荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造
【課題】特定情報媒体を複数種類のコンテナに容易に取り付けが可能で、車両設備等が特定情報媒体を破損することがなく、しかも、既存のコンテナへの取り付けも可能にして汎用性を向上させる。
【解決手段】地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナCに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体3を設けている。コンテナCの前壁C1には、荷役装置の係止手段23が着脱自在に連結される被係止手段30が設けられ、特定情報媒体は、コンテナの前壁における荷役装置側の係止手段から退避した位置に取付具40を介して取り付けられる。
【解決手段】地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナCに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体3を設けている。コンテナCの前壁C1には、荷役装置の係止手段23が着脱自在に連結される被係止手段30が設けられ、特定情報媒体は、コンテナの前壁における荷役装置側の係止手段から退避した位置に取付具40を介して取り付けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地上と車体との間でコンテナを積卸し自在な荷役車輌により、当該コンテナを運搬して所定の場所に設置するとともに、このコンテナに積載した塵芥等の積載物をコンテナごと車輌に積み込んで処理場等に運搬している。このようなコンテナ荷役車輌では、当該車輌一台について複数台から数十台のコンテナを運搬する作業を担っており、コンテナ荷役車輌を多く所有しているユーザでは数百を超えるコンテナを所有して運用しているのが現状である。
【0003】
複数のコンテナの位置情報を把握しその位置管理を行うコンテナ管理システムとしては以下のものが存在する。かかるコンテナ管理システムは、コンテナ側に、コンテナ識別情報を記憶させたIDタグ等の特定情報媒体を取り付けるとともに、荷役車両側に、特定情報媒体に記憶させたコンテナ識別情報を読み取る読取装置と、GPS等のコンテナの位置を認識する位置情報認識装置を設け、前記読取装置で読み取ったコンテナ識別情報と位置情報認識装置で認識したコンテナ位置情報とを無線装置で基地局に送信しコンテナの位置管理を行うというものである(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−212351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のコンテナ荷役車両用コンテナにIDタグ等を取り付ける場合には、用途や容量の異なる複数種類のコンテナに取り付けが可能であること、コンテナ回収・運搬・積み降ろし作業中に車両設備やコンテナと接触したり、アームに引っかけたりして破損したり、故障したりしないような位置に取り付けること、既に使用されているコンテナへの取付け工事等の手間やコストがかからず、しかも簡単に取りつけ取り外しが行えることが要求される。
【0005】
しかしながら、上記従来技術のコンテナ管理システムは、特定情報媒体のコンテナへの取付け方法については、具体的には明記されておらず、上記要求を十分に満足できるものではなかった。
【0006】
本発明は、特定情報媒体を複数種類のコンテナに容易に取り付けが可能で、車両設備等が特定情報媒体を破損することがなく、しかも、既存のコンテナへの取付けも可能にして汎用性を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体を設け、前記コンテナの前壁には、前記荷役装置の係止手段が着脱自在に連結される被係止手段が設けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造において、前記特定情報媒体は、前記前壁における前記係止手段から退避した位置に取付具を介して取り付けられたことにある。
【0008】
なお、前記係止手段から退避した位置とは、荷役装置側の係止手段をコンテナ側の被係止手段に着脱する際に、特定情報媒体が係止手段に接触しない位置をいう。
【0009】
本発明の前記被係止手段は、前向きに突設された一対のブラケットと、両方のブラケットの先端部に架設され且つ荷役装置のフックが係止連結される係合ピンとから構成され、一方のブラケットの基部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられるのが好ましい。
【0010】
本発明の前記コンテナの前壁の前面には補強用の骨部材が設けられ、該骨部材に前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられるのが好ましい。
【0011】
本発明の前記被係止手段は、前記コンテナの前壁の上部に設けられ、該被係止手段の左右方向の両側に位置するように前記前壁の前面には補強用の一対の縦骨が設けられ、一方の縦骨の下部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられている。
【0012】
