説明

蓄電池パッケージ

【課題】船内で回収した回生エネルギーや、回収エネルギーを船内固定の蓄発電設備とは独立した蓄電池パッケージに蓄電することにより、他の箇所へ容易に移設して利用する。
【解決手段】容器に、蓄電池1または/及び蓄電池として作用させることができる原料を備えた蓄電池モジュール2と、蓄電池モジュール2に接続される交流/直流変換装置3とを配置し、容器の外面に、交流/直流変換装置3から容器外の外部電源系統4へ給電し得るよう外部電源系統4と接続可能な電源端子5を備え、
容器を輸送手段Tを用いて輸送し得る荷物搬送用の定型状にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給電・充電を為し得る蓄電池パッケージに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、船舶等の輸送手段は、船内で発生したエネルギーを有効に活用する種々の設備を備えているものがある。その一例としては、船内に装備された荷役装置や回転機器等から発生した回生エネルギーを電源に戻す設備がある(特許文献1、2参照)。また他の例としては、ディーゼルエンジン等の主機によって発生した廃熱を回収し、電気エネルギーに変換して船内で再利用するようにしている(特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2008−81054号公報
【特許文献2】特開2008−24187号公報
【特許文献3】特開2007−1339号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述のように船内で回収した回生エネルギーや回収エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電池に蓄電し、船内でも船外でも利用するという発想はなかった。これは蓄発電設備は船舶等の輸送手段の内部に固定設備として設置されるため、輸送手段と蓄発電設備を切り離すことができなかったためであり、回収されたエネルギーを蓄電した蓄発電設備を他の箇所で容易に利用することができないという問題があった。
【0004】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、船内で回収した回生エネルギーや、回収エネルギーを船内固定の蓄発電設備とは独立した蓄電池パッケージに蓄電することにより、他の箇所へ容易に移設して利用することを目的としている。更にこの蓄電池パッケージを用いることにより、予め船内発電設備の容量を回生・回収エネルギーの利用を前提として計画し、船内電力不足の場合この蓄電池から電力を取り出し不足分を補うことも可能で、これによって電気設備の設備容量を低減することも可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の蓄電池パッケージは、容器に、蓄電池または/及び蓄電池として作用させることができる原料を備えた蓄電池モジュールと、該蓄電池モジュールに接続される交流/直流変換装置とを配置し、容器の外面に、前記交流/直流変換装置から容器外の外部電源系統へ給電し得るよう外部電源系統と接続可能な電源端子を備え、
前記容器を輸送手段を用いて輸送し得る荷物搬送用の定型状にしたことを特徴とするものである。
【0006】
本発明の蓄電池パッケージにおいて、容器をコンテナとすることが好ましい。
【0007】
本発明の蓄電池パッケージにおいて、輸送手段への電源、または輸送手段から独立した他の箇所への電源として使用するように構成することが好ましい。
【0008】
本発明の蓄電池パッケージにおいて、輸送手段は、船舶、車両、鉄道、航空機であり、容器は、輸送手段の少なくとも1つ以上で輸送される荷物搬送用の定型状を備えることが好ましい。
【0009】
本発明の蓄電池パッケージにおいて、蓄電池の状態監視及び/又は充電・放電切替操作を行い得る制御用端子を備えることが好ましい。
【0010】
本発明の蓄電池パッケージにおいて、交流/直流変換装置と電源端子との間に接続される変圧器を備えることが好ましい。
【0011】
本発明の蓄電池パッケージにおいて、交流負荷に給電する場合、負荷の力率に応じて無効電力を発生させる力率変換装置を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
