説明

落雷防止テント

【課題】これまでのテントは雨や日差しの防止だけの対策用テントで落雷には対策効果がなかった。
【解決手段】雷は金属とくに導電性のあるものを介して伝わるため、金属板や金属箔等で雷をアース線を介してテントの4隅から引き出せるようにし、そのアース支線を金属性の杭に接合して地面に雷を逃がす。
具体的にいうと電気伝導性のよいアルミ等の金属箔及び板等を2〜数枚を防水用カバーで覆い板同士は金属線で電気的に結合しテントの4隅の金属箔及び板にボルトナット等で端子を取り付けアース支線に接続する。
その端子にアース線を繋ぎ片方は金属杭に接合し地面に打ち込んでアースを取る。又は、通常の屋外テントのように金属板で屋根を覆い、トップに避雷針を取付け4隅からアース支線を引き出し、同様にアース線を接地杭に接合し地面に雷を逃がす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、これまでの防風水及び防太陽(紫外線)ばかりでなく落雷対策を施して人命を落雷から守るために考えたテントである。
【背景技術】
【0002】
これまでのテントは雨風や太陽光線から人身を保護する機能のみで、屋外での落雷に対しては対策が施されてなかったが雷が金属を伝わる性質を利用して仮にテントに雷が落ちても金属板や金属箔を介してアース線経由で雷を地面に逃がすことで人命を保護するテントである。
【特許文献1】 特開2004−143809号 野外テント
【特許文献2】 特開平10−061263号 太陽熱遮断テント
以上参照。
【発明の開示】
【0003】
これまでのテントは布製のカバーであったが、上部を金属板や金属箔で覆いその4隅からアース線を引き出し金属性の杭に接合することで地面に雷を逃がす対策が可能なテント。
【課題を解決するための手段】
【0004】
雷は導電性のある金属等を介して流れるため、テントの上部にアルミやステン等の金属性のカバーにすることでこれをボルトナットでアース線に接合し金属性の杭を介して雷を地面に誘導し、テント内に雷が落ちないよう人身を保護する。
【発明の効果】
【0005】
これまで屋外及び山や海でキャンプ中、テントに雷が落ちて人命を失う場合や、ゴルフ場で雷雨のなかで避難している場合に落雷に会う人身事故が多かった。
今回の発明でこういった落雷事故から人身を守ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1の簡易型テントは上部は金属板(アルミ等金属箔)何枚かをテントカバーで挟み縫い合わせると共に各々金属板を金属線で接合し電気的に結合する。金属板の4隅すなわちテントの4隅に穴をあけ引出し端子を出す。そこにアース支線(金属性)を片方には金属杭に接合し地面にアースをとる。テントの柱と骨組みは非金属製とする。このタイプのテントはキャンプ用のテントに利用すれば落雷から身を守れる。
【0007】
図2は本格的なテントで柱は手で掴むのでプラスチック製とし、屋根はステンレス等の金属板で覆い、トップには避雷針をつけ金属屋根に接合し4隅にアース線の端子を出す。その端子にアース支線を接続できるようにし、片方は金属性アース杭に接合し屋根に落ちた雷をアースに逃がすことが可能である。屋根の金属板は各々電気的に結合する。このタイプのテントはゴルフ場等で活用すれば避難所として落雷から人身を保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 落雷防止簡易型テントの外観図
【図2】 落雷防止屋外テントの外観図
【符号の説明】
【0009】
1 接続端子(ボルトナット等)
2 金属箔及び金属板
3 金属板接続用の金属線
4 アース支線
5 金属性アース杭
6 避雷針
7 アース支線接続端子
8 金属板
9 支柱(プラスチック製)
10 アース杭
11 骨組みパイプ(プラスチック製)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミ等の金属箔及び板2〜数枚を防水のテントカバーで覆い、その金属箔及び板に穴をあけボルトナットを取り付け金属箔及び板の何カ所かを金属線で接続して板同士を電気的に結合する。又テントの4隅の金属板に穴をあけアース線の引き出し用の端子を取り付けアース支線をその端子に接続し、もう一方は金属性の杭に接続して地面に雷を逃がす。
このテントは金属板を2〜数枚でテントカバーの中に入れ挟み込むので折りたたんで持ち運びが可能である簡易型テントであると同時に支柱を取れば従来のテントにかぶせて使用することができる落雷防止テントカバーとしても使える簡易型テント。
【請求項2】
ステンレス等の金属性の板を骨組みフレームに取り付け屋根には避雷針を取り付け金属板に電気的に結合する。又、金属板の4隅には穴をあけボルトナットで端子を作りアース支線をネジ止めしもう一方はアース杭に接合する落雷防止屋外テント。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−219966(P2006−219966A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−68054(P2005−68054)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(505089360)
【Fターム(参考)】