説明

荷役装置

【課題】積み荷を収容する箱体内に設けて荷の排出を行う荷役装置として、シリンダーにより前後動可能とした床板を配置し、この床板上に、係止時には床板のみが移動し、移動時には床板とともに移動する可動隔壁を設けた荷役装置において、可動隔壁の浮き上がりやガタ付きを阻止して安定した動きの状態を維持することができる。
【解決手段】可動隔壁12は前後方向に幅のある基部32を有し、また、積み荷Aの接合面を傾倒させて上方へ前後幅径が縮小する台形状であり、かつ、前記基部32に前方へ下降する傾斜面35を有する突起34を突設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷の輸送に使用するトラック荷台や、トレーラーに搭載され荷の輸送に使用するコンテナなどに設け、積込まれた荷の荷降ろし作業を機械化して、ダンプアップさせることなく積込まれた荷の荷降ろし作業を行える荷役装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ダンプアップをさせることなく荷降ろしが行えることで、これまで困難だった大型トレーラーでの大量輸送が可能となり、コストの削減につながる。
【0003】
また、ダンプアップしなので、天井の低い倉庫内でも、屋外でも、安全性の高い荷降ろしが可能であり、ダンプアップせず、手前から順に荷降ろしをするので、積み方の工夫で分割収納も可能となる。
【0004】
このようにトラック荷台やコンテナなどに設ける荷役装置で、ダンプアップをさせることなく荷降ろしが行えるものであり、しかも、積込まれた荷の荷降ろし作業を機械化することができ、人手での荷降ろしという重作業をなくすことができ、これにより、作業者の高齢化、及び作業効率の向上にも対応できる荷役装置として下記の特許文献のものがある。
【特許文献1】特開2004−149137(荷役装置付き輸送容器)
【0005】
これは、図7〜図9に示すように、コンテナ外殻である後端を排出口11とした箱体10内に荷排出装置もしくは荷積み装置として前後方向に移動する可動隔壁12を設け、さらに、可動隔壁12の下方に敷設する前後動可能とした床板(スライドプレート)13を敷設したものである。
【0006】
可動隔壁12は鋼製であり、箱体10が直方体であるとして、排出口11に平行する向きで配置される。また、可動隔壁12は下方がより前方に張出す傾斜面12cを排出口11に向く側に有するものとした。また、床板13も鋼製もしくはステンレス製で、比較的薄いものでよい。
【0007】
前記可動隔壁12は床板13とは下面が接するだけで載置されており、一方、床板13と箱体10との間には往復運動するシリンダー15を設ける。
【0008】
箱体10の前部に、シリンダー15を駆動する油圧制御機構として、ポンプ22、作動油タンク24、ポンプ駆動用の原動機23、燃料タンク25を設けた。なお、図示は省略するがこの油圧制御機構を設置する箱体10の前部とその後方は仕切り壁等で区画することも可能である。
【0009】
コンテナの箱体10内の床板13上に載置されチップ等の積み荷を荷降ろしするには、床板13とともに可動隔壁12と積み荷を移動する移送段階と、可動隔壁12を係止することで積み荷の移動を阻止しながら床板13のみを移動させる停止段階を順次繰り返すことにより、可動隔壁12と積み荷と、床板13との相対位置を変化させ、後部の積み荷から順に箱体の外方へ送り出す。
【0010】
可動隔壁12の箱体10への係止および解除手段として、第1の回転体(ガイドローラ)1a、第2の回転体1bを可動隔壁12の下部に壁幅方向に離間させて設け、さらに、この第1の回転体1aに近接させて第3の回転体1cを、第2の回転体1bに近接させて第4の回転体1dを設け、箱体10の後端側に一端を固定し、前端側に他端を固定する第1のチェーン2aの途中を前記第1の回転体1a、および第4の回転体1dに掛渡して張設し、箱体10の前端側に一端を固定し、後端側に他端を固定する第2のチェーン2bの途中を第2の回転体1b、第3の回転体1cに掛渡して張設する。
