説明

船舶用タンク構造

【課題】簡易な構成で十分に冷却用液体を冷却させることが可能な船舶用タンク構造を提供する。
【解決手段】船舶用タンク構造10は、潤滑油を貯留するシールオイルタンク15をエンジンルーム12内に備えている。シールオイルタンク15は、エンジンルーム12の後方に隣接するシャフトクーリングタンク13内の清水に対し、エンジンルーム12の内壁としての隔壁12aを介して接するように当該隔壁12aに取り付けられている。このシールオイルタンク15の内面は、隔壁12aにより構成されている。これにより、シャフトクーリングタンク13内の清水と潤滑油との間で熱交換させ、当該清水へ潤滑油の熱を移動させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶用タンク構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下記の特許文献1及び2に示すように、船舶の船尾側には、船舶の推進用のプロペラを回転させるためのメインエンジンを配置するエンジンルームが設けられている。このエンジンルーム内には、通常、船体内の各種機器を冷却させる冷却用液体が貯留された液体貯留タンクが設けられている。
【0003】
このような液体貯留タンクを備えた船舶用タンク構造では、例えば図5に示すように、エンジンルーム12内の台座D上にシールオイルタンク105が載置されており、当該シールオイルタンク105内の潤滑油(冷却用液体)がパイプ106を介して船尾管前側シール装置103へ供給されている。これにより、船尾管前側シール装置103が冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−43092号公報
【特許文献2】特開平10−82325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記船舶用タンク構造では、例えばエンジンルーム内に設けられたエアダクトから液体貯留タンクに冷風を吹きかけることにより、液体貯留タンク内の冷却用液体を冷却(つまり、空冷)させている。この点、近年の船舶用タンク構造においては、例えば動力伝達能力の向上等により冷却用液体の温度が上昇しやすく、よって、当該冷却用液体を十分に冷却させることが求められている。加えて、上記船舶用タンク構造では、低コスト化等の要請が益々高まっている中、構成を簡易化できることが強く望まれている。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で十分に冷却用液体を冷却させることが可能な船舶用タンク構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る船舶用タンク構造は、冷却用液体を貯留する液体貯留タンクをエンジンルーム内に備えた船舶用タンク構造であって、液体貯留タンクは、エンジンルームの周囲の海水又は清水に対しエンジンルームの内壁を介して接するように、当該内壁に取り付けられており、液体貯留タンクの内面は、内壁により構成されていることを特徴とする。
【0008】
この本発明に係る船舶用タンク構造では、エンジンルームの周囲に存在する海水又は清水と冷却用液体との間で熱交換させ、冷却用液体の熱を海水又は清水へ移動させることができる。すなわち、エンジンルームの周囲の海水又は清水を利用して、簡易な構成で液体貯留タンクに貯留された冷却用液体を十分に冷却することができる。
【0009】
また、液体貯留タンクは、船尾管のシール装置を潤滑する潤滑油を貯留することが好ましい。この場合、船尾管のシール装置の温度上昇を抑制することが可能となる。
【0010】
また、液体貯留タンクは、一端が閉塞された管状部材の他端が上記内壁に直接結合されて構成されていることが好ましい。この場合、船舶用タンク構造を一層簡易な構成にすることができる。
【0011】
また、液体貯留タンクが取り付けられたエンジンルームの内壁は、船舶の推進軸及び船尾管軸受を冷却する冷却用清水が貯留されたシャフトクーリングタンクのタンク壁であり、液体貯留タンクの冷却用液体は、潤滑油であることが好ましい。これにより、液体貯留タンクに貯留された潤滑油の冷却にあたり既存のシャフトクーリングタンクを有効活用することが可能となり、冷却対策のためのコストを抑えることができる。また、液体貯留タンクの内面をシャフトクーリングタンクのタンク壁で構成できるため、万が一に潤滑油が液体貯留タンクの取付面側から外部へ漏洩したとしても、当該潤滑油がすぐさま船外に漏洩するのではなくシャフトクーリングタンクへ漏洩されることになる。よって、十分な安全性を確保することができる。
【0012】
また、液体貯留タンクが取り付けられたエンジンルームの内壁は、船舶の船殻外板であり、液体貯留タンクの冷却用液体は、清水であってもよい。この場合、液体貯留タンクの冷却用液体が船殻外板を介して海水により冷却されるため、高い冷却効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡易な構成で液体貯留タンクに貯留された冷却用液体を十分に冷却させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態に係る船舶用タンク構造を含む船舶を示す概略側面図である。
【図2】図1の船舶の船尾部分を示す側面図である。
