説明

薄膜積層コンデンサ

【課題】 断線の無く、品質の良好な薄膜積層コンデンサを提供する。
【解決手段】 本発明の薄膜積層コンデンサは、絶縁基板1と、この絶縁基板1上に間隔を置いて配置された第1,第2の土手部5,6と、この第1,第2の土手部5,6間に複数の層に積層された誘電体2と、誘電体2を介して対向する第1,第2の電極3,4とを備え、第1の電極3の第1の主電極部3aに繋がる第1の側部電極部3bは、第1の土手部5の第1の傾斜面5aと第1の頂面5bに形成されると共に、第2の電極4の第2の主電極部4aに繋がる第2の側部電極部4bは、第2の土手部6の第2の傾斜面6aと第2の頂面6bに形成されるため、第1,第2の側部電極部3b、4bは、断線が無く、品質の良好なものが得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は種々の電子機器や電子回路ユニット等に使用して好適な薄膜積層コンデンサに関する。
【背景技術】
【0002】
図10は従来の薄膜積層コンデンサの断面図であり、次に、従来の薄膜積層コンデンサの構成を図10に基づいて説明すると、ベース基板51の上面には絶縁層52が設けられる共に、この絶縁層52上には、5層に積層された誘電体53が形成され、この誘電体53は、対向する側面側で互い違いに、上層と下層が積層されて、垂直な側面を有した階段状の側部53a、53bが設けられている。
【0003】
第1の電極54は、絶縁層52上、及び偶数層の誘電体53の上面に形成された第1の主電極部54aと、この第1の主電極部54aに繋がり、それぞれの階段状の側部53a上に設けられた第1の側部電極部54bcを有し、第1の側部電極部54bが絶縁層52上に設けられた最下部に位置する第1の主電極部54aに接続されている。
【0004】
第2の電極55は、第1の主電極部54aに誘電体53を介して対向し、奇数層の誘電体53の上面に形成された第2の主電極部55aと、この第2の主電極部55aに繋がり、それぞれの階段状の側部53ba上に設けられた第2の側部電極部55bを有し、第2の側部電極部55bの一部が絶縁層52上に設けられている。
【0005】
そして、誘電体53は、誘電体53の上面に形成された第2の電極部55aの端部を順次覆う構成によって、第1の側部電極部54b側に階段状の側部53aが形成され、また、誘電体53の上面に形成された第1の電極部54aの端部を順次覆う構成によって、第2の側部電極部55b側に階段状の側部53bが形成され、しかも、積層された誘電体53と側部53a、53bとの間の段差は、第1,第2の電極54,55の数に対応して、上部になるに従って大きくなって、従来の薄膜積層コンデンサが形成されている。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
【特許文献1】特開2003−234245号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の薄膜積層コンデンサは、第1,第2の電極54,55のそれぞれが誘電体53の垂直な側面を有した階段状の側部53a、53bに設けられるため、第1,第2の電極54,55の第1,第2の側部電極部54b、55bが階段状の側部53a、53bの角部で断線が生じ、不良品が発生するという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は断線の無く、品質の良好な薄膜積層コンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、絶縁基板と、この絶縁基板上に間隔を置いて配置された第1,第2の土手部と、この第1,第2の土手部間に位置する前記絶縁基板上に複数の層に積層された誘電体と、前記絶縁基板上と前記誘電体の上面、及び前記第1の土手部上に設けられた第1の電極と、この第1の電極に対向してコンデンサを形成し、前記第1の電極と異なる前記誘電体の上面と前記第2の土手部上に形成された第2の電極とを備え、前記第1,第2の土手部のそれぞれは、厚みが漸次増加し、互いに対向する側に設けられた第1,第2の傾斜面と、この第1,第2の傾斜面に連続して設けられた平坦な第1,第2の頂面を有し、前記第1の電極は、前記絶縁基板上と前記誘電体の上面に設けられた第1の主電極部と、この第1の主電極部に繋がり、前記第1の土手部の前記第1の傾斜面と前記第1の頂面に設けられた第1の側部電極部を有すると共に、前記第2の電極は、前記誘電体の上面に設けられた第2の主電極部と、この第2の主電極部に繋がり、前記第2の土手部の前記第2の傾斜面と前記第2の頂面に設けられた第2の側部電極部を有する構成とした。
【0010】
また、第2の解決手段として、前記第1,第2の土手部が金属材で形成され、前記第1,第2の電極のそれぞれが前記第1,第2の土手部に接続された構成とした。
また、第3の解決手段として、前記第1,第2の土手部のそれぞれは、前記第1,第2の傾斜面と前記第1,第2の頂面を有した状態で、前記第1,第2の傾斜面のそれぞれに対向する第3の傾斜面を有した台形状に形成され、前記第1の電極の前記第1の側部電極部が前記第1の土手部の前記第1の傾斜面、前記第1の頂面、及び前記第3の傾斜面に形成されると共に、前記第2の電極の前記第2の側部電極部が前記第2の土手部の前記第2の傾斜面、前記第2の頂面、及び前記第3の傾斜面に形成された構成とした。
