説明

自己免疫疾患および関連疾患の処置のための組成物および方法

自己免疫疾患および他の関連疾患の処置のための組成物および方法を提供する。3d、非協調的蛋白質−93b(unc−93B)の点突然変異、unc−93A、unc−93Bおよびunc−93Cポリペプチド、それらをコードする核酸、およびそれらを作製する方法およびそれらを使用する方法、例えば、ヒト以外のトランスジェニック動物を作製する方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cを介したToll様受容体3−シグナル伝達、Toll様受容体7−シグナル伝達またはToll様受容体9−シグナル伝達活性をモジュレートすることができる化合物を、哺乳動物対象に投与することを含む、哺乳動物対象における自己免疫疾患を処置するための方法であって、該化合物が、自己免疫疾患を軽減し、または取り除くのに、あるいはその発症もしくは再発を予防するのに有効な量で投与されるところの、方法。
【請求項2】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cを介したToll様受容体3−シグナル伝達、Toll様受容体7−シグナル伝達またはToll様受容体9−シグナル伝達活性のアンタゴニストであるところの、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cの阻害物質であるところの、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
化合物が、干渉RNA、ショートヘアピンRNA、リボザイム、アンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子化合物またはプロテイン阻害物質であるところの、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cによりエンドソームに標的化された蛋白質の阻害物質であるところの、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
化合物がプロテアーゼ阻害物質であるところの、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
unc−93Bが、(i)配列番号:4と少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列;または(ii)配列番号:3と少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含む核酸によりコードされるアミノ酸配列を有するunc−93Bポリペプチドであって;該ポリペプチドが、Toll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−シグナル伝達活性を有するところの、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
自己免疫疾患が、インスリン-依存型糖尿病、多発性硬化症、実験的自己免疫性脳脊髄炎、関節リウマチ、実験的自己免疫性関節炎、重症筋無力症、甲状腺炎、実験的ぶどう膜網膜炎、橋本甲状腺炎、原発性粘液水腫、甲状腺機能亢進症、悪性貧血、自己免疫性萎縮性胃炎、アジソン病、早期閉経、男性不妊症、若年性糖尿病、グッドパスチャー症候群、尋常性天疱瘡、類天疱瘡、交感性眼炎、水晶体起因性ブドウ膜炎、自己免疫性溶血性貧血、突発性白血球減少症、原発性胆汁性肝硬変、慢性活動性肝炎Hb−ve、特発性肝硬変、潰瘍性大腸炎、シェーグレン症候群、強皮症、ヴェーゲナー肉芽腫症、多発性/皮膚筋炎、円板状LEまたは全身性紅斑性狼瘡であるところの、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
哺乳動物対象に、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cを介したToll様受容体3−シグナル伝達、Toll様受容体7−シグナル伝達またはToll様受容体9−シグナル伝達活性をモジュレートすることができる化合物を投与することを含む、哺乳動物対象における感染症を処置するための方法であって、該化合物が、感染症を軽減し、または取り除くのに、あるいはその発症もしくは再発を予防するのに有効な量で投与されるところの、方法。
【請求項10】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cを介したToll様受容体3−シグナル伝達、Toll様受容体7−シグナル伝達またはToll様受容体9−シグナル伝達活性のアンタゴニストであるところの、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cの阻害物質であるところの、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
化合物が、干渉RNA、ショートヘアピンRNA、リボザイム、アンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子化合物またはプロテイン阻害物質であるところの、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cによりエンドソームに標的化された蛋白質の阻害物質であるところの、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
化合物が、プロテアーゼ阻害物質であるところの、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
unc−93Bが、(i)配列番号:4と少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列;または(ii)配列番号:3と少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含む核酸によりコードされるアミノ酸配列を有するunc−93Bポリペプチドであって、該ポリペプチドが、Toll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−シグナル伝達活性を有するところの、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
