説明

薄葉紙の収納箱

【課題】紙粉の箱外への放出を抑制する。
【解決手段】上面に窓1Aが開口されるとともに、スリットSを有する二枚のシート3,5が重ねられた状態で窓1Aを覆うように箱1内面に取り付けられており、箱1内のティシュペーパー2は各シート3,5のスリットSを通して取り出されるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄葉紙の収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
ティシュペーパー、トイレットペーパー、ちり紙等の薄葉紙は、その利便性から、今日では生活必需品とされている。そして、これらの薄葉紙は、ティシュペーパーであれば箱に収納された状態で販売および使用されている。この収納箱としては、窓と、この窓を覆うように箱内面に取り付けられたシートと、このシートに形成されたスリットとを有し、箱内に収納された薄葉紙がスリットを通して取り出されるように構成されたものが一般的である(例えば特許文献1、特許文献2参照)。シートのスリットは、次の薄葉紙の端部を挟持し、次の薄葉紙の取り出しを容易にするものである。
【特許文献1】特開平11−130167号公報
【特許文献2】特開2002−249183号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の収納箱においては、薄葉紙を取り出す際、薄葉紙とスリットとが擦れることにより紙粉が発生し、この紙粉が収納箱外に放出・飛散するという問題点があった。発生した紙粉は、収納箱外面に付着して美観を損ねたり、料理等の付近の物に混入したりするおそれがあるため、解決が望まれている。
そこで、本発明の主たる課題は、薄葉紙の取り出し時に発生する紙粉の箱外への放出を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
窓と、この窓を覆うように箱内面に取り付けられたシートと、このシートに形成されたスリットとを有し、箱内に収納された薄葉紙が前記スリットを通して取り出されるように構成された収納箱において、
前記シートが複数枚重ねられた状態で取り付けられており、前記薄葉紙が各シートのスリットを通して取り出されるように構成された、
ことを特徴とする薄葉紙の収納箱。
【0005】
(作用効果)
本発明では、薄葉紙は複数のスリットを通して取り出されることになる。この際、各シートのスリットと薄葉紙との摩擦により紙粉がそれぞれ発生するが、特に最初に接触する最も内側のスリットにおいてより多くの紙粉が掻き出され、ここで発生した紙粉は、そのまま次のシートとの隙間に入り込む、あるいは薄葉紙に付着して移動し、次のシートのスリットにより掻き落とされてシート間に入り込み、いずれにせよ箱外に出難い。よって、薄葉紙の取り出し時に発生する紙粉の飛散を顕著に抑制できるようになる。
また、スリット数の増加により、箱内の複数枚のティシュペーパーを順次取り出す場合において、次の薄葉紙の端部をより強力に挟持でき、次の薄葉紙が箱内に落ち込んで取り出しが困難になる事態を低減できる、といった副次的な効果も発揮される。
【0006】
<請求項2記載の発明>
外面側のシートのスリットほどスリット幅が狭くなるように構成されるとともに、
最も外側のシートのスリットの幅が1.0mm以下とされ、且つ
最も外側のシートを除くシートのスリット幅が10mm以下とされている、請求項1記載の薄葉紙の収納箱。
【0007】
(作用効果)
このように、所定の寸法範囲内で、外面側のシートのスリットほどスリット幅が狭くなるように構成されていると、薄葉紙の取り出しが円滑になるとともに、外側のシートにより紙粉の通過を阻止し易くなり、紙粉の放出をより効果的に防止できる。
【0008】
<請求項3記載の発明>
最も外側のシートを除くシートのうち少なくとも一枚のシートが、前記最も外側のシートよりも強く静電気を帯びるように構成された、請求項1または2記載の薄葉紙の収納箱。
【0009】
(作用効果)
このように内側のシートにより強く静電気を帯びていると、発生した紙粉が内側のシートの表面に吸引付着され、よりいっそう箱外に出難くなるため好ましい。
【0010】
<請求項4記載の発明>
最も外側のシートを除くシートのうち少なくとも一枚のシートは、スリットの端縁が凹凸状に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。
【0011】
(作用効果)
