説明

芯鞘複合繊維糸条及び織編物

【課題】特定成分を含み特定構造をなす複合繊維から構成される、紡糸性良好な糸条と、この糸条を用いて、優れた保温効果を発揮すると同時に、白色、淡色での染色が可能で、染色斑が少ない織編物を提供する。
【解決手段】鞘部が蛍光増白剤を0.01〜0.3質量%含有するポリエステルポリマーAより構成され、芯部が金属酸化物赤外線吸収剤を5〜25質量%含有するポリエステルポリマーBより構成される複合繊維からなり、両ポリエステルポリマーの質量比率(A/B)が90/10〜40/60であり、かつ繊維横断面において、繊維外周に3〜5個の突起を有すると共に両ポリエステルポリマーの接合形状が繊維外周の輪郭に沿った形状をなしている芯鞘複合繊維糸条。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定成分を含み特定構造をなす繊維から構成される糸条と、これを用いてなる、保温性、白度及び染色性に優れる織編物とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の防寒衣料、スキー、登山等のスポーツ衣料などには、中綿を用いた三層構造の衣料を用いることが多かった。このような衣料は、表層、中綿、裏地の三層により構成され、中綿により空気保温層を作り保温性能を高めるものであるが、三層構造で構成される衣料は重く、スポーティーさに欠ける欠点があった。
【0003】
また、アルミニウムやクロムなどの金属を織編物にコーティングした保温用布帛も知られている。しかし、かかる布帛を衣料とした場合、コーティングによる布帛のゴワ付きや繰り返し使用による各種性能の低下が問題となる。
【0004】
このような問題を解消するため、例えば、特許文献1では、平均粒径0.8μmの珪化ジルコニウムを2.5質量%含有したポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、ポリエチレンテレフタレートを鞘成分としたものを芯/鞘=6/4として複合溶融紡糸し、単糸繊度2.8dtexとなした芯鞘型複合繊維が提案されている。
【0005】
さらに、特許文献2では、同じく芯鞘型複合繊維であって、赤外線微粒子を含む芯部の断面形状が、突起部を5〜30個有する異形断面形状をなしている複合繊維が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−9804号公報
【特許文献2】特開2009−41137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1記載の複合繊維では、芯部に含まれる珪化ジルコニウムが赤外線を吸収するため、織編物は保温効果を発揮する。しかし、かかる複合繊維は、同心円型芯鞘構造をなしているため、珪化ジルコニウムを含有する芯部の表面積が小さく、結果、赤外線の吸収効率が乏しく、当該複合繊維を用いた織編物は満足できるレベルの保温効果を発揮できないという問題がある。また、同織編物では、珪化ジルコニウムが発する色彩に起因し、白色又は淡色に染色するのが難しいという問題もある。
【0008】
一方、特許文献2記載の複合繊維は、芯部の断面形状が突起を複数有し、芯部の表面積が大きいため、赤外線の吸収効率が良好であり、織編物は相応の保温効果を発揮する。しかし、かかる複合繊維では、複雑な芯部断面形状に対応するため、紡糸時のノズル孔断面積を大きくする必要がある。そうすると、芯部を構成するポリマーの吐出分布が均一とならず、結果、織編物を染色したとき染色斑が発生しやすいという問題がある。
【0009】
本発明は、上記した従来技術の欠点を解消するもので、特定成分を含み特定構造をなす複合繊維から構成される、紡糸性良好な糸条と、この糸条を用いて、優れた保温効果を発揮すると同時に、白色、淡色での染色が可能で、染色斑が少ない織編物を提供することを技術的な課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、本発明なすに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、第一に、鞘部が蛍光増白剤を0.01〜0.3質量%含有するポリエステルポリマーAより構成され、芯部が金属酸化物赤外線吸収剤を5〜25質量%含有するポリエステルポリマーBより構成され、両ポリエステルポリマーの質量比率(A/B)が90/10〜40/60であり、かつ繊維横断面において、繊維外周に3〜5個の突起を有すると共に両ポリエステルポリマーの接合形状が繊維外周の輪郭に沿った形状をなしている複合繊維から構成されることを特徴とする芯鞘複合繊維糸条を要旨とするものである。
【0012】
