説明

自転車用傘支持具

【課題】傘を確実に支持することができ、支持された傘が後キャリアに荷物を載せることを邪魔することがなく、馬蹄錠が付いている自転車においても容易に取り付けることができる自転車における傘の支持具装置を提供する点にある。
【解決手段】シートポスト2の上部と後輪3の車軸4との間を左右一対の後輪ステーフレーム5にて連結し、これら後輪ステーフレーム5のシートポスト側部位のそれぞれに、後キャリア6の左右一対の前側ステー7を固定するための台座部8を備えてなる自転車において、前記台座部8のうちの少なくとも一方に、該後キャリア6のバックステー9と後輪3のスポーク3Aとの隙間に配置した筒状の傘ホルダーAの長手方向前側をボルトB1にて固定し、前記傘ホルダーAの長手方向後側を後泥除けステー10に固定手段を介して固定した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車の後側に傘を支持するための傘ホルダーを備えさせた自転車用傘支持具に関する。
【背景技術】
【0002】
上記自転車用傘支持具としては、サドルを支持するシートポストと後泥よけとの隙間に、カップ型の支持筒を固定し、前記支持筒の上方に位置する左右一対の後輪ステーフレーム間に円形リング状の上部支持環を取り付けて、傘の先端部である石突を支持筒に突っ込んで支持させ、傘の長手方向ほぼ中央部を上部支持環にて支持させて傘を自転車に保持させることができるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実開平2−144893号公報(図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1の自転車用傘支持具では、傘の先端部と長手方向ほぼ中央部の2箇所でのみ支持する構成であるため、自転車の走行時の振動などにより傘が上部支持環内を不必要に移動する不都合があった。
又、後キャリアの付いている自転車では、傘を支持させた状態において傘が邪魔になって後キャリアに荷物を載せることが難しくなる不都合があった。
又、後輪ステーフレーム付近に馬蹄錠が付いている自転車では、上部支持環を取り付けることが困難になることがあり、改善の余地があった。
【0004】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、傘を確実に支持することができ、支持された傘が後キャリアに荷物を載せることを邪魔することがなく、馬蹄錠が付いている自転車においても容易に取り付けることができる自転車用傘支持具を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前述の課題解決のために、シートポストの上部と後輪の車軸との間を左右一対の後輪ステーフレームにて連結し、これら後輪ステーフレームのシートポスト側部位のそれぞれに、後キャリアの左右一対の前側ステーを固定するための台座部を備え、前記台座部のうちの少なくとも一方に、該後キャリアのバックステーと後輪のスポークとの隙間に配置した筒状の傘ホルダーの長手方向前側をボルトにて固定し、前記傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定している。又、シートポストの上部と後輪の車軸との間を左右一対の後輪ステーフレームにて連結し、これら後輪ステーフレームのシートポスト側部位のそれぞれに、後キャリアの左右一対の前側ステーを固定するための台座部を備え、前記台座部のうちの少なくとも一方に、後輪のスポークの横側部に配置した筒状の傘ホルダーの長手方向前側をボルトにて固定し、前記傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定してもよい。又、シートポストの上部と後輪の車軸との間を左右一対の後輪ステーフレームにて連結し、これら後輪ステーフレームのうちの少なくとも一方の後輪ステーフレームのシートポスト側連結部に、後輪のスポークの横側部に配置した筒状の傘ホルダーの長手方向前側をボルトにて固定し、前記傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定してもよい。
