蓋ユニット、及び蓋ユニットを備える撮像装置
【課題】大型の装着物であっても、開いた状態の蓋部が邪魔になることがなく、スムーズな装着を実現することができる蓋ユニットを提供する。
【解決手段】蓋ユニット114は、カメラ本体に対してヒンジ部114cを介して開閉動作する蓋部を備える。ヒンジ部114cは、突起1146aを有して蓋部の開閉動作に応じて回転する開閉軸1146と、突起1146aがカムトレースするカム面1148aを有するカム部材1148と、カム部材1148を開閉軸1146方向に付勢する付勢部材1150とを有する。突起1146aがカム面1148aをカムトレースすることで、付勢部材1150の付勢力を蓋部の開方向に作用させる状態と、付勢部材1150の付勢力を蓋部の開状態を維持するように作用させる状態と、付勢部材1150の付勢力を突起1146aが第2のカム領域に戻る方向に作用させる状態になる。
【解決手段】蓋ユニット114は、カメラ本体に対してヒンジ部114cを介して開閉動作する蓋部を備える。ヒンジ部114cは、突起1146aを有して蓋部の開閉動作に応じて回転する開閉軸1146と、突起1146aがカムトレースするカム面1148aを有するカム部材1148と、カム部材1148を開閉軸1146方向に付勢する付勢部材1150とを有する。突起1146aがカム面1148aをカムトレースすることで、付勢部材1150の付勢力を蓋部の開方向に作用させる状態と、付勢部材1150の付勢力を蓋部の開状態を維持するように作用させる状態と、付勢部材1150の付勢力を突起1146aが第2のカム領域に戻る方向に作用させる状態になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に設けられるバッテリ蓋ユニットに好適な蓋ユニット、及び蓋ユニットを備える撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
業務用の撮像装置では、民生用の撮像装置に比べてより過酷な環境での使用が想定されるため、バッテリを保護するためにバッテリの装着部に蓋が設けられることがある。バッテリ蓋においては、バッテリを装着する際にスムーズに装着できるように一定の姿勢を保つと利便性が高くなる。
【0003】
このような一定の姿勢を保つ蓋の開閉機構としては、蓋が閉じた状態と蓋が開いた状態の2つの状態で蓋の姿勢を保持する技術が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−49344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、SDカード等のように比較的小さな装着物を装着する場合は、有効であるが、大容量バッテリ等のように、開いた状態の蓋の外形に相当する等の大型の装着物を装着する場合は、開いた状態の蓋が邪魔になり、スムーズな装着の妨げになる。
【0006】
そこで、本発明は、大型の装着物であっても、開いた状態の蓋部が邪魔になることがなく、スムーズな装着を実現することができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の蓋ユニットは、撮像装置の装置本体に取り付けられる取付部と、前記取付部にヒンジ部を介して前記装置本体に対して開閉動作が可能とされ、閉じた状態で前記装置本体に係脱可能に係止される蓋部と、を備え、前記ヒンジ部は、カム係合部を有して前記蓋部の開閉動作に応じて回転する開閉軸と、前記カム係合部がカムトレースするカム面を有するカム部材と、前記カム部材を前記開閉軸の方向に付勢する付勢部材と、を有し、前記カム面は、前記蓋部が閉じた状態で前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記蓋部が開く方向に作用させる第1のカム領域と、前記装置本体に対する前記蓋部の閉じた状態での係止が解除されて前記付勢力により前記蓋部を開いたときに、前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記蓋部が開いた状態を維持するように作用させる第2のカム領域と、前記蓋部が開いた状態から前記付勢力に抗してさらに開いたときに、前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記カム係合部が前記第2のカム領域に戻る方向に作用させる第3のカム領域と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、大型の装着物であっても、開いた状態の蓋部が邪魔になることがなく、スムーズな装着を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の蓋ユニットを備える撮像装置の実施形態の一例であるデジタルビデオカメラのカメラ本体を後方から見た斜視図である。
【図2】図1に示すカメラ本体を前方から見た図である。
【図3】(a)はハンドルを上方から見た斜視図、(b)はハンドルを下方から見た斜視図である。
【図4】表示ユニットの斜視図である。
【図5】表示ユニットの取付部に設けられる装着機構の側面図である。
【図6】(a)は、装着機構の嵌合部がハンドルのアクセサリシューに嵌合され、かつ装着機構がアクセサリシューに固定された状態を示す要部断面図である。(b)は、装着機構の嵌合部がハンドルのアクセサリシューに嵌合されているが、アクセサリシューには固定されていない状態を示す要部断面図である。
【図7】表示ユニットが固定されたハンドルをカメラ本体に固定した状態を示す斜視図である。
【図8】表示ユニットをカメラ本体に固定した状態を示す斜視図である。
【図9】バッテリ蓋ユニットの蓋部を開いてバッテリをカメラ本体のバッテリ装着部に装着する際の状態を示す斜視図である。
【図10】蓋部が開いた状態のバッテリ蓋ユニットをカメラ本体から取り外した状態を示す斜視図である。
【図11】バッテリ蓋ユニットの分解斜視図である。
【図12】(a)は蓋部を図11の右方から見た斜視図、(b)は蓋部を図11の左方から見た斜視図である。
【図13】図12に示すヒンジ部を下方から見た拡大斜視図である。
【図14】(a)はバッテリ蓋ユニットの蓋部の開閉動作を示す図、(b)は(a)における蓋部の開閉動作に応じた第2の開閉軸と第2のカム部材との関係を示す図である。(c)は、(a)における蓋部の開閉動作に応じた蓋部の開閉角度と回転トルクとの関係を示すグラフ図である。
【図15】バッテリ蓋ユニットの蓋部の開閉角度が0°のときのヒンジ部の状態を示す図である。
【図16】蓋部の開閉ノブを押し込んで係止リブと係止部との係止を解除したときのヒンジ部の状態を示す図である。
【図17】ヒンジ部が図16の状態のときのカメラ本体とバッテリ蓋ユニットの蓋部との関係を示す図である。
【図18】図17の状態の蓋部に対して開き方向の外力を加えて蓋部をさらに開いたときのカメラ本体と蓋部との関係を示す図である。
【図19】蓋部が図18の状態のときのヒンジ部の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明の蓋ユニットを備える撮像装置の実施形態の一例であるデジタルビデオカメラのカメラ本体を後方から見た斜視図、図2は図1に示すカメラ本体を前方から見た図である。
【0012】
本実施形態のデジタルビデオカメラは、図1に示すように、カメラ本体1の後方側に、可動式ビューファインダ13、情報表示部16、入出力端子部17、及び記録媒体装着部18が設けられている。また、カメラ本体1の後方側には、REC/PAUSEボタン111、メニューボタン112、メニュー操作レバー113、及びバッテリ蓋ユニット114が設けられている。カメラ本体1は、本発明の装置本体の一例に相当する。