そして、第二に、上記芯鞘複合繊維糸条を用い、波長700〜2000nmの赤外線領域において15%以上の吸収率を有する織編物であり、好ましくは蛍光白度(WI)が90以上である織編物を要旨とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の芯鞘複合繊維糸条は、赤外線吸収効果に優れているため、織編物となせば優れた保温性を発揮する。また、得られた織編物は、白色、淡色での染色が可能で、染色斑も少ないため、衣料用途に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に用いる複合繊維の一実施態様を示す横断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に用いる複合繊維の一実施態様を示す横断面模式図である。本発明の糸条は、例えばこの図にあるような繊維から構成される。かかる複合繊維は、2種のポリエステルポリマーA、Bから構成され、特殊な芯鞘構造をなす。
【0017】
A、Bにおけるポリエステルの組成としては、繊維を形成できるポリエステルであれば特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどが採用できる。また、必要に応じて、これらに所定の成分を共重合させ、共重合ポリエステルとしてもよい。共重合ポリエステルを採用する場合、用いるべき共重合成分としては、例えば、イソフタル酸、5−アルカリイソフタル酸、3,3'−ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸などの脂肪族ジカルボン酸、ジエチレングリコール、1,4ブタンジオール、1,4シクロヘキサンジオールなどの脂肪族、脂環式ジオール、P−ヒドロシキ安息香酸などがあげられる。
【0018】
また、各ポリマーには、本発明の効果を損なわない限り、添加剤、艶消し剤、制電剤、酸化防止剤などを含有させてもよい。
【0019】
本発明における複合繊維では、鞘部がポリマーAより構成される。そして、ポリマーA中には、蛍光増白剤が0.01〜0.3質量%含有されている必要があり、好ましくは0.05〜0.2質量%含有される。蛍光増白剤の含有量が0.01質量%未満になると、後述する金属酸化物赤外線吸収剤に起因する繊維の発色を抑えることができず、織編物に対し十分な増白効果を与えることができなくなる。一方、0.3質量%を超えると、繊維が濃度消光現象を起こす結果、繊維に黄色味が増し、同じく織編物に対し十分な増白効果を与えることができなくなる。なお、蛍光増白剤は、420〜460nmの波長領域において最大蛍光強度を有していることが好ましい。
【0020】
本発明に使用する蛍光増白剤としては、例えば、2,5−ビス(5′−t−ブチルベンゾオキゾリル(2))チオフェン(チバガイギー社製「ユビテックスOB(商品名)」)、4,4′―ビス(2−ベンゾキサゾリル)スチルベン(イーストマンケミカル社製「OB−1(商品名)」)などがあげられ、中でも4,4′−ビス(2−ベンゾキサゾリル)スチルベンが好ましい。
【0021】
一方、複合繊維の芯部は、ポリマーBより構成される。そして、ポリマーB中には、金属酸化物赤外線吸収剤が5〜25質量%含有されている必要があり、好ましくは7〜17質量%含有される。赤外線吸収剤の含有量が5質量%未満になると、繊維が十分な赤外線吸収効果を発現せず、織編物に対し十分な保温効果を与えることができなくなる。一方、25質量%を超えると、繊維の柔軟性が消失すると共に脆い繊維となり、糸条の紡糸性、加工性が著しく低下する。
【0022】
本発明に使用する赤外線吸収剤としては、例えば、アンチモンドープ酸化錫、スズドープ酸化インジューム、酸化チタンと酸化錫との混合物などがあげられる
また、複合繊維中における、上記ポリマーA、Bの質量比率(A/B)としては、90/10〜40/60とする必要があり、好ましくは80/20〜50/50とする。ポリマーAの比率が90質量%を超えると、繊維中に占める芯部の割合が低くなり、繊維において十分な赤外線吸収効果が得られなくなる。一方、ポリマーAの比率が40質量%未満になると、十分な赤外線吸収効果が得られる反面、ポリマーBが繊維表面に露出しやすく、両ポリマーの接合形状を繊維外周の輪郭に沿わせることができなくなり、ひいては繊維の柔軟性が消失すると共に脆い繊維となって糸条の紡糸性、加工性が著しく低下する。
【0023】
さらに、本発明における複合繊維は、構造においても特徴を有する。
【0024】
まず、当該複合繊維では、繊維横断面において繊維外周に突起を有する必要がある。突起の数としては、3〜5個である必要があり、好ましくは3個である。
【0025】