上記した本発明によれば、蓄電池モジュール、交流/直流変換装置、電源端子を備えた容器を、輸送手段を用いて輸送し得る荷物搬送用の定型状にするので、前記容器を搬送用の荷物として積み込み、前記容器の蓄電池モジュールを輸送手段への電源として利用し、結果的に輸送手段の電源設備の構成を変更可能にして変更の自由度を向上させることができる。また蓄電池モジュール等を備えた容器を輸送手段から下ろして他の箇所に配置し、容器の蓄電池モジュール等を輸送手段と切り離し、独立して他の箇所への電源として容易に利用することができる。更に蓄電池モジュールを用いることにより、輸送手段の発電機負荷に余剰分がある場合には蓄電池モジュールを充電し、輸送手段の発電機負荷に余剰分がない場合には蓄電池モジュールから給電して使用することができる。更にまた予め船内発電設備を回生・回収エネルギーの利用を前提として計画することにより、蓄電池モジュールを用いて電気設備の設備容量を低減することができる。また、積荷や輸送手段の目的に変更があり、電気設備の設備容量が不足する場合には、この蓄電池パッケージを必要数輸送手段に搭載することにより、輸送手段の目的に叶った発電容量を入手することができるという種々の優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
【0014】
図1、図2は本発明の蓄電池パッケージを実施する形態例である。
【0015】
本発明の蓄電池パッケージの形態例は、容器に、蓄電池1または/及び蓄電池として作用させることができる原料(図示せず)を備えた蓄電池モジュール2と、蓄電池モジュール2に接続される交流/直流変換装置3とを配置し、容器の外面には、交流/直流変換装置3から容器外の外部電源系統4へ給電し得る電源端子5を備えている。
【0016】
容器は、コンテナ船等の船舶、トラックやワゴン等の車両、貨物列車等の鉄道、輸送機等の航空機の輸送手段Tに直接搭載し得る定型状のコンテナ6であり、コンテナ6は、矩形状の基台7及び床フレーム(図示せず)に床面(図示せず)を配して構成される底部8と、底部8からの支柱9及び補強フレーム10に側面11を配して構成される側部12と、支柱9からの上梁部材13及び補強フレーム(図示せず)に上面14を配して構成される天井部15とを備えている。また側部12の一面には、施錠手段を備えた扉部16を設けてコンテナ6を開閉可能に構成している。
【0017】
ここでコンテナ6は、海上輸送用コンテナ、鉄道輸送用コンテナ、航空貨物用コンテナを用いることが好ましいが、規格化されて輸送手段Tに用いられるならば、ISO規格等の一般的な規格に限定されるものではなく、他の規格でも良い。またコンテナ6は、ドライコンテナに限定されるものではなく、リーファーコンテナ、タンクコンテナ、特殊用途のコンテナでも良い。更にコンテナ6は、航空貨物として搭載できるように丸みを帯びた形状でも良く、扉部16の構成も、両側が開閉するものでも良いし、片側のみが開閉するものでも良い。
【0018】
蓄電池モジュール2は、ニッケル・水素電池、リチウムイオン電池、NAS電池、レドックスフロー電池等の種々の蓄電池1から選択されており、蓄電池1の一端面には、交流/直流変換装置3に着脱し得る接続部17が構成されている。ここで蓄電池モジュール2は、新たな蓄電池モジュールや他の蓄電池モジュールと交換可能に配置されても良いし、単数または複数で配置されても良い(図1では蓄電池モジュール2をn個の複数個で示す)。また電池モジュール2がレドックスフロー電池(蓄電池)のような場合には、酸化還元反応を起こしてレドックスフロー電池として作用させることができるように、酸化側の電解液(原料)を貯留するタンクと、還元側の電解液(原料)を貯留するタンクと、その他の補機類とを備えている。更に蓄電池モジュール2は再充電/放電が可能な二次電池を使用しても良いし、燃料電池のような発電装置を使用しても良い。更に蓄電池1に希硫酸等の腐食性溶液を含有する場合には、コンテナ6の床面及び内部側面にコールタール等の耐腐食性の素材を予め塗布することが好ましい。更に蓄電池モジュール2、交流/直流変換装置3から電磁波を生じる場合には、コンテナ6の内面に電磁シールド用の金属系塗料や金属シートを備えることが好ましい。
【0019】
