説明

蒸気滅菌器

【課題】チャンバー内へ給水する注水流路に設けたフィルタ装置が、高圧蒸気下で滅菌動
作が行なわれている際に操作された場合、高圧蒸気が流出して危険である。本発明は、所
期の滅菌動作が行なわれている際には、給水フィルタを操作できないようにし、所期の滅
菌動作が終了したとき、給水フィルタを操作できるようにして、安全を図ることができる
ようにするものである。
【解決手段】所期の滅菌動作が行なわれている際には、チャンバーの開口を閉じる蓋によ
って給水フィルタを操作できないようにし、所期の滅菌動作が終了し、蓋を開いた状態で
給水フィルタを操作できるようすること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として病院等に設置して医療用器具等の被滅菌物を高圧蒸気下で滅菌する
ための蒸気滅菌器に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気滅菌器の一つとして、滅菌器本体内に設けた前面開口のチャンバー4と、このチャ
ンバー4の前面開口を密閉する蓋8を備え、チャンバー4内の底部には滅菌ヒータ6Aを
配置し、チャンバー4内に注水した水を滅菌ヒータ6Aで蒸発させ、チャンバー4内に収
納された被滅菌物を高圧蒸気下で滅菌する滅菌工程を行ない、滅菌工程の終了によってチ
ャンバー4内の排水と排気の排水排気工程を行ない、次いで滅菌ヒータ6Aの通電を伴う
乾燥工程を行なうものがある(特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1の蒸気滅菌器は、この特許文献1の図1に示されるように、チャンバー
4内の底壁に給水フィルタ24が取付けられており、この給水フィルタ24を通してチャ
ンバー4内への注水と、チャンバー4内の水の排水が行なわれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−272170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような給水フィルタ24は、通常の構成では、給水フィルタ24の点検・清掃・交
換を行なうことができるように、フィルタケースに着脱可能にキャップ(特許文献1の図
1に示された給水フィルタ24の下部の部分)が螺合されており、このキャップを回転さ
せて取り外すことによって、フィルタを取り出すことができるようになっている。
【0006】
この特許文献1の蒸気滅菌器の形態では、給水フィルタ24は、チャンバー4内の底壁
に取付けられているため、高圧蒸気下で滅菌動作が行なわれている際に、蒸気滅菌器の下
方からキャップを回転させる操作ができる構成であるため、キャップを外せば高圧蒸気が
漏れ出し危険を伴うことが懸念される。
【0007】
本発明は、このような点に鑑み、所期の滅菌動作が行なわれている際には、給水フィル
タを操作できないようにし、所期の滅菌動作が終了したとき、給水フィルタを操作できる
ようにして、安全を図ることができるようにするものである。
【0008】
このため、本発明では、所期の滅菌動作が行なわれている際には、チャンバーの開口を
閉じる蓋によって給水フィルタを操作できないようにし、所期の滅菌動作が終了し、蓋を
開いた状態で給水フィルタを操作できるようするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明は、蓋によって開閉される前面開口を形成したチャンバーが滅菌器本体に設け
られ、前記チャンバー内に収納された被滅菌物を高圧蒸気下で滅菌する蒸気滅菌器におい
て、前記チャンバー内に注水する注水流路を流れる水がフィルタを通過するフィルタ装置
が前記滅菌器本体内に設けられ、前記フィルタ装置は、前面開口のフィルタ室を形成した
本体ケーシング部と、前記フィルタ室に前記フィルタの収容取り出しを行なうために前記
前面開口を塞ぐように前記本体ケーシング部に組み合わされたキャップを備え、前記キャ
ップは、前記滅菌器本体から前方ヘ突出状態に配置され、前記蓋を閉じた状態で前記蓋に
よって塞がれることを特徴とする。
【0010】
第2発明は、蓋によって開閉される前面開口を形成したチャンバーが滅菌器本体に設け
られ、前記チャンバー内に収納された被滅菌物を高圧蒸気下で滅菌する蒸気滅菌器におい
て、前記チャンバー内に注水する注水流路を流れる水がフィルタを通過するフィルタ装置
が前記滅菌器本体内に設けられ、前記フィルタ装置は、前面開口のフィルタ室を形成した
本体ケーシング部と、前記フィルタ室に前記フィルタの収容取り出しを行なうために前記
フィルタ室の前面開口に着脱自在に組み合わされたキャップを備え、前記キャップは、前