【0011】
また、第4の解決手段として、前記第1,第2の土手部が絶縁材で形成され、前記第1,第2の土手部のそれぞれは、前記第1,第2の傾斜面と前記第1,第2の頂面を有した状態で、前記第1,第2の傾斜面のそれぞれに対向する第3の傾斜面を有した台形状に形成され、前記第1の電極の前記第1の側部電極部が前記第1の土手部の前記第1の傾斜面、前記第1の頂面、及び前記第3の傾斜面に形成されると共に、前記第2の電極の前記第2の側部電極部が前記第2の土手部の前記第2の傾斜面、前記第2の頂面、及び前記第3の傾斜面に形成された構成とした。
【発明の効果】
【0012】
本発明の薄膜積層コンデンサにおいて、絶縁基板と、この絶縁基板上に間隔を置いて配置された第1,第2の土手部と、この第1,第2の土手部間に位置する絶縁基板上に複数の層に積層された誘電体と、絶縁基板上と誘電体の上面、及び第1の土手部上に設けられた第1の電極と、この第1の電極に対向してコンデンサを形成し、第1の電極と異なる誘電体の上面と第2の土手部上に形成された第2の電極とを備え、第1,第2の土手部のそれぞれは、厚みが漸次増加し、互いに対向する側に設けられた第1,第2の傾斜面と、この第1,第2の傾斜面に連続して設けられた平坦な第1,第2の頂面を有し、第1の電極は、絶縁基板上と誘電体の上面に設けられた第1の主電極部と、この第1の主電極部に繋がり、第1の土手部の第1の傾斜面と第1の頂面に設けられた第1の側部電極部を有すると共に、第2の電極は、誘電体の上面に設けられた第2の主電極部と、この第2の主電極部に繋がり、第2の土手部の第2の傾斜面と第2の頂面に設けられた第2の側部電極部を有する構成とした。
即ち、第1の電極の第1の主電極部に繋がる第1の側部電極部は、第1の土手部の第1の傾斜面と第1の頂面に形成されると共に、第2の電極の第2の主電極部に繋がる第2の側部電極部は、第2の土手部の第2の傾斜面と第2の頂面に形成されるため、第1,第2の側部電極部は、断線が無く、品質の良好なものが得られる。
【0013】
また、第1,第2の土手部が金属材で形成され、第1,第2の電極のそれぞれが第1,第2の土手部に接続されたため、第1,第2の土手部を配線パターンとして使用できて、構成の簡単なものが得られる。
【0014】
また、第1,第2の土手部のそれぞれは、第1,第2の傾斜面と第1,第2の頂面を有した状態で、第1,第2の傾斜面のそれぞれに対向する第3の傾斜面を有した台形状に形成され、第1の電極の第1の側部電極部が第1の土手部の第1の傾斜面、第1の頂面、及び第3の傾斜面に形成されると共に、第2の電極の第2の側部電極部が第2の土手部の第2の傾斜面、第2の頂面、及び第3の傾斜面に形成されたため、第1,第2の側部電極部は、断線が無く、品質の良好なものが得られると共に、第1,第2の側部電極部が第3の傾斜面側で配線パターンに接続できて、配線パターンへの第1,第2の電極の接続の確実なものが得られる。
【0015】
また、第1,第2の土手部が絶縁材で形成され、第1,第2の土手部のそれぞれは、第1,第2の傾斜面と第1,第2の頂面を有した状態で、第1,第2の傾斜面のそれぞれに対向する第3の傾斜面を有した台形状に形成され、第1の電極の第1の側部電極部が第1の土手部の第1の傾斜面、第1の頂面、及び第3の傾斜面に形成されると共に、第2の電極の第2の側部電極部が第2の土手部の第2の傾斜面、第2の頂面、及び第3の傾斜面に形成されたため、第1,第2の側部電極部は、断線が無く、品質の良好なものが得られると共に、第1,第2の側部電極部が第3の傾斜面側で配線パターンに接続できて、配線パターンへの第1,第2の電極の接続の確実なものが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の薄膜積層コンデンサの図面を説明すると、図1は本発明の薄膜積層コンデンサの第1実施例に係る断面図、図2は本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第1工程を示す説明図、図3は本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第2工程を示す説明図、図4は本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第3工程を示す説明図、図5は本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第4工程を示す説明図、図6は本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第5工程を示す説明図、図7は本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第6工程を示す説明図、図8は本発明の薄膜積層コンデンサの第2実施例に係る断面図、図9は本発明の薄膜積層コンデンサの第3実施例に係る断面図である。