なお、前記コンテナの前壁の上部とは、前壁の上下方向の中央よりも上方の部分が該当し、下部とは前壁の上下方向の中央よりも下方の部分が該当する。
【0013】
本発明の前記被係止手段は、前記コンテナの前壁の下部に設けられ、該被係止手段の左右方向の両側に位置するように前記前壁の前面には一対の縦骨が設けられ、一方の縦骨の上部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられている。
【0014】
また、前記取付具は、ボルトまたは磁石でコンテナ側に着脱自在に取り付けられるのが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、特定情報媒体を取付具を介して複数種類のコンテナに容易に取り付けが可能で、車両設備等が特定情報媒体を破損することがなく、しかも、既存のコンテナへの取付けも可能にして汎用性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図3は、荷役車輌の全体構成を示し、図4は、コンテナを搭載した荷役車輌を示している。
【0017】
荷役車輌は、その車体1に例えば金属製のコンテナCを積卸すとともに、コンテナC内の積載物を排出するための荷役装置2が設けられたものである。
【0018】
荷役装置2は、コンテナCが搭載された状態(図4参照)において水平に配置されるアウタアーム21と、同状態において垂直に配置された垂直部22bを有する伸縮アーム22とにより全体としてL字状に構成されている。
【0019】
アウタアーム21は、図示しないスウィングフレームの先端に回動自在に支持されているとともに、このスウィングフレームの後端が車体1の後端に回動自在に支持されている。伸縮アーム22は、前記アウタアーム21内に挿入された水平部22aと、この水平部22aの前端部から立設された垂直部22bとで略L字状に形成されており、水平部22aが図示しない伸縮シリンダによりアウタアーム21に対して長手方向に伸縮自在になされている。
【0020】
垂直部22bの先端には、コンテナCに設けられた被係止手段30と着脱自在に係合する係止手段としてのフック23が設けられている。また、アウタアーム21と車体1との間には、図6に示すように起伏シリンダ24が連設されており、この起伏シリンダ24の伸縮動作により荷役装置2がその後端部を中心にして上下方向に回動自在に構成されている。さらに、車体1の後端部には、コンテナCを当該車体1と地上との間で円滑に積卸すためのローラ11が設けられている。
【0021】
コンテナCは、上面が開放された開放式のものや、上面も閉じられた密閉式のもの等が用いられ、後壁(図示省略)が積載物を排出可能なように開閉自在になされている。
【0022】
前記被係止手段30は、図1および図2に示すようにコンテナCの前壁C1の上部で且つ左右方向の中央部に設けられている。この被係止手段30は、前向きに突設された一対のブラケット31A、31Bと、両方のブラケット31A、31Bの先端部に架設された係合ピン32とから構成されている。係合ピン32を両方のブラケット31A、31Bの先端部に架設することにより、係合ピン32とコンテナCの前壁C1との間に、所定の間隔を有している。なお、係合ピン32は、その中央部がフック23に係止連結されるように凸状に湾曲形成されている。
【0023】
前壁C1の前面には、被係止手段30の両側に位置するように、補強用のリブとしての機能を有する一対の縦骨(骨部材)35A、35Bが、平行で且つ前壁C1の上下方向の略全長にわたって突設されている。また、前壁C1の前面で且つ上下方向の中央には、縦骨35A、35Bと交差するように横骨36が突設されている。なお、コンテナCの底面前部に支持脚C2が、底面後部に支持ローラC3が設けられている。
【0024】
前記荷役車輌には、コンテナCに設けられた特定情報媒体3からその情報を読み取る情報読み取り装置4が設けられるとともに、荷役車輌の現在の位置情報を認識する位置情報認識装置(図示省略)が設けられている。
【0025】
図1および図2は、特定情報媒体3の具体的な取付例を示している。特定情報媒体3は取付具40を介して被係止手段30の一方のブラケット31Aの基部に設けられている。取付具40は、一対の固定片41A、41Bと、両固定片41A、41Bの上端をそれぞれ連結する連結部43とから断面コの字状に形成されている。連結部43の上面に前記特定情報媒体3が設けられている。両固定片41A、41Bがブラケット31Aの基部に上方から跨ぐように配置され、一方の固定片41Aに螺合されたボルト45を締結してブラケット31Aに押圧させることにより、取付具40は着脱自在に強固に固定されている。
【0026】
このように、取付具40を固定片41Aの基部に固定することにより、特定情報媒体3を、係合ピン32に係止連結されるフック23と所定距離だけ離間した退避した位置に設けることができる。
【0027】
特定情報媒体3としては、IDタグ、バーコードラベルや磁気ラベルが掲げられ、これらにコンテナCを特定するための情報が書き込まれている。なお、IDタグ等の特定情報媒体3は、メタル対応のものでも、あるいはメタル対応でないものでも採用可能である。メタル対応でない特定情報媒体3を採用し、且つ取付具40が金属製の場合には、コンテナCが金属製であるため、情報読み取り装置4側との通信に支障をきたさないように、特定情報媒体3と取付具40との間、または取付具40とコンテナCとの間に、非誘電体(図示省略)を介在させるのが望ましい。