哺乳動物対象に、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cを介したToll様受容体3−シグナル伝達、Toll様受容体7−シグナル伝達またはToll様受容体9−シグナル伝達活性をモジュレートすることができる化合物を投与することを含む、哺乳動物対象における炎症性疾患を処置するための方法であって、該化合物が、当該疾患を軽減し、または取り除くのに、あるいはその発症もしくは再発を予防するのに有効な量で投与されるところの、方法。
【請求項17】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cを介したToll様受容体3−シグナル伝達、Toll様受容体7−シグナル伝達またはToll様受容体9−シグナル伝達活性のアンタゴニストであるところの、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cの阻害物質であるところの、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
化合物が、干渉RNA、ショートヘアピンRNA、リボザイム、アンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子化合物、またはプロテイン阻害物質であるところの、請求項18に記載の方法
【請求項20】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cによりエンドソームに標的化された蛋白質の阻害物質であるところの、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
化合物が、プロテアーゼ阻害物質であるところの、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
unc−93Bが、(i)配列番号:4と少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列;または(ii)配列番号:3と少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含む核酸によりコードされるアミノ酸配列を有するunc−93Bポリペプチドであって、該ポリペプチドが、Toll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−シグナル伝達活性を有するところの、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
哺乳動物対象に、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cを介したToll様受容体3−シグナル伝達、Toll様受容体7−シグナル伝達またはToll様受容体9−シグナル伝達活性をモジュレートすることができる化合物を投与することを含む、哺乳動物対象におけるCD8細胞欠損症、CD4細胞欠損症、または抗原提示細胞欠損症を処置するための方法であって、該化合物が、当該疾患を軽減し、または取り除くのに、あるいはその発症もしくは再発を予防するのに有効な量で投与されるところの、方法。
【請求項24】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cを介したToll様受容体3−シグナル伝達、Toll様受容体7−シグナル伝達またはToll様受容体9−シグナル伝達活性のアンタゴニストであるところの、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
化合物が、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cの阻害物質であるところの、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
化合物が、干渉RNA、ショートヘアピンRNA、リボザイム、アンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子化合物またはプロテイン阻害物質であるところの、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cによりエンドソームに標的化された蛋白質の阻害物質であるところの、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
化合物が、プロテアーゼ阻害物質であるところの、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
unc−93Bが、(i)配列番号:4と少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列;または(ii)配列番号:3と少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含む核酸によりコードされるアミノ酸配列を有するunc−93Bポリペプチドであって、該ポリペプチドが、Toll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−シグナル伝達活性を有するところの、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
野生型の表現型と比較して、マクロファージ活性化の阻害、ウイルス感染もしくは細菌感染に対する感染率、TNF−α産生の低下、またはそのいずれか2つもしくはそれ以上組み合わせた特徴を含む表現型を示す、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cまたはその変異型をコードする異種の核酸を含む、ヒト以外のトランスジェニック動物。
【請求項31】
unc−93Bをコードする核酸が、配列番号:1と少なくとも90%の配列同一性を有する配列をさらに含むところの、請求項30に記載のヒト以外のトランスジェニック動物。
【請求項32】
動物が、マウスまたはラットであるところの、請求項30に記載のヒト以外のトランスジェニック動物。
【請求項33】
請求項30に記載のヒト以外のトランスジェニック動物から誘導された、細胞または細胞株。
【請求項34】
