説明

船舶用ナビゲーション方法および船舶用ナビゲーション装置

【目的】日没時刻に応じた帰港開始時刻を案内し、帰港すべき港まで安全に経路案内を行うことができる「船舶用ナビゲーション方法および船舶用ナビゲーション装置」を提供する。
【構成】船舶が帰港すべき港の位置を記憶し、かつ、該船舶の現在位置を算出すると共に日没時刻を取得する。ついで、該現在位置から該港までの距離および所要時間を算出し、該所要時間と該日没時刻に基づいて帰港すべき帰港開始時刻を算出し、現在時刻と該帰港開始時刻とが等しくなったか否かを判断し、等しくなった場合には帰港開始時刻になったことを案内する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶用ナビゲーション方法および船舶用ナビゲーション装置に係り、特に、日没時刻に応じた帰港開始時刻を案内し、帰港すべき港までの経路案内を行う船舶用ナビゲーション方法およびナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
船舶等の移動体に設置されたナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System)衛星より受信した信号を利用して現在位置を算出し、該現在位置周辺の地図をLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部に表示し、かつ、該現在位置を示す船舶マーク該地図上に重畳表示し、ユーザに該現在位置および該現在位置周辺の地図を提示する。
【0003】
また、ユーザが出発地と目的地を設定すると、ナビゲーション装置は該出発地と該目的地の位置情報を用いて該目的地までの誘導経路を算出し、該表示部に該現在位置および該誘導経路を表示することにより、ユーザを該目的地まで確実に案内することができる。例えば、現在位置を出発地とし、帰港すべき港(帰港地)を目的地に設定すれば、該帰港地までの誘導経路を表示するからユーザは確実に該帰港地まで帰港することができる。また、ユーザが帰港予定時刻を設定することにより、該帰港予定時刻までに該帰港地に到着できるように出発時刻を設定して該現在地からの帰港開始案内を行うこともできる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のように、上記従来技術において、ユーザは帰港地を目的地として設定し、あるいは帰港地と帰港予定時刻を設定することで、例えば、該帰港予定時刻に該帰港地に到着できるように案内することができる。ところで、ユーザが帰港予定時刻を設定しても、季節や地域によって日没時刻は変化し、また天候が悪い場合には早い時刻から暗くなるという状況が発生し、かつユーザが日没時刻を正確に把握していない可能性がある。そのため、ユーザが帰港地に到着する前に自船舶周辺が暗くなり、あるいは天候が悪化して事故発生の原因になっている。
【0005】
以上より、本発明の目的は、季節や地域に応じて変化する日没時刻を考慮し、暗くなる前に帰港できるように帰港開始時刻や前記帰港地までの経路をユーザに提示するようにし、ユーザに不安感を抱かせることなく、また事故なく前記帰港地まで帰港させることである。
本発明の別の目的は天候が悪化する前に帰港できるように案内することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、季節や地域によって変化する日没時刻と、自船舶が帰港すべき帰港地周辺の天候の悪化を考慮してユーザに不安感を抱かせることがなく、帰港すべき港まで案内することができる船舶用ナビゲーション方法およびナビゲーション装置である。
・ 船舶用ナビゲーション方法
本発明の船舶用のナビゲーション方法は、船舶が帰港すべき港の位置を記憶するステップ、現在位置を算出するステップ、日没時刻を取得するステップ、前記現在位置から前記港までの距離および所要時間を算出するステップ、該所要時間と前記日没時刻に基づいて帰港すべき帰港開始時刻を算出するステップ、現在時刻と該帰港開始時刻とが等しくなったか否かを判断するステップ、等しくなった場合には帰港開始時刻になったことを案内するステップ、を備えている。
【0007】
