説明

薄厚併用掛布団

【課題】 従来の掛布団は全体の厚さが均一であり、気温や体調の変化に即座に対応出来なかった。本発明は、季節の変わり目の寝苦しさや、幼児の寝汗対策、更年期女性の自律神経失調症状の代表であるホットフラッシュ、等に有効な対策となる掛布団を提供する。
【解決手段】 一枚の掛布団に、厚さの異なる面積、薄部(1)と厚部(2)を併せ持たせることを特徴とする

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一枚の布団に厚さの異なる布団面積を併せ持たせることにより、室温、体調による暑さ寒さに即座に対応でき、就寝中を快適に過ごすことができる、掛布団に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来掛布団は、一枚の布団全体の面積が均一の厚さで製造されていた。
これまでに、一枚の布団の中に厚い面積を有する部分と、薄い面積を有する部分とが同時に存在する掛布団はなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体の厚さが均一の掛布団を使用の際、次のような不都合があった。
(イ)季節の変わり目、即ち初夏から梅雨どきにかけて、または晩夏から初秋の頃は、気温の変化が大きく、厚さが均一の掛布団を用いていても、室温の高低によって布団内環境に快、不快があり、頻繁に布団の取替えや、重ね掛けなどの手間が大きく、安眠の妨げになっていた。
(ロ)睡眠中は、年齢や体質、体調、時間帯や持病によって、暑さ寒さの感じ方に個人差があり、子供が入眠時に寝汗をかいたり、更年期の女性が自律神経失調症状によって、突然急激に体が熱くなるなどの例もあるように、均一の厚さを持つ掛布団ではその変化に即座に対応できないことがあった。
本発明は以上のような、就寝時に不快を感じるケースを持つ人々に対して、布団内環境の向上を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
掛布団の中に、布団の厚さが厚い面積を有する部分と、厚さが薄い面積を有する部分を併せ持たせて、一枚の掛布団とする。
以上の構成よりなる薄厚併用掛布団である。
【発明の効果】
【0005】
本発明を使用することにより、就寝中暑さを感じるときは、掛布団の厚さの薄い部分に自らの体を移動させるか、布団の位置をずらせばよい。また逆に寒さを感じるときは、反対の移動や、位置交換を行えばよい。こうして、布団内環境を快適に保つことができる。したがって、布団交換の手間を省き、最小の労力で睡眠を維持することができる。
また、第三者の手を借りての、薄部と厚部の位置交換も簡易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)一枚の掛布団の中に、薄い面積を有する部分(1)と、厚い面積を有する部分(2)を併せ持たせ、製造する。
(ロ)使用目的により、それぞれの面積の配置は次のように考えられる。
▲1▼布団の縦方向に対して、垂直に薄厚部を分割する。
▲2▼布団の縦方向に対して、水平に薄厚部を分割する。
(ハ)なお掛布団の素材は、従来の布団と同じく、綿、人工綿、羽毛を内部に充填し、これを布でくるんだ生地や、織物、編物で良い。これを縫製加工し、完成品とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の一部断面図
【図3】本発明の図1以外の実施例の斜視図
【符号の説明】
【0008】
(1)薄い面積を有する部分、(2)厚い面積を有する部分
【産業上の利用可能性】
【0009】
本発明は、寝具の季節商品として、また更年期女性向けとして、また乳幼児向けのベビー用品としての各分野で利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1枚の布団に、厚さの異なる面積を併せ持った、掛布団。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−209708(P2007−209708A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−45972(P2006−45972)
【出願日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(506061886)
【Fターム(参考)】