蓄光・蛍光成形体を表面に埋設した蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品及びその製造方法。
【課題】加熱や衝撃を繰り返し受けても蓄光・蛍光成形体が容易にコンクリートブロックから剥離しない蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を提供する。又、低コストで生産性に優れた製造方法を提供する。
【解決手段】蓄光・蛍光成形体2とコンクリートブロック1内のアンカーが、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内に挿入されたアンカー基部4aと凹部との隙間を充填する接合材を介して接合された構成により、蓄光・蛍光成形体がアンカーと共にコンクリートブロックと一体化された構造の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品。アンカー基部としてナットを用い、ナットを前記凹部に挿入し、接着材で蓄光・蛍光成形体と接合して一体化させ、ナットにアンカー本体としてのボルトを螺合し、型枠内にコンクリートを充填後、加熱状態でセメント硬化させて製造する蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法。
【解決手段】蓄光・蛍光成形体2とコンクリートブロック1内のアンカーが、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内に挿入されたアンカー基部4aと凹部との隙間を充填する接合材を介して接合された構成により、蓄光・蛍光成形体がアンカーと共にコンクリートブロックと一体化された構造の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品。アンカー基部としてナットを用い、ナットを前記凹部に挿入し、接着材で蓄光・蛍光成形体と接合して一体化させ、ナットにアンカー本体としてのボルトを螺合し、型枠内にコンクリートを充填後、加熱状態でセメント硬化させて製造する蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日中に蓄光し夜間等の暗闇で蛍光を発する蓄光・蛍光成形体をコンクリートブロック表面に埋設した蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
日中に蓄光し、夜間、蛍光を発する蓄光・蛍光性能を有する蓄光・蛍光成形体をコンクリートブロック表面に埋設した蓄光・蛍光成形体コンクリート製品は、例えば、公園内の歩道と自転車道を区分する境界ライン等に敷設し、夜間における視認性の向上と安全性を考慮した用途などに用いられている。
ここで、蓄光・蛍光成形体とは、例えば、蓄光性蛍光体を混入してなる樹脂成形体又は樹脂と無機フィラーの混合成形体又はコンクリート硬化体を意味する。
【0003】
蓄光・蛍光成形体をコンクリートブロック表面に埋設した蓄光・蛍光成形体コンクリート製品としては、従来、例えば、特開平10−208155号に平板状の蓄光標章部を単純にコンクリートに埋めこんだ製品が記載されている。しかしながら、この構成では蓄光標章部に車の乗入れやローラスケートなどによる衝撃を繰り返し受けた場合、この衝撃により蓄光標章部の損傷や剥離の問題が発生し易い。
【0004】
蓄光・蛍光成形体がコンクリートから剥離する課題に対しては、特開2002−155609号に、蓄光成形体の形状を、発光部と、コンクリートへの埋設部と、その埋設部に切条又は孔を設けた形状とし、型枠内に蓄光成形体をセットし、コンクリートを型枠内に装填し、つき固めることによりこの切条又は孔にコンクリートが添接又は進入して密着係止された蓄光成形体埋設のコンクリート製品が記載されている。
【0005】
しかしながら、この製品においては、蓄光成形体の形状は発光部と埋設部とからなり、形状が複雑であることに加え埋設部に切条又は孔を設ける必要があり、加工工程を要し、コスト高にもなる。又、蓄光成形体自体が高価であり、埋設部を設けることは大幅なコスト高となる。更に、単純形状の平板状の蓄光成形体を用いることは出来ない。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明は、上記した従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄光・蛍光成形体が種々の衝撃を繰り返し受けてもコンクリートブロックから剥離しない蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を提供することにある。特に、単純形状である平板状の蓄光・蛍光成形体であってもコンクリートブロックから容易に剥離しない蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を提供することにある。
【0007】
又、夏期において、歩道など70℃近辺まで高温化することがあっても、歩道に敷設された蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の蓄光・蛍光成形体がコンクリートブロックから剥離しない蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を提供することにある。更に、低コスト化を可能とする構造の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を提供することにある。
