説明

落下防止ベルト用保持具及び落下防止装置

【課題】 ベルトに嵌装した嵌装体を保管棚の棚構成部材に磁着することにより、ベルトを支柱から離脱したときに棚構成部材に預けて保持しておけるようにする。
【解決手段】 一端側がスチール製保管棚Aの1本の支柱Bに連結されかつ他端側が他の支柱B側に対して着脱自在に連結されて棚台C上の物品の落下を防止するベルト4の前記他端側に装備されており、前記ベルト4の他端側に嵌装される嵌装体5と、この嵌装体5に設けられかつベルト4の他端側を支柱B側から離脱したときに嵌装体5を保管棚Aの棚構成部材に磁着する磁着体6とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品保管棚に使用する落下防止ベルト用保持具及び落下防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
保管棚上の物品の落下を防止する装置として、特許文献1に開示されているように、荷物載置台の四隅に立設された支柱間に張設される落下防止具であって、ベルトと、ベルトの両端部に設けられる支柱への取り付け部とを備えており、取り付け部が、支柱の側面に当接するL字型の取り付け本体と、支柱の一部に係合する係合突起と、取り付け本体をベルトの長手方向に伸縮可能な伸縮手段とを有していることを特徴とする落下防止具(請求項1)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−158485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記落下防止具は、載置台に荷物を出し入れする場合、L字型の取り付け本体を支柱に係脱することにより、ベルトを簡単に着脱できるが、ベルトは一端の取り付け本体を支柱に係合したまま他端側を垂れ下げるか、両端を2本の支柱から離脱するかしており、次に落下防止具を2本の支柱間に架設する際、ベルトの一端の取り付け本体を支柱に係合した状態で、垂れ下がっている他端を下方から側上方へ持ち上げて支柱に係合しなくてはならなく、そのベルト他端側の支柱への連結が面倒になっている。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした落下防止ベルト用保持具及び落下防止装置を提供することを目的とする。
本発明は、ベルトに嵌装した嵌装体を保管棚の棚構成部材に磁着することにより、ベルトを支柱から離脱したときに棚構成部材に預けて保持しておけるようにした落下防止ベルト用保持具を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、互いに係脱可能な長短2本のベルトを支柱に連結しておいて、2本のベルトの係合を解除しても支柱から離脱することがなく、かつ、ベルトに嵌装した嵌装体を保管棚の棚構成部材に磁着することにより、ベルトを支柱から離脱したときに棚構成部材に預けて保持しておけるようにした落下防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の落下防止ベルト用保持具における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、一端側がスチール製保管棚Aの1本の支柱Bに連結されかつ他端側が他の支柱B側に対して着脱自在に連結されて棚台C上の物品の落下を防止するベルト4の前記他端側に装備されており、
前記ベルト4の他端側に嵌装される嵌装体5と、この嵌装体(5)に設けられかつベルト4の他端側を支柱B側から離脱したときに嵌装体5を保管棚Aの棚構成部材に磁着する磁着体6とを有することを特徴とする。
【0008】
第2に、前記嵌装体5は、ベルト4に沿う本体部7と、この本体部7から突出していてベルト4の上下縁部の少なくとも一方を挿通可能な嵌装溝8を形成している止め部9とを有することを特徴とする。
第3に、前記嵌装体5は、本体部7に上下止め部9を突出していて、上下嵌装溝8は2枚のベルト4を挿通可能であることを特徴とする。
【0009】
