説明

蒸気発生装置

【課題】蒸気発生装置各部内壁のいたる箇所において発生する結露水滴をスチーム釜へ復水させることができるようにするとともに、ノズル内に結露水滴が入り込むのを防止できるようにすることで、ノズルから蒸気とともに高温の結露水滴が飛散することを防止し、安全に使用することができる蒸気発生装置の提供を図る。
【解決手段】液体を貯留させるとともにその液体を加熱して蒸気を発生させるスチーム釜と、該スチーム釜内で発生した蒸気を外部へ導くとともに結露水滴をスチーム釜へ戻す伝達復水管と、蒸気を外部へ放出するノズル部と、伝達復水管に設けた開口部とノズル部とを接続するノズル接続管からなる蒸気発生装置において、伝達復水管の一端をスチーム釜上部に接続するとともに他端をスチーム釜下部に接続し、該伝達復水管の上方から下方にかけて傾斜を設け、且つ、その所定の中間位置に開口部を設けた構成からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は蒸気発生装置に関し、詳しくは該装置内で発生した結露水滴が蒸気とともに飛散するのを防止する蒸気発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スチーム釜によって発生させた蒸気を外界へ排出する蒸気発生装置において、発生した蒸気がノズルから排出されるまでの間に外界の温度によって冷やされることにより、装置各部内壁のいたる箇所において結露水滴が発生する。かかる場合に、その内壁に表面張力で付着したままの状態にある結露水滴は高温であって、蒸気の排出する圧力により蒸気とともに外界へ飛散することが多々あり、使用態様によっては火傷や衣類への染み等の危険があった。
【0003】
そのような危険を防止するため、特開平8−299862号公報に示すような、蒸気の出口付近に蒸気を通す薄幕を張って水滴の飛散を防ぐ装置も開発されている。しかしながら、かかる装置の場合に、該薄幕が蒸気の水分により目詰まりを起こして蒸気が排出されにくくなることが多々あり、その度に薄幕を交換する等のメンテナンス作業が必要となって、大変煩雑である。
【0004】
そこで、特開2002−253340号公報に示すような、蒸気噴出ノズルに復水部材を設けて、発生した結露水滴を給水タンク内に戻す構造が発明されている。しかしながら、かかる復水部材の構造が複雑であって、製造・組立費用の面で高コストとなってしまい、実用性が低い。さらに、噴出ノズルにおける結露水滴の復水のみを目的としたものであって、スチーム流路内の結露水滴に対しては何ら対策が採られておらず、結局、水滴の飛散の危険性は残されたままである。
【0005】
また、特開2002−209971号公報に示すように、蒸気の伝達管にさらに結露復水管を設けるとともに、該結露復水管の垂直部分の途中にノズルを設置することで、発生した結露水滴を液体の貯留室に戻す構造が発明されている(図6)。かかる構造によれば、蒸気が複数の壁に当たって複雑な流れとなり、蒸気によって運ばれた結露水滴は、蒸気が壁に当たる際にその壁に付着することとなるため、確かにノズル内へ結露水滴の入り込むことが少なくなる。しかしながら、結露復水管の垂直部分内壁に付着した結露水滴は、その内壁を伝って下方へ落ちる際にノズル内へ入り込む可能性が多々あり、また、ノズル内で発生した結露水滴に対しては何ら対策が採られておらず、したがって水滴の飛散の危険性を全く排除するには至っていない。
【特許文献1】特開平8−299862号公報
【特許文献2】特開2002−253340号公報
【特許文献3】特開2002−209971号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑み、スチーム釜内で発生した蒸気を伝達覆水管を介してノズルから吐き出す場合に、蒸気発生装置各部内壁のいたる箇所において発生する結露水滴を蒸気の流れに逆らうことなくスチーム釜へ復水させることができるようにするとともに、ノズル内に結露水滴が入り込むのを防止できるようにし、且つ、ノズル内に入り込んだ結露水滴をも復水させることができるようにすることで、ノズルから蒸気とともに高温の結露水滴が飛散することを防止し、安全に使用することができる蒸気発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明は、液体を貯留させるとともにその液体を加熱して蒸気を発生させるスチーム釜と、該スチーム釜内で発生した蒸気を外部へ導くとともに結露水滴をスチーム釜へ戻す伝達復水管と、蒸気を外部へ放出するノズル部と、伝達復水管に設けた開口部とノズル部とを接続するノズル接続管からなる蒸気発生装置において、伝達復水管の一端をスチーム釜上部に接続するとともに他端をスチーム釜下部に接続し、該伝達復水管の上方から下方にかけて傾斜を設け、且つ、その所定の中間位置に開口部を設けた構成となっている。
