蓄電回収システム、蓄電デバイス、蓄電回収装置および蓄電回収方法
【課題】個人に対して省エネルギーのために楽しく節電することを促す。
【解決手段】蓄電回収システム11において、蓄電デバイス2−1〜2−(N+1)は、発電された電力を蓄電し、蓄電された電力を外部に供給し、また、自己に設定された識別情報を記憶する。蓄電回収装置3は、蓄電デバイスと接続された状態で蓄電デバイスから供給される電力を蓄電し、蓄電された電力を外部に供給し、また、蓄電デバイスと接続された状態で蓄電デバイスに記憶された識別情報を読み取ることと、蓄電デバイスから供給されて蓄電された蓄電量を検出することを行い、読み取った識別情報と検出した蓄電量とを対応付けて記憶する。
【解決手段】蓄電回収システム11において、蓄電デバイス2−1〜2−(N+1)は、発電された電力を蓄電し、蓄電された電力を外部に供給し、また、自己に設定された識別情報を記憶する。蓄電回収装置3は、蓄電デバイスと接続された状態で蓄電デバイスから供給される電力を蓄電し、蓄電された電力を外部に供給し、また、蓄電デバイスと接続された状態で蓄電デバイスに記憶された識別情報を読み取ることと、蓄電デバイスから供給されて蓄電された蓄電量を検出することを行い、読み取った識別情報と検出した蓄電量とを対応付けて記憶する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電回収システム、蓄電デバイス、蓄電回収装置および蓄電回収方法に関する。
【背景技術】
【0002】
蓄電設備と、前記蓄電設備の電力情報を管理する管理サーバーと、からなる蓄電設備管理システムが知られている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−134964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された蓄電設備管理システムでは、個人に対して省エネルギー(省エネ)のために楽しく節電することを促すことができなかった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、個人に対して省エネルギー(省エネ)のために節電することを促すことができる蓄電回収システム、蓄電デバイス、蓄電回収装置および蓄電回収方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記問題を解決するために、本発明は、蓄電デバイスと、蓄電回収装置と、を含み、前記蓄電デバイスは、発電された電力を蓄電する蓄電デバイスの蓄電部と、前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電デバイスの電力供給部と、自己に設定された識別情報を記憶する蓄電デバイスの識別情報記憶部と、を備え、前記蓄電回収装置は、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する蓄電回収装置の蓄電部と、前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電回収装置の電力供給部と、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置の記憶部と、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる蓄電回収装置の制御部と、を備える、ことを特徴とする蓄電回収システムである。
【0007】
(2)また、本発明は、さらに、管理装置を含み、前記蓄電回収装置の制御部は、蓄電デバイスの識別情報と蓄電量とを対応付けた情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する管理装置の蓄電情報記憶部と、前記蓄電回収装置の制御部から送信された情報を受信し、当該受信した情報に基づいて前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を前記管理装置の蓄電情報記憶部に記憶させる管理装置の制御部と、を備える、ことを特徴とする上記(1)に記載の蓄電回収システムである。
【0008】
(3)また、本発明は、さらに、発電デバイスを備え、前記発電デバイスは、発電する発電デバイスの発電部と、前記発電デバイスの発電部により発電された電力を外部に供給する発電デバイスの電力供給部と、を備え、前記蓄電デバイスの蓄電部は、前記発電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する、ことを特徴とする上記(1)または上記(2)に記載の蓄電回収システムである。
【0009】
(4)また、本発明は、前記蓄電回収装置の制御部は、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量に対応するポイントを決定し、当該決定したポイントを前記蓄電デバイスの識別情報と対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる、ことを特徴とする上記(1)から上記(3)のいずれか1つに記載の蓄電回収システムである。
【0010】
(5)また、本発明は、さらに、管理装置を含み、前記蓄電回収装置の制御部は、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量に対応するポイントを決定し、当該決定したポイントを前記蓄電デバイスの識別情報と対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させ、蓄電デバイスの識別情報とポイントとを対応付けた情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応したポイントの情報を記憶する管理装置のポイント情報記憶部と、前記蓄電回収装置の制御部から送信された情報を受信し、当該受信した情報に基づいて前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応したポイントの情報を前記管理装置のポイント情報記憶部に記憶させる管理装置の制御部と、を備える、ことを特徴とする上記(1)に記載の蓄電回収システムである。
【0011】
(6)また、本発明は、前記蓄電回収装置は、さらに、情報を表示する蓄電回収装置の情報表示部と、を備え、前記蓄電回収装置の制御部は、前記読み取った蓄電デバイスの識別情報と前記検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の情報表示部に表示させる、ことを特徴とする上記(1)から上記(5)のいずれか1つに記載の蓄電回収システムである。
【0012】
(7)上記問題を解決するために、本発明は、蓄電デバイスが、発電された電力を蓄電し、当該蓄電された電力を、当該蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置に、供給する蓄電回収システムで使用される当該蓄電デバイスであって、発電された電力を蓄電する蓄電デバイスの蓄電部と、前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電デバイスの電力供給部と、自己に設定された識別情報を記憶する蓄電デバイスの識別情報記憶部と、を備える、ことを特徴とする蓄電デバイスである。
【0013】
(8)上記問題を解決するために、本発明は、蓄電デバイスが、発電された電力を蓄電し、当該蓄電された電力を、当該蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置に、供給する蓄電回収システムで使用される当該蓄電回収装置であって、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する蓄電回収装置の蓄電部と、前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電回収装置の電力供給部と、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置の記憶部と、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる蓄電回収装置の制御部と、を備える、ことを特徴とする蓄電回収装置である。
【0014】
(9)上記問題を解決するために、本発明は、蓄電デバイスと、蓄電回収装置と、を含む蓄電回収システムにおける蓄電回収方法であって、前記蓄電デバイスは、発電された電力を蓄電デバイスの蓄電部によって蓄電し、前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を蓄電デバイスの電力供給部によって外部に供給し、前記蓄電回収装置は、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電回収装置の蓄電部によって蓄電し、前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を蓄電回収装置の電力供給部によって外部に供給し、蓄電回収装置の制御部によって、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる、ことを特徴とする蓄電回収方法である。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、個人に対して省エネルギー(省エネ)のために節電することを促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る蓄電回収システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】一例に係る発電グッズの構成を示す概略ブロック図である。
【図3】他の一例に係る発電グッズの構成を示す概略ブロック図である。
【図4】蓄電カードの構成を示す概略ブロック図である。
【図5】蓄電回収箱の構成を示す概略ブロック図である。
【図6】充放電ユニットの構成を示す概略ブロック図である。
【図7】ポイント利用装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図8】管理サーバーの構成を示す概略ブロック図である。
【図9】蓄電グッズから蓄電カードへの蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。
【図10】蓄電カードから蓄電回収箱への蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。
【図11】蓄電回収箱から管理サーバーへの情報交換の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。
【図12】管理サーバーの蓄電情報データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【図13】管理サーバーのポイント情報データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【図14】管理サーバーのその他情報データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【図15】管理サーバーのその他情報データベースに記憶される情報の他の一例を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施形態に係る蓄電回収システムにおける蓄電回収箱の構成を示す概略ブロック図である。
【図17】店内滞在時間と購買額の関係を示すグラフの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における蓄電回収システム11、蓄電デバイス(本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1))、蓄電回収箱3および蓄電回収方法を説明する。
なお、蓄電回収方法は、蓄電回収システム11により行われる方法である。
【0018】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蓄電回収システム11の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る蓄電回収システム11は、複数の発電グッズ(発電デバイスの一例)1−1〜1−Nと、複数の蓄電カード(蓄電デバイスの一例)2−1〜2−N、2−(N+1)と、蓄電回収箱(蓄電回収装置の一例)3と、管理サーバー(管理装置の一例)4と、充放電ユニット(蓄電回収装置の他の一例)5と、ポイント利用装置6と、施設内負荷7と、を備える。
【0019】
ここで、発電グッズ1−1〜1−Nの数は、任意であってもよく、図1では、N(Nは複数値)個の発電グッズ1−1〜1−Nを示す。
また、蓄電カード2−1〜2−N、2−(N+1)の数は、任意であってもよく、図1では、(N+1)個の蓄電カード2−1〜2−N、2−(N+1)を示す。
【0020】
また、蓄電回収箱3の数は、図1では1個の蓄電回収箱3を示すが、任意の複数個備えられてもよい。
また、充放電ユニット5の数は、図1では1個の充放電ユニット5を示すが、任意の複数個備えられてもよい。
また、ポイント利用装置6の数は、図1では1個のポイント利用装置6を示すが、任意の複数個備えられてもよい。
【0021】
また、管理サーバー4の数は、本実施形態では、予備等を除いては1個であるが、これに限定されず、例えば、管理サーバー4の機能が複数の装置に分散されて構成されてもよい。
【0022】
まず、本実施形態に係る蓄電回収システム11における概略的な構成および動作の例を示す。
本実施形態では、発電グッズ1−1〜1−Nや蓄電カード2−1〜2−(N+1)は、特定のスーパーマーケット(スーパー)における複数の顧客(本実施形態では、個人)により所持される。蓄電回収箱3は、そのスーパーに設置される。ポイント利用装置6は、そのスーパーに設置され、例えば、キャッシュレジスター(レジ)の近くに、または、レジと一体化されて、設置される。施設内負荷7は、そのスーパーにおける負荷である。管理サーバー4は、任意の場所に設置され、例えば、そのスーパーに設置される。充放電ユニット5は、各顧客の自宅などで使用される。
【0023】
ここで、本実施形態では、特定のスーパーマーケット(スーパー)における複数の顧客を、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する会員としたが、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する者の範囲は、任意に定められてもよい。
例えば、1つのスーパーにおける複数の顧客を、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する会員とすること、あるいは、複数のスーパーにおける複数の顧客を、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する会員とすること、ができる。また、スーパー以外の特定の施設を使用する複数の者を、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する会員とすることもできる。
【0024】
発電グッズ1−1〜1−Nと蓄電カード2−1〜2−(N+1)とは、接触または非接触で充放電が可能である構成が用いられる。
一例として、発電グッズ1−1〜1−Nと蓄電カード2−1〜2−(N+1)は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を発電グッズ1−1〜1−Nに差し込む(挿入する)形態のように、互いに着脱自在に接続することが可能な構成となっている。
蓄電カード2−1〜2−(N+1)と蓄電回収箱3とは、接触または非接触で充放電が可能である構成が用いられる。
一例として、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と蓄電回収箱3は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を蓄電回収箱3に差し込む(挿入する)形態のように、互いに着脱自在に接続することが可能な構成となっている。
蓄電カード2−1〜2−(N+1)と充放電ユニット5とは、接触または非接触で充放電が可能である構成が用いられる。
一例として、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と充放電ユニット5は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を充放電ユニット5に差し込む(挿入する)形態のように、互いに着脱自在に接続することが可能な構成となっている。
【0025】
また、蓄電カード2−1〜2−(N+1)とポイント利用装置6は、接触または非接触で、互いに通信することが可能な構成となっている。
また、蓄電回収箱3と施設内負荷7は、電力を伝送する電源ケーブルで接続されている。
また、蓄電回収箱3と充放電ユニット5とポイント利用装置6は、それぞれ、管理サーバー4と、例えば、専用または公衆の通信回線を介して接続されている。公衆の通信回線としては、例えば、インターネットの通信回線を用いることができる。
【0026】
各発電グッズ1−1〜1−Nは、人の運動により発生するエネルギーまたは自然のエネルギーなどによって発電し、発電した電力を、例えば接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)に供給する。
【0027】
各蓄電カード2−1〜2−(N+1)は、例えば接続された発電グッズ1−1〜1−Nから供給される電力を受電し、受電した電力を蓄電し、蓄電した電力を蓄電回収箱3または充放電ユニット5に供給する。
また、各蓄電カード2−1〜2−(N+1)は、自己の蓄電カードの識別情報(ID)を記憶し、また、蓄電回収箱3または充放電ユニット5と通信し、蓄電量の情報やポイントの情報を記憶する。
【0028】
蓄電回収箱3は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)から供給される電力を受電し、受電した電力を蓄電し、蓄電した電力を施設内負荷7に供給する。
また、蓄電回収箱3は、所定の情報を記憶し、所定の情報を表示する。
また、蓄電回収箱3は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と通信し、管理サーバー4と通信する。
【0029】
充放電ユニット5は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)から供給される電力を受電し、受電した電力を蓄電し、蓄電した電力を外部に供給する。
また、充放電ユニット5は、所定の情報を記憶し、所定の情報を表示する。
また、充放電ユニット5は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と通信し、管理サーバー4と通信する。
【0030】
ポイント利用装置6は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と通信し、蓄電カード2−1〜2−(N+1)に記憶された情報の読み出しや、蓄電カード2−1〜2−(N+1)に記憶される情報の書き込みを行う。
また、ポイント利用装置6は、管理サーバー4と通信する。
【0031】
管理サーバー4は、蓄電回収箱3と通信し、充放電ユニット5と通信し、ポイント利用装置6と通信する。
また、管理サーバー4は、蓄電に関する情報や、ポイントに関する情報や、その他の情報を記憶する。
【0032】
次に、本実施形態に係る蓄電回収システム11における各装置のより詳しい構成および動作の例を示す。
図2は、一例に係る発電グッズ1−1の構成を示す概略ブロック図である。
図3は、他の一例に係る発電グッズ1−2の構成を示す概略ブロック図である。
ここで、他の発電グッズ1−3〜1−Nについては、図2に示される構成であってもよく、あるいは、図3に示される構成であってもよく、または、他の構成であってもよい。
【0033】
図2に示される発電グッズ1−1について説明する。
この発電グッズ1−1は、人(例えば、顧客など)の運動により発生するエネルギーによって発電する回転系のものであり、例えば、エアロバイクなどである。また、回転系の例としては、風力発電や水力発電がある。
この発電グッズ1−1は、AC/DC変換部101と、電力受電部102と、電力供給部103と、通信インターフェース104と、制御部105と、を備える。
【0034】
AC/DC変換部101(発電部の一例)は、例えばモータを用いて構成されている。AC/DC変換部101は、人の運動により発生するエネルギーによって生ぜられる当該モータの回転により発電し、発電した電力を電力受電部102に出力する。この場合に、AC/DC変換部101は、モータの回転により発生する交流(AC)の電力を直流(DC)の電力へ変換して、電力受電部102に出力する。
【0035】
電力受電部102は、AC/DC変換部101から入力される電力を受電し、受電した電力を電力供給部103に出力する。
電力供給部103は、電力受電部102から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、発電グッズ1−1と蓄電カード2−1〜2−(N+1)とが接続された状態で、人の運動が行われる使用方法が用いられる。この場合、発電グッズ1−1の電力供給部103から出力される電力は、当該発電グッズ1−1に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)に出力される。
【0036】
通信インターフェース104は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース104は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接続して通信を行うインターフェースを有する。
【0037】
また、本実施形態では、発電グッズ1−1を制御するための外部の装置があり、当該外部の装置が、発電により得られる電力を蓄電カード2−1〜2−(N+1)に蓄電する指示を示す信号や、発電により得られる電力を蓄電せずに外部へ放出する指示を示す信号などを、通信インターフェース104に対して送信する。通信インターフェース104は、このような信号を受信する。
なお、このような外部の装置は、例えば、発電グッズ1−1に接続される蓄電カード2−1〜2−(N+1)であってもよく、または、他の装置であってもよい。
【0038】
制御部105は、発電グッズ1−1における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース104を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御、などを行う。
なお、通信インターフェース104や制御部105は、必ずしも備えられなくてもよい。
【0039】
図3に示される発電グッズ1−2について説明する。
この発電グッズ1−2は、自然のエネルギーによって発電するDC系のものであり、例えば、太陽光発電を用いたものなどである。
この発電グッズ1−2は、DC/DC変換部111と、電力受電部112と、電力供給部113と、通信インターフェース114と、制御部115と、を備える。
【0040】
DC/DC変換部111(発電部の他の一例)は、例えば太陽電池などを用いて構成されており、発電部として機能する。DC/DC変換部111は、自然のエネルギーによって発電し、発電した電力を電力受電部112に出力する。この場合に、DC/DC変換部111は、発電により発生する直流(DC)の電力を、異なるレベルの直流(DC)の電力へ変換して、電力受電部112に出力する。
【0041】
電力受電部112は、DC/DC変換部111から入力される電力を受電し、受電した電力を電力供給部113に出力する。
電力供給部113は、電力受電部112から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、発電グッズ1−2と蓄電カード2−1〜2−(N+1)とが接続された状態で、自然のエネルギーによる発電が行われる使用方法が用いられる。この場合、発電グッズ1−2の電力供給部113から出力される電力は、当該発電グッズ1−2に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)に出力される。