【0028】
情報読み取り装置4は、上記特定情報媒体に各種の形態で書き込まれた情報を読み取り可能なIDタグリーダ、バーコードリーダや磁気リーダなどであり、情報読み取り装置4によって特定情報媒体3の情報を読み取ることによってコンテナCを特定することができる。この情報読み取り装置4は、車体1にコンテナCを積込んだ際に、特定情報媒体3の情報が読み取り可能な荷役装置2を含む車体1側の任意の位置に設けられている。
【0029】
前記構成からなるコンテナ荷役車輌によるコンテナCの積卸作業は、まず、図4に示すようにコンテナCを搭載した状態で、図5に示すように伸縮シリンダにより伸縮アーム22をアウタアーム21に対して縮退させ、車体1上のコンテナCを後方に所定長さスライドさせる。
【0030】
この後、図6に示すように起伏シリンダ24により荷役装置2全体を上方に回動させてコンテナCを傾動させる。これによりコンテナCを図7に示すように車体1上から地上に卸すことができる。
【0031】
また、上述と逆の動作により地上のコンテナCを車体1上に積込むことができる。かかるコンテナCの積込作業時において、フック23は地上にあるコンテナCの係合ピン32に前方下方から係合する。
【0032】
特定情報媒体3はフック23に対して退避した位置に設けられているので、コンテナCの積卸作業時および積込作業時において、フック23は特定情報媒体3および取付具40と接触することはなく、フックが特定情報媒体3を破損させることはない。
【0033】
また、前記取付具40は、ボルト45を締結する簡単な操作により、ブラケット31A、31Bを有するコンテナCに簡単に取付けることができ、しかも容易に外れることはない。しかも、コンテナCは金属製であるために、従来ではメタル対応でないIDタグ3を利用した場合に、IDタグとの通信が困難となりシステムが作動不良を起こすという問題あったが、取付具40に非誘電体を介在させることで、コンテナCに電子タグ3が直接接触することで故障や破損をしないようにするだけでなく、金属による通信障害が発生し難いような取り付けが可能となる。
【0034】
取付具40は、ボルト45を締結する操作により、ブラケット31A、31Bに着脱自在に取り付け可能であることから、本発明にかかる特定情報媒体の取付構造は、前記車体1およびコンテナCの製造時だけでなく、製造後の車体1および任意のコンテナCに後付けする場合にも対応できることとなり、汎用性の高い特定情報媒体の取り付けが可能となる。なお、取付具40および特定情報媒体3は、他方のブラケット31Bや両方のブラケット31A、31Bに設けることも可能である。
【0035】
コンテナC内に積載された積載物を排出する場合には、コンテナCを車体1上に積込んだ状態で、伸縮アーム22をアウタアーム21に対して縮退させることなく荷役装置2を上方に回動させてコンテナCを傾動させることで、このコンテナC内の積載物を後方から排出する。
【0036】
図8〜図11は本発明の他の実施の形態を示している。図8(a)、(b)に示す他の実施の形態は、特定情報媒体3がコンテナCの前壁C1の横骨36に設けられている。すなわち、前記取付具40は、一対の固定片41A、41Bと、連結部43と、他方の固定片41Bから略直角に延設された取付部44とからなり、取付部44に特定情報媒体3が取り付けられている。
【0037】
そして、取付部44が下向きに配置されるように、横骨36における一方の縦骨35Aよりも外側に位置する部分36aに固定片41A、41Bがボルト45で締結固定されている。このように特定情報媒体3を被係止手段30から離間して設けているため、フック23を被係止手段30に着脱する際に、フック23で特定情報媒体3を破損するのを防止している。なお、特定情報媒体3および取付具40は、図8(a)に仮想線で示すように、他方の縦骨35Bよりも外側に位置する部分36bに設けることも可能である。
【0038】
図9に示す他の実施の形態は、縦骨35A、35Bにおける横骨36よりも下方の部分35A1、35B1に設けるたものである。かかる実施の形態も、特定情報媒体3はフック23に対して退避した位置に設けられているので、フック23を被係止手段30に着脱する際に、フック23で特定情報媒体3を破損するのを防止できる。
【0039】
図10(a)、(b)に示す他の実施の形態の取付具40は、非誘電体からなるベース46の一面に磁石47が設けられてなる。そして、ベース46の他面に特定情報媒体3が設けられ、取付具40は金属製コンテナCの前面C1で且つ右下または左下に磁石47の磁力で取り付けられる。
【0040】
かかる場合にもフック23をコンテナCの上部に設けられた被係止手段30に着脱する際に、特定情報媒体3はフック23に対して退避した位置に設けられているので、フック23で特定情報媒体3を破損するのを防止できる。また、取付具40は、磁石47を備えていることから、特定情報媒体3をコンテナCの前面C1の任意の位置に着脱自在に強固に固定することができる。
【0041】
なお、特定情報媒体3をコンテナCの前壁C1に固定する手段としては、特に限定されるものではなく、粘着力を有するシール材であってもよい。また、クッション性を有しているシール材(基材)を採用することにより、前壁C1の前面が若干凹凸していても、特定情報媒体3を前壁C1の前面に貼着できる。
