説明

航空機接地システム

車両などのデバイスの外部の支持面に接着するように構成されている接着系アンカーアセンブリを含む液体分注アセンブリ。飛行体(310)は、(a)飛行体(310)に着脱可能に取り付けられる流体接着剤容器アセンブリ(1010)であって、流体接着剤容器アセンブリ(1010)が、(i)流体接着剤(1012)を含む接着剤容器(340,1010)と、(ii)1つ以上の繊維(350)であって、この1つ以上の繊維、または繊維のブラシ(1040)または繊維の布帛は、流体接着剤を導くように、および1つ以上の繊維と表面(370)との間の接着剤接合を構造的に支持するように構成される1つ以上の繊維(350)とを含む、流体接着剤容器アセンブリ(1010)と、(b)流体接着剤を流体接着剤容器(340)から1つ以上の繊維(350)に分注するための手段(330,1022,1023)と、を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2009年11月24日出願の米国仮特許出願第61/264,220号明細書の優先権および利益を主張するものであり、その開示の全てがあらゆる目的のため参照により本明細書中に組み込まれる。
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
本発明は契約番号HR0011−07−C−0075の下で国防高等研究計画局からの政府支援でなされたものである。政府は本発明に特定の権利を有する。
【0003】
実施形態は、配置可能な接着系アンカーシステムに関し、特に航空機用の接着系アンカーシステムに関する。
【背景技術】
【0004】
無人航空機(UAV)は表面に着陸するまたは降着することができるが、そこでUAVは重力または空気力学的力のような他の力により滑るおそれがある。UAVは、UAVが液体ベースのピグメントを表面のターゲット領域に塗布することを命じられるであろう表面に着陸するまたは降着する、またはそれ自体をその近傍に配置することができる。ビーコン、アンテナ素子および/または計器パケットの使用により、そのようなデバイスの表面または利用可能な支持構造への急速な固定が必要となる場合がある。
【発明の概要】
【0005】
実施形態は、車両の外部の支持面に接着するように構成されている接着系アンカーアセンブリを含む液体分注アセンブリを含む。例えば、アセンブリは、(a)流体貯蔵部を含むアセンブリハウジングと、(b)アセンブリハウジングに近接して配置される弾性部材と、(c)弾性部材の減圧に応動して貯蔵部を突き刺すように構成されている流体導管とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、流体は接着剤であってもよい。いくつかの実施形態では、アセンブリは液体注入ブラシをさらに含む。
【0006】
さらに他の実施形態では、流体貯蔵部は液体接着剤貯蔵部であってもよく、液体注入ブラシは液体接着剤注入ブラシであってもよい。流体導管は載頭円錐形の先端により貯蔵部を突き刺すように構成されてもよい。
【0007】
実施形態は、車両と、車両の外部の支持面に接着するように構成されている接着系アンカーアセンブリとを含むシステムを含んでもよい。例えば、接着系アンカーアセンブリの一部が着脱可能であってもよい。接着系アンカーアセンブリの一部が配備位置に回転するように構成されてもよい。接着系アンカーアセンブリは液体接着剤貯蔵部と液体接着剤注入ブラシとを含んでもよい。
【0008】
実施形態には取り付けおよび着脱可能な取り付けの方法を含んでもよい。例えば、接着接合の方法には、(a)局所大気圧下において接着剤の一部を導管に沿って塗布面に押し出すための局所大気圧を超える正圧を有する正圧貯蔵部内に接着剤を供給するステップと、(b)弾性的に負荷がかけられた導管が無負荷になると貯蔵部を突き刺すように構成されている先端を有する弾性的に負荷がかけられた導管を解放するステップと、を含んでもよい。例示的な貯蔵部は、支持構造、例えば飛行体胴体に着脱可能に取り付けられてもよく、方法は支持構造から貯蔵部を分離するステップをさらに含んでもよい。