説明

薄金属板製枕

【課題】 本発明に係る薄金属板製枕は、長時間使用しても暖まることがなく、後頭部への当り心地も良くて安眠できるようにしたものであり、また製作も容易であり、包装用缶としても利用できるようにした。
【解決手段】 本発明に係る薄金属板製枕は、横長の角形容器10の本体11に蓋体12を被着した缶であって、上記蓋体12の上側中央部には短辺方向に沿って後頭部に適合し易い弧状の窪み部13を形成してある。
また、上記窪み部は蓋体に設ける代わりに、容器本体22の下側中央部に短辺方向に沿って窪み部23を形成する場合もある。
また、上記窪み部は容器本体31の下側の中央部に設けると共に、蓋体32はプラスチックで形成して容器本体31に被着することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装用缶としても使用できる寝具用枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、寝具用枕としては、矩形状の布袋内にそば殻やプラスチックのチップを入れたものが一般に使用されている。また、包装用缶としては、缶本体に缶蓋を被せた横長の角缶も広く使用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記布袋にそば殻を入れた枕は後頭部への当りは柔いが、使用中に枕が暖まり易いのでしばしば安眠を防げることがあり、また枕が汗等で汚れた場合は洗濯し難い不便もあった。また、プラスチックのチップ入り枕は頭部に当る感触が使用者によっては好ましいものではなかった。
そこで本発明に係る枕は、長時間使用しても暖まることがなく、後頭部への当り心地も良くて安眠できるようにしたものである。また製作も容易であり、包装用缶としても利用できるようにした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明に係る薄金属板製枕は、横長の角形容器本体に蓋体を被着した缶において、上記蓋体の上側中央部には短辺方向に沿って後頭部に適合し易い弧状の窪み部を形成してある。
また、上記窪み部は蓋体に設ける代わりに、容器本体の下側中央部に短辺方向に沿って形成する場合もある。
また、上記窪み部を容器本体の下側の中央部に設けると共に、蓋体はプラスチックで形成して容器本体に被着することもできる。
【発明の効果】
【0005】
上記構成からなる本発明では、薄金属板で形成した蓋体の上側中央部には、短辺方向に沿って後頭部に適合し易い弧状の窪み部を設けてあるから、これを寝具用枕として使用することができる。
また、薄金属板製の容器本体の下側中央部に短辺方向に沿って後頭部に適合し易い窪み部が設けた場合には、容器を逆さにし枕として使用することができる。
従って、本発明に係る薄金属製枕を就寝時枕として使用すると、窪み部に後頭部が適合するが、薄金属製のため、多少弾力性を有するから当りが柔かい感じを与えると共に、熱伝導性及び放熱性が良いから、長時間使用しても枕が暖まることがないので安眠できる。
本発明に係る枕は、暑い夏期に使用して特に好ましく、必要に応じて、内部に保冷剤、氷袋等も入れて使用することもできる。なお、枕上面に薄いタオル等を掛け使用すると後頭部への当りが更にやわらかになる。
また、従来の包装用缶の製造と同様にして製作できるので、容易に製作できる。
本発明に係る枕は、最初は通常の包装用缶として使用し、空き缶となった場合には上記のように枕として使用すれば良いから、資源を大変有効に利用でき経済的である。
而して、包装用缶として使用する場合、収容する内容物としては種々の商品を収納する事ができるが、特に医薬品、医療補助品、震災時の緊急用品等を販売する場合に使用すると好適である。なお、枕として使用する場合も内部に緊急持出用品を収納しておくと大変有益である。
【実施例1】
【0006】
図面に従って、本発明の実施例を説明する。
図1乃至図4に示すように、10は薄金属板で横長の角形に形成した容器であって、容器本体11に蓋体12を被着してある。上記蓋体12の上側中央部には短辺方向に沿って後頭部aに適合し易い弧状の窪み部13を形成してある。なお、上記容器10は、これを枕として使用した場合適当な高さになるように容器本体11の高さを形成してある。図4における符号14は、必要に応じて蓋体12上に被せた薄手のタオルを示す。
【実施例2】
【0007】
次に図5及び図6に示すように、窪み部23を容器20の蓋体22に設ける代わりに、容器本体21の底面中央部に短辺方向に沿って後頭部に適合し易いように形成してある。容器20の蓋体22は、通常の缶蓋と同様に上側を平らに形成してある。
【実施例3】
【0008】
図7及び図8に示すように、30は容器を表わし、窪み部33は実施例2と同様に容器本体31に形成した。而して、その上端部に被着した蓋体32はプラスチックで形成してあり、蓋体32周縁部に設けた嵌合縁34で被着してある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例1に係る薄金属板製枕の正面図である
【図2】同上平面図である。
【図3】縦断面図である。
【図4】使用状態の説明図である。
【図5】実施例2に係る薄金属板製枕の正面図である。
【図6】同上断面図である。
【図7】実施例3に係る薄金属板製枕の正面図である。
【図8】同上断面図である。
【符号の説明】
【0010】
10、20、30 容器
11、21、31 容器本体
12、22、32 蓋体
13、23、33 窪み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄金属板製にして、横長の角形容器本体に蓋体を被着した缶において、上記蓋体の上側中央部には短辺方向に沿って後頭部に適合し易い弧状の窪み部を設けてある薄金属板製枕。
【請求項2】
薄金属板製にして、横長の角形容器本体に蓋体を被着した缶において、上記容器本体の下側中央部には短辺方向に沿って後頭部に適合し易い弧状の窪み部を設けてある薄金属板製枕。
【請求項3】
薄金属板製にして横長の角形容器本体に、プラスチック製の蓋体を被着した容器において、上記容器本体の下側中央部には短辺方向に沿って後頭部に適合し易い弧状の窪み部を設けてある薄金属板製枕。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−181022(P2006−181022A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376381(P2004−376381)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(505001373)
【Fターム(参考)】