【0042】
通信インターフェース114は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース114は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接続して通信を行うインターフェースを有する。
【0043】
また、本実施形態では、発電グッズ1−2を制御するための外部の装置があり、当該外部の装置が、発電により得られる電力を蓄電カード2−1〜2−(N+1)に蓄電する指示を示す信号や、発電により得られる電力を蓄電せずに外部へ放出する指示を示す信号や、最も効率良く発電することができるように太陽電池などを制御する指示を示す信号などを、通信インターフェース114に対して送信する。通信インターフェース114は、このような信号を受信する。
なお、このような外部の装置は、例えば、発電グッズ1−2に接続される蓄電カード2−1〜2−(N+1)であってもよく、または、他の装置であってもよい。
【0044】
制御部115は、発電グッズ1−2における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース114を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御、などを行う。
なお、通信インターフェース114や制御部115は、必ずしも備えられなくてもよい。
【0045】
図4は、蓄電カード2−1の構成を示す概略ブロック図である。
ここで、他の蓄電カード2−2〜2−(N+1)についても、図4に示される蓄電カード2−1と同様な構成を有しており、同様な動作を行う。
【0046】
蓄電カード2−1は、電力受電部121と、蓄電部122と、電力供給部123と、IDメモリ(識別情報記憶部の一例)124と、蓄電量メモリ125と、ポイントメモリ126と、通信インターフェース127と、制御部128と、を備える。
本実施形態では、蓄電カード2−1は、発電グッズ1−1〜1−Nと接続され、接続された発電グッズ1−1〜1−Nから出力される電力を受電する。
【0047】
電力受電部121は、この蓄電カード2−1に接続された発電グッズ1−1〜1−Nから出力される電力を受電し、受電した電力を蓄電部122に出力する。
蓄電部122は、例えば、蓄電(充電)と放電が可能なバッテリから構成されており、電力受電部121から入力される電力を蓄電する。
また、蓄電部122は、蓄電した電力を電力供給部123に出力する。
【0048】
電力供給部123は、蓄電部122から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、蓄電回収箱3または充放電ユニット5と蓄電カード2−1とが接続された状態で、当該蓄電カード2−1の電力供給部123から当該蓄電回収箱3または当該充放電ユニット5に電力が出力される。
【0049】
IDメモリ124は、自己の蓄電カード2−1の識別情報(ID)を記憶する。
本実施形態では、各蓄電カード2−1〜2−(N+1)が顧客に渡されるときには、あらかじめIDメモリ124にIDが設定されて記憶されている。
【0050】
ここで、本実施形態では、各蓄電カード2−1〜2−(N+1)に、各々に固有なIDが設定されている。そして、各顧客が1個の蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する場合には、各蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDにより各顧客を識別することも可能である。
なお、他の例として、2個以上の蓄電カード2−1〜2−(N+1)に同一のIDが設定される構成や、1人の顧客が2個以上の蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する構成が用いられてもよい。
【0051】
蓄電量メモリ125は、自己の蓄電カード2−1の蓄電部122に蓄電されている蓄電量(現在の蓄電量)を記憶する。
この蓄電量メモリ125に記憶される蓄電量としては、本実施形態では、制御部128により検出(例えば、算出)された蓄電量を用いる。
なお、他の例として、蓄電回収箱3または充放電ユニット5により検出(例えば、算出)された蓄電量を、対応する蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶する構成が用いられてもよい。
【0052】
ポイントメモリ126は、自己の蓄電カード2−1に付与されているポイント(現在のポイント)を記憶する。
このポイントメモリ126に記憶されるポイントとしては、本実施形態では、蓄電回収箱3または充放電ユニット5により算出されたポイントを用いる。
【0053】
通信インターフェース127は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース127は、発電グッズ1−1〜1−Nとの間で接続して通信を行うインターフェースや、蓄電回収箱3との間で接続して通信を行うインターフェースや、充放電ユニット5との間で接続して通信を行うインターフェースや、ポイント利用装置6との間で接触または非接触で通信を行うインターフェースを有する。
【0054】
制御部128は、蓄電カード2−1における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース127を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己の蓄電カード2−1においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0055】
具体例として、制御部128は、IDメモリ124や蓄電量メモリ125やポイントメモリ126の制御や、蓄電部122に対する蓄電(充電)や蓄電部122からの放電の制御を行う。蓄電部122に対する蓄電の制御としては、例えば、発電グッズ1−1〜1−Nから電力が供給される場合に蓄電部122に対する蓄電を開始させる制御や、蓄電部122の蓄電量が所定の第1の閾値以上になったときに蓄電を停止させる制御がある。蓄電部122からの放電の制御としては、例えば、蓄電部122の蓄電量が所定の第2の閾値未満になったときに放電を停止させる制御がある。
なお、前記した第1の閾値と第2の閾値は、同じ値であってもよく、または、異なる値であってもよい。
【0056】
また、本実施形態では、制御部128は、蓄電部122に蓄電されている蓄電量(現在の蓄電量)を検出(例えば、算出)して、検出した蓄電量を蓄電量メモリ125に記憶する。
【0057】
図5は、蓄電回収箱3の構成を示す概略ブロック図である。
蓄電回収箱3は、電力受電部131と、蓄電部132と、電力供給部133と、メモリ134(記憶部の一例であり、蓄電に関する情報の記憶部(蓄電情報記憶部)と、ポイントに関する情報の記憶部(ポイント情報記憶部)を含む)と、情報表示部135と、通信インターフェース136と、制御部137と、を備える。
【0058】
電力受電部131は、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)から出力される電力を受電し、受電した電力を蓄電部132に出力する。
蓄電部132は、例えば、蓄電(充電)と放電が可能なバッテリから構成されており、電力受電部131から入力される電力を蓄電する。
また、蓄電部132は、蓄電した電力を電力供給部133に出力する。
【0059】
電力供給部133は、蓄電部132から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、蓄電回収箱3の電力供給部133と施設内負荷7とが電源ケーブルを介して接続された状態で、当該蓄電回収箱3の電力供給部133から当該電源ケーブルを介して当該施設内負荷7に電力が出力(放電)される。
【0060】
なお、蓄電回収箱3において、負荷消費量は、例えば、スーパーの店内の照明やディスプレイなどが消費する電力量を表す。本実施形態では、このような照明やディスプレイなどを施設内負荷7として蓄電回収箱3の電力供給部133と繋いで、当該蓄電回収箱3に貯まった電力を当該施設内負荷7により消費させる。これにより、蓄電回収箱3に貯まった電力を有効に利用することができる。
また、蓄電回収箱3において、蓄電放出量は、貯めた(蓄電した)蓄電量を消費のために放出する電力量を表す。
概念的には、蓄電放出量(電力)を負荷消費量に使用するイメージであり、実際には、充放電のロスが生じ得るため、100%の利用ができないことが生じ得る。
【0061】
通信インターフェース136は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース136は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接続して通信を行うインターフェースや、管理サーバー4との間で通信を行うインターフェースを有する。
【0062】
制御部137は、蓄電回収箱3における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース136を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己の蓄電回収箱3においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0063】
具体例として、制御部137は、メモリ134の制御や、情報表示部135により情報を表示させる制御や、蓄電部132に対する蓄電(充電)や蓄電部132からの放電の制御を行う。蓄電部132に対する蓄電の制御としては、例えば、蓄電カード2−1〜2−(N+1)から電力が供給される場合に蓄電部132に対する蓄電を開始させる制御や、蓄電部132の蓄電量が所定の第3の閾値以上になったときに蓄電を停止させる制御がある。蓄電部132からの放電の制御としては、例えば、蓄電部132の蓄電量が所定の第4の閾値未満になったときに放電を停止させる制御がある。
なお、前記した第3の閾値と第4の閾値は、同じ値であってもよく、または、異なる値であってもよい。
【0064】
また、具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶された当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDを読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶された蓄電量を読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントを書き換える制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部132に新規に蓄電された蓄電量を検出(例えば、算出)する制御や、この蓄電回収箱3の蓄電部132に現在において蓄電されている蓄電量(積算蓄電量)を検出(例えば、算出)する制御を行う。
【0065】
なお、本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の制御部128によって検出(例えば、算出)されて当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶される蓄電量と、この蓄電量の電力によって蓄電回収箱3の蓄電部132に新規に蓄電される蓄電量とには、電力の受け渡し(充放電)時に発生するロスなどによってずれが生じ得るが、蓄電回収箱3は、当該蓄電回収箱3の制御部137により検出(例えば、算出)される新規の蓄電量を使用する。
【0066】
また、具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を対応付けて管理サーバー4に送信する制御や、管理サーバー4から蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積の蓄電量(積算蓄電量)や累積のポイント(積算ポイント数)の情報を受信する制御を行う。
【0067】
また、具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を対応付けてメモリ134に記憶する制御を行う。
【0068】
メモリ134は、各種の情報を記憶する。
具体例として、メモリ134は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと新規の蓄電量との対応の情報を記憶する。また、メモリ134は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと新規のポイントとの対応の情報を記憶する。
【0069】
また、具体例として、メモリ134は、蓄電量とその蓄電量に応じて付与されるポイントとの対応の情報を記憶する。この対応の情報は、例えば、複数の異なる蓄電量とそれぞれの蓄電量に応じて付与されるポイントとを対応させるテーブルの情報であってもよく、または、蓄電量をパラメータとして、その蓄電量に応じて付与されるポイントを算出する数式の情報であってもよい。
本実施形態では、制御部137は、メモリ134に記憶されたこの対応の情報に基づいて、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部132に新規に蓄電された蓄電量に応じて付与されるポイント(新規のポイント)を決定し、決定したポイントを当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)に付与するために、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントに当該決定したポイントを加算するように書き換える。
【0070】
情報表示部135は、例えば、液晶ディスプレイなどを用いて構成されており、各種の情報を表示する。
具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3に蓄電カード2−1〜2−(N+1)が差し込まれるなどして接続された場合に、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDと、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部132に新規に蓄電された蓄電量と、当該新規の蓄電量に応じて付与されるポイント(新規のポイント)とを、対応付けて、情報表示部135の画面に表示する。
【0071】
また、具体例として、制御部137は、例えば、この蓄電回収箱3に蓄電カード2−1〜2−(N+1)が差し込まれるなどして接続された場合に、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDに対応した累積の蓄電量(積算蓄電量)や累積のポイント(積算ポイント数)の情報を管理サーバー4から受信して、当該IDと対応付けて、当該積算蓄電量や当該積算ポイント数を、情報表示部135の画面に表示する。
【0072】
また、具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3の蓄電部132に現在において蓄電されている蓄電量(積算蓄電量)を検出(例えば、算出)し、検出した積算蓄電量を、情報表示部135の画面に表示する。
【0073】
図6は、充放電ユニット5の構成を示す概略ブロック図である。
ここで、本実施形態では、充放電ユニット5は、蓄電回収箱3と同様な機能を各顧客の自宅に置いて使用することができ、蓄電カード2−1〜2−(N+1)に蓄電した電力を各顧客の自宅において消費することができるような装置として構成されている。
また、本実施形態では、蓄電回収箱3と同様な機能を有する充放電ユニット5の構成や動作を示すが、充放電ユニット5としては、例えば、蓄電回収箱3より簡易にして、より低い機能とすることや、より小型とすることも可能である。
【0074】
また、充放電ユニット5は、必ずしも蓄電回収箱3と全く同じ機能で構成されなくてもよく、本実施形態では、詳しい説明や図示は省略するが、ラジオの機能や、LED(Light Emitting Diode)ライトの機能も備える。
【0075】
充放電ユニット5は、電力受電部151と、蓄電部152と、電力供給部153と、メモリ154(記憶部の一例であり、蓄電に関する情報の記憶部(蓄電情報記憶部)と、ポイントに関する情報の記憶部(ポイント情報記憶部)を含む)と、情報表示部155と、通信インターフェース156と、制御部157と、を備える。
【0076】
電力受電部151は、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)から出力される電力を受電し、受電した電力を蓄電部152に出力する。
蓄電部152は、例えば、蓄電(充電)と放電が可能なバッテリから構成されており、電力受電部151から入力される電力を蓄電する。
また、蓄電部152は、蓄電した電力を電力供給部153に出力する。
【0077】
電力供給部153は、蓄電部152から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、例えば、充放電ユニット5の電力供給部153と各顧客の自宅内などの負荷とが電源ケーブルを介して接続された状態で、当該充放電ユニット5の電力供給部153から当該電源ケーブルを介して当該負荷に電力が出力(放電)される。
【0078】
なお、充放電ユニット5において、負荷消費量は、例えば、各顧客の自宅内などの照明やディスプレイなどが消費する電力量を表す。本実施形態では、このような照明やディスプレイなどを負荷として充放電ユニット5の電力供給部153と繋いで、当該充放電ユニット5に貯まった電力を当該負荷により消費させる。これにより、充放電ユニット5に貯まった電力を有効に利用することができる。
また、充放電ユニット5において、蓄電放出量は、貯めた(蓄電した)蓄電量を消費のために放出する電力量を表す。
概念的には、蓄電放出量(電力)を負荷消費量に使用するイメージであり、実際には、充放電のロスが生じ得るため、100%の利用ができないことが生じ得る。
【0079】
通信インターフェース156は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース156は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接続して通信を行うインターフェースや、管理サーバー4との間で通信を行うインターフェースを有する。
【0080】
制御部157は、充放電ユニット5における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース156を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己の充放電ユニット5においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0081】
具体例として、制御部157は、メモリ154の制御や、情報表示部155により情報を表示させる制御や、蓄電部152に対する蓄電(充電)や蓄電部152からの放電の制御を行う。蓄電部152に対する蓄電の制御としては、例えば、蓄電カード2−1〜2−(N+1)から電力が供給される場合に蓄電部152に対する蓄電を開始させる制御や、蓄電部152の蓄電量が所定の第5の閾値以上になったときに蓄電を停止させる制御がある。蓄電部152からの放電の制御としては、例えば、蓄電部152の蓄電量が所定の第6の閾値未満になったときに放電を停止させる制御がある。
なお、前記した第5の閾値と第6の閾値は、同じ値であってもよく、または、異なる値であってもよい。
【0082】
また、具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶された当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDを読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶された蓄電量を読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントを書き換える制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部152に新規に蓄電された蓄電量を検出(例えば、算出)する制御や、この充放電ユニット5の蓄電部152に現在において蓄電されている蓄電量(積算蓄電量)を検出(例えば、検出)する制御を行う。
【0083】
なお、本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の制御部128によって検出(例えば、算出)されて当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶される蓄電量と、この蓄電量の電力によって充放電ユニット5の蓄電部152に新規に蓄電される蓄電量とには、電力の受け渡し(充放電)時に発生するロスなどによってずれが生じ得るが、充放電ユニット5は、当該充放電ユニット5の制御部157により検出(例えば、算出)される新規の蓄電量を使用する。
【0084】
また、具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を対応付けて管理サーバー4に送信する制御や、管理サーバー4から蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積の蓄電量(積算蓄電量)や累積のポイント(積算ポイント数)の情報を受信する制御を行う。
【0085】
また、具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を対応付けてメモリ154に記憶する制御を行う。
【0086】
メモリ154は、各種の情報を記憶する。
具体例として、メモリ154は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと新規の蓄電量との対応の情報を記憶する。また、メモリ154は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと新規のポイントとの対応の情報を記憶する。
【0087】
また、具体例として、メモリ154は、蓄電量とその蓄電量に応じて付与されるポイントとの対応の情報を記憶する。この対応の情報は、例えば、複数の異なる蓄電量とそれぞれの蓄電量に応じて付与されるポイントとを対応させるテーブルの情報であってもよく、または、蓄電量をパラメータとして、その蓄電量に応じて付与されるポイントを算出する数式の情報であってもよい。
本実施形態では、制御部157は、メモリ154に記憶されたこの対応の情報に基づいて、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部152に新規に蓄電された蓄電量に応じて付与されるポイント(新規のポイント)を決定し、決定したポイントを当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)に付与するために、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントに当該決定したポイントを加算するように書き換える。
【0088】
情報表示部155は、例えば、液晶ディスプレイなどを用いて構成されており、各種の情報を表示する。
具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5に蓄電カード2−1〜2−(N+1)が差し込まれるなどして接続された場合に、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDと、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部152に新規に蓄電された蓄電量と、当該新規の蓄電量に応じて付与されるポイント(新規のポイント)とを、対応付けて、情報表示部135の画面に表示する。