【0008】
更に又、低コストで生産性に優れ、品質の安定した蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明によれば、コンクリートブロックの表面に蓄光・蛍光成形体を埋設した蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品において、蓄光・蛍光成形体とコンクリートブロック内のアンカーが、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内に挿入されたアンカー基部と凹部との隙間を充填する接合材を介して接合され、蓄光・蛍光成形体がアンカーと共にコンクリートブロックと一体化されていることを特徴とする蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品が提供される。
【0010】
本発明においては、前記アンカーがアンカー基部とアンカー基部とは別体のアンカー本体からなり、アンカー基部がナットであって、アンカー本体がボルトであることが好ましい。又、前記コンクリートブロックが蓄光・蛍光成形体が膨張した加熱状態下でセメント硬化されて形成されたコンクリートブロックであることが好ましい。
【0011】
本発明の製造方法によれば、アンカーを接合した蓄光・蛍光成形体を型枠内にセットし、コンクリートを型枠内に入れ、セメント硬化させた後、脱型して製造する蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法であって、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内にアンカー基部を挿入し、次いでアンカー基部と凹部との隙間に接合材を注入して充填し、硬化させて蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を接合する工程と、蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の表面を形成する型枠底面の所定の位置に両面テープを介して蓄光・蛍光成形体を押圧して取付ける工程と、型枠内にコンクリートを充填後、型枠と共に加温室内に入れ、加温状態でセメントを硬化させる工程を少なくとも有していることを特徴とする蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法が提供される。
【0012】
本発明の製造方法においては、前記アンカーが、アンカー基部としてのナットとアンカー本体としてのボルトからなり、前記蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を接合後、アンカー本体をアンカー基部に螺合し、一体化させてアンカーを形成することが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品について、実施形態の1例を説明するが、本発明は、これらに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、各種変更が可能であり、又、種々の修正、改良を加え得るものである。
【0014】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6を、その断面図である図1に基づいて説明する。本実施例においては、アンカーがアンカー基部としてのナットとアンカー本体としてのボルトから構成される例について示す。コンクリートブロック1に埋設された蓄光・蛍光成形体2がその裏面に凹部3を有し、その凹部3に挿入されたナット4aがナット4aと凹部3との隙間に充填された接合材5によって蓄光・蛍光成形体2と接合され、更に、ナット4aにボルト4bを螺合して接続してアンカーを構成し、蓄光・蛍光成形体2が接合材5とアンカー4を構成するナット4a及びボルト4bとを介してコンクリートブロック1と一体化された構造の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6である。
【0015】
図2に本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6の斜視図を示す。又図3に複数の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6を縦列して敷設した例を示す。
【0016】
次に、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法の実施形態の1例について説明する。本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6の製造方法は次の(a)工程〜(j)工程によって製造される。順次(a)工程から説明する。
【0017】
(a)工程;蓄光・蛍光成形体2とアンカー基部4aを一体化させる工程。図4及び図5に裏面2bに凹部3を有する平板状の蓄光・蛍光成形体2を示す。凹部3の形成は蓄光・蛍光成形体2の成形時に型枠により形成させることがコスト安となり好ましい。勿論、切削によって形成させてもよい。
【0018】
この凹部3を有する面2bを上にして凹部3内に図7に示すナット4aを挿入する。凹部3にナット4aを挿入した状態の断面図を図6に示す。次いで、ナット4aと凹部3の隙間に接着樹脂5を入れ硬化させ、平面図の図9に示すとおり、蓄光・蛍光成形体2とナット4aとを接着樹脂5を介して一体化させる。