【0042】
図11(a)、(b)に示す他の実施の形態は、一対のブラケット31C、31Dからなる被係止手段30がコンテナCの前面C1の下部に設けられている。なお、この被係止手段30は、例えば荷役装置2の巻き取るワイヤ等が連結されるものである。特定情報媒体3は、図8(a)、(b)に示した取付具40を介して、縦骨35A、35Bにおける横骨36よりも上方の部分35A2、35B2、あるいは横骨36における縦骨35Aよりも外側に位置する部分36a、36bに適宜設けるためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施の形態を示すコンテナの前部の要部を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、(a)はコンテナの前に設けられた被係止手段への特定情報媒体の取り付け状態を示す正面図、(b)はコンテナの前面図である。
【図3】コンテナ荷役車輌の概略の全体構成を示す側面図である。
【図4】コンテナを搭載したコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【図5】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積卸し動作を説明するための側面図である。
【図6】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積卸し動作を説明するための側面図である。
【図7】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積卸し動作を説明するための側面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示し、(a)はコンテナの前面図、(b)は(a)のA―A矢視断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示すコンテナの前面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示し、(a)はコンテナの前面図、(b)は特定情報媒体および取付具の断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態を示し、(a)はコンテナの前面図、(b)は(a)のB―B矢視断面図である。
【符号の説明】
【0044】
C コンテナ
C1 前壁
1 車体
2 荷役装置
3 特定情報媒体
4 情報読み取り装置
23 フック(係止手段)
30 被係止手段
31A、31B ブラケット
32 係合ピン
35A、35B 縦骨(骨部材)
36 横骨(骨部材)
40 取付具
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地上と車体との間でコンテナを積卸し自在な荷役車輌により、当該コンテナを運搬して所定の場所に設置するとともに、このコンテナに積載した塵芥等の積載物をコンテナごと車輌に積み込んで処理場等に運搬している。このようなコンテナ荷役車輌では、当該車輌一台について複数台から数十台のコンテナを運搬する作業を担っており、コンテナ荷役車輌を多く所有しているユーザでは数百を超えるコンテナを所有して運用しているのが現状である。
【0003】
複数のコンテナの位置情報を把握しその位置管理を行うコンテナ管理システムとしては以下のものが存在する。かかるコンテナ管理システムは、コンテナ側に、コンテナ識別情報を記憶させたIDタグ等の特定情報媒体を取り付けるとともに、荷役車両側に、特定情報媒体に記憶させたコンテナ識別情報を読み取る読取装置と、GPS等のコンテナの位置を認識する位置情報認識装置を設け、前記読取装置で読み取ったコンテナ識別情報と位置情報認識装置で認識したコンテナ位置情報とを無線装置で基地局に送信しコンテナの位置管理を行うというものである(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−212351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のコンテナ荷役車両用コンテナにIDタグ等を取り付ける場合には、用途や容量の異なる複数種類のコンテナに取り付けが可能であること、コンテナ回収・運搬・積み降ろし作業中に車両設備やコンテナと接触したり、アームに引っかけたりして破損したり、故障したりしないような位置に取り付けること、既に使用されているコンテナへの取付け工事等の手間やコストがかからず、しかも簡単に取りつけ取り外しが行えることが要求される。
【0005】
しかしながら、上記従来技術のコンテナ管理システムは、特定情報媒体のコンテナへの取付け方法については、具体的には明記されておらず、上記要求を十分に満足できるものではなかった。
【0006】
本発明は、特定情報媒体を複数種類のコンテナに容易に取り付けが可能で、車両設備等が特定情報媒体を破損することがなく、しかも、既存のコンテナへの取付けも可能にして汎用性を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体を設け、前記コンテナの前壁には、前記荷役装置の係止手段が着脱自在に連結される被係止手段が設けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造において、前記特定情報媒体は、前記前壁における前記係止手段から退避した位置に取付具を介して取り付けられたことにある。