【0008】
また、本発明は、前記ノズル接続管が、開口部からノズル部に向け上向き傾斜を設けて設置されている構成とすることができる。
【0009】
さらに、本発明は、前記開口部の全周または上方部において、伝達復水管内へ向け突起を設けた構成を採用することができる。
【0010】
またさらに、本発明は、前記ノズル部において、ノズル接続管における蒸気吐出口の吐出方向に壁部を設け、該蒸気吐出口から蒸気とともに吐出された結露水滴が該壁部に当たるようにした構成を採ることもできる。
【0011】
さらにまた、本発明は、前記ノズル部にノズル復水管を設け、該ノズル復水管を伝達復水管に設けた第二開口部に接続することで、ノズル部内で発生した結露水滴が伝達復水管を介してスチーム釜に戻るようにした構成を採用することができる。
【0012】
そしてまた、本発明は、前記ノズル復水管が、第二開口部からノズル部に向け上向き傾斜を設けて設置されている構成とすることもできる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る蒸気発生装置によれば、伝達復水管の上方から下方にかけて傾斜を設けたことで、伝達復水管の内壁に付着した結露水滴は、その所定の中間位置に設けた開口部に入り込むことなく、該内壁を伝って水滴の重みで下方へ流れてスチーム釜内に戻ることとなって、蒸気とともに外界へ飛散することを確実に防止することができる。
【0014】
また、本発明に係る蒸気発生装置によれば、上記の通り伝達復水管の上方から下方にかけて傾斜を設けるという構造を採用しており、簡単な構造であって、メンテナンスも不要で作業性も容易となり、かつ、低コストで実現することが可能となる。
【0015】
さらに、本発明の蒸気発生装置によれば、開口部の全周または上方部において伝達復水管内へ向け突起を設けた構造を採用することにより、該開口部からノズル部内への結露水滴の侵入を確実に防止することができ、また、万が一ノズル部内に結露水滴が侵入した場合であっても、ノズル接続管における蒸気吐出口の吐出方向に壁部を設けて該蒸気吐出口から蒸気とともに吐出された結露水滴が該壁部に当たるようにした構造を採ることにより、ノズルからの結露水滴の飛散を確実に防止することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る蒸気発生装置1は、スチーム釜2で発生した蒸気Sをノズル部7へ送り出すとともに発生した結露水滴W1をスチーム釜2へ戻すための伝達復水管4について、その上方から下方にかけて傾斜を設けたことで、伝達復水管4内壁に付着した結露水滴W1の開口部5からノズル部7への侵入を防止するようにしたことを最大の特徴とする。以下、本発明に係る蒸気発生装置1の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明にかかる蒸気発生装置1の実施形態の外観を示す概略図であり、図2は、本発明にかかる蒸気発生装置1の実施形態を示す断面図である。該蒸気発生装置1は、液体Wを貯留させるとともにその液体Wを加熱装置3により加熱して蒸気Sを発生させるスチーム釜2と、該スチーム釜2内で発生した蒸気Sを外部へ導くとともに結露水滴W1をスチーム釜2へ戻す伝達復水管4と、蒸気Sを外部へ放出するノズル部7と、伝達復水管4に設けた開口部5とノズル部7とを接続するノズル接続管9からなる。
【0018】
