説明

自転車の荷台フレームを保持する部品。

【課題】スポーツ自転車小径車等のデザインを損なわず、かつ軽量で便利なサイクリングに使用する自転車の荷台を確実に保持し且つフレームの脱着が容易で軽量、安価な自転車の荷台フレームを保持する為の部品を提供する。
【解決手段】サドルを支えるシートレール8にヒンジ2を被せて本保持部品のアーム1の上端2箇所に荷台フレームとシートレールの角度と高さを調整してネジ4で留める。シートレールの幅と荷台フレームの幅を保持部品の長方形の複数支点6の穴にボルト位置を選択して適合させ支点止めボルト3で固定する。本保持部品の下端フック7の2箇所に荷台フレーム9を載せて脱落防止ナット5でロックする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスポーツ自転車小径車等のデザインを損なわず、かつ軽量で便利なサイクリングに使用する自転車の荷台を確実に保持し且つフレームの脱着が容易で軽量、安価な自転車の荷台フレームを保持する為の部品に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明部品は既に特許出願済の従来に無い自転車の荷台フレームを保持する為に開発された部品である。
(特願2008−335975)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ロードバイク、シテイーバイク、マウンテンバイク等のスポーツバイクには通常の実用車に取り付ける一般の荷台は デザインがマッチしない、重い、取り外しが出来ない等の理由で使用しない。
スポーツ車専用の荷台フレームも在るが接続部品が高価で有ったり、取り付け方法がシートポストの1箇所に留める為、耐荷重が低く荷物が重みで車体の後輪に接触するまでに落下してしまう。
更に取り付ける車体側のシートポストの素材がカーボンである場合1箇所だけの締め付け方法ではチューブの特性上体重を支える重さには強いが横からの衝撃に弱く破損する事故が頻発した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記欠点を解消する為に曲線フレームと車体に対して2箇所の係留方式を採用した新規の荷台フレームを本発明の保持部品と組み合わせて使用することによりシンプルな保持構造の特徴として総重量が軽く抑えられ、見た目も良く、取り外しも容易で、安価な使い勝手の良いスポーツ自転車用の荷台フレームを取り付けることが可能となった。
荷台フレームを保持する本発明部品は2本のアームを鋏状に交差させた形状からなりアームの上端2箇所を自転車のシートレールにヒンジ部品で固定し下端をシートレールとは対角線上にある2本の荷台フレームと係留する。
2本のアームが交差した要部分はシートレールと荷台フレームの高さ幅を請求項2の多支点目的の長方形の穴で調整しネジ止めで固定する。
【発明の効果】
【0005】
本発明部品は専用部品のヒンジに依ってシートレールと接続される。
取り付ける荷台フレームの角度とシートレールの角度が違っても本保持部品とヒンジを固定するボルトの仲介で角度を調整して適切に合わせることができる。
また使用上最も大きな問題点は荷台フレームが横揺れを起こすことにある。
本発明部品は鋏形状による筋交い構造のため荷台フレームの横揺れには充分対処できる。 本部品と荷台フレームを合計した全重量の90%はシートレールに預けられるがシートレールはサドルを介して人間の体重を支える為の部品であるから荷台の総重量の増加にも問題は無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態に係る自転車の荷台フレームの保持部品を図面に基ずいて説明する。自転車のサドルを支えるシートレール8にヒンジ2を被せて本保持部品のアーム1の上端2箇所に荷台フレームとシートレールの角度と高さを調整してネジ4で留める。
シートレールの幅と荷台フレームの幅を保持部品の請求項2にある長方形の複数支点6の穴にボルト位置を選択して適合させ支点止めボルト3で固定する。
本保持部品の下端フック7の2箇所に荷台フレーム9を載せて脱落防止ナット5でロックする。この結果シートレール2本と荷台フレーム2本は交差した本保持部品によって対角線で支持される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本保持部品で荷台フレームを自転車に取り付けた側面図である
【図2】本保持部品の正面図である
【図3】本保持部品の分解図である
【符号の説明】
1.保持部品本体のアーム
2.シートレールと保持部品の接続ヒンジ
3.支点止めボルト、ナットセット
4.ヒンジ接続ボルト、ナットセット
5.荷台フレーム脱落防止ナット
6.多支点長方形穴
7.荷台フレーム保持フック
8.シートレール
9.自転車の荷台フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明の自転車の荷台フレームを保持する部品は2本のアームが交差する鋏形の形状から構成され、車体側の取り付け部品であるシートレール2本と接続される側の荷台フレーム2本が本保持部品の交差するアームに依ってお互いの対角線上の位置にあたるフレームを保持しあっていることを特徴とする自転車の荷台フレームを保持する部品。
【請求項2】
上記鋏形状を成す保持部品の支点となる中程に在るボルトを固定する為の穴は交差する2本のアーム上に複数支点の目的で長方形に空けられていることを特徴とする自転車の荷台フレームを保持する部品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−274896(P2010−274896A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−144695(P2009−144695)
【出願日】平成21年5月27日(2009.5.27)
【出願人】(592156851)有限会社金野縫製 (13)