接着接合によりデバイスを着脱可能に固定する別の例示的な方法は、(a)正圧貯蔵部をデバイス、例えば、飛行体、送信機または照射器に着脱可能に取り付けるステップであって、正圧貯蔵部は接着剤を含み、接着剤を含んでいる貯蔵部は局所大気圧下において接着剤の一部を導管に沿って塗布面に押し出すための局所大気を超える正圧を有する、ステップと、(b)弾性的に負荷がかけられた導管が無負荷になると貯蔵部を突き刺すように構成されている先端を有する弾性的に負荷がかけられた導管を解放するステップと、(c)塗布面を支持構造の表面、例えばターゲット固定面に配備するステップと、を含んでもよい。例示的な貯蔵部は、導管に連結される塗布面を介して支持構造に固定的に取り付けられてもよく、導管はそれ自体が着脱式貯蔵部に連結される。方法には、デバイスから貯蔵部を分離するステップをさらに含んでもよい。
【0009】
実施形態は例として示され、添付の図面の図に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】図1Aは、本発明の実施形態の例示的な垂直離着陸(VTOL)用途を示す。
【図1B】図1Bは、本発明の実施形態の例示的な垂直離着陸(VTOL)用途を示す。
【図1C】図1Cは、本発明の実施形態の例示的な垂直離着陸(VTOL)用途を示す。
【図2A】図2Aは、本発明の実施形態の例示的な固定翼用途を示す。
【図2B】図2Bは、本発明の実施形態の例示的な固定翼用途を示す。
【図2C】図2Cは、本発明の実施形態の例示的な固定翼用途を示す。
【図3A】図3Aは、本発明の組立実施形態の要素の例示的な配置を示す。
【図3B】図3Bは、本発明の組立実施形態の要素の例示的な配置を示す。
【図3C】図3Cは、本発明の組立実施形態の要素の一部の例示的な分離を示す。
【図3D】図3Dは、本発明の組立実施形態の要素の一部の例示的な分離を示す。
【図4】図4は、本発明の組立実施形態を示す。
【図5A】図5Aは、本発明の組立実施形態を示す。
【図5B】図5Bは、本発明の組立実施形態を示す。
【図5C】図5Cは、本発明の組立実施形態を示す。
【図6A】図6Aは、本発明の別の組立実施形態を示す。
【図6B】図6Bは、本発明の別の組立実施形態を示す。
【図7A】図7Aは、本発明のさらに別の組立実施形態を示す。
【図7B】図7Bは、本発明のさらに別の組立実施形態を示す。
【図8A】図8Aは、本発明の実施形態の収納および回転配備を示す。
【図8B】図8Bは、本発明の実施形態の収納および回転配備を示す。
【図8C】図8Cは、本発明の実施形態の収納および回転配備を示す。
【図8D】図8Dは、本発明の実施形態の収納および回転配備を示す。
【図8E】図8Eは、本発明の実施形態の収納および回転配備を示す。
【図9】図9は、航空機胴体のキャビティ内の分注ケースの実施形態の例を示す。
【図10】図10は、収納位置にある接着系アンカーアセンブリの別の実施形態を示す。
【図11】図11は、配備位置にある接着系アンカーアセンブリの別の実施形態を示す。
【図12A】図12Aは、配備位置への回転の方向を示す接着系アンカーアセンブリの別の実施形態を示す。
【図12B】図12Bは、ブラシ部が表面に接触している配備位置を示す、図12Aの接着系アンカーアセンブリの実施形態を示す。
【図13A】図13Aは、収納位置にある接着系アンカーアセンブリの別の実施形態を示す。
【図13B】図13Bは、液体接着剤のブラシ部への流れを可能にするための導管位置を有する図13Aの収納位置にある接着系アンカーアセンブリの実施形態を示す。
【図13C】図13Cは、配備位置への回転の方向を示す図13Bの接着系アンカーアセンブリの実施形態を示す。
【図14A】図14Aは、本発明の別の実施形態を断面図で示す。
【図14B】図14Bは、図14Aの実施形態の一部を断面図で示す。
【図15】図15は、図14Aの本発明の実施形態の側面図を示す。
【図16】図16は、図15に示した本発明を曲げた実施形態の側面図を示す。
【図17】図17は、図16に示した本発明を曲げた実施形態の断面図を示す。
【図18】図18は、本発明の別の実施形態を断面図で示す。
【図19A】図19Aは、例示的な止め金を示す。
【図19B】図19Bは、例示的な止め金を示す。