記滅菌器本体から前方ヘ突出状態に配置され、前記蓋を閉じた状態で前記キャップの前端
が前記蓋の裏面に近接した状態であることを特徴とする。
【0011】
第3発明は、第1発明または第2発明において、前記フィルタは、筒状をなし前端が前
記キャップに取付けられ後端が前記フィルタ室の後壁に形成した嵌り合い部に嵌り合った
状態で前記フィルタと前記フィルタ室の周囲壁との間に水が流れる間隔が形成され、前記
本体ケーシング部の後端には前記注水流路と前記フィルタ内が連通する接続部を備え、前
記本体ケーシング部の側面には前記水が流れる間隔と前記注水流路が連通する接続部を備
え、前記キャップが前記滅菌器本体の前面板から前記蓋と前記前面板の間隔内に進出した
ことを特徴とする。
【0012】
第4発明は、第1発明乃至第3のいずれかにおいて、前記蓋は、滅菌動作中はインター
ロック装置によって閉止状態に保持されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
第1発明では、滅菌器本体内に設けられたフィルタ装置のフィルタ室の前面開口を塞ぐ
ように組み合わされたキャップは、閉じた状態の蓋によって塞がれるため、蓋を開かない
限りキャップを外すことができないため、キャップが外されて生じるチャンバー内の高圧
蒸気の流出を防止することに適したものとなる。
【0014】
第2発明は、キャップは、滅菌器本体から前方ヘ突出し、閉じられた蓋の裏面に近接し
た状態であるため、閉じた状態の蓋によって塞がれるため、蓋を開かない限りキャップを
外すことができないと共に、蓋が閉じられている状態で、故意にキャップを操作しても蓋
に当接して外れないため安全である。
【0015】
第3発明のフィルタ装置の構成によって、注水流路との接続が簡単であると共に、筒状
フィルタによる濾過構成と、滅菌器本体の前面からのフィルタの着脱に優れた構成となり
、第1発明または第2発明の効果を有効に奏することができるものとなる。
【0016】
第4発明は、滅菌動作中はインターロック装置によって蓋が閉止状態に保持されるため
、滅菌動作中はキャップが蓋によって塞がれる状態を確保でき、滅菌動作中の安全確保に
適したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る蒸気滅菌器の正面斜視図である。
【図2】本発明に係る蒸気滅菌器の蓋を開いた正面斜視図である。
【図3】本発明に係る蒸気滅菌器の操作パネルの説明図である。
【図4】本発明に係る蒸気滅菌器の蓋が閉じる前の閉蓋検出スイッチに係る動作状態の説明図であり、(イ)は蓋側の作動部の状態図であり、(ロ)は滅菌器本体側のスライドピースの状態図である。
【図5】本発明に係る蒸気滅菌器の蓋が正規閉蓋状態に閉じた状態の閉蓋検出スイッチに係る動作状態の説明図である。
【図6】本発明に係る蒸気滅菌器の蓋が閉じてロック装置がロック状態に作動する前の状態の説明図である。
【図7】本発明に係る蒸気滅菌器の蓋が閉じてロック装置がロック状態に作動した状態の説明図である。
【図8】本発明に係る蒸気滅菌器の蓋が閉じてインターロック機構がインターロック状態になっている状態の説明図である。
【図9】本発明に係る高圧蒸気滅菌器の配管構成図である。
【図10】本発明に係るフィルタ装置の取付け状態を示す斜視図である。
【図11】本発明に係るフィルタ装置の内部構成を示す横断平面図である。
【図12】本発明に係るフィルタ装置の内部構成を示す縦断平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係る蒸気滅菌器は、蓋によって開閉される前面開口を形成したチャンバーが滅
菌器本体に設けられ、前記チャンバー内に収納された被滅菌物を高圧蒸気下で滅菌する蒸
気滅菌器において、前記チャンバー内に注水する注水流路を流れる水がフィルタを通過す
るフィルタ装置が前記滅菌器本体内に設けられ、前記フィルタ装置は、前面開口のフィル
タ室を形成した本体ケーシング部と、前記フィルタ室に前記フィルタの収容取り出しを行
なうために前記前面開口を塞ぐように前記本体ケーシング部に組み合わされたキャップを
備え、前記キャップは、前記滅菌器本体から前方ヘ突出状態に配置され、前記蓋を閉じた
状態で前記蓋によって塞がれる構成であり、以下にその好ましい実施例を記載する。
【実施例1】
【0019】
本発明に係る蒸気滅菌器MKは、主として病院等に設置して医療用器具等の被滅菌物を
高圧蒸気下で滅菌するためのものであり、その代表的なものとして、図1及び図2に示す
ように、前面開口2を形成した円筒状のチャンバー4を備え、この前面開口2を蓋7によ
って開閉自在に閉塞する横型形態の蒸気滅菌器MKである。以下、本発明に係る横型形態