伝達復水管4の一端は、スチーム釜2の上部の蒸気導入口2aに接続され、一方、伝達復水管4の他端は、スチーム釜2の下部の復水口2bに接続される。すなわち、伝達復水管4は、スチーム釜2から出発しスチーム釜2へ到達するという循環構造となっている。蒸気導入口2aに接続された伝達復水管4は、所定の位置で屈曲し、下方向へ垂延される。その垂延される際、上方から下方にかけて傾斜が設けられる。そのようにして下方向へ垂延された伝達復水管4は、再び所定の位置で屈曲し、復水口2bに接続される。スチーム釜2内で発生した蒸気Sは、蒸気導入口2aから伝達復水管4内を通過してノズル部7へと導かれる。
【0019】
尚、図面では、スチーム釜2の上面に蒸気導入口2aを設けて伝達復水管4の一端を接続し、該伝達復水管4を二度屈曲させ下方向へ垂延して、再び二度屈曲させてスチーム釜2の下面に設けた復水口2bに伝達復水管4の他端を接続する構造を採用した場合を示しているが、かかる形態に限定されるものではなく、例えば、スチーム釜2の側面上部に蒸気導入口2aを設けて伝達復水管4の一端を接続し、該伝達復水管4を一度屈曲させ下方向へ垂延す構造や、下方向に垂延された伝達復水管4を一度だけ屈曲させて、スチーム釜2の側面下部に設けた復水口2bに該伝達復水管4の他端を接続する構造などを採用することも可能である。
【0020】
伝達復水管4の所定の中間位置には、蒸気Sをノズル部7へ送り出すための開口部5が設けられている。かかる開口部5は、上記下方向へ垂延された伝達復水管4の上部中間位置に設けることとなる。すなわち、該伝達復水管4は循環構造となっており、スチーム釜2内の液体Wの水面と同レベルで伝達復水管4内にも液体Wが貯留されるため、蒸気Sを開口部5からノズル部7へ送り出すためには、その液体Wの水面よりも上部に開口部5が位置する必要があるからである。そしてまた、傾斜が設けられた伝達復水管4の上面側を天井面、下面側を床面とすると、開口部5は天井面に設けられる。床面に開口部5を設けた場合には、かえって結露水滴W1が開口部5から侵入しやすくなるからである。下方向へ垂延された伝達復水管4の天井面における中間位置であって液体Wの水面より上部であれば、開口部5の位置に限定はない。
【0021】
開口部5からノズル部7へ蒸気Sを送り出すべく、該開口部5にはノズル接続管9が接続されている。接続の際には、該ノズル接続管9が開口部5からノズル部7へ向けて上向き傾斜を設けて設置される構造とすることが最適である。蒸気Sがノズル接続管9を通過する以上、その内壁にも結露水滴W1が付着あるいは発生することとなるが、かかる構造とすることにより、ノズル接続管9の内壁に付着・発生した結露水滴W1は、その傾斜を利用して自らの重みで伝達復水管4まで流れ落ちることとなり、ノズル部7内への侵入を防止することが可能となる。
【0022】
尚、図3に示すように、開口部5において、その全周または上部に伝達復水管4内へ向けた突起6を設ける構造を採用することができる。かかる構造を採用することにより、伝達復水管4の内壁に付着した結露水滴W1が、開口部5からノズル接続管9内へ侵入し難くなる。すなわち、開口部5の上方に付着した結露水滴W1が伝達復水管4内壁を伝って開口部5まで流れてきた場合であっても、突起6があることにより、該突起6を伝って開口部5を避けつつ流れ落ちることとなる。
【0023】
ノズル接続管9の先端には、蒸気Sを外部へ放出するためのノズル部7が接続される。伝達復水管4から開口部5を介してノズル接続管9に導かれた蒸気Sは、ノズル接続管9先端の蒸気吐出口9aからノズル部7内へ吐き出され、最終的にノズル部7に備えられているノズル8から外部へ放出される。蒸気Sが蒸気吐出口9aからノズル部7内へ導かれる際、蒸気Sの勢いによりノズル接続管9の内壁に付着した結露水滴W1が蒸気Sとともに吐き出されてしまう場合もあるため、ノズル部7における蒸気吐出口9aからの蒸気Sの吐出方向に壁部7aを設けることが望ましい。かかる構造とすることで、蒸気吐出口9aから蒸気Sとともに吐き出された結露水滴W1が、蒸気Sの勢いで該壁部7aに当たってノズル部7内壁に付着することとなって、ノズル8から結露水滴W1が外部へ飛散されるのを防止することができる。
【0024】