【0019】
(b)工程;図10に示す通り、蓄光・蛍光成形体2の表面2aに両面テープ7を貼着する。勿論、蓄光・蛍光成形体2とナット4aとを接着樹脂5を介して一体化させる工程の前に予め両面テープ7を貼着してもよい。(c)工程;鉄板製の型枠の底板、即ち蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6の表面6aを形成する底板8a面において、蓄光・蛍光成形体2が位置する面に対応する個所をバーナーで炙り、予め加熱する。
【0020】
(d)工程;型枠8内に図12に示す位置決め用板9を挿入する。位置決め用板9には蓄光・蛍光成形体2の埋設位置を設定する開口部9a、9a、9aが設けられている。(e)工程;位置決め用板9の開口部9aに(a)工程と(b)工程で製作した蓄光・蛍光成形体を挿入し、押圧し、型枠底板8a面に蓄光・蛍光成形体2を両面テープ7を介して接着する。
【0021】
(f)工程;位置決め用板9をつまみ9bを把持して型枠8から取り出す。(g)工程;図8に示すボルト4bをナット4aに螺合してアンカー4を形成する。アンカーと一体化された蓄光・蛍光成形体が型枠8内の所定の位置にセットされた状態の断面図を図11に示す。(h)工程;型枠8内にコンクリートを流し込む。(i)工程;型枠8内のコンクリートを型枠8と共に65℃の加熱室内に入れて硬化させる。(j)工程;加熱室から取り出し、室温まで冷却後脱型し、両面テープ7を剥すことにより完成した本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6が得られる。
【0022】
ここで、前記(g)工程としてのボルト4bをナット4aに螺合してアンカー4を形成する工程を、前記(a)工程と前記(f)工程の間の工程として実施してもよい。又、前記(b)工程において、蓄光・蛍光成形体の表面に予めグリースを塗布した後、両面テープを貼着することが好ましい。
【0023】
(j)工程において、両面テープ7を剥す際、容易に剥がれ、両面テープ7の接着材が蓄光・蛍光成形体2の表面2aに異物として付着残留することもなく、その結果、付着異物を除去する工程が省略できるからである。又、接合材5は樹脂接着剤などの有機接合材に限定されるものではなく、高強度セメント等の無機接合材を用いてもよい。
【0024】
前記本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法では、アンカーがナットとボルトから構成される実施例を示したが、アンカーが例えば図13、図14に示す通りのアンカー基部とアンカー本体が一体物のアンカーであってもよい。
【0025】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品は、蓄光・蛍光成形体裏面に設けた凹部において、凹部とナットの隙間に接着樹脂を注入し、硬化させており、ナットと蓄光・蛍光成形体の接合強度が極めて大きいとの特徴を有する。凹部の壁面に切条を設けるか、凹部を逆テーパー状にしてもよい。接合材が粉砕されない限り、アンカーは蓄光・蛍光成形体から離脱しない。
【0026】
一方、単に、蓄光・蛍光成形体をコンクリートブロック面に接着樹脂で接合した場合は、接着樹脂の厚みが薄く、接合膜の強度は大きくならない。又、蓄光・蛍光成形体とコンクリートブロック間に気泡などの空間ができやすく、種々の衝撃を繰り返し受けた場合、蓄光・蛍光成形体がコンクリートブロックから剥離しやすい。
【0027】
接着樹脂の厚みを大きくすれば、取り付け位置の寸法精度が悪くなり、又、接着樹脂が蓄光・蛍光成形体の側辺部に染み出し、取り付け作業が難しくなる。更に、接着樹脂を多く使用し、コスト高となる。
【0028】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品は、蓄光・蛍光成形体がその裏面に設けた凹部において接合材を介してアンカー基部と強固に一体化され、アンカー基部と一体化されたアンカー本体がコンクリートブロックと一体化されているから、蓄光・蛍光成形体とアンカーとコンクリートブロックが一体化されており、更に、蓄光・蛍光成形体の裏面全体がその平滑状態に関係せずコンクリート面に完全密着しているから、蓄光・蛍光成形体が車の乗入れやローラスケートなどの種々の衝撃を受けてもコンクリートブロックから剥離することが防止される。
【0029】
更に、蓄光・蛍光成形体の熱膨張、収縮特性はコンクリートブロックより大きく、コンクリートブロックに埋設された蓄光・蛍光成形体は、夏期高温下では膨張し、弓なりにそり、蓄光・蛍光成形体裏面において、コンクリートブロックとの間に空間が発生し、衝撃、加重など受けた場合、蓄光・蛍光成形体に破損を引き起こす曲げ応力が発生し、破損し、剥離しやすい。
【0030】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品は、蓄光・蛍光成形体が膨張した状態の高温下でセメント硬化させており、従って、夏期高温下においても蓄光・蛍光成形体は弓なりに反ることなく膨張でき、繰り返し種々の衝撃を受けても破損や剥離現象は発生し難い。
【0031】
更に、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品は、蓄光・蛍光成形体がコンクリートブロック表面よりも両面テープの厚み分だけ若干へこんだ状態で埋設されているから、各種の衝撃を受けても、蓄光・蛍光成形体の角部、縁部が欠けたり破損したりすることが防止される。
【0032】