【図20】図20は、止め金をさらに含む図18に示した実施形態を断面図で示す。
【図21】図21は、本発明の実施形態の例示的な載頭円錐形の先端を斜視図で示す。
【図22】図22は、本発明の実施形態の例示的な載頭円錐形の先端を側面図で示す。
【図23】図23は、本発明の実施形態の例示的な載頭円錐形の先端を上面図で示す。
【図24】図24は、本発明の実施形態の例示的な載頭円錐形の先端を前面図で示す。
【図25】図25は、本発明の別の実施形態を断面図で示す。
【図26】図26は、図25に示した本発明を曲げた実施形態の断面図を示す。
【図27】図27は、図25に示した本発明を曲げた実施形態の一部の断面図を示す。
【図28】図28は、図25に示した本発明の実施形態の一部の断面図を示す。
【図29】図29は、図25に示した本発明を曲げた実施形態の一部の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の例示的な実施形態を示す図面について述べる。図1A、1Bおよび1Cは本発明の例示的な実施形態を示す。図1Aは、着陸面120に降下するヘリコプタのような垂直離着陸機(VTOL)航空機110である。図1Bでは、接触部材130が、航空機110から、接触部材が着陸面120の一部に接触するまで延びる。接触部材130は、着陸面120の一部に接触する前または後のいずれかに、接触部材130を着陸面120の一部に接合させる接着液を注入してもよい、またはそうでなければ接触部材130を着陸面120の一部に接合させる接着液を供給してもよい。取付部材140が接触部材130を航空機110に連結する。したがって、航空機110は着陸面120に粘着的に固定されてもよい。取付部材140は、航空機110または接触部材130のいずれか、または両方に着脱可能に取り付けてもよい。特に、取付部材140は航空機110または接触部材130から取り外されてもよく、着陸面120にもはや固定されていない航空機110は図1Cに示すように飛行を再開してもよい。同様に、図2A、2Bおよび2Cは、本発明の例示的な実施形態を示し、図2Aでは、固定翼航空機210が着陸面120に降下している。図2Bでは、接触部材130が航空機から延びて着陸面120の一部に接触している。接触部材130は、航空機210から着脱可能に取り付けられてもよく、取り外し後の航空機210は図2Cに示すように自由に飛行を再開してもよい。
【0012】
図3Aは、アタッチメント 1 320により液体接着剤貯蔵部に取り付けられる航空機310を含むアセンブリを示す。流路または導管330が液体接着剤貯蔵部340と、フィラメント列、剛毛列または数々の束、布帛片、綿球または布塊のようなブラシアセンブリ350との間に設けられてもよい。液体接着剤貯蔵部340は、アタッチメント 2 360によりフィラメント列350に取り付けられてもよい。図3Bに示すように、液体接着剤はフィラメント列350が固定面370に接触する前または後に液体接着剤貯蔵部340から導管330によりフィラメント列350に流れてもよい。液体接着剤を有するフィラメント列350のフィラメント要素は固定面370に接合領域を設ける。フィラメント列350の要素が固定面370に接合されると、航空機は固定面370に粘着的に固定されてもよい。航空機は、フィラメント列350の接合要素により設けられたアンカーからそれ自体を自由にするため、図3Cに示すように、アタッチメント 1 320の解放、または図3Dに示すように、アタッチメント 2 360の解放またはそれらの組み合わせにより分離されてもよい。
【0013】
図4は、液体接着剤貯蔵部を含むためのシリンダ410を含むアセンブリを示し、このアセンブリは、シリンダの近位端にアタッチメント接合部420と、シリンダの遠位端にフィラメントの列430、剛毛または布帛片とをさらに含む。液体接着剤貯蔵部とフィラメント列430との間のシリンダ410内に液体接着剤の流れをフィラメント列に導くための流路または導管が設けられてもよく、フィラメント列は固定のための表面に接触していてもよい。図4は、配備前に分注ケース440内に収納されてもよいアセンブリも示す。
【0014】