【図3】(a)は図1の船舶用タンク構造におけるシールオイルタンクを示す側面図、(b)は図1の船舶用タンク構造におけるシールオイルタンクを示す正面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る船舶用タンク構造を含む船舶の船尾部分を示す平面図である。
【図5】従来の船舶用タンク構造を含む船舶の船尾部分を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、「前」「後」「左」「右」「上」「下」の語は、船体の前後方向、左右(幅)方向及び上下方向にそれぞれ対応したものである。また、図1〜図5においては、便宜上、各部材の板厚を省略している。
【0016】
図1は本発明の第1実施形態に係る船舶用タンク構造を含む船舶を示す概略側面図、図2は図1の船舶の船尾部分を示す側面図、図3は図1の船舶用タンク構造におけるシールオイルタンクを示す図である。図1,2に示すように、本実施形態の船舶1は、タンカー等の肥大船であり、エンジンルーム12と、シャフトクーリングタンク13と、推進器2と、を備えている。
【0017】
エンジンルーム12は、船舶1の後方下部に位置しており、メインエンジン21が配置されている。シャフトクーリングタンク13は、エンジンルーム12の後方に隣接するよう位置し、船舶1の後端下部を構成している。このシャフトクーリングタンク13内には、推進器2の船尾管25内の潤滑油O1及び船尾管軸受25a、並びに推進軸26(後述)を冷却させる冷却用清水W1が貯留されている。
【0018】
これらエンジンルーム12及びシャフトクーリングタンク13は、左右前後方向に延在するよう立設された隔壁12aにより船舶1内が前後に区画されている。つまり、エンジンルーム12の後方には、隔壁12aを介してシャフトクーリングタンク13の冷却用清水W1が存在している。また、エンジンルーム12の側壁は、船殻外板により構成されている。これにより、エンジンルーム12は、少なくとも隔壁12a及び船殻外板で取り囲まれる空間とされ、その内壁が隔壁12a及び船殻外板とされている。
【0019】
一方、シャフトクーリングタンク13の側壁及び下壁は、船殻外板により構成されている。また、シャフトクーリングタンク13の上壁は、隔壁12aから後方に向けて水平に延在するよう設けられた隔壁13aにより構成されている。これにより、シャフトクーリングタンク13、隔壁12a,13a及び船殻外板で取り囲まれる空間とされ、その内壁が隔壁12a,13a及び船殻外板とされている。
【0020】
また、エンジンルーム12及びシャフトクーリングタンク13は、喫水面より下方に位置している。これにより、エンジンルーム12の側方には、船殻外板を介して海水が存在し、シャフトクーリングタンク13の側方及び下方には、船殻外板を介して海水が存在する。
【0021】
なお、上述したように、シャフトクーリングタンク13が船殻外板で少なくとも画設されることから、シャフトクーリングタンク13に貯留された冷却用清水W1は船殻外板の外部の海水によって十分に冷却され、ひいては、隔壁12aは十分に冷却されたものになっている。また、エンジンルーム12についても船殻外板で少なくとも画設されることから、その内壁が船殻外板の外部の海水によって十分に冷却されたものになっている。
【0022】
推進器2は、船舶1の推進力を発生させるためのものであり、中間軸22、中間軸受23、前側シール装置24、船尾管25、船尾管軸受25a、推進軸26、後側シール装置27及びプロペラ28を備えている。この推進器2の後方側には、船舶1の推進方向を制御するため、推進器2に対向するように舵3が配設されている。
【0023】
中間軸22は、前後方向に沿って延在し、その前端がメインエンジン21に連結されている。中間軸22は、中間軸受23を介して船体に回転可能に支持されている。また、この中間軸22は、その後端部が推進軸26に連結されている。推進軸26は、前後方向に沿って延在し、中間軸22の後端部に設けられている。プロペラ28は、推進軸26の後端部に連結されている。プロペラ28は、上記中間軸22及び推進軸26の回転に伴い回転されている。
【0024】
また、推進軸26の周囲には、船尾管25が設けられており、推進軸26は、船尾管軸受25aを介して船体に回転可能に支持されている。推進軸26及び船尾管25は、シャフトクーリングタンク13内に配置されている。これにより、推進軸26、船尾管軸受25a及び船尾管25内の潤滑油O1は、シャフトクーリングタンク13の冷却用清水W1により冷却されるようになっている。
【0025】
船尾管25の前側には、船尾管25内の潤滑油O1のエンジンルーム12側への漏れを防ぐための前側シール装置24が設けられている。船尾管25の後側には、船尾管25内の潤滑油O1の船外(海水側)への漏れを防ぐための後側シール装置27が設けられている。
【0026】
ここで、本実施形態の船舶1は、シールオイルタンク(液体貯留タンク)15をエンジンルーム12内に備えた船舶用タンク構造10を、船舶用の冷却構造として具備している。図2,3に示すように、シールオイルタンク15は、その内部空間に潤滑油(冷却用液体)O2を貯留するものであり、外形が前後方向を軸方向とする円柱状に形成されている。
【0027】