このような凹凸を有すると、内側のシートのスリットで積極的かつ効果的に紙粉を掻き出し、それによって最も外側のシートのスリットにおける紙粉発生量を低減することができる。よって、箱外への紙粉放出をよりいっそう防止できるようになる。
【0012】
<請求項5記載の発明>
少なくとも一枚のシートにおける他のシートとの隣接面に、コロナ放電処理が施されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。
【0013】
(作用効果)
シート間が過度に離れ過ぎていると紙粉が保持され難くなり、取り出される薄葉紙に伴って紙粉が箱外に出易くなる。これに対して本項記載のようにコロナ放電処理が施されていると、隣接するシートが過度に離れなくなるため好ましい。
【0014】
<請求項6記載の発明>
少なくとも一枚のシートが少なくともスリット側端部において波状断面を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。
【0015】
(作用効果)
シートが波状断面を有すると、その凹凸によって隣接するシートとの間に隙間が形成されるため、シート間に紙粉が取り込まれ易くなる。
【0016】
<請求項7記載の発明>
前記少なくとも一枚のシートが、前記箱内面における前記窓の周囲に沿って破線状に間欠接着されている、請求項6記載の薄葉紙の収納箱。
【0017】
(作用効果)
このようにシートの接着を破線状にすると、シートに皺が寄ることによりシートが断面波状を呈する。よって、隣接するシートとの間に隙間が形成され、シート間に紙粉が取り込まれ易くなる。
【0018】
<請求項8記載の発明>
少なくとも一枚のシートのスリットが、少なくとも一部において、他の少なくとも一枚のシートのスリットに対して重ならないように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。
【0019】
(作用効果)
このようにスリットが重ならないように構成されていると、薄葉紙がスリットで屈曲しながら通過するため、より確実にスリットと擦れるようになり、紙粉の掻き出し或いは掻き落としが促進されるようになる。また、シートによる薄葉紙の保持力が顕著に向上する。
【0020】
<請求項9記載の発明>
少なくとも一枚のシートが少なくともスリット側端部において他のシートとの隣接面に凸部を有するか、あるいは隣接するシート間にスペーサーが介在されており、前記凸部またはスペーサーによって隣接するシート間に間隙が形成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。
【0021】
(作用効果)
このようにシート間に隙間が形成されると、シート間に紙粉が取り込まれ易くなり、紙粉の箱外への放出がよりいっそう抑制されるようになる。
【発明の効果】
【0022】
以上のとおり、本発明に係る薄葉紙の収納箱によれば、紙粉の箱外放出を抑制できるようになる他、薄葉紙をより強く保持できるようになる等の利点がもたらされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明に係る薄葉紙としては、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ちり紙等を挙げることができるが、以下では、ティシュペーパーの場合について説明する。なお、ティシュペーパーの縦方向及び横方向については、抄紙の流れ方向を縦方向、直角方向を横方向とする。これは、箱内の収納段階では、箱の長手方向が横方向、長手方向と直交する幅方向が縦方向となる。また、ティシュペーパーには2枚重ね(2プライ)や3枚重ね(3プライ)の場合と、枚葉(1プライ)のものがあるがいずれも本発明の収納箱で利用可能である。2枚重ねの場合、重ね枚数としては200組、合計400枚のものが好適である。
【0024】
図1は本発明に係る収納箱1を示しており、この収納箱1は、上面に開口された窓1Aを有する。図示しないが、窓1Aは、箱1の上面にミシン目などの切りこみ目が予め形成され、その切りこみ目で囲まれる部分を剥ぎ取ることにより、形成される公知の構成を採用することができる。
【0025】
そして、図2に示すように、スリットSを有する二枚のシート3,5が重ねられた状態で窓1Aを覆うように箱1内面に取り付けられており、箱1内のティシュペーパー2は各シート3,5のスリットSを通して取り出されるように構成されている。通常、ティシュペーパーはZ字状に折り重ねられ、且つ各ティシュペーパーの後端部が次のティシュペーパーの先端部と掛かり合っているため、一枚取り出す度に次のティシュペーパーの先端部がスリットから突出するようになっている。図3に示すように、三枚以上のシート3,4,5を重ねることもできる。