【0089】
また、具体例として、制御部157は、例えば、この充放電ユニット5に蓄電カード2−1〜2−(N+1)が差し込まれるなどして接続された場合に、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDに対応した累積の蓄電量(積算蓄電量)や累積のポイント(積算ポイント数)の情報を管理サーバー4から受信して、当該IDと対応付けて、当該積算蓄電量や当該積算ポイント数を、情報表示部135の画面に表示する。
【0090】
また、具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5の蓄電部152に現在において蓄電されている蓄電量(積算蓄電量)を検出(例えば、算出)し、検出した積算蓄電量を、情報表示部155の画面に表示する。
【0091】
図7は、ポイント利用装置6の構成を示す概略ブロック図である。
ポイント利用装置6は、通信インターフェース161と、制御部162と、を備える。
【0092】
通信インターフェース161は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース161は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接触または非接触で接続して通信を行うインターフェースや、管理サーバー4との間で通信を行うインターフェースを有する。
【0093】
制御部162は、ポイント利用装置6における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース161を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己のポイント利用装置6においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0094】
具体例として、制御部162は、このポイント利用装置6に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶された当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDを読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントを書き換える制御を行う。
【0095】
より詳しくは、制御部162は、このポイント利用装置6に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客が使用を希望するポイントだけ減らすように、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントを書き換える。この場合、顧客が使用を希望するポイントは、例えば、店員などによりポイント利用装置6に直接入力されてもよく、または、レジなどの外部の装置からポイント利用装置6に入力されてもよい。
また、制御部162は、この蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDとそのポイントの変化(例えば、減少したポイント、または、減少後に残ったポイント)の情報を管理サーバー4に送信する。
【0096】
なお、顧客により使用されたポイントによって、例えば、そのポイントに対応した金額をその顧客が購入した商品の代金に充当すること、または、そのポイントに対応した金額あるいは商品などをその顧客に与えること、を行う。
【0097】
図8は、管理サーバー4の構成を示す概略ブロック図である。
管理サーバー4は、蓄電情報データベース141(蓄電情報記憶部の一例)と、ポイント情報データベース142(ポイント情報記憶部の一例)と、その他情報データベース143(その他情報記憶部の一例)と、通信インターフェース144と、制御部145と、を備える。
【0098】
蓄電情報データベース141は、蓄電に関する情報を記憶するデータベースである。
図12は、管理サーバー4の蓄電情報データベース141に記憶される情報の一例を示す図である。
この例では、蓄電情報データベース141は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(図12における、「個別ID」)と、新規の蓄電量(図12における、「蓄電量」)と、積算蓄電量(図12における、「積算蓄電量」)と、1個の蓄電回収箱3における積算蓄電量(図12における、「回収箱の積算蓄電量」)と、を対応付けて記憶する。
【0099】
具体例として、「個別ID」が「0123」である蓄電カードについては、新規の「蓄電量」が「20W」であり、「積算蓄電量」が「155W」であり、「回収箱の積算蓄電量」が「2200W」である。
【0100】
ここで、他の例として、蓄電回収箱3が複数備えられる場合には、例えば、蓄電情報データベース141は、それぞれの蓄電回収箱3ごとに、「回収箱の積算蓄電量」の情報を記憶する。また、この場合、蓄電情報データベース141は、「個別ID」に対応する「蓄電量」や「積算蓄電量」の情報については、それぞれの蓄電回収箱3ごとに記憶してもよく、または、全ての蓄電回収箱3に共通に記憶してもよい。
【0101】
また、図12では、蓄電に関する情報として、蓄電回収箱3により回収される電力に関する情報を示したが、同様に、充放電ユニット5により回収される電力に関する情報を用いることもできる。
具体的には、蓄電情報データベース141は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(「個別ID」)と、新規の蓄電量(「蓄電量」)と、積算蓄電量(「積算蓄電量」)と、1個の充放電ユニット5における積算蓄電量(「充放電ユニットの積算蓄電量」)と、を対応付けて記憶する。この場合、他の例として、充放電ユニット5が複数備えられる場合には、例えば、蓄電情報データベース141は、それぞれの充放電ユニット5ごとに、「充放電ユニットの積算蓄電量」の情報を記憶する。また、この場合、蓄電情報データベース141は、「個別ID」に対応する「蓄電量」や「積算蓄電量」の情報については、それぞれの充放電ユニット5ごとに記憶してもよく、または、全ての充放電ユニット5に共通に記憶してもよい。
【0102】
また、蓄電回収箱3と充放電ユニット5の両方に関して図12に示されるような情報を記憶する場合には、蓄電情報データベース141は、「個別ID」に対応する「蓄電量」や「積算蓄電量」の情報については、蓄電回収箱3と充放電ユニット5とで別々に記憶してもよく、または、蓄電回収箱3と充放電ユニット5とで共通に記憶してもよい。
【0103】
ポイント情報データベース142は、ポイントに関する情報を記憶するデータベースである。
図13は、管理サーバー4のポイント情報データベース142に記憶される情報の一例を示す図である。
この例では、ポイント情報データベース142は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(図13における、「個別ID」)と、付与された新規のポイント(図13における、「ポイント数」)と、付与された積算ポイント数(図13における、「積算ポイント数」)と、を対応付けて記憶する。
【0104】
具体例として、「個別ID」が「0123」である蓄電カードについては、新規の「ポイント数」が「20p」(pはポイントを表す)であり、「積算ポイント数」が「155p」(pはポイントを表す)である。
【0105】
その他情報データベース143は、その他の情報を記憶するデータベースである。
図14は、管理サーバー4のその他情報データベース143に記憶される情報の一例を示す図である。これは、顧客(例えば、蓄電カードを使用する会員)に関する情報である。
この例では、その他情報データベース143は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(図14における、「個別ID」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客が入会した日(図14における、「入会日」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客の性別(図14における、「性別」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客の住所(図14における、「住所」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客の連絡先(図14における、「連絡先」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客の氏名(図14における、「氏名」)と、を対応付けて記憶する。
【0106】
具体例として、「個別ID」が「0123」である蓄電カードについては、その顧客の「入会日」が「2008/7/12(2008年7月12日)」であり、その顧客の「性別」が「女(女性)」であり、その顧客の住所が「東京都○○区××」であり、その顧客の連絡先が「03−0000−0000」であり、その顧客の氏名が「○○」である。
なお、このような会員情報としては、様々な情報が用いられてもよく、例えば、年齢や家族構成などの情報を用いることもできる。
【0107】
図15は、管理サーバー4のその他情報データベース143に記憶される情報の他の一例を示す図である。これは、顧客(例えば、蓄電カードを使用する会員)に関する購買状況の情報である。
この例では、その他情報データベース143は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(図15における、「個別ID」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して顧客が前回に購入した金額(図15における、「前回購入金額」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して顧客が購入した金額の累計(図15における、「積算購入金額」)と、を対応付けて記憶する。
【0108】
具体例として、「個別ID」が「0123」である蓄電カードについては、「前回購入金額」が「¥582」であり、「積算購入金額」が「¥220000」である。
なお、このような会員の購入情報としては、様々な情報が用いられてもよく、例えば、顧客がよく購入する商品の種類などの情報を用いることもできる。
【0109】
通信インターフェース144は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース144は、蓄電回収箱3との間で通信を行うインターフェースや、充放電ユニット5との間で通信を行うインターフェースや、ポイント利用装置6との間で通信を行うインターフェースを有する。
【0110】
制御部145は、管理サーバー4における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース144を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己の管理サーバー4においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0111】
具体例として、制御部145は、蓄電回収箱3から送信される蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を受信して、受信した情報に基づいて、図12に示される蓄電情報データベース141に記憶される情報や、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報を書き換える。
【0112】
この場合に、制御部145は、前回の積算蓄電量に今回の新規の蓄電量を加算することで、今回の積算蓄電量を算出する。
また、制御部145は、前回の積算ポイント数に今回の新規のポイントを加算することで、今回の積算ポイント数を算出する。
【0113】
なお、蓄電回収箱3が複数備えられる場合には、例えば、それぞれの蓄電回収箱3ごとに識別情報(ID)が設定され、蓄電回収箱3から他の装置(例えば、管理サーバー4など)への通信では、自己の蓄電回収箱3のIDを当該他の装置へ送信する。そして、管理サーバー4は、蓄電回収箱3から受信した当該蓄電回収箱3のIDに基づいて、それぞれの蓄電回収箱3ごとに受信した情報(例えば、蓄電量やポイントに関する情報)を識別することができる。
【0114】
また、具体例として、制御部145は、充放電ユニット5から送信される蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を受信して、受信した情報に基づいて、図12に示される蓄電情報データベース141に記憶される情報や、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報を書き換える。
【0115】
この場合に、制御部145は、前回の積算蓄電量に今回の新規の蓄電量を加算することで、今回の積算蓄電量を算出する。
また、制御部145は、前回の積算ポイント数に今回の新規のポイントを加算することで、今回の積算ポイント数を算出する。
【0116】
なお、充放電ユニット5が複数備えられる場合には、例えば、それぞれの充放電ユニット5ごとに識別情報(ID)が設定され、充放電ユニット5から他の装置(例えば、管理サーバー4など)への通信では、自己の充放電ユニット5のIDを当該他の装置へ送信する。そして、管理サーバー4は、充放電ユニット5から受信した当該充放電ユニット5のIDに基づいて、それぞれの充放電ユニット5ごとに受信した情報(例えば、蓄電量やポイントに関する情報)を識別することができる。
【0117】
また、具体例として、制御部145は、図12に示される蓄電情報データベース141に記憶される情報に基づいて、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積の蓄電量(積算蓄電量)の情報を蓄電回収箱3に送信する。一例として、蓄電回収箱3から管理サーバー4に、情報を要求する蓄電カードのIDを送信し、これに応じて、管理サーバー4の制御部145が、受信した蓄電カードのIDに対応した積算蓄電量の情報を当該蓄電回収箱3に送信する。他の一例として、管理サーバー4の制御部145が、定期的などの所定のタイミングで、全てまたはあらかじめ定められた1個以上の蓄電カードのIDとそれに対応した積算蓄電量の情報を蓄電回収箱3に送信する。
【0118】
また、具体例として、制御部145は、図12に示される蓄電情報データベース141に記憶される情報に基づいて、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積の蓄電量(積算蓄電量)の情報を充放電ユニット5に送信する。一例として、充放電ユニット5から管理サーバー4に、情報を要求する蓄電カードのIDを送信し、これに応じて、管理サーバー4の制御部145が、受信した蓄電カードのIDに対応した積算蓄電量の情報を当該充放電ユニット5に送信する。他の一例として、管理サーバー4の制御部145が、定期的などの所定のタイミングで、全てまたはあらかじめ定められた1個以上の蓄電カードのIDとそれに対応した積算蓄電量の情報を充放電ユニット5に送信する。
【0119】
また、具体例として、制御部145は、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報に基づいて、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積のポイント(積算ポイント数)の情報を蓄電回収箱3に送信する。一例として、蓄電回収箱3から管理サーバー4に、情報を要求する蓄電カードのIDを送信し、これに応じて、管理サーバー4の制御部145が、受信した蓄電カードのIDに対応した積算ポイント数の情報を当該蓄電回収箱3に送信する。他の一例として、管理サーバー4の制御部145が、定期的などの所定のタイミングで、全てまたはあらかじめ定められた1個以上の蓄電カードのIDとそれに対応した積算ポイント数の情報を蓄電回収箱3に送信する。
【0120】
また、具体例として、制御部145は、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報に基づいて、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積のポイント(積算ポイント数)の情報を充放電ユニット5に送信する。一例として、充放電ユニット5から管理サーバー4に、情報を要求する蓄電カードのIDを送信し、これに応じて、管理サーバー4の制御部145が、受信した蓄電カードのIDに対応した積算ポイント数の情報を当該充放電ユニット5に送信する。他の一例として、管理サーバー4の制御部145が、定期的などの所定のタイミングで、全てまたはあらかじめ定められた1個以上の蓄電カードのIDとそれに対応した積算ポイント数の情報を充放電ユニット5に送信する。
【0121】
また、具体例として、制御部145は、ポイント利用装置6から、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDとそのポイントの変化(例えば、減少したポイント、または、減少後に残ったポイント)の情報を受信して、受信した情報に基づいて、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報を書き換える。
この場合に、制御部145は、ポイント利用装置6から、ポイントの変化として、減少したポイントの情報を受信するときには、前回の積算ポイント数から今回の減少したポイントを減少することで、今回の積算ポイント数を算出する。
【0122】
なお、本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する顧客に対して、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行われた蓄電に対して付与されるポイント以外に、他の理由でポイントが付与される場合があるとする。ここで言う他の理由としては、任意の理由であってもよく、例えば、蓄電以外のエコロジー(エコ)の活動に貢献した場合とすることができる。本実施形態では、他の理由で顧客に対してポイントが付与された場合には、例えば、管理サーバー4を操作する者から操作により入力されたポイントの付与に関する情報や、外部の装置から入力されたポイントの付与に関する情報に基づいて、制御部145が、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される積算ポイント数の情報を書き換える。このため、本実施形態では、ある顧客が、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行った蓄電に対してポイントの付与を受けるとともに、他の理由でポイントの付与を受けると、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行った蓄電に対してのみポイントの付与を受ける場合と比べて、積算蓄電量と積算ポイント数との対応がずれることになる。
【0123】
また、具体例として、制御部145は、例えば、管理サーバー4を操作する者から操作により入力された情報や、外部の装置から入力された情報に基づいて、図14に示されるその他情報データベース143に記憶される情報を書き換える。
【0124】
また、具体例として、制御部145は、例えば、レジの装置などと接続されて、当該レジの装置などから入力される情報に基づいて、図15に示されるその他情報データベース143に記憶される情報を書き換える。この場合、レジの装置などは、例えば、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)を利用して行われた購買における購入金額の情報を管理サーバー4に送信する。また、この場合、制御部145は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDとそれに対応した購入金額の情報を受信するときには、それまでの積算購入金額に受信した新規の購入金額を加算することで、積算購入金額を算出する。
【0125】
次に、本実施形態に係る蓄電回収システム11において行われる動作のフローの例を示す。
図9は、蓄電グッズ1−1から蓄電カード2−1への蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。なお、他の蓄電グッズ1−2〜1−Nや他の蓄電カード2−2〜2−(N+1)の動作についても同様である。
【0126】
まず、蓄電カード2−1を所持する顧客が、当該蓄電カード2−1と発電グッズ1−1とを接続する(ステップS1)。
蓄電カード2−1と発電グッズ1−1との接続が完了した状態で、顧客(または、他の人)が運動をして当該発電グッズ1−1により発電させることで、当該発電グッズ1−1により発電された電力を当該発電グッズ1−1から当該蓄電カード2−1に供給して、当該電力を当該蓄電カード2−1の蓄電部122に蓄電する(ステップS2)。
【0127】
また、蓄電カード2−1の制御部128が、蓄電部122に蓄電されている蓄電量(現在の蓄電量)を検出する(ステップS3)。
そして、蓄電カード2−1の制御部128が、検出した蓄電量を蓄電量メモリ125に記憶する(ステップS4)。
【0128】
なお、この例では、人の運動により発電する発電グッズ1−1を用いた場合を示したが、自然のエネルギーによって発電する発電グッズ1−2を用いた場合についても、同様である。
【0129】
図10は、蓄電カード2−1から蓄電回収箱3への蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。なお、他の蓄電カード2−2〜2−(N+1)の動作についても同様である。
【0130】
まず、蓄電カード2−1を所持する顧客が、蓄電回収箱3が設置されているスーパーに行き、当該蓄電カード2−1を当該蓄電回収箱3に接続する(ステップS11)。
蓄電カード2−1と蓄電回収箱3との接続が完了した状態で、当該蓄電カード2−1の蓄電部122に蓄電された電力を当該蓄電カード2−1から当該蓄電回収箱3に供給して、当該電力を当該蓄電回収箱3の蓄電部132に蓄電する(ステップS12)。
【0131】
この場合、蓄電回収箱3の制御部137が、蓄電カード2−1から供給されて蓄電部132に新規に蓄電された蓄電量を検出する(ステップS13)。
そして、蓄電回収箱3の制御部137が、この蓄電カード2−1のIDと対応付けて、検出した蓄電量をメモリ134に記憶する(ステップS14)。
また、蓄電回収箱3の制御部137が、この蓄電カード2−1により得られた新規の蓄電量に対応するポイントを決定し、決定したポイントを当該蓄電カード2−1に対して付与する(ステップS15)。
【0132】
ここで、蓄電カード2−1から充放電ユニット5への蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図についても、図10と同様である。なお、他の蓄電カード2−2〜2−(N+1)の動作についても同様である。
【0133】
まず、蓄電カード2−1を所持する顧客が、当該顧客の自宅において、当該蓄電カード2−1を充放電ユニット5に接続する(ステップS11と同様な処理)。
蓄電カード2−1と充放電ユニット5との接続が完了した状態で、当該蓄電カード2−1の蓄電部122に蓄電された電力を当該蓄電カード2−1から当該充放電ユニット5に供給して、当該電力を当該充放電ユニット5の蓄電部152に蓄電する(ステップS12と同様な処理)。
【0134】
この場合、充放電ユニット5の制御部157が、蓄電カード2−1から供給されて蓄電部152に新規に蓄電された蓄電量を検出する(ステップS13と同様な処理)。
そして、充放電ユニット5の制御部157が、この蓄電カード2−1のIDと対応付けて、検出した蓄電量をメモリ154に記憶する(ステップS14と同様な処理)。
また、充放電ユニット5の制御部157が、この蓄電カード2−1により得られた新規の蓄電量に対応するポイントを決定し、決定したポイントを当該蓄電カード2−1に対して付与する(ステップS15と同様な処理)。
