説明

荷物配置管理方法、運搬装置および運搬制御プログラム

【課題】荷物の配置を正確に管理する。
【解決手段】運搬装置が、第一の荷物を、該第一の荷物に貼付されたタグが保持する情報に基づいて特定される、複数の荷物列のうちの一の荷物列の端部に配置する際に、該荷物列の端部に配置されていた第二の荷物に貼付されたタグが保持する情報を、前記第一の荷物に貼付されたタグに追記する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、集積場所への荷物の配置を管理する荷物配置管理方法と、この荷物配置管理方法を実行する運搬装置および運搬制御プログラムに関し、特に、荷物の配置を正確に管理することができる荷物配置管理方法、運搬装置および運搬制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、倉庫等における荷物の配置を管理するために、RFID(Radio Frequency IDentification)タグを利用する技術が知られている。例えば、荷物の集積場所のラック等にそれぞれの集積場所を識別するための情報を記憶したRFIDタグを貼付しておき、フォークリフト等の運搬装置が備えるリーダライタによってそれらのRFIDの内容を読み取って、荷物の集積場所を確認する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−112523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の荷物配置管理方法を用いても、荷物の配置を正確に管理することができない場合があった。例えば、荷物を平置きする場合には、既に置かれた他の荷物が障害となって、集積場所のラック等に貼付されたRFIDタグの内容をリーダライタで読み取ることができず、荷物が誤った場所に置かれてしまうことがあった。
【0005】
また、他の荷物が障害となって、集積場所に置かれた荷物に貼付されたRFIDタグの内容をリーダライタで読み取ることができず、集積場所に置かれている各荷物が何であるのかを把握できなくなることもあった。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、荷物の配置を正確に管理することができる荷物配置管理方法、運搬装置および運搬制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願の開示する運搬装置が荷物を管理する荷物配置管理方法は、一つの態様において、前記運搬装置が、第一の荷物を、該第一の荷物に貼付されたタグが保持する情報に基づいて特定される、複数の荷物列のうちの一の荷物列の端部に配置する際に、該荷物列の端部に配置されていた第二の荷物に貼付されたタグが保持する情報を、前記第一の荷物に貼付されたタグに追記する。
【0008】
この発明の態様によれば、集積場所に最後に配置された荷物に貼付されたRFIDタグに記憶された情報に基づいて集積場所が間違いないことが確認され、その上で、集積場所に最後に配置された荷物に貼付されたRFIDタグに、その集積場所に配置済の各荷物の情報が累積的に追記されるので、荷物を正しい集積場所に配置するとともに、集積場所に配置されている荷物を正確に把握して管理することができる。
【0009】
なお、本願の開示する運搬装置の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも上述した課題を解決するために有効である。
【発明の効果】
【0010】
本願の開示する荷物配置管理方法、運搬装置および運搬制御プログラムの一つの態様によれば、荷物の配置を正確に管理することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本実施例に係る荷物配置管理方法について説明するための図である。
【図2】図2は、本実施例に係る荷物配置管理方法の変形例を示す図である。
【図3】図3は、本実施例に係る荷物配置管理方法を実行するフォークリフトの構成を示す図である。
【図4】図4は、制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、フォークリフトが荷物の入荷時に実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、フォークリフトが荷物の出荷時に実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、ソフトウェアによって機能を実現する場合の制御部の構成の一例を示すブロック図である。
【図8】図8は、本実施例に係る荷物配置管理方法が適用される配送センタを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本願の開示する荷物配置管理方法、運搬装置および運搬制御プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例】
【0013】
まず、本実施例に係る荷物配置管理方法が適用される配送センタの一例について説明する。図8は、本実施例に係る荷物配置管理方法が適用される配送センタ1を示す図である。配送センタ1は、複数のサプライアから入荷した荷物を集積して、配送先毎に出荷する施設であり、図8に示すように、入荷バース2と、出荷バース3と、集積場所4a〜4dとを有する。
【0014】