【0026】
各シート3,4,5のスリットSとティシュペーパー2との摩擦により紙粉Pがそれぞれ発生するが、特に最初に接触する最も内側のシート5のスリット5においてより多くの紙粉Pが掻き出され、ここで発生した紙粉Pは、そのまま次のシートとの隙間に入り込む、あるいはティシュペーパー2に付着して移動し、次のシートのスリットにより掻き落とされてシート間に入り込み、いずれにせよ箱外への放出が抑制される。
【0027】
シート3,4,5としては、窓1Aのサイズより大きく、例えば図1に示すように方形とし、図4に示すように、箱1の上面部の内面に対して窓1Aの周囲に沿って塗布した接着剤Bにより接着することができる。接着剤Bとしてはホットメルト接着剤等を用いることができる。各シート3,4,5は他のシートと同じ寸法・形状とすることもできるが、異ならしめることもでき、例えば図5に示すように内側のシート4,5ほど周縁を拡大し、各シート3,4,5の周縁部を他のシートを介さず直接に箱1の内面に接着することができる。
【0028】
シート3,4,5の材質としては、ポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルムを用いる他、これに代えて、合成繊維または化学繊維を混抄した合成紙、あるいは不織布を用いることもできる。合成繊維または化学繊維としては、レーヨン、アセテート、ビニルアセテートが好適であり、さらにリサイクル化をある程度無視すれば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなども使用可能である。不織布としては、形態の面からはエアースルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布などを用いることができる。材質的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、パルプなどを例示できる。材質は、一部または全部のシートで異なっていても、また全部のシートで同じであっても良い。
【0029】
本発明では、シート3,4,5間に紙粉Pが取り込まれるため、この紙粉Pを隠すために、少なくとも外側のシート3、好ましくは全てのシート3,4,5に、紙粉Pを隠蔽若しくはカモフラージュできるような色や模様を付与するのが好ましい。
【0030】
シート3,4,5の坪量は、10g/m2未満では、強度的に不足し、ティシュペーパー3の取り出し時において裂けあるいは破断の確率が高くなる。逆に、35g/m2を超えると、強度の問題はないものの、コスト高となるばかりでなく、取り出し時のノイズが大きくなる傾向にある。よって、坪量が10〜35g/m2とするのが好ましい。坪量は、一部または全部のシートで異なっていても、また全部のシートで同じであっても良い。
【0031】
少なくとも一枚のシート3,4,5、例えば最も外側のシート3については、他のシート3との隣接面にコロナ放電処理を施し、隣接する他のシートに対して過度に離間しないように構成することができる。
【0032】
より好ましい形態としては、最も外側のシート3を除くシートのうち少なくとも一枚のシート、例えば最も内側のシート5又は最も外側のシート3を除く全てのシートが、最も外側のシート3よりも強く静電気を帯びるように構成される。好ましい静電気量としては、最も外側のシート3が0.1kV未満、他のシートが0.3kV以上であるのが好ましい。このような静電気量の差異は、最も外側のシート3に帯電防止剤を含有させるとともに、他のシートには帯電防止剤を含有させないか、又は最も外側のシートよりも少量含有させることで実現できる。帯電防止剤の使用量は適宜定めることができるが、最も外側のシート3に対しては3重量%以上含有させるのが好ましい。静電気量は一部または全てのシート3,4,5で異なっていても良い。
【0033】
シート3,4,5は平坦であっても良いが、図2に示すように、少なくとも一枚のシート、特に最も外側のシート3を除く内側のシート5が、少なくともスリット側端部(全体でも良い)において波状断面を有していると、隣接するシート3との間に紙粉取り込みのための隙間が確実に且つ大きく形成されるため好ましい。波状断面は、規則的なものであっても、また皺のように不規則なものであっても良い。このような波状断面は、箱1内面への接着に先立って、予めシート5に皺寄せ等の波状化加工を施しても良いが、図6に示すように、箱内面1iにおける窓1Aの周囲に沿って接着剤Bを破線状に間欠付与し、この接着剤Bを介してシート5の周縁部を接着すると、シート5に自然に皺が寄り、シートに5対する加工を要さずに波状断面を形成できるため好ましい。
