説明

自然な皮膚外観のための耐破砕性のカプセル化された着色剤

【課題】自然な皮膚外観のための耐破砕性のカプセル化された着色剤を提供する。
【解決手段】本発明は、自然な、きめの有る色調効果を生じさせ得るミクロカプセル化された着色剤の耐破砕性ブレンドを含むパーソナルケア又は化粧品組成物に関するものである。化粧トリートメント方法は、このようなパーソナルケア又は化粧品組成物を、体の少なくとも一部に適用することからなる。本発明の目的は、封入された又はカプセル化された着色剤を含むポリマー状粒子を含む化粧品組成物であって、長期間にわたって、そして更に様々な環境に晒された場合に、着色剤を保持する組成物を提供することにある。本発明の他の目的は、ポリマーに封入された着色剤を含む化粧品組成物であって、粒子が耐破砕性であり、そして、乱暴な取り扱いに耐え、それ故、改良された視覚的効果を与える組成物を提供することにある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル化された着色剤を含む組成物及びパーソナルケア用途におけるその使用に関するものである。より特別には、本発明は、耐破砕性のカプセル化された着色剤を含有する組成物及びパーソナルケア用途におけるその使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
種々の用途に使用することができる、改良された耐破砕性を持つ粒子を提供することに対する要求が存在する。とりわけ、封入又はカプセル化された着色剤を含む生成物であって、長期間にわたって着色剤を保持し、そして様々な環境に晒された場合、改良された耐破砕性を示す生成物を提供することに対する要求が存在する。これは特に、染料を恒久的に保持することが一般的に困難な、油溶性及び水溶性染料を用いる場合にそうである。化粧品組成物において、染料が恒久的に保持されないとき、これは、化粧品の長期間の視覚的効果を損ない得る。
米国特許第5234711号明細書は、インク組成物に用いられる顔料のカプセル化方法及び化粧品のためのその使用を記載している。化粧品はとりわけ、アイライナーペンに関するものである。
米国特許第5382433号明細書及び国際特許出願公開第98/5002号パンフレットは、マイクロカプセル化された顔料粒子を含む化粧用スティックの使用を記載している。米国特許第5382433号明細書におけるカプセル化された顔料は、コアセルベーション重合により製造される。前記国際特許出願は、化粧品組成物中に揮発性溶剤を含むことにより、この特許を拡張している。前記揮発性溶剤は、マイクロカプセル化された材料のザラザラした触感を極小化するために存在している。
カプセル化された又は封入された着色剤を提供するための種々の技術が知られている。例えば、公開された国際特許出願公開第91/06277号パンフレットは、無水の基剤又はビーヒクル中に分散された活性化可能な休眠顔料を有する化粧品組成物を記載している。粉砕された顔料又は液体キャリヤ分散液はマイクロカプセル化されて、マイクロ寸法の粒子の安定な、乾燥した易流動性粉末を形成する。カプセル化の好ましい方法は、コアセルベーション法により、例えば、連続的な外部水性相中に液体分散液を乳化してマイクロ寸法の液滴を形成し、そして、コロイド状物質の錯体を前記外部水性相に添加し、その結果、各液滴の上又は周囲に堆積物を形成することにより、外壁又はシェルを形成する。マイクロカプセルは、物理的な力が与えられた場合に破壊され、そして休眠顔料を放出するように意図されている。
米国特許第5234711号明細書は、化粧品を製造する際に有用な顔料粒子をカプセル化する方法に関するものである。顔料粒子の湿潤性、分散性及び耐熱性を向上させるためにカプセル化法を用いることが、この文献の目的である。前記カプセル化法は、水性媒体中でのレドックス又はフリーラジカルビニル重合を含む。
公開された欧州特許出願公開第225799A3号明細書は、ポリマー状の殼内にカプセル化されている、液体、ゲル、ワックス或いは低温溶融性固体キャリヤ相中のマイクロカプセル化された固体の非磁性着色物質を記載している。前記殼上に吸収されたものは、シラン又は、前記固体着色物質の表面の親油性を増加させるチタネートカップリング剤である。
公開された欧州特許出願公開第445342A1号明細書は、溶媒和染料を樹脂に配合し、そして化粧品キャリヤと混合することにより形成された顔料を含む化粧品組成物に関するものである。存在する顔料の量は、皮膚、爪又は髪に適用された場合に、魅力的な化粧効果を提供するために充分である。化粧品として許容されるどの様な可溶性染料も使用され得る。微細な粉末に粉砕され得る限り、どの様な樹脂も使用され得る。溶媒和染料は、弾性化された又は溶融された樹脂に該染料を添加するか、或いは、重合されていない樹
脂と、染料及び樹脂のための相互溶剤との溶液に該染料を溶解し、その後該樹脂を重合することにより、又は該染料を該樹脂に接触させることにより、該樹脂に配合し得る。染料を含浸させた樹脂粉末は、種々の化粧品組成物において使用し得ると言われている。
国際特許出願公開第02/090445パンフレットは、退色の問題に取り組んでおり、そして、マトリックスポリマーと、それ全体に分散された着色剤とを含むポリマー状粒子を提供している。マトリックスポリマーは、揮発性対イオンとの塩であるエチレン性の不飽和イオン性モノマーである第一モノマーと、50℃を越えるガラス転移温度のホモポリマーを形成することが可能なエチレン性の不飽和疎水性モノマーである第二モノマーとのモノマーブレンドから形成されている。典型的なマトリックスポリマーは、スチレンとアクリル酸アンモニウムとから形成されたコポリマーを含む。ポリマー状粒子は、非常に良好な保持特性を示し、そして、種々の条件下で、着色剤を保持することができる。しかしながら、これらの粒子は、乱暴に取り扱われた場合に、それらが破砕し得、そして、一定条件下で粉々にさえなる欠点を持つ傾向があり、そして、これは、着色剤の損失を導き得る。
同時係属中の米国特許出願第10/785208号明細書は、国際特許出願公開第02/090445号パンフレットに記載された方法と同様の方法で製造されたマイクロカプセル化された着色剤のブレンドの化粧品組成物における使用を記載している。このブレンドは、適用された場合、きめの有る自然な色調の着色を与えるか、或いは、化粧品自体の表面又は内部に、同様の効果を生じさせる。しかしながら、上記の如く、このマイクロカプセルは、本発明で用いられるものとは構造的に異なり、そして、それらの耐破砕性を欠いている。
【特許文献1】米国特許第5234711号明細書
【特許文献2】米国特許第5382433号明細書
【特許文献3】国際特許出願公開第98/5002号パンフレット
【特許文献4】国際特許出願公開第91/06277号パンフレット
【特許文献5】欧州特許出願公開第225799A3号明細書
【特許文献6】欧州特許出願公開第445342A1号明細書
【特許文献7】国際特許出願公開第02/090445号パンフレット