本発明の落下防止装置における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、一端がスチール製保管棚Aの1本の支柱Bに連結されかつ他端側にバックル係合体11を有する長尺ベルト4Aと、一端が他の支柱Bに連結されかつ他端側に前記バックル係合体11と係合するバックル被係合体12を有する短尺ベルト4Bと、前記長尺ベルト4Aの他端側に嵌装される嵌装体5と、この嵌装体(5)に設けられかつバックル係合体11をバックル被係合体12から離脱したときに前記嵌装体5を保管棚Aの棚構成部材に磁着する磁着体6とを有することを特徴とする。
【0010】
第2に、前記嵌装体5は、長尺ベルト4Aに沿う本体部7と、この本体部7から突出していてバックル係合体11に至るベルト本部4aとバックル係合体11で折り返されたベルト折り返し部4bとを挿通可能な嵌装溝8を形成している止め部9とを有することを特徴とする。
[作用]
前記特徴を有する落下防止ベルト用保持具及び落下防止装置は次のような作用を奏する。
【0011】
落下防止装置2は、バックル係合体11を有する長尺ベルト4Aと、バックル被係合体12を有する短尺ベルト4Bと、長尺ベルト4Aに嵌装される保持具1とを有しており、短尺ベルト4Bは1本の支柱Bに一端を巻き付けてバックル被係合体12を有する他端を自由端としており、長尺ベルト4Aは他の支柱Bに一端を巻き付けてバックル係合体11を有する他端を自由端としており、このバックル係合体11をバックル被係合体12に係合することにより、2本の支柱B間にベルトを張って、保管棚Aの棚台C上の物品が落下するのを防止する。
【0012】
長尺ベルト4Aと短尺ベルト4Bとは、それぞれ一端が支柱Bに連結されているので、バックル係合体11とバックル被係合体12の係合を解除しても、それぞれの自由端側が連結端側からぶら下がるだけで、支柱Bから離脱することはない。
保持具1は、長尺ベルト4Aのバックル係合体11の近傍に嵌装される嵌装体5と、この嵌装体5に設けられた磁着体6とを有し、バックル係合体11とバックル被係合体12の係合を解除したときに、長尺ベルト4Aのバックル係合体11側端部(自由端)を磁着体6を介して保管棚Aの棚台C又は支柱B等の棚構成部材に磁着することができ、これによって、長尺ベルト4Aの自由端を連結端側から垂れ下げることなく、棚構成部材に預けて持ち上げておくことができ、次にバックル係合体11をバックル被係合体12に係合させるのが容易になる。
【0013】
嵌装体5は止め部9によって嵌装溝8を形成し、ベルト4の上下縁部の少なくとも一方を挿通しており、ベルト4に対して保持具1はベルト長手方向に位置を変更可能であり、嵌装溝8を上下に形成して2枚のベルト4を挿通可能にすることにより、バックル係合体11に至るベルト本部4aとバックル係合体11で折り返されたベルト折り返し部4bとを挿通でき、バックル係合体11とバックル被係合体12とを係合して物品落下防止作用のベルト張り状態にしているときに、ベルト折り返し部4bの始末を良好にしておくことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明落下防止ベルト用保持具によれば、ベルトに嵌装した嵌装体を保管棚の棚構成部材に磁着することにより、ベルトを支柱から離脱したときに棚構成部材に預けて保持しておくことができる。
本発明落下防止装置によれば、互いに係脱可能な長短2本のベルトを支柱に連結しておいて、2本のベルトの係合を解除しても支柱から離脱することがなく、かつ、ベルトに嵌装した嵌装体を保管棚の棚構成部材に磁着することにより、ベルトを支柱から離脱したときに棚構成部材に預けて保持しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態を示す全体説明図である。
【図2】要部の斜視図である。
【図3】保持具の断面斜視図である。
【図4】保持具の正面図である。
【図5】保持具の第1変形例を示す断面斜視図である。
【図6】保持具の第2変形例を示す断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4において、落下防止装置2はスチール製保管棚Aの棚台C上に載置された物品の落下を防止するものであり、2本の支柱B間に張設されている。