本発明の船舶用ナビゲーション方法は、更に、太陽軌跡情報を記憶するステップ、前記港の位置と該太陽軌跡情報とに基づいて日没時刻を算出するステップ、を備えている。
【0008】
本発明の船舶用ナビゲーション方法は、更に、前記港近辺の天候情報を取得するステップ、該天候情報に基づき、前記日没時刻における前記港近辺の天候が悪いか否か判断するステップ、前記天候が悪い場合には、前記帰港開始時刻を前記天候が悪化する前に到着することができるの時刻まで早めるステップ、を備えている。
【0009】
・ 船舶用ナビゲーション装置
本発明の船舶用ナビゲーション装置は、船舶が帰港すべき港の位置を記憶する帰港地記憶部と、現在位置を算出する現在位置算出部と、日没時刻を取得する日没時刻取得部と、前記現在位置から前記港までの距離および所要時間を算出する距離算出部と、該所要時間と前記日没時刻に基づいて帰港すべき帰港開始時刻を算出し、現在時刻と該帰港開始時刻とが等しくなったか否か判断し、等しくなった場合には帰港開始時刻になったことを案内するように制御する制御部と、を備えている。
【0010】
本発明の船舶用ナビゲーション装置は、更に、太陽軌跡情報を記憶する太陽軌跡記憶部、を備え、前記日没時刻取得部は前記港の位置と該太陽軌跡情報とに基づいて日没時刻を算出する。
【0011】
本発明の船舶用ナビゲーション装置は、更に、前記港近辺の天候情報を取得する天候情報取得部、を備え、前記制御部は、更に前記天候情報に基づいて前記日没時刻における前記港近辺の天候が悪いか否か判断し、悪い場合には、前記帰港開始時刻を前記天候が悪化する前に到着することができる時刻まで早める。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、季節や地域に応じて変化する日没時刻を考慮し、暗くなる前に帰港できるように帰港開始時刻や前記帰港地までの経路をユーザに案内するようにしたので、ユーザに不安感を抱かせることなく、また事故なく前記帰港地まで案内することができる。
また、本発明によれば、帰港地近辺の天候情報を取得し、該帰港地への到着時刻の天候が悪い場合には天候悪化前に該帰港地に到着できるように前記帰港開始時刻を設定するようにしたので、天候悪化前に帰港できるように案内することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(A)本発明の概略
図1は本発明の概略説明図であり、1は図示しない船舶用ナビゲーション装置の表示部の表示画面、2は自船舶の現在位置を示す船舶マーク、3は船舶マーク2近辺の地図、4は帰港開始時刻、5は帰港開始時刻になった旨を案内するメッセージ、6はメッセージ5を確認したときに操作する確認ボタン、7は経路案内の矢印、8は日没時刻である。尚、確認はタッチパネルにより入力するようになっているが、表示しないハードキーなどの操作部により入力するようにしてもよい。また、帰港地はユーザが記憶させているものとする。
【0014】
GPS信号より現在位置を算出し、該現在位置と太陽軌道データより日没時刻を算出し、更に該帰港地近辺の天候情報を取得する。その後、該現在位置から帰港地までの距離および所要時間を算出し、該所要時間と該日没時刻に基づいて日没前に帰港できるように該帰港地への帰港開始時刻を算出する。次に、該天候情報より帰港地への到着時刻の天候が雨か否かの判断を行い、雨でない場合には、図1(a)に示すように表示画面1に地図3を表示し、地図3上に船舶マーク2と帰港開始時刻4を重畳して表示する。ついで、現在時刻と該帰港開始時刻とが等しくなったか否か判断して、等しくなった場合には、図1(b)に示すように表示画面1に地図3を表示し、地図3上に船舶マーク2、メッセージ5、確認ボタン6、矢印7を重畳表示しユーザに該帰港開始時刻になった旨の音声案内をする。その後、ユーザが確認ボタン6を押すまで図1(b)の表示を継続し、かつ所定時間毎に該音声案内を行い、ユーザが確認ボタン6を押した場合には、図1(c)に示すように表示画面1に地図3を表示し、地図3上に船舶マーク2、矢印7、日没時刻8を重畳表示すると共に該帰港地への案内を開始する。また、該帰港開始時刻の天候が雨の場合には、該天候情報に基づき、天候が悪化する前に帰港地に到着できるように該帰港開始時刻を変更し、それ以降は該設定した帰港開始時刻に基づき帰港開始案内を行う。
【0015】
