また、図5に示すように、携帯電話機300の「3」キーが押下されたこと(つまり、「3」キーが押下されたことを示す情報である操作情報)と、連絡サーバ200の記憶部に「対応不可」を示す回答情報を記憶させる動作、および通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に当該回答情報を送信する動作とが対応づけられている。
【0044】
また、図5に示すように、携帯電話機300の「4」キーが押下されたこと(つまり、「4」キーが押下されたことを示す情報である操作情報)と、連絡サーバ200の記憶部に「対応可能」を示す回答情報を記憶させる動作、および通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に当該回答情報を送信する動作とが対応づけられている。
【0045】
また、図5に示すように、携帯電話機300の「5」キーが押下されたこと(つまり、「5」キーが押下されたことを示す情報である操作情報)と、連絡サーバ200が戻り時刻の入力を促す音声情報を携帯電話機300に送信する動作、および当該動作の終了後に入力された回答情報(例えば、戻り時刻を示す情報)を記憶部に記憶させる動作と、通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に当該回答情報を送信する動作とが対応づけられている。
【0046】
また、図5に示すように、携帯電話機300の「6」キーが押下されたこと(つまり、「6」キーが押下されたことを示す情報である操作情報)と、連絡サーバ200の通信部205が、予め登録されている連絡先の電話機(例えば、直属の上司の電話機)の電話番号に発信する動作、および携帯電話機300から送信された音声情報を所定の当該連絡先の電話機に送信し、当該連絡先の電話機から送信された音声情報を携帯電話機300に送信する動作とが対応づけられている。
【0047】
連絡サーバ200には、コンピュータに、通信端末が送信した移動端末の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータにもとづく音声を移動端末に再生させるための音声合成情報を生成する音声合成処理と、移動端末宛に発信し、音声合成処理で生成した音声合成情報を移動端末に送信する音声合成情報送信処理と、移動端末が使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を通信端末に送信する情報送信処理と、音声合成情報送信処理で移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末の状態を識別する状態識別処理とを実行させ、音声合成情報送信処理において、状態識別処理で識別した当該移動端末の状態に応じた動作を行わせるための自動連絡プログラムが搭載されている。
【0048】
次に、本発明の第1の実施形態の自動連絡システムの動作について説明する。図6は、第1の実施形態の自動連絡システムの動作を示すシーケンス図である。
【0049】
コンピュータ100は、操作者の操作に応じて、通信ネットワーク500を介して連絡サーバ100に連絡関連情報の送信を要求する(ステップS101)。
【0050】
連絡サーバ200は、コンピュータ100の要求に応じて、連絡関連情報を通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に送信する(ステップS102)。
【0051】
コンピュータ100は、連絡サーバ200が送信した連絡関連情報を受信し(ステップS103)、連絡関連情報にもとづく画面を表示部に表示させる。コンピュータ100には、操作者によって、連絡関連情報にもとづく画面を用いて連絡事項情報が入力される。
【0052】
コンピュータ100は、入力された連絡事項情報を通信ネットワーク500を介して連絡サーバ200に送信する(ステップS104)。
【0053】
連絡サーバ200の音声合成部203は、連絡事項情報に含まれるメッセージにもとづく音声を携帯電話機300に再生させるための音声合成データを生成する(ステップS105)。そして、連絡サーバ200の電話発信設定部202は、コンピュータ100から送信された連絡事項情報によって示される連絡相手の携帯電話機300に発信する(ステップS106)。
【0054】
携帯電話機300によって受話動作が行われると(ステップS107)、連絡サーバ200の電話発信設定部202は、ステップS105の処理で音声合成部203が生成した音声合成データを携帯電話機300に送信し、音声合成データにもとづく音声(つまり、連絡事項情報に含まれるメッセージにもとづく音声)を携帯電話機300に再生させる(ステップS108)。
【0055】
なお、連絡サーバ200は、携帯電話機300に受話操作がなされなかった場合や、留守番電話機能にもとづく動作が行われた場合には、電話発信設定部202に登録されている電話発信設定情報にもとづいて、状態識別部206が識別した携帯電話機300の状態に応じた所定の時間間隔で発信動作を繰り返したり、音声合成データにもとづく音声を携帯電話機300に記憶させたりする。