繊維の外周に所定数の突起を設けると、繊維を集束したとき、繊維束間の空隙が突起によって充填されるので、繊維密度の高い糸条を得ることができる。その結果、織編物となしたとき赤外線の透過量が減少するから、織編物全体として赤外線吸収効果が向上する。この効果は、丸断面繊維の場合と比べ顕著である。
【0026】
これに対し、繊維外周に5個を超える突部を設けようとすると、ノズル孔断面積を大きくする必要があり、結果、繊維芯部を構成するポリマーBの吐出分布が不均一なものとなり、織編物において染色斑が発生する。加えて、突起形状にもよるが、糸条における繊維密度が、丸断面繊維の場合より低くなることがある。一方、突起の数が3個未満になると、繊維束間の空隙を埋めることができず、織編物となしたとき赤外線の透過量が増大するから、赤外線吸収効果も低減する。本発明では、突起数を3とすることが最も好ましく、これによって、ノズル孔の断面積拡大を防ぐ効果が顕著となり、ポリマーBの吐出分布もより均一となり、染色斑を大きく低減することができる。
【0027】
また、本発明における複合繊維では、ポリマーA、Bの接合形状が繊維外周の輪郭に沿った形状をなしている。このような形状を採用することにより、ポリマーBが繊維表面への露出するのを防ぐことができる。従来から、芯部が丸断面で繊維全体が異形断面である芯鞘複合繊維は、芯部を構成するポリマーが繊維表面に露出しやすく、糸条の紡糸性、加工性に問題があったが、本発明では、かかる構造を採用することで、当該問題を解決することができる。
【0028】
ここで、芯鞘複合繊維糸条の製法について一例を記載する。本発明の糸条は、紡糸速度2000m/分以上の高速紡糸により半未延伸糸を得るPOY法、2000m/分未満の低速紡糸又は2000m/分以上の高速紡糸で溶融紡糸し、一旦巻き取った後、糸条を延伸熱処理する方法、一旦巻き取ることなく連続して延伸する直接紡糸延伸法などにより、得ることができる。
【0029】
また、ポリマーA、Bを用意する方法としては、ベースとなるポリエステルポリマーの重合段階において、Aに蛍光増白剤をBに赤外線吸収剤をそれぞれ添加する方法や、後工程において、Aに蛍光増白剤をBに赤外線吸収剤をそれぞれ添加し、溶融混練する方法などがあげられる。ただ、重合段階における蛍光増白剤、赤外線吸収剤の添加は、蛍光増白剤、赤外線吸収剤の凝集や紡糸性の悪化を招く場合があるため、後工程で溶融混練する方法が好ましい。
【0030】
次に、本発明の織編物について説明する。
【0031】
本発明の織編物は、上記芯鞘複合繊維糸条を用いてなる織編物である。かかる織編物では、波長700〜2000nmの赤外線領域において15%以上の吸収率を満たすことが好ましい。これにより、優れた赤外線吸収効果を奏することができるから、所望の保温効果が期待できる。
【0032】
また、同織編物においては、蛍光白度(WI)が90以上であることも好ましい。これにより、白度に優れた織編物が得られ、白色、淡色での使用が可能となる。
【実施例】
【0033】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例における測定方法と評価方法は次の通りである。
【0034】
1.極限粘度
フェノールと四塩化エタンの等量混合物を溶媒とし、温度20℃で測定した。
【0035】
2.赤外線の吸収率、透過率
得られた芯鞘複合繊維糸条を筒編地となし、赤外線吸収率を測定した。島津製作所製自記分光光度計「UV−3100(商品名)」を用い、筒編地の700〜2000nmの波長の吸収率及び、透過率を測定した。
【0036】
3.蛍光白度(WI)
得られた芯鞘複合繊維糸条を筒編地となし、蛍光白度(WI)を測定した。コニカミノルタ社製分光光度計「CM−3700D(商品名)」を用い、ASTM−E−313法に準じ、UV=99.9%の条件で測定した。
【0037】
4.染色斑
得られた芯鞘複合繊維糸条を用いて筒編地となした後、バイエル社製染料「Terasil Nevy Blue SGL(商品名)」を2.0%omf用いて、浴比1:50で99℃下60分間の条件で筒編地を染色した。染色後、目視にて、筒編地における染色斑の発生を下記3段階で評価した。
○:染色斑がほとんど認められない
△:染色斑がやや認められる
×:染色斑が顕著に認められる
【0038】
5.紡糸性
芯鞘複合繊維糸条を24時間連続して紡糸したときの、1錘あたり切糸回数で紡糸性を評価した。
0〜1回:○
2〜3回:△
4回以上:×
【0039】
(実施例1)