尚、日没時刻はテーブル化しておき、該テーブルより求めるようにすることもできる。例えば、海のある県毎に、かつ10日おきに1年間の日没時刻をテーブル化しておき、出港地(帰港地)が所在する県のテーブルより日没時刻を取得する。
【0016】
以上より、日没時刻および天候悪化を考慮して、帰港開始時刻を案内するようにしたので、ユーザに不安感を抱かせることなく、また事故なく前記帰港地まで案内することができる。
【0017】
(B)実施例
図2は本発明の実施例の船舶用ナビゲーション装置を含むシステム構成図であり、例えば帰港地に存在する天候情報送信部50と、ナビゲーション装置20から構成されている。天候情報送信部50から送信される情報については、後述する。
ナビゲーション装置20において、GPS信号21は衛星航法システムを利用しており、衛星より受信した信号を現在位置算出部22に入力する。現在位置算出部22は、入力された信号に基づいて現在位置を算出する。記録媒体23は地図データを記憶する地図記憶媒体であり、読出部24は現在位置算出部22で算出した現在位置に基づいて、記録媒体23に記憶されている現在地周辺の地図データを読み出し、地図データ記憶部25は該地図データを一時的に記憶する。地図画像発生部26は該地図データに応じた地図画像を発生する。帰港地記憶部27は船舶が帰港すべき港を記憶しており、例えばユーザが帰港地として設定する。
【0018】
距離算出部28は、現在位置算出部22が算出した現在位置と、帰港地記憶部27に記憶されている帰港地の位置とに基づいて現在位置から帰港地までの距離および所要時間を算出する。尚、所要時間は通常速度(例えば、10km/h)で航行しているものとして計算する。太陽軌道記憶部29は、太陽の運動軌道データを記憶しており、日没時刻取得部30は帰港地記憶部27が記憶している帰港地の位置情報と、太陽軌道記憶部29が記憶している太陽の運動軌道とに基づいて、該帰港地の日没時刻を算出する。天候情報受信部31は、天候情報送信部50から送信される帰港地近辺の天候情報(情報内容については後述する)を受信する。
【0019】
制御部32は、ナビゲーション装置20全体を制御すると共に、後述する本発明の日没時刻までに、あるいは天候が悪化する前に帰港できる帰港開始時刻の算出や、ユーザへの帰港開始時刻の案内制御、等を行う。ROM33は各種ソフトウェアを記憶するものであり、上記制御用のソフトウェアのほかに、(1)誘導経路探索用ソフトウェア、(2)経路誘導ソフトウェア等さまざまな制御プログラムが記憶されている。RAM34は誘導経路データ、各種処理結果を一時的に記憶する。
【0020】
誘導経路発生部35は誘導経路を探索し、該誘導経路を画像合成部37に入力する。メッセージ発生部36は制御部32が算出した帰港開始時刻および日没時刻を視覚的にユーザに案内する案内メッセージ等を発生し、該メッセージを画像合成部37に入力する。画像合成部37は、地図画像発生部26が発生した地図画像、誘導経路発生部35から入力された誘導経路およびメッセージ発生部36が発生した案内メッセージ等を合成し、合成画像を表示部38に入力する。表示部38は、画像合成部37より入力された合成画像を表示する。案内音声発生部39は、制御部32が算出した帰港開始時刻になったら、帰港開始時刻になった旨を案内する案内音声を発生し、該案内音声を案内部40に入力し、案内部40は入力された案内音声を音声出力する。操作部41は、様々な操作を行うことができ、例えば、ユーザが本発明の帰港開始時刻の案内メッセージの確認を行うために使用する。
【0021】
図3は天候情報送信部50より送信され、天候情報受信部31により受信される天候情報の説明図である。
送受信される天候情報は、帰港地記憶部27に記憶されている船舶が帰港すべき港の天候情報を少なくとも含んでいる。例えば、図3では、帰港地の時刻毎の所定時間後までの天候が含まれており、これに基づいて制御部32は、帰港地への到着予定時刻の天候が雨か否か判断し、雨でない場合は帰港開始時刻変更せず、雨の場合には該帰港開始時刻を帰港地の天候が悪化する前に到着できる帰港開始時刻に変更する。
【0022】
図4は本発明の実施例のナビゲーション装置の処理フローである。以下、図4を用いて、説明を行う。既に、ユーザによって帰港すべき帰港地が設定されており、帰港地記憶部27に記憶されているものとする。