【0056】
また、連絡サーバ200の音声合成部203は、携帯電話機300によって連絡事項情報に含まれるメッセージにもとづく音声が再生される前または後に、キーパッド設定テーブルに設定されている動作を説明する音声を携帯電話機300に再生させるための音声合成データを生成し、メッセージ連絡サーバ200の電話発信設定部202が、当該音声合成データを携帯電話機300に送信するように構成されていてもよい。
【0057】
具体的には、連絡サーバ200の音声合成部203が、例えば、携帯電話機300が連絡事項情報に含まれるメッセージにもとづく音声を再生した後に、「はいと回答する場合、1を押してください」という音声を再生するための音声合成データを生成し、電話発信設定部202が、当該音声合成データを携帯電話機300に送信するように構成されていてもよい。
【0058】
携帯電話機300は、再生した音声に応じて使用者になされた操作(つまり、入力された回答)を示す操作情報を携帯電話通信網450を介して連絡サーバ200に送信する(ステップS109)。
【0059】
連絡サーバ200は、入力設定部204に記憶されているキーパッド設定テーブルにもとづいて、携帯電話機300が送信した操作情報によって示される操作に対応づけられた動作を行う。本例では、通信ネットワーク500を介して回答情報をコンピュータ100に送信するとする(ステップS110)。
【0060】
なお、連絡サーバ200は、携帯電話機300の「5」キーが押下された場合に、「戻り時刻を入力し、終わったら♯を押してください」という音声を携帯電話機300に再生させるための音声情報を携帯電話機300に送信するように構成されていてもよい。そして、連絡サーバ200は、例えば、携帯電話機300から、「1」「5」「3」「0」の順にキー入力がなされたことを示す操作情報を受信すると、戻り時刻が15時30分であることを示す回答情報をコンピュータ100に送信するように構成されていてもよい。
【0061】
コンピュータ100は、連絡サーバ200が送信した回答情報にもとづく画面を表示部に表示させる(ステップS111)
【0062】
以上に述べたように、本実施形態によれば、連絡サーバ200が、携帯電話機300に受話操作がなされなかった場合や、留守番電話機能にもとづく動作が行われた場合には、電話発信設定部202に登録されている電話発信設定情報にもとづいて、状態識別部206が識別した携帯電話機300の状態に応じた所定の時間間隔で発信動作を繰り返したり、音声合成データにもとづく音声を携帯電話機300に記憶させたりするように構成されているので、携帯電話機300の使用者に連絡事項がある場合に、携帯電話機300に受信操作が行われるまで、人手で発信操作を繰り返す必要がなくなるという効果がある。また、携帯電話機300の状態に応じて異なる時間間隔で発信動作を繰り返すことができる。
【0063】
また、本実施形態によれば、携帯電話機300の使用者は、携帯電話機300のキーを押下することで、回答情報を連絡サーバ200を介してコンピュータ100に送信し、コンピュータ100からの連絡に対して迅速に回答することができる。そして、コンピュータ100が回答情報を受信したか否かにより、コンピュータ100の操作者は、携帯電話機300の使用者にメッセージが伝達されたか否かを確認することができる。
【0064】
また、連絡サーバ200が、発信者番号を携帯電話機300の表示部(図示せず)に表示させ、受話操作が行われた後の音声再生前または音声再生中に行われたボタン操作に応じた動作をキーパッド設定テーブルにもとづいて行うように構成されている場合には、携帯電話機300の使用者は、さらに迅速に対応することができる。このことは、携帯電話機300の使用者が営業先に外出中である場合には特に有効である。
【0065】
なお、連絡サーバ200は、コンピュータ100の要求に応じて、本自動連絡システムの利用状況を確認するための確認画面を表示するための画面情報を通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に送信する。
【0066】
図7は、確認画面の例を示す説明図である。図7に示す例では、2009年5月26日の14時22分に、営業部のA氏宛に来店通知が行われ、営業部のA氏から対応不可である旨の回答情報を受信したことが示されている。
【0067】
また、図7に示す例では、2009年5月26日の12時08分に、営業部のB氏宛に電話があったことの通知が行われ、営業部のB氏から回答情報を受信していないことが示されている。
【0068】
また、図7に示す例では、2009年5月26日の10時31分に、営業部のC氏宛に、来店通知が行われ、営業部のC氏から戻り時刻が15時である旨の回答情報を受信したことが示されている。
【0069】
実施形態2.