【特許文献8】米国特許出願第10/785208号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、封入された又はカプセル化された着色剤を含むポリマー状粒子を含む化粧品組成物であって、長期間にわたって、そして更に様々な環境に晒された場合に、着色剤を保持する組成物を提供することにある。着色剤が油溶性、そして特に、染料を恒久的に保持することが一般的に困難な水溶性染料である場合に、これはとりわけ重要である。化粧品組成物において、染料が恒久的に保持されない場合、これは、長期使用後に化粧品の視覚的効果を損ない得る。
着色剤のカプセル化又は封入は、着色剤の視覚的不具合を生じさせ得る。これは、一定波長の光をポリマーが吸収する結果、又は、時には、ポリマー粒子の不規則な形態の結果であろう。前記粒子が耐破砕性でない場合も同じである。粒子における破壊又は破壊された粒子もまた、着色剤の視覚的不具合を導くであろう。
従って、本発明の他の目的は、ポリマーに封入された着色剤を含む化粧品組成物であって、粒子が耐破砕性であり、そして、乱暴な取り扱いに耐え、それ故、改良された視覚的効果を与える組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一つの局面において、本発明は、少なくとも1種の着色剤の有効着色量を含む微粒子であって、前記着色剤は、エチレン性の不飽和イオン性モノマーである第一モノマーと、50℃を越えるガラス転移温度のホモポリマーを形成することが可能なエチレン性の不飽和
疎水性モノマーである第二モノマーとからなるモノマーのブレンドから形成されているマトリックスポリマー中に封入されており、二次粒子が前記マトリックス全体に分散されており、前記二次粒子は、50℃を越えるガラス転移温度を有するホモポリマーを形成することが可能なエチレン性の不飽和疎水性モノマー及び所望により他のモノマーから形成されている疎水性ポリマーからなり、前記疎水性ポリマーは、前記マトリックスポリマーである疎水性ポリマーとは別のものであるところの、微粒子を提供することである。個々の着色剤微粒子は、典型的には、1ミクロンと60ミクロンと間の寸法を有する。
他の局面において、本発明は、少なくとも2種の着色剤のブレンドの有効着色量並びに、化粧品に許容されるキャリヤ又は助剤を含む固体又は液体のパーソナルケア又は化粧品組成物であって、
前記着色剤は、エチレン性の不飽和イオン性モノマーである第一モノマーと、50℃を越えるガラス転移温度のホモポリマーを形成することが可能なエチレン性の不飽和疎水性モノマーである第二モノマーとからなるモノマーのブレンドから形成されている1種又はそれより多くの微粒状マトリックスポリマー中に封入されており、二次粒子が前記マトリックス全体に分散されており、前記二次粒子は、50℃を越えるガラス転移温度を有するホモポリマーを形成することが可能なエチレン性の不飽和疎水性モノマー及び所望により他のモノマーから形成されている疎水性ポリマーからなり、前記疎水性ポリマーは、前記マトリックスポリマーである疎水性ポリマーとは別のものであるところの、組成物を提供することである。
前記組成物における着色剤は、互いに異なる少なくとも2色から選択される。一つの実施態様において、原色黄、赤及び青のうちの少なくとも2色のブレンドが用いられる。
本発明はまた、体を着色する方法であって、上記のような少なくとも2種の微粒状着色剤ブレンドの有効着色量を有する液体又は固体パーソナルケア又は化粧品組成物を、前記体の少なくとも一部に適用することからなる方法を提供する。
本発明の微粒状着色剤ブレンドは、より自然な皮膚様外観のような視覚的特性を向上させる。更に、マトリックスポリマーは、激しい生成条件又は取り扱いの下で、破砕せず、従って、貯蔵又は使用中、望ましい審美的効果を保持する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
マトリックスポリマーと、該マトリックス全体に分散された二次粒子とからなる微粒状粒子であって、前記マトリックスポリマーは、エチレン性不飽和イオン性モノマーである第一モノマーと、50℃を越えるガラス転移温度のホモポリマーを形成することが可能なエチレン性不飽和疎水性モノマーである第二モノマーとからなるモノマーブレンドから形成されており、前記二次粒子は、50℃を越えるガラス転移温度を有するホモポリマーを形成することが可能なエチレン性不飽和疎水性モノマー及び所望により他のモノマーから形成されている疎水性ポリマーからなり、該疎水性ポリマーは、マトリックスポリマーである疎水性ポリマーとは別のものであるところの、微粒状粒子は、
A)第一モノマー及び第二モノマーを含むモノマーブレンドから形成されたポリマー状塩の水性相を用意する工程、
B)該水性相中で二次粒子を形成するか、又は、二次粒子を該水性相と混合する工程、
C)エマルジョンを形成するための、両親媒性ポリマー状安定剤を好ましくは含む水不混和液体相中に、前記水性相を含む分散液を形成する工程、及び
D)前記分散液を、水性粒子から水を溜去し、それにより、前記マトリックスポリマー全体に分散された第二ポリマーを含む固体粒子を形成するところの脱水に付す工程、
からなる方法により得られ得る。
【0006】
好ましくは、マトリックスポリマーを形成するために使用される第一モノマーは、揮発性対イオン成分の塩である。前記脱水工程(D)の間、塩の揮発性対イオン成分は、望ましくは溜去される。これにより、対イオン成分の少なくとも一部が溜去される。例えば、ポリマー状マトリックスがアンモニウム塩である場合、揮発性成分アンモニアが溜去され
る。従って、蒸溜工程の間に、マトリックスポリマーは、その遊離酸又は遊離塩基形態に転換されるであろう。
本発明において有用な粒子は着色剤を含む。着色剤は顔料、染料又はレーキから選択され得る。粒子を製造する方法において、着色剤がマトリックスポリマー全体に分散され得るように、着色剤が水性相中に溶解又は分散されていることが特に望ましい。
上記ポリマー状微粒子は、改良された耐破砕性と共に改良された視覚的特性を示すことが見出された。更に、ポリマーマトリックスは、長期にわたる使用の下でさえも、封入された着色剤を放出させない。着色剤がマトリックスポリマー全体に分散されており、そして、マトリックスポリマーが着色剤に不浸透性である粒子を提供することが特に望ましい。
ポリマー状生成物は、マトリックスポリマーが架橋されるとき、更に強化され得る。この架橋は、前記方法において架橋工程を含む結果であり得る。これは、ポリマー中に自己架橋性基、例えばメチロール官能性基を持つモノマー状繰り返し単位を含むことにより達成され得る。けれども好ましくは、架橋は、架橋剤を水性相ポリマー中に含むことにより達成される。架橋剤は一般的に、ポリマー鎖上の官能性基と反応する化合物である。例えば、ポリマー鎖がアニオン性基を含む場合、適する架橋剤はアジリジン、ジエポキシド、カルボジアミド、シラン又は多価金属、例えばアルミニウム、亜鉛又はジルコニウムを含む。特に好ましい架橋剤は、炭酸アンモニウムジルコニウム又は酸化亜鉛である。他の特に好ましい架橋剤の群は、ポリマー鎖の間に共有結合を形成する化合物、例えばシラン又はジエポキシドを含む。
架橋方法は、望ましくは、脱水工程の間に起こる。従って、架橋剤が含まれる場合、それは一般的に、脱水が開始されるまで休眠している。
【0007】