保管棚Aは3本以上の支柱Bを間隔を置いて配置して、それらを上下複数枚の棚台Cで連結する、又は上下複数本の横梁で連結してそれらの上に台を設ける、等により、物品を多段に載置できるように構成されており、前記支柱B、棚台C又は横梁等の保管棚Aの棚構成部材はスチールで形成されている。
【0017】
落下防止装置2は、バックル係合体11を有する長尺ベルト4Aと、バックル被係合体(フック)12を有する短尺ベルト4Bと、長尺ベルト4Aに嵌装される保持具1Aとを有し、長尺ベルト4A及び短尺ベルト4Bのベルト部分は、ナイロン、ポリプロピレン等の合成樹脂或いは綿との混紡の布地又は合成皮革等から形成されている。
短尺ベルト4Bは、ベルト部分の長手方向両端部を折り返しており、一端部に装着体(フック)15を設けるとともに弾性(ゴム)製のバンド16の基部を縫着しており、このバンド16は2つ折りになっていてリング形状の掛止具17を移動自在にかつ鎖状に連結しており、この掛止具17はベルト部分を挿通していて端部に引っ張り片18が設けられている。短尺ベルト4Bの他端部は折り返しを縫着することによりバックル被係合体12を設けている。
【0018】
前記短尺ベルト4Bは、ベルト部分を内側にし、バンド16を外側にして支柱Bに巻き付け、バンド16を伸長させながら装着体15を掛止具17に係合させることにより、支柱Bに対して連結装着される。バックル被係合体12は短尺ベルト4Bの自由端側となる。
長尺ベルト4Aは、一端部が短尺ベルト4Bと同様に、装着体15を設けるとともに弾性(ゴム)製のバンド16の基部を縫着しており、このバンド16は2つ折りになっていてリング形状の掛止具17を移動自在にかつ鎖状に連結しており、この掛止具17はベルト部分を挿通していて端部に引っ張り片18が設けられている。
【0019】
長尺ベルト4Aの他端部は縫着部分がなく、バックル係合体11に挿通された自由端側となっている。バックル係合体11はバックル係合体枠11aに長尺ベルト4Aのベルト部分を巻き掛ける巻掛部11bと、バックル被係合体12を係合させる係合部11cとが形成され、巻掛部11bに巻き掛けられたベルト部分を挟持して不動にするロック部材19が回動自在に設けられている。このロック部材19はスプリング等の付勢手段によって、巻掛部11bとの間でベルト部分を挟持する方向に付勢されている。
【0020】
前記バックル係合体11はロック部材19で挟持する長尺ベルト4Aの位置を変更することが可能であり、巻掛部11bで折り返されたベルト折り返し部4bを持って引っ張ることにより、長尺ベルト4Aの一端部からバックル係合体11に至るベルト本部4aの寸法を短くできる。
保持具1Aは、長尺ベルト4Aの他端側(自由端)に嵌合して装着される嵌装体5と、この嵌装体5の中央に設けられた磁着体6とを有し、磁着体6はネオジム磁石等の永久磁石で形成され、保管棚Aのスチール製の棚構成部材に磁着できる。
【0021】
前記嵌装体5は、長尺ベルト4Aに沿う正面視矩形状の本体部7と、この本体部7の上下端部から中央側へ突出している止め部9とを有し、この止め部9は本体部7の長尺ベルト4A当接面から離れていて長尺ベルト4Aの上下縁部を挿通可能な嵌装溝8を形成している。
前記上下止め部9は離隔しており、上下嵌装溝8は嵌装体5の中央側に開放されており、長尺ベルト4Aの自由端は上下嵌装溝8に長手方向から挿入することも可能であるが、上下止め部9の間から肉厚方向に曲げながら挿入することができ、従って、バックル係合体11をバックル被係合体12に係合した後でも、物品側から長尺ベルト4Aに保持具1を嵌装させることができる。
【0022】
前記嵌装溝8は長尺ベルト4Aの自由端のベルト本部4aのみを相対移動自在に嵌装するように構成することはできるが、2枚の長尺ベルト4Aを挿入可能な溝幅に形成することにより、即ち、ベルト折り返し部4bも挿入可能な溝幅に形成することにより、ベルト張設時にバックル係合体11から垂れ下がろうとするベルト折り返し部4bの端部始末を良好にできるようになる。
【0023】
前記磁着体6は円盤形状であり、嵌装体5には磁着体6を嵌着させる穴7aが形成されている。この穴7aはストレート穴でもよいが、棚構成部材に磁着する側の端部に環状小突起7bが形成されており、嵌装体5を棚構成部材から離脱する際に、嵌着した磁着体6が穴7aから抜け出て棚構成部材に残らないようにしている。