の蒸気滅菌器MKの実施例を図に基づき説明する。
【0020】
1は蒸気滅菌器MKの滅菌器本体であり、内部に医療用器具等の被滅菌物を載せる棚6
を備えた前面開口2を形成した円筒状の横型チャンバー4を収納配置している。チャンバ
ー4の前面開口2は、滅菌器本体1の左右いずれか一方側(図1及び図2では左側)に設
けたヒンジ機構の蓋支持部5にて回動可能に支持された蓋7にて密閉される。このため、
蓋7の裏側には、蓋7が正規状態に閉じられた状態で、チャンバー4の前面開口2の周縁
部に圧縮状態で密着する環状パッキン8を備えている。9は蓋7の取っ手である。
【0021】
滅菌器本体1の前面部の蓋7の一側方(図では右側)に配置した操作パネル3には、図
3に示すように、高圧蒸気滅菌器MKの動作条件や動作モードを設定する設定部31と、
動作条件や動作モードを表示する表示部32と、電源スイッチSW等を配置している。設
定部31には、時刻設定部31A、予約設定部31B、滅菌温度設定部31C、滅菌時間
設定部31D、乾燥時間設定部31E、スタートキー(またはスタートボタンと称し、ス
タートスイッチの操作部である)39、ストップキー40、温度や時間や時刻の設定値の
アップダウン部31G、完了予定キー41等を配置している。表示部32は、温度や時刻
等の表示部32Aと、圧力計32Bと、プロセス表示部32C、蓋7のロック状態表示部
32D等を備えている。
【0022】
閉蓋検出スイッチ10と、それを作動する構成について説明する。図2に示すように、
閉蓋検出スイッチ10は、開口2に対して蓋支持部5の反対側(図1及び図2では右側)
の上部に配置され、滅菌器本体1の前面板1Aの裏側に取り付けられている。閉蓋検出ス
イッチ10は、図4等に示すように、閉蓋検出スイッチ10のケース10Aの内部に備え
た接点を開閉するためのアクチュエータ11と、アクチュエータ11を作動するためにケ
ース10Aに支点部12Aが支持されたバネ性作動レバー12を備えている。バネ性作動
レバー12は、板状バネ材で構成されている。
【0023】
また、バネ性作動レバー12によって前方へ向かって付勢されるように、滅菌器本体1
の前面板1Aを貫通状態に取り付けた筒状の支持体14内に前後方向にスライド可能にス
ライドピース13が設けられている。スライドピース13の後部には、支持体14の後部
のストッパー部14Aに係止する係止部13Aが形成されており、スライドピース13は
、その後端部13Pがバネ性作動レバー12に当接して前方へ付勢され、ストッパー部1
4Aに係止部13Aが当接したとき、滅菌器本体1の前面板1Aから前方へ突出する最大
長さが制限される。
【0024】
蓋7には、スライドピース13に対応する位置に、コイル状の第1付勢バネ16によっ
て蓋7の裏側方向へ突出状態に付勢されるように、蓋7の裏板7Aを貫通状態に取り付け
た筒状の支持体17内に前後方向にスライド可能に作動部15が設けられている。このた
め、コイル状の第1付勢バネ16は、作動部15内に収容されていて、その先端は作動部
15の先端壁に当接し、後端は支持体17と一体形成または別体形成の保持部18によっ
て支持された状態であり、若干圧縮された状態で作動部15内に収容されている。作動部
15の後部には、支持体17の後部のストッパー部17Aに係止する係止部15Aが形成
されており、作動部15は、第1付勢バネ16によって蓋7の裏側方向へ付勢されるとき
、ストッパー部17Aに係止部15Aが当接したとき、蓋7の裏板7Aから後方へ突出す
る最大長さが制限される。図4(イ)(ロ)は蓋7が開口2を開いている状態であり、第
1付勢バネ16もバネ性作動レバー12も初期状態である。即ち、上記のように、第1付
勢バネ16は若干圧縮された状態で作動部15内に収容されているため、作動部15が蓋
7の裏板7Aから後方へ最大長さで突出しており、バネ性作動レバー12によってスライ
ドピース13が前方へ押されて、スライドピース13が前面板1Aから前方へ最大長さで
突出している。
【0025】
上記の構成において、蓋7を閉めて行くことにより、作動部15の先端がスライドピー
ス13の先端を押しつつ、作動部15がスライドピース13を介してバネ性作動レバー1
2を押し圧にて更に後方へ押し、スライドピース13を更に後退させ、バネ性作動レバー
12がアクチュエータ11を最も押し込んだ状態に達する。この状態では、スライドピー
ス13を介して作動部15を後退させる作用が働くことにより、第1付勢バネ16がそれ
によって押し圧にて圧縮される。この状態を図5に示す。この状態は蓋7が開口2を正規
の閉止状態に閉じた正規閉蓋状態であり、この正規閉蓋状態では、環状パッキン8は、チ