【0013】
図1及び図2に示すように、カメラ本体1を後方から見て右側の側面には、通風口115,116が設けられている。カメラ本体1を後方から見て右側の側面には、着脱可能なグリップ部12が装着されている。カメラ本体1を後方から見て左側の側面には、通風口117及び電源スイッチ118が設けられている。
【0014】
カメラ本体1の上面には、後述するハンドル3(図3参照)又は表示ユニット(図4参照)を装着可能なアクセサリシュー14が設けられている。アクセサリシュー14には、アクセサリシュー14に装着したハンドル3をカメラ本体1に固定するためのネジ穴15が設けられている。また、図2に示すように、カメラ本体1の前方側には、レンズユニット7(図7参照)を装着可能なマウント部19が設けられている。
【0015】
図3(a)はハンドル3を上方から見た斜視図、図3(b)はハンドル3を下方から見た斜視図である。
【0016】
図3に示すように、ハンドル3は、撮影者によって把持される外装部31と、撮影者によって回転操作される回転操作部33とを有する。図3(a)に示すように、ハンドル3の上面部には、ビデオライト等の装着するためのアクセサリシュー34およびネジ穴35が設けられている。ハンドル3の前方側には、表示ユニット4を装着可能なアクセサリシュー36が設けられている。図3(b)に示すように、ハンドル3の底面部には、カメラ本体1のアクセサリシュー14に取り付けられる取付部32が設けられている。ハンドル3の取付部32をカメラ本体1のアクセサリシュー14に取り付けた後、回転操作部33を回転操作すると、回転操作部33のネジ部がカメラ本体1のネジ穴15に螺合する。
【0017】
図4は、表示ユニット4の斜視図である。図4に示すように、表示ユニット4は、撮像画像を表示する画像表示部41と、撮像画像を再生する際にカメラ本体1を操作するための操作部42と、カメラ本体1のアクセサリシュー14又はハンドル3のアクセサリシュー36に取り付けられる取付部43と、を備える。
【0018】
画像表示部41は、カメラ本体1で撮影した画像及びカメラ本体1の制御状態を撮影者が確認可能な画像表示パネル411と、画像表示パネル411を保護する保護部材413とを有する。また、画像表示部41の外装は、軟質の樹脂材料で形成されたカバー部材414で覆われている。画像表示部41は、2軸ヒンジ機構10によって操作部42に対して回動可能に支持される。
【0019】
操作部42は、撮影者の操作によってカメラ本体1に所定の動作を実行させる操作ボタン群421と、外部マイクの接続時に外部マイクからの音声信号を調整する音声信号調整部422と、音声信号調整部422を覆うカバー部材423とを有する。
【0020】
また、操作部42は、画像表示部41に表示される画像の表示方向を変更する表示方向変更ボタン424を有する。
【0021】
操作部42は、回動機構20によって取付部43に対して回動可能に支持される。
【0022】
取付部43は、外部マイクを保持する保持部432、外部マイクのコネクタを連結するコネクタ部433、カメラ本体1のアクセサリシュー14に装着される装着機構434、ハンドル3のアクセサリシュー36に装着される装着機構435を有する。
【0023】
また、取付部43は、カメラ本体1で得られた画像を画像表示パネル411に表示するための信号、操作ボタン群421の操作に対応する制御信号及び外部マイクから得られた音声信号をカメラ本体1との間で送受信するための信号ケーブル436を有する。なお、操作ボタン群421での操作に対応する制御信号及び外部マイクから得られた音声信号は、操作部42に設けられた音声信号調整部422で調整した上でカメラ本体1に送信される。
【0024】
図5は、表示ユニット4の取付部43に設けられる装着機構435の側面図である。図5に示すように、装着機構435は、ハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合される嵌合部4351を有する。
【0025】
図6(a)は、装着機構435の嵌合部4351がハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合され、かつ装着機構435がアクセサリシュー36に固定された状態を示す要部断面図である。図6(b)は、装着機構435の嵌合部4351がハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合されているが、装着機構435がアクセサリシュー36に固定されていない状態を示す要部断面図である。
【0026】
図6に示すように、装着機構435は、嵌合部4351、規制部材4352、摺動部材4353、抜け止めピン4354、当接部材4355、及び弾性部材4356を有する。
【0027】
規制部材4352は、中央部にねじ穴が形成され、嵌合部4351をハンドル部3のアクセサリシュー36に嵌合した後、ハンドル3に対して表示ユニット4の移動を規制する。
【0028】
摺動部材4353は、規制部材4352が表示ユニット4の移動を規制する位置と表示ユニット4をハンドル3から着脱可能にする位置とを移動可能となるように規制部材4352のねじ穴に螺合するねじ部が形成されている。
【0029】
抜け止めピン4354は、規制部材4352の位置に応じて突出高さが変化する。当接部材4355は、樹脂等で形成されており、抜け止めピン4354に一体に取り付けられて、規制部材4352に当接しながら移動する。弾性部材4356は、コイルばね等で構成され、抜け止めピン4354を嵌合部4351に向けて付勢する。
【0030】
図6(a)に示すように、装着機構435の嵌合部4351がハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合、かつ固定された状態では、規制部材4352は、ハンドル3のアクセサリシュー36に当接する位置にある。そのため、弾性部材4356の付勢力によって抜け止めピン4354は嵌合部4351よりも突出する。
【0031】
これにより、ハンドル3に対して表示ユニット4の移動が規制され、図6(a)の状態でハンドル3から表示ユニット4を取り外そうとしても、抜け止めピン4354がハンドル3のアクセサリシュー36に当接して表示ユニット4を取り外すことはできなくなる。
【0032】
図6(b)に示すように、ハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合された装着機構435の嵌合部4351が固定されていない状態では、規制部材4352の位置がハンドル3のアクセサリシュー36から離れている。
【0033】
これにより、抜け止めピン4354が装着機構435の嵌合部4351から突出しなくなり、ハンドル3に対して表示ユニット4が着脱可能となる。なお、表示ユニット4をカメラ本体1のアクセサリシュー14に装着する装着機構434については、装着機構435と同様であるため、その説明を省略する。
【0034】
図7は表示ユニット4が固定されたハンドル3をカメラ本体1に固定した状態を示す斜視図、図8は表示ユニット4をカメラ本体1に固定した状態を示す斜視図である。図7及び図8では、カメラ本体1のマウント部19にレンズユニット7が装着されている。
【0035】
図9は、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aを開いてバッテリ9をカメラ本体1のバッテリ装着部121に装着する際の状態を示す斜視図である。
【0036】