50℃を越える、好ましくは60℃又は80よりも高いガラス転移温度のホモポリマーを形成し得る疎水性モノマーの特別な組み合わせから形成されたポリマーは、着色剤並びに他の添加剤に対する不浸透性において、大幅に改良された特性を示すことが見出された。疎水性モノマーと言うと、該モノマーが水100mL当たり5g未満の、水に対する溶解度を有することが意味される。
ポリマーに対するガラス転移温度(Tg)は、「化学技術大辞典(Encyclopedia of Chemical Technology)」、第19巻、第4版、第891頁において、それ以下では、(1)全分子の遷移運動、及び(2)鎖の40個ないし50個の炭素原子セグメントの巻き込み又は巻きほどしの両方が凍結される温度として定義されている。従って、そのTg以下では、ポリマーは流動又はゴム弾性を示さないであろう。
ポリマーのTgは、示差走査熱量測定法(DSC)を使用して決定され得る。
一般的に、粒子の平均粒径は、約100ミクロン未満である。好ましくは、粒子の平均粒径は、約1ミクロンないし60ミクロン、例えば1ミクロンないし40ミクロン、そしてとりわけ1ミクロンと30ミクロンとの間の範囲内にある。平均粒径は、文献において充分立証された標準法に従って、コールター(Coulter)製粒径分析計により決定される。
理論上は限定されることなく、イオン性モノマーと疎水性モノマーとの特別な組み合わせは、着色剤並びに他の添加剤に対する不浸透性における改良に関与すると思われる程良い親水性と硬度とを持つポリマーを提供すると信じられている。疎水性ポリマーを含む二次粒子の存在が、改良された耐破砕性を持つ粒子を提供することに関与するようである。
典型的には、マトリックスポリマーを造るためのポリマーブレンドは少なくとも50質量%の疎水性モノマーを含み得、残部はイオン性モノマーから形成されている。けれども一般的には、疎水性モノマーは少なくとも60質量%の量で存在する。好ましい組成物は、疎水性ポリマー65質量%ないし90質量%、例えば約70質量%又は75質量%を含む。
疎水性モノマーの具体例は、スチレン、メチルメタクリレート、第三ブチルメタクリレ
ート、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート及びイソボルニルメタクリレート等である。
【0008】
ポリマーの浸透性を不利に増加させることなく、疎水性モノマーを、少なくとも50℃のガラス転移温度を有するホモポリマーを形成することが不可能なエチレン性の不飽和カルボン酸エステルで置き換えることは不可能であることが見出された。また好ましくは、それでも、Tgは少なくとも60℃又は少なくとも80℃であるべきである。例えば、本発明で用いられる疎水性モノマーモノマーを他の(メタ)アクリル酸エステル、例えば2−エチルヘキシルアクリレートにより置き換えることは不適切である。最上の結果は、一般的に、非常に高いTgのポリマーを形成することが可能なモノマーの使用により得られる。それ故、疎水性モノマーとして酢酸エチル又は酢酸プロピルを使用すると、あまり好ましくない生成物が製造されるであろう。
イオン性モノマーは、アニオン性基又はカチオン性基を含み得、或いはその他に、潜在的なイオン性、例えば酸無水物の形態であってよい。好ましくは、イオン性モノマーは、エチレン性不飽和アニオン性又は潜在的なアニオン性モノマーである。適するアニオン性又は潜在的なアニオン性モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、イタコン酸、イタコン酸無水物、クロトン酸、ビニル酢酸、(メタ)アリルスルホン酸、ビニルスルホン酸及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸を含む。好ましいアニオン性モノマーは、カルボン酸又は酸無水物である。
イオン性モノマーがアニオン性、例えばカルボン酸又は無水物である場合は、揮発性対イオンは、アンモニア又は揮発性アミン成分であってよい。一般的に、揮発性アミン成分は、低い温度又は中程度の温度、例えば200℃までの温度により溜去され得る液体である。好ましくは、100℃未満の温度で、減圧下で、揮発性アミンを溜去することが可能である。従って、ポリマーは、遊離酸形態で製造され、その後、水酸化アンモニウム又は揮発性アミン、例えばエタノールアミン、メタノールアミン、1−プロパノールアミン、2−プロパノールアミン、ジメタノールアミン又はジエタノールアミンの水溶液を用いて中和され得る。もう一つの方法として、ポリマーは、アニオン性モノマーのアンモニウム又は揮発性アミン塩と疎水性モノマーとの共重合により製造され得る。
【0009】
一般的に、マトリックスポリマーは、どの様な適する重合方法によっても製造され得る。例えば、前記ポリマーは、例えば欧州特許出願公開第A−697423号明細書又は米国特許第5070136号明細書に記載された水性エマルジョン重合により都合良く製造され得る。前記ポリマーは、その後、水酸化アンモニウム又は揮発性アミンの水溶液を添加することにより、中和することができる。
代表的な重合方法において、疎水性モノマーとアニオン性モノマーとのブレンドは、適量の乳化剤を含む水相に乳化される。代表的には、前記乳化剤は、水性エマルジョンを形成するために適する、市販品を入手し得るどの様な乳化剤であってもよい。望ましくは、前記乳化剤は、水不混和性モノマー相よりも水性相により易溶性である傾向があり、従って、高い親水性親油性均衡(HLB)を示す傾向がある。モノマーの乳化は、モノマー/水性相を激しい撹拌又は振震に付するか、又は別の方法として、モノマー/水性相をスクリーン又はメッシュを通過させることを含む、公知の乳化技術により行われ得る。その後、重合は、適する開始系、例えば紫外線開始剤又は熱開始剤を使用することにより行われ得る。重合を開始するために適する技術は、モノマーの水性エマルジョンの温度を70℃又は80℃より高め、その後、モノマー重量に対して50ppmと1000ppmとの間の過硫酸アンモニウムを添加することである。
一般的に、マトリックスポリマーは、200000までの分子量(標準的な工業的パラメーターを使用して、GPCにより決定)を有している。好ましくは、前記ポリマーは、50000未満、例えば2000ないし20000の分子量を有している。通常、マトリックスポリマーの最適な分子量は、約6000ないし12000である。
特に好ましいマトリックスポリマーは、スチレンとアクリル酸アンモニウムとのコポリマーである。より好ましくは、前記ポリマーは、前記方法がとりわけ炭酸アンモニウムジルコニウム又は酸化亜鉛である架橋剤を用いる場合に使用される。。
【0010】
前記方法の別の変法において、イオン性モノマーは、カチオン性又は潜在的カチオン性、例えばエチレン性不飽和アミンであってよい。本発明の前記実施形態において、揮発性対イオン成分は、揮発性酸成分である。従って、本発明の前記実施形態において、マトリックスポリマーは、アニオン性モノマーがカチオン性又は潜在的カチオン性モノマーに置き換われる以上は、前述のアニオン性マトリックスポリマーにおける方法と同様の方法で製造することができる。一般的に、前記ポリマーが、遊離アミンと疎水性モノマーとのコポリマーの形態で製造される場合は、それは、適する揮発性酸、例えば酢酸、蟻酸、プロピオン酸、酪酸、又は更に炭酸であっても、混和することにより中和される。好ましくは、ポリマーは揮発性カルボン酸により中和される。
