説明

蒸気とオゾンを用いた循環風呂の殺菌方法並びに装置

【課題】循環濾過式の浴槽において、浴槽でのレジオネラ菌の発生を大幅に低減できるようにする。
【解決手段】浴槽1からの排水を、濾過装置7で濾過した後に再び浴槽1に戻すシステムにおいて、濾過装置7の出側位置に、浄化装置15を配置する。この浄化装置15内に、蒸気を注入する蒸気ノズル24およびオゾンを注入するオゾン注入ノズル25を設ける。そして、蒸気の注入とオゾンの注入とにより、システム内を殺菌浄化する。浄化装置15にはまた、システム内の循環水を65℃以上に加熱して熱殺菌するための加熱蒸気ノズル29を設ける。なお、この熱殺菌運転時には、浴槽1をバイパスするバイパス配管23を介して循環水を循環させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、循環濾過式の浴槽を備えた循環風呂の殺菌方法およびその装置に係り、特に従来不可能であった循環配管の殺菌を行なうことができる循環風呂の殺菌方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、循環風呂の浄化システムにおいては、浴槽から排出された排水を、濾過装置に送って濾過するとともに、濾過装置で濾過された濾過水を、ボイラ等の加熱器を介し浴槽に戻す方法が採られている。そして、この種のシステムにおいては、濾過装置で副次的に発生する微生物によって、湯水中の有機物の分解を行なっているが、微生物中には、レジオネラ菌並びにレジオネラ菌の宿主であるアメーバ等も発生し、レジオネラ菌が湯水とともに浴槽に流入して入浴者に感染し、肺炎等を発症させるおそれがある。
【0003】
そこで一部では、濾過装置に、濾過器内を殺菌するオゾン殺菌装置を設け、濾過器内を常時殺菌できるようにした殺菌装置が提案されている。
【特許文献1】特開平11−57736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の循環風呂の殺菌装置においては、濾過装置の濾過器内さえ殺菌できれば、システム全体が殺菌できると云う考え方に立ってなされているが、レジオネラ菌は、浄化システムの循環配管,特に配管接合部等に残存する汚れ等にも発生し、濾過装置のみの殺菌では、浴槽にレジオネラ菌が流出しない保証が全くない。
【0005】
本発明は、かかる現況に鑑みなされたもので、循環配管を含めたシステム全体の殺菌を行なうことができる循環風呂の殺菌方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の目的は、入浴中であっても、何等支障なくシステム内の殺菌を行なうことができるようにすることにある。
【0007】
本発明の他の目的は、従来不可能であった循環配管を含めたシステム全体を完全に殺菌することができるようにすることにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、システム全体をより完全に殺菌することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため本発明は、循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;を備えた循環風呂の殺菌方法であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設け、この浄化装置内に、蒸気またはオゾンのうちの少なくともいずれか一方を注入して濾過水の殺菌を行なうようにしたことを特徴とする。
【0010】
本発明はまた、循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;両端が循環配管に接続されて前記浴槽をバイパスするバイパス配管と;を備えた循環風呂の殺菌方法であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設け、この浄化装置内に、蒸気またはオゾンのうちの少なくともいずれか一方を注入するとともに、浄化装置からの浄水を、前記バイパス配管を介し循環配管に流して殺菌を行なうようにしたことを特徴とする。
【0011】
本発明はまた、浄化装置内に少なくとも蒸気を注入し、循環配管を流れる浄水を65℃以上に加熱するようにしたことを特徴とする。
【0012】
本発明はまた、循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;を備えた循環風呂の殺菌装置であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設けるとともに、この浄化装置に、浄化装置内に蒸気を注入して濾過水の殺菌を行なう蒸気ノズル、または浄化装置内にオゾンを注入して濾過水の殺菌を行なうオゾン注入ノズルのうちの少なくともいずれか一方を設けるようにしたことを特徴とする。