図9に示すように、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aには、開閉ノブ1141、及び開閉ノブ1141の動きと連動する係止リブ1142,1143設けられている。そして、開閉ノブ1141を下に押し込むことで、係止リブ1142,1143が開閉ノブ1141の押し込み動作に連動してバッテリ装着部121に設けられた係止部119,120から外れる。
【0037】
これにより、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aが開き、カメラ本体1のバッテリ装着部121に対してバッテリ9を装着することができる。ここで、本実施形態では、バッテリ蓋ユニット114は、カメラ本体1に対して着脱可能に構成されている。
【0038】
図10は、蓋部114aが開いた状態のバッテリ蓋ユニット114をカメラ本体1から取り外した状態を示す斜視図である。バッテリ蓋ユニット114は、蓋部114aから延設されてカメラ本体1のバッテリ装着部121の下部に設けられた挿入口121aに挿入される取付部114bを有する。
【0039】
取付部114bには、PC等の樹脂で形成された弾性変形可能な係止爪11441が形成されている。係止爪11441がバッテリ装着部121の底部に挿入口121aに貫通して設けられた係止部1211に係脱可能に係止されることで、バッテリ蓋ユニット114がカメラ本体1に装着される。
【0040】
また、カメラ本体1に装着されたバッテリ蓋ユニット114の蓋部114aが開いた状態で、係止爪11441を押下して蓋部114aを引き出すことで、カメラ本体1からバッテリ蓋ユニット114を取り外すことができる。これにより、バッテリ装着部121に外形が収まらないような大型バッテリをバッテリ装着部121に装着する際に、バッテリ蓋ユニット114が邪魔にならない。
【0041】
図11は、バッテリ蓋ユニット114の分解斜視図である。図11に示すように、バッテリ蓋ユニット114は、蓋部114a、取付部114b、及びヒンジ部114cを備える。取付部114bは、ベース部材1144、及びカバー部材1145によって構成される。ヒンジ部114cは、第1の開閉軸1146、第2の開閉軸1147、第1のカム部材1148、第2のカム部材1149、及びコイルばね等の付勢部材1150によって構成される。
【0042】
図12(a)は蓋部114aを図11の右方から見た斜視図、図12(b)は蓋部114aを図11の左方から見た斜視図である。
【0043】
図12(a)及び図12(b)に示すように、蓋部114aは、第1の開閉軸1146が圧入等により嵌合される第1の穴部114a1、及び第2の開閉軸1147が圧入等により嵌合される第2の穴部114a2を有する。
【0044】
ベース部材1144は、ヒンジ部114cが収納される収納部1144a、第1の開閉軸1146が貫通する第1の穴部1144b、及び第2の開閉軸1147が貫通する第2の穴部1144cを有する。カバー部材1145は、収納部材1144と係合し、上述した係止爪11441を有する。
【0045】
また、図13は、図12に示すヒンジ部114cを下方から見た拡大斜視図である。図13に示すように、第1の開閉軸1146は、第1のカム部材1148のカム面1148aをカムトレースするカム突起1146a、及び第1のカム部材1148に設けられた穴部に嵌合される軸部1146bを有する。
【0046】
また、第1の開閉軸1146は、蓋部114aの第1の穴部114a1に係合するDカット面からなる係止部1146cを有する。第1の開閉軸1146は、収納部材1144に設けられた第1の穴部1144bを貫通して、蓋部114aの第1の穴部114a1に圧入され、蓋部114aの開閉動作に応じて回転動作を行う。
【0047】
第2の開閉軸1147は、第2のカム部材1149のカム面1149aをカムトレースするカム突起1147a、及び第2のカム部材1149に設けられた穴部1149dに嵌合される軸部1147bを有する。ここで、カム突起1146a,1147aは、本発明のカム係合部の一例に相当する。
【0048】
また、第2の開閉軸1147は、蓋部114aの第2の穴部114a2に係合するDカット面からなる係止部1147cを有する。第2の開閉軸1147は、収納部材1144に設けられた第2の穴部1144cを貫通して、蓋部114aの第2の穴部114a2に圧入され、蓋部114aの開閉動作に応じて回転動作を行う。
【0049】
第1のカム部材1148は、第1の開閉軸1146のカム突起1146aがカムトレースするカム面1148a及び収納部1144aの軸方向両側に形成された平面部に当接して第1のカム部材1148の回転動作を規制する規制部1148b,1148cを有する。
【0050】
第1のカム部材1148は、第1の開閉軸1146が回転しても、規制部1148b及び1148cによって回転が規制された状態で、ヒンジ部114cの軸方向に直進移動が可能とされている。
【0051】
第2のカム部材1149は、第2の開閉軸1147のカム突起1147aがカムトレースするカム面1149a及び収納部1144aの軸方向両側に形成された平面部に当接して第2のカム部材1149の回転動作を規制する規制部1149b,1149cを有する。
【0052】
第2のカム部材1149は、第2の開閉軸1147が回転しても、規制部1149b及び1149cによって回転が規制された状態で、ヒンジ部114cの軸方向に直進移動が可能とされている。
【0053】
付勢部材1150は、両端部がそれぞれ第1のカム部材1148及び第2のカム部材1149に軸方向に当接し、第1のカム部材1148を第1の開閉軸1146の方向に付勢し、第2のカム部材1149を第2の開閉軸1147の方向に付勢する。
【0054】
次に、図14〜図19を参照して、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aの開閉動作例について説明する。
【0055】
図14(a)はバッテリ蓋ユニット114の蓋部114aの開閉動作を示す図、図14(b)は図14(a)における蓋部114aの開閉動作((i)〜(iii))に応じた第2の開閉軸1147と第2のカム部材1149との関係を示す図である。図14(c)は、図14(a)における蓋部114aの開閉動作((i)〜(iii))に応じた蓋部114aの開閉角度と回転トルクとの関係を示すグラフ図である。
【0056】
なお、図14(a)における(i)は、蓋部114aの開閉角度が0°、(ii)は、蓋部114aの開閉角度が80°、(iii)は、蓋部114aの開閉角度が135°の状態を示している。
【0057】
また、図14(c)では、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aを閉じた状態の開閉角度を0°とし、蓋部114aを開く方向の回転トルクを正の値としている。更に、図14(a)における蓋部114aの開閉動作((i)〜(iii))に応じた第1の開閉軸1146と第1のカム部材1148との関係については、第2の開閉軸1147と第2のカム部材1149との関係と同様であるため、図示を省略している。
【0058】
図14(c)に示すように、バッテリ蓋ユニット114は、蓋部114aの開閉角度80°において回転トルクが0となり、蓋部114aの開き状態が維持される。そして、蓋部114aの開閉角度が80°以下においては、蓋部114aが開く方向に回転トルクが発生し、蓋部114aの開閉角度が80°を超え135°以下においては、蓋部114aが閉じる方向に回転トルクが発生する。
【0059】
図15は、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aの開閉角度が0°(図14(a)の(i))のときのヒンジ部114cの状態を示す図である。