交流/直流変換装置3は、蓄電池モジュール2からの放電電流を外部電源系統4に供給し得るようサイリスタ等のパワーエレクトロニクス素子を用いており、蓄電池モジュール2を充電する際には外部電源系統4が直流であった場合には直流のまま、交流であった場合には直流に変換して蓄電池1を充電し、蓄電池モジュール2から放電する際には蓄電池1の直流電力を外部電源系統4に合致した直流または交流電源に変換するようにしている。ここで交流/直流変換装置3は、外部電源系統4に接続して交流と直流を変換し得るならば方式や構成は特に制限されるものではない。
【0020】
また交流/直流変換装置3は、コンテナ6の側部12を切り欠いた開口12aに、側面3aを露出して配置されており、露出する側面3aには制御用端子18が設けられている。制御用端子18は、一般的な電気的情報伝送方式、光伝送方式等の方式であり、外部の監視・制御装置とのデータ伝送を行って蓄電池モジュール2の個々の蓄電池1の状態監視及び/または充電・放電切替操作を為し得るようにしている。ここで制御用端子18は、通信方式に特に制約はなく、有線方式でも良いし、アンテナを有する無線方式でも良い。また制御用端子18の制御用データを電源搬送方式としたり、制御用端子18を電源端子5と一体型にして電源ケーブルと同一のケーブルにより伝送しても良い。更にコンテナ6の開口12a及び制御用端子18は、図1に示す如くコンテナ6の扉部16と対向する側部12に配置されているが、コンテナ6の他の側部12に配置しても良い。
【0021】
電源端子5は、制御用端子18と隣接するようにコンテナ6の側部12の外面に配置され、外部電源系統4に接続し得るように構成されている。ここで電源端子5は、ケーブルを使用する場合には一般的な冷凍コンテナへの給電に用いる電源コネクタを使用しても良いし、プラグ式の気中コンタクタを用いても良い。また電源端子5は、予め延長ケーブルを備えるものでも良い。更に電源端子5は、制御用端子18と同様に、コンテナ6の扉部16と対向する側部12に配置されているが、コンテナ6の他の側部12に配置しても良い。
【0022】
交流/直流変換装置3と電源端子5との間には変圧器19が接続されており、変圧器19は、外部電源系統4に電圧を合致させるようにしている。ここで交流/直流変換装置3からの電圧が外部電源系統4の電源と一致している場合には、変圧器19は無くても良い。また交流/直流変換装置3と変圧器19を図1の仮想線の如く一体的にユニット化して蓄電池モジュール2と同様に交換可能な構成にしても良い。
【0023】
また変圧器19と電源端子5との間には、リアクトルやシンクロコンデサ等の力率変換装置20が接続されても良い。具体的には、外部電源系統4が交流であって無効電力の供給が必要になる場合には、力率変換装置20を適用するようにしており、蓄電池モジュール2の放電時に外部交流電源と並列運転を行う際には、力率変換装置20により力率改善を図るようにしている。ここで、力率変換装置20は、変圧器19の構成と同様に、交流/直流変換装置3、変圧器19と一体的にユニット化しても良いし、着脱可能な構成にしても良い。
【0024】
一方、蓄電池パッケージの電源端子5と接続し得る外部電源系統4は、船舶、車両、鉄道、航空機等の輸送手段Tに使用し得る駆動源や、輸送手段Tに備えられた種々の装置及び電気機器へ、必要に応じて給電するようにしている。また外部電源系統4は、輸送前または輸送中に充電した電気を用いて輸送手段Tと別の独立した他の外部電源系統、駆動源、種々の装置、電気機器に給電するようにしても良い。
【0025】
以下本発明を実施する形態例の作用を説明する。
【0026】
蓄電池モジュール2等のコンテナ6を積載する際には、通常の荷物搬送用のコンテナ6と同様に船舶、車両、鉄道、航空機の輸送手段Tに積み込み、電源端子5を輸送手段Tの外部電源系統4に接続する。ここで蓄電池モジュール2等のコンテナ6は、異なる輸送手段Tの2つ以上により搬送しても良く、特に制限されるものではない。また蓄電池モジュール2等のコンテナ6をコンテナ船に搭載する場合で示すと、蓄電池モジュール2等のコンテナ6をコンテナクレーンにより搭載し、荷物搬送用のコンテナと同様にコンテナ固定金具等の固定手段を用いて固定し、電源端子5を輸送手段Tの外部電源系統4に接続する。ここで、蓄電池モジュール2等のコンテナ6の搭載方法は、通常の荷物搬送用のコンテナの上段、下段に蓄電池モジュール2等のコンテナ6を積載しても良いし、蓄電池モジュール2等のコンテナ6を複数段で積載しても良い。一方、蓄電池モジュール2等のコンテナ6をコンテナ船から下ろす場合には、外部電源系統4を電源端子5から外し、コンテナ6の固定手段を解除して蓄電池モジュール2等のコンテナ6をコンテナクレーンにより下ろし、陸揚げする。