【0013】
本発明はまた、循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;両端が循環配管に接続されて前記浴槽をバイパスするバイパス配管と;を備えた循環風呂の殺菌装置であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設けるとともに、この浄化装置に、浄化装置内に蒸気を注入して濾過水の殺菌を行なう蒸気ノズル、または浄化装置内にオゾンを注入して濾過水の殺菌を行なうオゾン注入ノズルのうちの少なくともいずれか一方を設け、かつ浄化装置からの浄水を、前記バイパス配管を介し循環配管に流して殺菌を行なうようにしたことを特徴とする。
【0014】
本発明はまた、浄化装置に、循環配管を流れる浄水を65℃以上に加熱する加熱蒸気ノズルを設けるようにしたことを特徴とする。
【0015】
本発明はまた、浄化装置に蒸気ノズルを設け、この蒸気ノズルを、蒸気ノズルから注入された蒸気の泡が崩壊することで発生する衝撃波領域を、浄化装置内の濾過水の全量が通過するように配したことを特徴とする。
【0016】
本発明はさらに、浄化装置にオゾン注入ノズルを設け、このオゾン注入ノズルを、オゾン注入ノズルから注入されたオゾンの気泡が衝撃領域で微細化されるように配したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;を備えた循環風呂の殺菌方法であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設け、この浄化装置内に、蒸気またはオゾンのうちの少なくともいずれか一方を注入して濾過水の殺菌を行なうようにしているので、循環配管を含めたシステム全体の殺菌を行なうことができる。
【0018】
本発明はまた、循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;両端が循環配管に接続されて前記浴槽をバイパスするバイパス配管と;を備えた循環風呂の殺菌方法であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設け、この浄化装置内に、蒸気またはオゾンのうちの少なくともいずれか一方を注入するとともに、浄化装置からの浄水を、前記バイパス配管を介し循環配管に流して殺菌を行なうようにしているので、入浴中であっても、何等支障なくシステム内の殺菌を行なうことができる。
【0019】
本発明はまた、浄化装置内に少なくとも蒸気を注入し、循環配管を流れる浄水を65℃以上に加熱するようにしているので、従来不可能であった循環配管を含めたシステム全体を完全に殺菌することができる。
【0020】
本発明はまた、循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;を備えた循環風呂の殺菌装置であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設けるとともに、この浄化装置に、浄化装置内に蒸気を注入して濾過水の殺菌を行なう蒸気ノズル、または浄化装置内にオゾンを注入して濾過水の殺菌を行なうオゾン注入ノズルのうちの少なくともいずれか一方を設けるようにしているので、濾過装置の出側に浄化装置を配することで、循環配管を含めたシステム全体の殺菌を行なうことができる。
【0021】
本発明はまた、循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;両端が循環配管に接続されて前記浴槽をバイパスするバイパス配管と;を備えた循環風呂の殺菌装置であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設けるとともに、この浄化装置に、浄化装置内に蒸気を注入して濾過水の殺菌を行なう蒸気ノズル、または浄化装置内にオゾンを注入して濾過水の殺菌を行なうオゾン注入ノズルのうちの少なくともいずれか一方を設け、かつ浄化装置からの浄水を、前記バイパス配管を介し循環配管に流して殺菌を行なうようにしているので、バイパス配管を設けることで、入浴中であっても、何等支障なくシステ内の殺菌を行なうことができる。
【0022】
本発明はまた、浄化装置に、循環配管を流れる浄水を65℃以上に加熱する加熱蒸気ノズルを設けるようにしているので、循環配管を含めたシステム全体の殺菌を行なうことができ、しかも濾過水の蒸気による殺菌も、より完全に行なうことができる。