入荷バース2は、サプライアX〜Z等から運ばれた荷物8がトラック7から降ろされて一時的に置かれる領域である。それぞれのトラック7は、複数の配送先宛の荷物8を混載し、入荷バース2に置かれた荷物8は、集積場所4a〜4dのうち、配送先に対応する場所に配置される。
【0015】
出荷バース3は、配送先毎に集積場所4a〜4dに集積された荷物8が出荷のために一時的に置かれる領域であり、出荷バース3に置かれた荷物8は、それぞれの配送先に対するトラック7に搭載されて配送される。
【0016】
集積場所4a〜4dは、それぞれが1つの配送先に対応し、対応する配送先宛の荷物8が集積される領域である。集積場所4a〜4dには、それぞれの場所を識別するための標識5a〜5dが設けられている。すなわち、集積場所4aには、配送先A宛の荷物を置く場所であることを示す標識5aが設けられている。同様に、集積場所4b〜4dには、それぞれ、配送先B〜D宛の荷物を置く場所であることを示す標識5b〜5dが設けられている。
【0017】
集積場所4a〜4dには、それぞれ、標識5a〜5dの後に、対応する配送先宛の荷物8が1列に配置される。このため、集積場所4a〜4dに複数の荷物8が置かれていると、新たな荷物8を置く位置が標識5a〜5dから遠くなり、作業者が、標識5a〜5dを見誤って、荷物8を誤った場所に置いてしまう可能性がある。このような誤配置は、荷物8の誤配送や発送漏れ等の重大な問題を生じさせる。
【0018】
また、このような誤配置が発生した場合、出荷前に誤配置に気付いても、誤って置かれた荷物8を発見することが困難な場合がある。場所を有効活用するため、集積場所4a〜4dには、荷物8が狭い間隔で配置される。そのため、荷物8の識別番号等を示す伝票やRFIDタグが、他の荷物8と面している面に貼付されていると、作業者は、伝票やRFIDタグの内容を確認することができず、誤配置された荷物8がどれであるのか判別することができない。
【0019】
次に、本実施例に係る荷物配置管理方法について説明する。本実施例に係る荷物配置管理方法は、上記の問題を、各集積場所4に最後に配置された荷物8に貼付されたRFIDタグ9を利用して解決する。
【0020】
図1は、本実施例に係る荷物配置管理方法について説明するための図であり、集積場所4aに荷物8が集積される様子を示している。図1に示すように、集積場所4aを識別するための標識5aには、RFIDタグ9aが貼付される。そして、RFIDタグ9aには、集積場所4aを識別するための集積場所識別情報として「PLACE−A」が予め記憶される。
【0021】
なお、集積場所識別情報は、荷物をどこに配置するかを識別することができる情報であればよく、例えば、最終仕向け先(配送先)毎に荷物がまとめて配置される場合には、最終向け先を示す情報を集積場所識別情報とみなしてよい。
【0022】
また、集積場所4aに配置される荷物8xには、RFIDタグ9xが貼付される。そして、RFIDタグ9xには、荷物8xをどこに集積すべきかを示す集積場所識別番号として「PLACE−A」が予め記憶されるとともに、荷物8xを識別するための荷物識別番号として「P1234」が予め記憶される。
【0023】
同様に、集積場所4aに配置される荷物8yには、RFIDタグ9yが貼付され、RFIDタグ9yには、集積場所識別番号として「PLACE−A」が予め記憶され、荷物識別番号として「P5678」が予め記憶される。また、集積場所4aに配置される荷物8zには、RFIDタグ9zが貼付され、RFIDタグ9zには、集積場所識別番号として「PLACE−A」が予め記憶され、荷物識別番号として「P9876」が予め記憶される。
【0024】
そして、集積場所4aに最初に荷物8xが配置される段階(ステップS01)では、RFIDタグ9aに記憶されている情報と、RFIDタグ9xに記憶されている情報とがリーダライタによって読み出される。そして、RFIDタグ9aに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)とRFIDタグ9xに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)が比較される。
【0025】
ここで、集積場所識別番号が一致しなければ、荷物8xを配置する場所が間違っていることになるので、荷物8xは他の集積場所4に移動される。図1の例では、集積場所識別番号が一致するので、この比較によって、荷物8xを配置する場所が正しいことが確認され、荷物8xは、標識5aの近傍に置かれる。
【0026】
また、集積場所識別番号が一致した場合、新たに配置される荷物8のRFIDタグ9に対して、他方のRFIDタグ9から読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報が追記される。集積済荷物識別情報とは、現在の集積場所4に集積済の各荷物8を識別するための荷物識別番号を全て含む情報である。具体的には、本実施例では、配置済みの各荷物8の各RFIDタグ9に記憶される情報のうち、集積場所識別番号以外の情報が集積済荷物識別情報に相当する。
【0027】
この例では、RFIDタグ9aから読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報がRFIDタグ9xに追記されるが、RFIDタグ9aから読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報は空である。したがって、実質的には、RFIDタグ9xには何も追記されない。