【0135】
図11は、蓄電回収箱3から管理サーバー4への情報交換の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。
ここで、このような情報交換は、任意のタイミングで行われてもよく、例えば、あらかじめ設定された定期的などのタイミングで行われてもよく、または、蓄電回収箱3と蓄電カード2−1〜2−(N+1)との接続及び電力の受け渡しが行われた後のタイミングで、そのたびごとに行われてもよい。
【0136】
まず、蓄電回収箱3と管理サーバー4とが通信可能に接続する(ステップS21)。なお、蓄電回収箱3と管理サーバー4とが常時接続している場合には、そのままでよい。
蓄電回収箱3と管理サーバー4との接続が完了した状態で、蓄電回収箱3の制御部137が、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行われた蓄電に関して蓄電量の情報やポイントの情報を管理サーバー4に送信する。管理サーバー4の制御部145は、蓄電回収箱3から送信された蓄電量の情報を受信し、蓄電回収箱3から送信されたポイントの情報を受信する(ステップS22)。
【0137】
そして、管理サーバー4の制御部145は、蓄電回収箱3から受信した蓄電量の情報に基づいて、その蓄電量に関する情報を蓄電情報データベース141に記憶する(ステップS23)。
また、管理サーバー4の制御部145は、蓄電回収箱3から受信したポイントの情報に基づいて、そのポイントに関する情報をポイント情報データベース142に記憶する(ステップS24)。
【0138】
ここで、充放電ユニット5から管理サーバー4への情報交換の際に行われる動作の例を示すフローチャート図についても、図11と同様である。
ここで、このような情報交換は、任意のタイミングで行われてもよく、例えば、あらかじめ設定された定期的などのタイミングで行われてもよく、または、充放電ユニット5と蓄電カード2−1〜2−(N+1)との接続及び電力の受け渡しが行われた後のタイミングで、そのたびごとに行われてもよい。
【0139】
まず、充放電ユニット5と管理サーバー4とが通信可能に接続する(ステップS21と同様な処理)。なお、充放電ユニット5と管理サーバー4とが常時接続している場合には、そのままでよい。
充放電ユニット5と管理サーバー4との接続が完了した状態で、充放電ユニット5の制御部157が、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行われた蓄電に関して蓄電量の情報やポイントの情報を管理サーバー4に送信する。管理サーバー4の制御部145は、充放電ユニット5から送信された蓄電量の情報を受信し、充放電ユニット5から送信されたポイントの情報を受信する(ステップS22と同様な処理)。
【0140】
そして、管理サーバー4の制御部145は、充放電ユニット5から受信した蓄電量の情報に基づいて、その蓄電量に関する情報を蓄電情報データベース141に記憶する(ステップS23と同様な処理)。
また、管理サーバー4の制御部145は、充放電ユニット5から受信したポイントの情報に基づいて、そのポイントに関する情報をポイント情報データベース142に記憶する(ステップS24と同様な処理)。
【0141】
次に、本実施形態に係る蓄電回収システム11において、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する顧客の具体的な行動の一例を示す。
顧客は、その顧客の自宅内(家庭内)に設置されたエアロバイク(発電グッズ1−1の一例)のインターフェースに自己の蓄電カード2−1を差し込むなどして接続する。
そして、顧客は、そのエアロバイクを漕ぐ。例えば、顧客がそのエアロバイクを1時間漕いだ結果、そのエアロバイクが積算で100Wh[ワット時]を発電し、蓄電カード2−1に100Whの電力が蓄電される。
【0142】
顧客は、その蓄電カード2−1を持ち、蓄電回収箱3が設置されている近所のスーパーに出かけ、その蓄電カード2−1を蓄電回収箱3に差し込むなどして接続する。すると、あらかじめ貯められた蓄電カード2−1に入った電力が、蓄電回収箱3に蓄電される。
このとき、蓄電回収箱3は、その蓄電カード2−1からの電力によって蓄電されると同時に、その蓄電カード2−1のIDを読み込み、読み込んだIDに応じた蓄電量(新規の蓄電量)を把握し、その蓄電量に対応するポイントをその蓄電カード2−1に対して発行する。また、これと同時に、蓄電回収箱3は、その蓄電に関する情報を管理サーバー4に渡す。
なお、ここで言う「同時」としては、必ずしも完全に同一のタイミングでなくてもよく、多少の時間的なずれがあってもよい。
【0143】
このようにして蓄電回収箱3に貯められた電力は、例えば、その蓄電回収箱3が設置されるスーパーの負荷への電力供給に利用される。この場合、例えば、スーパーでは、「このスーパーの照明で消費される電力のうちの○○%はお客様の省エネ活動で賄っています。」などの情報を発表することなどによって、環境貢献活動の一環となるばかりか、電力料金の削減の一助ともなり得る。
【0144】
また、顧客は、このような省エネ活動に参加しているという実感を抱くことができ、「また他の日(例えば、明日など)も蓄電してそのスーパーに足を運ぼう」というインセンティブが働く。
また、顧客は、蓄電によって付与されるポイントを貯めることで、例えば、次回に買い物をするときに貯めたポイントをレジで使用すること(ポイント還元を受けること)、あるいは、貯めたポイントをスーパーの商品などと交換することができ、「継続的にそのスーパーに足を運ぼう」というインセンティブが働く。
【0145】
また、顧客は、スーパーに設置されている蓄電回収箱3の代わりに、自宅に充放電ユニット5がある場合には、自己の蓄電カード2−1に貯められた電力を充放電ユニット5に蓄電してポイントの付与を受けることもできる。このような場合においても、顧客は、付与されたポイントをスーパーで使用したいと考えることから、スーパーにおける集客が可能となる。
【0146】
また、管理サーバー4では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとの蓄電量やポイントに関する情報を収集することができ、それらのデータベースの内容を随時更新することができる。
【0147】
このような一連の流れが形成されると、顧客は、省エネを楽しく実現することができるばかりか、このような省エネ活動を通じて、コミュニケーションの幅を広げることができ、絆を作ることができる。
一方、蓄電回収箱3を設置したスーパーは、より一層の集客を期待することができ、環境に貢献する企業というイメージの向上を図ることもでき、売上貢献にも繋がると考えられる。
【0148】
以上のように、本実施形態に係る蓄電回収システム11によると、例えば、いろいろな人(本実施形態では、顧客)により、それぞれが小さい電力量を集めて、全体として大きい電力量を集めることができる。これにより、これらの人々に、楽しく省エネを実現させることができ、また、省エネを通じて、コミュニケーションを促すことや、人との繋がりや人との絆を高めることを図ることができる。
【0149】
例えば、従来の価値観では「省エネ=節電(節約)」という意識のみが強く、「電気をこまめに切る」、「冷房の温度を上げる」、「冷蔵庫の開け閉めの時間を短くする」などの工夫はできるが、それを長続きさせることが難しかった。
これに対して、本実施形態に係る蓄電回収システム11では、そのような単なる節電に代わり、小さいながらも発電をすることによって、また、それを集めるツールを提供することによって、省エネ活動を促進することができ、また、そのような省エネ活動を通じて、「コミュニケーション」、「絆」、「繋がり」といったものを人々に提供することができる。
【0150】
ここで、本実施形態では、特定のスーパーの顧客に蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持させる構成を示したが、スーパーの代わりに他の様々な施設に適用されてもよい。
また、特定の施設の顧客に蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持させる構成ばかりでなく、例えば、特定の集団に属する人々に蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持させる構成、または、このような集団とは無関係に、任意の人々に蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持させる構成を用いることもできる。
【0151】
また、本実施形態では、基本的には、発電グッズ1−1〜1−Nや蓄電カード2−1〜2−(N+1)が個人により所持されて使用される場合を示したが、これに限られず、例えば、発電グッズ1−1〜1−Nや蓄電カード2−1〜2−(N+1)が特定の集団により所持されて共同で使用されてもよい。
【0152】
また、本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)において、蓄電量メモリ125により現在の蓄電量を記憶し、ポイントメモリ126により現在のポイントを記憶する構成を示したが、これらの構成要素は必ずしも備えられなくてもよく、例えば、蓄電カード2−1〜2−(N+1)における現在の蓄電量や現在のポイントが、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)と蓄電回収箱3や充放電ユニット5との通信により、当該蓄電回収箱3や当該充放電ユニット5や管理サーバー4などの1つ以上の装置(蓄電カード2−1〜2−(N+1)以外の装置)によって記憶されていればよい。
【0153】
また、本実施形態では、蓄電デバイスとして、カード状のデバイス(本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1))を用いる構成を示したが、これに限られず、任意の形状のデバイスを用いることができる。また、蓄電デバイスとして、例えば、キーホルダーや携帯電話端末などに蓄電デバイスの機能を付加したものを用いることもできる。
また、蓄電デバイスとしては、例えば、人により容易に持ち運ぶことができる可搬性の良いものを用いるのが好ましい。
【0154】
[第2の実施形態]
図16は、本発明の第2の実施形態に係る蓄電回収システムにおける蓄電回収箱3Aの構成を示す概略ブロック図である。
蓄電回収箱3Aは、電力受電部131と、蓄電部132と、電力供給部133と、メモリ134(記憶部の一例であり、蓄電に関する情報の記憶部(蓄電情報記憶部)と、ポイントに関する情報の記憶部(ポイント情報記憶部)を含む)と、情報表示部135と、通信インターフェース136と、制御部137と、充電レート決定部138と、を備える。このうち、充電レート決定部138以外の各部は前述した第1の実施形態におけるものと同一であるので、再度の説明は省略する。
【0155】
充電レート決定部138は、蓄電部132に対する充電の充電レートを決定し、決定した充電レートを制御部137に指示する。充電レートは、充電の速さを規定するパラメータであり、例えば充電レートが「1C」であれば、満充電された蓄電カード2−1〜2−(N+1)から蓄電部132への充電は1時間で完了する。また、充電レートが「2C」であれば、同様に充電は0.5時間で完了し、充電レートが「0.5C」であれば、同様に充電は2時間で完了する。
【0156】
充電レートの決定手法として、本実施形態では、蓄電回収箱3Aが設置されたスーパー等の店舗(以下、単に店舗と言う)のPOS(Point of Sales)情報を利用する。具体的には、充電レート決定部138は、通信インターフェース136を介して、当該店舗のPOS情報管理サーバーからPOS情報を取得する。POS情報は、当該店舗の各顧客について、来店時刻、退店時刻、レジで商品を購入した時刻、購入した商品およびその金額、等を記録したデータである。充電レート決定部138は、取得したPOS情報に含まれる各顧客の来店時刻と退店時刻の差から、各顧客の店内滞在時間を算出する。また、充電レート決定部138は、取得したPOS情報に含まれる各顧客の購入商品について、その合計金額(以下、購買額と称する)を算出する。なお、顧客が当該店舗で商品の購入を同日中に複数回行っている場合には、充電レート決定部138は、最初の購入時刻と最後の購入時刻の差から、店内滞在時間を推定してもよい。
【0157】
充電レート決定部138は、上記のようにして算出した複数の顧客(例えば、ある1日の全来店客や、ある1週間の全来店客)についての店内滞在時間と購買額に基づいて、これらを統計的に演算処理することにより、購買額が最大となることが期待される店内滞在時間(以下、最適店内滞在時間と称する)を算出する。図17に、複数の顧客について店内滞在時間と購買額の関係をプロットしたグラフの一例を示す。同図のように、購買額は、ある店内滞在時間において最大値をとることが認められる(例えば、「降籏徹馬,西野和美,寺崎康博:時空間を基軸とした百貨店POSデータの分析,オペレーションズ・リサーチ,49(2),92-100,2004」を参照)。この最大値を与える店内滞在時間が、最適店内滞在時間である。最適店内滞在時間は、店舗の規模や取扱商品の種類、顧客の客層等によって変わり得るが、一例として、最適店内滞在時間は、100分(百貨店の場合)である。
【0158】
充電レート決定部138は、このようにして算出した最適店内滞在時間で蓄電カード2−1〜2−(N+1)から蓄電部132への充電が完了するように、充電レートを決定する。例えば、最適店内滞在時間が上記例の100分の場合、充電レート決定部138により決定される充電レートは、「0.6C」となる。
【0159】
制御部137は、充電レート決定部138から指示された充電レートで蓄電カード2−1〜2−(N+1)から蓄電部132へ充電を行うよう、蓄電部132に対する制御を行う。
【0160】
以上のように、本実施形態によれば、蓄電部132に対する充電を充電レート決定部138によって決定した充電レートで行うことができる。これにより、顧客は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を蓄電回収箱3Aに接続してから最適店内滞在時間が経過するまでは、すなわち蓄電部132への充電が完了するまでは、店内に滞在しようと考えるようになる。ここで、上述したとおり、最適店内滞在時間において顧客の購買額は最大化するから、店舗にとっては、売り上げが向上するというメリットが期待できる。また、一般に充電可能なバッテリ(蓄電部132)に急速充電(例えば「1C」程度以上の充電レートによる充電)を行うと、バッテリの寿命が短くなる等の問題が生じるが、上記の最適店内滞在時間が急速充電をした場合の充電時間よりも長ければ、バッテリの寿命を劣化させる危険性を小さくすることができるという顧客側のメリットもある。
このように、本実施形態は、店舗側と顧客側の双方がメリットを享受できるという効果を奏するものである。
【0161】
ここで、本実施形態において、蓄電回収箱3Aに顧客からの操作入力を受け付ける操作入力部(例えばタッチパネル)を設けて、顧客が操作入力部に自分の予定する店内滞在時間を入力するようにし、充電レート決定部138が当該入力された店内滞在時間で充電が完了するように充電レートを決定することとしてもよい。この場合さらに、顧客が入力した店内滞在時間が長いほど、多くのポイントを当該顧客に付与することとしてもよい。
【0162】
なお、本実施形態に係る蓄電回収システム11における装置(例えば、発電グッズ1−1〜1−N、蓄電カード2−1〜2−(N+1)、蓄電回収箱3,3A、管理サーバー4、充放電ユニット5、ポイント利用装置6)の一部の機能、例えば、制御部(制御部105、115、制御部128、制御部137、充電レート決定部138、制御部145、制御部157、制御部162)の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、その制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて、このコンピュータシステムが実行することによって実現してもよい。
【0163】
なお、ここで言うコンピュータシステムとは、オペレーティング・システム(Operating System;OS)や周辺装置のハードウェアを含むものである。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵される磁気ハードディスクやソリッドステートドライブ等の記憶装置のことを言う。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、インターネット等のコンピュータネットワークや、電話回線や携帯電話網を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバー装置やクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
【0164】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はその実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0165】
11…蓄電回収システム
1−1〜1−N…発電グッズ 2−1〜2−(N+1)…蓄電カード 3,3A…蓄電回収箱
4…管理サーバー 5…充放電ユニット 6…ポイント利用装置 7…施設内負荷
101…AC/DC変換部 111…DC/DC変換部
102、112、121、131、151…電力受電部
103、113、123、133、153…電力供給部
104、114、127、136、156、161…通信インターフェース
105、115、128、137、157、162…制御部
122、132、152…蓄電部
124…IDメモリ 125…蓄電量メモリ 126…ポイントメモリ
134、154…メモリ 135、155…情報表示部
141…蓄電情報データベース 142…ポイント情報データベース
143…その他情報データベース
138…充電レート決定部
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電回収システム、蓄電デバイス、蓄電回収装置および蓄電回収方法に関する。
【背景技術】
【0002】
蓄電設備と、前記蓄電設備の電力情報を管理する管理サーバーと、からなる蓄電設備管理システムが知られている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−134964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された蓄電設備管理システムでは、個人に対して省エネルギー(省エネ)のために楽しく節電することを促すことができなかった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、個人に対して省エネルギー(省エネ)のために節電することを促すことができる蓄電回収システム、蓄電デバイス、蓄電回収装置および蓄電回収方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記問題を解決するために、本発明は、蓄電デバイスと、蓄電回収装置と、を含み、前記蓄電デバイスは、発電された電力を蓄電する蓄電デバイスの蓄電部と、前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電デバイスの電力供給部と、自己に設定された識別情報を記憶する蓄電デバイスの識別情報記憶部と、を備え、前記蓄電回収装置は、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する蓄電回収装置の蓄電部と、前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電回収装置の電力供給部と、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置の記憶部と、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる蓄電回収装置の制御部と、を備える、ことを特徴とする蓄電回収システムである。
【0007】
(2)また、本発明は、さらに、管理装置を含み、前記蓄電回収装置の制御部は、蓄電デバイスの識別情報と蓄電量とを対応付けた情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する管理装置の蓄電情報記憶部と、前記蓄電回収装置の制御部から送信された情報を受信し、当該受信した情報に基づいて前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を前記管理装置の蓄電情報記憶部に記憶させる管理装置の制御部と、を備える、ことを特徴とする上記(1)に記載の蓄電回収システムである。
【0008】
(3)また、本発明は、さらに、発電デバイスを備え、前記発電デバイスは、発電する発電デバイスの発電部と、前記発電デバイスの発電部により発電された電力を外部に供給する発電デバイスの電力供給部と、を備え、前記蓄電デバイスの蓄電部は、前記発電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する、ことを特徴とする上記(1)または上記(2)に記載の蓄電回収システムである。
【0009】
(4)また、本発明は、前記蓄電回収装置の制御部は、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量に対応するポイントを決定し、当該決定したポイントを前記蓄電デバイスの識別情報と対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる、ことを特徴とする上記(1)から上記(3)のいずれか1つに記載の蓄電回収システムである。
【0010】
(5)また、本発明は、さらに、管理装置を含み、前記蓄電回収装置の制御部は、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量に対応するポイントを決定し、当該決定したポイントを前記蓄電デバイスの識別情報と対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させ、蓄電デバイスの識別情報とポイントとを対応付けた情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応したポイントの情報を記憶する管理装置のポイント情報記憶部と、前記蓄電回収装置の制御部から送信された情報を受信し、当該受信した情報に基づいて前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応したポイントの情報を前記管理装置のポイント情報記憶部に記憶させる管理装置の制御部と、を備える、ことを特徴とする上記(1)に記載の蓄電回収システムである。
【0011】
(6)また、本発明は、前記蓄電回収装置は、さらに、情報を表示する蓄電回収装置の情報表示部と、を備え、前記蓄電回収装置の制御部は、前記読み取った蓄電デバイスの識別情報と前記検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の情報表示部に表示させる、ことを特徴とする上記(1)から上記(5)のいずれか1つに記載の蓄電回収システムである。
【0012】
(7)上記問題を解決するために、本発明は、蓄電デバイスが、発電された電力を蓄電し、当該蓄電された電力を、当該蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置に、供給する蓄電回収システムで使用される当該蓄電デバイスであって、発電された電力を蓄電する蓄電デバイスの蓄電部と、前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電デバイスの電力供給部と、自己に設定された識別情報を記憶する蓄電デバイスの識別情報記憶部と、を備える、ことを特徴とする蓄電デバイスである。
【0013】