【0008】
なお、前記係止手段から退避した位置とは、荷役装置側の係止手段をコンテナ側の被係止手段に着脱する際に、特定情報媒体が係止手段に接触しない位置をいう。
【0009】
本発明の前記被係止手段は、前向きに突設された一対のブラケットと、両方のブラケットの先端部に架設され且つ荷役装置のフックが係止連結される係合ピンとから構成され、一方のブラケットの基部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられるのが好ましい。
【0010】
本発明の前記コンテナの前壁の前面には補強用の骨部材が設けられ、該骨部材に前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられるのが好ましい。
【0011】
本発明の前記被係止手段は、前記コンテナの前壁の上部に設けられ、該被係止手段の左右方向の両側に位置するように前記前壁の前面には補強用の一対の縦骨が設けられ、一方の縦骨の下部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられている。
【0012】
なお、前記コンテナの前壁の上部とは、前壁の上下方向の中央よりも上方の部分が該当し、下部とは前壁の上下方向の中央よりも下方の部分が該当する。
【0013】
本発明の前記被係止手段は、前記コンテナの前壁の下部に設けられ、該被係止手段の左右方向の両側に位置するように前記前壁の前面には一対の縦骨が設けられ、一方の縦骨の上部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられている。
【0014】
また、前記取付具は、ボルトまたは磁石でコンテナ側に着脱自在に取り付けられるのが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、特定情報媒体を取付具を介して複数種類のコンテナに容易に取り付けが可能で、車両設備等が特定情報媒体を破損することがなく、しかも、既存のコンテナへの取付けも可能にして汎用性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図3は、荷役車輌の全体構成を示し、図4は、コンテナを搭載した荷役車輌を示している。
【0017】
荷役車輌は、その車体1に例えば金属製のコンテナCを積卸すとともに、コンテナC内の積載物を排出するための荷役装置2が設けられたものである。
【0018】
荷役装置2は、コンテナCが搭載された状態(図4参照)において水平に配置されるアウタアーム21と、同状態において垂直に配置された垂直部22bを有する伸縮アーム22とにより全体としてL字状に構成されている。
【0019】
アウタアーム21は、図示しないスウィングフレームの先端に回動自在に支持されているとともに、このスウィングフレームの後端が車体1の後端に回動自在に支持されている。伸縮アーム22は、前記アウタアーム21内に挿入された水平部22aと、この水平部22aの前端部から立設された垂直部22bとで略L字状に形成されており、水平部22aが図示しない伸縮シリンダによりアウタアーム21に対して長手方向に伸縮自在になされている。
【0020】
垂直部22bの先端には、コンテナCに設けられた被係止手段30と着脱自在に係合する係止手段としてのフック23が設けられている。また、アウタアーム21と車体1との間には、図6に示すように起伏シリンダ24が連設されており、この起伏シリンダ24の伸縮動作により荷役装置2がその後端部を中心にして上下方向に回動自在に構成されている。さらに、車体1の後端部には、コンテナCを当該車体1と地上との間で円滑に積卸すためのローラ11が設けられている。
【0021】
コンテナCは、上面が開放された開放式のものや、上面も閉じられた密閉式のもの等が用いられ、後壁(図示省略)が積載物を排出可能なように開閉自在になされている。
【0022】
前記被係止手段30は、図1および図2に示すようにコンテナCの前壁C1の上部で且つ左右方向の中央部に設けられている。この被係止手段30は、前向きに突設された一対のブラケット31A、31Bと、両方のブラケット31A、31Bの先端部に架設された係合ピン32とから構成されている。係合ピン32を両方のブラケット31A、31Bの先端部に架設することにより、係合ピン32とコンテナCの前壁C1との間に、所定の間隔を有している。なお、係合ピン32は、その中央部がフック23に係止連結されるように凸状に湾曲形成されている。
【0023】
前壁C1の前面には、被係止手段30の両側に位置するように、補強用のリブとしての機能を有する一対の縦骨(骨部材)35A、35Bが、平行で且つ前壁C1の上下方向の略全長にわたって突設されている。また、前壁C1の前面で且つ上下方向の中央には、縦骨35A、35Bと交差するように横骨36が突設されている。なお、コンテナCの底面前部に支持脚C2が、底面後部に支持ローラC3が設けられている。
【0024】
前記荷役車輌には、コンテナCに設けられた特定情報媒体3からその情報を読み取る情報読み取り装置4が設けられるとともに、荷役車輌の現在の位置情報を認識する位置情報認識装置(図示省略)が設けられている。