本願発明者は、後キャリアを取り付けるか取り付けないかに拘わらず、後キャリアの左右一対の前側ステーを固定するための台座部を備えていることに着目し、これら左右一対の台座部を傘ホルダーの取付部とした。つまり、後キャリアを備えている自転車では、後キャリアのバックステーと後輪のスポークとの隙間に筒状の傘ホルダーを配置し、その傘ホルダーの長手方向前側を台座部の一方にボルト固定し、傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定することにより、傘ホルダーを取り付けることができる。又、後キャリアを備えていない自転車では、後輪のスポークの横側部に筒状の傘ホルダーを配置し、その傘ホルダーの長手方向前側を台座部の一方にボルト固定し、傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定することにより、傘ホルダーを取り付けることができる。又、後キャリアを備えていない自転車や前記台座部に傘ホルダーの長手方向前側をボルト固定することができない場合などは、後輪ステーフレームのシートポスト側連結部に、後輪のスポークの横側部に配置した筒状の傘ホルダーの長手方向前側をボルトにて固定し、傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定することにより、傘ホルダーを取り付けることができる。
【0006】
前記傘ホルダーの長手方向前側に、前記台座部に一端がボルト止めされる取付板部の他端をボルト止めし、該傘ホルダーの他端のボルト止め部に、前記後キャリアの前側ステーに上方から差し込んで係止するフック部を備えた係止部材の基端部をボルト止めしてもよい。
【0007】
前記台座部にボルト止めされる取付板部に、該台座部に対して前後方向での取付位置を変更可能とする長孔を形成してもよい。
【0008】
前記傘ホルダーを多数の孔を有するメッシュ状のものから構成してもよい。
【0009】
前記傘ホルダーを多数の孔を有するメッシュ状のものから構成し、前記固定手段が、前記傘ホルダーの特定の孔に差し込んで前記後泥除けステーに巻き付けた帯状のバンド部の一端を該バンド部の他端部に備えた保持部の孔に差し込んで形成されたバンド部のループによって該傘ホルダーと前記後泥除けステーとを締め付け固定するための結束バンドから構成してもよい。
【0010】
前記メッシュ状の傘ホルダーの内面又は外面あるいは内外両面に、該傘ホルダーの長手方向全域又はほぼ全域に渡る長さを有する補強板を備えさせてもよい。
【発明の効果】
【0011】
自転車に本来的に備える台座部を利用して傘ホルダーを取り付けることによって、後キャリアが取り付けられているか否かに拘わらず、傘ホルダーを容易に取り付けることができ、しかも筒状の傘ホルダーにて傘を確実かつ安定良く保持することができる。又、傘ホルダーを後輪のスポークの横側部に配置しているから、傘ホルダーに無関係に後キャリアに荷物を載せることができる。又、後キャリアを備えていない自転車や前記台座部に傘ホルダーの長手方向前側をボルト固定することができない場合などは、後輪ステーフレームのシートポスト側連結部に、後輪のスポークの横側部に配置した筒状の傘ホルダーの長手方向前側をボルトにて固定し、傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定することにより、傘ホルダーを取り付けることもできる。
【0012】
傘ホルダーの長手方向前側に、台座部に一端がボルト止めされる取付板部の他端をボルト止めし、傘ホルダーの他端のボルト止め部に、後キャリアの前側ステーに上方から差し込んで係止するフック部を備えた係止部材の基端部をボルト止めすることによって、台座部とフック部の2箇所で傘ホルダーを安定良く保持させることができるだけでなく、一方が外れた場合でも、他方にて傘ホルダーを自転車側に保持することができ、商品価値を高めることができる。
【0013】
台座部にボルト止めされる取付板部に、該台座部に対して前後方向での取付位置を変更可能とする長孔を形成することによって、台座部の付近に馬蹄錠などが配置している場合でも、それを長孔にて迂回させて傘ホルダーを確実に取付板部にて台座部に固定することができる利点がある。
【0014】
傘ホルダーを多数の孔を有するメッシュ状のものから構成することによって、傘に付着した水が多数の孔を介してホルダー外部へ排出することができる。又、固定手段が、傘ホルダーの特定の孔に差し込んで前記後泥除けステーに巻き付けた帯状のバンド部の一端を該バンド部の他端部に備えた保持部の孔に差し込んで形成されたバンド部のループによって該傘ホルダーと前記後泥除けステーとを締め付け固定するための結束バンドから構成することによって、結束バンドにて迅速かつ安価に傘ホルダーの台座部側とは反対側部位を後泥除けステーに固定することができる。
【0015】
前記メッシュ状の傘ホルダーの内面又は外面あるいは内外両面に、該傘ホルダーの長手方向全域又はほぼ全域に渡る長さを有する補強板を備えさせることによって、傘ホルダーの保形強度を高めることができ、傘ホルダーを変形し難くいものにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1に、自転車の後部の横一側(自転車の進行方向に向かって左側であるが、右側でもよいし、場合によっては、両横側でもよい)に傘ホルダーAが支持された自転車用傘支持具を示している。自転車の後部について説明すれば、サドル1を支持するためのシートポスト2の上部と後輪3の車軸4との間を左右一対の後輪ステーフレーム5,5にて連結し、これら後輪ステーフレーム5,5のシートポスト側部位のそれぞれに、後キャリア6の左右一対の前側ステー7,7を固定するための台座部8,8を備えている。