【0011】
かかる第1のチェーン2a、第2のチェーン2bに、チェーンの連続環体の1つを嵌合させる凸部4を適宜間隔で周設したスプロケット3aを配設した。図中22は第1のチェーン2a、第2のチェーン2bをスプロケット3aに押し付けるような曲面を有するガイドである。
【0012】
同様に、第1の回転体(ガイドローラ)9a、第2の回転体9bを可動隔壁12の下部に壁幅方向に離間させて設け、さらに、この第1の回転体9aに近接させて第3の回転体9cを、第2の回転体9bに近接させて第4の回転体9dを設けた。これら第1の回転体9a〜第4の回転体9dの4個組は、前記第1の回転体1a〜第4の回転体1dの4個組に対応するものであり、第1の回転体1aと9a、第2の回転体1bと9b、第3の回転体1cと9c、第4の回転体1dと9dはそれぞれ同軸をもって上下段の位置関係にある。
【0013】
前記床板13の後端側に一端を固定し、前端側に他端を固定する第1のチェーン20aの途中を前記第1の回転体9a、および第4の回転体9dに掛渡して張設する。また、前記床板13の前端側に一端を固定し、後端側に他端を固定する第2のチェーン20bの途中を第2の回転体9b、第3の回転体9cに掛渡して張設する。第1のチェーン20a、第2のチェーン20b間に、チェーンの環体穴に係合する凸部4を適宜間隔で周設したスプロケット3bを配設した。
【0014】
なお、第1のチェーン2a、第2のチェーン2bの端を床板13側に固定し、第1のチェーン20a、第2のチェーン20bの端を箱体10側に固定するようにしてもよい。
【0015】
図示は省略するが、スプロケット3a,3bの回転軸5に回転係止機構としてギヤとこれに係合可能な係止カムを設ける。この係止カムはギヤの凹部に対して係合状態でも逆向き回転(時計回りの回転方向または反時計回りの回転方向の何れか一方の回転)は許容するような爪を有する。この爪はギヤに対して相互に反対の回転阻止するものであり、いずれも回転を許容する場合は凹部から離脱するような動きとなる。
【0016】
第1のチェーン2a,20a、第2のチェーン2b,20bは言わば、たすき掛けの状態で、可動隔壁12を中心に張設されるものであり、可動隔壁12はこのたすきのクロス部(第1のチェーン2a,20aと第2のチェーン2b,20bが交差点間で平行する部分)の中に収まり、左右に旋回するような動きが阻止されて安定した状態を維持することができる。また、前記クロス部は位置を移動できるが、可動隔壁12の動きに応じて(可動隔壁が床板と共に動く場合)クロス部も変位する。その際、スプロケット3a,3bは自由に回転し、前記クロス部の変位を阻止しない。
【0017】
一方、スプロケット3a,3bを回転係止機構により停止させる場合は、スプロケットがチェーンに係合しているので、前記クロス部の変位もなくなり、可動隔壁は固定され、移送段階から停止段階へと移行する。
【0018】
しかも、回転係止機構により停止させるものとしては、第1の回転体〜第4の回転体と第1のチェーン、第2のチェーンとの組み合わせ機構は上下2段に形成し、何方か一方の段では第1のチェーン、第2のチェーンの端は箱体に固定し、他の段では床板に固定することとしたので、箱体に対して床板と可動隔壁とを共に動かす場合と、床板のみを動かす場合とを選択することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
前記のように、可動隔壁12はこれ自身が直接積み荷を押すことはないが、床板13のみを移動させるのに係止して積み荷の移動を阻止するので、図5に示すように積み荷により押圧力を受け、転倒して下端部が浮き上がってしまうおそれがある。さらに、床板13が方向に移動すると可動隔壁12は今度は逆側に倒れ、シリンダー15で床板13が往復運動するのにあわせて可動隔壁12もガタついてしまう。
【0020】