適するカチオン性又は潜在的カチオン性モノマーは、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド又はアリールアミン及び他のエチレン性不飽和アミン及びその酸付加塩を含む。代表的には、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートは、ジメチルアミノメチルアクリレート、ジメチルアミノメチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルメタクリレート、ジメチルアミノブチルアクリレート、ジメチルアミノブチルメタクリレート、ジエチルアミノブチルアクリレート及びジエチルアミノブチルメタクリレートを含む。代表的には、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドは、ジメチルアミノメチルアクリルアミド、ジメチルアミノメチルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジエチルアミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジエチルアミノプロピルアクリルアミド、ジエチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノブチルアクリルアミド、ジメチルアミノブチルメタクリルアミド、ジエチルアミノブチルアクリルアミド及びジエチルアミノブチルメタクリルアミドを含む。通常、アリルアミンはジアリルアミン及びトリアリルアミンを含む。
二次粒子は、50℃を越えるガラス転移温度を有するホモポリマーを形成することが可能であるエチレン性不飽和疎水性モノマー及び所望により他のモノマーから形成されている疎水性ポリマーからなり、前記疎水性ポリマーは、マトリックスポリマーとは別のものである。エチレン性不飽和疎水性モノマーは、マトリックスポリマーを形成するために使用される第二モノマーに対して上記において定義されたモノマーの何れであってもよい。好ましくは、疎水性モノマーは、マトリックスポリマーを形成するために使用される第二モノマーと同一のものである。前記疎水性モノマーの具体例は、スチレン、メチルメタクリレート、第三ブチルメタクリレート、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート及びイソボルニルメタクリレートである。好ましくは、疎水性モノマーはスチレンである。
【0011】
疎水性モノマーは、単独で重合され得、又は、別の場合として、所望により、上記において定義された1種又はそれより多くの他の疎水性モノマーと共に重合され得る。それは、50℃を越えるガラス転移温度のホモポリマーを形成することが可能な疎水性モノマーではない他のモノマーを、但し、該モノマーがどの様な有害な効果も生じないことを条件に、含み得る。前記他のモノマーは、疎水性モノマー、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート又はステアリルアクリレートの様な、アクリル酸又はメタクリル酸の長鎖アルキルエステルであり得る。代表的には、この様なモノマーが含まれる場合、それらは、二次粒子のために使用されるモノマーの質量に基づいて、20質量%を越えない量で存在しな
ければならない。好ましくは、前記モノマーは、10質量%未満、そしてより好ましくは5質量%未満の量で存在する。
別の場合として、前記他のモノマーは、親水性モノマーであってよい。前記親水性モノマーは非イオン性の、例えばアクリルアミドであり得るか、又は、それは、イオン性の、例えば、マトリックスポリマーを形成するために使用される第一モノマーに対して定義されたものであり得る。一般的に、このようなモノマーは、ポリマーが疎水性である様により少ない比率で使用される傾向がある。この様なモノマーが含まれる場合、それらは、二次粒子のために使用されるモノマーの質量に基づいて、20質量%を越えない量で存在しなければならない。好ましくは、前記モノマーは、10質量%未満、そしてより好ましくは5質量%未満の量で存在する。
二次粒子は、50℃を越えるガラス転移温度のホモポリマーを形成することが可能な1種又はそれより多くのエチレン性不飽和疎水性モノマーから完全に形成されている疎水性ポリマーからなることが特に好ましい。特に適する疎水性ポリマーは、スチレンとメチルメタクリレートとのコポリマー又はスチレンのホモポリマーである。スチレンとメチルメタクリレートとのコポリマーは、少なくとも40質量%のスチレンと、60質量%までのメチルメタクリレートとを含む。好ましくは、前記コポリマーは、スチレンとメチルメタクリレートとの質量比が50:50ないし95:5、そしてより好ましくは60:40ないし80:20、特に好ましくは70:30ないし75:25である。
一般的に、二次粒子は、1ミクロン未満の、そして通常750nm未満の平均粒径を有する。好ましくは、二次粒子は、50nmと500nmとの間の平均粒径を有する。二次粒子は、どの様な慣用手段によっても製造され得る。代表的には、前記粒子は水性エマルジョン重合により製造され得る。好ましくは、前記粒子は、先行技術の文献に記載された、例えば欧州特許出願公開第A−531005号明細書又は欧州特許出願公開第A−449450号明細書に記載された、どの様な代表的なマイクロエマルジョン重合方法によっても製造される。
代表的には、二次粒子は、連続する水性相(20質量%と80質量%との間)、モノマーを含む分散された油相(10質量%と30質量%との間)、及び界面活性剤及び/又は安定剤(10質量%と70質量%との間)を含むマイクロエマルジョンを形成することにより製造され得る。一般的に、界面活性剤及び/又は安定剤は、主に水性相中に存在する。好ましい界面活性剤及び/又は安定剤は、ポリマーマトリックスを形成するために使用されるポリマーの水溶液である。特に好ましい界面活性剤及び/又は安定剤は、マトリックスポリマーに対して上記において定義されたものと同様に、アクリル酸アンモニウムとスチレンとのコポリマーである。
【0012】
マイクロエマルジョン中でのモノマーの重合は、適する開始系、例えば紫外線開始剤又は熱開始剤により行うことができる。重合を開始するために適する技術は、例えば、モノマーの水性エマルジョンの温度を70℃又は80℃よりに高め、その後、モノマー重量に対して50ppmと1000ppmとの間の過硫酸アンモニウム又はアゾ化合物、例えばアゾジイソブチロニトリルを添加することである。それ以外の方法は、適する過酸化物、例えば室温硬化性過酸化物、又は、光開始剤を使用し得る。ほぼ室温で、例えば光開始剤を用いて重合を行うことが好ましい。
一般的に、二次粒子は、2000000までの分子量(標準的な工業的パラメーターを使用して、GPCにより決定)を有している。好ましくは、前記ポリマーは、500000未満、例えば5000ないし300000の分子量を有している。通常、前記ポリマーの最適な分子量は、100000と200000との間である。