又、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品において、アンカーとして市販のボルト、ナットを用いることができ、コスト低減を図ることが出来る。
【0033】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品製造方法において、蓄光・蛍光成形体とアンカーの一体化が、ナットを用いることにより、製造作業が容易になり、かつ確実にできるから、アンカーとしてボルトとナットを用いることが品質の向上、生産性の向上、生産コストの低減などの点で好ましい。
【発明の効果】
【0034】
以上説明したように、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品によれば、歩道などの用途に用いた場合、車の乗入れやローラスケートなどの種々の衝撃を繰り返し受けても、更に、夏期高温下にさらされても、長期にわたり蓄光・蛍光成形体がコンクリートブロックから剥離しない蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品が提供される。又、本発明の蓄光・蛍光成形体製品によれば、コストの低減を図ることができる。更に、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法によれば、低コストで生産性に優れ、品質の安定した製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の断面図。
【図2】本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の斜視図。
【図3】本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を縦列に敷設した斜視図。
【図4】凹部を有する蓄光・蛍光成形体の斜視図。
【図5】凹部を有する蓄光・蛍光成形体の断面図。
【図6】蓄光・蛍光成形体の凹部にアンカー基部を挿入した断面図。
【図7】アンカー基部の一例としてのナット。
【図8】アンカー本体の一例としてのボルト。
【図9】蓄光・蛍光成形体と接合材とアンカー基部が一体化された蓄光・蛍光成形体裏面の平面図。
【図10】蓄光・蛍光成形体の凹部とアンカー基部との隙間に接合材としての樹脂接着剤が注入されて硬化し、蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を一体化すると共に、蓄光・蛍光成形体の表面に両面テープが貼着された断面図。
【図11】蓄光・蛍光成形体を型枠内にセットした断面図。
【図12】位置決め用板の斜視図。
【図13】アンカーの別の例
【図14】アンカーの更に別の例
【符号の説明】
1・・・コンクリートブロック、2・・・蓄光・蛍光成形体、3・・・凹部、4・・・アンカー、4a・・・アンカー基部、4b・・・アンカー本体、5・・・接合材、6・・・本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品、7・・・両面テープ、8・・・型枠、8a・・・底板、8b・・・側板、9・・・位置決め用板、9a・・・位置決め用板の開口部、9b・・・位置決め用板の取り出しつまみ、
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日中に蓄光し夜間等の暗闇で蛍光を発する蓄光・蛍光成形体をコンクリートブロック表面に埋設した蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
日中に蓄光し、夜間、蛍光を発する蓄光・蛍光性能を有する蓄光・蛍光成形体をコンクリートブロック表面に埋設した蓄光・蛍光成形体コンクリート製品は、例えば、公園内の歩道と自転車道を区分する境界ライン等に敷設し、夜間における視認性の向上と安全性を考慮した用途などに用いられている。
ここで、蓄光・蛍光成形体とは、例えば、蓄光性蛍光体を混入してなる樹脂成形体又は樹脂と無機フィラーの混合成形体又はコンクリート硬化体を意味する。
【0003】
蓄光・蛍光成形体をコンクリートブロック表面に埋設した蓄光・蛍光成形体コンクリート製品としては、従来、例えば、特開平10−208155号に平板状の蓄光標章部を単純にコンクリートに埋めこんだ製品が記載されている。しかしながら、この構成では蓄光標章部に車の乗入れやローラスケートなどによる衝撃を繰り返し受けた場合、この衝撃により蓄光標章部の損傷や剥離の問題が発生し易い。
【0004】
蓄光・蛍光成形体がコンクリートから剥離する課題に対しては、特開2002−155609号に、蓄光成形体の形状を、発光部と、コンクリートへの埋設部と、その埋設部に切条又は孔を設けた形状とし、型枠内に蓄光成形体をセットし、コンクリートを型枠内に装填し、つき固めることによりこの切条又は孔にコンクリートが添接又は進入して密着係止された蓄光成形体埋設のコンクリート製品が記載されている。
【0005】
しかしながら、この製品においては、蓄光成形体の形状は発光部と埋設部とからなり、形状が複雑であることに加え埋設部に切条又は孔を設ける必要があり、加工工程を要し、コスト高にもなる。又、蓄光成形体自体が高価であり、埋設部を設けることは大幅なコスト高となる。更に、単純形状の平板状の蓄光成形体を用いることは出来ない。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明は、上記した従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄光・蛍光成形体が種々の衝撃を繰り返し受けてもコンクリートブロックから剥離しない蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を提供することにある。特に、単純形状である平板状の蓄光・蛍光成形体であってもコンクリートブロックから容易に剥離しない蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を提供することにある。