【0017】
前記台座部8,8のうちの一方(図では進行方向に向かって左側であるが、右側でもよいし、場合によっては両側でもよい)に、該後キャリア6の左側のバックステー9と後輪3のスポーク3Aとの隙間Sに配置した筒状の傘ホルダーAの長手方向前側をボルトB1にて固定し、前記傘ホルダーAの長手方向後側を後泥除けステー10に固定手段11を介して固定している。
【0018】
図3及び図4に示すように、前記固定手段11が、前記傘ホルダーAの特定の孔12Aに差し込んで前記後泥除けステー10に巻き付けた帯状のバンド部11Bの一端を該バンド部11Bの他端部に備えた保持部11Aの孔11aに差し込んで形成されたバンド部11Bのループによって該傘ホルダーAと前記後泥除けステー10とを締め付け固定するための結束バンドから構成されているが、紐や針金あるいはロープなどであってもよい。又、場合によっては、固定手段11を省略して実施してもよい。
【0019】
図2〜図5に示すように、前記傘ホルダーAは、多数の孔12Aが形成されたメッシュ状のものから構成され、傘を入れる開口端側、つまり前端側ほど大径となるほぼ円錐で筒状に構成している。又、傘ホルダーAの両端及び長手方向所定間隔を置いた特定3箇所に、環状のリング部材12Bを備えさせてあり、傘ホルダーAの強度を高めることができるようにしている。尚、前記傘ホルダーAを金属にて構成する他、合成樹脂などで構成してもよい。又、前記傘ホルダーAの傘Kを入れる側の開口12Cを、傘ホルダーAの長手方向に対して交差する方向に沿った楕円形に形成することによって、傘ホルダーAの長手方向に対して直交する方向に沿って形成される円形に比べて開口の大きさを大きくすることができるから、傘ホルダーAへの傘Kの挿入を容易迅速に行える利点がある。
【0020】
図2及び図5に示すように、前記傘ホルダーAの長手方向前側に、前記台座部8に一端がボルトB1止めされる平板状の取付板部13の他端をボルト止めし、前記傘ホルダーAの他端のボルト止め部に、前記後キャリア6の前側ステー7に上方から差し込んで係止するフック部14Aを備えた係止部材14の基端部をボルトB2止めしている。従って、ボルトB1が緩んで外れた場合でも、フック部14Aにて係止保持させることができ、傘ホルダーAが外れるといったことを回避することができる。尚、図6に示すように、前記ボルトB2の先端が螺合するナットNにて前側ステー7に係止しているフック部14Aが前側ステー7から離脱することを接当阻止することができるようになっている。
【0021】
前記台座部8にボルト止めされる取付板部13に、該台座部8に対して前後方向での取付位置を変更可能とする長孔13Aを形成することによって、後輪ステーフレーム5,5付近に馬蹄錠15が装着されている場合でも、馬蹄錠15が邪魔になることがなく、長孔13Aにて回避して取り付けることができる利点があるが、長孔13Aが無い取付板部13であってもよい。又、長孔13Aを利用して傘ホルダーAの前後方向の位置調節をも行うことができる。
【0022】
図1では、後キャリア6が取り付けられている自転車に傘ホルダーAを取り付けたものを示しているが、図7に示すように、後キャリア6のない自転車に傘ホルダーAを取り付けたものを示している。尚、図7に示している他の説明しなかったものは、図1と同一のものであるため、同一の符号を付すと共に説明を省略している。
【0023】
図1〜図6では、後輪ステーフレーム5,5のシートポスト側部位に傘ホルダーAの前側を取付板部13を介して取り付けたものを示しているが、図7に示すように、後キャリア6のない自転車に傘ホルダーAを取り付けたものを示している。尚、図7に示している他の説明しなかったものは、図1と同一のものであるため、同一の符号を付すと共に説明を省略している。
【0024】
後キャリアを備えておらず、前記台座部8を備えていない自転車や、前記台座部8に傘ホルダーAの長手方向前側をボルト固定することができない場合などは、図8〜図12に示すように、傘ホルダーAを取り付けることになる。つまり、後輪ステーフレーム5のシートポスト2側連結部に、後輪のスポーク3Aの横側部に配置した筒状の傘ホルダーAの長手方向前側をボルト16にて取付金具17を介して固定し、傘ホルダーAの長手方向後側を後泥除けステー10に前記固定手段11を介して固定することにより、傘ホルダーAを取り付けることができる。
【0025】
