説明

自給式照明設備

【課題】自給式照明設備を提供する。
【解決手段】灯笠11とケーシング12及び発光素子13からなり、ケーシング12内に、発光素子13、灯光源1、集電プレート21、コントローラ22、蓄電装置23及び電流変換スィッチ24からなり、複数の集電プレート21が設置され、発光素子13から放射した光を電気エネルギーに変換でき、コントローラ22と蓄電装置23及び電流変換スィッチ24及び、電流A回路242と電流B回路243の二つの回路が設置され、複数の集電プレート21から吸収した電気エネルギーを蓄電装置23に蓄電され、上記蓄電装置23が、電気エネルギーを検知スィッチ241を介して、電流変換スィッチ24に送り、電流A回路242を介して、発光素子13に電気エネルギーを供給し、外部電源からの電気エネルギーを引受けて電流B回路243を介して発光素子13に電気エネルギーを供給できる自給集電セット2とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明設備に関し、特に、自給式照明設備に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の照明灯は、室内で発光すると、その光線が、天井および室内の比較的上部の壁に放射され、屈折するが、光線が、絶えず室内で屈折すると、室内の人間の目に損傷を与えるおそれがある。また、従来の省電灯は、一般の照明灯よりも有効に電気エネルギーの節約が可能であるが、必要な光の制御がなお、十分でなく、余剰の光を放射するので、目を損傷する可能性がある。
かかる事情のもとに、必要な時に照明できるように蓄電し、常時光線が屈折することを制御した照明設備の開発が切望されてきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の主な課題は、自ら電気エネルギーを蓄電して供給できる自給効果を有する照明設備を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明者は、本発明の前記課題を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、前記問題点を有効に解消することが可能な合理的な設計に着目し、かかる知見に基いて本発明を完成した。
かくして、本発明によれば、
少なくとも、主として、灯笠とケーシング及び発光素子からなり、灯笠の上端にケーシングが設置され、ケーシング内に、発光素子が設置され、上記灯笠とケーシングが、発光素子を保護するものであり、発光素子が、光源を提供するものである灯光源と、
主として、集電プレートやコントローラ、蓄電装置及び電流変換スィッチからなり、灯光源の灯笠の内側に、複数の集電プレートが設置され、上記集電プレートが、灯光源の発光素子から放射した光線を吸収して、その光線を電気エネルギーに変換でき、また、灯光源のケーシング内に、それぞれ、コントローラと蓄電装置及び電流変換スィッチが設置され、電流変換スィッチの一端に検知スィッチが設置され、他の一端に、それぞれ、電流A回路と電流B回路の二つの回路が設置され、コントローラが、複数の集電プレートから吸収した電気エネルギーを引受けて統合でき、上記電気エネルギーが、更に、蓄電装置に伝送されて蓄電され、上記蓄電装置が、蓄電されている電気エネルギーを、検知スィッチを介して、電流変換スィッチに送り、そして、電流A回路(第一の回路)を介して、発光素子に電気エネルギーを供給し、電流変換スィッチでも、外部電源からの電気エネルギーを引受けて電流B回路(第二の回路)を介して発光素子に電気エネルギーを供給できる自給集電セットと、
から構成される、
ことを特徴とする自給式照明設備
が提供される。
【0005】
本発明によれば、前記の自給式照明設備を提供することができるが、好ましい実施の態様として、次の1)〜7)に掲げるものを包含する。

1)前記灯光源の灯笠は、外形が、所定の角度で広がる、発光素子を保護できるカバーである前記自給式照明設備。
2)前記灯光源の灯笠は、灯笠の外側に、集電プレートが設置された前記自給式照明設備。
3)前記灯光源の発光素子は、LED灯である前記自給式照明設備。
4)前記灯光源の発光素子は、一般の電球又は省エネルギー電球である前記自給式照明設備。
5)前記灯光源の発光素子は、蛍光灯である前記自給式照明設備。
6)前記自給集電セットの電流変換スィッチは、一端に設置された電流A回路が、自給集電セットの蓄電装置により供給された電流に基づいて、交流電流または直流電流に設定されるものである前記自給式照明設備。
7)前記自給集電セットの電流変換スィッチは、一端に設置された電流B回路が、外部電源から供給された電流に基づいて、交流電流や直流電流に設定されるものである前記自給式照明設備。

本発明による自給式照明設備は、前記の如く、少なくとも、灯光源と自給集電セットから構成される。
【0006】
前記灯光源は、主として、灯笠とケーシング及び発光素子からなり、灯笠の上端に、ケーシングが設置され、ケーシング内に、発光素子が設置され、上記灯笠とケーシングが、発光素子を保護するものであり、発光素子が、光源を提供する灯である。
【0007】