図5Aは、ストッパ513を突き刺しているシャフト512を備えたプランジャ511を有するシリンダ510を断面図で示す。図5Bは、プランジャ511が開口部514に向かって動くとシリンダ510からしぼり出されてもよい液体接着剤520を示す。図5Cは、平坦でない面540に接触を設けるような様式でその繊維またはフィラメントを分散させてもよいシリンダ510の遠位部515のブラシ530を示す。図6Aは、ピン612により所定の位置に保持された先のとがったばね装填式シャフト611を有するシリンダ610を断面図で示す。図6Bは、ピンを取り外した状態で、先のとがったスピア611が液体接着剤貯蔵部のシール613を突き刺し、液体接合剤が剛毛またはフィラメント530の束に流れることを可能にしてもよいことを示す。図7Aは、ねじ状のシール/ストッパ712を備えたねじ状のシャフト711を有するシリンダ710を示す。液体接着剤貯蔵部720がねじ状のシール/ストッパ712とブラシアセンブリ530との間に配置されて示される。図7Bは、ねじ状のシャフト711の回転713がねじ状のシール712をシリンダ710の遠位端715に向かって直線運動させ、それによって液体接着剤730を貯蔵部720からしぼり出すことを示す。図8Aは、3つの回転自在におよび着脱可能に取り付けられるブラシシリンダシステム821〜823を含む分注ケース810を斜視図で示す。図8Bは、本発明のシリンダ接合剤分注実施形態821の回転自由度を示す。図8Cは、第1のシリンダ821が上昇した状態の分注ケース810を上面図で示す。図8Dは、シリンダ821の遠位ブラシ要素830を表面840に回転可能に接触させた状態の、本体820内に取り付けられている分注ケース810を側面図で示す。接触面840からの本体820の上昇支持を提供する脚850が本体820に取り付けられて示される。図8Eは、駆動ギアアセンブリがウォームギア861の回転に作用860し、ねじ状のシャフト862に第1のシリンダ821を回転させる分注ケースアセンブリ810の一部を示す。ねじ状のシャフトがさらに回転してシリンダ821の接合部を解放すると、シリンダ821は分注ケースから機械的に切断されたままになる。駆動ギアのさらなる回転によって隣のシリンダ822が回転可能に延びる。図9は、航空機920の下面に配置される分注ケース810を示す。同様に図9に示されるのは航空機の機体から延在している4つの脚931〜934である。
【0015】
図10は、液体接着剤貯蔵および配備アセンブリ1000の実施形態を示す。液体接着剤貯蔵部1010と導管およびブラシアセンブリ部1020とが互いに平行して収納される。導管1021はグーズネック導管1023に配置された穿孔部1022を有する。導管およびブラシアセンブリ部1020は、例えば、開放されたばね装填式回転接合アセンブリによって液体接着剤貯蔵部1010のシール1011まで回転され、これを突き刺してもよい。貯蔵部1010の内容1012または接合剤パケットはクランプばね1030により圧がかけられてもよい。貯蔵部1010の内容1012は、例えば、気体袋(gas bladder)によるクランプにより圧がかけられてもよく、そのような実施形態は名目上の気圧変動がある環境に適用可能であってもよい。図11は、約90度回転させて穿孔部1022により液体接着剤貯蔵部1010のシール1011を突き刺し、接着剤がブラシ1140の剛毛またはフィラメントに流れるための経路を設けた導管およびブラシアセンブリ1020を示す。図12Aは、液体接着剤貯蔵部1010と導管およびブラシアセンブリ部1020とが柱脚1211、1212を固定した航空機胴体1200の一部内に互いに平行して収納され、導管およびブラシアセンブリ部1020が胴体1200と直交しかつそこから延びる位置に回転しうる状態を示す。導管およびブラシアセンブリ部1020は航空機が接触面に着陸する前または後に回転してもよい。図12Bは、接触面1220に接触しているアセンブリのブラシの例を示す。図13Aは、ピン1322により所定の位置に保持されてもよく、ソレノイドまたはサーボ駆動される1323、負荷がかけられたばね1321を有するばね装填式導管およびブラシアセンブリ部1320を有する液体接着剤貯蔵および配備アセンブリ1300の別の実施形態を示す。