【0027】
蓄電池モジュール2等のコンテナ6を電源として使用する際には、電源端子5を輸送手段Tの外部電源系統4に接続し、蓄電池モジュール2から交流/直流変換装置3、変圧器19、力率変換装置20、電源端子5を介して外部電源系統4へ放電し、必要に応じて輸送手段Tの駆動源、種々の装置、電気機器に利用する。また輸送手段Tの駆動源により余剰電力を生じる場合には、外部電源系統4から電源端子5、力率変換装置20、変圧器19、交流/直流変換装置3を介して蓄電池モジュール2の蓄電池1へ充電する。同時に蓄電池モジュール2等から電力を供給する外部電源系統4の負荷が低負荷で、外部電源系統4の発電能力に余裕がある場合(発電機負荷に余剰分がある場合)には充電し、電力を供給する外部電源系統4の負荷が高負荷で外部電源系統4の発電能力を超える場合(発電機負荷に余剰分がない場合)には放電して電力不足を補うように制御することが好ましい。
【0028】
また緊急・災害の際には、船舶の海上輸送、トラックの陸上輸送、飛行機の空中輸送の物流ネットワークを用いて蓄電池モジュール2等のコンテナ6を災害地等の他の箇所に搬送し、蓄電池モジュール2等のコンテナ6と輸送手段Tとを切り離し、照明等の他の箇所へ接続し、供給電源として使用することも可能となる。
【0029】
而して、このように実施の形態例によれば、蓄電池モジュール2、交流/直流変換装置3、電源端子5を備えた容器を、輸送手段Tを用いて輸送し得る荷物搬送用の定型状にするので、容器を搬送用の荷物として積み込み、容器の蓄電池モジュール2等を輸送手段Tへの電源として利用し、結果的に輸送手段Tの電源設備の構成を変更可能にして変更の自由度を向上させることができる。また蓄電池モジュール2等を備えた容器を輸送手段Tから下ろして他の箇所の近傍に配置し、容器の蓄電池モジュール2等を輸送手段Tと切り離し、独立して他の箇所への電源として容易に利用することができる。更に蓄電池モジュール2等の容器を輸送手段Tにより容易に搬送し、通常の電源として使用し得るので、緊急・災害用電池装置として好適に使用することができる。更に蓄電池モジュール2を用いることにより、輸送手段Tの発電機負荷に余剰分がある場合には蓄電池モジュール2を充電し、輸送手段Tの発電機負荷に余剰分がない場合には蓄電池モジュール2から給電して使用することができる。更にまた予め船内発電設備を回生・回収エネルギーの利用を前提として計画することにより、蓄電池モジュール2を用いて電気設備の設備容量を低減することができる。また、積荷や輸送手段Tの目的に変更があり、電気設備の設備容量が不足する場合には、この蓄電池パッケージを必要数輸送手段Tに搭載することにより、輸送手段Tの目的に叶った発電容量を入手することができる。
【0030】
実施の形態例において容器をコンテナ6とすると、輸送手段Tを用いて好適に輸送し得るので、蓄電池モジュール2等のコンテナ6を搬送用の荷物として積み込み、蓄電池モジュール2等を輸送手段Tへの電源として利用し、結果的に輸送手段Tの電源設備の構成を容易に変更可能にして変更の自由度を向上させることができる。また蓄電池モジュール2等のコンテナ6を輸送手段Tにより一層容易に搬送し、通常の電源として使用し得るので、緊急・災害用電池装置として好適に使用することができる。
【0031】
実施の形態例において、蓄電池モジュール2等の容器を、輸送手段Tへの電源、または輸送手段Tから独立した他の箇所への電源として使用するように構成すると、緊急・災害用電池装置として好適に使用することができると共に汎用性を高めることができる。
【0032】
実施の形態例において、輸送手段Tは、船舶、車両、鉄道、航空機であり、容器は、輸送手段Tの1つ以上で輸送される荷物搬送用の定型状を備えると、蓄電池モジュール2等の容器を適切に搬送し、通常の電源として使用し得るので、緊急・災害用電池装置として好適に使用することができる。
【0033】