ノズル部7内においても結露水滴W1は発生し、また、上述の通り壁部7aに当たってノズル部7内壁に付着する結露水滴W1も存在する。したがって、かかる結露水滴W1をスチーム釜2へ復水させるために、ノズル部7にノズル復水管10を設ける構造を採用することができる。上記復水という目的を達成するべく、該ノズル復水管10は、図面に示されている通り、ノズル部7における最下位の箇所に設けられることが好ましい。そして、該ノズル復水管10の一端は、伝達復水管4に設けられた第二開口部11に接続される。かかる構造とすることで、ノズル部7内の結露水滴W1は、ノズル復水管10を通過して第二開口部11を介して伝達復水管4内へ流れ落ち、スチーム釜2へ復水されることとなる。
【0025】
尚、ノズル復水管10の接続の際には、第二開口部11からノズル部7へ向けて上向き傾斜を設けて設置される構造とすることが最適である。かかる構造とすることにより、ノズル部7内の結露水滴W1がノズル復水管10を通過する際、その傾斜を利用して自らの重みによって伝達復水管4までスムーズに流れ落ちさせることが可能となる。
【作用】
【0026】
次いで、本発明にかかる蒸気発生装置1における蒸気Sと結露水滴W1の流れについて図面に基づいて説明する。
【0027】
図4は、本発明にかかる蒸気発生装置1の伝達復水管4及びノズル部7付近における蒸気Sと結露水滴W1の流れを示す説明図である。スチーム釜2内で発生した蒸気Sは、蒸気導入口2aから伝達復水管4内へ導かれる。そして、一度あるいは二度の屈曲を経て伝達復水管4内を通過してきた蒸気Sは、該伝達復水管4に設けられた開口部5からノズル接続管9へ導かれ、蒸気吐出口9aからノズル部7内へと導かれる。ノズル部7内に入った蒸気Sは、壁部7aに当たって方向を変えつつノズル8へ到達し、該ノズル8から外部へ放出される。このように、蒸気Sがスチーム釜2を出発してからノズル8に到達するまでには、何度も方向転換させられることとなる。したがって、蒸気Sの勢いで共に運ばれた結露水滴W1は、方向転換のたびに各所で壁面に激突してその壁面に付着し、最終的にノズル8には結露水滴W1を含まない蒸気Sのみが到達することとなるため、火傷等の危険性のない安全な蒸気Sを外部へ放出することが可能となる。
【0028】
各所で付着あるいは発生した結露水滴W1は、伝達復水管4を介してスチーム釜2へ戻される。すなわち、ノズル接続管9の内壁に付着・発生した結露水滴W1は、該ノズル接続管9自体の傾斜を利用して自らの重みで伝達復水管4まで流れ落ちて、最終的にスチーム釜2に復水する。ノズル部7内に付着・発生した結露水滴W1は、該ノズル部7における最下位の箇所まで自らの重みで流れ落ち、そこへ接続されているノズル復水管10を通過して第二開口部11を介して伝達復水管4内へ流れ落ちて、最終的にスチーム釜2に復水することとなる。
【0029】
伝達復水管4内に付着・発生した結露水滴W1は、該伝達復水管4内壁を伝って自らの重みにより流れ落ちて、伝達復水管4内に貯留されている液体Wに同化し、最終的にスチーム釜2に復水することとなる。そのとき、伝達復水管4には傾斜が設けられているため、伝達復水管4の天井面に付着・発生した結露水滴W1であっても、鉛直方向に流れ落ちることとなり、すなわち天井面から床面の最下位付近まで内壁を伝って流れ、その後に床面側を伝って貯留されている液体Wまで流れ落ちることとなる。
【0030】
上記伝達復水管4内における結露水滴W1の流れについて、図5において従来と比較して示している。図5(a)に示す通り、従来のように伝達復水管4を垂直に設置した場合、伝達復水管4内に付着・発生した結露水滴W1は内壁を伝って鉛直方向に流れ落ちるため、開口部5の上方に付着・発生した結露水滴W1であればそのまま開口部5に向けて一直線に流れ落ちることとなって、該開口部5からノズル接続管9への結露水滴W1の侵入を防ぐことはできない。尚、図面において、伝達復水管4内における開口部5から侵入する危険のある結露水滴W1が付着する部分を、危険域Dとして示す。
【0031】