ャンバー4の前面開口2の周縁部に強く当接して正規の圧縮状態で密着し、チャンバー4
を蓋7によって閉じた正規閉蓋状態である。この状態で閉蓋検出スイッチ10はその接点
が閉じたON状態となる。
【0026】
開口2に対して蓋支持部5の反対側(図1及び図2では右側)の中間位置には、滅菌器
本体1の前面板1Aの表側に本体側ロック部材19が突出状態に設けられている。蓋7に
は、本体側ロック部材19に対応する位置にロック装置20が設けられている。ロック装
置20は、本体側ロック部材19が蓋7の裏板7Aに形成した通口7Bを通して進入する
蓋側ロック部材21と、ロック棒22と、スイッチ作動体23を備えている。ロック装置
20は蓋7の前面に設けた取っ手9によってロック状態への操作と、ロック解除状態への
操作が可能となる構成である。
【0027】
蓋側ロック部材21は蓋7に固定されており、蓋側ロック部材21には、本体側ロック
部材19の進入路を外れた位置において、上下方向に垂直状態にガイド棒26Aが取り付
けられている。動作の安定化のためにガイド棒26Aは、本体側ロック部材19の進入路
の左右両側にガイド棒26A、26Aを配置した構成である。そして、ガイド棒26Aに
はコ字形の支持板25の上下辺25A、25Bが上下スライド可能に挿通され、支持板2
5の上辺25Aには下方へ垂下するようにロック棒22が取り付けられている。また、支
持板25の下辺25Bにスイッチ作動体23が取り付けられている。支持板25は取っ手
9に固定されており、これによって、取っ手9の上下動に伴って、ガイド棒26Aに案内
されて支持板25と共にロック棒22が上下動可能である。
【0028】
ロック装置20のロック棒22及び支持板25は、取っ手9を上昇させることに伴って
ガイド棒26Aを案内として上昇し、その状態で蓋7を閉めることにより、ロック棒22
と一体に作動する作動体23が、滅菌器本体1の前面板1Aの縦方向の長孔1Bを貫通し
て滅菌器本体1内に進入した状態となる。これと共に、図6に示すように蓋側ロック部材
21に本体側ロック部材19が進入する状態となる。この状態で取っ手9を下降させるこ
とに伴って、ロック棒22及び支持板25はガイド棒26Aを案内として下降し、ロック
棒22が本体側ロック部材19と蓋側ロック部材21の孔に進入してロック状態(ロック
位置)となる。この状態が、蓋7が正規閉蓋状態に閉じられた状態であり、蓋7によって
閉蓋検出スイッチ10がON状態になると共に、作動体23によってバネ性作動レバー2
4Aが押されロック検出スイッチ24がON状態となる(図7に示す)。
【0029】
なお、このロック位置から取っ手9を上昇させることによってロック棒22が本体側ロ
ック部材19と蓋側ロック部材21の孔から上方へ脱出して、非ロック位置となる。
【0030】
インターロック機構30は、図6乃至図8に示すように滅菌器本体1の前面板1Aの裏
側に設けたソレノイド32と、アクチュエータ33と、コイルバネ34を備えている。板
状のインターロック解除部材38は、後述のように手動にてインターロック状態を解除す
るためのものである。このソレノイド32への非通電状態ではコイルバネ34によってア
クチュエータ33が作動体23の上方に進出し、作動体23の上昇(復帰)を阻止してロ
ック装置20が蓋7をロック状態に維持するロック維持状態(インターロック状態)とな
り、この状態でインターロック検出スイッチ35のバネ性作動レバー35Aを押すため、
インターロック検出スイッチ35がON作動する。また、ソレノイド32への通電にてコ
イルバネ34を圧縮するようにアクチュエータ33が作動し、作動体23の移動通路(作
動体23が上下動する移動通路)から退避し、作動体23の上昇(復帰)を許可して前記
ロック維持状態を解除する非ロック維持位置となり、インターロック検出スイッチ35が
OFF状態に作動する。
【0031】
次に、チャンバー4及びそれに係る配管系統について、図9に基づき記載する。6Aは
チャンバー4内の底部に配設したシーズヒータ等にて構成した滅菌ヒータで、上方を棚6
を構成するヒータカバー6により被覆することにより、チャンバー4内の底部にヒータ室
6Bを形成している。このヒータカバー6の上に被滅菌物PPを載置し、且つヒータカバ
ー6の前端部と前面開口2を開閉自在に閉塞する蓋7の内面との間に通風用の間隙6Cを
設け、ヒータカバー6の後端部とチャンバー4の後部壁4Aとの間に通風用の間隙6Dを
設けている。
【0032】
60は注水流路であるが、注水及び排水の両方の水が流れるように共用の注排水管を構
成している。注排水管60は、チャンバー4内の下部に開口するように、終端をチャンバ
ー4内の底部に形成したヒータ室6Bに連通開口しており、注排水管60の始端は、貯水