【0023】
本発明はまた、浄化装置に蒸気ノズルを設け、この蒸気ノズルを、蒸気ノズルから注入された蒸気の泡が崩壊することで発生する衝撃波領域を、浄化装置内の濾過水の全量が通過するように配しているので、濾過水の全量を、蒸気により確実に殺菌浄化することができる。
【0024】
本発明はさらに、浄化装置にオゾン注入ノズルを設け、このオゾン注入ノズルを、オゾン注入ノズルから注入されたオゾンの気泡が衝撃波領域で微細化されるように配しているので、オゾン殺菌の効率をより向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る循環風呂の殺菌装置を示すもので、図中符号1は、湯水2で満たされた循環濾過式の浴槽であり、この浴槽1の排水は、排水口3に接続された排水管4,三方弁5および排水用循環配管6を介して、濾過装置入口8から濾過装置7に導かれるようになっている。
【0026】
前記排水用循環配管6には、図1に示すように、上流側から荒取りフィルタ9,循環ポンプ10および三方弁11がそれぞれ設けられており、また前記濾過装置7内には、砂あるいはフィルタ等の濾材12が配設されている。そして、この濾材12で濾過された濾過水は、濾過装置出口13から濾過水用循環配管14を介して浄化装置15に導かれ、この浄化装置15で殺菌浄化されるようになっている。
【0027】
前記濾過水用循環配管14には、図1に示すように、三方弁16が設けられており、この三方弁16は、逆流配管17を介して前記排水用循環配管6の循環ポンプ10出側位置に接続されている。
【0028】
前記浄化装置15は、図1に示すように、浄水循環配管18を介して前記浴槽1の浄水入口19に接続されており、浄水用循環配管18には、上流側から、流量調節弁21を有する給水給湯管20が接続されているとともに、三方弁22が設けられている。そしてこの三方弁22は、後に詳述するシステムの熱殺菌時に前記浴槽1をバイパスするためのバイパス配管23を介して、前記三方弁5に接続されている。
【0029】
一方、前記浄化装置15には、図1に示すように、蒸気を注入して濾過水の殺菌を行なう蒸気ノズル24、およびオゾンを注入して濾過水の殺菌を行なうオゾン注入ノズル25がそれぞれ設けられており、また前記浄化装置15の天端部には、空気抜き弁26を介してオゾン分解器27が接続されている。
【0030】
前記蒸気ノズル24は、図1に示すように、蒸気ノズル24から注入された蒸気の泡が崩壊することで発生する衝撃波領域28を、浄化装置15内の濾過水の全量が通過するように配されており、また前記オゾン注入ノズル25は、オゾン注入ノズル25から注入されたオゾンの気泡が衝撃波領域28で微細化されるように配されている。そして、蒸気ノズル24を前述のように配することにより、浄化装置15内の濾過水の全量を、蒸気により殺菌浄化することができるようになっているとともに、オゾン注入ノズル25を前述のように配することにより、オゾンによる殺菌浄化効率を向上させることができるようになっている。
【0031】
なお、蒸気による殺菌浄化の原理については、本発明者等が先に提案した発明(特開2004−160437公報参照)で詳細に述べているので、重複記載を避けるためその詳細は省略する。
【0032】
前記浄化装置15にはまた、図1に示すように、浴槽1内の湯水を除くシステム内の循環水を65℃以上に加熱するための加熱蒸気ノズル29が設けられており、この加熱蒸気ノズル29は、加熱蒸気バルブ30を介して蒸気源に接続されている。
【0033】
なお、図1において、符号31は、三方弁11に接続されたドレン管、符号32はドレン溜りであり、これらは、後述する濾過装置7の逆洗時に使用されるようになっている。
【0034】
図1において、実線矢印は、通常運転時における循環水の流れを示し、また破線矢印は、熱殺菌時における循環水の流れを示し、さらに鎖線矢印は、逆洗時における循環水の流れを示すものてあり、以下、図1を参照して本実施の形態の作用を説明する。
【0035】
通常運転時には、浄化装置15内に、蒸気ノズル24から蒸気を注入するとともに、オゾン注入ノズル25からオゾンを注入する。これにより、浄化装置15内の濾過水の全量が完全に殺菌浄化される。
【0036】
浄化装置15から送出された浄水は、三方弁22および浄水入口19を介して浴槽1に供給されるとともに、浴槽1からの排水は、排水口3,三方弁5,荒取りフィルタ9,循環ポンプ10,三方弁11および濾過装置入口8を介して濾過装置7に導かれ、濾過装置7内の濾材12によって濾過される。そして、濾過装置7で濾過された濾過水は、濾過装置出口13および三方弁16を介して浄化装置15に戻される。