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図8は、本発明の第2の実施形態の自動連絡システムの構成を示すブロック図である。図8に示す第2の実施形態の自動連絡システムは、図2に示す本発明の第1の実施形態の自動連絡システムの構成に加えて、スケジュールサーバ(予定情報管理コンピュータ)600を含む。
【0070】
スケジュールサーバ600は、連絡サーバ200に通信回線700を介して接続され、各社員の氏名や、各社員の予定を示す予定情報を記憶する予定記憶部(予定情報記憶手段)601を含む。
【0071】
なお、連絡サーバ200の通信部(送信要求手段)205は、通信回線700を介してスケジュールサーバ600に予定情報の送信を要求する。スケジュールサーバ600は、連絡サーバ200の通信部205の要求に応じて、予定情報を通信回線700を介して連絡サーバ200に送信する通信部602を含む。そして、連絡サーバ200の通信部205は、当該予定情報を通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に送信する。
【0072】
図9は、予定情報を入力する画面の例を示す説明図である。図9に示すように、コンピュータ100には、各社員によって、各自のスケジュールの開始日時や終了日時、定期的なスケジュールである場合にはその頻度や期間を入力可能である。また、図9に示すように、コンピュータ100には、各社員によって、各スケジュールのタイトルや、場所、外出等の区分、重要度等を入力可能である。
【0073】
コンピュータ100は、入力された予定情報を通信ネットワーク500、連絡サーバ200、および通信回線700を介してスケジュールサーバ600に送信する。スケジュールサーバ600は、送信された予定情報を予定記憶部601に記憶させる。なお、予定情報には、各社員の連絡先や、仕事内容などを示す情報が含まれている。
【0074】
なお、予定情報は、携帯電話機300に入力されてもよい。そして、携帯電話機300は、携帯電話通信網450、連絡サーバ200および通信回線700を介してスケジュールサーバ600に予定情報を送信して、予定記憶部601に記憶させてもよい。
【0075】
次に、本発明の第2の実施形態の自動連絡システムの動作について説明する。図10は、第2の実施形態の自動連絡システムの動作を示すシーケンス図である。
【0076】
スケジュールサーバ600は、例えば、コンピュータ100の要求に応じて、予定情報を入力する画面を表示部に表示させるための画面データを通信回線700、連絡サーバ200、および通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に送信する。
【0077】
コンピュータ100は、入力された予定情報を通信ネットワーク500、連絡サーバ200、および通信回線700を介してスケジュールサーバ600に送信する。スケジュールサーバ600は、送信された予定情報を予定記憶部601に記憶させる(ステップS201)。
【0078】
コンピュータ100は、操作者の操作に応じて、連絡関連情報の送信を通信ネットワーク500を介して連絡サーバ100に要求する(ステップS202)。
【0079】
連絡サーバ200は、コンピュータ100の要求に応じて、連絡関連情報を通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に送信する(ステップS203)。
【0080】
コンピュータ100は、連絡サーバ200が送信した連絡関連情報を受信し(ステップS204)、連絡関連情報にもとづく画面を表示部に表示させる。
【0081】
コンピュータ100は、操作者の操作に応じて、連絡関連情報にもとづく画面を用いて入力された連絡事項情報を通信ネットワーク500を介して連絡サーバ200に送信する(ステップS205)。
【0082】
連絡サーバ200は、コンピュータ100が送信した連絡事項情報によって示される連絡相手である社員の予定情報の送信を通信回線700を介してスケジュールサーバ600に要求する(ステップS206)。
【0083】
スケジュールサーバ600は、連絡サーバ200の要求に応じて、予定情報を通信回線700を介して連絡サーバ200に送信する(ステップS207)。
【0084】
連絡サーバ200は、スケジュールサーバ600が送信した予定情報を記憶部(図示せず)に登録し、予定情報を通信ネットワーク500を介してコンピュータ100に送信する(ステップS208)。
【0085】
コンピュータ100は、連絡サーバ200が送信した予定情報にもとづく画面を表示部に表示させる(ステップS209)。
【0086】
本実施形態によれば、連絡サーバ200が、スケジュールサーバ600の予定記憶部601に記憶されている予定情報をコンピュータ100に送信するように構成されているので、携帯電話機300の使用者が回答することなく、コンピュータ100の表示部に予定情報にもとづく画面を表示させることができる。
【0087】
なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、連絡サーバ200が、携帯電話機300に発信して音声合成データを送信し、携帯電話機300から送信された操作情報に応じた回答情報をコンピュータ100に送信するように構成されていてもよい。また、連絡サーバ200が、予定情報にもとづいて、現在時刻に応じた連絡先に発信して音声合成データを送信するように構成されていてもよい。
【0088】
本発明の概要について、図面を参照して説明する。図11は、本発明による自動連絡システムの概要を示すブロック図である。
【0089】
図11に示すように、本発明による自動連絡システムは、通信端末110、および移動端末310と情報を送受信する代行コンピュータ210を含む。
【0090】
通信端末110は、テキストデータ送信部111と、表示制御部112とを含む。
【0091】
テキストデータ送信部111は、操作者の操作に従って、代行コンピュータ210に、移動端末310の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータを含む連絡情報を送信する。表示制御部112は、代行コンピュータ210から送信された情報にもとづく画面を表示部(図示せず)に表示させる。
【0092】
代行コンピュータ210は、音声合成部211と、音声合成情報送信部212と、情報送信部213と、状態識別部214とを含む。
【0093】
音声合成手段211は、通信端末110のテキストデータ送信部111が送信した連絡情報に含まれるテキストデータにもとづく音声を移動端末310に再生させるための音声合成情報を生成する。音声合成情報送信部212は、移動端末310宛に発信し、音声合成部211が生成した音声合成情報を移動端末310に送信する。情報送信部213は、移動端末310が使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を通信端末110に送信する。
【0094】
状態識別部214は、音声合成情報送信部212が移動端末310宛に発信した後に当該移動端末310によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末310の状態を識別する。そして、音声合成情報送信部212は、状態識別部214が識別した移動端末310の状態に応じた動作を行う。
【0095】
そのような構成によれば、通信端末110が、移動端末310が送信した操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を受信して、当該情報にもとづく画面を表示部に表示させるので、移動端末310の使用者にメッセージが伝達されたか否かを確認することができる。また、移動端末310の状態に応じた動作を行うことができる。
【0096】
代行コンピュータ210は、状態識別部214が識別した移動端末310の状態に応じて当該移動端末310に再発信するタイミングを示す設定情報を記憶する設定情報記憶部を含み、音声合成情報送信部212は、移動端末310宛に発信した後に当該移動端末310によって受話動作が行われなかった場合に、設定情報記憶部に記憶されている設定情報にもとづいて、状態識別部214が識別した当該移動端末310の状態に応じたタイミングで当該移動端末310宛に再発信するように構成されていてもよい。そのように構成された場合には、設定情報にもとづいて、例えば、所定の時間間隔で発信動作を繰り返させて、移動端末310に受信操作が行われるまで、人手で発信操作を繰り返す必要がなくなるという効果がある。また、移動端末310の状態に応じたタイミング(例えば、時間間隔)で再発信を行うことができる。
【0097】
代行コンピュータ210が、移動端末310が送信した操作情報に応じて、予め登録された電話機の電話番号に発信し、電話機から送信された音声情報を移動端末310に送信し、移動端末310から送信された音声情報を電話機に送信する通信部を含むように構成されていてもよい。
【0098】
そのように構成された場合には、移動端末310の使用者と予め登録された電話機の使用者とを通話させることができる。
【0099】
代行コンピュータ210の音声合成情報送信部212は、移動端末310が送信した操作情報に応じて、移動端末310の使用者に当該移動端末310の操作を促す音声を再生させるための音声合成情報を移動端末310に送信するように構成されていてもよい。そのように構成された場合には、移動端末310の使用者に、円滑に操作させることができる。
【0100】
移動端末310の使用者のスケジュールを示す予定情報を記憶する予定情報記憶部を含む予定情報管理コンピュータを備え、代行コンピュータ210が、通信端末110のテキストデータ送信部111が連絡情報を送信した場合に、予定情報管理コンピュータに予定情報の送信を要求する送信要求部を含み、予定情報管理コンピュータが、代行コンピュータ210の送信要求手段の要求に応じて予定情報記憶部に記憶されている予定情報を代行コンピュータ210に送信する予定情報送信部を含み、代行コンピュータ210の情報送信部213が、予定情報管理コンピュータの予定情報送信部が送信した予定情報を通信端末110に送信し、通信端末110の表示制御部112が、情報送信部213が送信した予定情報にもとづく画面を表示部に表示させるように構成されていてもよい。