【0025】
図1および図2は、特定情報媒体3の具体的な取付例を示している。特定情報媒体3は取付具40を介して被係止手段30の一方のブラケット31Aの基部に設けられている。取付具40は、一対の固定片41A、41Bと、両固定片41A、41Bの上端をそれぞれ連結する連結部43とから断面コの字状に形成されている。連結部43の上面に前記特定情報媒体3が設けられている。両固定片41A、41Bがブラケット31Aの基部に上方から跨ぐように配置され、一方の固定片41Aに螺合されたボルト45を締結してブラケット31Aに押圧させることにより、取付具40は着脱自在に強固に固定されている。
【0026】
このように、取付具40を固定片41Aの基部に固定することにより、特定情報媒体3を、係合ピン32に係止連結されるフック23と所定距離だけ離間した退避した位置に設けることができる。
【0027】
特定情報媒体3としては、IDタグ、バーコードラベルや磁気ラベルが掲げられ、これらにコンテナCを特定するための情報が書き込まれている。なお、IDタグ等の特定情報媒体3は、メタル対応のものでも、あるいはメタル対応でないものでも採用可能である。メタル対応でない特定情報媒体3を採用し、且つ取付具40が金属製の場合には、コンテナCが金属製であるため、情報読み取り装置4側との通信に支障をきたさないように、特定情報媒体3と取付具40との間、または取付具40とコンテナCとの間に、非誘電体(図示省略)を介在させるのが望ましい。
【0028】
情報読み取り装置4は、上記特定情報媒体に各種の形態で書き込まれた情報を読み取り可能なIDタグリーダ、バーコードリーダや磁気リーダなどであり、情報読み取り装置4によって特定情報媒体3の情報を読み取ることによってコンテナCを特定することができる。この情報読み取り装置4は、車体1にコンテナCを積込んだ際に、特定情報媒体3の情報が読み取り可能な荷役装置2を含む車体1側の任意の位置に設けられている。
【0029】
前記構成からなるコンテナ荷役車輌によるコンテナCの積卸作業は、まず、図4に示すようにコンテナCを搭載した状態で、図5に示すように伸縮シリンダにより伸縮アーム22をアウタアーム21に対して縮退させ、車体1上のコンテナCを後方に所定長さスライドさせる。
【0030】
この後、図6に示すように起伏シリンダ24により荷役装置2全体を上方に回動させてコンテナCを傾動させる。これによりコンテナCを図7に示すように車体1上から地上に卸すことができる。
【0031】
また、上述と逆の動作により地上のコンテナCを車体1上に積込むことができる。かかるコンテナCの積込作業時において、フック23は地上にあるコンテナCの係合ピン32に前方下方から係合する。
【0032】
特定情報媒体3はフック23に対して退避した位置に設けられているので、コンテナCの積卸作業時および積込作業時において、フック23は特定情報媒体3および取付具40と接触することはなく、フックが特定情報媒体3を破損させることはない。
【0033】
また、前記取付具40は、ボルト45を締結する簡単な操作により、ブラケット31A、31Bを有するコンテナCに簡単に取付けることができ、しかも容易に外れることはない。しかも、コンテナCは金属製であるために、従来ではメタル対応でないIDタグ3を利用した場合に、IDタグとの通信が困難となりシステムが作動不良を起こすという問題あったが、取付具40に非誘電体を介在させることで、コンテナCに電子タグ3が直接接触することで故障や破損をしないようにするだけでなく、金属による通信障害が発生し難いような取り付けが可能となる。
【0034】
取付具40は、ボルト45を締結する操作により、ブラケット31A、31Bに着脱自在に取り付け可能であることから、本発明にかかる特定情報媒体の取付構造は、前記車体1およびコンテナCの製造時だけでなく、製造後の車体1および任意のコンテナCに後付けする場合にも対応できることとなり、汎用性の高い特定情報媒体の取り付けが可能となる。なお、取付具40および特定情報媒体3は、他方のブラケット31Bや両方のブラケット31A、31Bに設けることも可能である。
【0035】
コンテナC内に積載された積載物を排出する場合には、コンテナCを車体1上に積込んだ状態で、伸縮アーム22をアウタアーム21に対して縮退させることなく荷役装置2を上方に回動させてコンテナCを傾動させることで、このコンテナC内の積載物を後方から排出する。
【0036】
図8〜図11は本発明の他の実施の形態を示している。図8(a)、(b)に示す他の実施の形態は、特定情報媒体3がコンテナCの前壁C1の横骨36に設けられている。すなわち、前記取付具40は、一対の固定片41A、41Bと、連結部43と、他方の固定片41Bから略直角に延設された取付部44とからなり、取付部44に特定情報媒体3が取り付けられている。
【0037】
そして、取付部44が下向きに配置されるように、横骨36における一方の縦骨35Aよりも外側に位置する部分36aに固定片41A、41Bがボルト45で締結固定されている。このように特定情報媒体3を被係止手段30から離間して設けているため、フック23を被係止手段30に着脱する際に、フック23で特定情報媒体3を破損するのを防止している。なお、特定情報媒体3および取付具40は、図8(a)に仮想線で示すように、他方の縦骨35Bよりも外側に位置する部分36bに設けることも可能である。