磁着体6はその厚さを嵌装体5の肉厚と略同一に形成しているが、厚く又は薄く設定してもよい。
【0024】
前記落下防止装置2の装着は、短尺ベルト4Bの一端側を1本の支柱Bに巻き付けて連結し、バックル被係合体12を有する他端を自由端として垂れ下げておき、長尺ベルト4Aの一端側を他の支柱Bに巻き付けて連結し、バックル係合体11及び保持具1Aを有する他端側を持ち上げて、図1に実線で示すように、保持具1Aを保管棚Aの棚台C又は支柱B等のスチール製棚構成部材に磁着し、長尺ベルト4Aのバックル係合体11を棚構成部材に預けて保持しておく。
【0025】
この状態で棚台Cに物品を載置する。物品を載置した後に、保持具1Aを棚構成部材から離脱して、預けていた長尺ベルト4Aのバックル係合体11を短尺ベルト4Bのバックル被係合体12と係合し(図1に2点鎖線で示す。)、棚台C上の物品の落下を防止する姿勢に長尺ベルト4Aを張る。
棚台Cから物品を出し入れする場合も同様に、保持具1Aを介して長尺ベルト4Aのバックル係合体11を物品載置位置の上側又は下側の棚構成部材に一旦預け、物品出し入れ後に、棚構成部材から保持具1Aを離脱してバックル係合体11をバックル被係合体12に係合する。
【0026】
長尺ベルト4Aのバックル係合体11の預け位置は、短尺ベルト4Bから手の届くところが好ましく、物品載置位置が保管棚Aの高所であっても保持具1Aを棚構成部材に磁着でき、また、張ってある長尺ベルト4Aに対して保持具1Aを嵌装することができる。
前記バックルは金属で形成されたバックル係合体11とフック係合するバックル被係合体12とを例示したが、樹脂で形成されていて雌雄結合するバックルでもよい。
【0027】
図5は第1変形例の保持具1Bを示している。この保持具1Bは、長尺ベルト4Aの他端側(自由端)に嵌装される角筒形状の嵌装体5と、この嵌装体5の中央に設けられた四角形状の磁着体6とを有する。
前記嵌装体5は、長尺ベルト4Aに沿う正面視矩形状の本体部7と、この本体部7の上下端部から長尺ベルト4A側へ突出しかつ本体部7と平行に配置された止め部9とを有し、この止め部9は本体部7の長尺ベルト4A当接面から離れていて長尺ベルト4Aを全幅に亘って挿通可能な嵌装溝8を形成している。即ち、保持具1Bは嵌装溝8を貫通穴で形成されている。
【0028】
前記保持具1Bは、長尺ベルト4Aの自由端をバックル係合体11に挿通する前に嵌装され、バックル係合体11をバックル被係合体12に係合した後に、嵌装体5をベルト本部4aに対して移動してベルト折り返し部4bに嵌装する。長尺ベルト4Aを張設解除したときは、前記実施形態と同様に、嵌装体5は磁着体6によってスチール製棚構成部材に保持される。
【0029】
図6は第2変形例の保持具1Cを示している。この保持具1Cは、長尺ベルト4Aの他端側(自由端)に嵌装される略J字形状の嵌装体5と、この嵌装体5の背面に貼着された四角形状の磁着体6とを有する。
前記嵌装体5は、長尺ベルト4Aに沿う正面視矩形状の本体部7と、この本体部7の上下一端部から中央側へ突出しかつ本体部7との間で長尺ベルト4Aを弾力的に挟持する止め部9とを有し、この止め部9は本体部7の長尺ベルト4A当接面から離れていて長尺ベルト4Aのベルト本部4a及びベルト折り返し部4bの幅半分を挿通可能な嵌装溝8を形成している。即ち、保持具1Bは長尺ベルト4Aの一側縁から幅半分をクリップ可能な構造になっている。
【0030】
前記保持具1Cは、長尺ベルト4Aの自由端の幅下半分に嵌装され、棚構成部材に磁着したときに長尺ベルト4Aを下側から受持すると共に挟持し、その保持力でバックル係合体11を棚構成部材に預けておくことができる。バックル係合体11をバックル被係合体12に係合して長尺ベルト4Aを作用状態に張った後は、保持具1Cを上下反転させて、長尺ベルト4Aの幅上半分に嵌装溝8を嵌合して止め部9で挟持させればよい。
【0031】
なお、長尺ベルト4Aを作用状態に張ったときに保持具1Cを長尺ベルト4Aの幅上半分に嵌装溝8を嵌合して止め部9で挟持させておいて、その挟持状態のまま保持具1Cを上下反転させながら棚構成部材に磁着させるようにしてもよい。