(8)上記問題を解決するために、本発明は、蓄電デバイスが、発電された電力を蓄電し、当該蓄電された電力を、当該蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置に、供給する蓄電回収システムで使用される当該蓄電回収装置であって、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する蓄電回収装置の蓄電部と、前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電回収装置の電力供給部と、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置の記憶部と、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる蓄電回収装置の制御部と、を備える、ことを特徴とする蓄電回収装置である。
【0014】
(9)上記問題を解決するために、本発明は、蓄電デバイスと、蓄電回収装置と、を含む蓄電回収システムにおける蓄電回収方法であって、前記蓄電デバイスは、発電された電力を蓄電デバイスの蓄電部によって蓄電し、前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を蓄電デバイスの電力供給部によって外部に供給し、前記蓄電回収装置は、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電回収装置の蓄電部によって蓄電し、前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を蓄電回収装置の電力供給部によって外部に供給し、蓄電回収装置の制御部によって、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる、ことを特徴とする蓄電回収方法である。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、個人に対して省エネルギー(省エネ)のために節電することを促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る蓄電回収システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】一例に係る発電グッズの構成を示す概略ブロック図である。
【図3】他の一例に係る発電グッズの構成を示す概略ブロック図である。
【図4】蓄電カードの構成を示す概略ブロック図である。
【図5】蓄電回収箱の構成を示す概略ブロック図である。
【図6】充放電ユニットの構成を示す概略ブロック図である。
【図7】ポイント利用装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図8】管理サーバーの構成を示す概略ブロック図である。
【図9】蓄電グッズから蓄電カードへの蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。
【図10】蓄電カードから蓄電回収箱への蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。
【図11】蓄電回収箱から管理サーバーへの情報交換の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。
【図12】管理サーバーの蓄電情報データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【図13】管理サーバーのポイント情報データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【図14】管理サーバーのその他情報データベースに記憶される情報の一例を示す図である。
【図15】管理サーバーのその他情報データベースに記憶される情報の他の一例を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施形態に係る蓄電回収システムにおける蓄電回収箱の構成を示す概略ブロック図である。
【図17】店内滞在時間と購買額の関係を示すグラフの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における蓄電回収システム11、蓄電デバイス(本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1))、蓄電回収箱3および蓄電回収方法を説明する。
なお、蓄電回収方法は、蓄電回収システム11により行われる方法である。
【0018】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蓄電回収システム11の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る蓄電回収システム11は、複数の発電グッズ(発電デバイスの一例)1−1〜1−Nと、複数の蓄電カード(蓄電デバイスの一例)2−1〜2−N、2−(N+1)と、蓄電回収箱(蓄電回収装置の一例)3と、管理サーバー(管理装置の一例)4と、充放電ユニット(蓄電回収装置の他の一例)5と、ポイント利用装置6と、施設内負荷7と、を備える。
【0019】
ここで、発電グッズ1−1〜1−Nの数は、任意であってもよく、図1では、N(Nは複数値)個の発電グッズ1−1〜1−Nを示す。
また、蓄電カード2−1〜2−N、2−(N+1)の数は、任意であってもよく、図1では、(N+1)個の蓄電カード2−1〜2−N、2−(N+1)を示す。
【0020】
また、蓄電回収箱3の数は、図1では1個の蓄電回収箱3を示すが、任意の複数個備えられてもよい。
また、充放電ユニット5の数は、図1では1個の充放電ユニット5を示すが、任意の複数個備えられてもよい。
また、ポイント利用装置6の数は、図1では1個のポイント利用装置6を示すが、任意の複数個備えられてもよい。
【0021】
また、管理サーバー4の数は、本実施形態では、予備等を除いては1個であるが、これに限定されず、例えば、管理サーバー4の機能が複数の装置に分散されて構成されてもよい。
【0022】
まず、本実施形態に係る蓄電回収システム11における概略的な構成および動作の例を示す。
本実施形態では、発電グッズ1−1〜1−Nや蓄電カード2−1〜2−(N+1)は、特定のスーパーマーケット(スーパー)における複数の顧客(本実施形態では、個人)により所持される。蓄電回収箱3は、そのスーパーに設置される。ポイント利用装置6は、そのスーパーに設置され、例えば、キャッシュレジスター(レジ)の近くに、または、レジと一体化されて、設置される。施設内負荷7は、そのスーパーにおける負荷である。管理サーバー4は、任意の場所に設置され、例えば、そのスーパーに設置される。充放電ユニット5は、各顧客の自宅などで使用される。
【0023】
ここで、本実施形態では、特定のスーパーマーケット(スーパー)における複数の顧客を、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する会員としたが、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する者の範囲は、任意に定められてもよい。
例えば、1つのスーパーにおける複数の顧客を、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する会員とすること、あるいは、複数のスーパーにおける複数の顧客を、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する会員とすること、ができる。また、スーパー以外の特定の施設を使用する複数の者を、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する会員とすることもできる。
【0024】
発電グッズ1−1〜1−Nと蓄電カード2−1〜2−(N+1)とは、接触または非接触で充放電が可能である構成が用いられる。
一例として、発電グッズ1−1〜1−Nと蓄電カード2−1〜2−(N+1)は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を発電グッズ1−1〜1−Nに差し込む(挿入する)形態のように、互いに着脱自在に接続することが可能な構成となっている。
蓄電カード2−1〜2−(N+1)と蓄電回収箱3とは、接触または非接触で充放電が可能である構成が用いられる。
一例として、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と蓄電回収箱3は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を蓄電回収箱3に差し込む(挿入する)形態のように、互いに着脱自在に接続することが可能な構成となっている。
蓄電カード2−1〜2−(N+1)と充放電ユニット5とは、接触または非接触で充放電が可能である構成が用いられる。
一例として、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と充放電ユニット5は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を充放電ユニット5に差し込む(挿入する)形態のように、互いに着脱自在に接続することが可能な構成となっている。
【0025】
また、蓄電カード2−1〜2−(N+1)とポイント利用装置6は、接触または非接触で、互いに通信することが可能な構成となっている。
また、蓄電回収箱3と施設内負荷7は、電力を伝送する電源ケーブルで接続されている。
また、蓄電回収箱3と充放電ユニット5とポイント利用装置6は、それぞれ、管理サーバー4と、例えば、専用または公衆の通信回線を介して接続されている。公衆の通信回線としては、例えば、インターネットの通信回線を用いることができる。
【0026】
各発電グッズ1−1〜1−Nは、人の運動により発生するエネルギーまたは自然のエネルギーなどによって発電し、発電した電力を、例えば接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)に供給する。
【0027】
各蓄電カード2−1〜2−(N+1)は、例えば接続された発電グッズ1−1〜1−Nから供給される電力を受電し、受電した電力を蓄電し、蓄電した電力を蓄電回収箱3または充放電ユニット5に供給する。
また、各蓄電カード2−1〜2−(N+1)は、自己の蓄電カードの識別情報(ID)を記憶し、また、蓄電回収箱3または充放電ユニット5と通信し、蓄電量の情報やポイントの情報を記憶する。
【0028】
蓄電回収箱3は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)から供給される電力を受電し、受電した電力を蓄電し、蓄電した電力を施設内負荷7に供給する。
また、蓄電回収箱3は、所定の情報を記憶し、所定の情報を表示する。
また、蓄電回収箱3は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と通信し、管理サーバー4と通信する。
【0029】
充放電ユニット5は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)から供給される電力を受電し、受電した電力を蓄電し、蓄電した電力を外部に供給する。
また、充放電ユニット5は、所定の情報を記憶し、所定の情報を表示する。
また、充放電ユニット5は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と通信し、管理サーバー4と通信する。
【0030】
ポイント利用装置6は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)と通信し、蓄電カード2−1〜2−(N+1)に記憶された情報の読み出しや、蓄電カード2−1〜2−(N+1)に記憶される情報の書き込みを行う。
また、ポイント利用装置6は、管理サーバー4と通信する。
【0031】
管理サーバー4は、蓄電回収箱3と通信し、充放電ユニット5と通信し、ポイント利用装置6と通信する。
また、管理サーバー4は、蓄電に関する情報や、ポイントに関する情報や、その他の情報を記憶する。
【0032】
次に、本実施形態に係る蓄電回収システム11における各装置のより詳しい構成および動作の例を示す。
図2は、一例に係る発電グッズ1−1の構成を示す概略ブロック図である。
図3は、他の一例に係る発電グッズ1−2の構成を示す概略ブロック図である。
ここで、他の発電グッズ1−3〜1−Nについては、図2に示される構成であってもよく、あるいは、図3に示される構成であってもよく、または、他の構成であってもよい。
【0033】
図2に示される発電グッズ1−1について説明する。
この発電グッズ1−1は、人(例えば、顧客など)の運動により発生するエネルギーによって発電する回転系のものであり、例えば、エアロバイクなどである。また、回転系の例としては、風力発電や水力発電がある。
この発電グッズ1−1は、AC/DC変換部101と、電力受電部102と、電力供給部103と、通信インターフェース104と、制御部105と、を備える。
【0034】
AC/DC変換部101(発電部の一例)は、例えばモータを用いて構成されている。AC/DC変換部101は、人の運動により発生するエネルギーによって生ぜられる当該モータの回転により発電し、発電した電力を電力受電部102に出力する。この場合に、AC/DC変換部101は、モータの回転により発生する交流(AC)の電力を直流(DC)の電力へ変換して、電力受電部102に出力する。
【0035】
電力受電部102は、AC/DC変換部101から入力される電力を受電し、受電した電力を電力供給部103に出力する。
電力供給部103は、電力受電部102から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、発電グッズ1−1と蓄電カード2−1〜2−(N+1)とが接続された状態で、人の運動が行われる使用方法が用いられる。この場合、発電グッズ1−1の電力供給部103から出力される電力は、当該発電グッズ1−1に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)に出力される。
【0036】
通信インターフェース104は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース104は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接続して通信を行うインターフェースを有する。
【0037】
また、本実施形態では、発電グッズ1−1を制御するための外部の装置があり、当該外部の装置が、発電により得られる電力を蓄電カード2−1〜2−(N+1)に蓄電する指示を示す信号や、発電により得られる電力を蓄電せずに外部へ放出する指示を示す信号などを、通信インターフェース104に対して送信する。通信インターフェース104は、このような信号を受信する。
なお、このような外部の装置は、例えば、発電グッズ1−1に接続される蓄電カード2−1〜2−(N+1)であってもよく、または、他の装置であってもよい。
【0038】
制御部105は、発電グッズ1−1における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース104を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御、などを行う。
なお、通信インターフェース104や制御部105は、必ずしも備えられなくてもよい。
【0039】
図3に示される発電グッズ1−2について説明する。
この発電グッズ1−2は、自然のエネルギーによって発電するDC系のものであり、例えば、太陽光発電を用いたものなどである。
この発電グッズ1−2は、DC/DC変換部111と、電力受電部112と、電力供給部113と、通信インターフェース114と、制御部115と、を備える。
【0040】
DC/DC変換部111(発電部の他の一例)は、例えば太陽電池などを用いて構成されており、発電部として機能する。DC/DC変換部111は、自然のエネルギーによって発電し、発電した電力を電力受電部112に出力する。この場合に、DC/DC変換部111は、発電により発生する直流(DC)の電力を、異なるレベルの直流(DC)の電力へ変換して、電力受電部112に出力する。
【0041】
電力受電部112は、DC/DC変換部111から入力される電力を受電し、受電した電力を電力供給部113に出力する。
電力供給部113は、電力受電部112から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、発電グッズ1−2と蓄電カード2−1〜2−(N+1)とが接続された状態で、自然のエネルギーによる発電が行われる使用方法が用いられる。この場合、発電グッズ1−2の電力供給部113から出力される電力は、当該発電グッズ1−2に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)に出力される。
【0042】
通信インターフェース114は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース114は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接続して通信を行うインターフェースを有する。
【0043】
また、本実施形態では、発電グッズ1−2を制御するための外部の装置があり、当該外部の装置が、発電により得られる電力を蓄電カード2−1〜2−(N+1)に蓄電する指示を示す信号や、発電により得られる電力を蓄電せずに外部へ放出する指示を示す信号や、最も効率良く発電することができるように太陽電池などを制御する指示を示す信号などを、通信インターフェース114に対して送信する。通信インターフェース114は、このような信号を受信する。
なお、このような外部の装置は、例えば、発電グッズ1−2に接続される蓄電カード2−1〜2−(N+1)であってもよく、または、他の装置であってもよい。
【0044】
制御部115は、発電グッズ1−2における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース114を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御、などを行う。
なお、通信インターフェース114や制御部115は、必ずしも備えられなくてもよい。
【0045】
図4は、蓄電カード2−1の構成を示す概略ブロック図である。
ここで、他の蓄電カード2−2〜2−(N+1)についても、図4に示される蓄電カード2−1と同様な構成を有しており、同様な動作を行う。
【0046】
蓄電カード2−1は、電力受電部121と、蓄電部122と、電力供給部123と、IDメモリ(識別情報記憶部の一例)124と、蓄電量メモリ125と、ポイントメモリ126と、通信インターフェース127と、制御部128と、を備える。
本実施形態では、蓄電カード2−1は、発電グッズ1−1〜1−Nと接続され、接続された発電グッズ1−1〜1−Nから出力される電力を受電する。
【0047】
電力受電部121は、この蓄電カード2−1に接続された発電グッズ1−1〜1−Nから出力される電力を受電し、受電した電力を蓄電部122に出力する。
蓄電部122は、例えば、蓄電(充電)と放電が可能なバッテリから構成されており、電力受電部121から入力される電力を蓄電する。
また、蓄電部122は、蓄電した電力を電力供給部123に出力する。
【0048】
電力供給部123は、蓄電部122から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、蓄電回収箱3または充放電ユニット5と蓄電カード2−1とが接続された状態で、当該蓄電カード2−1の電力供給部123から当該蓄電回収箱3または当該充放電ユニット5に電力が出力される。
【0049】
IDメモリ124は、自己の蓄電カード2−1の識別情報(ID)を記憶する。
本実施形態では、各蓄電カード2−1〜2−(N+1)が顧客に渡されるときには、あらかじめIDメモリ124にIDが設定されて記憶されている。
【0050】
ここで、本実施形態では、各蓄電カード2−1〜2−(N+1)に、各々に固有なIDが設定されている。そして、各顧客が1個の蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する場合には、各蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDにより各顧客を識別することも可能である。
なお、他の例として、2個以上の蓄電カード2−1〜2−(N+1)に同一のIDが設定される構成や、1人の顧客が2個以上の蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する構成が用いられてもよい。
【0051】
蓄電量メモリ125は、自己の蓄電カード2−1の蓄電部122に蓄電されている蓄電量(現在の蓄電量)を記憶する。
この蓄電量メモリ125に記憶される蓄電量としては、本実施形態では、制御部128により検出(例えば、算出)された蓄電量を用いる。
なお、他の例として、蓄電回収箱3または充放電ユニット5により検出(例えば、算出)された蓄電量を、対応する蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶する構成が用いられてもよい。
【0052】
ポイントメモリ126は、自己の蓄電カード2−1に付与されているポイント(現在のポイント)を記憶する。
このポイントメモリ126に記憶されるポイントとしては、本実施形態では、蓄電回収箱3または充放電ユニット5により算出されたポイントを用いる。
【0053】
通信インターフェース127は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース127は、発電グッズ1−1〜1−Nとの間で接続して通信を行うインターフェースや、蓄電回収箱3との間で接続して通信を行うインターフェースや、充放電ユニット5との間で接続して通信を行うインターフェースや、ポイント利用装置6との間で接触または非接触で通信を行うインターフェースを有する。
【0054】
制御部128は、蓄電カード2−1における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース127を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己の蓄電カード2−1においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0055】
具体例として、制御部128は、IDメモリ124や蓄電量メモリ125やポイントメモリ126の制御や、蓄電部122に対する蓄電(充電)や蓄電部122からの放電の制御を行う。蓄電部122に対する蓄電の制御としては、例えば、発電グッズ1−1〜1−Nから電力が供給される場合に蓄電部122に対する蓄電を開始させる制御や、蓄電部122の蓄電量が所定の第1の閾値以上になったときに蓄電を停止させる制御がある。蓄電部122からの放電の制御としては、例えば、蓄電部122の蓄電量が所定の第2の閾値未満になったときに放電を停止させる制御がある。
なお、前記した第1の閾値と第2の閾値は、同じ値であってもよく、または、異なる値であってもよい。
【0056】
また、本実施形態では、制御部128は、蓄電部122に蓄電されている蓄電量(現在の蓄電量)を検出(例えば、算出)して、検出した蓄電量を蓄電量メモリ125に記憶する。
【0057】
図5は、蓄電回収箱3の構成を示す概略ブロック図である。
蓄電回収箱3は、電力受電部131と、蓄電部132と、電力供給部133と、メモリ134(記憶部の一例であり、蓄電に関する情報の記憶部(蓄電情報記憶部)と、ポイントに関する情報の記憶部(ポイント情報記憶部)を含む)と、情報表示部135と、通信インターフェース136と、制御部137と、を備える。
【0058】
電力受電部131は、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)から出力される電力を受電し、受電した電力を蓄電部132に出力する。
蓄電部132は、例えば、蓄電(充電)と放電が可能なバッテリから構成されており、電力受電部131から入力される電力を蓄電する。