二次粒子がコアシェル構造を有し、該コアが、ポリマー状シェルにより取り囲まれた疎水性ポリマーを含むことが好ましい。より好ましくは、二次粒子は、疎水性ポリマーからなるコアと、マトリックスポリマーからなるシェルとを含む。マトリックスポリマーのシェルが、重合中に、疎水性ポリマーのコアを取り囲んで形成されることが特に好ましい。
先に示したように、本発明の粒子は着色剤を含む。それらは更に、別の活性成分、例え
ば、紫外線吸収剤、紫外線反射材、防炎加工剤又は活性染料トレーサー物質を含んでよい。
粒子は、1種又はそれより多くの着色剤を封入し、そして該着色剤は、どの様な着色剤であってもよく、例えば染料、顔料又はレーキであってもよい。代表的な適する着色剤は、CTFA及びFDAにより、化粧品における使用を認定されたどの様な有機又は無機顔料或いは着色剤、例えば、レーキ、酸化鉄、二酸化チタン、硫化鉄又は、化粧品組成物において使用される慣用の顔料をも含む。
【0013】
顔料の例は、無機顔料、例えばカーボンブラック、ディーアンドシーレッド7、カルシウムレーキ、ディーアンドシーレッド30、タルクレーキ、ディーアンドシーレッド6、バリウムレーキ、ラセット酸化鉄、イエロー酸化鉄、ブラウン酸化鉄、タルク、カオリン、雲母、雲母チタニウム、レッド酸化鉄、珪酸マグネシウム及び酸化チタン;並びに、有機顔料、例えば赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色219号、赤色228号、赤色404号、黄色205号、黄色401号、橙色401号及び青色404号を含む。建染め染料の例は、赤色226号、青色204号及び青色201号である。レーキ染料の例は、アルミニウム、カルシウム又はバリウムを用いてレーキにされた種々の酸性染料を含む。
一実施態様において、着色剤は水溶性染料の水溶液である。この様な染料は、エフディーアンドシーブルーNo.11、エフディーアンドシーブルーNo.12、エフディーアンドシーグリーンNo.13、エフディーアンドシーレッドNo.13、エフディーアンドシーレッドNo.140、エフディーアンドシーイエローNo.15、エフディーアンドシーイエローNo.16、ディーアンドシーブルーNo.14、ディーアンドシーブルーNo.19;ディーアンドシーグリーンNo.15、ディーアンドシーグリーンNo.16、ディーアンドシーグリーンNo.18、ディーアンドシーオレンジNo.14、ディーアンドシーオレンジNo.15、ディーアンドシーオレンジNo.110、ディーアンドシーオレンジNo.111、ディーアンドシーオレンジNo.117、エフディーアンドシーレッドNo.14、ディーアンドシーレッドNo.16、ディーアンドシーレッドNo.17、ディーアンドシーレッドNo.18、ディーアンドシーレッドNo.19、ディーアンドシーレッドNo.117、ディーアンドシーレッドNo.119、ディーアンドシーレッドNo.121、ディーアンドシーレッドNo.122、ディーアンドシーレッドNo.127、ディーアンドシーレッドNo.128、ディーアンドシーレッドNo.130、ディーアンドシーレッドNo.131、ディーアンドシーレッドNo.134、ディーアンドシーレッドNo.139、エフディーアンドシーレッドNo.140、ディーアンドシーバイオレットNo.12、ディーアンドシーイエローNo.17、エクストラディーアンドシーイエローNo.17、ディーアンドシーイエローNo.18、ディーアンドシーイエローNo.111、ディーアンドシーブラウンNo.11、エクストラディーアンドシーバイオレットNo.12、ディーアンドシーブルーNo.16及びディーアンドシーイエローNo.110を含み得る。
【0014】
上記染料は、周知の、市販品を入手可能な物質であり、それらの化学構造は、例えば、21シー.エフ.アール.パート74(1988年4月1日に改訂されたもの)に、そして、コスメチックス,トイレトリー アンド フラグランシズ アソシエーション(Cosmetics,Toiletry and Fragraces Association,Inc.)により刊行されたシーティーエフエー化粧品成分ハンドブック(CTFA Cosmetic Ingredient Handbook)(1988年)に記載されている。これらの刊行物は参照として本明細書に取り込まれている。
認定された染料は水溶性又は、好ましくは、そのレーキであってよい。レーキは、可溶性染料を、顔料の組成の基礎部分である反応性又は吸収性層上に沈澱させることにより製造された有機顔料である。大部分のレーキはアルミニウム、バリウム又はカルシウムに由来する。皮膚を染色しない油溶性染料がそのような傾向を示すように一時的な色が望まれ
る場合に、これらの不溶性顔料は、粉末又は液体のメイキャプ製品において主に使用される。酸化鉄、酸化亜鉛及び二酸化チタン(最も白い白色顔料)と共に、レーキは、これらの製品において使用される。
着色剤は、潜在着色剤、例えば適する開始機構、例えば熱又は照射に晒されると発色する発色剤であってもよい。好適には、このような封入された発色剤は、適する基材上にコートされ得るか又は該基材に配合され得、次いで、発色させるために処理される。ポリマー状粒子として発色剤を用意することの利点は、それらがより容易に加工され、そして望ましい方法で基材に配合され得ることである。発色剤はまた、それがポリマー粒子内に封入されている場合でさえも、活性化され得る。
【0015】
下記の表は、食品、医薬品及び/又は化粧品において使用するために、現在認定されている染料及び着色剤を一覧表示する。本明細書における使用のために選択される着色剤は、好ましくは、下記の例示的な一覧から選択される。

表1−食品、医薬品、化粧品において使用するため認定された染料(FDC色)
┌───────────┬───────────┬───────────┐
│エフディーアンドシーブ│エフディーアンドシーグ│エフディーアンドシーレ│
│ルーNo.1 │リーンNo.3 │ッドNo.4 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│エフディーアンドシーレ│エフディーアンドシーイ│エフディーアンドシーイ│
│ッドNo.40 │エローNo.5 │エローNo.6 │
└───────────┴───────────┴───────────┘

表2−局所的に適用される医薬品及び化粧品のために認定された染料
┌───────────┬───────────┬───────────┐
│エクストラディーシーバ│エクストラディーアンド│エクストラディーアンド│
│イオレット#2 │シーイエローNo.7 │シーバイオレットNo.│
│ │ │2 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーブラウ│エフディーアンドシーレ│ディーアンドシーレッド│
│ンNo.1 │ッドNo.4 │No.17 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│