実施の形態例において、蓄電池1の状態監視及び/又は充電・放電切替操作を行い得る制御用端子18を備えると、蓄電池モジュール2等を輸送手段Tへの電源として好適に利用し、電源設備の構成を変更可能にして変更の自由度を向上させることができる。また蓄電池モジュール2等を備えたコンテナ6を輸送手段Tから下ろして他の箇所の近傍に配置し、コンテナ6の蓄電池モジュール2等を輸送手段Tと切り離し、独立して他の箇所への電源として容易に利用することができる。
【0034】
実施の形態例において、交流/直流変換装置3と電源端子5との間に接続される変圧器19を備えると、蓄電池モジュール2等を輸送手段Tへの電源として好適に利用し、輸送手段Tの電源設備の構成を変更可能にして変更の自由度を向上させることができる。また蓄電池モジュール2等を備えたコンテナ6を輸送手段Tから下ろして他の箇所の近傍に配置し、コンテナ6の蓄電池モジュール2等を輸送手段Tと切り離し、独立して他の箇所への電源として容易に利用することができる。
【0035】
実施の形態例において、交流負荷に給電する場合、負荷の力率に応じて無効電力を発生させる力率変換装置20を備えると、効率的且つ安定的に給電し得るので、電源設備の構成を容易に変更可能にすることができる。また緊急・災害用電池装置として好適に使用することができる。
【0036】
尚、本発明の蓄電池パッケージは、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明を実施する形態例を示す概念図である。
【図2】コンテナを示す概念図である。
【符号の説明】
【0038】
1 蓄電池
2 蓄電池モジュール
3 交流/直流変換装置
4 外部電源系統
5 電源端子
6 コンテナ(容器)
18 制御用端子
19 変圧器
20 力率変換装置
T 輸送手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に、蓄電池または/及び蓄電池として作用させることができる原料を備えた蓄電池モジュールと、該蓄電池モジュールに接続される交流/直流変換装置とを配置し、容器の外面に、前記交流/直流変換装置から容器外の外部電源系統へ給電し得るよう外部電源系統と接続可能な電源端子を備え、
前記容器を、輸送手段を用いて輸送し得る荷物搬送用の定型状にしたことを特徴とする蓄電池パッケージ。
【請求項2】
容器をコンテナとしたことを特徴とする請求項1に記載の蓄電池パッケージ。
【請求項3】
輸送手段への電源、または輸送手段から独立した他の箇所への電源として使用するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電池パッケージ。
【請求項4】
輸送手段は、船舶、車両、鉄道、航空機であり、容器は、輸送手段の1つ以上で輸送される荷物搬送用の定型状を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蓄電池パッケージ。
【請求項5】
蓄電池の状態監視及び/又は充電・放電切替操作を行い得る制御用端子を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の蓄電池パッケージ。
【請求項6】
交流/直流変換装置と電源端子との間に接続される変圧器を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の蓄電池パッケージ。
【請求項7】
交流負荷に給電する場合、負荷の力率に応じて無効電力を発生させる力率変換装置を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の蓄電池パッケージ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−135261(P2010−135261A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−312223(P2008−312223)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【出願人】(502422351)株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド (159)
【Fターム(参考)】