【0028】
こうして、荷物8xの配置が完了した後、集積場所4aの最後尾に位置する荷物8xのRFIDタグ9xには、集積場所識別番号である「PLACE−A」以外に、「P1234」が記憶された状態となる。したがって、RFIDタグ9xにおいては、「P1234」が集積済荷物識別情報に相当する。この集積済荷物識別情報は、確かに、集積場所4aに集積済の各荷物8を識別するための荷物識別番号を全て含んでいる。
【0029】
続いて、集積場所4aに荷物8yが配置される段階(ステップS02)では、集積場所4aの最後尾に配置されている荷物8xのRFIDタグ9xに記憶されている情報と、RFIDタグ9yに記憶されている情報とがリーダライタによって読み出される。そして、RFIDタグ9xに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)とRFIDタグ9yに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)が比較される。
【0030】
ここで、集積場所識別番号が一致しなければ、荷物8yを配置する場所が間違っていることになるので、荷物8yは他の集積場所4に移動される。図1の例では、集積場所識別番号が一致するので、この比較によって、荷物8yを配置する場所が正しいことが確認され、荷物8yは、荷物8xの後に置かれる。
【0031】
このように、新たに配置する荷物8yの集積場所識別番号と、最後尾に配置されている荷物8xの集積場所識別番号とを比較することにより、標識5aから離れた場所に荷物8yを置く場合にも、置く場所が間違っていないことを確実に確認することができる。
【0032】
また、この場合、集積場所識別番号が一致するので、RFIDタグ9xから読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報が、RFIDタグ9yに追記される。具体的には、この場合、「P1234」が、RFIDタグ9yに追記される。
【0033】
こうして、荷物8yの配置が完了した後、集積場所4aの最後尾に位置する荷物8yのRFIDタグ9yには、集積場所識別番号である「PLACE−A」以外に、「P5678」および「P1234」が記憶された状態となる。したがって、RFIDタグ9yにおいては、「P5678」および「P1234」が集積済荷物識別情報に相当する。この集積済荷物識別情報は、確かに、集積場所4aに集積済の各荷物8を識別するための荷物識別番号を全て含んでいる。
【0034】
なお、このようにRFIDタグ9に複数の荷物識別番号が記録される場合、どの荷物識別番号が、RFIDタグ9に対応する荷物8の荷物識別番号であるかを特定することが必要であるが、この特定は、RFIDタグ9に記録される情報の形式に従って行えばよい。例えば、図1の例では、集積済荷物識別情報の先頭の荷物識別番号が、RFIDタグ9に対応する荷物8の荷物識別番号であると特定される。
【0035】
続いて、集積場所4aに荷物8zが配置される段階(ステップS03)では、集積場所4aの最後尾に配置されている荷物8yのRFIDタグ9yに記憶されている情報と、RFIDタグ9zに記憶されている情報とがリーダライタによって読み出される。そして、RFIDタグ9yに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)とRFIDタグ9zに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)が比較される。
【0036】
ここで、集積場所識別番号が一致しなければ、荷物8zを配置する場所が間違っていることになるので、荷物8zは他の集積場所4に移動される。図1の例では、集積場所識別番号が一致するので、この比較によって、荷物8zを配置する場所が正しいことが確認され、荷物8zは、荷物8yの後に置かれる。
【0037】
また、この場合、集積場所識別番号が一致するので、RFIDタグ9yから読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報が、RFIDタグ9zに追記される。具体的には、この場合、「P5678」および「P1234」が、RFIDタグ9zに追記される。
【0038】
こうして、荷物8zの配置が完了した後、集積場所4aの最後尾に位置する荷物8zのRFIDタグ9zには、集積場所識別番号である「PLACE−A」以外に、「P9876」、「P5678」および「P1234」が記憶された状態となる。したがって、RFIDタグ9zにおいては、「P9876」、「P5678」および「P1234」が集積済荷物識別情報に相当する。この集積済荷物識別情報は、確かに、集積場所4aに集積済の各荷物8を識別するための荷物識別番号を全て含んでいる。
【0039】
このように、本実施例に係る荷物配置管理方法では、集積済荷物識別情報が、同一の集積場所4に配置される後続の荷物8のRFIDタグ9に累積的に追記されていく。このため、最後に配置された荷物8のRFIDタグ9に記録されている集積済荷物識別情報を読み取れば、他の荷物8のRFIDタグ9を読むことができなくても、その集積場所4にどの荷物8が配置されているかを知ることができる。
【0040】
したがって、何らかの理由である荷物8が誤った集積場所4に配置された等の理由で配置済の荷物8の中から特定の荷物8を探すことが必要になった場合でも、その荷物8を容易に見つけ出すことができる。