│No.31 │No.34 │No.39 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーバイオ│ディーアンドシーブルー│ディーアンドシーグリー│
│レットNo.2 │No.4 │ンNo.6 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーグリー│ディーアンドシーイエロ│ディーアンドシーイエロ│
│ンNo.8 │ーNo.7 │ーNo.8 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーイエロ│ディーアンドシーオレン│ディーアンドシーオレン│
│ーNo.11 │ジNo.4 │ジNo.10 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーオレン│ │ │
│ジNo.11 │ │ │
└───────────┴───────────┴───────────┘

表3−医薬品及び食品のみのために認定された染料
┌───────────┬───────────┬───────────┐
│ディーアンドシーブルー│ディーアンドシーブラウ│ディーアンドシーグリー│
│No.4 │ンNo.1 │ンNo.5 │
│ │ │ │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーグリー│ディーアンドシーグリー│ディーアンドシーオレン│
│ンNo.6 │ンNo.4 │ジNo.4 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーオレン│ディーアンドシーオレン│ディーアンドシーオレン│
│ジNo.5 │ジNo.10 │ジNo.11 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│
│No.6 │No.7 │No.17 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│
│No.21 │No.22 │No.27 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│
│No.28 │No.30 │No.31 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│ディーアンドシーレッド│
│No.33 │No.34 │No.36 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーバイオ│ディーアンドシーイエロ│ディーアンドシーイエロ│
│レットNo.2 │ーNo.7 │ーNo.8 │
├───────────┼───────────┼───────────┤
│ディーアンドシーイエロ│ディーアンドシーイエロ│ │
│ーNo.10 │ーNo.11 │ │
└───────────┴───────────┴───────────┘
【0016】
アルミニウム粉末、香辛料、ビスマスオキシクロリド、ブロンズ粉末、キャラメル、カーミン、β−カロテン、水酸化クロムグリーン、酸化クロムグリーン銅(金属粉末)、ジヒドロキシアセトン、2ナトリウムEDTA−銅、フェロシアン酸第二鉄アンモニウム、フェロシアン酸第二鉄、グアニン(パールエッセンス)、グアイアズレン(アズレン)、酸化鉄、蛍光性硫化亜鉛、マンガンバイオレット、雲母、葉ろう石、銀(着色性マニキュア用)、二酸化チタン、ウルトラマリン(青、緑、桃、赤及び紫)及び酸化亜鉛を含む幾つかの着色剤は認定を免除され、そして、化粧品用途のために恒久的に一覧表示される。
本発明の着色された粒子を製造するための方法は、着色剤を含むマトリックスポリマーの水溶液を水不混和性液体内に分散させることからなる。典型的には、水不混和性液体は有機液体又は有機液体のブレンドである。好ましい有機液体は、非揮発性パラフィン油と揮発性パラフィン油との混合物である。前記2種類の油は、等質量比で使用され得るが、しかし、一般的には、非揮発性油を過剰に、例えば、50ないし75質量部を越える非揮発性油に対して、25ないし50質量部未満の揮発性油を使用することが、しばしば好ましい。
前記方法において、水不混和性液体中にポリマー状両親媒性安定剤を含むのが望ましい。両親媒性安定剤は、市販品を入手し得る如何なる両親媒性安定剤、例えば、ハイパーマー(HYPERMER;登録商標)(ICI社から入手可能)であってもよい。適する安定剤はまた、国際特許出願公開第97/24179号に記載された安定剤を含む。
界面活性剤の様な両親媒性安定剤に加えて、他の安定剤を含むことも可能であるが、唯一の安定剤が両親媒性安定剤であることが、一般的には好ましい。
【0017】
前記方法において、脱水工程は如何なる慣用の手段によっても達成され得る。望ましくは、油中分散物を真空蒸溜に付すことで、脱水を行い得る。一般的に、これは、高められた温度、例えば、30℃又はそれより高い温度を必要とする。遥かに高い温度、例えば、80℃ないし90℃も使用することが可能であるが、60℃又は70℃以下の温度を使用することが好ましい。
真空蒸溜の代わりに、噴霧乾燥により、脱水を行うことが望ましい。好適には、これは、国際特許出願公開第97/34945号に記載された噴霧乾燥法により達成され得る。
脱水工程は、マトリックスポリマーの水溶液から水及び更に揮発性対イオン成分を除去し、その結果、乾燥ポリマーマトリックスを得、これは水に不溶性で且つ非膨潤性であり、その中に、ポリマーマトリックス全体に分散されている着色剤を含む。
0.1ミクロンないし60ミクロンの平均径を有するカプセル化された着色剤微小球が好ましく、例えば1ミクロンないし40ミクロン、とりわけ1ミクロンないし30ミクロンである。
意図された用途次第で、好ましいへ平均粒径は異なる。例えば、本発明の一実施態様は、少なくとも2種のカプセル化された着色剤を含み、そして、10ミクロンと30ミクロンとの間の好ましい粒径を有する液体顔用化粧品配合物であってよい。他の実施態様は、1ミクロンと10ミクロンとの間の好ましい粒径を有する少なくとも2種のカプセル化された着色剤を含む口紅配合物であってよい。
【0018】
パーソナルケア又は化粧品組成物であって、その中に配合された(マイクロ)カプセル化された着色剤を含むものを用いることは、使用に当たり望ましい効果を生じることが見出された。特に、独特の色を有する少なくとも2種のマイクロカプセル化された着色剤のブレンド、特に、1種より多くの原色を含むブレンドを含む組成物は、自然な、きめの有る皮膚色調効果を生じさせるための効果的な手段である。原色は、赤、黄及び青を意味すると理解される。本発明のカプセル化物の更なる特徴は、しばしば着色剤の非カプセル化を起こす粉砕又は破砕の排除である。
一実施態様において、パーソナルケア又は化粧品組成物は、少なくとも2種の別々のマトリックスポリマー中に個別に設けられているマイクロカプセル化された着色剤のブレンドを含む。他の実施態様において、少なくとも2種のマイクロカプセル化された着色剤は、単一のマトリックスポリマー材料内に存在する。