【0060】
図15に示すように、蓋部114aの開閉角度が0°の状態では、第1の開閉軸1146のカム突起1146aは、第1のカム部材1148のカム面1148aの山部分をカムトレースしている。
【0061】
このとき、カム突起1146aは、第1のカム部材1148が付勢部材1150から受ける第1の開閉軸1146方向への付勢力によりカム面1148aの山領域から溝領域に向かうように付勢される。すなわち、山部は、付勢部材1150の付勢力をカム突起1146aがカム面1148aの山領域から溝領域に向かうように作用させる。
【0062】
また、第2の開閉軸1147のカム突起1147aも同様に、第2のカム部材1149のカム面1149aの山領域をカムトレースしている。ここでのカム面1148a,1149aの山領域は、本発明の第1のカム領域の一例に相当する。
【0063】
このとき、カム突起1147aは、第2のカム部材1149が付勢部材1150から受ける第2の開閉軸1147方向への付勢力により、カム突起1146aの場合と同様に、カム面1148aの山領域から溝領域に向かうように付勢される。
【0064】
従って、バッテリ蓋ユニット114は、蓋部114aが開く方向に付勢されているが、蓋部114aの係止リブ1142,1143がそれぞれバッテリ装着部121の係止部119,120に係脱可能に係止されることで、蓋部114aの閉状態が維持されている。
【0065】
図16は、蓋部114aの開閉ノブ1141を押し込んで係止リブ1142,1143と係止部119,120との係止を解除したとき(図14(a)の(ii))のヒンジ部114cの状態を示す図である。
【0066】
図16の状態では、第1の開閉軸1146のカム突起1146aは、上述した付勢部材1150の付勢力により第1のカム部材1148のカム面1148aの溝領域に向かって移動して溝領域をカムトレースする。同様に、第2の開閉軸1147のカム突起1147aも、上述した付勢部材1150の付勢力により第2のカム部材1149のカム面1149aの溝領域に向かって移動して溝部に係合する。ここでのカム面1148a,1149aの溝領域は、本発明の第2のカム領域の一例に相当する。
【0067】
カム突起1146aがカム面1148aの溝領域をカムトレースする状態、及びカム突起1147aがカム面1149aの溝領域をカムトレースする状態は、付勢部材1150の付勢力により安定して維持される。すなわち、カム面1148a,1149aの溝領域は、付勢部材1150の付勢力を蓋部114aが開いた状態を維持するように作用させる。従って、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aに外力が加えられない限り、蓋部114aの開閉位置が維持される。
【0068】
図17は、ヒンジ部114cが図16の状態のときのカメラ本体1とバッテリ蓋ユニット114の蓋部114aとの関係を示す図である。図17に示すように、ヒンジ部114cが図16の状態のとき、バッテリ蓋ユニット114の開いた蓋部114aがカメラ本体1の底面と略面一となるように配置される。これにより、カメラ本体1の底面に設けられた不図示の三脚取付ねじ部に三脚等を固定して使用する場合に、蓋部114aが邪魔にならないようにすることができる。
【0069】
また、ヒンジ部114cの第1のカム部材1148のカム面1148a、及び第2のカム部材1149のカム面1149aは、それぞれ溝領域を中心に蓋部114aの開方向と閉方向の両方向に山領域が形成される。このため、図17の状態の蓋部114aに対して開き方向の外力を加えることで、図18に示すように、蓋部114aをさらに開くことが可能となる。
【0070】
これにより、大容量の大型のバッテリをカメラ本体1のバッテリ装着部121に装着する際、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aをさらに開くことで、大型のバッテリをスムーズに装着することが可能となる。
【0071】
図18は、図17の状態の蓋部114aに対して開き方向の外力を加えて蓋部114aをさらに開いたときのカメラ本体1と蓋部114aとの関係を示す図である。図19は、蓋部114aが図18の状態(図14(iii)の状態)のときのヒンジ部114cの状態を示す図である。
【0072】
図19の状態では、図15と同様に、第1の開閉軸1146のカム突起1146aは、第1のカム部材1148のカム面1148aの山領域をカムトレースする。また、第2の開閉軸1147のカム突起1147aは、第2のカム部材1149のカム面1149aの山領域をカムトレースする。ここでのカム面1148a,1149aの山領域は、本発明の第3のカム領域の一例に相当する。
【0073】
そして、カム突起1146aは、付勢部材1150による第1の開閉軸1146方向への付勢力によりカム面1148aの溝領域に向かうように付勢される。また、カム突起1147aも、付勢部材1150による第2の開閉軸1147方向への付勢力によりカム面1148aの溝領域に向かうように付勢される。
【0074】
すなわち、溝領域を中心として蓋部114aの開き方向のカム面1148a,1149aの山領域は、付勢部材1150の付勢力をカム突起1146a,1147aがそれぞれカム面1148a,1149aの溝領域に戻る方向に作用させる。従って、蓋部114aは、図17の状態に戻る方向に力を受けるため、外力を除くと、蓋部114aは、図17の状態まで自動的に閉動作する。
【0075】
以上説明したように、本実施形態では、大容量の大型のバッテリであっても、開いた状態の蓋部114aが邪魔になることがなく、カメラ本体1のバッテリ装着部121へのスムーズな装着を実現することができる。
【0076】
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0077】
1 カメラ本体
114 蓋ユニット
114a 蓋部
114b 取付部
114c ヒンジ部
1146a,1147a カム突起
1146,1147 開閉軸
1148,1149 カム部材
1148a,1149a カム面
1150 付勢部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に設けられるバッテリ蓋ユニットに好適な蓋ユニット、及び蓋ユニットを備える撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
業務用の撮像装置では、民生用の撮像装置に比べてより過酷な環境での使用が想定されるため、バッテリを保護するためにバッテリの装着部に蓋が設けられることがある。バッテリ蓋においては、バッテリを装着する際にスムーズに装着できるように一定の姿勢を保つと利便性が高くなる。
【0003】
このような一定の姿勢を保つ蓋の開閉機構としては、蓋が閉じた状態と蓋が開いた状態の2つの状態で蓋の姿勢を保持する技術が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−49344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、SDカード等のように比較的小さな装着物を装着する場合は、有効であるが、大容量バッテリ等のように、開いた状態の蓋の外形に相当する等の大型の装着物を装着する場合は、開いた状態の蓋が邪魔になり、スムーズな装着の妨げになる。
【0006】