【0037】
熱殺菌運転時には、浄化装置15内に、蒸気ノズル24から蒸気を注入するとともに、オゾン注入ノズル25からオゾンを注入し、さらに加熱蒸気ノズル29から多量の蒸気を注入する。すると、浄化装置15内の濾過水が加熱蒸気ノズル29からの蒸気により、65℃以上に加熱される。
【0038】
浄化装置15から送出された加熱浄水は、三方弁22,バイパス配管23,三方弁5,荒取りフィルタ9,循環ポンプ10,三方弁11および濾過装置入口8を介して濾過装置7に導かれ、濾過装置7全体を65℃以上の高温に加熱することになる。そしてこれにより、加熱浄水が流れてきた各配管および配管機器はもとより、濾過装置7も熱殺菌されることになる。
【0039】
濾過装置7を熱殺菌した後の高温の濾過水は、濾過装置出口13から三方弁16を介して浄化装置15に戻され、この際、三方弁16および濾過水用循環配管14の熱殺菌も行なうことになる。
【0040】
一方、濾過装置7内の濾材12の逆洗時には、排水口3から排出された浴槽1からの排水を、三方弁5,荒取りフィルタ9,循環ポンプ10,逆洗配管17および三方弁16を介して、濾過装置出口13から濾過装置7内に導びく。そして、濾材12を逆洗した後の逆洗水は、濾過装置入口8,三方弁11およびドレン管31を介して、ドレン溜り32に排出する。
【0041】
しかして、濾過装置7の出側に浄化装置15を設けて、循環水の殺菌浄化を行なうようにしているので、万一濾過装置7からレジオネラ菌が排出された場合であっても、このレジオネラ菌が浴槽1に送られることはなく、安全性の高いシステムが得られる。
【0042】
また、熱殺菌運転時には、高温の循環水を、浴槽1をバイパスして循環させるようにしているので、入浴中であっても、何等支障なくシステムの殺菌浄化を行なうことができる。
【実施例】
【0043】
(実験例1)
本発明者等は、図1に示すシステム構成を備えたモデル循環浴槽(総水量約2t)を用いて以下の実験を行なった。
すなわち、0.2〜0.6ppmの塩素管理下で、約1週間程度の入浴期間(入浴による有機物蓄積期間)を設けた後、次亜塩素酸ナトリウムの投入を停止し、紫外線照射式浄化装置を用いながら数名が入浴した。そしてその後、蒸気およびオゾンを注入する浄化装置(浄化装置15に相当)に切替えて、レジオネラ菌の抑制実験を行なった。その際の投入蒸気量(0.5MPa、160℃)は10kg/h、投入オゾン量は0.15mg/リットルであった。そして、図2に示すレジオネラ菌の計測結果を得た。
【0044】
図2からも明らかなように、濾過装置内では、次亜塩素酸ナトリウム投入停止後3日からレジオネラ菌が観測されたが、浄化装置出口および浴槽ではレジオネラ菌は観測されず、濾過装置の出側に浄化装置を配することの有効性が確認された。
【0045】
(実験例2)
本発明者等はまた、レジオネラ菌を殺菌するための加熱温度および加熱時間に関する実験を行ない、図3に示す結果を得た。
【0046】
図3からも明らかなように、レジオネラ菌を殺菌するためには65℃以上の加熱温度と5分間以上の加熱時間とが必要であることが判った。
【0047】
(実験例3)
本発明者等はさらに、実験例1で用いたモデル循環浴槽を用いて、システム内の循環水を1日1回66℃10分間加熱し、残りの期間は濾過装置のみを用いた(浄化装置は完全停止)ときのレジオネラ菌の発生状況を測定する実験を行なった。そして、図4に示す結果を得た。
【0048】
図4からも明らかなように、浄化装置を用いずに濾過装置のみを用いた循環運転の場合に比較して、システム内の循環水を1日1回66℃10分間加熱するだけで、浴槽でのレジオネラ菌の発生を大幅に低減できることが確認された。また、濾過装置の濾材からは、殆どレジオネラ菌が検出されないことも判った。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上のように、本発明に係る循環風呂の殺菌方法およびその装置は、循環濾過式の浴槽を備えた設備に適用する殺菌方法およびその装置として有用であり、特に従来不可能であった循環配管の殺菌も行なうことができる殺菌方法およびその装置として適している。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の一形態に係る循環風呂の殺菌装置を示す全体構成図である。
【図2】本発明者等が実施した実験例1の実験結果を示すグラフである。
【図3】本発明者等が実施した実験例2の実験結果を示すグラフである。
【図4】本発明者等が実施した実験例3の実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0051】