このシールオイルタンク15は、その後端側が、エンジンルーム12の内壁としての隔壁12aに密着するよう取り付けられている。具体的には、隔壁12aにおいてシャフトクーリングタンク13に貯留された冷却用清水W1の水面下の位置に、シールオイルタンク15の後端が片持支持されるよう溶接等で結合されている。つまり、シールオイルタンク15は、潤滑油O2がシャフトクーリングタンク13の冷却用清水W1に対し隔壁12aを介して接するように、当該隔壁12aに取り付けられている。
【0028】
このシールオイルタンク15は、前端側(一端側)にフランジ部17aを有する円管部材(管状部材)Aと、円管部材Aの前側開口を閉塞するようにフランジ部17aに固定された円板状部材17bと、を含み、シールオイルタンク15は、円管部材Aの後端側(他端側)が隔壁12aに直接結合されて構成されている。これにより、シールオイルタンク15の内面15aは、隔壁12aで構成されることとなる。
【0029】
また、シールオイルタンク15は、その下方側に3本のパイプ16が取り付けられており、これらパイプ16を介して前側シール装置24に潤滑油O2を循環供給する。すなわち、潤滑油O2にあっては、パイプ16を介して重力等によってシールオイルタンク15から前側シール装置24に供給されると共に、推進軸26の回転による回転力及び潤滑油O2の温度上昇によって前側シール装置24からシールオイルタンク15に戻るようになっている。これにより、前側シール装置24等の温度上昇が抑制される。
【0030】
また、エンジンルーム12内においてシールオイルタンク15の上方には、図3に示すように、冷却空気をシールオイルタンク15に向けて吹き付けるエアダクト18が設けられている。これにより、エアダクト18からの冷却空気とシールオイルタンク15との間で熱交換させ、シールオイルタンク15内の潤滑油O2を冷却することが可能となっている。
【0031】
以上、本実施形態の船舶用タンク構造10においては、シャフトクーリングタンク13の冷却用清水W1に対し隔壁12aを介して接するようシールオイルタンク15を隔壁12aに取り付けている。これと共に、シールオイルタンク15の内面15aを隔壁12aで構成している。これにより、船外の海水により冷却されて低温とされたシャフトクーリングタンク13の冷却用清水W1との間でシールオイルタンク15の潤滑油O2を熱交換させることができる。よって、潤滑油O2の熱を冷却用清水W1、ひいては海水へと移動させることができる。
【0032】
すなわち、本実施形態によれば、既存のシャフトクーリングタンク13の冷却用清水W1を利用して容易に且つ十分にシールオイルタンク15内の潤滑油O2を冷却させることができ、その結果、簡易な構成で潤滑油O2を十分に冷却することができる。
【0033】
また、本実施形態のシールオイルタンク15は、上述したように、その一端が閉塞された円管部材Aの他端が隔壁12aに直接結合されて構成されている。よって、船舶用タンク構造10を一層簡易な構成にすることができる。
【0034】
なお、通常、シールオイルタンク15をエンジンルーム12内に配置する際、取付け用の台座を設けて当該台座上に載せる場合がある。この点、本実施形態は、円管部材Aを隔壁12aに直接結合するだけで足りるため、上記台座が不要となり、その結果、シールオイルタンク15の取付け等の作業性を向上することができ、施工やメンテナンスをも容易化することが可能となる。
【0035】
また、本実施形態では、上述したように、シールオイルタンク15が取り付けられた隔壁12aがシャフトクーリングタンク13のタンク壁となっている。よって、シールオイルタンク15に貯留された潤滑油O2の冷却にあたり既存のシャフトクーリングタンク13を有効活用することが可能となり、新たな冷却装置の導入等も不要であり、冷却効果を得るためのコストを抑えることもできる。また、万が一に潤滑油O2がシールオイルタンク15の取付面側から外部へ漏洩したとしても、当該潤滑油O2がすぐさま船外に漏洩するのではなくシャフトクーリングタンク13へ漏洩されることになる。よって、十分な安全性を確保することができる。
【0036】
また、本実施形態では、上述したように、エアダクト18から冷却空気をシールオイルタンク15に吹き付けることができ、シールオイルタンク15内の潤滑油O2を一層冷却させることが可能となっている。
【0037】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0038】
図4は、本発明の第2実施形態に係る船舶用タンク構造を含む船舶の船尾部分を示す平面図である。図4に示すように、本実施形態の船舶用タンク構造50が上記第1実施形態と異なる点は、シールオイルタンク15に代えて清水貯留タンク(液体貯留タンク)45を備えた点である。
【0039】
清水貯留タンク45は、船舶1に設けられた機器を冷却する冷却水としての冷却用清水W2を貯留するものであり、外形が左右方向を軸方向とする円柱状に形成されている。この清水貯留タンク45は、その左端側が、エンジンルーム12の内壁としての船殻外板51に取り付けられている。つまり、清水貯留タンク45は、冷却用清水W2が船外の海水に対し船殻外板51(船体側壁)を介して接するように、船殻外板51に取り付けられている。
【0040】