前記自給集電セットは、主として、集電プレートとコントローラ、蓄電装置及び電流変換スィッチからなり、灯光源の灯笠の内側に、灯光源の発光素子から放射した光線を吸収できる複数の集電プレートが設置され、その光線が、電気エネルギーに変換され、また、灯光源のケーシング内に、それぞれ、コントローラと蓄電装置及び電流変換スィッチが設置され、電流変換スィッチの一端に、検知スィッチが設置される。また、他の一端に、それぞれ、電流A回路と電流B回路の二つの回路が設置され、コントローラが、複数の集電プレートから吸収した電気エネルギーを引受けて統合でき、その電気エネルギーが、更に蓄電装置へ伝送されて蓄電され、その蓄電装置に蓄電された電気エネルギーが、検知スィッチを介して、更に、電流変換スィッチへ送られてから、電流A回路に供給できる。これにより、第一の回路を介して発光素子に電気エネルギーを供給でき、電流変換スィッチにより、外部電源から供給された電気エネルギーを引受けて、電流B回路へ伝送できる。これにより、第二の回路で発光素子に電気エネルギーを供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本発明の特徴及び技術内容について、詳しく説明する。もっとも、それらの図面等は、参考や説明のためであり、本発明は、図面等によって制限されることが無い。
本発明は、自給式照明設備であり、図1のように、少なくとも、灯光源1と自給集電セット2から構成される。
灯光源1は、図2に示すように、主として、灯笠11とケーシング12及び発光素子13からなり、灯笠11は、所定の角度で広がるカバーで、上端に、ケーシング12が設置される。ケーシング12内に発光素子13が設置され、上記灯笠11とケーシング12は、発光素子13を保護するものである。発光素子13は、光線を供給する灯光源であり、その発光素子13により、交互的に自給集電セット2又は外部電源3により供給された電力を使用できる。発光素子13が、LED灯でもよいし、図3のように、一般の電球や省エネルギー電球でもよい。また、図4のように、発光素子13が、蛍光灯でも良い。
【0009】
自給集電セット2は、図1のように、主として、集電プレート21とコントローラ22、蓄電装置23及び電流変換スィッチ24からなり、灯光源1の灯笠11の内側に、複数の集電プレート21が設置され、上記集電プレート21が、灯光源1の発光素子13から放射した光線を吸収して、その光線を電気エネルギーに変換できる。また、灯光源1のケーシング12内に、コントローラ22と蓄電装置23及び電流変換スィッチ24が設置される。電流変換スィッチ24の一端に、検知スィッチ241が設置され、電流変換スィッチ24の他の一端に、それぞれ、電流A回路242と電流B回路243の二つの回路が設置される。電流A回路242と電流B回路243により、蓄電装置23や外部電源3によって供給された電流に基づいて、交流電流又は直流電流に設定されることができる。図5で示すように、コントローラ22は、複数の集電プレート21から吸収された電気エネルギーを引受けて統合でき、その電気エネルギーが、更に、蓄電装置23へ伝送されて蓄電され、その蓄電装置23は、蓄電された電気エネルギーを、更に、検知スィッチ241を介して、電流変換スィッチ24へ送り、そして、電流A回路242に供給する。これにより、第一の回路で発光素子13に電気エネルギーを供給するようになり、電流変換スィッチ24は、外部電源3も引受けることができる。その外部電源3の電気エネルギーが、電流変換スィッチ24へ送られてから、電流B回路243へ伝送されると、第二の回路で、発光素子13に電気エネルギーを供給することになり、そのため、電流変換スィッチ24は、必要に応じて、蓄電装置23と外部電源3によって供給された電気エネルギーを、交互的に発光素子13に供給でき、また、図6のように、灯笠11の外側にも、集電プレート21が設置され、その集電プレート21を利用して、外部光源を余計に吸収でき、蓄電量が増大される。
【0010】
本発明の自給式照明設備によれば、図7のように、一般の場合、上記灯光源1の発光素子13は、外部電源3によって供給された電気エネルギーで発光し、発光素子13が発光する時、その灯光源1の灯笠11に放射した光線が、灯笠11に設けられた複数の自給集電セット2の集電プレート21によって吸収される。これにより、図5のように、集電プレート21によって、吸収された光線が、それぞれ、電気エネルギーに変換されて自給集電セット2のコントローラ22によって統合される。統合された後の電気エネルギーが、更に、自給集電セット2の蓄電装置23へ送られて蓄電される。その蓄電装置23に蓄電された電気エネルギーが一杯になると、上記自給集電セット2の電流変換スィッチ24の一端に設けられた検知スィッチ241により、蓄電装置23内の電気エネルギーが、電流変換スィッチ24へ送られる。電流変換スィッチ24で、外部電源3が供給した電気エネルギーをオフして、蓄電装置23の電気エネルギーを、発光素子13に供給する。蓄電装置23内に蓄電された電気エネルギーが無くなると、検知スィッチ241により、蓄電装置23で電気エネルギーを供給する回路をオフにし、上記電流変換スィッチ24により、再び、外部電源3で電気エネルギーを供給する回路をオンにする。また、蓄電装置23によって供給された電流が直流電流で、外部電源3によって供給された電流が交流電流である場合、上記の二種類の電流が電流変換スィッチ24へ流れると、その直流電流が、電流A回路242である回路を介して、発光素子13に電流を供給し、交流電流が、電流B回路243である回路を介して、発光素子13に電流を供給する。