【0034】
また、少なくとも一枚のシート、特に最も外側のシート3を除く内側のシート5に対して、少なくともスリット側端部(全体でも良い)に、図7に示すようにエンボス加工等により凸部5pを付与したり、図8に示すように、隣接するシート間にシート片や厚塗りした接着剤等からなるスペーサー5sを介在させたりしても、隣接するシート3との間に紙粉取り込みのための隙間が形成されるため好ましい。
【0035】
本発明では、各シート3,4,5にスリットSが形成される。図示例では、各スリットSは、箱1の長手方向(ティシュペーパー3の横方向)に沿って、窓1Aの幅方向中央部を通るように形成されている。スリットSの長さは、図9の(a)に示すように、窓1Aの長手方向全長より短くすることが望ましいが、図9の(b)に示すように、窓1Aの長手方向全長と同じ長さにすることも、さらに、図9の(c)に示すように、シート3,4,5の横方向長さより短い条件の下で、窓1Aの長手方向全長より長くすることもできる。スリットSの開口可能長さLは、ティシュペーパー3の横方向長さ2aの70〜90%、特に76〜85%とするのが好ましい。
【0036】
スリットSの幅は適宜定めれば良く、一部または全部のシートで異なっていても、また全部のシートで同じであっても良いが、取り出しの円滑さを損ねずに紙粉通過阻止性能を向上させるために、最も外側のシート3のスリットSの幅W1が1.0mm以下、特に 0.5mm以下であり、且つ最も外側のシート3を除くシート5のスリットSの幅W2が10mm以下、特に5mm以下である条件下で、図2に示すように、外面側のシート3のスリットSほどスリット幅が狭くなるように構成するのが好ましい。
【0037】
また、最も外側のシート3を除くシートのうち少なくとも一枚のシート、例えば最も内側のシート5又は最も外側のシート3を除く全てのシートが、図10に示すように、スリットSの端縁が凹凸状(ジグザグ状もしくは波状等)に形成されていると、紙粉Pの掻き出し性能が向上するため好ましい。この場合、凹凸は、規則的であっても不規則であっても良く、また一見視認できない程度に細かくても(例えば端面が粗面でも)、容易に視認できる程度に大きくても良い。
【0038】
さらに、図1及び図6に示す形態では、各シート3,5のスリットSは長手方向全体が平面視で重なるように(同一線をなすように)形成されている。この形態は、全シート3,5を重ねた状態で一体的にスリットSを切断形成するか、あるいは各シート3,5に対して個別にスリットSを形成した後に、スリットSの位置を重ね合わせて箱に固定することで製造できる。
【0039】
これに対して、少なくとも一枚のシートのスリットが、少なくとも一部において、他の少なくとも一枚のシートのスリットに対して重ならない(取り出し方向と直交する方向にズレている)形態も採用できる。例えば、図3に示すように、隣接する一方のシート3,5のスリットが他方のシート4のスリットSに対して重ならないように平行にズレている形態を採用することができる。また、図示しないが、隣接する一方のシート3,5のスリットが他方のシート4のスリットSに対して十字状等をなすように交差している形態も採用することができる。
【0040】
他方、箱1内に収納されるティシュペーパー2としては、特に限定されないが、100%木材パルプからなるものが好ましい。この場合、NBKP:LBKPの割合としては、10:90〜70:30、特に35:65〜50:50が好ましい。NBKPの割合が高いほど、柔軟性を得ることができる。
【0041】
ティシュペーパー2のJIS P 8124に基づく坪量は10〜22g/m2とし、JIS P 8113に基づく湿潤時の横方向の引張強さは32N/m以上(より望ましくは34N/m以上)とするのが好ましい。2枚重ねでの坪量を10〜22g/m2、より望ましくは11.0〜16.0g/m2(1枚では5.0〜11.0g/m2、より望ましくは8.0〜11.0g/m2)とすることにより、柔軟性と強度とのバランスを図ることができる。また、横方向の湿潤時の引張強さを32N/m以上(望ましくは34N/m以上)とすることにより強度が向上し、特に、取り出しの際にティシュペーパー2がやぶれるのを防止することができる。
【0042】