そこで、本発明は、大型の装着物であっても、開いた状態の蓋部が邪魔になることがなく、スムーズな装着を実現することができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の蓋ユニットは、撮像装置の装置本体に取り付けられる取付部と、前記取付部にヒンジ部を介して前記装置本体に対して開閉動作が可能とされ、閉じた状態で前記装置本体に係脱可能に係止される蓋部と、を備え、前記ヒンジ部は、カム係合部を有して前記蓋部の開閉動作に応じて回転する開閉軸と、前記カム係合部がカムトレースするカム面を有するカム部材と、前記カム部材を前記開閉軸の方向に付勢する付勢部材と、を有し、前記カム面は、前記蓋部が閉じた状態で前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記蓋部が開く方向に作用させる第1のカム領域と、前記装置本体に対する前記蓋部の閉じた状態での係止が解除されて前記付勢力により前記蓋部を開いたときに、前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記蓋部が開いた状態を維持するように作用させる第2のカム領域と、前記蓋部が開いた状態から前記付勢力に抗してさらに開いたときに、前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記カム係合部が前記第2のカム領域に戻る方向に作用させる第3のカム領域と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、大型の装着物であっても、開いた状態の蓋部が邪魔になることがなく、スムーズな装着を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の蓋ユニットを備える撮像装置の実施形態の一例であるデジタルビデオカメラのカメラ本体を後方から見た斜視図である。
【図2】図1に示すカメラ本体を前方から見た図である。
【図3】(a)はハンドルを上方から見た斜視図、(b)はハンドルを下方から見た斜視図である。
【図4】表示ユニットの斜視図である。
【図5】表示ユニットの取付部に設けられる装着機構の側面図である。
【図6】(a)は、装着機構の嵌合部がハンドルのアクセサリシューに嵌合され、かつ装着機構がアクセサリシューに固定された状態を示す要部断面図である。(b)は、装着機構の嵌合部がハンドルのアクセサリシューに嵌合されているが、アクセサリシューには固定されていない状態を示す要部断面図である。
【図7】表示ユニットが固定されたハンドルをカメラ本体に固定した状態を示す斜視図である。
【図8】表示ユニットをカメラ本体に固定した状態を示す斜視図である。
【図9】バッテリ蓋ユニットの蓋部を開いてバッテリをカメラ本体のバッテリ装着部に装着する際の状態を示す斜視図である。
【図10】蓋部が開いた状態のバッテリ蓋ユニットをカメラ本体から取り外した状態を示す斜視図である。
【図11】バッテリ蓋ユニットの分解斜視図である。
【図12】(a)は蓋部を図11の右方から見た斜視図、(b)は蓋部を図11の左方から見た斜視図である。
【図13】図12に示すヒンジ部を下方から見た拡大斜視図である。
【図14】(a)はバッテリ蓋ユニットの蓋部の開閉動作を示す図、(b)は(a)における蓋部の開閉動作に応じた第2の開閉軸と第2のカム部材との関係を示す図である。(c)は、(a)における蓋部の開閉動作に応じた蓋部の開閉角度と回転トルクとの関係を示すグラフ図である。
【図15】バッテリ蓋ユニットの蓋部の開閉角度が0°のときのヒンジ部の状態を示す図である。
【図16】蓋部の開閉ノブを押し込んで係止リブと係止部との係止を解除したときのヒンジ部の状態を示す図である。
【図17】ヒンジ部が図16の状態のときのカメラ本体とバッテリ蓋ユニットの蓋部との関係を示す図である。
【図18】図17の状態の蓋部に対して開き方向の外力を加えて蓋部をさらに開いたときのカメラ本体と蓋部との関係を示す図である。
【図19】蓋部が図18の状態のときのヒンジ部の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明の蓋ユニットを備える撮像装置の実施形態の一例であるデジタルビデオカメラのカメラ本体を後方から見た斜視図、図2は図1に示すカメラ本体を前方から見た図である。
【0012】
本実施形態のデジタルビデオカメラは、図1に示すように、カメラ本体1の後方側に、可動式ビューファインダ13、情報表示部16、入出力端子部17、及び記録媒体装着部18が設けられている。また、カメラ本体1の後方側には、REC/PAUSEボタン111、メニューボタン112、メニュー操作レバー113、及びバッテリ蓋ユニット114が設けられている。カメラ本体1は、本発明の装置本体の一例に相当する。
【0013】
図1及び図2に示すように、カメラ本体1を後方から見て右側の側面には、通風口115,116が設けられている。カメラ本体1を後方から見て右側の側面には、着脱可能なグリップ部12が装着されている。カメラ本体1を後方から見て左側の側面には、通風口117及び電源スイッチ118が設けられている。
【0014】
カメラ本体1の上面には、後述するハンドル3(図3参照)又は表示ユニット(図4参照)を装着可能なアクセサリシュー14が設けられている。アクセサリシュー14には、アクセサリシュー14に装着したハンドル3をカメラ本体1に固定するためのネジ穴15が設けられている。また、図2に示すように、カメラ本体1の前方側には、レンズユニット7(図7参照)を装着可能なマウント部19が設けられている。
【0015】
図3(a)はハンドル3を上方から見た斜視図、図3(b)はハンドル3を下方から見た斜視図である。
【0016】
図3に示すように、ハンドル3は、撮影者によって把持される外装部31と、撮影者によって回転操作される回転操作部33とを有する。図3(a)に示すように、ハンドル3の上面部には、ビデオライト等の装着するためのアクセサリシュー34およびネジ穴35が設けられている。ハンドル3の前方側には、表示ユニット4を装着可能なアクセサリシュー36が設けられている。図3(b)に示すように、ハンドル3の底面部には、カメラ本体1のアクセサリシュー14に取り付けられる取付部32が設けられている。ハンドル3の取付部32をカメラ本体1のアクセサリシュー14に取り付けた後、回転操作部33を回転操作すると、回転操作部33のネジ部がカメラ本体1のネジ穴15に螺合する。
【0017】
図4は、表示ユニット4の斜視図である。図4に示すように、表示ユニット4は、撮像画像を表示する画像表示部41と、撮像画像を再生する際にカメラ本体1を操作するための操作部42と、カメラ本体1のアクセサリシュー14又はハンドル3のアクセサリシュー36に取り付けられる取付部43と、を備える。
【0018】
画像表示部41は、カメラ本体1で撮影した画像及びカメラ本体1の制御状態を撮影者が確認可能な画像表示パネル411と、画像表示パネル411を保護する保護部材413とを有する。また、画像表示部41の外装は、軟質の樹脂材料で形成されたカバー部材414で覆われている。画像表示部41は、2軸ヒンジ機構10によって操作部42に対して回動可能に支持される。
【0019】
操作部42は、撮影者の操作によってカメラ本体1に所定の動作を実行させる操作ボタン群421と、外部マイクの接続時に外部マイクからの音声信号を調整する音声信号調整部422と、音声信号調整部422を覆うカバー部材423とを有する。
【0020】
また、操作部42は、画像表示部41に表示される画像の表示方向を変更する表示方向変更ボタン424を有する。
【0021】
操作部42は、回動機構20によって取付部43に対して回動可能に支持される。
【0022】
取付部43は、外部マイクを保持する保持部432、外部マイクのコネクタを連結するコネクタ部433、カメラ本体1のアクセサリシュー14に装着される装着機構434、ハンドル3のアクセサリシュー36に装着される装着機構435を有する。