これに対し、傾斜を設けて設置する本発明にかかる伝達復水管4によれば、開口部5の上方に付着・発生した結露水滴W1であっても開口部5まで一直線に流れ落ちることはなく、伝達復水管4の天井面から床面の最下位付近まで内壁を伝って流れ、その後に床面側を伝って流れ落ちる格好となる。すなわち、断面的に見れば、図5(b)に示す通り、蒸気Sは開口部5を避けるようにその外側を通過して流れ落ちることとなる。したがって、図面に示すように、伝達復水管4内における危険域Dの面積が従来と比較して明らかに少なくなり、よって開口部5からノズル接続管9に侵入する結露水滴W1はほとんどなくなる。これは、本発明にかかる伝達復水管4に傾斜を設けたことによる最大の効果である。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、蒸気を発生する装置という性質上、医療関連機器、加湿器やアイロン等の電気機器、美顔器等の美容関連機器など、蒸気を必要とする様々な用途に利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明にかかる蒸気発生装置の実施形態の外観を示す概略図である。
【図2】本発明にかかる蒸気発生装置の実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明にかかる蒸気発生装置の開口部に突起を設けた状態を示す拡大断面図である。
【図4】本発明にかかる蒸気発生装置の伝達復水管及びノズル部付近における蒸気と結露水滴の流れを示す説明図である。
【図5】本発明にかかる蒸気発生装置の伝達復水管内における結露水滴の流れを示す比較説明図である。
【図6】従来における同型の蒸気発生装置を示す断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 蒸気発生装置
2 スチーム釜
2a 蒸気導入口
2b 復水口
3 加熱装置
4 伝達復水管
5 開口部
6 突起
7 ノズル部
7a 壁部
8 ノズル
9 ノズル接続管
9a 蒸気吐出口
10 ノズル復水管
11 第二開口部
D 危険域
S 蒸気
W 液体
W1 結露水滴


【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯留させるとともにその液体を加熱して蒸気を発生させるスチーム釜と、該スチーム釜内で発生した蒸気を外部へ導くとともに結露水滴をスチーム釜へ戻す伝達復水管と、蒸気を外部へ放出するノズル部と、伝達復水管に設けた開口部とノズル部とを接続するノズル接続管からなる蒸気発生装置において、伝達復水管の一端をスチーム釜上部に接続するとともに他端をスチーム釜下部に接続し、該伝達復水管の上方から下方にかけて傾斜を設け、且つ、その所定の中間位置に開口部を設けて成ることを特徴とする蒸気発生装置。
【請求項2】
前記ノズル接続管が、開口部からノズル部に向け上向き傾斜を設けて設置されていることを特徴とする請求項1に記載の蒸気発生装置。
【請求項3】
前記開口部の全周または上方部において、伝達復水管内へ向け突起を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸気発生装置。
【請求項4】
前記ノズル部において、ノズル接続管における蒸気吐出口の吐出方向に壁部を設け、該蒸気吐出口から蒸気とともに吐出された結露水滴が該壁部に当たるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3に記載の蒸気発生装置。
【請求項5】
前記ノズル部にノズル復水管を設け、該ノズル復水管を伝達復水管に設けた第二開口部に接続することで、ノズル部内で発生した結露水滴が伝達復水管を介してスチーム釜に戻るようにしたことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の蒸気発生装置。
【請求項6】
前記ノズル復水管が、第二開口部からノズル部に向け上向き傾斜を設けて設置されていることを特徴とする請求項5に記載の蒸気発生装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2006−84068(P2006−84068A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−267306(P2004−267306)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【出願人】(501415523)株式会社ディード (11)
【出願人】(000209027)瀧川株式会社 (3)
【Fターム(参考)】