【0007】
又、夏期において、歩道など70℃近辺まで高温化することがあっても、歩道に敷設された蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の蓄光・蛍光成形体がコンクリートブロックから剥離しない蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を提供することにある。更に、低コスト化を可能とする構造の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を提供することにある。
【0008】
更に又、低コストで生産性に優れ、品質の安定した蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明によれば、コンクリートブロックの表面に蓄光・蛍光成形体を埋設した蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品において、蓄光・蛍光成形体とコンクリートブロック内のアンカーが、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内に挿入されたアンカー基部と凹部との隙間を充填する接合材を介して接合され、蓄光・蛍光成形体がアンカーと共にコンクリートブロックと一体化されていることを特徴とする蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品が提供される。
【0010】
本発明においては、前記アンカーがアンカー基部とアンカー基部とは別体のアンカー本体からなり、アンカー基部がナットであって、アンカー本体がボルトであることが好ましい。又、前記コンクリートブロックが蓄光・蛍光成形体が膨張した加熱状態下でセメント硬化されて形成されたコンクリートブロックであることが好ましい。
【0011】
本発明の製造方法によれば、アンカーを接合した蓄光・蛍光成形体を型枠内にセットし、コンクリートを型枠内に入れ、セメント硬化させた後、脱型して製造する蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法であって、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内にアンカー基部を挿入し、次いでアンカー基部と凹部との隙間に接合材を注入して充填し、硬化させて蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を接合する工程と、蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の表面を形成する型枠底面の所定の位置に両面テープを介して蓄光・蛍光成形体を押圧して取付ける工程と、型枠内にコンクリートを充填後、型枠と共に加温室内に入れ、加温状態でセメントを硬化させる工程を少なくとも有していることを特徴とする蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法が提供される。
【0012】
本発明の製造方法においては、前記アンカーが、アンカー基部としてのナットとアンカー本体としてのボルトからなり、前記蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を接合後、アンカー本体をアンカー基部に螺合し、一体化させてアンカーを形成することが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品について、実施形態の1例を説明するが、本発明は、これらに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、各種変更が可能であり、又、種々の修正、改良を加え得るものである。
【0014】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6を、その断面図である図1に基づいて説明する。本実施例においては、アンカーがアンカー基部としてのナットとアンカー本体としてのボルトから構成される例について示す。コンクリートブロック1に埋設された蓄光・蛍光成形体2がその裏面に凹部3を有し、その凹部3に挿入されたナット4aがナット4aと凹部3との隙間に充填された接合材5によって蓄光・蛍光成形体2と接合され、更に、ナット4aにボルト4bを螺合して接続してアンカーを構成し、蓄光・蛍光成形体2が接合材5とアンカー4を構成するナット4a及びボルト4bとを介してコンクリートブロック1と一体化された構造の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6である。
【0015】
図2に本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6の斜視図を示す。又図3に複数の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6を縦列して敷設した例を示す。