【0023】
また、取付部43は、カメラ本体1で得られた画像を画像表示パネル411に表示するための信号、操作ボタン群421の操作に対応する制御信号及び外部マイクから得られた音声信号をカメラ本体1との間で送受信するための信号ケーブル436を有する。なお、操作ボタン群421での操作に対応する制御信号及び外部マイクから得られた音声信号は、操作部42に設けられた音声信号調整部422で調整した上でカメラ本体1に送信される。
【0024】
図5は、表示ユニット4の取付部43に設けられる装着機構435の側面図である。図5に示すように、装着機構435は、ハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合される嵌合部4351を有する。
【0025】
図6(a)は、装着機構435の嵌合部4351がハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合され、かつ装着機構435がアクセサリシュー36に固定された状態を示す要部断面図である。図6(b)は、装着機構435の嵌合部4351がハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合されているが、装着機構435がアクセサリシュー36に固定されていない状態を示す要部断面図である。
【0026】
図6に示すように、装着機構435は、嵌合部4351、規制部材4352、摺動部材4353、抜け止めピン4354、当接部材4355、及び弾性部材4356を有する。
【0027】
規制部材4352は、中央部にねじ穴が形成され、嵌合部4351をハンドル部3のアクセサリシュー36に嵌合した後、ハンドル3に対して表示ユニット4の移動を規制する。
【0028】
摺動部材4353は、規制部材4352が表示ユニット4の移動を規制する位置と表示ユニット4をハンドル3から着脱可能にする位置とを移動可能となるように規制部材4352のねじ穴に螺合するねじ部が形成されている。
【0029】
抜け止めピン4354は、規制部材4352の位置に応じて突出高さが変化する。当接部材4355は、樹脂等で形成されており、抜け止めピン4354に一体に取り付けられて、規制部材4352に当接しながら移動する。弾性部材4356は、コイルばね等で構成され、抜け止めピン4354を嵌合部4351に向けて付勢する。
【0030】
図6(a)に示すように、装着機構435の嵌合部4351がハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合、かつ固定された状態では、規制部材4352は、ハンドル3のアクセサリシュー36に当接する位置にある。そのため、弾性部材4356の付勢力によって抜け止めピン4354は嵌合部4351よりも突出する。
【0031】
これにより、ハンドル3に対して表示ユニット4の移動が規制され、図6(a)の状態でハンドル3から表示ユニット4を取り外そうとしても、抜け止めピン4354がハンドル3のアクセサリシュー36に当接して表示ユニット4を取り外すことはできなくなる。
【0032】
図6(b)に示すように、ハンドル3のアクセサリシュー36に嵌合された装着機構435の嵌合部4351が固定されていない状態では、規制部材4352の位置がハンドル3のアクセサリシュー36から離れている。
【0033】
これにより、抜け止めピン4354が装着機構435の嵌合部4351から突出しなくなり、ハンドル3に対して表示ユニット4が着脱可能となる。なお、表示ユニット4をカメラ本体1のアクセサリシュー14に装着する装着機構434については、装着機構435と同様であるため、その説明を省略する。
【0034】
図7は表示ユニット4が固定されたハンドル3をカメラ本体1に固定した状態を示す斜視図、図8は表示ユニット4をカメラ本体1に固定した状態を示す斜視図である。図7及び図8では、カメラ本体1のマウント部19にレンズユニット7が装着されている。
【0035】
図9は、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aを開いてバッテリ9をカメラ本体1のバッテリ装着部121に装着する際の状態を示す斜視図である。
【0036】
図9に示すように、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aには、開閉ノブ1141、及び開閉ノブ1141の動きと連動する係止リブ1142,1143設けられている。そして、開閉ノブ1141を下に押し込むことで、係止リブ1142,1143が開閉ノブ1141の押し込み動作に連動してバッテリ装着部121に設けられた係止部119,120から外れる。
【0037】
これにより、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aが開き、カメラ本体1のバッテリ装着部121に対してバッテリ9を装着することができる。ここで、本実施形態では、バッテリ蓋ユニット114は、カメラ本体1に対して着脱可能に構成されている。
【0038】
図10は、蓋部114aが開いた状態のバッテリ蓋ユニット114をカメラ本体1から取り外した状態を示す斜視図である。バッテリ蓋ユニット114は、蓋部114aから延設されてカメラ本体1のバッテリ装着部121の下部に設けられた挿入口121aに挿入される取付部114bを有する。
【0039】
取付部114bには、PC等の樹脂で形成された弾性変形可能な係止爪11441が形成されている。係止爪11441がバッテリ装着部121の底部に挿入口121aに貫通して設けられた係止部1211に係脱可能に係止されることで、バッテリ蓋ユニット114がカメラ本体1に装着される。
【0040】
また、カメラ本体1に装着されたバッテリ蓋ユニット114の蓋部114aが開いた状態で、係止爪11441を押下して蓋部114aを引き出すことで、カメラ本体1からバッテリ蓋ユニット114を取り外すことができる。これにより、バッテリ装着部121に外形が収まらないような大型バッテリをバッテリ装着部121に装着する際に、バッテリ蓋ユニット114が邪魔にならない。
【0041】
図11は、バッテリ蓋ユニット114の分解斜視図である。図11に示すように、バッテリ蓋ユニット114は、蓋部114a、取付部114b、及びヒンジ部114cを備える。取付部114bは、ベース部材1144、及びカバー部材1145によって構成される。ヒンジ部114cは、第1の開閉軸1146、第2の開閉軸1147、第1のカム部材1148、第2のカム部材1149、及びコイルばね等の付勢部材1150によって構成される。
【0042】
図12(a)は蓋部114aを図11の右方から見た斜視図、図12(b)は蓋部114aを図11の左方から見た斜視図である。
【0043】
図12(a)及び図12(b)に示すように、蓋部114aは、第1の開閉軸1146が圧入等により嵌合される第1の穴部114a1、及び第2の開閉軸1147が圧入等により嵌合される第2の穴部114a2を有する。
【0044】
ベース部材1144は、ヒンジ部114cが収納される収納部1144a、第1の開閉軸1146が貫通する第1の穴部1144b、及び第2の開閉軸1147が貫通する第2の穴部1144cを有する。カバー部材1145は、収納部材1144と係合し、上述した係止爪11441を有する。
【0045】
また、図13は、図12に示すヒンジ部114cを下方から見た拡大斜視図である。図13に示すように、第1の開閉軸1146は、第1のカム部材1148のカム面1148aをカムトレースするカム突起1146a、及び第1のカム部材1148に設けられた穴部に嵌合される軸部1146bを有する。
