説明

荷重受け円錐径台回転軸付動滑車

【課題】大径の重量物切削時において、大径部も小径部と同様の削り艶が出ることを一回の切削で可能にする全面精密切削のための装置を提供する。
【解決手段】大径面切削時の回転盤の重量受けと回転をスムーズにするために、大型旋盤機固定面板外周部に動滑車の固定軸を数個を設け、円錐径台の大径面に凹部切削を施工しキャスタ−構造を作り、凹部先端全周に接触面摩擦抵抗軽減と放熱、回転定盤溝付接地面に組み合わせるための半円形状を施工し、回転軸、ベアリング防塵用カバーを一体構造とした動滑車を、内部にスラスト
ベアリング、ボールベアリングを組み込み、負荷重量軽減のためのキャスタ−角度14°〜23°内の18°キャスター角度を施工した受け軸に着装する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、過大な回転面盤の重量受けと切削時の回転の振れ防止の装置に関する。
【背景技術】
【0002】
大径の重切削時において、回転面盤の小径部は主軸に近いため振れがないが、大径の外径部に至るほど主軸との距離があるためゆがみと振れが生じ、固定軸がないため、切削の外周仕上がりが荒くなり削り艶が出なくなる。従って精度も出にくくなる。
【0003】
過大な重量物の精密切削時においては、従来の工具又装置においても対応、応用出来るものは何一つない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のことから大径の重量物切削時において、大径部も小径部と同様の削り艶が出ることを一回の切削で可能にする全面精密切削のための装置の開発を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
大径回転盤の小径部は主軸に近いため振れが生じないが、大径部は主軸より距離が離れ、、外周部への固定軸がないため振れが生じることから外周部にも固定軸を設けることが必要であり、尚且つその固定軸が回転面盤の荷重受けの構造と回転をスム−ズにするキャスター構造を組み込んだものであることが必要である。
【0006】
重量受けと回転をスムーズにするためには、内径部の主軸の回転速度に左右されず外周部の周速に合った回転速度を得るための回転装置が必要である。
【0007】
回転面盤との接触面の摩擦抵抗を軽くし、負荷重量軽減のためのキャスター構造とべアリング取り付けと回転軸と防塵用カバ−を施工した円錐径軸付動滑車図1に、取り付け脚部図2−7に負荷重量軽減のためのキャスター角度14°〜23°内の18°を施工し、動滑車支持本体内部支持室にスラストベアリング、ボールベアリングを着装した円錐径軸付動滑車組み立て完成し、これを大型旋盤機固定面板に数個設置することにより課題の解決を図る。
【0008】
キャスタ−角を脚部図2−7、図3に施工することにより超高精度の平面機能性装置となる。性能アップを図ると共に部品員数の削減を図ることが出来、装置の小型化が可能となり、機能性のある超高度装置となる。
【0009】
又、設置の仕方も容易であり、メンテナンスも簡単に行うことが出来る。
【発明の効果】
【0010】
当発明の荷重受け円錐径軸付動滑車を大型旋盤機の固定面板に取り付けることにより、過大な重量物の切削時においての小径部と大径部との削り艶の仕上がりが同時に可能となり、それにより仕上がりの精度が高くなるので重量物の超精密な加工が可能となり、又、加工作業時間の大幅な短縮が出来、費用効果も大である。
【0011】
この装置の取り付けにより材質に関係なく容易に切削出来る効果大である。そして平衡性の精度維持が高いため平衡性のある超精密な加工が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 円錐径軸付動滑車の断面図 重量物を受けての回転時において、切削表面削り上がりの普通旋盤では出にくい艶を、円錐径滑車を介入して削ることにより精密な精度と艶が出る。
【図2】 動滑車支持本体右側面断面図
【図3】 動滑車支持本体取り付け脚部底面図
【図4】 動滑車支持本体正面図
【図5】 円錐径軸付動滑車の断面斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
当発明の荷重受け円錐径軸付動滑車を大型旋盤機の固定面板に数個取り付け、それを大型旋盤機に取り付け固定する。
【産業上の利用可能性】
【0014】
大型工作機械による加工時の振れ防止装置として、又他の利用法として以下の工作機械や装置に取り付け利用可能である。
【0015】
大型渦巻きセ−パ−切削機、大型平歯切削機、ラックギヤ−切削機、大型ボ−ル盤、大型ラジアル盤、精密平板切削と精密仕切り板切削、罫書き用回転式定盤、大型縦型ボ−ル盤、大型研磨機台座、大型旋盤、大型正面旋盤、大型歯切り盤、大型フライス盤、大型孔くり旋盤、大型スロッタ−盤、大型研磨機、インデックス定盤縦型、横型、スクリュ−加工盤、鉄道用車輪加工、丸型の厚板ガラスの面取り、陶器製作時における作業台、立体駐車場の上昇稼働付運搬機、平面駐車回転盤、自動車の走行装置、船舶軸受け、製材機バンド鋸、撹拌器、発電用水車、プロペラ軸、ジェットエンジン主軸、エレベ−タ−、エスカレ−タ−、クレ−ン、キャタビラ軸受け、車輪、ロ−プウエイ、ケ−ブルカ−、モノレ−ル、遊園地の遊具全般、観覧車、大型送風機、大型ポンプ、等
【符号の説明】
【0016】
1.円錐径滑車
2.ボ−ルベアリング、スラストベアリング軸
3.溝部
4.防塵用カバ−
5.円錐径滑車の回転面盤接触面部
6.ベアリング支持部
7.取り付け脚部
8.キャスター付中間接合部
9.脱着用止め孔
10.ベアリング支持室
11.ベアリング支持室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円錐径台に凹部を設け、円錐径滑車の回転接触面図1−5に荷重を受ける丸味を全周につけた構造の荷重受け円錐径軸付動滑車。
【請求項2】
円錐径軸付動滑車に防塵用カバ−図1−4を施工した一体構造。
【請求項3】
キャスタ−角度14°〜23°内の18°キャスタ−角度を採用しベアリング孔付を併合した一体構造。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−231920(P2011−231920A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115785(P2010−115785)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【出願人】(510139818)
【Fターム(参考)】