また、ティシュペーパー2のJIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さは、乾燥時の横方向の引張強さの1.5〜4.0倍、特に2.0〜3.5倍とするのが好ましい。乾燥時の縦方向の引張り強さを上げると、強度は増すものの柔軟性に劣る。縦方向の引張り強さを下げると、柔軟性は向上するものの強度に劣る。
【0043】
また、クレープ加工により、ティシュペーパー2の縦方向の伸び率を7〜20%、好ましくは7〜13%に調整するのが望ましい。また、クレープ数は30〜55本/cmとするのが好ましい。このために、クレープ率を10〜28%にするのが望ましい。
【0044】
さらに、ティシュ2ペーパーは、見掛け密度が0.10〜0.20g/cm3となるように収納箱1に収納するのが好ましい。密度を0.10g/cm3以上とすることによりティシュペーパー2の収まりを良くすることができ、0.20g/cm3以下とすることにより取り出しの際の破断を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ちり紙等の薄葉紙の収納に用いることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】収納箱の斜視図である。
【図2】収納箱の幅方向に沿う縦断面図である。
【図3】収納箱の幅方向に沿う縦断面図である。
【図4】収納箱上面部分の幅方向に沿う縦断面図である。
【図5】収納箱上面部分の幅方向に沿う縦断面図である。
【図6】収納箱上面部を内面側から見た図である。
【図7】収納箱の幅方向に沿う縦断面図である。
【図8】収納箱の幅方向に沿う縦断面図である。
【図9】収納箱の平面図である。
【図10】収納箱の平面図である。
【符号の説明】
【0047】
1…収納箱、1A…窓、2…ティシュペーパー、3,4,5…シート、B…接着剤、S…スリット、L…スリットの有効長さ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓と、この窓を覆うように箱内面に取り付けられたシートと、このシートに形成されたスリットとを有し、箱内に収納された薄葉紙が前記スリットを通して取り出されるように構成された収納箱において、
前記シートが複数枚重ねられた状態で取り付けられており、前記薄葉紙が各シートのスリットを通して取り出されるように構成された、
ことを特徴とする薄葉紙の収納箱。
【請求項2】
外面側のシートのスリットほどスリット幅が狭くなるように構成されるとともに、
最も外側のシートのスリットの幅が1.0mm以下とされ、且つ
最も外側のシートを除くシートのスリット幅が10mm以下とされている、請求項1記載の薄葉紙の収納箱。
【請求項3】
最も外側のシートを除くシートのうち少なくとも一枚のシートが、前記最も外側のシートよりも強く静電気を帯びるように構成された、請求項1または2記載の薄葉紙の収納箱。
【請求項4】
最も外側のシートを除くシートのうち少なくとも一枚のシートは、スリットの端縁が凹凸状に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。
【請求項5】
少なくとも一枚のシートにおける他のシートとの隣接面に、コロナ放電処理が施されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。
【請求項6】
少なくとも一枚のシートが少なくともスリット側端部において波状断面を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。
【請求項7】
前記少なくとも一枚のシートが、前記箱内面における前記窓の周囲に沿って破線状に間欠接着されている、請求項6記載の薄葉紙の収納箱。
【請求項8】
少なくとも一枚のシートのスリットが、少なくとも一部において、他の少なくとも一枚のシートのスリットに対して重ならないように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。
【請求項9】
少なくとも一枚のシートが少なくともスリット側端部において他のシートとの隣接面に凸部を有するか、あるいは隣接するシート間にスペーサーが介在されており、前記凸部またはスペーサーによって隣接するシート間に間隙が形成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の薄葉紙の収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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