説明

蒸気タービン発電設備

【課題】蒸気タービン発電設備の蒸気条件高温化による高性能化を図ることができる蒸気タービン発電設備を提供する。
【解決手段】ボイラ20に設けられ主蒸気を発生させる過熱器と、主蒸気により駆動される超高圧タービン11と、超高圧タービン11の排気を再加熱し再熱蒸気を発生させるボイラ20内の再熱器と、再熱蒸気により駆動される高圧タービン12、中圧タービン13と、中圧タービン13の排気により駆動される低圧タービン14a、14bと、復水を復水器22からボイラ20の過熱器へ供給する給水系統24と、給水系統24の圧力を昇圧する給水ポンプ27と、中圧タービン13の排気の一部により駆動され、給水ポンプ27を駆動するポンプ駆動タービン32と、ポンプ駆動タービン32の入口に設けられる過熱低減器31とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気タービンとタービン発電機とを備えた蒸気タービン発電設備に関する。
【背景技術】
【0002】
汽力発電設備は、ボイラで発生した蒸気で蒸気タービンを駆動し、この蒸気タービンが発電機を回して発電する仕組みである。蒸気タービンを駆動した後の蒸気は、復水器によって復水される。復水は、ポンプによる昇圧、給水加熱器による加熱を経て、再度ボイラに供給され蒸気となり蒸気タービンを駆動する。汽力発電設備は、これらの工程を繰り返す。
【0003】
従来、汽力発電設備の蒸気温度条件は600℃級が最高温度であった。近年、燃料節約や環境保全を背景とした、汽力発電設備の高効率化が積極的に進められている。これに伴い、蒸気温度を700℃級とする最先端の高温汽力発電システム(A−USC)が広く検討されている。
【0004】
蒸気タービンは高圧、中圧、低圧などのタービンを有する。これらのタービンの排気蒸気の一部や、タービンの排気の途中段落から抜き出す抽気蒸気は、給水加熱器の加熱源として、または前述のタービンとは異なる別置タービンの駆動のために使用されることが多い。
【0005】
蒸気タービン入口蒸気温度が従来のものより高い700℃級になると、タービンの排気や抽気の温度も同様に高温化する傾向にある。この蒸気温度の高温化は、給水加熱器や別置タービンに蒸気の供給を困難にさせる。
【0006】
高温化した排気または抽気を、給水加熱器の加熱源として使用する場合、従来とは異なる耐熱鋼を給水加熱器の材料として使用する方法が考えられる。しかし、熱応力およびコストの観点から、この方法は好ましくない。
【0007】
これを回避するため、例えば、一旦抽気背圧タービンで高圧タービンの排気蒸気の一部に仕事をさせ、圧力・温度を順次低めた抽気で給水を加熱するサイクルが知られている(例えば特許文献1〜3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平8−100605号公報
【特許文献2】特開平10−61413号公報
【特許文献3】米国第20070137204号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
別置の小型蒸気タービン(以下、「ポンプ駆動タービン」という)は、主に発電や、ボイラへの給水系統を昇圧する給水ポンプを駆動するために使用される。ポンプ駆動タービンは、中圧タービンの排気の一部を分岐させて得られる蒸気により駆動されることが多い。
【0010】
しかし、A−USCの場合、蒸気タービンの入口および出口の温度は従来に比べて高い。ポンプ駆動タービンに高温化した蒸気を供給する場合、従来とは異なる耐熱鋼をポンプ駆動タービンの材料として使用する方法が考えられる。しかし、熱応力およびコストの観点から、この方法は好ましくない。よって、従来のように中圧タービンの排気をポンプ駆動用タービンの駆動源として使用することが困難である。
【0011】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、蒸気タービン発電設備の蒸気条件高温化による高性能化を図ることができる蒸気タービン発電設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
発明に係る蒸気タービン発電設備は、上述した課題を解決するために、主蒸気を発生させる過熱器と、前記主蒸気により駆動される第1のタービンと、前記第1のタービンの排気を再加熱し再熱蒸気を発生させる再熱器と、前記再熱蒸気により駆動される第2のタービンと、前記第2のタービンの排気により駆動される第3のタービンと、前記第3のタービンの排気を凝縮し復水にする復水器と、前記復水を前記復水器から前記過熱器へ供給する給水系統と、前記給水系統の圧力を昇圧する給水ポンプと、前記第2のタービンの排気の一部または抽気により駆動され、前記給水ポンプを駆動するポンプ駆動タービンと、前記ポンプ駆動タービンの入口に設けられる過熱低減器とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る蒸気タービン発電設備においては、蒸気タービン発電設備の蒸気条件高温化による高性能化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る蒸気タービン発電設備の一実施形態を示す系統図。