前記取付金具17は、図10〜図12に示すように、板状でほぼL字状に形成され、それに3つの貫通孔17A,17B,17Cを形成しており、それの一端を傘ホルダーAに2つのビス18,19により連結固定し、他端を前記ボルト16にて後輪ステーフレーム5のシートポスト2側連結部に固定できるようになっている。詳述すれば、シートポスト2に備えたほぼUの字状の固定金具20の両端に形成の一対の孔とこれに連結される後輪ステーフレーム5,5のシートポスト2側連結部に形成の一対の孔とに渡って前記ボルト16を貫通させた状態で、貫通して突出したボルト16の先端部にナット21を螺合することにより固定金具20と後輪ステーフレーム5,5とを連結するとともに取付金具17を後輪ステーフレーム5のシートポスト2側連結部に固定できるようになっている。図12に示す18N,19Nは、前記ビス18,19の先端に螺合するナットである。
【0026】
前記メッシュ状の傘ホルダーAの内面(外面でもよいし、内外両面でもよい)に、該傘ホルダーAの長手方向ほぼ全域(全域でもよい)に渡る長さを有する補強板22を備えさせることによって、傘ホルダーAの補強を行うことができるだけでなく、前記ビス19が貫通する貫通孔22Aを備えさせることによって、ビス19が貫通する取付部が変形し難いようにメッシュ状の傘ホルダーAを補強することができる利点がある。
【0027】
図13には、後キャリアを備えておらず、台座部8に傘ホルダーAの長手方向前側をボルト固定することができない場合を示し、図8〜図12で示した取付金具17を用いて、傘ホルダーAの長手方向前側(一端側)を後輪ステーフレーム5のシートポスト2側連結部に固定した場合を示している。
【0028】
図14〜図16では、図8〜図12で示した取付金具17とは別の形状の金属製(ほぼ同等の強度を有するものであれば、他の材料であってもよい)で板状の取付金具23を用いて、傘ホルダーAの長手方向前側(一端側)を後輪ステーフレーム5のシートポスト2側連結部に固定したものを示している。この取付金具23は、傘ホルダーAの背面に接当した状態で取り付け固定される取付板部23Aと、この取付板部23Aの先端から90度直角に折り曲げられ、該傘ホルダーAから離間する方向に延びる垂直板部23Bと、この垂直板部23Bの先端から90度直角に折り曲げられ、前記取付板部23Aと同一方向で前側に延びる前側板部23Cと、この前側板部23Cの先端からほぼ40度下方側へ垂れ下がった傾斜板部23Dとからなり、図14に示すように、取付金具23を後キャリア6の左右一対の前側ステー7,7の間を通して後輪ステーフレーム5のシートポスト2側連結部に固定することによって、傘ホルダーAを自転車側にできるだけ寄せた状態で取り付けることができ、傘ホルダーAが自転車側から左右に大きく突出して邪魔になることがないようにしている。前記取付板部23Aに丸リベット24が貫通する貫通孔23aが形成され、前記傾斜板部23Dの先端に後述するシートポスト固定用ボルトレバー25の軸部25Aが貫通する長孔23dが形成されており、シートポスト固定用ボルトレバー25に対する取付金具23の位置を長孔23d内において変更することができるようになっている。図15に示す26は、丸リベット24の頭部と傘ホルダーAとの間に配置されるワッシャーであり、27は、取付金具23と丸リベット24をカシメたときに丸リベット24の軸部の先端が外側に膨出する膨出部24Aとの間に配置されるワッシャーである。又、28は、前記シートポスト固定用ボルトレバー25の軸部(ねじ部)25Aの先端が螺合するためのナットである。
【0029】
図17に示すように、前記傘ホルダーAに取付金具23を取り付けて移送する場合には、図の2点鎖線で示す位置から、丸リベット24を中心として180度回転させて実線で示す位置、つまり傘ホルダーAの背面側に姿勢変更させることによって、移送中に取付金具23を傘ホルダーAから傘ホルダーAの長手方向前側に飛び出すことがなく、他物に取付金具23を接当させて破損することがない。また多数の傘ホルダーAを箱に詰めて運搬するときにも嵩張らずに箱に収納できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】傘ホルダーを装着した自転車の後部の側面図である。
【図2】傘ホルダーの前端部の取付部を示す要部の側面図である。
【図3】傘ホルダーの斜視図である。
【図4】取付板部及びフック部を取り外した傘ホルダーの斜視図である。
【図5】傘ホルダーの前端部の取付部を示す要部の分解斜視図である。
【図6】傘ホルダーのフック部を前側ステーに係止した状態を示す要部の断面図である。
【図7】後キャリアのない自転車に傘ホルダーを装着した自転車の後部の側面図である。
【図8】第2の取付金具にて自転車に傘ホルダーを装着した自転車の後部の側面図である。
【図9】第2の取付金具の取り付け部を示す拡大図である。
【図10】第2の取付金具を取り付けた傘ホルダーの斜視図である。
【図11】第2の取付金具にて自転車に傘ホルダーを装着する直前の状態を示す分解図である。
【図12】第2の取付金具を取り付けた傘ホルダーの前部の断面図である。