その結果、積み荷に打撃を与え、積み荷全体が変形してしまうおそれがあるとともに、騒音を発生し、また、第1のチェーン、第2のチェーンにも悪影響となり、装置の故障にもつながる。
【0021】
また、木質系チップやRPFなど固体の小さいものはどうしても可動隔壁12の後ろ側に回ってしまい、物として残ってしまう。これは排出動作後にほうきなどにより清掃するが、可動隔壁12の後ろ側にはモーター等の機器が設置されており、清掃するのにかなりの時間がかかってしまう。
【0022】
本発明の目的は、第1に、積み荷を収容する箱体内に設けて荷の排出を行う荷役装置として、底部にシリンダーにより前後動可能とした床板を配置し、この床板上に、係止時には床板のみが移動し、移動時には床板とともに移動する可動隔壁を設けた荷役装置において、可動隔壁の浮き上がりやガタ付きを阻止して安定した動きの状態を維持することができる荷役装置を提供することにある。
【0023】
また、第2に、可動隔壁の後ろ側に回ってしまった残留物を再度可動隔壁の前側に位置させて荷の排出を行う対象とすることで、清掃等の手間を省くことができる荷役装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、積み荷を収容する箱体内に設けて荷の排出を行う荷役装置として、シリンダーにより前後動可能とした床板を配置し、この床板上に、係止時には床板のみが移動し、移動時には床板とともに移動する可動隔壁を設けた荷役装置において、可動隔壁は前後方向に幅のある基部を有し、また、積み荷の接合面を傾倒させて上方へ前後幅径が縮小する台形状であり、かつ、前記基部に前方へ下降する傾斜面を有する突起を突設したことを要旨とするものである。
【0025】
第2に、基部は床板との間に隙間を確保できるように脚付きとし、傾斜面を有する突起は、傾斜面を形成する傾斜板の先端を跳ね上げ部とし、この跳ね上げ部を跳ね上げた際に床板との間に隙間を確保できるようにしたことを要旨とするものである。
【0026】
請求項1記載の本発明によれば、可動隔壁は前後方向に幅のある基部に突起を設け、この突起は前方へ下降する傾斜面を有するものであり、この部分に積み荷が載ることにより、下に押さえ付ける力が働き、積み荷により押圧力を受けた可動隔壁が転倒して下端部が浮き上がってしまうことを防止できる。
【0027】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、残留物が可動隔壁の後ろ側に回ってしまったとしても、跳ね上げ部を跳ね上げて床板との間に隙間を確保できるようにして、可動隔壁を積み荷の排出開始位置まで移動させ、その際に、残留物は前記可動隔壁と床板との隙間を通り、可動隔壁の前側になる。この状態から跳ね上げ部を元に戻し、再度、可動隔壁で積み荷の排出を排出するときに残留物もともに排出できる。
【発明の効果】
【0028】
以上述べたように本発明の荷役装置は、可動隔壁の浮き上がりやガタ付きを阻止して安定した動きの状態を維持することができるものである。また、可動隔壁の後ろ側に回ってしまった残留物を再度可動隔壁の前側に位置させて荷の排出を行う対象とすることで、清掃等の手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の荷役装置の1実施形態を示す縦断側面図で、前記従来例を示す図7〜図9と同一構成要素には同一参照符号を付したものである。
【0030】
図中10は後端を排出口(図示せず)としてコンテナ外殻である箱体を示し、箱体10内に荷排出装置として前後方向に移動する可動隔壁12を設け、さらに、可動隔壁12の下方に敷設する前後動可能とした床板(スライドプレート)13を敷設した。
【0031】
これら可動隔壁12や床板(スライドプレート)13は前記従来例で説明した通りであり、可動隔壁12は鋼製であり、箱体10が直方体であるとして、排出口に平行する向きで配置される。
【0032】
また、可動隔壁12は下方がより前方に張出す傾斜面12cを排出口11に向く側に有するものとした。また、床板13も鋼製もしくはステンレス製で、比較的薄いものでよい。