タンク61の水中に開口したコイル状の第1熱交換器62を設けている。チャンバー4と
第1熱交換器62との間の注排水管60には、貯水タンク61側に注排水バルブである第
2電磁弁63を接続し、チャンバー4側にフィルタ装置64を接続している。
【0033】
チャンバー4内に外気を供給する空気供給流路65は、チャンバー4の外側に配置した
第1電磁弁66と、その空気の流れの上流側には、エアーフィルター67と乾燥用ポンプ
である空気圧縮機68とを備えており、空気圧縮機68が運転し、第1電磁弁66を適宜
開いて空気供給流路65からチャンバー4内に外気を供給する。
【0034】
69は、一端を後部壁4Aからチャンバー4内に連通開口し、他端を貯水タング61内
の上方空間で開口した排気流路で、途中に排気バルブである第3電磁弁70と貯水タンク
61内の水中に没するコイル状の第2熱交換部71を接続しており、第2熱交換部71の
一端が貯水タング61内の上方空間に開口している。
【0035】
また、チャンバー4の後部壁4Aの中央部には、チャンバー4内の温度を検出する温度
センサー72を配設すると共に、排気流路69の第3電磁弁70よりチャンバー4側寄り
には圧力計32Bを接続しており、チャンバー4の外周面には、チャンバー4の壁を加熱
するバンド状の乾燥ヒータ73を装着している。
【0036】
74は、滅菌器本体1内の適所に配置した制御手段で、図示しないマイクロコンピュー
タを中心に構成し、チャンバー4内の温度を検出する温度センサー72の検出温度、チャ
ンバー4内の水位検出の水位センサー(図示せず)、並びに予め設定されたプログラムに
従って、滅菌ヒータ6A、乾燥ヒータ73、第1電磁弁66、第2電磁弁63、第3電磁
弁70、空気圧縮機68等への通電を制御し、また、図3に示す操作パネル3に配置した
表示部32等の制御を行うものである。
【0037】
注排水流路60に接続されたフィルタ装置64は、図11及び図12に示すように、前
面開口の円筒状のフィルタ室64Cを形成した本体ケーシング部64Aと、円筒状のフィ
ルタ64Fを取付けたキャップ64Bを備え、この前面開口を通してフィルタ64Fをフ
ィルタ室64Cへ導入するように、キャップ64Bがこの前面開口を塞ぐように、この前
面開口内にネジ結合部64Gにて着脱自在に結合されている。これにより、前端がキャッ
プ64Bに取付けられたフィルタ64Fの後端が、フィルタ室64Cの後壁に形成した環
状の嵌り合い部64Hに嵌り合った状態でフィルタ室64C内に収容保持され、フィルタ
64Fの周囲とフィルタ室64Cの内周壁との間に水が流れる環状間隔が形成される。
【0038】
また、フィルタ室64Cに連通するように本体ケーシング部64Aの後端に形成した接
続部64Dには、チャンバー4と接続される注排水管60の部分がナット64Nによって
ネジ結合され、また、フィルタ64Fの周囲とフィルタ室64Cの内周壁との間に形成さ
れる前記環状間隔に連通するように、本体ケーシング部64Aの側面に形成した接続部6
4Eには、第2電磁弁63と接続される注排水管60の部分がナット64Mによってネジ
結合されている。
【0039】
フィルタ装置64は、滅菌器本体1内に配設される状態であり、図2、図9乃至図12
に示すように、滅菌器本体1の前面板1Aの裏側領域に配置される構成とするために、実
施例ではキャップ64Bが前面板1Aの表側に配置されるように、前面板1Aの裏側に本
体ケーシング部64Aが取付けられている。蓋7を閉じた状態で滅菌器本体1の前面板1
Aと蓋7の裏板7Aとの間の空間に、前端部のキャップ64Bが進入状態に臨む。このた
め、蓋7を閉じた状態ではキャップ64Bが蓋7の裏板7Aに対応し、キャップ64Bの
前端が蓋7の裏板7Aに近接した状態であり、蓋7によって塞がれた状態(覆われた状態
ともいう)である。
【0040】
このため、蓋7を閉じた状態では、蓋7が邪魔になって本体ケーシング部64Aからキ
ャップ64Bを外すことはできない。本体ケーシング部64Aからキャップ64Bが外れ
る状態に近づくまでキャップ64Bを回転させなければ、フィルタ室64Cが外気と連通
することはないため、仮に蒸気滅菌器MKの下方からキャップ64Bを回転させても、直
ぐにキャップ64Bの前端が蓋7の裏板7Aに衝突するため、フィルタ室64Cが外気と
連通することはなく、滅菌動作中に注排水管60を通りフィルタ室64Cからチャンバー
4内の高圧蒸気が漏れ出すことはない。
【0041】
上記の構成において、チャンバー4内に被滅菌物を収納し、蓋7を閉じて蓋7がチャン
バー4の前面開口2を密閉した状態において、蒸気滅菌器MKを運転して、チャンバー4
内を高温高圧状態とし、被滅菌物の滅菌が行なわれる。この被滅菌物の一連の滅菌動作に