【0041】
また、最後に配置された荷物8のRFIDタグ9に記録されている集積済荷物識別情報を利用して、在庫管理等の各種管理業務を実現することができる。このような管理業務の一例として、集積済荷物識別情報を利用して出荷管理を行う例について後述する。
【0042】
なお、図1に示した例では、RFIDタグ9に書き込まれた番号を荷物識別番号として用いる例を示したが、RFIDタグ9に固有のIDを荷物識別番号として用いることとしてもよい。そこで、図2を参照しながら、RFIDタグ9に固有のIDを荷物識別番号として用いる場合について説明する。
【0043】
図2に示すように、集積場所4aを識別するための標識5aには、IDとして「ID0000」を有するRFIDタグ9aが貼付される。そして、RFIDタグ9aには、集積場所識別情報として「PLACE−A」が予め記憶される。
【0044】
また、集積場所4aに配置される荷物8xには、IDとして「ID1234」を有するRFIDタグ9xが貼付され、RFIDタグ9xには、集積場所識別番号として「PLACE−A」が予め記憶される。
【0045】
同様に、集積場所4aに配置される荷物8yには、IDとして「ID5678」を有するRFIDタグ9yが貼付され、RFIDタグ9yには、集積場所識別番号として「PLACE−A」が予め記憶される。また、集積場所4aに配置される荷物8zには、IDとして「ID9876」を有するRFIDタグ9zが貼付され、RFIDタグ9zには、集積場所識別番号として「PLACE−A」が予め記憶される。
【0046】
そして、集積場所4aに最初に荷物8xが配置される段階(ステップS11)では、RFIDタグ9aに記憶されている情報と、RFIDタグ9xに記憶されている情報とが、それぞれのIDとともにリーダライタによって読み出される。そして、RFIDタグ9aに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)とRFIDタグ9xに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)が比較される。
【0047】
ここで、集積場所識別番号が一致しなければ、荷物8xを配置する場所が間違っていることになるので、荷物8xは他の集積場所4に移動される。図2の例では、集積場所識別番号が一致するので、この比較によって、荷物8xを配置する場所が正しいことが確認され、荷物8xは、標識5aの近傍に置かれる。
【0048】
また、集積場所識別番号が一致した場合、新たに配置される荷物8のRFIDタグ9に対して、他方のRFIDタグ9から読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報が、新たに配置される荷物8のRFIDタグ9のIDとともに追記される。
【0049】
この例では、RFIDタグ9aから読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報がRFIDタグ9xのIDとともにRFIDタグ9xに追記されるが、RFIDタグ9aから読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報は空である。したがって、RFIDタグ9xには、RFIDタグ9xのIDである「ID1234」のみが追記される。
【0050】
こうして、荷物8xの配置が完了した後、集積場所4aの最後尾に位置する荷物8xのRFIDタグ9xには、集積場所識別番号である「PLACE−A」以外に、「ID1234」が記憶された状態となる。したがって、RFIDタグ9xにおいては、「ID1234」が集積済荷物識別情報に相当する。この集積済荷物識別情報は、確かに、集積場所4aに集積済の各荷物8を識別するための荷物識別番号を全て含んでいる。
【0051】
続いて、集積場所4aに荷物8yが配置される段階(ステップS12)では、荷物8xのRFIDタグ9xに記憶されている情報と、RFIDタグ9yに記憶されている情報とがそれぞれのIDとともにリーダライタによって読み出される。そして、RFIDタグ9xに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)とRFIDタグ9yに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)が比較される。
【0052】
ここで、集積場所識別番号が一致しなければ、荷物8yを配置する場所が間違っていることになるので、荷物8yは他の集積場所4に移動される。図2の例では、集積場所識別番号が一致するので、この比較によって、荷物8yを配置する場所が正しいことが確認され、荷物8yは、荷物8xの後に置かれる。
【0053】
また、この場合、集積場所識別番号が一致するので、RFIDタグ9xから読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報が、RFIDタグ9yのIDとともに、RFIDタグ9yに追記される。具体的には、この場合、「ID1234」および「ID5678」が、RFIDタグ9yに追記される。
【0054】
