説明

色彩変化を有するパターン(一)

【課題】生き生きと見せ、視覚的変化に富むパターンを提出する。
【解決手段】本発明に係る色彩変化を有するパターン(一)は服装材料または普段着用の軟質材料上に付加して用いられ、そのパターンは主には布または軟質材料上に設計するパターンブロックと一層がパターンブロックに覆われた透明シートからなり、前記透明シートの表面に屈折波のパターンを形成し、パターンブロックを異なる角度から見るときに、屈折を介して視覚的な色彩変化を産む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は色彩変化を有するパターンに関し、特に服装材料または普段着用などに応用でき、パターンを付加することにより軟質材料上の装飾効果を増し、また異なる角度から見ることで、見た者に視覚的な色彩変化を感じさせることができる。
【背景技術】
【0002】
多くの衣服や普段着には各種の装飾設計が施されており、たとえばパターンを付加することを利用した表現方法はよく見られる方法の一つであり、刺繍、印刷などの各種の加工方法を利用して造型パターンを布上に表し、その独特のスタイルを強調することで、消費者の要望を満足させたり好みに応じたりすることができる。
【0003】
パターンの視覚効果を有効的に示すために、パターンの配色、材料および加工方法の選択はパターン効果の表現に影響する重要な要素であり、そのため多くの業者はパターン効果の表現の研究に力を入れ、常に改良に努めている。
【0004】
現在の衣服上のパターン表現は結局静止の設計であるので、パターンのデザインと色彩は異なる角度から見た際、角度上の形状の違いでしかなく、パターンそのものは固さを感じさせ、型にはまった一つの視覚的イメージを与える。このため、同業者は常に改善方法を模索しているが、今のところ理想的な解決方法は見つかっていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
かつての服装材料または普段着用に付加された応用パターンが単調な視覚効果しか示さないことに鑑み、そこで本発明の主な目的は、生き生きと見せ、視覚的変化に富むパターンを提出することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的により、本発明は色彩屈折方法を応用したパターン設計を提出し、そのパターンは主に布または軟質材料上に設計するパターンブロックと、一層がパターンブロックに覆われた透明シートからなり、前記透明シートの表面に屈折波のパターンを形成し、パターンブロックを異なる角度から見るときに、屈折を介して視覚的な色彩変化の効果を産む。
【0007】
以下の実施方法に本発明の詳しい特徴とメリットを詳細に記すが、その内容は関連技術に詳しい者が本発明の技術内容を理解したうえで実施できるもので、本説明書の示す内容、特許申請範囲および図式はいかなる関連技術者も容易に本発明に関する目的とメリットを理解できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
〔実施例〕
本発明の目的、構造、特徴およびその効能をさらに理解できるように、ここに実施例を詳細に説明する。
【0009】
まず「図1」は本発明のパターンが衣服上に応用された使用概略図であり、また「図2」はパターンをあらわす平面図である。図が示すように、パターン10は模様、色彩およびその結合する任意の創作であり、図に示す特定のデザインには限らない。また、パターン10は印刷、手作業や各種の加工方法を利用し衣服20に付加できる。また、パターン10は衣服20に限らず、いかなるパターン付加を設計する軟質材料上にも応用することができる。
【0010】
「図3」が示すのは、本発明のパターン10がいかなる設計のパターンブロック12とパターンブロック12に覆われた透明シートからなり、前記透明シートは可撓性(かとうせい)と光を通す材料を選ぶことができ、透明シート14を結合した軟質材料は使用上柔軟な材料の特性をそのまま活かすことができる。
【0011】
前記透明シート14の表面に複数の屈折波のパターン142を形成することで複数の平行に並ぶ透明ストライプ144を形成し、前記屈折波のパターン142は図に示すように、ストライプ状の波のパターンや、環状の波のパターンなどで、パターンユニット12の形状変化により2種類以上の並みのパターンを合わせることができる。
【0012】
透明シート14に合わせて設置された透明ストライプ144、パターンユニット12は各透明ストライプ144によって両側に異なる色彩C1、C2が設置され、このように、透明ストライプ144はパターンユニット12に対する色彩の屈折効果を発揮し、見る者に「図4」が示す視角A、視角Bや視角Cの角度からパターン10を見た際、パターン10が示す色彩は異なる。
【0013】
以上から分かるように、本発明は透明シート14を結合したパターン10であり、透明シート14が提供する屈折作用を利用し、パターンブロック12が異なる角度から見た際、人に生き生きとした視覚的変化を感じさせることができる。
【0014】
実施にあたって、パターンユニット12は各透明ストライプ144によって両側に異なる色彩C1、C2が設置され、視覚的な色彩変化を産み、もしパターン設計上局部に合わせても色が変わらないエリアが必要なら、「図2」の示すように、パターン10を透明シート14により色彩屈折変化を産むカラーブロック122と、透明シート14により色彩屈折変化を産む単一のカラーブロック124を含むように設計することができる。
【0015】
本発明は前述の実施例を示しているが、これは本発明を限定するものではない。本発明の精神を離脱しない範囲内での、いかなる装飾、変化もすべて本発明の特許の保護範囲に属する。本発明の定める保護範囲については特許申請範囲を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のパターンが衣服に応用された使用概略図である。
【図2】本発明のパターンの平面図である。
【図3】本発明のパターンの局部断面図である。
【図4】本発明のパターンの局部断面図と、異なる角度からパターンを見たところを表す概略図である。
【符号の説明】
【0017】
10 パターン
12 パターンユニット
122 色彩パターン
124 単一のカラーブロック
14 透明シート
142 屈折波のパターン
144 透明ストライプ
20 服装
C1 、C2 色彩

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟質材料に付加し軟質材料上でのパターンブロックを含む色彩変化を有するパターン(一)であって、前記パターンブロックに透明シートを結合し前記透明シートの表面に屈折波のパターンを形成し、前記パターンブロックが異なる角度から見るときに屈折による色彩変化を発生することを特徴とする色彩変化を有するパターン(一)。
【請求項2】
前記パターンブロックはさらに前記透明シートによる色彩屈折変化の組み合わせカラーブロックと、前記透明シートによらず色彩屈折変化を発生する単一カラーブロックを含むことを特徴とする請求項1に記載する色彩変化を有するパターン(一)。
【請求項3】
前記透明シートは可撓性をもつことを特徴とする請求項1または2に記載する色彩変化を有するパターン(一)。
【請求項4】
前記透明シートの屈折波のパターンはストライプ状の波のパターンであることを特徴とする請求項1に記載する色彩変化を有するパターン(一)。
【請求項5】
前記透明シートの屈折波のパターンは環状の波のパターンであることを特徴とする請求項1に記載する色彩変化を有するパターン(一)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−223304(P2007−223304A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−353706(P2006−353706)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(507001944)
【Fターム(参考)】