【図2】ドレンポットおよびその周辺を特に示す概略的な構成図。
【図3】本発明に係る蒸気タービン発電設備の変形例を示す系統図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る蒸気タービン発電設備の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る蒸気タービン発電設備の一実施形態を示す系統図である。
【0017】
本実施形態においては、本発明に係る蒸気タービン発電設備を、例えば700℃超臨界圧発電システム(A−USC:Advanced Ultra−Supercritical)を採用した蒸気タービン発電設備に適用して説明する。
【0018】
蒸気タービン発電設備1は、超高圧タービン11、高圧タービン12、中圧タービン13、および低圧タービン14a、14bを含む蒸気タービンを有する。本実施形態においては、超高圧タービン11は「第1のタービン」、高圧タービン12、中圧タービン13は「第2のタービン」(ぞれぞれ「第1の再熱タービン」、「第2の再熱タービン」)、低圧タービン14a、14bは「第3のタービン」である。蒸気タービン発電設備1は、蒸気を過熱あるいは再熱するボイラ20、蒸気タービンに接続される発電機21、および蒸気タービンの排気が導かれる復水器22を有する。
【0019】
蒸気タービン発電設備1は、復水器22から給水加熱器23a〜23dへ復水を供給する給水系統24を有する。給水系統24は、復水の流れに沿って、復水ポンプ25、給水加熱器23a、23b、脱気器26、給水ポンプ27、給水加熱器23c、23dなどを有する。また、蒸気タービン発電設備1は、中圧タービン13の排気の一部を供給する出口配管30と接続する過熱低減器31と、過熱低減器31の出口と接続するポンプ駆動タービン32とを有する。過熱低減器31は、再熱タービンの後段側(低圧タービン14aの前段側)のタービンの出口に接続される。
【0020】
蒸気タービン発電設備1は、過熱低減器31の故障時に機能するバックアップ系統40を有する。バックアップ系統40は、低圧タービン14aの抽気をポンプ駆動タービン32に供給する系統である。弁45aは、中圧タービン13の排気の一部を過熱低減器31へ供給するための出口配管30を開閉する。弁45bは、低圧タービン14aの抽気をポンプ駆動タービン32へ供給するための供給配管41(バックアップ系統40)を開閉する。
【0021】
弁45a、45bは、それぞれ制御部50に接続される。制御部50は、弁45a、45bの開閉を制御するための制御信号Sa、Sbを送信する。
【0022】
過熱低減器31の後段には、過熱低減器31における水漏れを検出するためのドレンポット61が設けられる。
【0023】
図2は、ドレンポット61a、61bおよびその周辺を特に示す概略的な構成図である。図2における矢印は、蒸気の流れを示す。
【0024】
ドレンポット61aは、過熱低減器31の出口配管65に設けられる。ドレンポット61bは、出口配管65から水平に延長されたドレン溜部66に設けられる。ドレンポット61a、61bは、出口配管65およびドレン溜部66に対してT字に分岐し、下端にドレン62が溜まる構造である。ドレンポット61a、61bは、水位計63a、63bを有する。水位計63a、63bは、制御部50と接続され(図1参照)、計測した水位データDを制御部50へ送信する。なお、蒸気配管67は、出口配管65から上方に向かって伸び、過熱低減器31から排出された蒸気をポンプ駆動タービン32へ導く。
【0025】
次に、蒸気タービン発電設備1の作用について説明する。
【0026】
ボイラ20に設けられた過熱器は、燃焼熱などの熱源を利用して650℃以上の高温蒸気(主蒸気)を発生させる。主蒸気は、超高圧タービン11に供給され仕事をした後、ボイラ20に設けられた第1の再熱器で高温の蒸気(第1の再熱蒸気)に再加熱される。
【0027】
再加熱された蒸気(第1の再熱蒸気)はボイラ20の第1の再熱器から高圧タービン12へ供給される。再熱蒸気は、高圧タービン12で仕事をした後、ボイラ20の第2の再熱器で再び高温の蒸気(第2の再熱蒸気)に加熱される。再加熱された蒸気(第2の再熱蒸気)は、中圧タービン13へ供給される。第2の再熱蒸気は、中圧タービン13で仕事をした後、低圧タービン14a、14bへ供給される。
【0028】
本実施形態において、再熱器は、第1の再熱器と第2の再熱器との2つで構成される。また、第2のタービンである再熱タービンは、高圧タービン12と中圧タービン13との2つで構成される。そして、全体として、主蒸気が供給される第1のタービンである超高圧タービン11からの排気は、ボイラ20の再熱器で再加熱されて再熱タービンを駆動し、再熱タービンを駆動した後の排気は、第3のタービンである低圧タービン14a、14bを駆動する。
【0029】