ブラシアセンブリは、遠位端、例えば、ブラシ先端を有するシリコーン導管のようなブラシフィラメント導管によりさらに束ねられてもよい。いくつかの実施形態において、ブラシフィラメント導管は巻かれたKEVLARチューブを含んでもよい。図13Bは、ピン1322が引き込まれた状態で、導管およびブラシアセンブリ1320が液体接着剤貯蔵部シール1011に押し込まれ、かつそれを突き刺したことを示す。図13Cは、ブラシ部1350を胴体1200から出し、接触面1220上に延ばすために回転させた図13Bの実施形態1301の液体接着剤貯蔵部ならびに導管およびブラシアセンブリ部を示す。アセンブリは回転点を中心に回転するよりもむしろ、ブラシアセンブリを配備するためにアセンブリの一部が回転するまたは湾曲するように構成されてもよい。
【0016】
図14Aは、可撓性のある直導管(flexible lineal conduit)1421が液体接着剤貯蔵部1410に近接する穿孔部1422を有する、液体接着剤貯蔵および配備アセンブリ1400の別の実施形態を断面図で示す。カラー部材1480がブラシフィラメント導管1451の外部に示される。ブラシフィラメント束1450は液体接着剤貯蔵部1410から遠位のブラシフィラメント導管1451の端部から延びて示される。図14Bは、可撓性のある直導管1421がブラシフィラメント導管1451の端部前で終端し、かつ弾性部材の例としてのばねワイヤ1481の一部がカラー1480と接触しているまたはそれに固定されている図14Aのアセンブリの遠位部を断面図で示す。図15は、カラー1480に接触しているばねワイヤ1481を側面図で示し、カラーはブラシフィラメント導管1451の周りに配置されている。図15に見られるようにばね1583の別の部分は取付スリーブまたは取付ケース1590上に配置される。ばねワイヤ1481は圧縮され、ピン1582により所定の位置に保持される。図16は、ばねワイヤ1481が復元した、すなわち圧縮されていない位置状態にあり、ブラシフィラメント導管1451が曲げられそれによってブラシフィラメント束1450の向きを変えている状態を側面図で示す。図17は、可撓性のある直導管1421の遠位端部に圧をかける、すなわち、穿孔部1422を孔の開いたシール(pierced seal)1711を通じて液体接着剤貯蔵部1410内に打ち込むように作用する圧をかけるブラシフィラメント導管1451の曲がりを断面図で示す。したがって、アセンブリ1700は、貯蔵部1410から液体を受容し、例示的な表面1701への塗布のために配置されるブラシフィラメント束1450を有する、配備された状態で示される。図18は、接着剤貯蔵部1810がアセンブリを固定するためのねじ状部1811を含んでもよい例示的なアセンブリ1800の一部を断面図で示す。図19Aは、貯蔵部ばね止め金1900を前面図で示す。図19Bは、貯蔵部ばね止め金1900を側面図で示す。図20は、接着剤貯蔵部1810が貯蔵部1810に圧をかける貯蔵部ばね止め金1900を有してもよい例示的なアセンブリ1800の一部を断面図で示す。
【0017】
図21は、接着剤流導管1421の端部に配置されてもよい本発明の実施形態の例示的な載頭円錐形の先端2100を斜視図で示す。例示的な載頭円錐形の先端2100は円筒状の取付帯部2110を含んで示される。例示的な載頭円錐形の先端2100は対向する涙滴形状の孔を有して具現化されてもよい。第1の涙滴形状の孔2120は涙滴の狭い部分が導管から遠位にあり、涙滴のより広い部分が円筒状の帯に近接した、対向する涙滴形状の孔を有して描かれた図21に示される。涙滴形状の孔は先端の円錐部に配置されて示される。図22は、涙滴形状の孔2120を有する本発明の実施形態の例示的な載頭円錐形の先端2100を側面図で示す。図23は、本発明の実施形態の例示的な載頭円錐形の先端2100を上面図で示し、第2の涙滴形状の孔2121に対向する第1の涙滴形状の孔2120を示す。図24は、本発明の実施形態の例示的な載頭円錐形の先端2100を前面図で示す。
【0018】
図25は、接着剤貯蔵部シール1711に近接する載頭円錐形の先端2100を有する接着剤流導管1421を含む本発明の別の実施形態を断面図で示す。図26は、接着剤貯蔵部シール1711を突き刺している載頭円錐形の先端2100が示される図25に示される本発明の曲げた実施形態の断面図を示す。