1 浴槽
2 湯水
3 排水口
4 配水管
5,11,16,22 三方弁
6 排水用循環配管
7 濾過装置
8 濾過装置入口
9 荒取りフィルタ
10 循環ポンプ
12 濾材
13 濾過装置出口
14 濾過水用循環配管
15 浄化装置
17 逆洗配管
18 浄水用循環配管
19 浄水入口
20 給水給湯管
21 流量調節弁
23 バイパス配管
24 蒸気ノズル
25 オゾン注入ノズル
26 空気抜き弁
27 オゾン分解器
28 衝撃波領域
29 加熱蒸気ノズル
30 加熱蒸気バルブ
31 ドレン管
32 ドレン溜り

【特許請求の範囲】
【請求項1】
循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;を備えた循環風呂の殺菌方法であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設け、この浄化装置内に、蒸気またはオゾンのうちの少なくともいずれか一方を注入して濾過水の殺菌を行なうことを特徴とする循環風呂の殺菌方法。
【請求項2】
循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;両端が循環配管に接続されて前記浴槽をバイパスするバイパス配管と;を備えた循環風呂の殺菌方法であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設け、この浄化装置内に、蒸気またはオゾンのうちの少なくともいずれか一方を注入するとともに、浄化装置からの浄水を、前記バイパス配管を介し循環配管に流して殺菌を行なうことを特徴とする循環風呂の殺菌方法。
【請求項3】
浄化装置内に少なくとも蒸気を注入し、循環配管を流れる浄水を65℃以上に加熱することを特徴とする請求項2記載の循環風呂の殺菌方法。
【請求項4】
循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;を備えた循環風呂の殺菌装置であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設けるとともに、この浄化装置に、浄化装置内に蒸気を注入して濾過水の殺菌を行なう蒸気ノズル、または浄化装置内にオゾンを注入して濾過水の殺菌を行なうオゾン注入ノズルのうちの少なくともいずれか一方を設けたことを特徴とする循環風呂の殺菌装置。
【請求項5】
循環濾過式の浴槽と;浴槽からの排水を濾過する濾過装置と;前記浴槽と濾過装置とを接続して循環路を構成する循環配管と;両端が循環配管に接続されて前記浴槽をバイパスするバイパス配管と;を備えた循環風呂の殺菌装置であって、前記濾過装置の出側に浄化装置を設けるとともに、この浄化装置に、浄化装置内に蒸気を注入して濾過水の殺菌を行なう蒸気ノズル、または浄化装置内にオゾンを注入して濾過水の殺菌を行なうオゾン注入ノズルのうちの少なくともいずれか一方を設け、かつ浄化装置からの浄水を、前記バイパス配管を介し循環配管に流して殺菌を行なうことを特徴とする循環風呂の殺菌装置。
【請求項6】
浄化装置に、循環配管を流れる浄水を65℃以上に加熱する加熱蒸気ノズルを設けたことを特徴とする請求項5記載の循環風呂の殺菌装置。
【請求項7】
浄化装置は蒸気ノズルを備え、この蒸気ノズルは、蒸気ノズルから注入された蒸気の泡が崩壊することで発生する衝撃波領域を、浄化装置内の濾過水の全量が通過するように配されていることを特徴とする請求項4,5または6記載の循環風呂の殺菌装置。
【請求項8】
浄化装置はオゾン注入ノズルを備え、このオゾン注入ノズルは、オゾン注入ノズルから注入されたオゾンの気泡が衝撃領域で微細化されるように配されていることを特徴とする請求項7記載の循環風呂の殺菌装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−271808(P2006−271808A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−98132(P2005−98132)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(590002389)静岡県 (173)
【出願人】(000232818)日本郵船株式会社 (61)
【出願人】(304035975)株式会社MTI (46)
【出願人】(503372277)郵船商事株式会社 (1)
【出願人】(591086935)株式会社増田研究所 (6)
【出願人】(502148129)株式会社エスマック (2)
【出願人】(000005441)バブコック日立株式会社 (683)
【Fターム(参考)】