低圧タービン14a、14bで仕事をした蒸気は、復水器22にて凝縮されて復水となる。復水は、復水ポンプ25で給水加熱器23a、23b、脱気器26へ順次導かれる。給水系統24は、給水ポンプ27にて昇圧され、給水加熱器23c、23dを経てボイラ20へ導かれる。ボイラ20は、水を加熱し、再び発電用の主蒸気を発生させる。
【0030】
ポンプ駆動タービン32は、超高圧、高圧、中圧、低圧タービン11〜14a、14bとは異なる別置タービンであり、給水ポンプ27を駆動する。
【0031】
ポンプ駆動タービン32の作動流体は、中圧タービン13の排気の一部である。ここで、700℃級のA−USCにおいては、中圧タービン13の入口蒸気温度が450±30℃、出口蒸気温度が350±30℃程度、圧力が0.5±0.2MPa程度となり、従来の中圧タービンに比べて高温になる。ポンプ駆動タービン32の耐熱性の観点から、中圧タービン13の排気をポンプ駆動タービン32の作動流体とすることは困難である。
【0032】
これに対し、本実施形態における蒸気タービン発電設備1は、ポンプ駆動タービン32の入口に過熱低減器31を設け、中圧タービン13の排気温度を低下させることができる。
【0033】
中圧タービン13の排気の一部は、出口配管30に導かれる。出口配管30は分岐し、蒸気の一部は脱気器26に供給され、他の蒸気は過熱低減器31に供給される。出口配管30の分岐より下流側に設けられた弁45aは、通常運転時においては開かれ、バックアップ系統40に設けられる弁45bは閉じられる。
【0034】
過熱低減器31は、給水加熱器23dとボイラ20とを接続するボイラ給水配管28を流れる水の一部を利用して中圧タービン13の排気の温度を低減調整する。過熱低減器31へ供給される水の水量は、ボイラ給水配管28から分岐する配管の口径や、オリフィスにより調整される。排気温度の低減に用いられた水は、再びボイラ給水配管28に戻される。
【0035】
過熱低減器31において温度が低下した蒸気は、ポンプ駆動タービン32に供給され、仕事をする。ポンプ駆動タービン32は、蒸気により駆動され、脱気器26の後段に設けられた給水ポンプ27を駆動する。また、ポンプ駆動タービン32の排気は、復水器22へ導かれる。
【0036】
次に、ドレンポット61を用いた水漏れ検知について説明する。
【0037】
蒸気タービン発電設備1は、過熱低減器31を経由した蒸気をポンプ駆動タービン32の作動流体として使用する。万一、過熱低減器31に水漏れなどのトラブルが発生した場合、漏れた水がポンプ駆動タービン32に流入し、ポンプ駆動タービン32にダメージを与える恐れがある。
【0038】
これを防止するため、図2に示すように、蒸気タービン発電設備1は、過熱低減器31の出口配管65およびドレン溜部66に、それぞれドレンポット61a、ドレンポット61bおよび水位計63a、63bを設置する。
【0039】
過熱低減器31に水漏れが発生した場合、出口配管65およびドレン溜部66に水が流出する。流出した水(ドレン62)は、ドレンポット61a、61bに溜る。なお、通常時においても、若干のドレン62がドレンポット61a、61bに溜っている。水漏れ発生時、ドレンポット61a、61bの水位は上昇する。水位計63a、63bで検出される水位が規定値を超えると、制御部50は過熱低減器31にトラブルが発生したことを認識することができる。この結果、ポンプ駆動タービン32のダメージを防止することができる。
【0040】
次に、蒸気タービン発電設備1の過熱低減器31の故障時の作用について説明する。
【0041】
過熱低減器31に故障が発生し、過熱低減器31を停止する必要が生じた場合、ポンプ駆動タービン32へ作動流体を供給することができず、給水ポンプ27を駆動することができない。これにより、給水系統24を流れる復水は昇圧されず、ボイラ20へ給水することができないため、蒸気タービン発電設備1全体を停止することになりかねない。
【0042】
本実施形態における蒸気タービン発電設備1は、過熱低減器31故障時のバックアップ系統40を備える。バックアップ系統40は、低圧タービン14aの抽気をポンプ駆動タービン32へ供給する。このとき、制御部50は弁45aを閉じ、弁45bを開くことによりバックアップ系統40に切り替え、低圧タービン14aの抽気をポンプ駆動タービン32に供給する。
【0043】
通常、低圧タービンの抽気は圧力が低く体積が大きい。このため、低圧タービンの抽気をポンプ駆動タービンの作動流体とする場合には、抽気配管の口径を大きくする必要がある。しかし、過熱低減器31のバックアップ系統として低圧タービン14aの抽気を利用する場合には、蒸気タービン発電設備1の低負荷運転(例えば通常時の50%程度)が想定される。低負荷運転時においては、少ない蒸気をポンプ駆動タービン32に供給することで、口径の大きい配管を不要とすることができる。
【0044】
この蒸気タービン発電設備1は、ポンプ駆動タービン32の前段に配置した過熱低減器31により、ポンプ駆動タービン32が耐熱性を備えることを不要とすることができる。よって、A−USCであっても、ポンプ駆動タービン32は、従来の蒸気タービン発電設備(例えば600℃級の蒸気タービン発電設備)と同様の材料および構造を使用することができる。これにより、蒸気タービン発電設備全体のコストを抑制しながら、蒸気タービン発電設備の蒸気条件高温化による高性能化を図ることができる。