【0033】
前記可動隔壁12は床板13とは下面が接するだけで載置されており、一方、床板13と箱体10との間には往復運動するシリンダー(図示せず)を設ける。
【0034】
箱体10の前部に、シリンダーを駆動する油圧制御機構31として、ポンプ、作動油タンク、ポンプ駆動用の原動機、燃料タンク等の油圧制御機構を設けた
【0035】
また、第1の回転体(ガイドローラ)1a、第2の回転体1b、第3の回転体1c、第4の回転体1dにより第1のチェーン2a、第2のチェーン2bを掛渡して張設し、同様に、第1の回転体(ガイドローラ)9a、第2の回転体9b、第3の回転体9c、第4の回転体9dにより、第1のチェーン20a、第2のチェーン20bを掛渡して張設し、第1のチェーン20a、第2のチェーン20b間に、チェーンの環体穴に係合する凸部4を適宜間隔で周設したスプロケット3a、スプロケット3bを配設した点は前記前記図6〜図8で示す従来例と同じである。
【0036】
可動隔壁12は前後方向に幅のある基部32を有するものであり、この基部32に第1の回転体(ガイドローラ)1a、第2の回転体1b、第3の回転体1c、第4の回転体1d、第1の回転体(ガイドローラ)9a、第2の回転体9b、第3の回転体9c、第4の回転体9d、スプロケット3a、スプロケット3bなどを設ける。
【0037】
可動隔壁12は基部32の上のアングル材での枠組みは、積み荷の接合面を傾倒させて上方へ幅径が縮小する台形状とした。前記下方がより前方に張出す傾斜面12cはこの枠組に張った面板により形成される。
【0038】
可動隔壁12は傾斜面12cと反対の後側は垂直面であり、さらに最上部には傾斜面12cの上に位置する垂直面12dを形成する。
【0039】
前記基部32の前面(積み荷側)に、前方へ下降する傾斜面35を有する断面三角形状の突起34を突設した。この突起34の横幅は可動隔壁12と同じ程度であり、また、高さは基部32の高さを超えないものとする。
【0040】
基部32は底面に前後方向へのレール状の脚36を設け、この脚36により床板13との間に隙間を確保できるようにした。
【0041】
前記傾斜面35を有する突起34はその下面は基部32は底面と同じく床板13との間に隙間があるが、傾斜面35を形成する傾斜板に蝶番37で回転する先端板38を設けて跳ね上げ部とし、この跳ね上げ部を跳ね上げた際に床板との間に隙間を確保できるようにした。
【0042】
次に使用法について説明する。コンテナである箱体10内に積み荷Aがあるとして、排出口は開放する。また、可動隔壁12は箱体10の前側に位置している。
【0043】
油圧制御機構31でシリンダーを伸長すれば、床板13が箱体10内の前側から後端へ向けて移動し、この床板13の積み荷Aおよび可動隔壁12もその分だけ移動する。
【0044】
次に、シリンダーを縮小して床板13が逆方向に移動する場合に、可動隔壁12は箱体10に固定され、積み荷Aは前端部が可動隔壁12に固定されているのでそのまま移動せず、床板13のみが移動してもとに戻る。
【0045】
前記可動隔壁12が積み荷とともに床板13で移動する場合、および、前端部で積み荷を固定して床板13のみが移動する場合のいずれも、積み荷Aは突起34の上にも載り、下に押さえ付ける力が働き、積み荷Aにより押圧力を受けた可動隔壁が転倒して下端部が浮き上がってしまうことを防止できる。
【0046】
特に、可動隔壁12の前端部で積み荷Aを固定して床板13のみが移動する場合には、図1に示すように傾斜面12cで積み荷Aから後方への押圧力を受けるが、突起34の部分では積み荷Aが傾斜面35に沿う力を可動隔壁12の後方への押圧力とが合わさって(ベクトル)下方への押圧力となる。
【0047】
このように、(1)床板13の後方への移動とそれに伴う可動隔壁12と積み荷の移動、(2)可動隔壁12の係止、(3)床板13のみの前方への移動の手順を繰り返して、可動隔壁12とすべての積み荷を順次床板13の後方側に移動させ、積み荷は後端のものから箱体10外へ落下させる。