【0016】
次に、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法の実施形態の1例について説明する。本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6の製造方法は次の(a)工程〜(j)工程によって製造される。順次(a)工程から説明する。
【0017】
(a)工程;蓄光・蛍光成形体2とアンカー基部4aを一体化させる工程。図4及び図5に裏面2bに凹部3を有する平板状の蓄光・蛍光成形体2を示す。凹部3の形成は蓄光・蛍光成形体2の成形時に型枠により形成させることがコスト安となり好ましい。勿論、切削によって形成させてもよい。
【0018】
この凹部3を有する面2bを上にして凹部3内に図7に示すナット4aを挿入する。凹部3にナット4aを挿入した状態の断面図を図6に示す。次いで、ナット4aと凹部3の隙間に接着樹脂5を入れ硬化させ、平面図の図9に示すとおり、蓄光・蛍光成形体2とナット4aとを接着樹脂5を介して一体化させる。
【0019】
(b)工程;図10に示す通り、蓄光・蛍光成形体2の表面2aに両面テープ7を貼着する。勿論、蓄光・蛍光成形体2とナット4aとを接着樹脂5を介して一体化させる工程の前に予め両面テープ7を貼着してもよい。(c)工程;鉄板製の型枠の底板、即ち蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6の表面6aを形成する底板8a面において、蓄光・蛍光成形体2が位置する面に対応する個所をバーナーで炙り、予め加熱する。
【0020】
(d)工程;型枠8内に図12に示す位置決め用板9を挿入する。位置決め用板9には蓄光・蛍光成形体2の埋設位置を設定する開口部9a、9a、9aが設けられている。(e)工程;位置決め用板9の開口部9aに(a)工程と(b)工程で製作した蓄光・蛍光成形体を挿入し、押圧し、型枠底板8a面に蓄光・蛍光成形体2を両面テープ7を介して接着する。
【0021】
(f)工程;位置決め用板9をつまみ9bを把持して型枠8から取り出す。(g)工程;図8に示すボルト4bをナット4aに螺合してアンカー4を形成する。アンカーと一体化された蓄光・蛍光成形体が型枠8内の所定の位置にセットされた状態の断面図を図11に示す。(h)工程;型枠8内にコンクリートを流し込む。(i)工程;型枠8内のコンクリートを型枠8と共に65℃の加熱室内に入れて硬化させる。(j)工程;加熱室から取り出し、室温まで冷却後脱型し、両面テープ7を剥すことにより完成した本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品6が得られる。
【0022】
ここで、前記(g)工程としてのボルト4bをナット4aに螺合してアンカー4を形成する工程を、前記(a)工程と前記(f)工程の間の工程として実施してもよい。又、前記(b)工程において、蓄光・蛍光成形体の表面に予めグリースを塗布した後、両面テープを貼着することが好ましい。
【0023】
(j)工程において、両面テープ7を剥す際、容易に剥がれ、両面テープ7の接着材が蓄光・蛍光成形体2の表面2aに異物として付着残留することもなく、その結果、付着異物を除去する工程が省略できるからである。又、接合材5は樹脂接着剤などの有機接合材に限定されるものではなく、高強度セメント等の無機接合材を用いてもよい。
【0024】
前記本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法では、アンカーがナットとボルトから構成される実施例を示したが、アンカーが例えば図13、図14に示す通りのアンカー基部とアンカー本体が一体物のアンカーであってもよい。
【0025】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品は、蓄光・蛍光成形体裏面に設けた凹部において、凹部とナットの隙間に接着樹脂を注入し、硬化させており、ナットと蓄光・蛍光成形体の接合強度が極めて大きいとの特徴を有する。凹部の壁面に切条を設けるか、凹部を逆テーパー状にしてもよい。接合材が粉砕されない限り、アンカーは蓄光・蛍光成形体から離脱しない。
【0026】
一方、単に、蓄光・蛍光成形体をコンクリートブロック面に接着樹脂で接合した場合は、接着樹脂の厚みが薄く、接合膜の強度は大きくならない。又、蓄光・蛍光成形体とコンクリートブロック間に気泡などの空間ができやすく、種々の衝撃を繰り返し受けた場合、蓄光・蛍光成形体がコンクリートブロックから剥離しやすい。
【0027】
接着樹脂の厚みを大きくすれば、取り付け位置の寸法精度が悪くなり、又、接着樹脂が蓄光・蛍光成形体の側辺部に染み出し、取り付け作業が難しくなる。更に、接着樹脂を多く使用し、コスト高となる。
【0028】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品は、蓄光・蛍光成形体がその裏面に設けた凹部において接合材を介してアンカー基部と強固に一体化され、アンカー基部と一体化されたアンカー本体がコンクリートブロックと一体化されているから、蓄光・蛍光成形体とアンカーとコンクリートブロックが一体化されており、更に、蓄光・蛍光成形体の裏面全体がその平滑状態に関係せずコンクリート面に完全密着しているから、蓄光・蛍光成形体が車の乗入れやローラスケートなどの種々の衝撃を受けてもコンクリートブロックから剥離することが防止される。
【0029】