この清水貯留タンク45は、上記シールオイルタンク15と同様にして、円管部材A、フランジ部17a及び円板状部材17bを含んで構成されており、これにより、清水貯留タンク45の内面45aは、船殻外板51で構成されることとなる。
【0041】
以上、本実施形態に係る船舶用タンク構造50では、船外の海水との間で清水貯留タンク45の冷却用清水W2を熱交換させることができる。よって、冷却用清水W2の熱を海水へと直接的に移動させることができる。従って、海水を利用して容易に且つ十分に清水貯留タンク45内の冷却用清水W2を冷却させることが可能となる。
【0042】
また、本実施形態では、上述したように清水貯留タンク45が船殻外板51に取り付けられていることから、清水貯留タンク45の冷却用清水W2が船殻外板51を介して海水により直接的に冷却されるため、高い冷却効果を得ることができる。
【0043】
なお、清水貯留タンク45には冷却用液体として冷却用清水W2が貯留されていることから、船外へ冷却用清水W2が漏洩した場合でもその環境に与える悪影響が少ない。そのため、安全上の点において、船殻外板51に清水貯留タンク45を取り付けることが可能となっている。
【0044】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されない。すなわち、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0045】
例えば、上記実施形態では、シールオイルタンク15及び清水貯留タンク45が円管部材Aにより形成されているが、これに限定されず、液体貯留タンクの形状としては、種々の形状を採用することができる。
【0046】
また、上記実施形態では、シールオイルタンク15が隔壁12aに取り付けられており、また、清水貯留タンク45が船殻外板51に取り付けられているが、この例に限らず、液体貯留タンクはエンジンルーム12の内壁に取り付けられていればよい。
【0047】
また、上記実施形態では、エンジンルーム12内にエアダクト18を設けているが、これに代えて若しくは加えて他のエアダクトを設けてもよいし、エアダクト18はなくてもよい。また、上記実施形態では、船舶1を肥大船とした例について説明したが、本発明はあらゆる船舶に適用することができる。
【0048】
また、上記実施形態では、潤滑油O2を貯留させるシールオイルタンク15、及び冷却用清水W2を貯留する清水貯留タンク45を例示して説明したが、潤滑油O2又は冷却用清水W2以外の冷却用液体を貯留する液体貯留タンクに対しても、本発明を適用させることができる。また、上記実施形態では、エンジンルームの内壁に液体貯留タンクが片持支持されるように固定されているが、片持支持に限定されず、例えばリブをさらに設けて支持してもよい。
【符号の説明】
【0049】
10,50…船舶用タンク構造、12…エンジンルーム、12a…隔壁(エンジンルームの内壁、シャフトクーリングタンクのタンク壁)、13…シャフトクーリングタンク、15…シールオイルタンク(液体貯留タンク)、24…前側シール装置(シール装置)、、25…船尾管、25a…船尾管軸受、26…推進軸、27…後側シール装置(シール装置)、45…清水貯留タンク(液体貯留タンク)、51…船殻外板、A…円管部材(管状部材)、O2…潤滑油(冷却用液体)、W2…冷却用清水(冷却用液体)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却用液体を貯留する液体貯留タンクをエンジンルーム内に備えた船舶用タンク構造であって、
前記液体貯留タンクは、前記エンジンルームの周囲の海水又は清水に対し前記エンジンルームの内壁を介して接するように、当該内壁に取り付けられており、
前記液体貯留タンクの内面は、前記内壁により構成されていることを特徴とする船舶用タンク構造。
【請求項2】
前記液体貯留タンクは、船尾管のシール装置を潤滑する潤滑油を貯留することを特徴とする請求項1に記載の船舶用タンク構造。
【請求項3】
前記液体貯留タンクは、一端が閉塞された管状部材の他端が内壁に直接結合されて構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶用タンク構造。
【請求項4】
前記液体貯留タンクが取り付けられた前記エンジンルームの内壁は、船舶の推進軸及び船尾管軸受を冷却する冷却用清水が貯留されたシャフトクーリングタンクのタンク壁であり、
前記液体貯留タンクの冷却用液体は、潤滑油であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶用タンク構造。
【請求項5】
前記液体貯留タンクが取り付けられた前記エンジンルームの内壁は、船舶の船殻外板であり、
前記液体貯留タンクの冷却用液体は、清水であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶用タンク構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−210888(P2012−210888A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78232(P2011−78232)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(503218067)住友重機械マリンエンジニアリング株式会社 (55)