こうして、荷物8yの配置が完了した後、集積場所4aの最後尾に位置する荷物8yのRFIDタグ9yには、集積場所識別番号である「PLACE−A」以外に、「ID1234」および「ID5678」が記憶された状態となる。したがって、RFIDタグ9yにおいては、「ID1234」および「ID5678」が集積済荷物識別情報に相当する。この集積済荷物識別情報は、確かに、集積場所4aに集積済の各荷物8を識別するための荷物識別番号を全て含んでいる。
【0055】
続いて、集積場所4aに荷物8zが配置される段階(ステップS13)では、荷物8yのRFIDタグ9yに記憶されている情報と、RFIDタグ9zに記憶されている情報とがそれぞれのIDとともにリーダライタによって読み出される。そして、RFIDタグ9yに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)とRFIDタグ9zに記憶されている集積場所識別番号(「PLACE−A」)が比較される。
【0056】
ここで、集積場所識別番号が一致しなければ、荷物8zを配置する場所が間違っていることになるので、荷物8zは他の集積場所4に移動される。図2の例では、集積場所識別番号が一致するので、この比較によって、荷物8zを配置する場所が正しいことが確認され、荷物8zは、荷物8yの後に置かれる。
【0057】
また、この場合、集積場所識別番号が一致するので、RFIDタグ9yから読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報が、RFIDタグ9zのIDとともに、RFIDタグ9zに追記される。具体的には、この場合、「ID1234」、「ID5678」および「ID9876」が、RFIDタグ9zに追記される。
【0058】
こうして、荷物8zの配置が完了した後、集積場所4aの最後尾に位置する荷物8zのRFIDタグ9zには、集積場所識別番号である「PLACE−A」以外に、「ID1234」、「ID5678」および「ID9876」が記憶された状態となる。したがって、RFIDタグ9zにおいては、「ID1234」、「ID5678」および「ID9876」が集積済荷物識別情報に相当する。この集積済荷物識別情報は、確かに、集積場所4aに集積済の各荷物8を識別するための荷物識別番号を全て含んでいる。
【0059】
このように、RFIDタグ9に固有のIDを荷物識別番号として用いることとしても本実施例に係る荷物配置管理方法を実現することができる。なお、以下の説明では、図1に示した方式で本実施例に係る荷物配置管理方法を実現することを前提とする。
【0060】
次に、本実施例に係る荷物配置管理方法を実行する運搬装置の構成について説明する。なお、ここでは、運搬装置の一例として、フォークリストの構成について説明するが、本実施例に係る荷物配置管理方法は、クレーン等の他の運搬装置によっても実行可能である。
【0061】
図3は、本実施例に係る荷物配置管理方法を実行するフォークリフト10の構成を示す図である。図3に示すように、フォークリフト10は、フォーク部110と、アンテナ121および122と、リーダライタ123と、入力部130と、表示部140と、荷物検出部150と、制御部160とを有する。
【0062】
フォーク部110は、荷物8の上げ下げを行うための可動部である。フォーク部110は、水平方向に伸びたフォークを有し、このフォークをコンテナやパレットの下部に進入させて持ち上げる。
【0063】
アンテナ121および122は、RFIDタグ9に対して情報の読み書きを行うためのアンテナである。アンテナ121は、フォーク部110のフォークの先端に設けられ、荷物8の運搬中に、配置済みの荷物8や標識5に貼付されたRFIDタグ9に対して情報の読み書きを行うために用いられる。また、アンテナ122は、フォーク部110のフォークの根本付近に設けられ、荷物8の運搬中に、運搬中の荷物8に貼付されたRFIDタグ9に対して情報の読み書きを行うために用いられる。
【0064】
なお、アンテナ121および122がRFIDタグ9に対して情報の読み書きを正確に行うことができるように、RFIDタグ9は、荷物8を運搬中のフォークリフト10におけるアンテナ121の高さとほぼ同じ高さに貼付されていることが好ましい。また、アンテナ122は、運搬中の荷物8に貼付されているRFIDタグ9とほぼ同じ高さに設けられていることが好ましい。
【0065】
リーダライタ123は、アンテナ121および122を介して、RFIDタグ9に対する情報の読み書きを実行する。なお、リーダライタ123は、アンテナ121および122にそれぞれ1つずつ存在していてもよい。
【0066】
入力部130は、フォークリフト10を操作する作業者からの指示等が入力される入力装置である。表示部140は、フォークリフト10を操作する作業者に対して情報を表示する表示装置である。荷物検出部150は、フォーク部110に荷物8等が積載されているか否かを検出する装置であり、重量センサや圧力センサに相当する。
【0067】
制御部160は、本実施例に係る荷物配置管理方法を実現するための各種制御を行う制御部であり、図4に示すように、配置対象荷物情報取得部161と、集積場所情報取得部162と、集積場所確認部163と、集積済荷物識別情報追記部164と、荷物リスト生成部165と、積載確認部166とを有する。
【0068】
配置対象荷物情報取得部161は、配置対象の荷物8に貼付されているRFIDタグ9に記憶されている情報を取得する。具体的には、配置対象荷物情報取得部161は、フォーク部110に荷物8等が積載されたことを荷物検出部150が検出したことをトリガとして、アンテナ122を介してRFIDタグ9から読み出された情報を取得する。