更に、蓄光・蛍光成形体の熱膨張、収縮特性はコンクリートブロックより大きく、コンクリートブロックに埋設された蓄光・蛍光成形体は、夏期高温下では膨張し、弓なりにそり、蓄光・蛍光成形体裏面において、コンクリートブロックとの間に空間が発生し、衝撃、加重など受けた場合、蓄光・蛍光成形体に破損を引き起こす曲げ応力が発生し、破損し、剥離しやすい。
【0030】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品は、蓄光・蛍光成形体が膨張した状態の高温下でセメント硬化させており、従って、夏期高温下においても蓄光・蛍光成形体は弓なりに反ることなく膨張でき、繰り返し種々の衝撃を受けても破損や剥離現象は発生し難い。
【0031】
更に、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品は、蓄光・蛍光成形体がコンクリートブロック表面よりも両面テープの厚み分だけ若干へこんだ状態で埋設されているから、各種の衝撃を受けても、蓄光・蛍光成形体の角部、縁部が欠けたり破損したりすることが防止される。
【0032】
又、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品において、アンカーとして市販のボルト、ナットを用いることができ、コスト低減を図ることが出来る。
【0033】
本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品製造方法において、蓄光・蛍光成形体とアンカーの一体化が、ナットを用いることにより、製造作業が容易になり、かつ確実にできるから、アンカーとしてボルトとナットを用いることが品質の向上、生産性の向上、生産コストの低減などの点で好ましい。
【発明の効果】
【0034】
以上説明したように、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品によれば、歩道などの用途に用いた場合、車の乗入れやローラスケートなどの種々の衝撃を繰り返し受けても、更に、夏期高温下にさらされても、長期にわたり蓄光・蛍光成形体がコンクリートブロックから剥離しない蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品が提供される。又、本発明の蓄光・蛍光成形体製品によれば、コストの低減を図ることができる。更に、本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法によれば、低コストで生産性に優れ、品質の安定した製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の断面図。
【図2】本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の斜視図。
【図3】本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品を縦列に敷設した斜視図。
【図4】凹部を有する蓄光・蛍光成形体の斜視図。
【図5】凹部を有する蓄光・蛍光成形体の断面図。
【図6】蓄光・蛍光成形体の凹部にアンカー基部を挿入した断面図。
【図7】アンカー基部の一例としてのナット。
【図8】アンカー本体の一例としてのボルト。
【図9】蓄光・蛍光成形体と接合材とアンカー基部が一体化された蓄光・蛍光成形体裏面の平面図。
【図10】蓄光・蛍光成形体の凹部とアンカー基部との隙間に接合材としての樹脂接着剤が注入されて硬化し、蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を一体化すると共に、蓄光・蛍光成形体の表面に両面テープが貼着された断面図。
【図11】蓄光・蛍光成形体を型枠内にセットした断面図。
【図12】位置決め用板の斜視図。
【図13】アンカーの別の例
【図14】アンカーの更に別の例
【符号の説明】
1・・・コンクリートブロック、2・・・蓄光・蛍光成形体、3・・・凹部、4・・・アンカー、4a・・・アンカー基部、4b・・・アンカー本体、5・・・接合材、6・・・本発明の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品、7・・・両面テープ、8・・・型枠、8a・・・底板、8b・・・側板、9・・・位置決め用板、9a・・・位置決め用板の開口部、9b・・・位置決め用板の取り出しつまみ、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリートブロックの表面に蓄光・蛍光成形体を埋設した蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品において、蓄光・蛍光成形体とコンクリートブロック内のアンカーが、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内に挿入されたアンカー基部と凹部との隙間を充填する接合材を介して接合され、蓄光・蛍光成形体がアンカーと共にコンクリートブロックと一体化されていることを特徴とする蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品。
【請求項2】
前記アンカーがアンカー基部とアンカー基部とは別体のアンカー本体からなり、アンカー基部がナットであって、アンカー本体がボルトであることを特徴とする請求項1に記載の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品。
【請求項3】