【0023】
まずGPS受信部21は受信したGPS信号より現在位置を算出し(ステップS401)、日没時刻算出部30は該帰港地の位置情報と太陽軌道記憶部29に記憶されている太陽の運動軌道データに基づいて日没時刻を算出する(ステップS402)。
【0024】
ついで、天候情報受信部31は図3に示すような天候情報送信部50が送信した天候情報を取得し(ステップS403)、距離算出部28はS401において算出した現在位置と、帰港地記憶部27に記憶されている帰港地の位置情報と、に基づいて、該現在位置から帰港地までの距離および所要時間を算出し(ステップS404)、該所要時間と該日没時刻より日没時刻前に帰港できる帰港開始時刻を算出する(ステップS405)。
【0025】
次に、制御部32は該天候情報に基づいて帰港地への到着時刻(=(帰港開始時刻)+(所要時間))の天候は雨か否か判断し(ステップS406)、雨でない場合にはS407に進み、雨の場合にはS412に進む。
【0026】
S406において、雨でない場合には、制御部32は表示部38に、図1(a)に示すように表示画面1に現在位置近辺の地図3、船舶マーク2および帰港開始時刻4を表示するように指示し、表示部38は図1(a)のように表示する(ステップS407)。
【0027】
しかる後、制御部32は現在時刻が該帰港開始時刻になったかを判断し(ステップS407)、なった場合にはS409に進み、なっていない場合にはS401に戻り同様の処理を繰り返す。
【0028】
S408において、現在時刻が該帰港開始時刻になった場合には、制御部32は表示部38に図1(b)に示すように表示画面1に現在位置近辺の地図3、船舶マーク2、メッセージ5、確認ボタン6および誘導経路の矢印7を表示するように指示し、また案内音声発生部39に帰港開始時刻になった旨をユーザに案内する音声案内を発生するように指示し、表示部37は図1(b)のように表示し、案内部40は帰港開始時刻になった旨を案内する(ステップS409)。
【0029】
ついで、制御部32は、例えば確認ボタン6のような、操作部41への確認操作が行われたかの判断を行い(ステップS410)、確認操作が行われた場合にはS411に進み、確認操作が行われていない場合にS409に戻る。
【0030】
S410において、該確認操作が行われた場合には、制御部32は表示部38に図1(c)に示すように表示画面1に現在位置近辺の地図3、船舶マーク2、誘導経路の矢印7および日没時刻8を表示するように指示し、表示部38は図1(c)に示すように表示する(ステップS411)。
【0031】
S410において、該確認操作が行われていない場合にはS409に戻り、制御部32は所定時間おきに音声案内するように案内音声発生部39に指示し、案内部40は帰港開始時刻になった旨を案内する(ステップS411)。
【0032】
S406において、帰港地への到着時刻の天候が雨の場合には、制御部32は天候が悪くなる前に帰港地に到着できるように帰港開始時刻を変更し(ステップS412)、S407に進み、S407以降の処理を行う。
【0033】
以上では、雨が降っているか否かにより天候の良し悪しを判定したが、風力も含める等により天候の良し悪しを判定するようにすることもできる。
また、以上では、天候情報を考慮(S406、S412)したが、必ずしも考慮する必要はなく、子の場合にはS406、S412は不要となる。
【0034】
本実施例では、帰港地の位置情報と太陽の運動軌道データとに基づいて、該帰港地の日没時刻を算出するようにしたが、帰港地が所在する県の日没時刻の対応テーブルを記憶しておき、該日没時刻を取得するようにしてもよく、かかる場合、例えば、該帰港地の10日毎の日没時刻を記憶する。
【0035】
以上、本実施例によれば、季節や地域に応じて変化する日没時刻を考慮し、暗くなる前に帰港できるように帰港開始時刻や前記帰港地までの経路をユーザに提示するようにしたので、ユーザに不安感を抱かせることなく、また事故なく前記帰港地まで案内することができる。
また、本実施例よれば、帰港地近辺の天候情報を取得し、該帰港地への到着時刻の天候が悪い場合には天候悪化前に該帰港地に到着できるように前記帰港開始時刻を設定するようにしたので、天候悪化前に帰港できるように案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の概略説明図である。