また、蓄電部132は、蓄電した電力を電力供給部133に出力する。
【0059】
電力供給部133は、蓄電部132から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、蓄電回収箱3の電力供給部133と施設内負荷7とが電源ケーブルを介して接続された状態で、当該蓄電回収箱3の電力供給部133から当該電源ケーブルを介して当該施設内負荷7に電力が出力(放電)される。
【0060】
なお、蓄電回収箱3において、負荷消費量は、例えば、スーパーの店内の照明やディスプレイなどが消費する電力量を表す。本実施形態では、このような照明やディスプレイなどを施設内負荷7として蓄電回収箱3の電力供給部133と繋いで、当該蓄電回収箱3に貯まった電力を当該施設内負荷7により消費させる。これにより、蓄電回収箱3に貯まった電力を有効に利用することができる。
また、蓄電回収箱3において、蓄電放出量は、貯めた(蓄電した)蓄電量を消費のために放出する電力量を表す。
概念的には、蓄電放出量(電力)を負荷消費量に使用するイメージであり、実際には、充放電のロスが生じ得るため、100%の利用ができないことが生じ得る。
【0061】
通信インターフェース136は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース136は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接続して通信を行うインターフェースや、管理サーバー4との間で通信を行うインターフェースを有する。
【0062】
制御部137は、蓄電回収箱3における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース136を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己の蓄電回収箱3においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0063】
具体例として、制御部137は、メモリ134の制御や、情報表示部135により情報を表示させる制御や、蓄電部132に対する蓄電(充電)や蓄電部132からの放電の制御を行う。蓄電部132に対する蓄電の制御としては、例えば、蓄電カード2−1〜2−(N+1)から電力が供給される場合に蓄電部132に対する蓄電を開始させる制御や、蓄電部132の蓄電量が所定の第3の閾値以上になったときに蓄電を停止させる制御がある。蓄電部132からの放電の制御としては、例えば、蓄電部132の蓄電量が所定の第4の閾値未満になったときに放電を停止させる制御がある。
なお、前記した第3の閾値と第4の閾値は、同じ値であってもよく、または、異なる値であってもよい。
【0064】
また、具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶された当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDを読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶された蓄電量を読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントを書き換える制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部132に新規に蓄電された蓄電量を検出(例えば、算出)する制御や、この蓄電回収箱3の蓄電部132に現在において蓄電されている蓄電量(積算蓄電量)を検出(例えば、算出)する制御を行う。
【0065】
なお、本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の制御部128によって検出(例えば、算出)されて当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶される蓄電量と、この蓄電量の電力によって蓄電回収箱3の蓄電部132に新規に蓄電される蓄電量とには、電力の受け渡し(充放電)時に発生するロスなどによってずれが生じ得るが、蓄電回収箱3は、当該蓄電回収箱3の制御部137により検出(例えば、算出)される新規の蓄電量を使用する。
【0066】
また、具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を対応付けて管理サーバー4に送信する制御や、管理サーバー4から蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積の蓄電量(積算蓄電量)や累積のポイント(積算ポイント数)の情報を受信する制御を行う。
【0067】
また、具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を対応付けてメモリ134に記憶する制御を行う。
【0068】
メモリ134は、各種の情報を記憶する。
具体例として、メモリ134は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと新規の蓄電量との対応の情報を記憶する。また、メモリ134は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと新規のポイントとの対応の情報を記憶する。
【0069】
また、具体例として、メモリ134は、蓄電量とその蓄電量に応じて付与されるポイントとの対応の情報を記憶する。この対応の情報は、例えば、複数の異なる蓄電量とそれぞれの蓄電量に応じて付与されるポイントとを対応させるテーブルの情報であってもよく、または、蓄電量をパラメータとして、その蓄電量に応じて付与されるポイントを算出する数式の情報であってもよい。
本実施形態では、制御部137は、メモリ134に記憶されたこの対応の情報に基づいて、この蓄電回収箱3に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部132に新規に蓄電された蓄電量に応じて付与されるポイント(新規のポイント)を決定し、決定したポイントを当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)に付与するために、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントに当該決定したポイントを加算するように書き換える。
【0070】
情報表示部135は、例えば、液晶ディスプレイなどを用いて構成されており、各種の情報を表示する。
具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3に蓄電カード2−1〜2−(N+1)が差し込まれるなどして接続された場合に、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDと、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部132に新規に蓄電された蓄電量と、当該新規の蓄電量に応じて付与されるポイント(新規のポイント)とを、対応付けて、情報表示部135の画面に表示する。
【0071】
また、具体例として、制御部137は、例えば、この蓄電回収箱3に蓄電カード2−1〜2−(N+1)が差し込まれるなどして接続された場合に、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDに対応した累積の蓄電量(積算蓄電量)や累積のポイント(積算ポイント数)の情報を管理サーバー4から受信して、当該IDと対応付けて、当該積算蓄電量や当該積算ポイント数を、情報表示部135の画面に表示する。
【0072】
また、具体例として、制御部137は、この蓄電回収箱3の蓄電部132に現在において蓄電されている蓄電量(積算蓄電量)を検出(例えば、算出)し、検出した積算蓄電量を、情報表示部135の画面に表示する。
【0073】
図6は、充放電ユニット5の構成を示す概略ブロック図である。
ここで、本実施形態では、充放電ユニット5は、蓄電回収箱3と同様な機能を各顧客の自宅に置いて使用することができ、蓄電カード2−1〜2−(N+1)に蓄電した電力を各顧客の自宅において消費することができるような装置として構成されている。
また、本実施形態では、蓄電回収箱3と同様な機能を有する充放電ユニット5の構成や動作を示すが、充放電ユニット5としては、例えば、蓄電回収箱3より簡易にして、より低い機能とすることや、より小型とすることも可能である。
【0074】
また、充放電ユニット5は、必ずしも蓄電回収箱3と全く同じ機能で構成されなくてもよく、本実施形態では、詳しい説明や図示は省略するが、ラジオの機能や、LED(Light Emitting Diode)ライトの機能も備える。
【0075】
充放電ユニット5は、電力受電部151と、蓄電部152と、電力供給部153と、メモリ154(記憶部の一例であり、蓄電に関する情報の記憶部(蓄電情報記憶部)と、ポイントに関する情報の記憶部(ポイント情報記憶部)を含む)と、情報表示部155と、通信インターフェース156と、制御部157と、を備える。
【0076】
電力受電部151は、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)から出力される電力を受電し、受電した電力を蓄電部152に出力する。
蓄電部152は、例えば、蓄電(充電)と放電が可能なバッテリから構成されており、電力受電部151から入力される電力を蓄電する。
また、蓄電部152は、蓄電した電力を電力供給部153に出力する。
【0077】
電力供給部153は、蓄電部152から入力される電力を外部に出力する。
ここで、本実施形態では、例えば、充放電ユニット5の電力供給部153と各顧客の自宅内などの負荷とが電源ケーブルを介して接続された状態で、当該充放電ユニット5の電力供給部153から当該電源ケーブルを介して当該負荷に電力が出力(放電)される。
【0078】
なお、充放電ユニット5において、負荷消費量は、例えば、各顧客の自宅内などの照明やディスプレイなどが消費する電力量を表す。本実施形態では、このような照明やディスプレイなどを負荷として充放電ユニット5の電力供給部153と繋いで、当該充放電ユニット5に貯まった電力を当該負荷により消費させる。これにより、充放電ユニット5に貯まった電力を有効に利用することができる。
また、充放電ユニット5において、蓄電放出量は、貯めた(蓄電した)蓄電量を消費のために放出する電力量を表す。
概念的には、蓄電放出量(電力)を負荷消費量に使用するイメージであり、実際には、充放電のロスが生じ得るため、100%の利用ができないことが生じ得る。
【0079】
通信インターフェース156は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース156は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接続して通信を行うインターフェースや、管理サーバー4との間で通信を行うインターフェースを有する。
【0080】
制御部157は、充放電ユニット5における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース156を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己の充放電ユニット5においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0081】
具体例として、制御部157は、メモリ154の制御や、情報表示部155により情報を表示させる制御や、蓄電部152に対する蓄電(充電)や蓄電部152からの放電の制御を行う。蓄電部152に対する蓄電の制御としては、例えば、蓄電カード2−1〜2−(N+1)から電力が供給される場合に蓄電部152に対する蓄電を開始させる制御や、蓄電部152の蓄電量が所定の第5の閾値以上になったときに蓄電を停止させる制御がある。蓄電部152からの放電の制御としては、例えば、蓄電部152の蓄電量が所定の第6の閾値未満になったときに放電を停止させる制御がある。
なお、前記した第5の閾値と第6の閾値は、同じ値であってもよく、または、異なる値であってもよい。
【0082】
また、具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶された当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDを読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶された蓄電量を読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントを書き換える制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部152に新規に蓄電された蓄電量を検出(例えば、算出)する制御や、この充放電ユニット5の蓄電部152に現在において蓄電されている蓄電量(積算蓄電量)を検出(例えば、検出)する制御を行う。
【0083】
なお、本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の制御部128によって検出(例えば、算出)されて当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)の蓄電量メモリ125に記憶される蓄電量と、この蓄電量の電力によって充放電ユニット5の蓄電部152に新規に蓄電される蓄電量とには、電力の受け渡し(充放電)時に発生するロスなどによってずれが生じ得るが、充放電ユニット5は、当該充放電ユニット5の制御部157により検出(例えば、算出)される新規の蓄電量を使用する。
【0084】
また、具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を対応付けて管理サーバー4に送信する制御や、管理サーバー4から蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積の蓄電量(積算蓄電量)や累積のポイント(積算ポイント数)の情報を受信する制御を行う。
【0085】
また、具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を対応付けてメモリ154に記憶する制御を行う。
【0086】
メモリ154は、各種の情報を記憶する。
具体例として、メモリ154は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと新規の蓄電量との対応の情報を記憶する。また、メモリ154は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと新規のポイントとの対応の情報を記憶する。
【0087】
また、具体例として、メモリ154は、蓄電量とその蓄電量に応じて付与されるポイントとの対応の情報を記憶する。この対応の情報は、例えば、複数の異なる蓄電量とそれぞれの蓄電量に応じて付与されるポイントとを対応させるテーブルの情報であってもよく、または、蓄電量をパラメータとして、その蓄電量に応じて付与されるポイントを算出する数式の情報であってもよい。
本実施形態では、制御部157は、メモリ154に記憶されたこの対応の情報に基づいて、この充放電ユニット5に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部152に新規に蓄電された蓄電量に応じて付与されるポイント(新規のポイント)を決定し、決定したポイントを当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)に付与するために、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントに当該決定したポイントを加算するように書き換える。
【0088】
情報表示部155は、例えば、液晶ディスプレイなどを用いて構成されており、各種の情報を表示する。
具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5に蓄電カード2−1〜2−(N+1)が差し込まれるなどして接続された場合に、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDと、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)からの電力によって蓄電部152に新規に蓄電された蓄電量と、当該新規の蓄電量に応じて付与されるポイント(新規のポイント)とを、対応付けて、情報表示部135の画面に表示する。
【0089】
また、具体例として、制御部157は、例えば、この充放電ユニット5に蓄電カード2−1〜2−(N+1)が差し込まれるなどして接続された場合に、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDに対応した累積の蓄電量(積算蓄電量)や累積のポイント(積算ポイント数)の情報を管理サーバー4から受信して、当該IDと対応付けて、当該積算蓄電量や当該積算ポイント数を、情報表示部135の画面に表示する。
【0090】
また、具体例として、制御部157は、この充放電ユニット5の蓄電部152に現在において蓄電されている蓄電量(積算蓄電量)を検出(例えば、算出)し、検出した積算蓄電量を、情報表示部155の画面に表示する。
【0091】
図7は、ポイント利用装置6の構成を示す概略ブロック図である。
ポイント利用装置6は、通信インターフェース161と、制御部162と、を備える。
【0092】
通信インターフェース161は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース161は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)との間で接触または非接触で接続して通信を行うインターフェースや、管理サーバー4との間で通信を行うインターフェースを有する。
【0093】
制御部162は、ポイント利用装置6における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース161を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己のポイント利用装置6においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0094】
具体例として、制御部162は、このポイント利用装置6に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDメモリ124に記憶された当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDを読み取る制御や、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントを書き換える制御を行う。
【0095】
より詳しくは、制御部162は、このポイント利用装置6に接続された蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客が使用を希望するポイントだけ減らすように、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)のポイントメモリ126に記憶されたポイントを書き換える。この場合、顧客が使用を希望するポイントは、例えば、店員などによりポイント利用装置6に直接入力されてもよく、または、レジなどの外部の装置からポイント利用装置6に入力されてもよい。
また、制御部162は、この蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDとそのポイントの変化(例えば、減少したポイント、または、減少後に残ったポイント)の情報を管理サーバー4に送信する。
【0096】
なお、顧客により使用されたポイントによって、例えば、そのポイントに対応した金額をその顧客が購入した商品の代金に充当すること、または、そのポイントに対応した金額あるいは商品などをその顧客に与えること、を行う。
【0097】
図8は、管理サーバー4の構成を示す概略ブロック図である。
管理サーバー4は、蓄電情報データベース141(蓄電情報記憶部の一例)と、ポイント情報データベース142(ポイント情報記憶部の一例)と、その他情報データベース143(その他情報記憶部の一例)と、通信インターフェース144と、制御部145と、を備える。
【0098】
蓄電情報データベース141は、蓄電に関する情報を記憶するデータベースである。
図12は、管理サーバー4の蓄電情報データベース141に記憶される情報の一例を示す図である。
この例では、蓄電情報データベース141は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(図12における、「個別ID」)と、新規の蓄電量(図12における、「蓄電量」)と、積算蓄電量(図12における、「積算蓄電量」)と、1個の蓄電回収箱3における積算蓄電量(図12における、「回収箱の積算蓄電量」)と、を対応付けて記憶する。
【0099】
具体例として、「個別ID」が「0123」である蓄電カードについては、新規の「蓄電量」が「20W」であり、「積算蓄電量」が「155W」であり、「回収箱の積算蓄電量」が「2200W」である。
【0100】
ここで、他の例として、蓄電回収箱3が複数備えられる場合には、例えば、蓄電情報データベース141は、それぞれの蓄電回収箱3ごとに、「回収箱の積算蓄電量」の情報を記憶する。また、この場合、蓄電情報データベース141は、「個別ID」に対応する「蓄電量」や「積算蓄電量」の情報については、それぞれの蓄電回収箱3ごとに記憶してもよく、または、全ての蓄電回収箱3に共通に記憶してもよい。
【0101】
また、図12では、蓄電に関する情報として、蓄電回収箱3により回収される電力に関する情報を示したが、同様に、充放電ユニット5により回収される電力に関する情報を用いることもできる。
具体的には、蓄電情報データベース141は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(「個別ID」)と、新規の蓄電量(「蓄電量」)と、積算蓄電量(「積算蓄電量」)と、1個の充放電ユニット5における積算蓄電量(「充放電ユニットの積算蓄電量」)と、を対応付けて記憶する。この場合、他の例として、充放電ユニット5が複数備えられる場合には、例えば、蓄電情報データベース141は、それぞれの充放電ユニット5ごとに、「充放電ユニットの積算蓄電量」の情報を記憶する。また、この場合、蓄電情報データベース141は、「個別ID」に対応する「蓄電量」や「積算蓄電量」の情報については、それぞれの充放電ユニット5ごとに記憶してもよく、または、全ての充放電ユニット5に共通に記憶してもよい。
【0102】
また、蓄電回収箱3と充放電ユニット5の両方に関して図12に示されるような情報を記憶する場合には、蓄電情報データベース141は、「個別ID」に対応する「蓄電量」や「積算蓄電量」の情報については、蓄電回収箱3と充放電ユニット5とで別々に記憶してもよく、または、蓄電回収箱3と充放電ユニット5とで共通に記憶してもよい。
【0103】
ポイント情報データベース142は、ポイントに関する情報を記憶するデータベースである。
図13は、管理サーバー4のポイント情報データベース142に記憶される情報の一例を示す図である。
この例では、ポイント情報データベース142は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(図13における、「個別ID」)と、付与された新規のポイント(図13における、「ポイント数」)と、付与された積算ポイント数(図13における、「積算ポイント数」)と、を対応付けて記憶する。
【0104】
具体例として、「個別ID」が「0123」である蓄電カードについては、新規の「ポイント数」が「20p」(pはポイントを表す)であり、「積算ポイント数」が「155p」(pはポイントを表す)である。
【0105】