Toll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−シグナル伝達活性のモジュレーターをスクリーニングするためのインビトロにおける方法であって、請求項33に記載の細胞または細胞株を試験化合物と接触させること;TNF−αの産生量、ウイルス感染もしくは細菌感染に対する感染率、またはToll様受容体3−、Toll様受容体7−もしくはToll様受容体9−誘導性のマクロファージ活性化能の増大または低下を検出すること;それにより、該試験化合物を、Toll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−誘導性のマクロファージ活性化能のモジュレーターと同定することを含む、方法。
【請求項35】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症のモジュレーターをスクリーニングするためのインビボにおける方法であって、請求項30に記載のヒト以外のトランスジェニック動物を試験化合物と接触させること;および自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を検出することを含み;その増大または低下により、該試験化合物を、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症のモジュレーターと同定するところの、方法。
【請求項36】
自己免疫疾患が、インスリン-依存型糖尿病、多発性硬化症、実験的自己免疫性脳脊髄炎、関節リウマチ、実験的自己免疫性関節炎、重症筋無力症、甲状腺炎、実験的ぶどう膜網膜炎、橋本甲状腺炎、原発性粘液水腫、甲状腺機能亢進症、悪性貧血、自己免疫性萎縮性胃炎、アジソン病、早期閉経、男性不妊症、若年性糖尿病、グッドパスチャー症候群、尋常性天疱瘡、類天疱瘡、交感性眼炎、水晶体起因性ブドウ膜炎、自己免疫性溶血性貧血、突発性白血球減少症、原発性胆汁性肝硬変、慢性活動性肝炎Hb−ve、特発性肝硬変、潰瘍性大腸炎、シェーグレン症候群、強皮症、ヴェーゲナー肉芽腫症、多発性/皮膚筋炎、円板状LEまたは全身性紅斑性狼瘡であるところの、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、試験遺伝子を、請求項30に記載のヒト以外のトランスジェニック動物の1つまたはそれ以上の細胞に挿入すること;および自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を検出することを含み;その増大または低下により、該試験遺伝子を、自己免疫疾患、感染症、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的なモジュレーターと同定するところの、方法。
【請求項38】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、請求項30に記載の第一のヒト以外のトランスジェニック動物を、その第一のヒト以外のトランスジェニック動物と反対の性の、ヒト以外の同系交配の動物系統、ヒト以外の無作為の突然変異動物、ヒト以外のトランスジェニック動物およびヒト以外のノックアウト動物よりなる群から選択される、第二のヒト以外の動物と交配させること;および自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を示す、前記交配の子孫を選択すること、それにより自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定することを含む、方法。
【請求項39】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、(i)請求項30に記載の第一のヒト以外のトランスジェニック動物を、その第一のヒト以外のトランスジェニック動物と反対の性の、ヒト以外の無作為の突然変異動物である第二のヒト以外の動物と交配させること;(ii)工程(i)の交配の子孫2体を交配させること;および(iii)unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cの2つの突然変異対立遺伝子を保有し、そして自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を示す、工程(ii)の交配の子孫を同定すること、それにより、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定することを含む、方法。
【請求項40】
unc−93B対立遺伝子が、配列番号:1と少なくとも90%の同一性を有する核酸であるところの、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、(i)請求項30に記載の第一のヒト以外のトランスジェニック動物を、その第一のヒト以外のトランスジェニック動物と反対の性の、ヒト以外の無作為の突然変異動物である第二のヒト以外の動物と交配させること;(ii)工程(i)の交配の子孫を、請求項30に記載のヒト以外のトランスジェニック動物と交配させること;および(iii)unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cの2つの突然変異対立遺伝子を保有し、そして自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を示す、工程(ii)の交配の子孫を同定すること、それにより、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定することを含む、方法。
【請求項42】
unc−93B対立遺伝子が、配列番号:1と少なくとも90%の同一性を有する核酸であるところの、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、請求項30に記載の第一のヒト以外のトランスジェニック動物を、その第一のヒト以外のトランスジェニック動物と反対の性の、ヒト以外の無作為の突然変異動物である第二のヒト以外の動物と交配させること;(ii)工程(i)の交配の子孫を、ヒト以外の無作為の突然変異動物と交配させること;および(iii)unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cの2つの突然変異対立遺伝子を保有し、そして自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を示す、工程(ii)の交配の子孫を同定すること、それにより、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定することを含む、方法。