本発明のパーソナルケア又は化粧品組成物は、前記組成物の全質量に基づいて、少なくとも2種のカプセル化された着色剤0.1質量%ないし70質量%、例えば1質量%ないし50質量%、そしてとりわけ5質量%ないし35質量%並びに、化粧品において許容されるキャリヤ又は助剤を含む。水は化粧品において許容され、そして殆どの場合、存在するけれども、表現“化粧品において許容されるキャリヤ又は助剤”は、パーソナルケア又は化粧品組成物において慣用的に用いられる水以外の少なくとも1種の物質を示すことを意図している。
本発明のパーソナルケア又は化粧品製剤は、油中水又は水中油エマルジョンとして、イオン性又は非イオン性両親媒性脂質の小嚢状分散物として、ゲルとして、又は固体スティックとして作成され得る。好ましくは、化粧品製剤は、液体の形態で存在する。
油中水又は水中油エマルジョンとして、パーソナルケア又は化粧品製剤は、好ましくは、油状相5%ないし50%、乳化剤5%ないし20%及び水30%ないし90%を含む。油状相は化粧品のために適する如何なる油も、例えば、1種又はそれより多くの炭化水素油、ワックス、天然油、シリコーン油、脂肪酸エステル又は脂肪アルコールも含み得る。
化粧液は微量の、例えば、10質量%までの一価−又は多価アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセロール又はソルビトールを含み得る。
【0019】
本発明の化粧品配合物は、広汎な化粧品中に含まれ得る。とりわけ、例えば、下記の製剤が考慮される:
−スキンケア剤、例えば、スキンエマルジョン、マルチエマルジョン又はスキンオイル及びボディパウダー;
−化粧用パーソナルケア剤、例えば、口紅、リップグロス、アイシャドー、液体メイキャップ、デイクリーム又はパウダー、顔用ローション、クリーム及びパウダー(ルーズ又はプレスト)の形態にある顔用メイキャップ;並びに
−光保護製剤、例えば、日焼けローション、クリーム又はオイル、日焼け止め及びプレタニング剤。
パーソナルケア製剤の形態に応じて、それは、カプセル化された着色剤に加えて、他の成分、例えば金属イオン封鎖剤、更なるカプセル化されていない着色剤、芳香剤、増粘剤又は固化剤(コンシステンシー調節剤)、皮膚軟化剤、紫外線吸収剤、皮膚保護剤、酸化防止剤及び保存剤を含み得る。
本発明の組成物は、従来技術で周知の方法により、適するカプセル化された着色剤をパーソナルケア配合物に物理的にブレンドすることにより、製造され得る。幾つかのこのような方法を実施例で説明する。
【0020】
本発明はまた、体を着色する方法であって、上記の少なくとも2種のカプセル化された着色剤のブレンドの有効着色量を有する液体又は固体のパーソナルケア又は化粧品配合物を、前記体の少なくとも一部に適用することからなる方法を提供する。
前記方法の一実施態様において、パーソナルケア又は化粧品配合物は、該配合物の全質量に基づいて、上記の少なくとも2種のカプセル化された着色剤0.1質量%ないし70質量%、例えば1質量%ないし50質量%、そしてとりわけ5質量%ないし35質量%を含む。
前記方法の一実施態様において、パーソナルケア又は化粧品組成物は、別々のマトリックスポリマー中に個別に設けられている少なくとも2種のマイクロカプセル化された着色剤のブレンドを含む。他の実施態様において、少なくとも2種のカプセル化された着色剤は、単一のマトリックスポリマー材料内に存在する。
前記方法の一実施態様において、パーソナルケア又は化粧品組成物は、油中水又は水中油エマルジョンとして、アルコール性又はアルコール含有配合物として、イオン性又は非イオン性両親媒性脂質の小嚢状分散物として、ゲルとして、又は固体スティックとして作成され得る。
前記方法の種々の実施態様において、パーソナルケア又は化粧組成物は、スキンケア製剤、化粧用パーソナルケア製剤又は光保護製剤中に存在する。
【実施例】
【0021】
下記実施例により、本発明の特定の実施態様を説明するが、しかし、本発明はそれらに限定されるものではない。本発明の思想又は範囲から逸脱することなく、開示された実施態様に対する多数の変化が、本明細書中の開示に基づいて成され得ると理解すべきである。従って、これらの実施例は、本発明の範囲を制限することを意味しない。むしろ、本発明の範囲は、添付された請求項及びそれらの均等物によってのみ決定される。これらの実施例において、全ての部は、特記しない限り、質量による。
実施例1.
着色剤60質量%及び架橋されたポリマー40質量%を含む耐破砕性の黄色に着色されたミクロビーズは、下記のように製造される。
スチレン−メチルメタクリレートコポリマー(70/30質量%モノマー比、分子量200000)マイクロエマルジョン32質量%及びスチレン−アクリル酸コポリマー(65/35質量%モノマー比、分子量6000)14質量%を含む46%ポリマーマイクロエマルジョン488gを水790gで稀釈し、その後、イエロー#10Alレーキ粉末[キングフィッシャー(Kingfisher)社製]313gと二酸化チタン56gとを高速ミキサーの下で粉砕することにより、水性相を製造した。得られた水性顔料分散物に、炭酸アンモニウムジルコニウムの50%水溶液19gを添加した。
別途、20%両親媒性安定剤(ステアリルメタクリレート90質量%、メタクリル酸コポリマー10質量%、分子量40000)76gを、イソパー(Isopar)G溶剤[エクソンモービル(Exxon Mobil)社から入手可能]1800gで稀釈することにより、油相を製造した。上記水性相を前記油相に、高剪断ホモゲナイザーの下で添加して、20ミクロンの平均水性液滴粒径を有する油中水エマルジョンを形成した。形成されたエマルジョンを真空蒸溜のために設置された1Lの反応器に移した。このエマルジョンを60℃に加温し、その後、真空蒸溜に付して、水/イソパーG溶剤混合物を除去した。蒸溜物中にもはや水が捕集されなくなるまで、真空蒸溜を100℃まで継続した。その後、反応器の内容物を更に1時間保持して、ジルコニウム架橋剤とカルボキシル化された支持樹脂との間の架橋反応を完結させた。
この熱処理工程の後、反応器の内容物を25℃に冷却し、そして、着色されたマイクロビーズを濾過により単離し、そして、90℃でオーブン乾燥した。
最終生成物は、20ミクロンの平均粒径を有する易流動性マイクロビーズであった。
【0022】
実施例2.
イエロー#10アルミニウムレーキ粉末の代わりにレッド#7カルシウムレーキ粉末(キングフィッシャー社製)313gを使用したこと以外は実施例1に記載された方法と同じ方法で、赤に着色されたマイクロビーズを製造した。
実施例3.
イエロー#10アルミニウムレーキ粉末の代わりにブルー#1カルシウムレーキ粉末(キングフィッシャー社製)313gを使用したこと以外は実施例1に記載された方法と同じ方法で、青に着色されたミクロビーズを製造した。
実施例4.
本実施例により、本発明により得られた着色されたマイクロビーズの耐破砕性を説明する。
実施例1のイエローマイクロビーズ30gをイソプロピルミリステート270gに添加した。得られたマイクロビーズスラリーを75℃に加温し、その後、高剪断ミキサーを用いて6000rpmで30分間均質化した。この処理の後、混合物を室温に冷却し、そして、マイクロビーズを光学顕微鏡下で検査した。光学顕微鏡は、本発明により製造された着色された粒子が、この厳しい処置の後に無傷で残ったことを示した。
実施例5.