【0038】
図9に示す他の実施の形態は、縦骨35A、35Bにおける横骨36よりも下方の部分35A1、35B1に設けるたものである。かかる実施の形態も、特定情報媒体3はフック23に対して退避した位置に設けられているので、フック23を被係止手段30に着脱する際に、フック23で特定情報媒体3を破損するのを防止できる。
【0039】
図10(a)、(b)に示す他の実施の形態の取付具40は、非誘電体からなるベース46の一面に磁石47が設けられてなる。そして、ベース46の他面に特定情報媒体3が設けられ、取付具40は金属製コンテナCの前面C1で且つ右下または左下に磁石47の磁力で取り付けられる。
【0040】
かかる場合にもフック23をコンテナCの上部に設けられた被係止手段30に着脱する際に、特定情報媒体3はフック23に対して退避した位置に設けられているので、フック23で特定情報媒体3を破損するのを防止できる。また、取付具40は、磁石47を備えていることから、特定情報媒体3をコンテナCの前面C1の任意の位置に着脱自在に強固に固定することができる。
【0041】
なお、特定情報媒体3をコンテナCの前壁C1に固定する手段としては、特に限定されるものではなく、粘着力を有するシール材であってもよい。また、クッション性を有しているシール材(基材)を採用することにより、前壁C1の前面が若干凹凸していても、特定情報媒体3を前壁C1の前面に貼着できる。
【0042】
図11(a)、(b)に示す他の実施の形態は、一対のブラケット31C、31Dからなる被係止手段30がコンテナCの前面C1の下部に設けられている。なお、この被係止手段30は、例えば荷役装置2の巻き取るワイヤ等が連結されるものである。特定情報媒体3は、図8(a)、(b)に示した取付具40を介して、縦骨35A、35Bにおける横骨36よりも上方の部分35A2、35B2、あるいは横骨36における縦骨35Aよりも外側に位置する部分36a、36bに適宜設けるためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施の形態を示すコンテナの前部の要部を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、(a)はコンテナの前に設けられた被係止手段への特定情報媒体の取り付け状態を示す正面図、(b)はコンテナの前面図である。
【図3】コンテナ荷役車輌の概略の全体構成を示す側面図である。
【図4】コンテナを搭載したコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【図5】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積卸し動作を説明するための側面図である。
【図6】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積卸し動作を説明するための側面図である。
【図7】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積卸し動作を説明するための側面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示し、(a)はコンテナの前面図、(b)は(a)のA―A矢視断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示すコンテナの前面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示し、(a)はコンテナの前面図、(b)は特定情報媒体および取付具の断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態を示し、(a)はコンテナの前面図、(b)は(a)のB―B矢視断面図である。
【符号の説明】
【0044】
C コンテナ
C1 前壁
1 車体
2 荷役装置
3 特定情報媒体
4 情報読み取り装置
23 フック(係止手段)
30 被係止手段
31A、31B ブラケット
32 係合ピン
35A、35B 縦骨(骨部材)
36 横骨(骨部材)
40 取付具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体を設け、前記コンテナの前壁には、前記荷役装置の係止手段が着脱自在に連結される被係止手段が設けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造において、
前記特定情報媒体は、前記前壁における前記係止手段から退避した位置に取付具を介して取り付けられたことを特徴とする荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項2】
前記被係止手段は、前向きに突設された一対のブラケットと、両方のブラケットの先端部に架設され且つ荷役装置のフックが係止連結される係合ピンとから構成され、一方のブラケットの基部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられた請求項1に記載の荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項3】