【請求項44】
unc−93B対立遺伝子が、配列番号:1と少なくとも90%の同一性を有する核酸であるところの、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cをコードする核酸配列を含む内因性の遺伝子配列が、マクロファージ活性化の阻害、ウイルス感染もしくは細菌感染に対する感染率、TNF−α産生の低下、またはそのいずれか2つもしくはそれ以上組み合わせた特徴を含む表現型を生じるように破壊されているところの、ヒト以外のノックアウト動物。
【請求項46】
unc−93Bをコードする核酸配列が、配列番号:3と少なくとも90%の配列同一性を有するところの、請求項45に記載のヒト以外のノックアウト動物。
【請求項47】
動物が、マウスまたはラットであるところの、請求項45に記載のヒト以外のノックアウト動物。
【請求項48】
請求項45に記載のヒト以外のノックアウト動物から誘導された細胞または細胞株。
【請求項49】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症のモジュレーターをスクリーニングするためのインビボにおける方法であって、請求項45に記載のヒト以外のノックアウト動物を、試験化合物と接触させること;および自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を検出することを含み;その増大または低下により、該試験化合物を、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症のモジュレーターと同定するところの、方法。
【請求項50】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、試験遺伝子を、請求項45に記載のヒト以外のノックアウト動物の1つまたはそれ以上の細胞に挿入すること;および自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を検出することを含み;その増大または低下により、該試験遺伝子を、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターと同定するところの、方法。
【請求項51】
配列番号:4と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドをコードする核酸配列のホモ接合体であるゲノムを含む、同系交配マウスであって、該ポリペプチドが、配列番号:4に記載のアミノ酸配列中、411番目のアミノ酸残基に変更を含むところの、同系交配マウス。
【請求項52】
該ポリペプチドが、配列番号:2に記載される配列を含むところの、請求項51に記載の同系交配マウス。
【請求項53】
マウスが、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の特徴を含む表現型を有するところの、請求項51に記載の同系交配マウス。
【請求項54】
請求項51に記載の同系交配マウスから誘導された、細胞または細胞株。
【請求項55】
Toll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−シグナル伝達活性のモジュレーターをスクリーニングするためのインビトロにおける方法であって、請求項54に記載の細胞または細胞株を、試験化合物と接触させること;およびTNF−αの産生量、ウイルス感染もしくは細菌感染に対する感染率、またはToll様受容体3−、Toll様受容体7−もしくはToll様受容体9−誘導性のマクロファージ活性化能における増大または低下を検出すること;それにより、該試験化合物を、Toll様受容体3−、Toll様受容体7−もしくはToll様受容体9−誘導性のマクロファージ活性化能のモジュレーターと同定することを含む、方法。
【請求項56】
Toll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−シグナル伝達活性のモジュレーターをスクリーニングするインビボにおける方法であって、請求項54に記載の細胞もしくは細胞株を、試験化合物と接触させること;およびTNF−αの産生量、ウイルス感染もしくは細菌感染に対する感染率、またはToll様受容体3−、Toll様受容体7−もしくはToll様受容体9−誘導性のマクロファージ活性化能における増大または低下を検出すること;それにより、該試験化合物を、Toll様受容体3−、Toll様受容体7−もしくはToll様受容体9−誘導性のマクロファージ活性化能のモジュレーターと同定することを含む、方法。
【請求項57】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症のモジュレーターをスクリーニングするためのインビボにおける方法であって、請求項51に記載の同系マウスを、試験化合物と接触させること;および自己免疫疾患、感染症、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を検出することを含み;その増大または低下により、該試験化合物を、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症と同定するところの、方法。
【請求項58】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、試験遺伝子を、請求項51に記載の同系マウスの1つまたはそれ以上の細胞に挿入すること;および自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を検出することを含み;その増大または低下により、該試験遺伝子を、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターと同定するところの、方法。
【請求項59】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、請求項51に記載の第一の同系マウスを、その第一の同系マウスと反対の性の、同系マウス系統、無作為の突然変異マウス、トランスジェニックマウスおよびノックアウトマウスよりなる群から選択される、第二のマウスと交配させること;および自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を示す、前記交配の子孫を選択すること、それにより自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定することを含む、方法。