【0046】
また、第1の開閉軸1146は、蓋部114aの第1の穴部114a1に係合するDカット面からなる係止部1146cを有する。第1の開閉軸1146は、収納部材1144に設けられた第1の穴部1144bを貫通して、蓋部114aの第1の穴部114a1に圧入され、蓋部114aの開閉動作に応じて回転動作を行う。
【0047】
第2の開閉軸1147は、第2のカム部材1149のカム面1149aをカムトレースするカム突起1147a、及び第2のカム部材1149に設けられた穴部1149dに嵌合される軸部1147bを有する。ここで、カム突起1146a,1147aは、本発明のカム係合部の一例に相当する。
【0048】
また、第2の開閉軸1147は、蓋部114aの第2の穴部114a2に係合するDカット面からなる係止部1147cを有する。第2の開閉軸1147は、収納部材1144に設けられた第2の穴部1144cを貫通して、蓋部114aの第2の穴部114a2に圧入され、蓋部114aの開閉動作に応じて回転動作を行う。
【0049】
第1のカム部材1148は、第1の開閉軸1146のカム突起1146aがカムトレースするカム面1148a及び収納部1144aの軸方向両側に形成された平面部に当接して第1のカム部材1148の回転動作を規制する規制部1148b,1148cを有する。
【0050】
第1のカム部材1148は、第1の開閉軸1146が回転しても、規制部1148b及び1148cによって回転が規制された状態で、ヒンジ部114cの軸方向に直進移動が可能とされている。
【0051】
第2のカム部材1149は、第2の開閉軸1147のカム突起1147aがカムトレースするカム面1149a及び収納部1144aの軸方向両側に形成された平面部に当接して第2のカム部材1149の回転動作を規制する規制部1149b,1149cを有する。
【0052】
第2のカム部材1149は、第2の開閉軸1147が回転しても、規制部1149b及び1149cによって回転が規制された状態で、ヒンジ部114cの軸方向に直進移動が可能とされている。
【0053】
付勢部材1150は、両端部がそれぞれ第1のカム部材1148及び第2のカム部材1149に軸方向に当接し、第1のカム部材1148を第1の開閉軸1146の方向に付勢し、第2のカム部材1149を第2の開閉軸1147の方向に付勢する。
【0054】
次に、図14〜図19を参照して、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aの開閉動作例について説明する。
【0055】
図14(a)はバッテリ蓋ユニット114の蓋部114aの開閉動作を示す図、図14(b)は図14(a)における蓋部114aの開閉動作((i)〜(iii))に応じた第2の開閉軸1147と第2のカム部材1149との関係を示す図である。図14(c)は、図14(a)における蓋部114aの開閉動作((i)〜(iii))に応じた蓋部114aの開閉角度と回転トルクとの関係を示すグラフ図である。
【0056】
なお、図14(a)における(i)は、蓋部114aの開閉角度が0°、(ii)は、蓋部114aの開閉角度が80°、(iii)は、蓋部114aの開閉角度が135°の状態を示している。
【0057】
また、図14(c)では、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aを閉じた状態の開閉角度を0°とし、蓋部114aを開く方向の回転トルクを正の値としている。更に、図14(a)における蓋部114aの開閉動作((i)〜(iii))に応じた第1の開閉軸1146と第1のカム部材1148との関係については、第2の開閉軸1147と第2のカム部材1149との関係と同様であるため、図示を省略している。
【0058】
図14(c)に示すように、バッテリ蓋ユニット114は、蓋部114aの開閉角度80°において回転トルクが0となり、蓋部114aの開き状態が維持される。そして、蓋部114aの開閉角度が80°以下においては、蓋部114aが開く方向に回転トルクが発生し、蓋部114aの開閉角度が80°を超え135°以下においては、蓋部114aが閉じる方向に回転トルクが発生する。
【0059】
図15は、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aの開閉角度が0°(図14(a)の(i))のときのヒンジ部114cの状態を示す図である。
【0060】
図15に示すように、蓋部114aの開閉角度が0°の状態では、第1の開閉軸1146のカム突起1146aは、第1のカム部材1148のカム面1148aの山部分をカムトレースしている。
【0061】
このとき、カム突起1146aは、第1のカム部材1148が付勢部材1150から受ける第1の開閉軸1146方向への付勢力によりカム面1148aの山領域から溝領域に向かうように付勢される。すなわち、山部は、付勢部材1150の付勢力をカム突起1146aがカム面1148aの山領域から溝領域に向かうように作用させる。
【0062】
また、第2の開閉軸1147のカム突起1147aも同様に、第2のカム部材1149のカム面1149aの山領域をカムトレースしている。ここでのカム面1148a,1149aの山領域は、本発明の第1のカム領域の一例に相当する。
【0063】
このとき、カム突起1147aは、第2のカム部材1149が付勢部材1150から受ける第2の開閉軸1147方向への付勢力により、カム突起1146aの場合と同様に、カム面1148aの山領域から溝領域に向かうように付勢される。
【0064】
従って、バッテリ蓋ユニット114は、蓋部114aが開く方向に付勢されているが、蓋部114aの係止リブ1142,1143がそれぞれバッテリ装着部121の係止部119,120に係脱可能に係止されることで、蓋部114aの閉状態が維持されている。
【0065】
図16は、蓋部114aの開閉ノブ1141を押し込んで係止リブ1142,1143と係止部119,120との係止を解除したとき(図14(a)の(ii))のヒンジ部114cの状態を示す図である。
【0066】
図16の状態では、第1の開閉軸1146のカム突起1146aは、上述した付勢部材1150の付勢力により第1のカム部材1148のカム面1148aの溝領域に向かって移動して溝領域をカムトレースする。同様に、第2の開閉軸1147のカム突起1147aも、上述した付勢部材1150の付勢力により第2のカム部材1149のカム面1149aの溝領域に向かって移動して溝部に係合する。ここでのカム面1148a,1149aの溝領域は、本発明の第2のカム領域の一例に相当する。
【0067】
カム突起1146aがカム面1148aの溝領域をカムトレースする状態、及びカム突起1147aがカム面1149aの溝領域をカムトレースする状態は、付勢部材1150の付勢力により安定して維持される。すなわち、カム面1148a,1149aの溝領域は、付勢部材1150の付勢力を蓋部114aが開いた状態を維持するように作用させる。従って、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aに外力が加えられない限り、蓋部114aの開閉位置が維持される。
【0068】
図17は、ヒンジ部114cが図16の状態のときのカメラ本体1とバッテリ蓋ユニット114の蓋部114aとの関係を示す図である。図17に示すように、ヒンジ部114cが図16の状態のとき、バッテリ蓋ユニット114の開いた蓋部114aがカメラ本体1の底面と略面一となるように配置される。これにより、カメラ本体1の底面に設けられた不図示の三脚取付ねじ部に三脚等を固定して使用する場合に、蓋部114aが邪魔にならないようにすることができる。