その他情報データベース143は、その他の情報を記憶するデータベースである。
図14は、管理サーバー4のその他情報データベース143に記憶される情報の一例を示す図である。これは、顧客(例えば、蓄電カードを使用する会員)に関する情報である。
この例では、その他情報データベース143は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(図14における、「個別ID」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客が入会した日(図14における、「入会日」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客の性別(図14における、「性別」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客の住所(図14における、「住所」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客の連絡先(図14における、「連絡先」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)の顧客の氏名(図14における、「氏名」)と、を対応付けて記憶する。
【0106】
具体例として、「個別ID」が「0123」である蓄電カードについては、その顧客の「入会日」が「2008/7/12(2008年7月12日)」であり、その顧客の「性別」が「女(女性)」であり、その顧客の住所が「東京都○○区××」であり、その顧客の連絡先が「03−0000−0000」であり、その顧客の氏名が「○○」である。
なお、このような会員情報としては、様々な情報が用いられてもよく、例えば、年齢や家族構成などの情報を用いることもできる。
【0107】
図15は、管理サーバー4のその他情報データベース143に記憶される情報の他の一例を示す図である。これは、顧客(例えば、蓄電カードを使用する会員)に関する購買状況の情報である。
この例では、その他情報データベース143は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとのID(図15における、「個別ID」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して顧客が前回に購入した金額(図15における、「前回購入金額」)と、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して顧客が購入した金額の累計(図15における、「積算購入金額」)と、を対応付けて記憶する。
【0108】
具体例として、「個別ID」が「0123」である蓄電カードについては、「前回購入金額」が「¥582」であり、「積算購入金額」が「¥220000」である。
なお、このような会員の購入情報としては、様々な情報が用いられてもよく、例えば、顧客がよく購入する商品の種類などの情報を用いることもできる。
【0109】
通信インターフェース144は、外部の装置との間で信号を通信する。
本実施形態では、通信インターフェース144は、蓄電回収箱3との間で通信を行うインターフェースや、充放電ユニット5との間で通信を行うインターフェースや、ポイント利用装置6との間で通信を行うインターフェースを有する。
【0110】
制御部145は、管理サーバー4における各種の制御を行い、例えば、通信インターフェース144を介して外部の装置との間で通信する際の制御や、外部の装置から受信した信号に従った処理を実行する際の制御や、自己の管理サーバー4においてあらかじめ定められた処理を実行する際の制御、などを行う。
【0111】
具体例として、制御部145は、蓄電回収箱3から送信される蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を受信して、受信した情報に基づいて、図12に示される蓄電情報データベース141に記憶される情報や、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報を書き換える。
【0112】
この場合に、制御部145は、前回の積算蓄電量に今回の新規の蓄電量を加算することで、今回の積算蓄電量を算出する。
また、制御部145は、前回の積算ポイント数に今回の新規のポイントを加算することで、今回の積算ポイント数を算出する。
【0113】
なお、蓄電回収箱3が複数備えられる場合には、例えば、それぞれの蓄電回収箱3ごとに識別情報(ID)が設定され、蓄電回収箱3から他の装置(例えば、管理サーバー4など)への通信では、自己の蓄電回収箱3のIDを当該他の装置へ送信する。そして、管理サーバー4は、蓄電回収箱3から受信した当該蓄電回収箱3のIDに基づいて、それぞれの蓄電回収箱3ごとに受信した情報(例えば、蓄電量やポイントに関する情報)を識別することができる。
【0114】
また、具体例として、制御部145は、充放電ユニット5から送信される蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDや新規の蓄電量や新規のポイントの情報を受信して、受信した情報に基づいて、図12に示される蓄電情報データベース141に記憶される情報や、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報を書き換える。
【0115】
この場合に、制御部145は、前回の積算蓄電量に今回の新規の蓄電量を加算することで、今回の積算蓄電量を算出する。
また、制御部145は、前回の積算ポイント数に今回の新規のポイントを加算することで、今回の積算ポイント数を算出する。
【0116】
なお、充放電ユニット5が複数備えられる場合には、例えば、それぞれの充放電ユニット5ごとに識別情報(ID)が設定され、充放電ユニット5から他の装置(例えば、管理サーバー4など)への通信では、自己の充放電ユニット5のIDを当該他の装置へ送信する。そして、管理サーバー4は、充放電ユニット5から受信した当該充放電ユニット5のIDに基づいて、それぞれの充放電ユニット5ごとに受信した情報(例えば、蓄電量やポイントに関する情報)を識別することができる。
【0117】
また、具体例として、制御部145は、図12に示される蓄電情報データベース141に記憶される情報に基づいて、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積の蓄電量(積算蓄電量)の情報を蓄電回収箱3に送信する。一例として、蓄電回収箱3から管理サーバー4に、情報を要求する蓄電カードのIDを送信し、これに応じて、管理サーバー4の制御部145が、受信した蓄電カードのIDに対応した積算蓄電量の情報を当該蓄電回収箱3に送信する。他の一例として、管理サーバー4の制御部145が、定期的などの所定のタイミングで、全てまたはあらかじめ定められた1個以上の蓄電カードのIDとそれに対応した積算蓄電量の情報を蓄電回収箱3に送信する。
【0118】
また、具体例として、制御部145は、図12に示される蓄電情報データベース141に記憶される情報に基づいて、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積の蓄電量(積算蓄電量)の情報を充放電ユニット5に送信する。一例として、充放電ユニット5から管理サーバー4に、情報を要求する蓄電カードのIDを送信し、これに応じて、管理サーバー4の制御部145が、受信した蓄電カードのIDに対応した積算蓄電量の情報を当該充放電ユニット5に送信する。他の一例として、管理サーバー4の制御部145が、定期的などの所定のタイミングで、全てまたはあらかじめ定められた1個以上の蓄電カードのIDとそれに対応した積算蓄電量の情報を充放電ユニット5に送信する。
【0119】
また、具体例として、制御部145は、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報に基づいて、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積のポイント(積算ポイント数)の情報を蓄電回収箱3に送信する。一例として、蓄電回収箱3から管理サーバー4に、情報を要求する蓄電カードのIDを送信し、これに応じて、管理サーバー4の制御部145が、受信した蓄電カードのIDに対応した積算ポイント数の情報を当該蓄電回収箱3に送信する。他の一例として、管理サーバー4の制御部145が、定期的などの所定のタイミングで、全てまたはあらかじめ定められた1個以上の蓄電カードのIDとそれに対応した積算ポイント数の情報を蓄電回収箱3に送信する。
【0120】
また、具体例として、制御部145は、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報に基づいて、蓄電カード2−1〜2−(N+1)の累積のポイント(積算ポイント数)の情報を充放電ユニット5に送信する。一例として、充放電ユニット5から管理サーバー4に、情報を要求する蓄電カードのIDを送信し、これに応じて、管理サーバー4の制御部145が、受信した蓄電カードのIDに対応した積算ポイント数の情報を当該充放電ユニット5に送信する。他の一例として、管理サーバー4の制御部145が、定期的などの所定のタイミングで、全てまたはあらかじめ定められた1個以上の蓄電カードのIDとそれに対応した積算ポイント数の情報を充放電ユニット5に送信する。
【0121】
また、具体例として、制御部145は、ポイント利用装置6から、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDとそのポイントの変化(例えば、減少したポイント、または、減少後に残ったポイント)の情報を受信して、受信した情報に基づいて、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される情報を書き換える。
この場合に、制御部145は、ポイント利用装置6から、ポイントの変化として、減少したポイントの情報を受信するときには、前回の積算ポイント数から今回の減少したポイントを減少することで、今回の積算ポイント数を算出する。
【0122】
なお、本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する顧客に対して、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行われた蓄電に対して付与されるポイント以外に、他の理由でポイントが付与される場合があるとする。ここで言う他の理由としては、任意の理由であってもよく、例えば、蓄電以外のエコロジー(エコ)の活動に貢献した場合とすることができる。本実施形態では、他の理由で顧客に対してポイントが付与された場合には、例えば、管理サーバー4を操作する者から操作により入力されたポイントの付与に関する情報や、外部の装置から入力されたポイントの付与に関する情報に基づいて、制御部145が、図13に示されるポイント情報データベース142に記憶される積算ポイント数の情報を書き換える。このため、本実施形態では、ある顧客が、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行った蓄電に対してポイントの付与を受けるとともに、他の理由でポイントの付与を受けると、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行った蓄電に対してのみポイントの付与を受ける場合と比べて、積算蓄電量と積算ポイント数との対応がずれることになる。
【0123】
また、具体例として、制御部145は、例えば、管理サーバー4を操作する者から操作により入力された情報や、外部の装置から入力された情報に基づいて、図14に示されるその他情報データベース143に記憶される情報を書き換える。
【0124】
また、具体例として、制御部145は、例えば、レジの装置などと接続されて、当該レジの装置などから入力される情報に基づいて、図15に示されるその他情報データベース143に記憶される情報を書き換える。この場合、レジの装置などは、例えば、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDと、その蓄電カード2−1〜2−(N+1)を利用して行われた購買における購入金額の情報を管理サーバー4に送信する。また、この場合、制御部145は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)のIDとそれに対応した購入金額の情報を受信するときには、それまでの積算購入金額に受信した新規の購入金額を加算することで、積算購入金額を算出する。
【0125】
次に、本実施形態に係る蓄電回収システム11において行われる動作のフローの例を示す。
図9は、蓄電グッズ1−1から蓄電カード2−1への蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。なお、他の蓄電グッズ1−2〜1−Nや他の蓄電カード2−2〜2−(N+1)の動作についても同様である。
【0126】
まず、蓄電カード2−1を所持する顧客が、当該蓄電カード2−1と発電グッズ1−1とを接続する(ステップS1)。
蓄電カード2−1と発電グッズ1−1との接続が完了した状態で、顧客(または、他の人)が運動をして当該発電グッズ1−1により発電させることで、当該発電グッズ1−1により発電された電力を当該発電グッズ1−1から当該蓄電カード2−1に供給して、当該電力を当該蓄電カード2−1の蓄電部122に蓄電する(ステップS2)。
【0127】
また、蓄電カード2−1の制御部128が、蓄電部122に蓄電されている蓄電量(現在の蓄電量)を検出する(ステップS3)。
そして、蓄電カード2−1の制御部128が、検出した蓄電量を蓄電量メモリ125に記憶する(ステップS4)。
【0128】
なお、この例では、人の運動により発電する発電グッズ1−1を用いた場合を示したが、自然のエネルギーによって発電する発電グッズ1−2を用いた場合についても、同様である。
【0129】
図10は、蓄電カード2−1から蓄電回収箱3への蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。なお、他の蓄電カード2−2〜2−(N+1)の動作についても同様である。
【0130】
まず、蓄電カード2−1を所持する顧客が、蓄電回収箱3が設置されているスーパーに行き、当該蓄電カード2−1を当該蓄電回収箱3に接続する(ステップS11)。
蓄電カード2−1と蓄電回収箱3との接続が完了した状態で、当該蓄電カード2−1の蓄電部122に蓄電された電力を当該蓄電カード2−1から当該蓄電回収箱3に供給して、当該電力を当該蓄電回収箱3の蓄電部132に蓄電する(ステップS12)。
【0131】
この場合、蓄電回収箱3の制御部137が、蓄電カード2−1から供給されて蓄電部132に新規に蓄電された蓄電量を検出する(ステップS13)。
そして、蓄電回収箱3の制御部137が、この蓄電カード2−1のIDと対応付けて、検出した蓄電量をメモリ134に記憶する(ステップS14)。
また、蓄電回収箱3の制御部137が、この蓄電カード2−1により得られた新規の蓄電量に対応するポイントを決定し、決定したポイントを当該蓄電カード2−1に対して付与する(ステップS15)。
【0132】
ここで、蓄電カード2−1から充放電ユニット5への蓄電の際に行われる動作の例を示すフローチャート図についても、図10と同様である。なお、他の蓄電カード2−2〜2−(N+1)の動作についても同様である。
【0133】
まず、蓄電カード2−1を所持する顧客が、当該顧客の自宅において、当該蓄電カード2−1を充放電ユニット5に接続する(ステップS11と同様な処理)。
蓄電カード2−1と充放電ユニット5との接続が完了した状態で、当該蓄電カード2−1の蓄電部122に蓄電された電力を当該蓄電カード2−1から当該充放電ユニット5に供給して、当該電力を当該充放電ユニット5の蓄電部152に蓄電する(ステップS12と同様な処理)。
【0134】
この場合、充放電ユニット5の制御部157が、蓄電カード2−1から供給されて蓄電部152に新規に蓄電された蓄電量を検出する(ステップS13と同様な処理)。
そして、充放電ユニット5の制御部157が、この蓄電カード2−1のIDと対応付けて、検出した蓄電量をメモリ154に記憶する(ステップS14と同様な処理)。
また、充放電ユニット5の制御部157が、この蓄電カード2−1により得られた新規の蓄電量に対応するポイントを決定し、決定したポイントを当該蓄電カード2−1に対して付与する(ステップS15と同様な処理)。
【0135】
図11は、蓄電回収箱3から管理サーバー4への情報交換の際に行われる動作の例を示すフローチャート図である。
ここで、このような情報交換は、任意のタイミングで行われてもよく、例えば、あらかじめ設定された定期的などのタイミングで行われてもよく、または、蓄電回収箱3と蓄電カード2−1〜2−(N+1)との接続及び電力の受け渡しが行われた後のタイミングで、そのたびごとに行われてもよい。
【0136】
まず、蓄電回収箱3と管理サーバー4とが通信可能に接続する(ステップS21)。なお、蓄電回収箱3と管理サーバー4とが常時接続している場合には、そのままでよい。
蓄電回収箱3と管理サーバー4との接続が完了した状態で、蓄電回収箱3の制御部137が、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行われた蓄電に関して蓄電量の情報やポイントの情報を管理サーバー4に送信する。管理サーバー4の制御部145は、蓄電回収箱3から送信された蓄電量の情報を受信し、蓄電回収箱3から送信されたポイントの情報を受信する(ステップS22)。
【0137】
そして、管理サーバー4の制御部145は、蓄電回収箱3から受信した蓄電量の情報に基づいて、その蓄電量に関する情報を蓄電情報データベース141に記憶する(ステップS23)。
また、管理サーバー4の制御部145は、蓄電回収箱3から受信したポイントの情報に基づいて、そのポイントに関する情報をポイント情報データベース142に記憶する(ステップS24)。
【0138】
ここで、充放電ユニット5から管理サーバー4への情報交換の際に行われる動作の例を示すフローチャート図についても、図11と同様である。
ここで、このような情報交換は、任意のタイミングで行われてもよく、例えば、あらかじめ設定された定期的などのタイミングで行われてもよく、または、充放電ユニット5と蓄電カード2−1〜2−(N+1)との接続及び電力の受け渡しが行われた後のタイミングで、そのたびごとに行われてもよい。
【0139】
まず、充放電ユニット5と管理サーバー4とが通信可能に接続する(ステップS21と同様な処理)。なお、充放電ユニット5と管理サーバー4とが常時接続している場合には、そのままでよい。
充放電ユニット5と管理サーバー4との接続が完了した状態で、充放電ユニット5の制御部157が、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を使用して行われた蓄電に関して蓄電量の情報やポイントの情報を管理サーバー4に送信する。管理サーバー4の制御部145は、充放電ユニット5から送信された蓄電量の情報を受信し、充放電ユニット5から送信されたポイントの情報を受信する(ステップS22と同様な処理)。
【0140】
そして、管理サーバー4の制御部145は、充放電ユニット5から受信した蓄電量の情報に基づいて、その蓄電量に関する情報を蓄電情報データベース141に記憶する(ステップS23と同様な処理)。
また、管理サーバー4の制御部145は、充放電ユニット5から受信したポイントの情報に基づいて、そのポイントに関する情報をポイント情報データベース142に記憶する(ステップS24と同様な処理)。
【0141】
次に、本実施形態に係る蓄電回収システム11において、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持する顧客の具体的な行動の一例を示す。
顧客は、その顧客の自宅内(家庭内)に設置されたエアロバイク(発電グッズ1−1の一例)のインターフェースに自己の蓄電カード2−1を差し込むなどして接続する。
そして、顧客は、そのエアロバイクを漕ぐ。例えば、顧客がそのエアロバイクを1時間漕いだ結果、そのエアロバイクが積算で100Wh[ワット時]を発電し、蓄電カード2−1に100Whの電力が蓄電される。
【0142】
顧客は、その蓄電カード2−1を持ち、蓄電回収箱3が設置されている近所のスーパーに出かけ、その蓄電カード2−1を蓄電回収箱3に差し込むなどして接続する。すると、あらかじめ貯められた蓄電カード2−1に入った電力が、蓄電回収箱3に蓄電される。
このとき、蓄電回収箱3は、その蓄電カード2−1からの電力によって蓄電されると同時に、その蓄電カード2−1のIDを読み込み、読み込んだIDに応じた蓄電量(新規の蓄電量)を把握し、その蓄電量に対応するポイントをその蓄電カード2−1に対して発行する。また、これと同時に、蓄電回収箱3は、その蓄電に関する情報を管理サーバー4に渡す。
なお、ここで言う「同時」としては、必ずしも完全に同一のタイミングでなくてもよく、多少の時間的なずれがあってもよい。
【0143】
このようにして蓄電回収箱3に貯められた電力は、例えば、その蓄電回収箱3が設置されるスーパーの負荷への電力供給に利用される。この場合、例えば、スーパーでは、「このスーパーの照明で消費される電力のうちの○○%はお客様の省エネ活動で賄っています。」などの情報を発表することなどによって、環境貢献活動の一環となるばかりか、電力料金の削減の一助ともなり得る。
【0144】
また、顧客は、このような省エネ活動に参加しているという実感を抱くことができ、「また他の日(例えば、明日など)も蓄電してそのスーパーに足を運ぼう」というインセンティブが働く。
また、顧客は、蓄電によって付与されるポイントを貯めることで、例えば、次回に買い物をするときに貯めたポイントをレジで使用すること(ポイント還元を受けること)、あるいは、貯めたポイントをスーパーの商品などと交換することができ、「継続的にそのスーパーに足を運ぼう」というインセンティブが働く。
【0145】
また、顧客は、スーパーに設置されている蓄電回収箱3の代わりに、自宅に充放電ユニット5がある場合には、自己の蓄電カード2−1に貯められた電力を充放電ユニット5に蓄電してポイントの付与を受けることもできる。このような場合においても、顧客は、付与されたポイントをスーパーで使用したいと考えることから、スーパーにおける集客が可能となる。
【0146】
また、管理サーバー4では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)ごとの蓄電量やポイントに関する情報を収集することができ、それらのデータベースの内容を随時更新することができる。
【0147】
このような一連の流れが形成されると、顧客は、省エネを楽しく実現することができるばかりか、このような省エネ活動を通じて、コミュニケーションの幅を広げることができ、絆を作ることができる。
一方、蓄電回収箱3を設置したスーパーは、より一層の集客を期待することができ、環境に貢献する企業というイメージの向上を図ることもでき、売上貢献にも繋がると考えられる。
【0148】
以上のように、本実施形態に係る蓄電回収システム11によると、例えば、いろいろな人(本実施形態では、顧客)により、それぞれが小さい電力量を集めて、全体として大きい電力量を集めることができる。これにより、これらの人々に、楽しく省エネを実現させることができ、また、省エネを通じて、コミュニケーションを促すことや、人との繋がりや人との絆を高めることを図ることができる。
【0149】
例えば、従来の価値観では「省エネ=節電(節約)」という意識のみが強く、「電気をこまめに切る」、「冷房の温度を上げる」、「冷蔵庫の開け閉めの時間を短くする」などの工夫はできるが、それを長続きさせることが難しかった。
これに対して、本実施形態に係る蓄電回収システム11では、そのような単なる節電に代わり、小さいながらも発電をすることによって、また、それを集めるツールを提供することによって、省エネ活動を促進することができ、また、そのような省エネ活動を通じて、「コミュニケーション」、「絆」、「繋がり」といったものを人々に提供することができる。
【0150】