【0069】
集積場所情報取得部162は、集積場所4に設けられた標識5もしくは集積場所4に最後に配置された荷物8に貼付されたRFIDタグ9に記憶されている情報を取得する。具体的には、集積場所情報取得部162は、アンテナ121を介してRFIDタグ9が検出されたことをトリガとして、アンテナ121を介してそのRFIDタグ9から読み出された情報を取得する。
【0070】
集積場所確認部163は、配置対象荷物情報取得部161によって取得された情報に含まれる集積場所識別番号と、集積場所情報取得部162によって取得された情報に含まれる集積場所識別番号とを比較する。そして、双方が一致しない場合は、集積場所4が誤っている旨を表示部140に表示させる。一方、双方が一致した場合は、集積場所確認部163は、集積場所4が正しい旨を表示部140に表示させる。
【0071】
集積済荷物識別情報追記部164は、集積場所確認部163における比較が一致した場合に、集積済荷物識別情報の追記処理を実行する。具体的には、集積済荷物識別情報追記部164は、荷物8が降ろされたことを荷物検出部150が検出したことをトリガとして、集積場所情報取得部162によって取得された情報に含まれる集積済荷物識別情報を、アンテナ122を介してRFIDタグ9に追記させる。
【0072】
この追記によって、集積場所4に最後に配置された荷物8のRFIDタグ9に、集積場所4に配置されている各荷物8の荷物識別番号を全て含む集積済荷物識別情報が記憶されることとなる。なお、荷物8が降ろされたことが検出された後に追記を行っているのは、例えば、集積場所4に複数の列が形成され、それぞれの列が独立して管理されている場合に、荷物が置かれるまでは運送中の荷物8がどの列の最後に配置されるかが確定されないためである。
【0073】
荷物リスト生成部165は、アンテナ121を介して、集積場所4に最後に配置された荷物8のRFIDタグ9から読み出された情報に含まれる集積済荷物識別情報から、集積場所4に配置済の荷物8のリストを生成する。積載確認部166は、荷物リスト生成部165によって生成されたリストに基づいて出荷処理を行う。
【0074】
次に、図3に示したフォークリフト10の動作について説明する。図5は、フォークリフト10が荷物8の入荷時に実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、荷物8が搭載されたことを荷物検出部150が検出すると(ステップS101)、配置対象荷物情報取得部161が、搭載された荷物8に貼付されているRFIDタグ9に記憶されている情報を取得する(ステップS102)。この結果、配置対象の荷物8の集積場所識別番号と荷物識別番号が取得される。
【0075】
続いて、制御部160が、ステップS102で取得された集積場所識別番号に対応する集積場所4を示す情報を表示部140に表示させて、その集積場所4への移動を促す(ステップS103)。
【0076】
そして、アンテナ121を介してRFIDタグ9が検出されるのを待ち、RFIDタグ9が検出されると(ステップS104肯定)、集積場所情報取得部162が、アンテナ121を介してそのRFIDタグ9から読み出された情報を取得する(ステップS105)。この結果、現在位置している場所の集積場所識別番号と集積済荷物識別情報が取得される。
【0077】
続いて、集積場所確認部163によって、ステップS102で取得された集積場所識別番号とステップS105で取得された集積場所識別番号が比較される(ステップS106)。そして、双方が一致しなければ(ステップS107否定)、集積場所確認部163は、集積場所4が誤っている旨を表示部140に表示させ(ステップS108)、ステップS103から処理が再開される。
【0078】
一方、双方が一致した場合は(ステップS107肯定)、集積場所確認部163は、集積場所4が正しい旨と荷降ろしの指示を表示部140に表示させる(ステップS109)。そして、集積済荷物識別情報追記部164は、荷物8が降ろされたことが検出されるのを所定時間待つ。そして、荷降ろしが検出された場合は(ステップS110肯定)、集積済荷物識別情報追記部164は、搭載されていた荷物8のRFIDタグ9に追記処理を行う(ステップS111)。具体的には、集積済荷物識別情報追記部164は、ステップS102で取得された荷物識別番号と、ステップS105で取得された集積済荷物識別情報とをマージしたものが新たに集積済荷物識別情報として記憶されるように追記処理を行う。
【0079】
そして、所定時間待っても荷降ろしが検出されない場合は(ステップS110否定)、ステップS103から処理が再開される。
【0080】
図6は、フォークリフト10が荷物8の出荷時に実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、荷物リスト生成部165が、出荷対象の荷物8が集積された集積場所4に最後に配置された荷物8のRFIDタグ9に記憶されている情報を取得する(ステップS201)。この結果、集積済荷物識別情報が取得される。
【0081】
そして、荷物リスト生成部165は、取得された集積済荷物識別情報に含まれる荷物識別番号を全て抽出して、積載対象リストを生成する(ステップS202)。積載対象リストとは、あるトラック7に積載すべき荷物8の荷物識別番号のリストである。
【0082】