【0017】
次に、本発明の薄膜積層コンデンサの構成を図1に基づいて説明すると、アルミナや低温焼成セラミック等からなる絶縁基板1上には、間隔を置いて配置された第1,第2の土手部5,6を有し、この第1,第2の土手部5,6は、厚みが漸次増加し、互いに対向する側に設けられた第1,第2の傾斜面5a、6aと、この第1,第2の傾斜面5a、6aに連続して設けられた平坦な第1,第2の頂面5b、6bと、この第1,第2の頂面5b、6bの他端側に繋がり、第1,第2の傾斜面5a、6aのそれぞれに対向する第3の傾斜面7a、7bを有した台形状に形成されている。
また、第1,第2の土手部5,6は、金属材で形成され、例えば、銅からなる下部層とニッケルからなる上部層で構成されている。
【0018】
複数の層に積層(例えば、3層)された誘電体2は、、酸化シリコン等からなり、第1,第2の土手部5,6間に位置する絶縁基板1上で、第1,第2の土手部5,6の第1,第2の傾斜面5a、6bに接触した状態で形成されている。
【0019】
第1の電極3は、絶縁基板1上、及び偶数層の誘電体2の上面に形成された第1の主電極部3aと、この第1の主電極部3aに繋がり、第1の土手部5の第1の傾斜面5aと第1の頂面5bに形成された第1の側部電極部3bを有し、第1の電極3は、第1の土手部5を介して、絶縁基板1上の配線パターンPに接続された状態となっている。
なお、この実施例では、第1の電極3が第1の土手部5を介して配線パターンPに接続された状態となっているが、第3の傾斜面7aに第1の側部電極部3bを設け、この第1の側部電極部3bが配線パターンPに接続されるようにしても良い。
【0020】
第2の電極4は、奇数層の誘電体2の上面に形成された第2の主電極部4aと、この第2の主電極部4aに繋がり、この第2の主電極部4aに繋がり、第2の土手部6の第2の傾斜面6a、第2の頂面6bに形成された第2の側部電極部4bを有し、第2の電極4は、第2の土手部6を介して、絶縁基板1上の配線パターンPに接続された状態となっている。
【0021】
なお、この実施例では、第2の電極4が第2の土手部6を介して配線パターンPに接続された状態となっているが、第3の傾斜面7bに第2の側部電極部4bを設け、この第2の側部電極部4bが配線パターンPに接続されるようにしても良い。
そして、第1,第2の電極3,4の第1,第2の主電極部3a、4aが互いに対向して、第1実施例の本発明の薄膜積層コンデンサが形成されている。
【0022】
なお、上記実施例は、誘電体2が2層に設けられたもので説明したが、誘電体2が3層以上のものでも良いこと勿論である。
【0023】
次に、本発明の薄膜積層コンデンサの製造方法を図2〜図7に基づいて説明すると、先ず、図2に示す第1工程において、絶縁基板1上には、互いに間隔を置いて配置された台形状の第1,第2の土手部5,6が電気メッキによって形成され、この第1,第2の土手部5,6は、銅からなる下部層とニッケル等からなる上部層で構成されており、下部層のヒロック現象が上部層によって防止されている。
【0024】
次に、図3に示す第2工程において、第1,第2の土手部5,6間に位置する絶縁基板1上と、第1の土手部5上には、第1の電極3がリフトオフによって形成される。
なお、この実施例における第1の電極3は、それぞれ2層によって形成され、例えばTaからなる下部層と例えばTiからなる上部層で構成されている。
【0025】
次に、図4の第3工程において、第1,第2の土手部5,6間には、第1の主電極部3aの全体と第1の側部電極部3bの一部を覆うように、REIによって1層目の誘電体2が形成され、しかる後、図5の第4工程において、誘電体2の上面と第2の土手部6上には、第2の電極4がリフトオフによって形成される。
なお、この実施例における第2の電極4は、それぞれ2層によって形成され、例えばTaからなる下部層と例えばTiからなる上部層で構成されている。
【0026】
次に、図6の第5工程において、第1,第2の土手部5,6間には、第2の主電極部4aの全体と第2の側部電極部4bの一部を覆うように、REIによって2層目の誘電体2が形成され、しかる後、図7の第6工程において、2層目の誘電体2の上面と第1の土手部5上には、2層目の第1の電極3がリフトオフによって形成されて、本発明の薄膜積層コンデンサの製造が完了する。
この時、2層目の第1の電極3の第1の側部電極部3bは、1層目の第1の側部電極部3b上に積層されるように形成される。
【0027】
また、図8は本発明の薄膜積層コンデンサの第2実施例を示し、この第2実施例について説明すると、第1,第2の土手部5,6は、互いに対向する側に設けられた第1,第2の傾斜面5a、6aと、この第1,第2の傾斜面5a、6aに連続して設けられた平坦な第1,第2の頂面5b、6bを有し、第1,第2の土手部5,6が直接、配線パターンPの一部として使用されるようにしたものである。
その他の構成は、上記第1実施例と同様の構成を有し、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0028】