【請求項60】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、請求項51に記載の第一の同系マウスを、その第一の同系マウスと反対の性の、ヒト以外の無作為の突然変異動物である第二のマウスと交配させること;(ii)工程(i)の交配の子孫2体を交配させること;および(iii)unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cをコードする核酸の2つの突然変異対立遺伝子を保有し、そして自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を示す、工程(ii)の交配の子孫を同定すること、それにより、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定することを含む、方法。
【請求項61】
unc−93Bをコードする核酸が、配列番号:1と少なくとも90%の同一性を有するところの、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、請求項51に記載の第一の同系マウスを、その第一の同系マウスと反対の性の、ヒト以外の無作為の突然変異動物である第二のマウスと交配させること;(ii)工程(i)の交配の子孫を、請求項51に記載の同系マウスと交配させること;および(iii)unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cをコードする核酸の2つの突然変異対立遺伝子を保有し、そして自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を示す、工程(ii)の交配の子孫を同定すること、それにより、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定することを含む、方法。
【請求項63】
unc−93Bをコードする核酸が、配列番号:1と少なくとも90%の同一性を有するところの、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定するためのインビボにおける方法であって、請求項51に記載の第一の同系マウスを、その第一の同系マウスと反対の性の、無作為の突然変異マウスである第二のマウスと交配させること;(ii)工程(i)の交配の子孫を、無作為の突然変異マウスと交配させること;および(iii)unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cをコードする核酸の突然変異対立遺伝子を保有し、そして自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の程度または重篤度の増大または低下を示す、工程(ii)の交配の子孫を同定すること、それにより、自己免疫疾患、感染症、炎症性疾患、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症の遺伝的モジュレーターを同定することを含む、方法。
【請求項65】
unc−93Bをコードする核酸が、配列番号:1と少なくとも90%の同一性を有するところの、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
対象に、unc−93Aポリペプチド、unc−93Bポリペプチドまたはunc−93Cポリペプチドの発現を阻害するのに十分な量の、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cに相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドを投与すること、それにより、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症を引き起こすこと、および該対象に寛容を生ぜしめうる信号を生じさせることを含む、対象に寛容を生ぜしめうる信号を生じさせるための方法。
【請求項67】
unc−93Bに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:3と相補的であるところの、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
対象に、unc−93Aポリペプチド、unc−93Bポリペプチドまたはunc−93Cポリペプチドの活性を阻害するのに十分な量の、unc−93Aポリペプチド、unc−93Bポリペプチドもしくはunc−93Cポリペプチドに対する抗体を投与すること、それにより、該対象に抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症を引き起こすことを含む、対象に寛容を生ぜしめうる信号を生じさせるための方法。
【請求項69】
unc−93Bポリペプチドに対する抗体が、配列番号:4に記載のポリペプチドに対する抗体であるところの、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
対象に、unc−93Aポリペプチド、unc−93Bポリペプチドまたはunc−93Cポリペプチドの発現を阻害するのに十分な量の、unc−93A、unc−93Bもしくはunc−93Cをコードする核酸と相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドを投与すること、それにより、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症を引き起こし、そして該対象に寛容を生ぜしめうる信号を生じさせること;ならびに、対象に抗原を投与すること、それにより、該対象を抗原に対して寛容化させることを含む、対象を抗原に対して寛容化させるための方法。
【請求項71】
unc−93Bに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:3と相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドであるところの、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
