説明

艶出し処理剤

【課題】洗濯しても繊維の元の色、着色した色が薄くなり、艶や光沢がなくなることがなく、洗車しても車の塗料の色、着色した色が薄くなり艶や光沢が消失しない艶出し処理剤を提供する。
【解決手段】ジメチコン、ポリクオタニウムのニ成分混合物を界面活性剤、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキルヒドロキシスルホンベタイン、アルキルアミンオキシド、アルキルグリコシド、アルキルグリセリルエーテル、コカミドMEA、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウリル硫酸塩、ベタイン、セテス−10などで水溶液にした艶出し処理剤。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明のシリコンオイル成分ジメチコンは揆水とさらさら油成分の皮膜を形成す特徴がある。ポリマオイル成分ポリクオタニウムは、保湿性の薄い皮膜を形成する特徴がある。界面活性剤は油と水の界面張力を弱め皮膜を形成する。上記ニ成分混合物を洗剤で水溶液とした艶出し処理剤である。
第一特徴として、繊維の元の色や着色した色を蛍光増殖剤を使わずに、光に反射して光沢が表われ色を鮮やかにみせる。
第二特徴として、色、誘発剤を使わずに繊維の元の色や、着色した色を濃くする。
第三特徴として、本発明艶出し処理剤で洗濯を繰り返し使うことで繊維の元の色や着色した色の濃度、艶、光沢が増す。
第四特徴として、本発明の艶出し処理剤は皮膜を形成することから、コーティング効果が表われ、汚れが付着しにくく取り除き簡単である。
第五特徴として、本発明の艶出し処理剤で、車、ガラス、鏡を洗車、清掃を行うと透明度が深く、簡単に早く仕上げることができ艶が表われ塗装の元の色が鮮やかにみて市販されている洗車用ワックス艶出し剤より効果が持続する。
第六特徴として、車、ガラス、鏡を洗車、清掃すると皮膜を形成することからコーティング効果で汚れの取り除きが簡単にできる。
【背景技術】
【0002】
洗濯洗剤には、液体タイプと粉末タイプが商品化されているが使用形態は、洗濯機に標準使用量を投入する方法が一般化しておりユーザーの80%がこの使用方法を実施している。実施例としては液体酸素漂白剤などが商品化され全般的にはシミを落とし、色柄物の色あせを抑制する。衣料用洗剤は色落ち、移染を同移に抑制するものが商品化されているが、従来繊維の元の色や着色した色を濃くして艶出し、光に反射することで光沢が表われ色を鮮やかにみせる。技術について一切報告されていない。車、ガラス、鏡の清掃、洗車のワックスなどにも洗いながら艶出し方法も商品されているが、本発明の艶出し処理より効果が持続せず艶が消える。洗車をワックスしながら車塗料の元の色で、着色した色など濃くして艶出し、光が反射することで光沢が表われ色を鮮やかにみせる技術については一切報告されていない。
【発明の概要】
【0003】
洗濯すると、繊維の元の色、着色した色が薄くなり艶や光沢がなくなるのが欠点である。車の洗車を重ねることで車の塗装の色や着色した色が薄くなり艶や光沢がなくなるのが欠点である。
【課題を解決する手段】
【0004】
本発明はジメチコン、ポリクオタニウムの上記ニ成分混合物を洗剤で水溶液にした艶出し処理剤
(イ) アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
(ロ) アルキルヒドロキシスルホンベタイン
(ハ) アルキルアミンオキシド
(ニ) アルキルグリコシド
(ホ) アルキルグリセリルエーテル
(ヘ) 安定化剤
(ト) ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩
(チ) コカミドプロピルベタイン
(リ) PEG−7グリセリルココエート
(ヌ) クエレ酸
(ル) 塩化ナトリウム
(ヲ) コカミドMEA
(ワ) ラウロイルメチルアラニンナトリウム
(カ) グア−ヒドロキシプロピルトリモニアニウムクロリド
(ヨ) エーデン酸塩
(タ) クエン酸ナトリウム
(レ) セリシン
(ソ) 加水分解コムギ
(ツ) ジステアリン酸グリゴール
(ネ) ラウリル硫酸塩
(ナ) 水
(ラ) 安息酵酸塩
(ム) 香料
(ウ) 安定化剤
(ヰ) 除菌剤
次の(イ)から(ヌ)の界面活性剤を有する艶出し処理剤である。
(イ) アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
(ロ) アルキルヒドロキシスルホンベタイン
(ハ) アルキルアミンオキシド
(ニ) アルキルグリコシド
(ホ) アルキルグリセリルエーテル
(ヘ) コカミドMEA
(ト) ラウロイルメチルアラニンナトリウム
(チ) ラウリル硫酸塩
(リ) ベタイン
(ヌ) セテス−10
上記混合物を洗剤で水溶液にした艶出し処理剤である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の艶出し処理剤を使い洗濯を行うと、
第一効果として、繊維の元の色や着色した色を、蛍光増発剤を使わず光に反射して光沢が表われ色が鮮やかにみせる。
第二効果として、色誘発剤を使わずに繊維の元の色や着色した色の濃度、艶、光沢が増す。
第三の効果として皮膜を形成することからコーティング効果が表われ汚れが付着しにくく取り除きが簡単にできる。
第四効果として、皮膜を形成することから色褪せを抑制する。
第五効果として、本発明の艶出し処理剤で、車、ガラス、鏡の洗車、清掃を行うと透明度が深く簡単に仕上げることができ、艶が表われ塗装の元の色が鮮やかにみえる。
第六効果として、車、ガラス、鏡を洗車、清掃行うと皮膜を形成することからコーティング効果が表われ汚れの取り除きが簡単にできる。
【発明の実施】
【0006】
全自動洗濯機(松下電器愛妻1号)低水位38リットルで本発明の艶出し処理剤を用いナイロン製布を洗浄した後、大阪市工業研究所で下記の測定を行い結果が得られた。
【色差測定】
試料 染色布2種:A.B
【色彩測定条件】
使用機種 日本電色工業(株)分光式差計SE−2000
測定方法:C光源,2°視野。φ30mm。
測定は2種資料A,Bのおもて面より濃紺色プリント部の反射光の側色しLab値を測定した。(繰り返し数n=3。)色差はLab値よりサンプルA,Bの平均色差△Eを算出した。
【測定結果】