【図13】後キャリアのない自転車に第2の取付金具にて傘ホルダーを装着した自転車の後部の側面図である。
【図14】第3の取付金具にて自転車に傘ホルダーを装着した自転車の後部の側面図である。
【図15】第3の取付金具にて自転車に傘ホルダーを装着した要部の拡大図である。
【図16】第3の取付金具にて自転車に傘ホルダーを装着する直前の状態を示す分解図である。
【図17】第3の取付金具を取り付けた傘ホルダーの前部の断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 サドル
2 シートポスト
3 後輪
3A スポーク
4 車軸
5 後輪ステーフレーム
6 後キャリア
7 前側ステー
8 台座部
9 バックステー
10 ステー
11 固定手段
11A 保持部
11a 孔
11B バンド部
12A 孔
12B リング部材
12C 開口
13 取付板部
13A 長孔
14 係止部材
14A フック部
15 馬蹄錠
16 ボルト
17 取付金具
17A,17B,17C 貫通孔
18,19 ビス
20 固定金具
21 ナット
22 補強板
22A 貫通孔
23 取付金具
23A 取付板部
23a 貫通孔
23B 垂直板部
23C 前側板部
23D 傾斜板部
23d 長孔
24 丸リベット
24A 膨出部
25 シートポスト固定用ボルトレバー
25A 軸部
A 傘ホルダー
B1,B2 ボルト
K 傘
N ナット
S 隙間


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートポストの上部と後輪の車軸との間を左右一対の後輪ステーフレームにて連結し、これら後輪ステーフレームのシートポスト側部位のそれぞれに、後キャリアの左右一対の前側ステーを固定するための台座部を備え、前記台座部のうちの少なくとも一方に、該後キャリアのバックステーと後輪のスポークとの隙間に配置した筒状の傘ホルダーの長手方向前側をボルトにて固定し、前記傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定したことを特徴とする自転車用傘支持具。
【請求項2】
シートポストの上部と後輪の車軸との間を左右一対の後輪ステーフレームにて連結し、これら後輪ステーフレームのシートポスト側部位のそれぞれに、後キャリアの左右一対の前側ステーを固定するための台座部を備え、前記台座部のうちの少なくとも一方に、後輪のスポークの横側部に配置した筒状の傘ホルダーの長手方向前側をボルトにて固定し、前記傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定したことを特徴とする自転車用傘支持具。
【請求項3】
シートポストの上部と後輪の車軸との間を左右一対の後輪ステーフレームにて連結し、これら後輪ステーフレームのうちの少なくとも一方の後輪ステーフレームのシートポスト側連結部に、後輪のスポークの横側部に配置した筒状の傘ホルダーの長手方向前側をボルトにて固定し、前記傘ホルダーの長手方向後側を後泥除けステーに固定手段を介して固定したことを特徴とする自転車用傘支持具。
【請求項4】
前記傘ホルダーの長手方向前側に、前記台座部に一端がボルト止めされる取付板部の他端をボルト止めし、該傘ホルダーの他端のボルト止め部に、前記後キャリアの前側ステーに上方から差し込んで係止するフック部を備えた係止部材の基端部をボルト止めしてなる請求項1に記載の自転車用傘支持具。
【請求項5】
前記台座部にボルト止めされる取付板部に、該台座部に対して前後方向での取付位置を変更可能とする長孔を形成してなる請求項4に記載の自転車用傘支持具。
【請求項6】
前記傘ホルダーを多数の孔を有するメッシュ状のものから構成してなる請求項1〜5のいずれかに記載の自転車用傘支持具。
【請求項7】
前記傘ホルダーを多数の孔を有するメッシュ状のものから構成し、前記固定手段が、前記傘ホルダーの特定の孔に差し込んで前記後泥除けステーに巻き付けた帯状のバンド部の一端を該バンド部の他端部に備えた保持部の孔に差し込んで形成されたバンド部のループによって該傘ホルダーと前記後泥除けステーとを締め付け固定するための結束バンドから構成してなる請求項1又は2又は3に記載の自転車用傘支持具。
【請求項8】
前記メッシュ状の傘ホルダーの内面又は外面あるいは内外両面に、該傘ホルダーの長手方向全域又はほぼ全域に渡る長さを有する補強板を備えさせてなる請求項6又は7に記載の自転車用傘支持具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−39001(P2007−39001A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−319113(P2005−319113)
【出願日】平成17年11月2日(2005.11.2)
【出願人】(504105689)有限会社川住製作所 (3)