説明

自転車のヘルメットに穴を開けずに取り付けるシールド。

【課題】スポーツを目的とした自転車に使用するヘルメットには通常シールドは使用出来ない。 この為夏の直射日光をこめかみを含めた眼の付近に直接受けることになる。
また虫や塵を防ぐ為にもサングラスが必要になる。
眼鏡使用者は紫外線対策と視野を確保する為日常用の眼鏡とは別に度つきサングラスを必要とする。
【解決手段】ヘルメットに穴を開けずにアルミのステーを用い前縁部に引っ掛け、コードで後ろの通気孔に引き寄せ係留した縦方向の固定とバネ性の有る芯材を縁に巻いて横方向を固定したステーとの2つを接合しヘルメットの基盤フレームを形成する。
シールドを取り付けたフレームの両端を上記基盤フレームとリベット或いはネジ等で留める

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスポーツを目的とする自転車用ヘルメットに装着するシールドに関する。
【背景技術】
【0002】
通常スポーツ自転車の乗車時にはヘルメットを使用するが、オートバイ用のヘルメットに見られる顔全体や目の広い範囲を覆うゴーグル機能を持ったシールドは使用しない。これは軽量化と強度の目的で自転車用ヘルメットの構造が発泡体に依る一体成型から成り素材が弱くシールドの様な風の抵抗を受ける重みの有る部品を装着出来ないからである。 稀に自転車のヘルメットにシールドを取り付けることは有るが取り付けるための複数のネジ穴を空けなければならないのでヘルメットの強度に影響するだけでなく不使用時に穴が残ってしまい見た目にも良くない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
自転車のヘルメットにシールドを取付ける為の穴を開けることなく紫外線の遮断や偏光機能を備えたシールドを取り付けることで真夏の日差しから顔面を守り、塵、虫、雨滴が眼に入ることを防ぎまた眼鏡を使用するライダーはサングラスに取り替える必要が無くそのまま日常使用の眼鏡でも乗車できる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
シールド(6)を保持する為のヘルメット側フレーム構造に於いて縦方向の固定にはアルミの板材(1)を用いてヘルメット前縁部に合わせて折り曲げてフックを作りヘルメットのエッジに引っ掛ける。このアルミ板の反対端をヘルメット後部の通気孔から取り出したコードと係留する。
横方向の固定は樹脂や金属等の芯材を用いてU字形のフレーム(3)を形成しヘルメット前頭部にクリップ留めする。強いクリップ力を要する時は後頭部までベルトを回しヘルメットの縁周囲全体を締めて固定する。 この縦横2つのステーの中心部(4)を直角に接合してヘルメット側基盤フレームを形成する。
シールド側フレームの両端はヘルメット側フレームにギア面(8)を合わせてネジ又はリベットで接合する。
ヘルメット側フレーム(3)と両端をギア面留めされたシールドフレーム(7)上のシールド(6)はヘルメット上に弧を描く運動をし目線に合わせてシールドを上下に動かす事が出来る。
【発明の効果】
【0005】
本発明はヘルメットに何の加工をすることも無く必要な都度シールドを脱着できる。 例えば夏の暑い日差しの下でのライデイングには偏光シールドやUVシールドを使用し夕方のライデイングには透明シールドを使用し眼に虫が入ることを避けることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
アルミステー(1)の脚部をヘルメット前縁部に合わせて曲げ(10)フックを作り前縁部に引っ掛ける。ステー逆端の穴(9)に後頭部の2箇所の穴を通したコードの両端と接続して垂直方向の固定をする。
水平方向の固定は金属、樹脂等のバネ性の有る芯材(3)でU字形を形成したステーでヘルメットの外縁周囲を鉢巻状に押さえる。この際芯材の内側となるヘルメットに面接着する側に滑り止め素材を当てれば保持効果が大きい。
上記2つのステーの中心部を直角に接合(4)してヘルメット側フレームを形成する。
シールドは金属、樹脂等のバネ性の有る芯材でU字を形成したフレームに取り付けこのフレームの両端は上記ヘルメット側フレーム(3)にギアワッシャー(8)を介してリベット又はネジ留めされている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ヘルメット側フレームの装着正面図である。
【図2】ヘルメット側フレームの装着側面図である。
【図3】ヘルメットに装着したフレームの上面図である。
【図4】ヘルメットに装着した背面図である。
【図5】アルミステーである。
【符号の説明】
【0008】
1 アルミステー
2 コード
3 ヘルメット側バネ材
4 リベット
5 ヘルメット
6 シールド
7 シールド側フレーム
8 ギアワシャー
9 コード係留穴
10 折り曲げ脚
11 補強ベルト
12 止めバックル
13 止めネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車用のヘルメットにシールドを取り付ける為の基盤側フレーム(3)を1つはヘルメットの外側縁水平方向に2つ目は前面縁に引っ掛けたステー(1)の上端と後頭部の通気穴に繋留して頭頂部を通ったコード(2)とを接続した垂直方向の2方向の固定系統を持つステーを組み合わせたことに依り保持されることを特徴とする自転車のヘルメットに穴を開けずに取り付けるシールド(6)。
【請求項2】
上記請求項1に有る垂直側を固定するステー(1)の形状は折り曲げ可能なアル材から成り脚部はヘルメットの前部縁の曲面と厚みに合わせて折り曲げ上端部には後頭部から取り出したコードを係留する為のフック(9)を備えていることを特徴とする自転車のヘルメットに穴を開けずに取り付けるシールド。
【請求項3】
ステーを固定する為の頭頂部を通るコード(2)はヘルメット後頭部の左右離れた別々の通気口から取り出しそれぞれの末端はステー(1)に係留されヘルメット頭頂部の上面に3角形を描く様に保持されることを特徴とする自転車のヘルメットに穴を開けずに取り付けるシールド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−117115(P2011−117115A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−291374(P2009−291374)
【出願日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(592156851)有限会社金野縫製 (13)
【Fターム(参考)】