対象に、unc−93Aポリペプチド、unc−93Bポリペプチドまたはunc−93Cポリペプチドの発現を阻害するのに十分な量の、unc−93Aポリペプチド、unc−93Bポリペプチドまたはunc−93Cポリペプチドに対する抗体を投与すること、それにより、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症を引き起こし、そして該対象に寛容を生ぜしめうる信号を生じさせること;ならびに、対象に抗原を投与すること、それにより、該対象を抗原に対して寛容化させることを含む、対象を抗原に対して寛容化させるための方法。
【請求項73】
unc−93Bポリペプチドに対する抗体が、配列番号:4に記載のポリペプチドに対する抗体であるところの、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
対象に、unc−93Aポリペプチド、unc−93Bポリペプチドまたはunc−93Cポリペプチドの発現を阻害するのに十分な量の、Toll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−シグナル伝達活性を有するunc−93Aポリペプチド、unc−93Bポリペプチドまたはunc−93Cポリペプチドに対する低分子化学阻害物質を投与すること、それにより、抗原提示細胞欠損症、CD8細胞欠損症またはCD4細胞欠損症を引き起こし、そして該対象に寛容を生ぜしめうる信号を生じさせること;ならびに、対象に抗原を投与すること、それにより、該対象を抗原に対して寛容化させることを含む、対象を抗原に対して寛容化させるための方法。
【請求項75】
unc−93Aポリペプチド、unc−93Bポリペプチドまたはunc−93Cポリペプチドと実質的に同一のポリペプチドをコードする一方または両方の対立遺伝子にノックアウト変異を有するヒト以外のトランスジェニック動物。
【請求項76】
ゲノムが内因性のunc−93A遺伝子、unc−93B遺伝子またはunc−93C遺伝子にホモ接合型の破壊を含むトランスジェニックノックアウトマウスであって、該ホモ接合型の破壊が、機能的なunc−93A蛋白質、unc−93B蛋白質またはunc−93C蛋白質の発現を抑制し、トランスジェニックノックアウトマウスのマクロファージにおけるToll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−誘導性の共刺激分子の発現が、野生型マウスのマクロファージにおけるToll様受容体3−、Toll様受容体7−またはToll様受容体9−誘導性の共刺激分子の発現と比較して抑制される結果をもたらすところの、トランスジェニックノックアウトマウス。
【請求項77】
ホモ接合型の破壊が、内因性のunc−93A遺伝子、unc−93B遺伝子またはunc−93C遺伝子の欠失もしくは一部の突然変異に起因し、それにより、機能しない遺伝子産物が産生されるか、または遺伝子産物が完全に産生されないところの、請求項76に記載のトランスジェニックノックアウトマウス。
【請求項78】
ゲノムが内因性のunc−93A遺伝子、unc−93B遺伝子またはunc−93C遺伝子にホモ接合型の破壊を含むトランスジェニックノックアウトマウスであって、該ホモ接合型の破壊が、機能的なunc−93A蛋白質、unc−93B蛋白質またはunc−93C蛋白質の発現を抑制し、トランスジェニックノックアウトマウスが、野生型マウスの細菌感染もしくはウイルス感染に対する感染率と比較して、増強された細菌感染もしくはウイルス感染に対する感染率を有する結果をもたらすところの、トランスジェニックノックアウトマウス。
【請求項79】
ホモ接合型の破壊が、内因性のunc−93A遺伝子、unc−93B遺伝子またはunc−93C遺伝子の欠失または部分的な突然変異に起因し、それにより、機能しない遺伝子産物が産生されるか、または遺伝子産物が完全に産生されないところの、請求項78に記載のトランスジェニックノックアウトマウス。
【請求項80】
細菌感染もしくはウイルス感染に対する増大された感染率が、マウスサイトメガロウイルス感染に対する増大された感染率、または黄色ブドウ球菌感染に対する増大された感染率であるところの、請求項78に記載のトランスジェニックノックアウトマウス。
【請求項81】
ゲノムが内因性のunc−93A遺伝子、unc−93B遺伝子またはunc−93C遺伝子にホモ接合型の破壊を含むトランスジェニックノックアウトマウスであって、該ホモ接合型の破壊が、機能的なunc−93A蛋白質、unc−93B蛋白質またはunc−93C蛋白質の発現を抑制し、トランスジェニックノックアウトマウスが、野生型のマウスのCpG−オリゴデオキシヌクレオチド、レシキモド、またはポリI:Cにより誘導されるTNF−αの産生と比較して、CpG−オリゴデオキシヌクレオチド、レシキモド、またはポリI:Cにより誘導されるTNF−αの減少した産生を有するところの、トランスジェニックノックアウトマウス
【請求項82】
ホモ接合型の破壊が、内因性のunc−93A遺伝子、unc−93B遺伝子またはunc−93C遺伝子の欠失または部分的な突然変異に起因し、それにより、機能しない遺伝子産物が産生されるか、または遺伝子産物が完全に産生されないところの、請求項81に記載のトランスジェニックノックアウトマウス。
【請求項83】
ホモ接合型の破壊が、unc−93Bポリペプチドの411番目にヒスチジンからアルギニンへの置換を含むところの、請求項81に記載のトランスジェニックノックアウトマウス。

【図1】
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【図1A】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図2−4】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2008−531057(P2008−531057A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−558217(P2007−558217)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/007420
【国際公開番号】WO2006/094124
【国際公開日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(593052785)ザ スクリップス リサーチ インスティテュート (91)
【Fターム(参考)】