【0019】
図27は、載頭円錐形の先端2100が接着剤貯蔵部シール1711を突き刺しており、貯蔵部の接着剤が載頭円錐形の先端2100の涙滴形状の孔2120,2121を通って導管1421内に流れている図25に示される本発明の曲げた実施形態の一部の断面図を示す。拡大図が図28および29に示される。図28は図25に示される本発明の実施形態の一部の断面図を示し、図29は図25に示される本発明の曲げた実施形態の一部の断面図を示す。
【0020】
したがって、本発明の実施形態は航空機の地上への一時的な固定において使用されるシステムを提供してもよく、この航空機はアンダーキャリッジに取り付けられる取り外し可能なグリッパまたはアンカーユニットを有する。アンカーまたはグリッパユニットは3つのグラウンドロックチューブ(ground−lock tube)を含むフレームを有する。各チューブは、チューブの端部のブラシ部がチューブに押され、ブラシフィラメントを地上に広げるようにチューブを下に延ばすように構成されている作動システムに連結される。本発明の実施形態は、例えば、チューブ内に貯蔵されチューブから出てブラシ部を通る粘着力の強い接着剤型の物質のような接着剤を射出するように構成されている内部ピストンを有するチューブであってもよい接着剤貯蔵部を含む。例えば、シアノアクリレートはメチル−2−シアノアクリレート、エチル−2−シアノアクリレート(一般にThe Original Super Glue(登録商標)およびKrazy Glueなどの商品名で市販されている)、n−ブチル−シアノアクリレート(獣医用接合剤のVetbondおよびLiquiVetおよびIndermilおよびHistoacrylのような皮膚接合剤に使用される)のようなシアノアクリレートベースの速効性の接合剤の総称名である。2−オクチルシアノアクリレートは、例えばSurgiSeal(商標)、FloraSeal(商標)、Dermabond(商標)およびNexaband(商標)の種々の商品名で販売されている医療グレードの接合剤である。シアノアクリレート接着剤のような液体接着剤は接着剤が乾くと面を地面に接合する。強風時に航空機に安定性を付与するため、ブラシが接触する接地点は航空機の抗力の中心の真下またはその位置の近傍に配置されてもよい。チューブ作動システムは航空機が地上から解放される時になるとチューブを解放するように構成されてもよい。
【0021】
上記実施形態の特定の特徴および態様の様々な組み合わせおよび/または副次的な組み合わせを作ることができ、これらは本発明の範囲内であることが企図される。したがって、開示された発明の種々の態様を形成するために、開示された実施形態の様々な特徴および態様は、互いに組み合わされるか置換することができることが理解されよう。さらに、本明細書で実施例により開示された本発明の範囲は、上記された特定の開示された実施形態に限定されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行体において、
前記飛行体に着脱可能に取り付けられる流体接着剤容器アセンブリであって、前記流体接着剤容器アセンブリが(a)流体接着剤を含む接着剤容器と、(b)1つ以上の繊維であって、前記1つ以上の繊維が前記流体接着剤を導くように、かつ前記1つ以上の繊維と表面との間の接着剤接合を構造的に支持するように構成されている1つ以上の繊維と、を含む、流体接着剤容器アセンブリと、
前記流体接着剤を前記流体接着剤容器から前記1つ以上の繊維に分注するための手段と、
を含むことを特徴とする飛行体。
【請求項2】
請求項1に記載の飛行体において、前記流体接着剤容器アセンブリは前記飛行体に回転自在におよび着脱可能に取り付けられることを特徴とする飛行体。
【請求項3】
アセンブリにおいて、
流体貯蔵部を含むアセンブリハウジングと、
前記アセンブリハウジングに近接して配置される弾性部材と、
前記弾性部材の減圧に応動して前記貯蔵部を突き刺すように構成されている流体導管と、