【0101】
そのように構成された場合には、移動端末310の使用者が回答することなく、通信端末110の表示部に予定情報にもとづく画面を表示させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明を、事務所や、電話受け付け、秘書のアウトソーシング等のシステムに適用することができる。
【符号の説明】
【0103】
100 コンピュータ
101 通信部
102 表示制御部
110 通信端末
200 連絡サーバ
201 ユーザ情報記憶部
202 電話発信設定部
203 音声合成部
204 入力設定部
205 通信部
206、214 状態識別部
210 代行コンピュータ
211 音声合成部
212 音声合成情報送信部
213 情報送信部
300 携帯電話機
310 移動端末
450 携帯電話通信網
500 通信ネットワーク
600 スケジュールサーバ
601 予定記憶部
602 通信部
700 通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末の要求に応じて、代行コンピュータが移動端末を呼び出す自動連絡システムであって、
前記通信端末は、
操作者の操作に従って、前記代行コンピュータに、前記移動端末の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータを含む連絡情報を送信するテキストデータ送信手段と、
前記代行コンピュータから送信された情報にもとづく画面を表示部に表示させる表示制御手段とを含み、
前記代行コンピュータは、
前記通信端末の前記テキストデータ送信手段が送信した連絡情報に含まれるテキストデータにもとづく音声を前記移動端末に再生させるための音声合成情報を生成する音声合成手段と、
前記移動端末宛に発信し、前記音声合成手段が生成した音声合成情報を前記移動端末に送信する音声合成情報送信手段と、
前記移動端末が前記使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を前記通信端末に送信する情報送信手段と、
前記音声合成情報送信手段が前記移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末の状態を識別する状態識別手段とを含み、
前記音声合成情報送信手段は、前記状態識別手段が識別した当該移動端末の状態に応じた動作を行う
ことを特徴とする自動連絡システム。
【請求項2】
代行コンピュータは、状態識別手段が識別した移動端末の状態に応じて当該移動端末に再発信するタイミングを示す設定情報を記憶する設定情報記憶手段を含み、
前記音声合成情報送信手段は、前記移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報にもとづいて、前記状態識別手段が識別した当該移動端末の状態に応じたタイミングで当該移動端末宛に再発信する
請求項1記載の自動連絡システム。
【請求項3】
代行コンピュータは、移動端末が送信した操作情報に応じて、予め登録された電話機の電話番号に発信し、前記電話機から送信された音声情報を前記移動端末に送信し、前記移動端末から送信された音声情報を前記電話機に送信する通信手段を含む
請求項1または請求項2記載の自動連絡システム。
【請求項4】
代行コンピュータの音声合成情報送信手段は、移動端末が送信した操作情報に応じて、前記移動端末の使用者に当該移動端末の操作を促す音声を前記移動端末に再生させるための音声合成情報を前記移動端末に送信する
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の自動連絡システム。
【請求項5】
移動端末の使用者のスケジュールを示す予定情報を記憶する予定情報記憶手段を含む予定情報管理コンピュータを備え、
代行コンピュータは、通信端末のテキストデータ送信手段が連絡情報を送信した場合に、前記予定情報管理コンピュータに予定情報の送信を要求する送信要求手段を含み、
前記予定情報管理コンピュータは、前記代行コンピュータの前記送信要求手段の要求に応じて前記予定情報記憶手段に記憶されている予定情報を前記代行コンピュータに送信する予定情報送信手段を含み、
前記代行コンピュータの情報送信手段は、前記予定情報管理コンピュータの前記予定情報送信手段が送信した予定情報を前記通信端末に送信し、
前記通信端末の表示制御手段は、前記情報送信手段が送信した予定情報にもとづく画面を表示部に表示させる
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の自動連絡システム。
【請求項6】
通信端末の要求に応じて、移動端末を呼び出す自動連絡装置であって、