46%ポリマーマイクロエマルジョン(スチレン−アクリル酸コポリマーで安定化されたスチレン−メタクリル酸メチルコポリマーマイクロエマルジョン)200gを水100gで稀釈することにより、水性相を製造した。この中に、ブルー#1Alレーキ粉末(キングフィッシャー社製)31gを、高剪断ミキサーを用いて分散させた。得られた分散液に、水80g中に酸化亜鉛水和物20gを含むスラリーを添加した。
別途、20%両親媒性安定剤[メタクリル酸ステアリル(90質量%)−メタクリル酸コポリマー(10質量%)を含む]44gを、イソパーG(エクソンモービル社製)600gで稀釈するにより、油相を製造した。
高剪断ホモゲナイザーを使用して水相を油相中に分散させて、20ミクロンの平均粒径を有する油中水エマルジョンを形成した。このエマルジョンを、蒸溜のために備えられた一組の装置内に移送した。エマルジョンを50℃に加温し、そして真空蒸溜に付し、そして蒸溜液中にもはや水が捕集されなくなるまで加熱した(最高温度100℃)。この後、反応器の内容物を更に1時間100℃に保ち、架橋反応を完了させた。一端これが完了したら、反応塊を25℃に冷却し、そして濾過して、着色されたビーズを回収した。最後に、ビーズを90℃でオーブン乾燥させて、20ミクロンの平均粒径を有する易流動性の青色粉末を得た。
【0023】
下記実施例により、種々の化粧又はパーソナルケア配合物における本発明の着色剤の使用を説明する。
【表1】

手順:
相Aを配合し、90〜105℃の間に加熱し、そして均一になるまで混合した。その後、均質になるまで撹拌しながら相Bを添加した。口紅を成形型に注入しているとき、温度を70℃以上に維持した。
【0024】
【表2】

手順:
適切な容器に部Aを添加し、そして中程度の撹拌を開始した。
部Bを添加し、そして均一になるまで混合した。
部C、その後部Dを添加し、そして良くブレンドされるまで混合した。
【0025】
【表3】

手順:
充分に分散されるまで、Aを一緒に粉砕した。AにBを添加し、そして均一になるまでブレンドした。
【0026】
【表4】

手順:
ホモゲナイザーを使用して相Aに係る成分を配合し、そして80℃に加熱せしめた。相B及びCを添加し、そして1時間均質化した。別のビーカー内で、相Dに係る成分を配合し、80℃に加熱し、そして均一になるまで混合した。相Dに係る全ての成分が均一化した後、均質化を継続しながら、ゆっくりと主相に添加した。相Dの添加が完了したら、80℃で15分間均質化し、その後、混合物の冷却を開始した。60℃において、中程度の撹拌を使用する撹拌翼混合に切り換えた。相Eを添加し、そして均質混合物が得られるまで混合した。50℃において、相Fを添加した。混合物を、それが室温に達するまで冷却した。
【0027】
【表5】

手順:
成分を配合し、そして良く混合した。100℃に加熱し、そして2000psiで圧縮した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の着色剤の有効着色量を含む微粒子であって、前記着色剤は、エチレン性不飽和イオン性モノマーである第一モノマーと、50℃を越えるガラス転移温度のホモポリマーを形成することが可能なエチレン性不飽和疎水性モノマーである第二モノマーとからなるモノマーブレンドから形成されているマトリックスポリマー中に封入されており、二次粒子が前記マトリックス全体に分散されており、前記二次粒子は、50℃を越えるガラス転移温度を有するホモポリマーを形成することが可能なエチレン性不飽和疎水性モノマー及び所望により他のモノマーから形成されている疎水性ポリマーからなり、前記疎水性ポリマーは、前記マトリックスポリマーである疎水性ポリマーとは別のものであるところの、微粒子。
【請求項2】
1ミクロンないし60ミクロンの粒径を有する、請求項1記載の微粒子。
【請求項3】
前記着色剤が少なくとも1種の顔料、染料又はレーキである、請求項1記載の微粒子。
【請求項4】
前記着色剤が有機又は無機の顔料、レーキ、或いはそれらの混合物である、請求項1記載の微粒子。
【請求項5】
更なる活性成分を含む、請求項1記載の微粒子。
【請求項6】
少なくとも2種の着色剤のブレンドの有効着色量並びに、化粧品に許容されるキャリヤ又は助剤を含む固体又は液体のパーソナルケア又は化粧品組成物であって、
前記着色剤は、エチレン性不飽和イオン性モノマーである第一モノマーと、50℃を越えるガラス転移温度のホモポリマーを形成することが可能なエチレン性不飽和疎水性モノマーである第二モノマーとからなるモノマーブレンドから形成されている1種又はそれより多くの微粒状マトリックスポリマー中に封入されており、二次粒子が前記マトリックス全体に分散されており、前記二次粒子は、50℃を越えるガラス転移温度を有するホモポリマーを形成することが可能なエチレン性不飽和疎水性モノマー及び所望により他のモノマーから形成されている疎水性ポリマーからなり、前記疎水性ポリマーは、前記マトリックスポリマーである疎水性ポリマーとは別のものであるところの、組成物。
【請求項7】
前記組成物中の前記封入された着色剤が、互いに異なる少なくとも2種の着色剤から選択されている、請求項6記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物中の前記封入された着色剤が、原色赤、黄及び青のうちの少なくとも2種の原色から選択されている、請求項6記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物中の封入された着色剤が、少なくとも2種の別々のマトリックスポリマー材料中に設けられている、請求項6記載の組成物。
【請求項10】
少なくとも2種の封入された着色剤が、単一のマトリックスポリマー材料中に存在する、請求項6記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物の全質量に基づいて、封入された着色剤の前記ブレンド0.1質量%ないし70質量%を含む、請求項6記載の組成物。
【請求項12】
油中水又は水中油乳剤として、イオン性又は非イオン性の両親媒性脂質の小嚢状分散物として、ゲルとして、或いは固体スティックとして作成されている、請求項6記載の組成物。
【請求項13】
スキンケア製剤、化粧パーソナルケア製剤又は光保護製剤の形態にある、請求項6記載の組成物。
【請求項14】
口紅、アイシャドウ、リキッドメイキャップ;デイクリーム又はパウダー;顔用のローション、クリーム又はパウダーの形態で、顔用のメイキャップ中に配合されている、請求項6記載の組成物。
【請求項15】
金属イオン封鎖剤、カプセル化されていない着色剤、芳香剤、増粘剤又は固化剤、皮膚軟化剤、紫外線吸収剤、皮膚保護剤、酸化防止剤及び保存剤からなる群から選択された少なくとも1種の別の成分を更に含む、請求項6記載の組成物。
【請求項16】
体の化粧トリートメント方法であって、請求項6記載のパーソナルケア又は化粧品組成物を、前記体の少なくとも一部に適用することからなる方法。
【請求項17】
前記組成物中のマイクロカプセル化された着色剤のブレンドが、前記組成物の全質量に基づいて、0.1質量%ないし40質量%である、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記パーソナルケア又は化粧品組成物が、別々のマトリックスポリマー材料中に個々に設けられている少なくとも2種のマイクロカプセル化された着色剤のブレンドを含む、請求項16記載の方法。
【請求項19】
前記パーソナルケア又は化粧品組成物が、単一のマトリックスポリマー材料内に少なくとも2種のマイクロカプセル化された着色剤のブレンドを含む、請求項16記載の方法。
【請求項20】
前記パーソナルケア又は化粧品組成物が、スキンケア製剤又は化粧パーソナルケア製剤又は光保護製剤の形態にある、請求項16記載の方法。
【請求項21】
前記パーソナルケア又は化粧品組成物が、イオン性又は非イオン性の両親媒性脂質の小嚢状分散物として、ゲルとして、或いは固体スティックとして、油中水又は水中油乳剤の形態にある、請求項16記載の方法。

【公表番号】特表2008−502648(P2008−502648A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515928(P2007−515928)
【出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【国際出願番号】PCT/EP2005/052575
【国際公開番号】WO2005/123009
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】