続いて、積載確認部166が、積載対象リストを表示部140に表示させて、積載対象リストに掲載されている荷物8をトラック7に積載するように促す(ステップS203)。そして、荷物8が搭載されたことを荷物検出部150が検出するのを待ち、検出されると(ステップS204肯定)、積載確認部166は、搭載された荷物8のRFIDタグ9に記憶されている情報を取得する(ステップS205)。この結果、搭載された荷物8を識別するための荷物識別番号が取得される。
【0083】
なお、荷物8は、集積場所4の先頭から順にトラック7に積載することとしてもよいし、集積場所4の最後尾から順にトラック7に積載することとしてもよい。集積場所4の先頭から順にトラック7に積載する場合、フォークリフト10は、図3に示した例と反対側、すなわち、RFIDタグ9が貼付されていない側から荷物8を持ち上げることになる。この場合、RFIDタグ9の情報は、フォークの先頭付近に設けられたアンテナ121を介して読み取られる。また、集積場所4の最後尾から順にトラック7に積載する場合、図3に示した例と同じ側、すなわち、RFIDタグ9が貼付されている側から荷物8を持ち上げることになる。この場合、RFIDタグ9の情報は、アンテナ122を介して読み取られる。
【0084】
続いて、積載確認部166は、積載対象リストと取得した荷物識別番号とを比較する(ステップS206)。ここで、荷物識別番号が積載対象リストに含まれていなければ(ステップS207否定)、積載確認部166は、この荷物は積載すべきものでない旨を表示部140に表示させ(ステップS208)、ステップS203から処理が再開される。
【0085】
一方、荷物識別番号が積載対象リストに含まれていれば(ステップS207肯定)、積載確認部166は、この荷物は積載すべきものである旨を表示部140に表示させる(ステップS209)。さらに、積載確認部166は、積載対象リストから当該の荷物識別番号を削除する(ステップS210)。
【0086】
そして、削除の結果、積載対象リストが空になったならば(ステップS211肯定)、積載確認部166は、荷物8の積載が完了した旨を表示部140に表示させる(ステップS212)。この時点で集積場所4に荷物8が残っていたり、集積場所4に配置されている荷物8を全てトラック7に積載しても積載が完了した旨の表示なされなかったりする場合は、作業者は、誤積載や誤配置がなかったかの確認を行う。
【0087】
一方、削除の結果、積載対象リストが空になっていなければ(ステップS211否定)、積載確認部166は、ステップS203に戻って、積載対象リストの表示を更新した後、ステップS204以降を再実行する。
【0088】
このように、フォークリフト10は、集積場所4に最後に配置された荷物8のRFIDタグ9に記憶されている集積済荷物識別情報を利用して、誤出荷や出荷漏れがないように逐次確認を行いながら、荷物8をトラック7に積載させる。この方式では、荷物8の状態を一括して管理する情報処理システムを構築しなくても、フォークリフト10と、各荷物8に貼付されたRFIDタグ9だけで正確な出荷管理を実現することができる。
【0089】
なお、図3に示したフォークリフト10の構成は、要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができる。例えば、フォークリフト10が有する各種機能のうち、荷物8の物理的な運搬に関する機能以外の機能を携帯端末にもたせ、作業者がこの携帯端末を操作しながら、入出荷処理を行うこととしてもよい。
【0090】
また、各荷物の前方と後方の両方にRFIDタグを貼付し、これら2つのRFIDタグを利用して荷物配置管理を実現することとしてもよい。この場合、集積場所に荷物を新たに配置する際に、その荷物の後方に貼付されたRFIDタグに、その荷物と既に集積場所に置かれた各荷物の前方に貼付されたRFIDタグを識別可能な情報(例えば、前方に貼付されたRFIDタグの固有のID)を集積済荷物識別情報の一部として追記する。
【0091】
そして、積載対象リストを生成する際に、各荷物の前方に貼付されたRFIDタグを識別可能な情報を積載対象リストに含める。このようにすることにより、先頭の荷物から順にトラックに積載していくときに、フォークリフトのフォークが荷物の反対側まで突き抜けないために、フォークの先端に設けられたアンテナで荷物後方のRFIDタグの情報を読み出せない場合でも、荷物の前方に貼付されたRFIDの情報を読み出して、荷物の確認を行うことができる。
【0092】
なお、この場合、積載対象リストと、各荷物の前方に貼付されたRFIDタグに記憶された荷物識別番号との対応がとれればよいので、各荷物の前方に貼付されたRFIDタグと後方に貼付されたRFIDタグの両方に同一、もしくは、対応の確認が可能な荷物識別番号が予め記憶されていれば、集積場所に荷物を新たに配置する際に、荷物の後方に貼付されたRFIDタグに、前方に貼付されたRFIDタグに関する情報を集積済荷物識別情報の一部として追記する必要はない。
【0093】
また、フォークリフト10の制御部160の機能をソフトウェアによって実現することもできる。以下に、ソフトウェアによって機能を実現する場合の制御部160の構成の一例を示す。
【0094】