極限粘度0.68のポリエチレンテレフタレートに蛍光増白剤として4,4′―ビス(2−ベンゾキサゾリル)スチルベンを0.1質量%溶融混練し、常法によりチップ化し、乾燥することでポリマーAを得た。一方、極限粘度0.73のポリエチレンテレフタレートに赤外線吸収剤としてアンチモンドーピング酸化錫を10質量%溶融混練し、常法によりチップ化し、乾燥することでポリマーBを得た。そして、ポリマーA、Bを芯鞘複合紡糸装置に導入し、紡糸速度3500m/分、紡糸温度290℃、吐出量43g/分なる条件で溶融紡糸し、両ポリマーの質量比率(A/B)が80/20で、繊維外周に突起を3個備える半未延伸糸を得た。続いて、半未延伸糸を延伸倍率1.50で延伸し、84dtex/48fの延伸糸を得た。
【0040】
電子顕微鏡を用いて、延伸糸を構成する複合繊維の横断面を観察したところ、両ポリマーの接合形状が繊維外周の輪郭に沿った形状をなしていることが確認できた。
【0041】
(実施例2〜6、比較例1〜4、6、7)
蛍光増白剤の含有量、赤外線吸収剤の組成、含有量、及び両ポリマーの質量比率、並びに繊維外周の突起数を表1記載のように変更した以外は、実施例1と同様に行った。
【0042】
なお、実施例2〜6、比較例1、2、6、7では延伸糸を得ることができ、得られた延伸糸では、実施例1における複合繊維と同様、両ポリマーの接合形状が繊維外周の輪郭に沿った形状をなしていることが確認できた。
【0043】
(比較例5)
アンチモンドーピング酸化錫に代えて酸化チタンを用いる以外は、実施例1と同様に行い、延伸糸を得た。得られた延伸糸では、実施例1における複合繊維と同様、両ポリマーの接合形状が繊維外周の輪郭に沿った形状をなしていることが確認できた。
【0044】
(比較例8)
複合繊維の構造として同心円型芯鞘構造を採用する以外、実施例1と同様に行い、延伸糸を得た。得られた延伸糸では、実施例1における複合繊維と同様、両ポリマーの接合形状が繊維外周の輪郭に沿った形状をなしていることが確認できた。
【0045】
以上の実施例、比較例で得られた糸条の評価結果を表1に示す。
【0046】
【表1】

【0047】
実施例1〜6にかかる糸条より得た編地は、赤外線吸収効果に優れると同時に白度が良好で、染色斑の少ないものであった。これに対し、比較例1ではポリマーBにおける赤外線吸収剤の含有率が低すぎ、比較例2では、ポリマーBの質量比率が低すぎたため、編地は共に赤外線吸収効果に乏しいものであった。また、ポリマーBにおける赤外線吸収剤の含有率が高すぎる比較例3、ポリマーBの質量比率が高すぎる比較例4では、共に糸条の紡糸性、加工性が著しく低下し、糸条を採取できなかった。
【0048】
比較例5では、赤外線吸収剤ではなく赤外線吸収能力のない酸化チタンが用いられたため、編地は赤外線吸収効果を発揮できなかった。
【0049】
比較例6では、繊維外周の突起が多すぎたため、織編物において染色斑が認められた。また、糸条における繊維密度が低くなり、編地における赤外線の透過量が増える結果となった。
【0050】
比較例7では、蛍光増白剤が用いられなかったため、編地に赤外線吸収剤に起因する発色が認められた。また、比較例8では、繊維が同心円型芯鞘構造をなしていたため芯部の表面積が小さく、編地に十分な赤外線吸収効果が認められなかった。
【符号の説明】
【0051】
A:ポリエステルポリマーA
B:ポリエステルポリマーB


【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞘部が蛍光増白剤を0.01〜0.3質量%含有するポリエステルポリマーAより構成され、芯部が金属酸化物赤外線吸収剤を5〜25質量%含有するポリエステルポリマーBより構成され、両ポリエステルポリマーの質量比率(A/B)が90/10〜40/60であり、かつ繊維横断面において、繊維外周に3〜5個の突起を有すると共に両ポリエステルポリマーの接合形状が繊維外周の輪郭に沿った形状をなしている複合繊維から構成されることを特徴とする芯鞘複合繊維糸条。
【請求項2】
請求項1記載の芯鞘複合繊維糸条を用いてなる織編物であって、波長700〜2000nmの赤外線領域において15%以上の吸収率を有することを特徴とする織編物。
【請求項3】
請求項1記載の芯鞘複合繊維糸条を用いてなる織編物であって、波長700〜2000nmの赤外線領域において15%以上の吸収率を有し、かつ蛍光白度(WI)が90以上であることを特徴とする織編物。


【図1】
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【公開番号】特開2011−202306(P2011−202306A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70086(P2010−70086)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000228073)日本エステル株式会社 (273)
【Fターム(参考)】