前記コンクリートブロックが蓄光・蛍光成形体が膨張した加熱状態下でセメント硬化されて形成されたコンクリートブロックであることを特徴とする請求項1に記載の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品。
【請求項4】
アンカーを接合した蓄光・蛍光成形体を型枠内にセットし、コンクリートを型枠内に入れ、セメント硬化させた後、脱型して製造する蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法であって、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内にアンカー基部を挿入し、次いでアンカー基部と凹部との隙間に接合材を注入して充填し、硬化させて蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を接合する工程と、蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の表面を形成する型枠底面の所定の位置に両面テープを介して蓄光・蛍光成形体を押圧して取付ける工程と、型枠内にコンクリートを充填後、型枠と共に加温室内に入れ、加温状態でセメントを硬化させる工程を少なくとも有していることを特徴とする蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法。
【請求項5】
前記アンカーが、アンカー基部としてのナットとアンカー本体としてのボルトからなり、前記蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を接合後、アンカー本体をアンカー基部に螺合し、一体化させてアンカーを形成することを特徴とする請求項4に記載の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法。
【請求項1】
コンクリートブロックの表面に蓄光・蛍光成形体を埋設した蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品において、蓄光・蛍光成形体とコンクリートブロック内のアンカーが、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内に挿入されたアンカー基部と凹部との隙間を充填する接合材を介して接合され、蓄光・蛍光成形体がアンカーと共にコンクリートブロックと一体化されていることを特徴とする蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品。
【請求項2】
前記アンカーがアンカー基部とアンカー基部とは別体のアンカー本体からなり、アンカー基部がナットであって、アンカー本体がボルトであることを特徴とする請求項1に記載の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品。
【請求項3】
前記コンクリートブロックが蓄光・蛍光成形体が膨張した加熱状態下でセメント硬化されて形成されたコンクリートブロックであることを特徴とする請求項1に記載の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品。
【請求項4】
アンカーを接合した蓄光・蛍光成形体を型枠内にセットし、コンクリートを型枠内に入れ、セメント硬化させた後、脱型して製造する蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法であって、蓄光・蛍光成形体の裏面に形成された凹部内にアンカー基部を挿入し、次いでアンカー基部と凹部との隙間に接合材を注入して充填し、硬化させて蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を接合する工程と、蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の表面を形成する型枠底面の所定の位置に両面テープを介して蓄光・蛍光成形体を押圧して取付ける工程と、型枠内にコンクリートを充填後、型枠と共に加温室内に入れ、加温状態でセメントを硬化させる工程を少なくとも有していることを特徴とする蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法。
【請求項5】
前記アンカーが、アンカー基部としてのナットとアンカー本体としてのボルトからなり、前記蓄光・蛍光成形体とアンカー基部を接合後、アンカー本体をアンカー基部に螺合し、一体化させてアンカーを形成することを特徴とする請求項4に記載の蓄光・蛍光成形体埋設コンクリート製品の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2005−36621(P2005−36621A)
【公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−302060(P2003−302060)
【出願日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【出願人】(599104716)大有コンクリート工業株式会社 (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【出願人】(599104716)大有コンクリート工業株式会社 (6)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]