図7は、ソフトウェアによって機能を実現する場合の制御部160の構成の一例を示すブロック図である。この制御部160は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)201と、記録媒体からプログラム等を読み取る媒体読取り装置202と、各種情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)203と、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ204とをバス205で接続して構成される。バス205には、図3に示した入力部130と、表示部140と、荷物検出部150と、リーダライタ123も接続される。
【0095】
そして、不揮発性メモリ204には、図3に示した制御部160の各種機能を実現する運搬制御プログラム204aが記憶される。そして、CPU201が運搬制御プログラム204aを不揮発性メモリ204から読み出してRAM203に展開することにより、運搬制御プログラム204aは、運搬制御プロセス203aとして機能するようになる。そして、運搬制御プロセス203aは、RAM203上の自身に割り当てられた領域にデータ展開し、この展開したデータ等に基づいて各種データ処理を実行する。
【0096】
なお、上記の運搬制御プログラム204aは、必ずしも不揮発性メモリ204に格納されている必要はなく、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されたこのプログラムを、CPU201が読み出して実行するようにしてもよい。また、他のコンピュータ(またはサーバ)等にこのプログラムを記憶させておき、CPU201が、無線もしくは有線のネットワークを介してこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0097】
また、上記の実施例では、荷物8を平置きする場合を例にして、本実施例に係る荷物配置管理方法について説明したが、荷物8をどのような形態で集積する場合にも適用することができる。本実施例に係る荷物配置管理方法は、集積された荷物8のうち一部の荷物8にしかアクセスできないような形態で荷物8が集積される場合に特に有効であるが、そのような場合のみに用途が限定されるものではない。
【0098】
また、上記の実施例では、荷物に貼付されたRFIDタグに対して情報を読み書きすることにより、本実施例に係る荷物配置管理方法を実現することとしたが、RFIDタグ以外のタグを用いることとしてもよい。例えば、RFIDタグに代えて、磁気記憶媒体や、光学読取装置と印字装置によって読み書きされる紙ラベルや、電子ペーパ等を用いることとしてもよい。
【符号の説明】
【0099】
1 配送センタ
2 入荷バース
3 出荷バース
4、4a〜4d 集積場所
5、5a〜5d 標識
7 トラック
8、8x〜8z 荷物
9、9a、9x〜9z RFIDタグ
10 フォークリフト
110 フォーク部
121、122 アンテナ
123 リーダライタ
130 入力部
140 表示部
150 荷物検出部
160 制御部
161 配置対象荷物情報取得部
162 集積場所情報取得部
163 集積場所確認部
164 集積済荷物識別情報追記部
165 荷物リスト生成部
166 積載確認部
201 CPU
202 媒体読取り装置
203 RAM
203a 運搬制御プロセス
204 不揮発性メモリ
204a 運搬制御プログラム
205 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運搬装置が荷物を管理する荷物配置管理方法であって、
前記運搬装置が、
第一の荷物を、該第一の荷物に貼付されたタグが保持する情報に基づいて特定される、複数の荷物列のうちの一の荷物列の端部に配置する際に、該荷物列の端部に配置されていた第二の荷物に貼付されたタグが保持する情報を、前記第一の荷物に貼付されたタグに追記する
ことを特徴とする荷物配置管理方法。
【請求項2】
前記荷物に貼付されたタグが保持する情報は、該荷物を特定する情報と、該荷物を配置すべき荷物列を特定する情報とを含み、
前記荷物列の端部に配置されていた第二の荷物に貼付されたタグが保持する情報は、該荷物列を特定する情報と、該荷物列に含まれる複数の荷物を特定する情報とを含む
ことを特徴とする、請求項1記載の荷物配置管理方法。
【請求項3】
第一の荷物を、該第一の荷物に貼付されたタグが保持する情報に基づいて特定される、複数の荷物列のうちの一の荷物列の端部に配置する際に、該荷物列の端部に配置されていた第二の荷物に貼付されたタグが保持する情報を、前記第一の荷物に貼付されたタグに追記する追記手段
を有することを特徴とする運搬装置。
【請求項4】
第一の荷物を、該第一の荷物に貼付されたタグが保持する情報に基づいて特定される、複数の荷物列のうちの一の荷物列の端部に配置する際に、該荷物列の端部に配置されていた第二の荷物に貼付されたタグが保持する情報を、前記第一の荷物に貼付されたタグに追記する
処理をプロセッサに実行させることを特徴とする運搬制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−67518(P2013−67518A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−280084(P2012−280084)
【出願日】平成24年12月21日(2012.12.21)
【分割の表示】特願2010−533754(P2010−533754)の分割
【原出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】