【図2】本発明の実施例の船舶用ナビゲーション装置を含むシステム構成図である。
【図3】天候情報送信部50より送信され、天候情報受信部31により受信される天候情報の説明図である。
【図4】本発明の実施例のナビゲーション装置の処理フローである。
【符号の説明】
【0037】
1 船舶用ナビゲーション装置の表示部の表示画面
2 時船舶の現在位置を示す船舶マーク
3 船舶マーク2の近辺の地図
4 帰港開始時刻
5 帰港開始時刻になった旨を案内するメッセージ
6 メッセージ5を確認したときに操作する確認ボタン
7 経路案内の矢印
8 日没時刻
21 GPS受信部
22 現在位置算出部
23 記録媒体
24 読出部
25 地図データ記憶部
26 地図画像発生部
27 帰港地記憶部
28 距離算出部
29 太陽軌道記憶部
30 日没時刻算出部
31 天候情報受信部
32 制御部
33 ROM
34 RAM
35 誘導経路発生部
36 画像発生部
37 画像合成部
38 表示部
39 案内音声発生部
40 案内部
41 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
船舶が進むべき経路を算出し、得られた経路を含む情報を出力する船舶用ナビゲーション方法において、
船舶が帰港すべき港の位置を記憶するステップ、
現在位置を算出するステップ、
日没時刻を取得するステップ、
前記現在位置から前記港までの距離および所要時間を算出するステップ、
該所要時間と前記日没時刻に基づいて帰港すべき帰港開始時刻を算出するステップ、
現在時刻と該帰港開始時刻とが等しくなったか否かを判断するステップ、
等しくなった場合には帰港開始時刻になったことを案内するステップ、
を備えたことを特徴とする船舶用ナビゲーション方法。
【請求項2】
更に、太陽軌跡情報を記憶するステップ、
前記港の位置と該太陽軌跡情報とに基づいて日没時刻を算出するステップ、
を備えたことを特徴とする請求項1記載船舶用ナビゲーション方法。
【請求項3】
更に、前記港近辺の天候情報を取得するステップ、
該天候情報に基づき、前記日没時刻における前記港近辺の天候が悪いか否か判断するステップ、
前記天候が悪い場合には、前記帰港開始時刻を前記天候が悪化する前に到着することができる時刻まで早めるステップ、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の船舶用ナビゲーション方法。
【請求項4】
船舶が進むべき経路を算出し、得られた経路を含む情報を表示部に出力する船舶用ナビゲーション装置において、
船舶が帰港すべき港の位置を記憶する帰港地記憶部と、
現在位置を算出する現在位置算出部と、
日没時刻を取得する日没時刻取得部と、
前記現在位置から前記港までの距離および所要時間を算出する距離算出部と、
該所要時間と前記日没時刻に基づいて帰港すべき帰港開始時刻を算出し、現在時刻と該帰港開始時刻とが等しくなったか否か判断し、等しくなった場合には帰港開始時刻になったことを案内するように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする船舶用ナビゲーション装置。
【請求項5】
更に、太陽軌跡情報を記憶する太陽軌跡記憶部、を備え、
前記日没時刻取得部は前記港の位置と該太陽軌跡情報とに基づいて日没時刻を算出する、
ことを特徴とする請求項4記載の船舶用ナビゲーション装置。
【請求項6】
更に、前記港近辺の天候情報を取得する天候情報取得部、を備え、
前記制御部は、更に前記天候情報に基づいて前記日没時刻における前記港近辺の天候が悪いか否か判断し、悪い場合には、前記帰港開始時刻を前記天候が悪化する前に到着することができる時刻まで早める、
ことを特徴とする請求項4記載の船舶用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−122077(P2010−122077A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−296202(P2008−296202)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】