なお、本発明は前記実施形態及び変形例における各部材の形状及び組み合わせ関係は、図1〜6に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態及び変形例に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
【0032】
例えば、落下防止装置2は、短尺ベルト4Bを長尺ベルトに置き換えて、そのベルトの自由端に保持具1とバックル被係合体12とを設け、長尺ベルト4Aのバックル係合体11と係脱自在に構成しておいて、前記置き換えた長尺ベルトも保持具1を棚構成部材に預けられるようにしてもよい。
また、落下防止装置2の短尺ベルト4Bを割愛し、1本の支柱Bに1本の長尺ベルト4Aを連結し、この長尺ベルト4Aに保持具1をバックル係合体11とを装備し、バックル係合体11に他の支柱Bに係合する係合部を形成しておいて、1本のベルトで物品の落下を防止するように構成してもよい。
【0033】
更に保持具1は、従来技術のように、ベルトの両端にL字型の取り付け本体を有していて、両端が支柱Bに係脱する構造のものにも、ベルト端部に嵌装するだけで適用できる。
嵌装体5の正面視形状は、四角形以外の多角形、円形、楕円形等でもよく、磁着体6の形状は、円形、正方形の他、長方形、三角形等の多角形、楕円形等でもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 保持具
2 落下防止装置
4 ベルト
4A 長尺ベルト
4B 短尺ベルト
4a ベルト本部
4b ベルト折り返し部
5 嵌装体
6 磁着体
7 本体部
8 嵌装溝
9 止め部
11 バックル係合体
12 バックル被係合体
A 保管棚
B 支柱
C 棚台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側がスチール製保管棚(A)の1本の支柱(B)に連結されかつ他端側が他の支柱(B)側に対して着脱自在に連結されて棚台(C)上の物品の落下を防止するベルト(4)の前記他端側に装備されており、
前記ベルト(4)の他端側に嵌装される嵌装体(5)と、この嵌装体(5)に設けられかつベルト(4)の他端側を支柱(B)側から離脱したときに嵌装体(5)を保管棚(A)の棚構成部材に磁着する磁着体(6)とを有することを特徴とする落下防止ベルト用保持具。
【請求項2】
前記嵌装体(5)は、ベルト(4)に沿う本体部(7)と、この本体部(7)から突出していてベルト(4)の上下縁部の少なくとも一方を挿通可能な嵌装溝(8)を形成している止め部(9)とを有することを特徴とする請求項1に記載の落下防止ベルト用保持具。
【請求項3】
前記嵌装体(5)は、本体部(7)に上下止め部(9)を突出していて、上下嵌装溝(8)は2枚のベルト(4)を挿通可能であることを特徴とする請求項2に記載の落下防止ベルト用保持具。
【請求項4】
一端がスチール製保管棚(A)の1本の支柱(B)に連結されかつ他端側にバックル係合体(11)を有する長尺ベルト(4A)と、一端が他の支柱(B)に連結されかつ他端側に前記バックル係合体(11)と係合するバックル被係合体(12)を有する短尺ベルト(4B)と、前記長尺ベルト(4A)の他端側に嵌装される嵌装体(5)と、この嵌装体(5)に設けられかつバックル係合体(11)をバックル被係合体(12)から離脱したときに前記嵌装体(5)を保管棚(A)の棚構成部材に磁着する磁着体(6)とを有することを特徴とする落下防止装置。
【請求項5】
前記嵌装体(5)は、長尺ベルト(4A)に沿う本体部(7)と、この本体部(7)から突出していてバックル係合体(11)に至るベルト本部(4a)とバックル係合体(11)で折り返されたベルト折り返し部(4b)とを挿通可能な嵌装溝(8)を形成している止め部(9)とを有することを特徴とする請求項4に記載の落下防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−92401(P2011−92401A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−248970(P2009−248970)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(390037534)オーエッチ工業株式会社 (11)