ここで、本実施形態では、特定のスーパーの顧客に蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持させる構成を示したが、スーパーの代わりに他の様々な施設に適用されてもよい。
また、特定の施設の顧客に蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持させる構成ばかりでなく、例えば、特定の集団に属する人々に蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持させる構成、または、このような集団とは無関係に、任意の人々に蓄電カード2−1〜2−(N+1)を所持させる構成を用いることもできる。
【0151】
また、本実施形態では、基本的には、発電グッズ1−1〜1−Nや蓄電カード2−1〜2−(N+1)が個人により所持されて使用される場合を示したが、これに限られず、例えば、発電グッズ1−1〜1−Nや蓄電カード2−1〜2−(N+1)が特定の集団により所持されて共同で使用されてもよい。
【0152】
また、本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1)において、蓄電量メモリ125により現在の蓄電量を記憶し、ポイントメモリ126により現在のポイントを記憶する構成を示したが、これらの構成要素は必ずしも備えられなくてもよく、例えば、蓄電カード2−1〜2−(N+1)における現在の蓄電量や現在のポイントが、当該蓄電カード2−1〜2−(N+1)と蓄電回収箱3や充放電ユニット5との通信により、当該蓄電回収箱3や当該充放電ユニット5や管理サーバー4などの1つ以上の装置(蓄電カード2−1〜2−(N+1)以外の装置)によって記憶されていればよい。
【0153】
また、本実施形態では、蓄電デバイスとして、カード状のデバイス(本実施形態では、蓄電カード2−1〜2−(N+1))を用いる構成を示したが、これに限られず、任意の形状のデバイスを用いることができる。また、蓄電デバイスとして、例えば、キーホルダーや携帯電話端末などに蓄電デバイスの機能を付加したものを用いることもできる。
また、蓄電デバイスとしては、例えば、人により容易に持ち運ぶことができる可搬性の良いものを用いるのが好ましい。
【0154】
[第2の実施形態]
図16は、本発明の第2の実施形態に係る蓄電回収システムにおける蓄電回収箱3Aの構成を示す概略ブロック図である。
蓄電回収箱3Aは、電力受電部131と、蓄電部132と、電力供給部133と、メモリ134(記憶部の一例であり、蓄電に関する情報の記憶部(蓄電情報記憶部)と、ポイントに関する情報の記憶部(ポイント情報記憶部)を含む)と、情報表示部135と、通信インターフェース136と、制御部137と、充電レート決定部138と、を備える。このうち、充電レート決定部138以外の各部は前述した第1の実施形態におけるものと同一であるので、再度の説明は省略する。
【0155】
充電レート決定部138は、蓄電部132に対する充電の充電レートを決定し、決定した充電レートを制御部137に指示する。充電レートは、充電の速さを規定するパラメータであり、例えば充電レートが「1C」であれば、満充電された蓄電カード2−1〜2−(N+1)から蓄電部132への充電は1時間で完了する。また、充電レートが「2C」であれば、同様に充電は0.5時間で完了し、充電レートが「0.5C」であれば、同様に充電は2時間で完了する。
【0156】
充電レートの決定手法として、本実施形態では、蓄電回収箱3Aが設置されたスーパー等の店舗(以下、単に店舗と言う)のPOS(Point of Sales)情報を利用する。具体的には、充電レート決定部138は、通信インターフェース136を介して、当該店舗のPOS情報管理サーバーからPOS情報を取得する。POS情報は、当該店舗の各顧客について、来店時刻、退店時刻、レジで商品を購入した時刻、購入した商品およびその金額、等を記録したデータである。充電レート決定部138は、取得したPOS情報に含まれる各顧客の来店時刻と退店時刻の差から、各顧客の店内滞在時間を算出する。また、充電レート決定部138は、取得したPOS情報に含まれる各顧客の購入商品について、その合計金額(以下、購買額と称する)を算出する。なお、顧客が当該店舗で商品の購入を同日中に複数回行っている場合には、充電レート決定部138は、最初の購入時刻と最後の購入時刻の差から、店内滞在時間を推定してもよい。
【0157】
充電レート決定部138は、上記のようにして算出した複数の顧客(例えば、ある1日の全来店客や、ある1週間の全来店客)についての店内滞在時間と購買額に基づいて、これらを統計的に演算処理することにより、購買額が最大となることが期待される店内滞在時間(以下、最適店内滞在時間と称する)を算出する。図17に、複数の顧客について店内滞在時間と購買額の関係をプロットしたグラフの一例を示す。同図のように、購買額は、ある店内滞在時間において最大値をとることが認められる(例えば、「降籏徹馬,西野和美,寺崎康博:時空間を基軸とした百貨店POSデータの分析,オペレーションズ・リサーチ,49(2),92-100,2004」を参照)。この最大値を与える店内滞在時間が、最適店内滞在時間である。最適店内滞在時間は、店舗の規模や取扱商品の種類、顧客の客層等によって変わり得るが、一例として、最適店内滞在時間は、100分(百貨店の場合)である。
【0158】
充電レート決定部138は、このようにして算出した最適店内滞在時間で蓄電カード2−1〜2−(N+1)から蓄電部132への充電が完了するように、充電レートを決定する。例えば、最適店内滞在時間が上記例の100分の場合、充電レート決定部138により決定される充電レートは、「0.6C」となる。
【0159】
制御部137は、充電レート決定部138から指示された充電レートで蓄電カード2−1〜2−(N+1)から蓄電部132へ充電を行うよう、蓄電部132に対する制御を行う。
【0160】
以上のように、本実施形態によれば、蓄電部132に対する充電を充電レート決定部138によって決定した充電レートで行うことができる。これにより、顧客は、蓄電カード2−1〜2−(N+1)を蓄電回収箱3Aに接続してから最適店内滞在時間が経過するまでは、すなわち蓄電部132への充電が完了するまでは、店内に滞在しようと考えるようになる。ここで、上述したとおり、最適店内滞在時間において顧客の購買額は最大化するから、店舗にとっては、売り上げが向上するというメリットが期待できる。また、一般に充電可能なバッテリ(蓄電部132)に急速充電(例えば「1C」程度以上の充電レートによる充電)を行うと、バッテリの寿命が短くなる等の問題が生じるが、上記の最適店内滞在時間が急速充電をした場合の充電時間よりも長ければ、バッテリの寿命を劣化させる危険性を小さくすることができるという顧客側のメリットもある。
このように、本実施形態は、店舗側と顧客側の双方がメリットを享受できるという効果を奏するものである。
【0161】
ここで、本実施形態において、蓄電回収箱3Aに顧客からの操作入力を受け付ける操作入力部(例えばタッチパネル)を設けて、顧客が操作入力部に自分の予定する店内滞在時間を入力するようにし、充電レート決定部138が当該入力された店内滞在時間で充電が完了するように充電レートを決定することとしてもよい。この場合さらに、顧客が入力した店内滞在時間が長いほど、多くのポイントを当該顧客に付与することとしてもよい。
【0162】
なお、本実施形態に係る蓄電回収システム11における装置(例えば、発電グッズ1−1〜1−N、蓄電カード2−1〜2−(N+1)、蓄電回収箱3,3A、管理サーバー4、充放電ユニット5、ポイント利用装置6)の一部の機能、例えば、制御部(制御部105、115、制御部128、制御部137、充電レート決定部138、制御部145、制御部157、制御部162)の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、その制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて、このコンピュータシステムが実行することによって実現してもよい。
【0163】
なお、ここで言うコンピュータシステムとは、オペレーティング・システム(Operating System;OS)や周辺装置のハードウェアを含むものである。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵される磁気ハードディスクやソリッドステートドライブ等の記憶装置のことを言う。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、インターネット等のコンピュータネットワークや、電話回線や携帯電話網を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバー装置やクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
【0164】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はその実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0165】
11…蓄電回収システム
1−1〜1−N…発電グッズ 2−1〜2−(N+1)…蓄電カード 3,3A…蓄電回収箱
4…管理サーバー 5…充放電ユニット 6…ポイント利用装置 7…施設内負荷
101…AC/DC変換部 111…DC/DC変換部
102、112、121、131、151…電力受電部
103、113、123、133、153…電力供給部
104、114、127、136、156、161…通信インターフェース
105、115、128、137、157、162…制御部
122、132、152…蓄電部
124…IDメモリ 125…蓄電量メモリ 126…ポイントメモリ
134、154…メモリ 135、155…情報表示部
141…蓄電情報データベース 142…ポイント情報データベース
143…その他情報データベース
138…充電レート決定部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電デバイスと、蓄電回収装置と、を含み、
前記蓄電デバイスは、
発電された電力を蓄電する蓄電デバイスの蓄電部と、
前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電デバイスの電力供給部と、
自己に設定された識別情報を記憶する蓄電デバイスの識別情報記憶部と、
を備え、
前記蓄電回収装置は、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する蓄電回収装置の蓄電部と、
前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電回収装置の電力供給部と、
前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置の記憶部と、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる蓄電回収装置の制御部と、
を備える、
ことを特徴とする蓄電回収システム。
【請求項2】
さらに、管理装置を含み、
前記蓄電回収装置の制御部は、蓄電デバイスの識別情報と蓄電量とを対応付けた情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する管理装置の蓄電情報記憶部と、
前記蓄電回収装置の制御部から送信された情報を受信し、当該受信した情報に基づいて前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を前記管理装置の蓄電情報記憶部に記憶させる管理装置の制御部と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電回収システム。
【請求項3】
さらに、発電デバイスを含み、
前記発電デバイスは、発電する発電デバイスの発電部と、
前記発電デバイスの発電部により発電された電力を外部に供給する発電デバイスの電力供給部と、
を備え、
前記蓄電デバイスの蓄電部は、前記発電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電回収システム。
【請求項4】
前記蓄電回収装置の制御部は、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量に対応するポイントを決定し、当該決定したポイントを前記蓄電デバイスの識別情報と対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蓄電回収システム。
【請求項5】
さらに、管理装置を含み、
前記蓄電回収装置の制御部は、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量に対応するポイントを決定し、当該決定したポイントを前記蓄電デバイスの識別情報と対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させ、蓄電デバイスの識別情報とポイントとを対応付けた情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応したポイントの情報を記憶する管理装置のポイント情報記憶部と、
前記蓄電回収装置の制御部から送信された情報を受信し、当該受信した情報に基づいて前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応したポイントの情報を前記管理装置のポイント情報記憶部に記憶させる管理装置の制御部と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電回収システム。
【請求項6】
前記蓄電回収装置は、さらに、
情報を表示する蓄電回収装置の情報表示部と、
を備え、
前記蓄電回収装置の制御部は、前記読み取った蓄電デバイスの識別情報と前記検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の情報表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の蓄電回収システム。
【請求項7】
蓄電デバイスが、発電された電力を蓄電し、当該蓄電された電力を、当該蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置に、供給する蓄電回収システムで使用される当該蓄電デバイスであって、
発電された電力を蓄電する蓄電デバイスの蓄電部と、
前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電デバイスの電力供給部と、
自己に設定された識別情報を記憶する蓄電デバイスの識別情報記憶部と、
を備える、
ことを特徴とする蓄電デバイス。
【請求項8】
蓄電デバイスが、発電された電力を蓄電し、当該蓄電された電力を、当該蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置に、供給する蓄電回収システムで使用される当該蓄電回収装置であって、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する蓄電回収装置の蓄電部と、
前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電回収装置の電力供給部と、
前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置の記憶部と、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる蓄電回収装置の制御部と、
を備える、
ことを特徴とする蓄電回収装置。
【請求項9】
蓄電デバイスと、蓄電回収装置と、を含む蓄電回収システムにおける蓄電回収方法であって、
前記蓄電デバイスは、
発電された電力を蓄電デバイスの蓄電部によって蓄電し、前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を蓄電デバイスの電力供給部によって外部に供給し、
前記蓄電回収装置は、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電回収装置の蓄電部によって蓄電し、
前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を蓄電回収装置の電力供給部によって外部に供給し、
蓄電回収装置の制御部によって、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする蓄電回収方法。
【請求項1】
蓄電デバイスと、蓄電回収装置と、を含み、
前記蓄電デバイスは、
発電された電力を蓄電する蓄電デバイスの蓄電部と、
前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電デバイスの電力供給部と、
自己に設定された識別情報を記憶する蓄電デバイスの識別情報記憶部と、
を備え、
前記蓄電回収装置は、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する蓄電回収装置の蓄電部と、
前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電回収装置の電力供給部と、
前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置の記憶部と、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる蓄電回収装置の制御部と、
を備える、
ことを特徴とする蓄電回収システム。
【請求項2】
さらに、管理装置を含み、
前記蓄電回収装置の制御部は、蓄電デバイスの識別情報と蓄電量とを対応付けた情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する管理装置の蓄電情報記憶部と、
前記蓄電回収装置の制御部から送信された情報を受信し、当該受信した情報に基づいて前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を前記管理装置の蓄電情報記憶部に記憶させる管理装置の制御部と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電回収システム。
【請求項3】
さらに、発電デバイスを含み、
前記発電デバイスは、発電する発電デバイスの発電部と、
前記発電デバイスの発電部により発電された電力を外部に供給する発電デバイスの電力供給部と、
を備え、
前記蓄電デバイスの蓄電部は、前記発電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電回収システム。
【請求項4】
前記蓄電回収装置の制御部は、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量に対応するポイントを決定し、当該決定したポイントを前記蓄電デバイスの識別情報と対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蓄電回収システム。
【請求項5】
さらに、管理装置を含み、
前記蓄電回収装置の制御部は、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量に対応するポイントを決定し、当該決定したポイントを前記蓄電デバイスの識別情報と対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させ、蓄電デバイスの識別情報とポイントとを対応付けた情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応したポイントの情報を記憶する管理装置のポイント情報記憶部と、
前記蓄電回収装置の制御部から送信された情報を受信し、当該受信した情報に基づいて前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応したポイントの情報を前記管理装置のポイント情報記憶部に記憶させる管理装置の制御部と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電回収システム。
【請求項6】
前記蓄電回収装置は、さらに、
情報を表示する蓄電回収装置の情報表示部と、
を備え、
前記蓄電回収装置の制御部は、前記読み取った蓄電デバイスの識別情報と前記検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の情報表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の蓄電回収システム。
【請求項7】
蓄電デバイスが、発電された電力を蓄電し、当該蓄電された電力を、当該蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置に、供給する蓄電回収システムで使用される当該蓄電デバイスであって、
発電された電力を蓄電する蓄電デバイスの蓄電部と、
前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電デバイスの電力供給部と、
自己に設定された識別情報を記憶する蓄電デバイスの識別情報記憶部と、
を備える、
ことを特徴とする蓄電デバイス。
【請求項8】
蓄電デバイスが、発電された電力を蓄電し、当該蓄電された電力を、当該蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置に、供給する蓄電回収システムで使用される当該蓄電回収装置であって、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電する蓄電回収装置の蓄電部と、
前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を外部に供給する蓄電回収装置の電力供給部と、
前記蓄電デバイスの識別情報とそれに対応した蓄電量の情報を記憶する蓄電回収装置の記憶部と、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる蓄電回収装置の制御部と、
を備える、
ことを特徴とする蓄電回収装置。
【請求項9】
蓄電デバイスと、蓄電回収装置と、を含む蓄電回収システムにおける蓄電回収方法であって、
前記蓄電デバイスは、
発電された電力を蓄電デバイスの蓄電部によって蓄電し、前記蓄電デバイスの蓄電部に蓄電された電力を蓄電デバイスの電力供給部によって外部に供給し、
前記蓄電回収装置は、
前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの電力供給部から供給される電力を蓄電回収装置の蓄電部によって蓄電し、
前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された電力を蓄電回収装置の電力供給部によって外部に供給し、
蓄電回収装置の制御部によって、前記蓄電デバイスと接続された状態で前記蓄電デバイスの識別情報記憶部に記憶された蓄電デバイスの識別情報を読み取ることと、前記蓄電デバイスの電力供給部から供給されて前記蓄電回収装置の蓄電部に蓄電された蓄電量を検出することを行い、当該読み取った蓄電デバイスの識別情報と当該検出した蓄電量とを対応付けて前記蓄電回収装置の記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする蓄電回収方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−77281(P2013−77281A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−44515(P2012−44515)
【出願日】平成24年2月29日(2012.2.29)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年2月29日(2012.2.29)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
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