【0069】
また、ヒンジ部114cの第1のカム部材1148のカム面1148a、及び第2のカム部材1149のカム面1149aは、それぞれ溝領域を中心に蓋部114aの開方向と閉方向の両方向に山領域が形成される。このため、図17の状態の蓋部114aに対して開き方向の外力を加えることで、図18に示すように、蓋部114aをさらに開くことが可能となる。
【0070】
これにより、大容量の大型のバッテリをカメラ本体1のバッテリ装着部121に装着する際、バッテリ蓋ユニット114の蓋部114aをさらに開くことで、大型のバッテリをスムーズに装着することが可能となる。
【0071】
図18は、図17の状態の蓋部114aに対して開き方向の外力を加えて蓋部114aをさらに開いたときのカメラ本体1と蓋部114aとの関係を示す図である。図19は、蓋部114aが図18の状態(図14(iii)の状態)のときのヒンジ部114cの状態を示す図である。
【0072】
図19の状態では、図15と同様に、第1の開閉軸1146のカム突起1146aは、第1のカム部材1148のカム面1148aの山領域をカムトレースする。また、第2の開閉軸1147のカム突起1147aは、第2のカム部材1149のカム面1149aの山領域をカムトレースする。ここでのカム面1148a,1149aの山領域は、本発明の第3のカム領域の一例に相当する。
【0073】
そして、カム突起1146aは、付勢部材1150による第1の開閉軸1146方向への付勢力によりカム面1148aの溝領域に向かうように付勢される。また、カム突起1147aも、付勢部材1150による第2の開閉軸1147方向への付勢力によりカム面1148aの溝領域に向かうように付勢される。
【0074】
すなわち、溝領域を中心として蓋部114aの開き方向のカム面1148a,1149aの山領域は、付勢部材1150の付勢力をカム突起1146a,1147aがそれぞれカム面1148a,1149aの溝領域に戻る方向に作用させる。従って、蓋部114aは、図17の状態に戻る方向に力を受けるため、外力を除くと、蓋部114aは、図17の状態まで自動的に閉動作する。
【0075】
以上説明したように、本実施形態では、大容量の大型のバッテリであっても、開いた状態の蓋部114aが邪魔になることがなく、カメラ本体1のバッテリ装着部121へのスムーズな装着を実現することができる。
【0076】
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0077】
1 カメラ本体
114 蓋ユニット
114a 蓋部
114b 取付部
114c ヒンジ部
1146a,1147a カム突起
1146,1147 開閉軸
1148,1149 カム部材
1148a,1149a カム面
1150 付勢部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置の装置本体に取り付けられる取付部と、前記取付部にヒンジ部を介して前記装置本体に対して開閉動作が可能とされ、閉じた状態で前記装置本体に係脱可能に係止される蓋部と、を備え、
前記ヒンジ部は、
カム係合部を有して前記蓋部の開閉動作に応じて回転する開閉軸と、
前記カム係合部がカムトレースするカム面を有するカム部材と、
前記カム部材を前記開閉軸の方向に付勢する付勢部材と、を有し、
前記カム面は、
前記蓋部が閉じた状態で前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記蓋部が開く方向に作用させる第1のカム領域と、
前記装置本体に対する前記蓋部の閉じた状態での係止が解除されて前記付勢力により前記蓋部を開いたときに、前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記蓋部が開いた状態を維持するように作用させる第2のカム領域と、
前記蓋部が開いた状態から前記付勢力に抗してさらに開いたときに、前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記カム係合部が前記第2のカム領域に戻る方向に作用させる第3のカム領域と、を有することを特徴とする蓋ユニット。
【請求項2】
前記取付部は、前記装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の蓋ユニット。
【請求項3】
前記蓋部は、前記カム係合部が前記第2のカム領域をカムトレースした際に、前記装置本体の底面と略面一となるように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋ユニット。
【請求項4】
装置本体と、前記装置本体に取り付けられる蓋ユニットとを備える撮像装置であって、
前記蓋ユニットとして、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蓋ユニットを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項1】
撮像装置の装置本体に取り付けられる取付部と、前記取付部にヒンジ部を介して前記装置本体に対して開閉動作が可能とされ、閉じた状態で前記装置本体に係脱可能に係止される蓋部と、を備え、
前記ヒンジ部は、
カム係合部を有して前記蓋部の開閉動作に応じて回転する開閉軸と、
前記カム係合部がカムトレースするカム面を有するカム部材と、
前記カム部材を前記開閉軸の方向に付勢する付勢部材と、を有し、
前記カム面は、
前記蓋部が閉じた状態で前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記蓋部が開く方向に作用させる第1のカム領域と、
前記装置本体に対する前記蓋部の閉じた状態での係止が解除されて前記付勢力により前記蓋部を開いたときに、前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記蓋部が開いた状態を維持するように作用させる第2のカム領域と、
前記蓋部が開いた状態から前記付勢力に抗してさらに開いたときに、前記カム係合部がカムトレースして前記付勢部材の付勢力を前記カム係合部が前記第2のカム領域に戻る方向に作用させる第3のカム領域と、を有することを特徴とする蓋ユニット。
【請求項2】
前記取付部は、前記装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の蓋ユニット。
【請求項3】
前記蓋部は、前記カム係合部が前記第2のカム領域をカムトレースした際に、前記装置本体の底面と略面一となるように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋ユニット。
【請求項4】
装置本体と、前記装置本体に取り付けられる蓋ユニットとを備える撮像装置であって、
前記蓋ユニットとして、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蓋ユニットを備えることを特徴とする撮像装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2013−98221(P2013−98221A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237180(P2011−237180)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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