前記通信端末が送信した前記移動端末の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータにもとづく音声を前記移動端末に再生させるための音声合成情報を生成する音声合成手段と、
前記移動端末宛に発信し、前記音声合成手段が生成した音声合成情報を前記移動端末に送信する音声合成情報送信手段と、
前記移動端末が前記使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を前記通信端末に送信する情報送信手段と、
前記音声合成情報送信手段が前記移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末の状態を識別する状態識別手段とを含み、
前記音声合成情報送信手段は、前記状態識別手段が識別した当該移動端末の状態に応じた動作を行う
ことを特徴とする自動連絡装置。
【請求項7】
状態識別手段が識別した移動端末の状態に応じて当該移動端末に再発信するタイミングを示す設定情報を記憶する設定情報記憶手段を含み、
前記音声合成情報送信手段は、前記移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報にもとづいて、前記状態識別手段が識別した当該移動端末の状態に応じたタイミングで当該移動端末宛に再発信する
請求項6記載の自動連絡装置。
【請求項8】
通信端末の要求に応じて、移動端末を呼び出すための処理を行うコンピュータに搭載される自動連絡プログラムであって、
コンピュータに、
前記通信端末が送信した前記移動端末の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータにもとづく音声を前記移動端末に再生させるための音声合成情報を生成する音声合成処理と、
前記移動端末宛に発信し、前記音声合成処理で生成した音声合成情報を前記移動端末に送信する音声合成情報送信処理と、
前記移動端末が前記使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を前記通信端末に送信する情報送信処理と、
前記音声合成情報送信処理で前記移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末の状態を識別する状態識別処理とを実行させ、
前記音声合成情報送信処理において、前記状態識別処理で識別した当該移動端末の状態に応じた動作を行わせる
を実行させる
ための自動連絡プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
音声合成情報送信処理で、移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に、記憶手段に記憶されている当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合の動作内容を示す設定情報にもとづいて、前記状態識別処理で識別した当該移動端末の状態に応じたタイミングで当該移動端末宛に再発信させる
請求項8記載の自動連絡プログラム。
【請求項10】
通信端末の要求に応じて、移動端末を呼び出す自動連絡方法であって、
前記通信端末が送信した前記移動端末の使用者に伝達するメッセージに応じたテキストデータにもとづく音声を前記移動端末に再生させるための音声合成情報を生成する音声合成ステップと、
前記移動端末宛に発信し、前記音声合成ステップで生成した音声合成情報を前記移動端末に送信する音声合成情報送信ステップと、
前記移動端末が前記使用者によってなされた操作を示す操作情報を送信した場合に、当該操作情報によって示される操作に対応する回答を示す回答情報を前記通信端末に送信する情報送信ステップと、
前記音声合成情報送信ステップで前記移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に当該移動端末の状態を識別する状態識別ステップとを含み、
前記音声合成情報送信ステップにおいて、前記状態識別ステップで識別した当該移動端末の状態に応じた動作を行う
ことを特徴とする自動連絡方法。
【請求項11】
音声合成情報送信ステップで、前記移動端末宛に発信した後に当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合に、記憶手段に記憶されている当該移動端末によって受話動作が行われなかった場合の動作内容を示す設定情報にもとづいて、前記状態識別ステップで識別した当該移動端末の状態に応じたタイミングで当該移動端末宛に再発信する
請求項10記載の自動連絡方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−30155(P2011−30155A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176549(P2009−176549)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】