を含むことを特徴とするアセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載のアセンブリにおいて、前記流体は接着剤であることを特徴とするアセンブリ。
【請求項5】
請求項3に記載のアセンブリにおいて、液体注入ブラシをさらに含むことを特徴とするアセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載のアセンブリにおいて、前記流体貯蔵部は液体接着剤貯蔵部であり、前記液体注入ブラシは液体接着剤注入ブラシであることを特徴とするアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のアセンブリにおいて、前記流体導管は載頭円錐形の先端をさらに含むことを特徴とするアセンブリ。
【請求項8】
システムにおいて、
車両と、
前記車両の外部の支持面に接着するように構成されている接着系アンカーアセンブリと、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項8に記載のシステムにおいて、前記接着系アンカーアセンブリの一部は着脱可能であることを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項8に記載のシステムにおいて、前記接着系アンカーアセンブリの一部は配備位置に回転するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項11】
請求項8に記載のシステムにおいて、前記接着系アンカーアセンブリは液体接着剤貯蔵部と液体接着剤注入ブラシとを含むことを特徴とするシステム。
【請求項12】
接着接合の方法において、
局所大気圧下において前記接着剤の一部を導管に沿って塗布面に押し出すための局所大気圧を超える正圧を有する正圧貯蔵部内に接着剤を供給するステップと、
前記弾性的に負荷がかけられた導管が無負荷になると前記貯蔵部を突き刺すように構成されている先端を有する弾性的に負荷がかけられた導管を解放するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法において、前記貯蔵部は支持構造に着脱可能に取り付けられ、前記方法は前記支持構造から前記貯蔵部を分離するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
接着接合によりデバイスを着脱可能に固定する方法において、
正圧貯蔵部をデバイスに着脱可能に取り付けるステップであって、前記正圧貯蔵部は接着剤を含み、前記接着剤を含んでいる前記貯蔵部は局所大気圧下において前記接着剤の一部を導管に沿って塗布面に押し出すための局所大気を超える正圧を有するステップと、
前記弾性的に負荷がかけられた導管が無負荷になると前記貯蔵部を突き刺すように構成されている先端を有する弾性的に負荷がかけられた導管を解放するステップと、
前記塗布面を支持構造の表面に配置するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法において、前記貯蔵部は前記塗布面を介して前記支持構造に固定的に取り付けられ、前記方法は前記デバイスから前記貯蔵部を分離するステップをさらに含むことを特徴とする方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公表番号】特表2013−512146(P2013−512146A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541190(P2012−541190)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【国際出願番号】PCT/US2010/057984
【国際公開番号】WO2011/066373
【国際公開日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(512059877)エアロバイロメント,インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】AEROVIRONMENT,INC.