ついて述べることとする。滅菌動作の操作に際しては、先ず、電源スイッチSWをオン(
ON)操作することにより、スタンバイ状態となる。この状態でインターロック機構30
のソレノイド32は通電され励磁状態となり、アクチュエータ33は、バネ34に抗して
作動体23の移動通路(上下方向通路)から外れるように図8に示す矢印Y方向へ退避し
、非インターロック位置となる。
【0042】
蓋7を開いて開口2よりチャンバー4内にヒータ6Aを覆うヒータカバー6の上などに
被滅菌物PPをセットして蓋7を閉じる。この状態を保持するために、上記のように、蓋
7の取っ手9を操作してロック装置20によって蓋7をロック状態(ロック位置)とする
。この状態で、上記のように蓋7が閉じたことは閉蓋検出スイッチ10のON動作によっ
て検出され、ロック装置20によって蓋7がロックされた状態は、作動体23によってロ
ック検出スイッチ24がON状態となることによって検出される。
【0043】
このような動作によって達成される閉蓋検出スイッチ10のON状態とロック検出スイ
ッチ24のON状態のアンド(乗算動作)により、高圧蒸気滅菌器MKが運転開始可能状
態となる。この状態において、操作パネル3の表示部32を確認しつつ設定部31によっ
て所期の設定を行なう。このような操作によって、スタンバイ状態での準備が終わる。こ
の準備が終わったスタンバイ状態で、スタートキー39のオン(ON)操作に基づき制御
部74の動作によって、ロック装置20による蓋7のロック状態を維持するようにインタ
ーロック機構30が動作する。
【0044】
即ち、この状態では作動体23は、上記のように、図7及び図8に示すように下降した
位置にあるため、スタートキー39のオン(ON)操作に基づきインターロック機構30
のソレノイド32は非通電となって非励磁状態となり、図8に示すように、アクチュエー
タ33はバネ34によって矢印Y方向とは反対方向へ突出し、作動体23の真上となるよ
うに移動通路(上下方向通路)へ突出する。このため、取っ手9を上方へ操作しても作動
体23が上方へ移動できず、蓋7のロック状態が維持されたインターロック状態を維持す
る。そして、この状態でアクチュエータ33の先端がインターロック検出スイッチ35の
バネ性作動レバー35Aを押すため、インターロック検出スイッチ35をON作動する。
この状態によって蓋7のロック状態表示部32Dが発光すると共に、所期の滅菌モード(
所期の滅菌動作)が開始する。
【0045】
所期の滅菌モード(所期の滅菌動作)が開始することにより、前処理工程であるチャン
バー4内への注水工程が開始する。この注水工程では、排気バルブである第3電磁弁70
は非通電で開いており、注排水バルブである第2電磁弁63に通電して弁を開き、チャン
バー4内と貯水タンク61の水位差によって、貯水タンク61の水が自重にて第2電磁弁
63を通り、フィルタ装置64の接続部64Dからフィルタ64F内へ流入し、フィルタ
64Fの周囲部を通過し接続部64Eから流出してチャンバー4内へ供給される。チャン
バー4内の水位が水位センサーによって検知される所定水位に達したとき、第2電磁弁6
3は非通電となって弁が閉じ、注水工程が終了し、加熱工程へ移行する。
【0046】
加熱工程では、滅菌ヒータ6Aに通電してチャンバー4内に注水した水を加熱して蒸気
を発生させると共に、第3電磁弁70への通電及び非通電制御を行って、チャンバー4内
の空気を排出流路69より外部に排出制御すると共に、温度センサー72にて検出するチ
ャンバー4内の温度が滅菌に必要な所定温度(実施例では121℃)に到達すると、加熱
工程を終了して、この所定温度を維持する様に、第3電磁弁70が通電にて弁が閉じてお
り、滅菌ヒータ6Aへの通電を断続制御し、チャンバー4内を所定温度(実施例では12
1℃)に維持し、これにより被滅菌物3の滅菌処理を行う滅菌工程を行う。この滅菌工程
は、例えば10分実行される。
【0047】
滅菌工程では、予め設定した滅菌タイマーにより所定時間滅菌処理を行い、これが終了
すると排気工程に移行する。排気工程では、初期に第3電磁弁70は通電にて弁が閉じて
おり、第2電磁弁63へ通電して弁を開き、この状態で、滅菌工程においてチャンバー4
内が高圧になっていることにより、この圧力によってチャンバー4内の水がフィルタ装置
64及び第2電磁弁63を経由するように注排水流路60を通り、第1熱交換器62で冷
却されつつ貯水タンク61内へ排水される。一方、乾燥ヒータ73へ適宜通電すると共に
、排水時間が経過したとき、第2電磁弁63を非通電として弁を閉じると共に、第3電磁
弁70を非通電として弁を開き、排気処理を行う。
【0048】