【0011】
本発明に係る自給式照明設備によれば、次の利点が得られる。例えば、図7のように、灯光源1の灯笠11に、複数の自給集電セット2の集電プレート21が設置され、上記集電プレート21により、灯光源1の発光素子13が集電プレート21に照射した光線が吸収されて、上記光線が電気エネルギーに変換され、また、その電気エネルギーが、蓄電されて、再び、発光素子13に供給して使用でき、これにより、その灯光源の発光素子13は、外部電源3から供給された電気エネルギーを、大量に節約できる。
以上の通りであるから、本発明に係る自給式照明装置は、より進歩的かつより実用的であり、産業上貢献する点も極めて大きいので法的保護を求める。
以上の説明は、本発明の好適な実施例であるが、本発明は、それによって制限されるものではない。また、本発明に係る特許請求の範囲や明細書の内容に基づいて行う変更や修正による均等の範囲は、本発明の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の全体断面概念図である。
【図2】本発明の発光素子にLED灯を使用する場合の外観立体概念図である。
【図3】本発明の発光素子に電球を使用する場合の外観立体概念図である。
【図4】本発明の発光素子に蛍光灯を使用する場合の外観立体概念図である。
【図5】本発明の発光素子に電気エネルギーを供給する場合の流れ図である。
【図6】本発明の集電プレートを灯笠外に設置する場合の断面概念図である。
【図7】本発明の発光素子が発光する場合の断面概念図である。
【符号の説明】
【0013】
1 灯光源
11 灯笠
12 ケーシング
13 発光素子
2 自給集電セット
21 集電プレート
22 コントローラ
23 蓄電装置
24 電流変換スィッチ
241 検知スィッチ
242 電流A回路
243 電流B回路
3 外部電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、
主として、灯笠とケーシング及び発光素子からなり、灯笠の上端にケーシングが設置され、ケーシング内に、発光素子が設置され、上記灯笠とケーシングが、発光素子を保護するものであり、発光素子が、光源を提供するものである灯光源と、
主として、集電プレート、コントローラ、蓄電装置及び電流変換スィッチからなり、灯光源の灯笠の内側に、複数の集電プレートが設置され、上記集電プレートが、灯光源の発光素子から出射した光線を吸収して、その光線を電気エネルギーに変換でき、また、灯光源のケーシング内に、それぞれ、コントローラと蓄電装置及び電流変換スィッチが設置され、電流変換スィッチの一端に、検知スィッチが設置され、他の一端に、それぞれ、電流A回路と電流B回路の二つの回路が設置され、前記コントローラが、複数の集電プレートから吸収した電気エネルギーを引受けて統合でき、前記電気エネルギーが、更に、蓄電装置に伝送されて蓄電され、上記蓄電装置が、蓄電されている電気エネルギーを、検知スィッチを介して、電流変換スィッチに送り、そして、電流A回路(第一の回路)を介して、発光素子に電気エネルギーを供給し、電流変換スィッチでも、外部電源からの電気エネルギーを引受けて電流B回路(第二の回路)を介して発光素子に電気エネルギーを供給できる自給集電セットと、
から構成される、
ことを特徴とする自給式照明設備。
【請求項2】
前記灯光源の灯笠は、外形が、所定の角度で広がる、発光素子を保護できるカバーであることを特徴とする請求項1に記載の自給式照明設備。
【請求項3】
前記灯光源の灯笠は、灯笠の外側に、集電プレートが設置されることを特徴とする請求項1に記載の自給式照明設備。
【請求項4】
前記灯光源の発光素子は、LED灯であることを特徴とする請求項1に記載の自給式照明設備。
【請求項5】
前記灯光源の発光素子は、一般の電球や省エネルギー電球であることを特徴とする請求項1に記載の自給式照明設備。
【請求項6】
前記灯光源の発光素子は、蛍光灯であることを特徴とする請求項1に記載の自給式照明設備。
【請求項7】
前記自給集電セットの電流変換スィッチは、一端に設置された電流A回路が、自給集電セットの蓄電装置により供給された電流に基づいて、交流電流又は直流電流に設定されるものであることを特徴とする請求項1に記載の自給式照明設備。
【請求項8】
前記自給集電セットの電流変換スィッチは、一端に設置された電流B回路が、外部電源から供給された電流に基づいて、交流電流又は直流電流に設定されるものであることを特徴とする請求項1に記載の自給式照明設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−23137(P2011−23137A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−164933(P2009−164933)
【出願日】平成21年7月13日(2009.7.13)
【出願人】(509117148)
【Fターム(参考)】