本発明の艶出し処理剤より繰り返し3回洗浄した資料Bと洗浄前資料Aについて、色差測定を行った結果から繰り返し洗った資料B、洗浄前Aの色測定差は0.12である、洗浄前より0.12濃くなった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジメチコン、ポリクオタニウム
上記ニ成分混合物を洗剤で水溶液にした艶出し処理剤
【請求項2】
請求項(1)においてポリクオタニウムはポリクオタニウム−7,ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−64の内少なくとも一つ以上を含む艶出し処理剤
【請求項3】
請求項(1)又は(2)において次の(イ)から(ネ)の成分を有する艶出し処理剤
(イ) アルキルヒドロキシスルホベタイン
(ロ) アルキルアミンオキシド
(ハ) アルキルグリコシド
(ニ) アルキルグリセリルエーテル
(ホ) 安定化剤
(ヘ) ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩
(ト) コカミドプロピルベタイン
(チ) PEG−7グリセリルココエード
(リ) クエン酸
(ヌ) コカミドMEA
(ル) ラウロイルメチルアラニンナトリウム
(ヲ) グア−ヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド
(ワ) エデト酸塩
(カ) クエン酸ナトリウム
(ヨ) セリシン
(タ) 加水分解コムギ
(レ) ジステアリン酸グリコール
(ソ) ラウリル硫酸塩
(ツ) 水
【請求項4】
請求項(1)、請求項(2)又は請求項(3)において次の(イ)から(ヌ)の界面活性剤を有する艶出し処理剤
(イ) アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
(ロ) アルキルヒドロキシスルホベタイン
(ハ) アルキルアミンオキシド
(ニ) アルキルグリコシド
(ホ) アルキルグリセリルエーテル
(ヘ) コカミドMEA
(ト) ラウロイルメチルアラニンナトリウム
(チ) ラウリル硫酸塩
(リ) ベタイン

【公開番号】特開2011−52197(P2011−52197A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−225513(P2009−225513)
【出願日】平成21年9月2日(2009.9.2)
【出願人】(592195997)
【出願人】(508294871)
【Fターム(参考)】