このような排水排気処理を行う排気工程が終了すると、第3電磁弁70は非通電を維持
して弁を開いた状態でもって、空気圧縮機68が作動し、かつ第1電磁弁66に通電して
弁を開き、空気供給流路65からチャンバー4内に外気を供給すると共に、排出流路69
からチャンバー4内の空気を排出しつつ、所定時間チャンバー4内の乾燥処理を行う。こ
のとき滅菌ヒータ6A及び乾燥ヒータ73に断続的に通電され、空気圧縮機68から送ら
れる外気が空気供給流路65の空気出口よりチャンバー4内へ流出し、滅菌ヒータ6A及
び乾燥ヒータ26によるチャンバー4内の空気加熱によって、被滅菌物PPやチャンバー
4の内面を乾燥処理する乾燥工程を行なう。乾燥工程ではチャンバー4内の空気は、一部
が排出流路69より貯水タング61内の第2熱交換部71で冷却されつつ貯水タング61
内の上部空間に排出される。一方、チャンバー4内の空気の他の部分は、空気供給流路6
5からチャンバー4内に供給される外気と共に滅菌ヒータ6Aの周囲を通って加熱されな
がらチャンバー4内を循環しつつ、上記同様の流れをする。この乾燥工程は、例えば30
分実行される。
【0049】
制御部74の動作によってこの乾燥工程による乾燥処理が終了すると、滅菌ヒータ6A
及び乾燥ヒータ73への通電を終了し、所期の滅菌モード(所期の滅菌動作)が終了する
。所期の滅菌モード(所期の滅菌動作)が終了したとき、インターロック機構30のソレ
ノイド32は通電され励磁状態となり、アクチュエータ33は、バネ34に抗して作動体
23の移動通路(上下方向通路)から外れるように図8に示す矢印Y方向へ退避して非イ
ンターロック位置となる。このようにインターロック機構30によるインターロック状態
が解除された状態で、取っ手9を上方へ引き上げる操作によって、取っ手9と共にロック
棒22が本体側ロック部材19と蓋側ロック部材21の孔から上方へ脱出して、非ロック
位置となる。この状態で取っ手9を引いて蓋7を開くことができ、被滅菌物を取り出すこ
とができる。
【0050】
なお、所期の滅菌モード(所期の滅菌動作)が終了した後も、所定時間、第3電磁弁7
0は非通電を維持して弁を開いた状態とすると共に、第1電磁弁66と空気圧縮機68に
通電して排気状態を維持している。なお、この所定時間経過後も第3電磁弁70は非通電
を維持して弁を開いた状態とする。
【0051】
上記のように、所期の滅菌モード(所期の滅菌動作)の実行中は、ロック装置20及び
インターロック機構30によって、蓋7は閉止状態を維持されているため、取っ手9を操
作して蓋7を開くことができない。そして、上記のようにフィルタ装置64のキャップ6
4Bの前端が蓋7の裏板7Aに近接した状態であり、蓋7によって塞がれた状態(または
覆われた状態ともいう)であるため、悪戯または誤操作によって本体ケーシング部64A
からキャップ64Bを外すことはできず、チャンバー4内の高圧蒸気が漏れ出すことはな
く、安全である。
【0052】
キャップ64Bを外してフィルタ装置64の点検、フィルタ64Fの目詰まりの清掃や
交換等を行なうためには、上記のように所期の滅菌モード(所期の滅菌動作)が終了した
後の安全な状態か、または蒸気滅菌器MKの休止している安全状態において、蓋7を開い
た状態で滅菌器本体1の前面側からキャップ64Bを外すことにより行なうことができる

【0053】
なお、上記のように、滅菌モードが開始して行われる所期の滅菌モード(所期の滅菌動
作)の動作中はインターロック状態であるが、この状態において停電した場合は、インタ
ーロック機構30のソレノイド32は非通電状態となる。ソレノイド32の非通電によっ
て、図8に示すようにアクチュエータ33が作動体23の上昇を阻止し、蓋7が開くこと
を阻止するインターロック状態を維持した状態であり、取っ手9を引いても蓋7を開くこ
とができない。このため、チャンバー4内の高圧蒸気が漏れ出すことはなく安全である。
【0054】
このインターロック状態を強制的に手動解除するためには、蓋7の下側空間から滅菌器
本体1の底部に形成した挿入口51へ特別な工具50を挿入して、手動にて強制的にコイ
ルバネ34に抗してインターロック解除部材38を図8で反時計回りに回動させ、アクチ
ュエータ33が作動体23の真上位置から外れるように、図8で示す矢印Yのように左方
へ移動させ退避させれば、インターロックが解除される。このインターロックの解除によ
って、取っ手9を上方へ引き上げる操作によって、取っ手9と共にロック棒22が本体側
ロック部材19と蓋側ロック部材21の孔から上方へ脱出して、非ロック位置となる。こ