【0045】
また、過熱低減器31においてトラブルによる水漏れが発生した場合、水漏れ検出に時間を要するとポンプ駆動タービンに水が流入する恐れがある。本実施形態における蒸気タービン発電設備1は、ドレンポット61a、61bのダブルチェックにより水漏れを容易、かつ迅速に検出することができる。
【0046】
さらに、蒸気タービン発電設備1は、過熱低減器31の故障時(停止時)におけるポンプ駆動タービン32へ供給される蒸気のバックアップとして、バックアップ系統40も有する。これにより、蒸気タービン発電設備1は、信頼性が高く、蒸気タービン発電設備の性能向上による効果を充分に発揮できる。
【0047】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0048】
例えば、蒸気タービン発電設備1は、二段再熱方式のタービンに限らず、図3に示す一段再熱方式の蒸気タービン発電設備100であってもよい。
【0049】
すなわち、図1の蒸気タービン発電設備1においては、ボイラ20は第1の再熱器と第2の再熱器の2つの再熱器を備える。これ対し、図3の蒸気タービン発電設備100においては、ボイラ120は再熱器を1つのみ備える。そして蒸気タービンは、ボイラ120の過熱器からの主蒸気を作動流体とする高圧タービン111(第1のタービン)、ボイラ120の再熱器からの再熱蒸気を作動流体とする中圧タービン112(第2のタービン)、中圧タービン112の排気を作動流体とする低圧タービン113a、113b(第3のタービン)を有する。この場合、ポンプ駆動タービン32は、過熱低減器31により温度が低減された中圧タービン112の排気の一部を作動流体として駆動する。蒸気タービン発電設備100の他の構成は、図1の蒸気タービン発電設備1と対応するため同一の符号を付し説明を省略する。
【0050】
また、ポンプ駆動タービン32は、中圧タービン13、112の抽気を作動流体としてもよい。
【0051】
さらに、過熱低減器31の出口配管65、およびドレン溜部66は、水平に伸びた例を説明したが、鉛直方向(下方向)に伸びていてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1、100 蒸気タービン発電設備
11 超高圧タービン
12 高圧タービン
13 中圧タービン
14a、14b 低圧タービン
20、120 ボイラ
21 発電機
22 復水器
24 給水系統
27 給水ポンプ
31 過熱低減器
32 ポンプ駆動タービン
40 バックアップ系統
50 制御部
61a、61b ドレンポット
63a、63b 水位計
111 高圧タービン
112 中圧タービン
113a、113b 低圧タービン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主蒸気を発生させる過熱器と、
前記主蒸気により駆動される第1のタービンと、
前記第1のタービンの排気を再加熱し再熱蒸気を発生させる再熱器と、
前記再熱蒸気により駆動される第2のタービンと、
前記第2のタービンの排気により駆動される第3のタービンと、
前記第3のタービンの排気を凝縮し復水にする復水器と、
前記復水を前記復水器から前記過熱器へ供給する給水系統と、
前記給水系統の圧力を昇圧する給水ポンプと、
前記第2のタービンの排気の一部または抽気により駆動され、前記給水ポンプを駆動するポンプ駆動タービンと、
前記ポンプ駆動タービンの入口に設けられる過熱低減器とを備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
【請求項2】
前記第2のタービンは、前記第1のタービンの排気を再加熱した第1の再熱蒸気により駆動する第1の再熱タービンと、前記第1の再熱タービンの排気を再加熱した第2の再熱蒸気により駆動する第2の再熱タービンとを備えた請求項1記載の蒸気タービン発電設備。
【請求項3】
前記過熱低減器の出口配管に設けられ前記出口配管に発生するドレンを溜めるドレンポットと、
前記ドレンポットの水位を検出する水位検出部をさらに備えた請求項1または2記載の蒸気タービン発電設備。
【請求項4】
前記第3のタービンの抽気を前記ポンプ駆動タービンへ供給するバックアップ系統と、
前記過熱低減器が停止した場合、前記ポンプ駆動タービンと前記バックアップ系統とを接続する制御部とをさらに備えた請求項1〜3のいずれか一項記載の蒸気タービン発電設備。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−207542(P2012−207542A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71529(P2011−71529)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(390014568)東芝プラントシステム株式会社 (273)
【Fターム(参考)】