また、図9は本発明の薄膜積層コンデンサの第3実施例を示し、この第3実施例は、第1実施例の金属材からなる第1,第2の土手部5,6に代えて、ポリイミド等からなる絶縁材からなる第1,第2の土手部5,6とし、この絶縁材からなる第1,第2の土手部5,6がフォトリソ等によって形成されると共に、第1,第2の土手部5,6上のそれぞれには、第1,第2の電極3,4を設けたものである。
その他の構成は、上記第1実施例と同様の構成を有し、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の薄膜積層コンデンサの第1実施例に係る断面図。
【図2】本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第1工程を示す説明図。
【図3】本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第2工程を示す説明図。
【図4】本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第3工程を示す説明図。
【図5】本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第4工程を示す説明図。
【図6】本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第5工程を示す説明図。
【図7】本発明の薄膜積層コンデンサに係る製造方法の第6工程を示す説明図。
【図8】本発明の薄膜積層コンデンサの第2実施例に係る断面図。
【図9】本発明の薄膜積層コンデンサの第3実施例に係る断面図。
【図10】従来の薄膜積層コンデンサの断面図。
【符号の説明】
【0030】
1:絶縁基板
2:誘電体
3:第1の電極
3a:第1の主電極部
3b:第1の側部電極部
4:第2の電極
4a:第2の主電極部
4b:第2の側部電極部
5:第1の土手部
5a:第1の傾斜面
5b:第1の頂面
6:第2の土手部
6a:第2の傾斜面
6b:第2の頂面
7a、7b:第3の傾斜面
P:配線パターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁基板と、この絶縁基板上に間隔を置いて配置された第1,第2の土手部と、この第1,第2の土手部間に位置する前記絶縁基板上に複数の層に積層された誘電体と、前記絶縁基板上と前記誘電体の上面、及び前記第1の土手部上に設けられた第1の電極と、この第1の電極に対向してコンデンサを形成し、前記第1の電極と異なる前記誘電体の上面と前記第2の土手部上に形成された第2の電極とを備え、前記第1,第2の土手部のそれぞれは、厚みが漸次増加し、互いに対向する側に設けられた第1,第2の傾斜面と、この第1,第2の傾斜面に連続して設けられた平坦な第1,第2の頂面を有し、前記第1の電極は、前記絶縁基板上と前記誘電体の上面に設けられた第1の主電極部と、この第1の主電極部に繋がり、前記第1の土手部の前記第1の傾斜面と前記第1の頂面に設けられた第1の側部電極部を有すると共に、前記第2の電極は、前記誘電体の上面に設けられた第2の主電極部と、この第2の主電極部に繋がり、前記第2の土手部の前記第2の傾斜面と前記第2の頂面に設けられた第2の側部電極部を有することを特徴とする薄膜積層コンデンサ。
【請求項2】
前記第1,第2の土手部が金属材で形成され、前記第1,第2の電極のそれぞれが前記第1,第2の土手部に接続されたことを特徴とする請求項1記載の薄膜積層コンデンサ。
【請求項3】
前記第1,第2の土手部のそれぞれは、前記第1,第2の傾斜面と前記第1,第2の頂面を有した状態で、前記第1,第2の傾斜面のそれぞれに対向する第3の傾斜面を有した台形状に形成され、前記第1の電極の前記第1の側部電極部が前記第1の土手部の前記第1の傾斜面、前記第1の頂面、及び前記第3の傾斜面に形成されると共に、前記第2の電極の前記第2の側部電極部が前記第2の土手部の前記第2の傾斜面、前記第2の頂面、及び前記第3の傾斜面に形成されたことを特徴とする請求項2記載の薄膜積層コンデンサ。
【請求項4】
前記第1,第2の土手部が絶縁材で形成され、前記第1,第2の土手部のそれぞれは、前記第1,第2の傾斜面と前記第1,第2の頂面を有した状態で、前記第1,第2の傾斜面のそれぞれに対向する第3の傾斜面を有した台形状に形成され、前記第1の電極の前記第1の側部電極部が前記第1の土手部の前記第1の傾斜面、前記第1の頂面、及び前記第3の傾斜面に形成されると共に、前記第2の電極の前記第2の側部電極部が前記第2の土手部の前記第2の傾斜面、前記第2の頂面、及び前記第3の傾斜面に形成されたことを特徴とする請求項1記載の薄膜積層コンデンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−313843(P2006−313843A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−136178(P2005−136178)
【出願日】平成17年5月9日(2005.5.9)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】