【0048】
積み荷をすべて荷降ろしした状態から、再度の荷降ろしに備える、または、荷積みを行うには、可動隔壁12を床板13の前部側に移動することが必要となる。
【0049】
それには(1)床板13の前方への移動とそれに伴う可動隔壁12の移動、(2)可動隔壁12の係止、(3)床板13のみの後方への移動の手順を繰り返して、可動隔壁12を前側に移動させ、次の荷降ろしに備える。
【0050】
ところで、図2に示すように残留物Bが可動隔壁12の後ろ側に回ってしまったとしても、図3に示すように、先端板38を跳ね上げて傾斜面35に重ね、床板13との間に隙間を確保する。
【0051】
このようにしてから可動隔壁12を床板13の前部側に移動するようにすれば、図4に示すように、残留物Bは可動隔壁12と床板13との隙間を通り、可動隔壁12の前側にでる。この状態から跳ね上げ部である先端板38を元に戻し、再度、可動隔壁12で積み荷Aの排出を排出するときに残留物Bもともに排出できる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の荷役装置の1実施形態を示す縦断側面図である。
【図2】本発明の荷役装置の1実施形態を示す排出動作後の状態の縦断側面図である。
【図3】本発明の荷役装置の1実施形態を示す排出動作後の準備状態の縦断側面図である。
【図4】本発明の荷役装置の1実施形態を示すもので、可動隔壁を床板の前部側に移動する状態の縦断側面図である。
【図5】可動隔壁の浮き上がりやガタ付き状態を示す説明図である。
【図6】従来例である荷役装置付き輸送用容器の縦断側面図である。
【図7】従来例である荷役装置付き輸送用容器の横断平面図である。
【図8】従来例である荷役装置付き輸送用容器の縦断正面図である。
【図9】荷役装置付き輸送用容器を搭載したトラックの側面図である。
【符号の説明】
【0053】
1a…第1の回転体(ガイドローラ) 1b…第2の回転体
1c…第3の回転体 1d…第4の回転体
2a…第1のチェーン 2b…第2のチェーン
3a,3b…スプロケット 4…凸部
5…回転軸 9a…第1の回転体
9b…第2の回転体 9c…第3の回転体
9d…第4の回転体 10…箱体
11…排出口 12…可動隔壁
12c…傾斜面 12d…垂直面
13…床板 15…シリンダー
20a…第1のチェーン 20b…第2のチェーン
22…ガイド 23…原動機
24…作動油タンク 25…燃料タンク
31…油圧制御機構 32…基部
34…突起 35…傾斜面
36…脚 37…蝶番
38…先端板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み荷を収容する箱体内に設けて荷の排出を行う荷役装置として、シリンダーにより前後動可能とした床板を配置し、この床板上に、係止時には床板のみが移動し、移動時には床板とともに移動する可動隔壁を設けた荷役装置において、可動隔壁は前後方向に幅のある基部を有し、また、積み荷の接合面を傾倒させて上方へ前後幅径が縮小する台形状であり、かつ、前記基部に前方へ下降する傾斜面を有する突起を突設したことを特徴とする荷役装置。
【請求項2】
基部は床板との間に隙間を確保できるように脚付きとし、傾斜面を有する突起は、傾斜面を形成する傾斜板の先端を跳ね上げ部とし、この跳ね上げ部を跳ね上げた際に床板との間に隙間を確保できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の荷役装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−205972(P2006−205972A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−23023(P2005−23023)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】