の状態で取っ手9を引いて蓋7を開くことができ、被滅菌物を取り出すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明に係る蒸気滅菌器は、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲での変更形態は、本
発明の範囲であり、上記実施例に示した構成に限定されず、上記同様の作用をすることが
できる蒸気滅菌器の範囲において種々の形態を包含するものである。
【符号の説明】
【0056】
1・・・・本体の外ケース
2・・・・前面開口
3・・・・被滅菌物
4・・・・チャンバー
6・・・・ヒータカバー
6A・・・滅菌ヒータ
6B・・・ヒータ室
7・・・・・蓋
7A・・・・蓋の裏板
8・・・・環状パッキン
10・・・閉蓋検出スイッチ
11・・・閉蓋検出スイッチのアクチュエータ
12・・・バネ性作動レバー
13・・・スライドピース
13A・・係止部
14・・・筒状の支持体
15・・・作動部
16・・・コイル状の第1付勢バネ
17・・・支持体
18・・・保持部
19・・・本体側ロック部材
20・・・ロック装置
21・・・蓋側ロック部材
22・・・ロック棒
23・・・作動体
24・・・バネ性作動レバー
25・・・支持板
26A・・ガイド棒
30・・・インターロック機構
32・・・ソレノイド
33・・・アクチュエータ
35・・・インターロック検出スイッチ
36・・・軸支持部
37・・・付勢バネ
38・・・インターロック解除部材
50・・・インターロック解除工具
50A・・作用部
51・・・挿入部
52・・・固定部材
53・・・スリット状の開口
60・・・注排水管
61・・・貯水タンク
63・・・注排水バルブ
64・・・フィルタ装置
64A・・フィルタ装置の本体ケーシング部
64B・・フィルタ装置のキャップ
64C・・フィルタ装置のフィルタ室
64F・・フィルタ装置のフィルタ
65・・・注排水流路
66・・・給気バルブ
67・・・エアーフィルター
68・・・空気圧縮機
69・・・排出通路
70・・・排気バルブ
73・・・乾燥ヒータ
74・・・制御手段
MK・・・高圧蒸気滅菌器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋によって開閉される前面開口を形成したチャンバーが滅菌器本体に設けられ、前記チ
ャンバー内に収納された被滅菌物を高圧蒸気下で滅菌する蒸気滅菌器において、前記チャ
ンバー内に注水する注水流路を流れる水がフィルタを通過するフィルタ装置が前記滅菌器
本体内に設けられ、前記フィルタ装置は、前面開口のフィルタ室を形成した本体ケーシン
グ部と、前記フィルタ室に前記フィルタの収容取り出しを行なうために前記前面開口を塞
ぐように前記本体ケーシング部に組み合わされたキャップを備え、前記キャップは、前記
滅菌器本体から前方ヘ突出状態に配置され、前記蓋を閉じた状態で前記蓋によって塞がれ
ることを特徴とする蒸気滅菌器。
【請求項2】
蓋によって開閉される前面開口を形成したチャンバーが滅菌器本体に設けられ、前記チ
ャンバー内に収納された被滅菌物を高圧蒸気下で滅菌する蒸気滅菌器において、前記チャ
ンバー内に注水する注水流路を流れる水がフィルタを通過するフィルタ装置が前記滅菌器
本体内に設けられ、前記フィルタ装置は、前面開口のフィルタ室を形成した本体ケーシン
グ部と、前記フィルタ室に前記フィルタの収容取り出しを行なうために前記フィルタ室の
前面開口に着脱自在に組み合わされたキャップを備え、前記キャップは、前記滅菌器本体
から前方ヘ突出状態に配置され、前記蓋を閉じた状態で前記キャップの前端が前記蓋の裏
面に近接した状態であることを特徴とする蒸気滅菌器。
【請求項3】
前記フィルタは、筒状をなし前端が前記キャップに取付けられ後端が前記フィルタ室の
後壁に形成した嵌り合い部に嵌り合った状態で前記フィルタと前記フィルタ室の周囲壁と
の間に水が流れる間隔が形成され、前記本体ケーシング部の後端には前記注水流路と前記
フィルタ内が連通する接続部を備え、前記本体ケーシング部の側面には前記水が流れる間
隔と前記注水流路が連通する接続部を備え、前記キャップが前記滅菌器本体の前面板から
前記蓋と前記前面板の間隔内に進出したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
の蒸気滅菌器。
【請求項4】
前記蓋は、滅菌動作中はインターロック装置によって閉止状態に保持されることを特徴
とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蒸気滅菌器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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