前記コンテナの前壁の前面には補強用の骨部材が設けられ、該骨部材に前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられた請求項1に記載の荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項4】
地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体を設け、前記コンテナの前壁の上部には、前記荷役装置の係止手段が着脱自在に連結される被係止手段が設けられ、該被係止手段の左右方向の両側に位置するように前記前壁の前面には補強用の一対の縦骨が設けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造において、
前記一方の縦骨の下部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項5】
地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体を設け、前記コンテナの前壁の下部には、前記荷役装置の係止手段が着脱自在に連結される被係止手段が設けられ、該被係止手段の左右方向の両側に位置するように前記前壁の前面には補強用の一対の縦骨が設けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造において、
前記一方の縦骨の上部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項6】
前記取付具は、ボルトまたは磁石でコンテナ側に着脱自在に取り付けられる請求項1〜請求項5の何れかに記載の荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項1】
地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体を設け、前記コンテナの前壁には、前記荷役装置の係止手段が着脱自在に連結される被係止手段が設けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造において、
前記特定情報媒体は、前記前壁における前記係止手段から退避した位置に取付具を介して取り付けられたことを特徴とする荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項2】
前記被係止手段は、前向きに突設された一対のブラケットと、両方のブラケットの先端部に架設され且つ荷役装置のフックが係止連結される係合ピンとから構成され、一方のブラケットの基部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられた請求項1に記載の荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項3】
前記コンテナの前壁の前面には補強用の骨部材が設けられ、該骨部材に前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられた請求項1に記載の荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項4】
地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体を設け、前記コンテナの前壁の上部には、前記荷役装置の係止手段が着脱自在に連結される被係止手段が設けられ、該被係止手段の左右方向の両側に位置するように前記前壁の前面には補強用の一対の縦骨が設けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造において、
前記一方の縦骨の下部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項5】
地上と車体との間で荷役装置により積卸し自在に設けられるコンテナに、車体側に設けられた情報読み取り装置により該コンテナを特定する情報を読み取るための特定情報媒体を設け、前記コンテナの前壁の下部には、前記荷役装置の係止手段が着脱自在に連結される被係止手段が設けられ、該被係止手段の左右方向の両側に位置するように前記前壁の前面には補強用の一対の縦骨が設けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造において、
前記一方の縦骨の上部に、前記特定情報媒体が取付具を介して取り付けられた荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【請求項6】
前記取付具は、ボルトまたは磁石でコンテナ側に着脱自在に取り付けられる請求項1〜請求項5の何れかに記載の荷役車輌用コンテナへの特定情報媒体の取付構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−145526(P2007−145526A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−343248(P2005−343248)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)
【Fターム(参考)】
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